登録日:2011/08/15(月) 15:49:27
更新日:2025/01/19 Sun 21:21:39
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ドラゴンクエストシリーズでお馴染みの職業。
基本的に高い能力を持ち、多くの武器が装備でき攻撃も呪文もそつなくこなす戦いのエキスパート。
ただ本職の方々(
戦士、
魔法使い)に比べれば力やMPで劣る。
勇者である人物はよく「世界を救う唯一の希望」等と現人神扱いを受けている。
言ってみれば彼らは一般人からも仲間からもヒーローのような存在なのだ。
勇者にのみ扱う資格が与えられる
伝説の武具がストーリーの鍵となることも多い。
この世界唯一の救世主としての勇者像はシリーズが進むにつれて形成されたものであり、
IIIの頃までは主に原義である「勇気ある者」の意味で用いられていた。
実際に主人公以外に対して勇者という語が使われる場面も少なくない。
リメイク版では既に現在の勇者像が確立していたこともあり、これらの場面ではセリフを差し替えられている。
一方でシリーズが進むにつれて彼らの価値は段々と薄くなっていく。
勝手に死んだことにされたり、連れて行かなくとも問題なかったり、ならなくとも問題なかったり……。
しばらくの間、「勇者」の呼称そのものが使われなくなってしまった。
△勇者によく見られる特徴
主人公毎に細かな違いはあるが、比較的よく見られる傾向として。
器用貧乏と思われがちだが、HPや力、素早さといった前衛に欲しい能力の伸び率が上位で、MPも物理職にしては高めなことが多い。
特定の能力が極端に低いといったことも少なく、むしろ器用万能と言った方が良いキャラが多い。
まぁ、最近の作品では数値だけでなく特技や呪文の質が重要なので、その面で尖った仲間がいると主力から外れることもあるが。
勇者の特権で攻守に優れ特殊能力も優秀な装備が用意されているのがお約束。
のみならず道中での装備品も大抵戦士に引けを取らないほど充実している。
その上戦士より素早いので、特技や呪文など一切使わず殴るだけでも戦士より頼りになることも多い。
勇者の代表的な呪文として
デイン系や
ベホマズンがある。
上で戦士のお株を奪う、みたいなことを書いたが呪文の面でも魔法使いや僧侶とは違った存在感を示す。
まぁデイン系に耐性を持つ敵が多かったり、ベホマやベホマラーより燃費が悪かったりすることも多いほか、ミナデインは決まって貧弱だったりと意外と欠点も目立つ。
あと最近ではベホマズンも僧侶に没収されていることが多い。
△各作品における勇者とは?
当然ながら
主人公のこと。
伝説の勇者ロトの子孫で生まれ変わり。
この時代は勇者にしては少なく、彼の最強呪文はⅢ以降
中途半端なものと成り果てた
ベギラマ。
いつも一人なのはよく知られている。
なお、説明書の
あらすじでは彼以外の勇者が竜王に挑み命を落としたことが書かれていたが、リメイク版では「勇気ある若者たち」と記述が変更されている。
勇者の原型が見られるロトと同じように太陽の石と雨雲の杖を集めて竜王の城へ向かっていく。
ゆうべはおたのしみでしたね。
器用貧乏ではサマルトンヌラの方g(ry
主人公のこと。性別が選択可能。
アリアハンの勇者
オルテガの子で16歳の誕生日に仲間と旅に出る。
その後
バラモスを倒したはいいが、元凶
ゾーマを倒すためギアガの大穴を抜けてアレフガルドにやってきた。
目の前でオルテガを失い、それでもゾーマを倒したがギアガの大穴が塞がり、二度と親しい者とは会えなくなってしまう。
そしてラダトーム王から伝説の勇者ロトの称号を授かるが、武具を残して姿を消した。
……と言う説が有名だが、実は堀井雄二は雑誌インタビューにて
