勇者姫アンルシア

登録日:2017/10/13 Fri 20:51:38
更新日:2025/02/01 Sat 17:49:28
所要時間:約 6 分で読めます







エックス、覚えていてね。

あなたはいつまでも私にとっての、ただひとりの勇者だってことを!







勇者姫アンルシア』は、『ドラゴンクエストX』の登場人物。
Ver.2追加ディスク『ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン』の実質的な主人公であり、同時にヒロインでもある。

CV:早見沙織(オン版ver5.0~、オフライン、いたスト30th、ライバルズ)



人物

勇者の力を代々受け継ぐ「グランゼドーラ王国」の姫にして、本作品における 勇者
物語の当初は記憶喪失の少女「ミシュア」として生活していたが、記憶を取り戻してトラウマを克服した時に勇者として覚醒した。

ミシュアの間はお淑やかで優しいお姉さんといった感じだが、勇者覚醒後は勇敢で芯の強い性格になる。
一方で年頃の少女らしい面もあり、恋愛話やかわいい服には興味津々。赤色が好きで、赤い服を好んで着ている。
ピアノは壊滅的に下手で、バレンタインではオリハルコンの如き硬さのチョコ(?)を作り出す。

兄であるトーマのことを敬愛している。
幼い頃はアンルシアではなくトーマが勇者だと教えられていたため、自分は盟友になることが夢であった。
しかし大魔王の側近である魔元帥ゼルドラドの襲撃でトーマが自分を庇い落命。
その際に自分こそが勇者であり、トーマは勇者(=アンルシア)の身代わりだったことを知る。
このことがアンルシアのトラウマとなり、彼女は自ら記憶を封印してしまう。

プレイヤーとは勇者と、それを支える盟友という関係性。
様々な困難を共に乗り越える中で、強い絆で結ばれることになる。
エンディング後にトップの台詞を聞いた時は感無量であろう。

容姿

口元のホクロがチャームポイント。

体格は比較的小柄で、貧乳。横から見ると無い。
しかし一部の衣装に着替えると、それなりにあることが分かる。盛ったとか言わない。
それなりに気にしているのか、巨乳の魔物に「ぺったんこ」呼ばわりされた際は「……ぺったんこじゃないもん」と呟く。

髪型はブロンドの長髪にヘアバンドをつけたデコ出しオールバックが基本。後述の衣装によってはポニーテールツインテールにもなる。
やっぱり魔物からは「デコっぱち」と呼ばれる。

プレイヤーからアンルシアへ衣装をプレゼントして着せ替えを楽しむことが出来る。これなんてギャルゲー?
王族の服や勇者のよろいといった正統派はもちろん、ビキニやバニー服といったエロ装備、果ては魔法少女コスやサンタコスといったキワモノまで用意されている。
マニアックな衣装が多いのはディレクターの拘りとのウワサ。
当然ストーリーやバトルではその衣装が反映されるため、趣味丸出しの衣装を着せていることがPTメンバーにバレてしまう悲劇も。

武器も変えられるが、フェンシングのような剣術で戦うので細身の剣がよく似合う。



戦闘

通称 ゴリラ姫
全体的に高ステータスだが、特にちからがぶっ飛んでいるためにプレイヤーからこう呼ばれてしまう。
バトルマスターのちからを遥かに凌駕し、ちからだけでボストロールの攻撃力に並ぶと言えば分かりやすいだろうか。
レベルを上げてスキルを整えると、キラーマシン2にも匹敵する。

【スキルライン】

勇者専用の5つのスキルライン(勇気・真理・正義・闘志・忍耐)を持ち、プレイヤーが自由に振り分けることが出来る。
  • 勇気:戦闘開始時にバフ付与
  • 真理:攻撃呪文強化
  • 正義:行動速度強化,行動回数増加
  • 闘志:攻撃力強化,攻撃時にデバフ付与
  • 忍耐:耐久力,回復呪文強化

【呪文・特技】

なんと攻撃特技を一切覚えない。
つまり彼女の主力攻撃は 「こうげき」 である。ローレシアの王子じゃあるまいし……。
しかし前述の通りステータス(というかちから)がバカ高いので、ただの「こうげき」とは思えないダメージを叩き出す。

