シルビア(DQXI)

登録日:2017/09/12 (火) 00:07:15
更新日:2024/12/27 Fri 09:52:43
所要時間:約 ? 分で読めます






概要

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の仲間キャラクター。


サーカス団員のような派手な衣装を着た長身でオネエな旅芸人。
外見はシュッとしたハンサム顔らしい。
人の事は基本的にちゃん付けで呼び、仲間はおろか邪悪の神ちゃんとボスにまでちゃん付けする。
旧知の関係であるグレイグ人魚のロミアは呼び捨てで呼ぶが、
後者を呼び捨てにする理由は不明。

世界中を旅しながら各地で芸をして回っており、世界中にファンがいる。
芸の腕もさることながら、馬術と剣の腕前も達人レベル。
更に自分の船まで持ってる大金持ちという完璧超人オネエ

ちなみに船の名前はシルビア号と言い、本人曰くノリと勢いで買っちゃったとの事だが、
ガンバルディという偉大な設計士が作った最高傑作であるらしい。
更にその船の管理を任されているピンクマスクことアリスはかつてのバンデルフォン王国の海軍将校だったりと、
底の知れない交友関係の広さを持つ。

ちなみに鳥が苦手らしい。
なんでもよくつつかれるんだそうな。そんな派手な格好してるから…


主人公と出会うのはサマディー王国。
たまたまサーカス団と共同公演を行っていた時期、サマディーに主人公がやって来た。

主人公はファーリス王子の身代わりとしてレースで走ることになったが、
その一方で優勝候補であったオグイが怪我で参加できなくなってしまい、シルビアもその代役としてレースに出場することになったのである。
ちなみに馬には派手な飾りがついている。明らかに邪魔そうだが、それでも速いのは流石と言うべきか。

この時の走りを気に入り、控え室まで突撃したところ、
丁度主人公とファーリス王子がいるところに出くわし、主人公が身代わりとして走っていた事を知る。
そんな感じで主人公の事を気に入ったシルビア、主人公がファーリスにジャンピング土下座で頼まれた砂漠の殺し屋退治に勝手に同行し、
主人公が勇者であり、邪悪を倒す使命を持った存在である事を聞かされた。

そして世界中の人々を笑顔にするという夢を持つシルビアは、
そんな邪悪がいればその夢を叶えられないと主人公の仲間に加わったのだった。
ちなみにカミュは追われる身なのにこんな派手な奴が付いてきて大丈夫かと心配してた。

ファーリス王子については将来を心配してか苦言を呈しており、
最終的には彼を一念発起させるきっかけを作った。


パーティーの中ではムード―メーカー的存在となり、雰囲気を明るくしている。特に世界崩壊後は顕著。
常に前向きでぶれる事は無く、世界中を笑顔にするという夢のために弱きを助け、非道を許さぬ騎士の鑑のような男。オネエだけど。
主人公がお尋ね者である事を知った時も、「主人公ちゃんが悪い子でないのは分かってる」と微塵も疑う事は無かった。
その漢気ゆえか、グロッタの仮面武闘会でペアを組んだマスク・ザ・ハンサムをそっちの道に引きずり込んでしまった。恐るべし。*1
このイケメンっぷりから一部では敬意を込めて「シルビア姐さん」と呼ばれているとかいないとか。
またナチュラルに女性陣扱いされる事が多いシルビアだが、逆に「オッサン」呼ばわりされた時も訂正する事無く普通に受け入れており、
よくある「心は乙女」キャラではなく、性別と言う区切りその物から解き放たれた人格をしていると言えるかも知れない。


戦闘

従来のドラクエ、それも近作における「旅芸人」「スーパースター」の戦い方が出来、主に補助方面でパラメータ以上の活躍をしてくれる。

武器は片手剣と短剣と鞭。専用スキルは「きょくげい」と「おとめ」。
武器は相手にかかっているいい効果を全て消し飛ばせる「極竜打ち」を覚えるムチがおすすめ。

初期から眠りや混乱、魅了といった厄介な状態異常を治療する「ツッコミ」を習得している。
これらの状態異常は非常に厄介な上に治せるキャラがバラバラなため、活用する機会が多い。
パーティアタックで解除するよりも安全かつ、AI操作だとナイスタイミングで発動してくれる。
どちらかと言えばサポート要員であり、全体回復の「ハッスルダンス」を早くから覚えられるため、回復役として重宝する。
ハッスルダンスはみりょくの数値が高い程回復量も増え、シルビアは素の魅力はそこまで高くないものの、
パレードの服など専用のおしゃれ装備でみりょくが跳ね上がる上に、みりょくアップのパネルが非常に多いため、簡単にみりょくを上げる事が出来、ハッスルダンスの回復量もどんどん上がっていく。
更に終盤に条件を満たすと「きしどう」スキルが追加され、仲間の助けになる方面が更に充実。
味方を守る「かばう」系統や女性キャラに行動順番を譲り渡す「レディーファースト」、シルビアの最大火力となる「ジャスティス」が覚えられる。

バイキルトで仲間を強化しつつ、ハッスルダンスやツッコミで回復、
手が空いたらレディーファーストでベロニカマルティナに順番を譲り、強力な攻撃をぶち込む、というのが最終的な形になる。
サポート役としてはもちろん、最終的な攻撃力は低くなるが、相手の強さに影響されにくい攻撃手段も多数覚えられるので、クリア後はもちろん裏ボス戦まで第一線で活躍できる。すごいぞ姐さん!!

