ベロニカ(DQ)

登録日:2017/09/02 (土) 07:15:01
更新日:2024/02/29 Thu 21:55:53
所要時間:約 5 分で読めます





あたしを誰だと思ってるの? 聖地ラムダからやって来た最強の魔法使いベロニカ様よ。


出典:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて、スクウェア・エニックス、オルカ、2017年7月29日
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.



概要

『ベロニカ』とは『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に登場する魔法使いの幼女。
聖地ラムダ出身の『双賢の姉妹』の姉の方。
初期設定画では125㎝程度。

CV:内田真礼(ライバルズ、DQ11S)

初登場はホムラの里の酒場の前。迷子になった双子の妹・セーニャを探していた。
本来は妹と同じ若い大人の女性なのだが、サウナを満喫中に魔物に誘拐されアジトに監禁される。
そこで誘拐の首謀者である魔物デンダに魔力を奪われるのを抵抗している内に年齢まで吸い取られ、幼女になってしまったらしい。
そのため子ども扱いされる事を嫌っている。しかしどう見ても幼女です本当にありがとうございました。
後述のイベントでもグレイグには「幼い」と言われたり、セーニャが彼女を姉と呼ぶことに疑問を抱いていたりする。*1

その後、セーニャは姉を追って魔物のアジトに向かった事が分かったため、主人公と共にアジトへ向かう。
セーニャと合流し、デンダを倒した事で膨大な魔力を取り戻した……が、体は元に戻らなかった。しかし本人は若返ったのを悪くないと思うなどポジティブな様子。
その後ベロニカとセーニャは主人公を命の大樹へと導くため、仲間に加わる。


実は彼女たちの出身地である聖地ラムダは伝説の勇者ローシュを支えるために集まった人々が起源の地であり、ローシュの仲間であった賢者セニカを祖先にする人々である。
ローシュとセニカは恋人だったため、もしかしたらラムダの住人はユグノア王家とは遠い親戚なのかもしれない。

そして『双賢の姉妹』と呼ばれるベロニカとセーニャは賢者セニカの生まれ変わりと言われており、
セニカの魂が何かの役割があったのか二つに分断し、二つの肉体を持って生まれたらしい。
賢者の資質も分裂しているようでベロニカは攻撃、セーニャは回復とそれぞれの分野に特化している。姉妹の名前の由来もセニカからだろう(“セ”ーニャ+ベロ“ニカ”)。
長老は姉妹が主人公と命の大樹に向かう予知夢を見たため、勇者を導くため姉妹を遣わした。
明言されておらず、超みちくさ冒険ガイドでも触れられていないが、これはDQ8のサーベルト・ゼシカ兄妹の「先祖が併せ持っていた才能が、兄弟姉妹の中で分かれる」ということのオマージュと思われる。
役割的にはマーニャミネアの姉妹に近いが。


おっとりとした妹とは対照的に非常に勝気な性格で、思った事はズバズバ言うタイプ
カミュとはよく口喧嘩する間柄でパーティ内では割と名物のようだ。
昔からどことなく頼りない妹をグズと呼びながらも大切に思い、彼女を引っ張ってきたしっかり者の姉。グズをクズと読み間違えてひでーお姉ちゃんだなと思う人もそれなりにいたとか。
そのぶん責任感や使命への熱意も人一倍で、仲間の中でも特にメインシナリオに絡む為出番がとても多く、得意な攻撃魔法で主人公のピンチを救っている。

ベロニカとセーニャは静寂の森の木の下にいた所を長老に拾われ現在の両親の元に預けられた捨て子であり、本当の両親は不明。
ベロニカを姉と断定している事から、置き手紙くらいはあったのかもしれない。性格で決めたのかもしれないが。
そうした出生からか姉妹の絆はたいへん強いものとなっている。


出典:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて、スクウェア・エニックス、オルカ、2017年7月29日
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

本作ではキャラクター毎に多かれ少なかれ専用コスチュームが存在するが、ベロニカのそれはその幼児体型に見合った可愛らしいものが揃っているため特に人気。
上画像の猫の着ぐるみをはじめ、メダル女学園の制服
ガングロギャルな妖精の服、幼き大神官の法衣など……といったようにコスチュームというよりコスプレに近いラインナップとなっているのが特徴。