呪文はザオリクとベホイミのほか、デイン系(真理スキル)とベホマラー(忍耐スキル)を覚える。
そこそこ補助役もできるが、攻撃はデイン系を唱えるより「たたかう」ほうが大抵強い。
その他に勇者専用の特技として4つの「破邪の秘技」を使う。

  • 勇者の光
勇者ビーム。
勇者の力を放出して闇のころもを剥がしたり、敵の動きを止めたりする。

  • 勇者の眼
物事の真実を見破ったり、分身や若作りの幻術を解除する。

  • 勇者の盾
勇者バリアー。イベントシーンでよく使う。
周囲を光の結界で守る。

  • 勇者の心
自分や周囲の無気力状態を解除する。
出番が少なく、影が薄い。

【装備】

アンルシアの装備する片手剣と盾はプレイヤーの所持品から貸し出される。
片手剣は「たたかう」と相性の良いはやぶさの剣(・改)を持たせるのが人気。
盾は敵に合わせて耐性を持ち替えることが多い。

【運用】

会心錬金埋めのはやぶさの剣(・改)を持たせて正義・闘志に全振りすることで、ゴリラっぷりを最大限に発揮するビルドはもはやテンプレ。
絶え間なく敵を切り裂き、会心の一撃とデバフを連発する姿は勇者よりも破壊神に近い。
たまに魅了されて全滅するのはお約束。

なおストーリーの強敵相手には「勇者の秘技」でフォローに回ることが多いため、ゴリラを極めるより忍耐に振るほうが安定する。
極めたゴリラは後述する王家の迷宮で使うといいだろう。

【オフライン版では】

記憶を取り戻した後にパーティーメンバーに加入する。初期レベルは60。ただし、オン版と同様に一時的に離脱することも。
オン版を踏襲し武器は片手剣だけ。正義パネルで片手剣、忍耐パネルで盾の特技を一通り習得し、攻撃呪文としてライデイン、ギガデインを使用できる。
他にロストアタック、ロストブレイク、ベホイム、スカラ、ピオラ、マジックバリア、フバーハ、ヘナトス、ルカニを習得している。
防具は鎧系が中心であり、身を固めればカチカチになる。

オン版から一転、不死鳥天舞以外の火力はまずまず止まりでゴリラ姫の面影は皆無。
代わりに耐久が高く、フウラの聖なる風を受ければベホマラーも実用的になり、ラグアスが補助で忙しい時にヒーラー役を担うこともできる。

破邪の秘儀は必殺技になっており、テンションをコストに好きなタイミングで発動できる。
魔将戦等の特定の戦闘では特定のタイミングで手番が回った時にテンションが上がる。
なお、勇者の光は食らっても耐性がつかないのでティンクルバトンを回すことでハメ殺しもできてしまう

このようにアンルシアの強みは基本的に必殺技に集約されているので「必殺技はテンション100消費」のしばりプレイがモロに響く。

王家の迷宮

アンルシアとプレイヤー、仲間モンスターの3人PTでダンジョンを探索するコンテンツ。通称デート。
アンルシアの育成はここで行うことになる。

活躍

  • 目覚めし5つの種族(Ver.1)
冥王ネルゲルによりレンダーシアごと封印されているため、登場しない。
しかし存在は仄めかされており、OPや初期村イベントで見られる光柱は彼女が勇者に覚醒した証である。

  • 眠れる勇者と導きの盟友(Ver.2)
当初はミシュアとして登場し、後に記憶を取り戻して勇者に覚醒する。
覚醒後の魔勇者アンルシア戦ではDQX初のNPC戦闘員として、プレイヤーと一緒に戦ってくれる。
その後は賢者の試練を受けて「破邪の秘技」を習得したり、王家の迷宮に潜ったりしてしばらく力を蓄える。

大魔王の側近である魔元帥ゼルドラドが四魔将と共に神の緋石を狙ってきた時は、プレイヤーと共に防衛に向かう。
この時は先程の「破邪の秘技」が大いに役に立つ。

勇者の乗り物である天馬ファルシオンが復活後はプレイヤーと共に大魔王の居城へ盛大に乗り込み、魔元帥ゼルドラドを打ち倒す。
この時出発後に彼女の部屋へ行くと、忘れ物を取りにこっそり戻った彼女の姿がある。