耐性は魅了状態を防ぎやすく、逆に敵から踊りを誘われたら断れないほど防ぎにくい。
また敵からのぱふぱふ攻撃は女性キャラは完全耐性を持つのだが、シルビアは防ぎやすくこそあれ、完全には耐性を持っていない。
そのためぱふぱふされるとうっとりしてしまう事も偶にある。男を完全に捨てたわけではないようだ*2
ただしロウの落としたムフフ本には「フケツよ!」と厳しいお言葉。



以下ストーリー後半のネタバレ









ウルノーガによる世界崩壊後、絶望に覆われた世界で人々は誰もが暗く沈んでいた。
そんな中、妙な格好をした連中が街の外をうろついている、という噂が各地に流れ始める。
魔王の手の者ではないかと噂する者もいれば、彼らは自分を助けてくれた恩人だと主張する者もいる。
いったい奴らは何者なのか…

そんな中、魔王を倒す術を求めてメダチャット地方を訪れた主人公の前に、遂に奴らが姿を現した!






世界に~~~、笑顔を取り戻す!!









はい、シルビアでした。お前じゃなかったらどうしようかと
世界が崩壊した後も夢を諦めず、暗い世界に笑顔を取り戻すため、世助けパレードをしながら世界各地を練り歩ていたのだった。
旅の中でその理想に共感した男たちをナ カマに加え、世助けパレードは大規模な一団となって人々に噂されるようになっていたのだった。
ここまで暗い雰囲気だった物語を一気に明るくするその輝かしさに魅了されるプレイヤーは後を絶たなかったとかなんとか。

11Sにて彼らをナカマにするエピソードが追加されたが、ここでもどっかの智将(笑)とは違ってシルビアのカリスマ性の高さがうかがえる。当初は世界が闇に落ちたことでシルビアも落ち込んでいたが、アリスの叱咤激励を受けて立ち上がっていた。ダーハルーネの町でドテゴロ一味に荷物を奪われ落ち込んでいたイッテツを助けることにするが、ドテゴロ一味もまた漁業ができずに笑顔を失い、盗賊をするしかなくなっていた。笑顔を失って困っていた者たちを次々とナカマにし、ホムラの里でアリスから「シルビア姐さんの通った道には次々と笑顔が咲いていく。まるで笑顔のパレードでゲスな」と言われたことで世助けパレードを考えついたのだ。ナカマとなっていた面々も世助けパレードに賛同し、シルビアが母に近付こうとしてそうしたように、シルビアに少しでも近づくために彼の言動を真似するようになった。

そして再会した主人公を世助けパレードのボスに任命し、新たな扉を開いた主人公はパレードと共に踊り歩くのだった!
本人が割とノリノリだったのか、着せられた服に呪いでもかかっていたのかは定かではない。
ちなみにこの服、普通に高性能である。というか魅力が設定ミスを疑うくらい跳ね上がる*3のでシルビアの最終装備の候補になりうる。本作のおしゃれ装備の本気がうかがえる。

その後、魔王を倒すために再び主人公と同行する事を決めたシルビアは、その戦いにナ カマ達は巻き込めないとパレードを離れる事を決意。
戦いを終えるまで、自分のパパがいるソルティコで待っていてほしいとナ カマ達に告げるのだった。


その時グレイグに電流走る!




実はシルビアという名前は旅芸人としての芸名であり、本名はゴリアテ。ごつい!
ソルティコの街の領主であるジエーゴの息子であり、騎士の名門のお坊ちゃんであった。
グレイグとは共に修行した仲であり、修行時代の剣の腕はグレイグよりも上だったそうな。
ちなみにあまりの変わりぶりにグレイグは顔を合わせても全く気付かなかった。
まあさすが父と言うべきか、ジエーゴは一瞬で誰だかわからなかったもののすぐに気付き、執事のセザールもソルティコの水門を開けた際、船上で顔を背け仲間の陰に隠れてるにも関わらず遠目から勘付いたが。

幼い事は父の跡を継いで騎士になるものと思っていたが、ある時ソルティコに訪れたサーカス団に憧れ、
人を笑顔にする旅芸人の道こそが自分の騎士道だと確信。
ジエーゴにそれを打ち明けたが当然のごとく反対され、屋敷が壊れるほどの大喧嘩の末、
世界中を笑顔にするまで絶対家には帰らないと言い残し、ゴリアテは街を飛び出したのだった。
余談だが、幼い頃に死別した母はパンデルフォン王国の元スーパースターだったらしく、旅芸人として活動しつつ人助けも行なっていたそうな。「シルビア」という芸名も亡き母の源氏名であり、オネエ口調も元々は「伝説のスーパースター“シルビア”」に近づくために始めたものである。(この辺はDQ11sのボイスドラマで明かされた)