人気投票では異変前、異変後共に2位となり、クリア後では1位となるほど人気がある。
票の割合は男性票が圧倒的。


なおベロニカの声を担当している内田真礼氏の、実弟の内田雄馬氏も声優をやっていることで有名だが、なんとDQ11Sで共演している。(マスク・ザ・ハンサム役で参加)
姉弟共演はアニメ・ゲームで見ても非常に珍しい。
ただしベロニカとハンサムが同じ場面で、ボイス付きで喋る場面はない。






この先には ドラゴンクエストⅪの 冒険中盤以降の 重大なネタバレが 含まれます。

それでも 続けて読みますか?



























物語途中、勇者を命の大樹に送り届けるという使命を果たしたものの、ホメロスとウルノーガによって命の大樹が落下し、世界は滅ぶ寸前に追い込まれてしまう。
主人公はベロニカをはじめ、仲間と離れ離れになってしまうものの、各地を巡り仲間たちと再会していく。
そして最後にベロニカを迎えるだけとなってラムダの森へと向かう。


出典:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて、スクウェア・エニックス、オルカ、2017年7月29日
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.


森の木の下で眠るように座っていたベロニカ。
しかし、妹であるセーニャが呼びかけてもまるで目覚める気配がない。
そのとき、ベロニカの杖が光り出し――




実は主人公や仲間たちが世界滅亡の中心地にいたのに五体満足で生き延びられたのは、ベロニカが自らの全ての魔力を使い仲間達を逃がしたため。
しかし自分を脱出させる力はもはや残っておらず、最後に皆へ、セーニャへ別れの言葉を言い残し、命の大樹の崩壊に巻き込まれた。


真相を知ったセーニャはベロニカに手を伸ばそうとするも、既に力尽きていた彼女は主人公たちの目の前で光の粒となって消えていくのだった……。


つまりベロニカは種泥棒キーファ以来となる2人目の永久離脱となるレギュラーメンバーであり、パパスのようなNPCとしての味方を除けばドラクエ史上初の死亡離脱キャラである。

魂は静寂の森でベロニカの杖と共にあったが、主人公たちに大樹での出来事を伝えた後、セーニャの魂に力を託し彼女を賢者へと覚醒させた。



その後、主人公たちは魔王と戦うために天空魔城に乗り込む事になるのだが、そこで死んだはずのベロニカと遭遇する。
驚く主人公たちの前に駆け寄ったベロニカは主人公にお願いがあると言い、願い事を口に出す。


あのね、イレブン。一つだけお願いがあるの。今すぐに死んでくれないかな……?

だってあんたを守ったせいであたし、死んじゃったでしょ? あんただけ生きてたら不公平じゃない? だからね……。

死んで! 自らの死をもって償って! もっと生きたかったのに、あんたのせいでこうなっちゃったんだからさ!


と、3DS版では怒り顔で、PS4では冷えた無表情で死んでくれと主人公に言い放つ。
しかし既に姉の死を乗り越え逞しくなったセーニャにあっさり幻影だと看破され、彼女によってあっけなく消滅させられる。
そして主人公らはこの胸クソ悪い(グレイグ談)ベロニカの幻影を仕組んだ人物…魔軍司令ホメロスとの戦いに挑む。


ベロニカの一件は仲間たちに深い傷跡を残し、主人公はベロニカや元気な世界を取り戻すために、過ぎ去りし時を求める事になる……




なお過去に向かった際に、実は賢者セニカは姿を変え現代に生きていることが判明する。そのため生まれ変わりと言われた姉妹の魂の出所がよくわからない事に。
賢者は命の大樹が勇者を支えるために生み出したシステムらしいので、セニカとは関係なしに生まれた第2の賢者が姉妹なのかもしれないし、
エンディングにて過去へと旅立ったセニカが時空を超えて転生したのが姉妹なのかもしれないが、真相は不明。
セニカが祖先という話も、過去回想を見るに子供を産む暇もなく姿を変えたように見えるため、祖先というのはラムダに大昔いた伝説の人物ぐらいな意味合いだったのかもしれない。

2人の末路を考えるとユグノア王家のローシュ・ラムダの一族のセニカ共にそれぞれの直系の子孫とするには残された身としては悲惨すぎるので、
ローシュとセニカにはそれぞれ兄弟姉妹がいてその血を繋いだとするのが妥当と思われる。
特にユグノアに関してはエレノアを女王に据えずに婿養子のアーウィンを王に据えたり、長男ではないロウが王になったりと疑問の残る王位継承をしているので尚更。


なおドラクエ9にもベロニカという赤ずきんを被った少女がいる。
彼女は錬金術師メルギスの生前の願いであったロト装備を蘇らせようと主人公に頼って来る。
赤ずきん、ロト装備……偶然だろうか?