大魔王戦は今まで以上に厳しい戦いになるが、アンルシアをしっかりフォローすれば勝機が見えるだろう。

  • いにしえの竜の伝承(Ver.3)
人間の種族神の依代である「神の器」と判明。
その力を狙われてさらわれてしまい、なんと 2年 もの間出番がない。

(※実装当時のリアル時間。2015年4月のVer3.0から2017年3月のVer3.5まで殆ど出番がなかった。)

嵐の領界で再登場。誘拐されたのは敵勢力からの保護のためだった。
激情の竜エステラ戦に加勢してくれる。何気に新旧ヒロイン対決である。

その後本当の敵勢力にさらわれ、助けに来たプレイヤーが死亡した際は絶望のあまり自分の命を捧げて生き返らせようとする。
最終的に神の器の力で蘇生に成功するが、消耗して退場。
エンディングではラスボスにとどめを刺す手伝いに駆けつけ、脱出の手引をする。

  • 5000年の旅路 はるかなる故郷へ(Ver.4)
グランゼドーラが舞台となった4.1で再び活躍。
魔獣ネロスゴーグの不死の力を破る方法を得るため、主人公とともに過去へ行こうとしたが、時渡りの力を持たない彼女ではかなわず、主人公の帰りを祈りながら待ち続けていた。
そして主人公が禁忌の秘術の巻物を持って帰還し、その秘術をもってネロスゴーグを完全に撃破した。

4.2で現代にやってきたメレアーデとは王女同士ということもあり、互いに「ちゃん」付けで呼んで親しくなった。

その後はいつかまた主人公と共闘することを夢見て鍛錬に励んでいるようだ。

  • いばらの巫女と滅びの神(ver.5)
このバージョン以降イベントシーンにはCVが付く事になる。
5.0冒頭、偽物のアンルシアの騙しうちにより上空から落下した主人公を、天馬ファルシオンに乗り救出。
そして偽物を生み出した旅芸人ピュージュを追い詰めるも策略に引っ掛かってしまい、アストルティア侵攻を始めた魔王軍と対時。
敵将ヴァレリアと交戦するも、相手の猛攻に成すすべもなく敗北。軍の撤退後、敗北に屈辱を覚えて修行の旅に出た。

そして5.2のラストシーンで修行を終え、新衣装を身に着け帰還。
5.3にてエステラ、シンイ、ルシェンダの3人共に白いフードを被って魔界に突入。
以前よりパワーアップした戦闘力で魔王らを退け、大魔王と激戦を繰り広げていたが、攻撃した衝撃で仮面が外れた大魔王の素顔を見てしまい、茫然自失となってしまった。

休戦となった後もどうすればいいか困惑していたが、
大いなる闇の根源こと異界滅神ジャゴヌバという共通の敵を討つため、大魔王=主人公率いる魔界の軍勢と手を組むことを決意。

この時を境に設定は元よりステータス的にも超パワーアップしており、レベル上限も60から120になり、ジゴデインや雷刃といった雷属性の呪文・特技を駆使して戦うようになった。
さらに戦闘中自動で「覚醒」し、HPや攻撃力が一時的に強化されることも。
その代わり「攻撃回数+1」が削除されたためはやぶさの剣一択ではなくなり、より攻撃力の高い剣が好まれるようになった。
もうゴリラ姫とは呼ばせない←攻撃一辺倒が強いという意味では結局ゴリラ姫だったりする

5.4にてジャゴヌバの配下である邪神達を倒せるよう、ユシュカと共に「神殺しの秘技」を会得。
アンルシアが名乗りを上げたのは、魔族にだけ会得させないという意地であり、なんだかんだでユシュカとはケンカ仲間に。
一方でイルーシャとも呼び捨てにし合うほど仲良くなったが、彼女の運命を悟ってしまい悲しむことに。
邪神ヤファギルとの戦いではかつて因縁の敵だったヴァレリアと、アンルシアの方から進んで共闘を申し入れた。
その後の会話でもお互いに認め合っていることが窺える。

余談

アンルシアの部屋のバルコニーへ直接行けるルーラストーンは夜這い石の通称で呼ばれている。



エックス……。最後まで私と追記・修正してくれてありがとう。

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