そしてナ カマ達を預けるためソルティコに戻ってきたシルビアを見たジエーゴは激怒。
しかし怒っている原因は旅芸人になった事ではなく、大口を叩いて出て行きながら夢を叶えずに戻ってきた事だった。
父がとうに自分を認めてくれていた事を知ったシルビアは、魔王を倒して今度こそ夢を叶えてみせると宣言。
それに大笑したジエーゴはナ カマ達の面倒を見るのを快く引き受けたのだが…
パレードの中心になるという事でシルビアと同じ格好をさせられ、騎士に二言はないとのことで断る事も出来ず、ジエーゴは怒りに拳を震わせるのだった…
しかしその後何だかんだでこいつらは俺に任せとけと請け負ってくれる。子もいい人ならオヤジもいい人であった。
あとナ カマ達はこの後もれんけい技「ナ カマ呼び」を使うとどこからともなく駆け付けてくる。
商人、軍隊、狼、羊、虫、おっさん、ゲルダのしたっぱ、キラーパンサー、バックダンサー、ボディーガードと来て今度はナ カマときた。しかも全力で走ってくるそれらと違ってなよなよした早歩きで突撃する様はある意味ホラー。

この辺りのシナリオは本来ロウを仲間にしてから発生させるのだが、難易度は高いもののシルビアを先に仲間入りさせてからロウのイベントに突入させても全く問題ない。
ムービーにシルビアが追加され、仲間会話でサンポ大僧正とダンス対決をする、荒ぶる鷹のポーズを決めながら(PS4版のみ)彼の歌を自作する一面を見せる。
またぴちぴち☆バニーに反応するグレイグを見て露骨に嫌そうな顔をする。
まぁ旧友がスケベになっている様を間近で見たらそんな顔もするわな。

ちなみに魔王撃破後にソルティコを訪れると、ノリノリで踊るジエーゴを見る事が出来る。
どうやら息子の気持ちを理解しようとダンスを始めてみたらしい。


過去に戻った後はジエーゴから試練を課される事となり、グレイグと共に見事にこれを達成し、新たな力に目覚める。
そしてオヤジを戦いに引っ張り出し、れんけい技「オヤジ呼び」……間違えた、「師匠呼び」を覚える。こちらは3人で一緒に斬りかかるだけで軍隊系ではない。
騎士道も忘れない最強の旅芸人、ここにあり。

ネルセンの試練クリアで解放されるウマレースの最終ステージ「ブラック杯」ではオグイ、グレイグと共に主人公と競い合う。
中盤以降一気に追い上げてくる戦法を採り、その追い上げに慌てた数多の主人公が後塵を拝したことだろう。

台詞

  • 大切なお客さまにケガなどさせません。楽しんでいただけましたでしょうか?
  • アナタたち、男ふたり、女ふたりの4人旅なんてロマンチックじゃない?どうして旅なんかしてるの?
  • ただの しがない旅芸人よん。
  • アタシのイレブンちゃんにおイタする子は、お仕置きよ!
  • フケツよ ロウちゃん!
  • 話し合わなくちゃ伝わらない……か。
  • うふふ やっと気づいたのね!いつ気づくかずっと待ってたのよ!……グ・レ・イ・グ♪
  • ……不思議なものね。この町には二度と戻るまいと思っていたのに まさかこんな風に帰ってくるなんて。
  • グレイグ、やるじゃな~い。さすがは英雄ね。アナタのいさましい戦いぶりを見て、パパから教わった騎士道を思い出したわ。


追記・修正は世界に笑顔を取り戻すというモットーを心にお願いします。

画像出典:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて、スクウェア・エニックス、オルカ、2017年7月29日
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DQ11
  • ドラクエ
  • ドラゴンクエスト
  • オネエ
  • 旅芸人
  • オネエさま
  • 騎士
  • 鬱ブレイカー
  • シルビアニキ
  • シルビアネキ
  • レディ・マッシブ
  • 姐さん
  • 世助けパレード
  • 小野坂昌也
  • 姉貴兄貴
  • 勇者一行
最終更新:2024年12月27日 09:52
添付ファイル

*1 ただしマスク・ザ・ハンサムは元から「誰も本当のボクに気付いてくれない」と言っており、単に本性を解放させただけの可能性もある

*2 戦闘以外の会話などでもバニーやぱふぱふに興味を示す事もあり、女に興味がない男色家と言う訳ではないらしい。

*3 素の状態でシルビア専用装備で最強のエトワールスーツ+3と同値の+100、+3まで強化すると全装備でぶっちぎり1位の+150