戦闘

ステータス面はMPを中心とした能力が伸びていく典型的な魔法使いタイプ
伝説の賢者の生まれ変わりとされることだけあってか攻撃魔力も高く備わっている。
早い段階でメラミベギラマなどの攻撃呪文を覚えてくれるのでアタッカーとして活躍させやすい。
過去編でも雑魚戦ではイオグランデ、ボス戦ではメラガイアーやマダンテ、セーニャとの連携技クロスマダンテ等で活躍する。
何気に王者の剣の効果でバギクロス、さらに3DS版では神鳥の杖でドルマドンと同じ効果の属性攻撃ができるので一人で殆どの攻撃呪文系統を網羅できる。
回復呪文は妹であるセーニャが担当しているが、マジックバリアやマヌーハといった補助呪文もそれなりに覚える。
特にバイキルトを覚えるのが嬉しいところで、シルビアと併用すれば1ターンで2人の物理アタッカーを強化できる。

一方で体が幼女ということもあってかHP・力・身の守りはパーティメンバー中最低。長所も短所も女性魔法使いキャラを地で行くようなステータスである。
代わりに小さくてすばしっこいのだろうか、素早さは盗賊ポジションのカミュや武闘家のマルティナに次いで高いという意外な面も。
ちなみに魅力はロウに次いでワースト2位。どうやらドラクエ世界はロリコンが少ないようだ。

スキルは『両手杖』『鞭』『魔道書』
魔道書スキルはMPと攻撃魔力と耐性を高め、両手杖は同じくMPと攻撃を高めてくれる。
DQ8におけるゼシカからおいろけスキルを抜いたような感じである。

ちなみに女性なので敵のぱふぱふは全く効かない。
今作では女性キャラごとにぱふぱふされたときの反応が違うのだが、
メッセージウィンドウ曰く、「しかし ベロニカは 相手にしていない!」とのこと。大人の対応である。
一方で実は笑い系の1ターン休み技に対する耐性が低い。ああ見えて意外とゲラらしい。



作中での台詞集

  • イレブンはホントにスケベね。勇者サマが聞いて呆れるわ……。
  • セーニャはああ言ってるけど、アイツはそんな簡単にくたばるタマじゃないわよ。…………だよね、カミュ。
  • ううん。これは長老からもらったお守り。あたし達の祖先、賢者セニカ様が昔ラムダに残していった物らしいわ。
  • たとえどんな災難が起きたって、あたしが必ずイレブンをこの手で守って見せます。
    イレブンはあたし達の希望の光。その光がある限り、世界は闇に染まらない……あたし、そう信じてますから!
  • ちょっと、レディには優しくしなさいよ! 乱暴な男はモテないわよ!?
  • セーニャ……。またいつか同じ葉の元に生まれましょう。イレブンの事、頼んだわよ。
  • フフン。イレブンもとうとうラムダの大魔法使いベロニカ様の魅力にメロメロになったようね。
    わかったわ! これから先、このあたしがその背負ってる使命ごとアンタをずーっと守ってあげるから安心しなさい! 
    ……ぶふっ。あはは! ごめん、やっぱりイレブンにそんなこと言ってるのおかしくて……ぷぷ。
    ……でも、リハーサルだとしてもあたしを選んでくれて嬉しかったわよ。ありがとねイレブン!





追記・修正はベロニカのレベルを99にしてからお願いします。

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最終更新:2024年02月29日 21:55

*1 事情を知ってる主人公とカミュとセーニャは良いとして、シルビアはそもそも細かいことは気にしない人だし、ロウはベロニカ同様に実年齢に対して若く見える人を知っているので、グレイグの反応はある意味正しいと言える。マルティナがベロニカの事をどう認識していたのかは不明