「あの後、勇者ロトは母親のトコロに仲間をつれて帰った、と考えてくれても良かったんだよ」
「だから、勇者ロトは最後に行方しれずになっちゃったんだよね」
と語っていたりするため、帰れなくなったと言うのは公式ではない。
身も蓋もない話だが、ギアガの大穴が塞がったのは「上の世界の分までエンディングの台詞を考えるのに疲れたから」
との事らしい(加えてDQ3はOPも流せないほど容量がキツキツなので、その対策もあるだろう)。
主人公の他にも父であるオルテガ、オルテガの友人・サイモンも勇者と呼ばれている。
デイン系やベホマ、ベホマズンが初めて使える勇者。
この頃はいずれも燃費が悪くMPも少なかったので多用はできない。
パーティ内では唯一転職不能で、そのために元賢者の武闘家よりも弱いとか。
主人公のこと。こちらも性別が選択可能。
天空人と人間のハーフで特別な力を持っており、天空人にしか使えない天空の武具を使える。
実の父親は落雷で死亡したが、母親はまだ生きているらしい……。
孤児だった時にとある夫婦に拾われた。
戦いの教育を受けながら仮の両親や
幼なじみのシンシアと平和に暮らしていたが、
魔族の王
ピサロの襲撃で全てを失い、復讐の為に旅に出る。
また、ブランカでは「勇気ある者」という意味合いか、勇者を募集している。
主人公……の
息子のこと。
エルヘブンの民の血を引く父親と天空人の血を引く母親から誕生したグランバニアの王子。
わずか8歳前後で勇者という、歴代最年少の勇者である。
加入時はレベル5だが、すぐにレベルが上がるし、天空装備がこの時点で鎧以外簡単に手に入るので即戦力にもなれる。
しかしステータスは全体的に中途半端、特にリメイクではHP・力も低めになってしまった。
またそれ以上に
ピエールや
ゴレムスをはじめとする強力な仲間モンスターが多い為、影も薄くなりがち。
そしてストーリーでは実は別にパーティにいなくても問題ないという扱い。
恒例のデイン系も覚えるが、スクルト、フバーハ、ベホマラー、ザオリクと、終盤に欲しい補助呪文が非常に充実している。
仲間モンスターにここまで補助呪文を覚えるのはいない為、攻撃よりもサポート役として運用されがち。
MPもそこまで高くないのでMP節約の為に馬車で待機させられることも多い。
まあカジノでエルフの飲み薬は簡単に手に入るが。
いなくても問題はないとはいえ、補助・回復呪文の便利さからパーティーに入ってることも多いだろう。
育てれば人間系では父と並んで高いステータスに加え父には装備できない
最強武器を装備できるので総合的に見れば人間系最強となる。
どちらもダーマ神殿の最終的な職業として存在する。
人間の可能性の極致という扱い故に大魔王にも危険視され、どちらの作品でもダーマ神殿は一度滅ぼされている。
Ⅵではバトルマスター・賢者・スーパースター・レンジャーの4つをマスターすれば転職可能になる(つまり基本職全てをマスターしなければならない)。
Ⅶではなんでもいいのでモンスター職以外の上級職のうち3つをマスターすれば転職可能。
また「ゆうしゃの心」を所持する事でも転職できるようになる。
勇者の素質があるという設定からか、
Ⅵの主人公のみ、
条件となる4つの職業のうちどれか1つをマスターすればいいと転職の条件が緩い。
また、天空装備の前身ともされる伝説の装備を唯一扱うことができる。
Ⅶになると伝説の装備も主人公専用ではなくなり、勇者としての要素は更に薄くなっている。
職業を極めるとターン経過でHPが自己回復するようになり、マイナスステータスがない非常に優秀な職業。
反面、特化した能力もないので器用貧乏な感も否めない。
この辺りは完全に好みになるが、ゴッドハンドや賢者、天地雷鳴士の方が優秀という人もいる。
習得特技はⅥとⅦで微妙に違うが、どれも非常に優秀な特技。
特に
ギガスラッシュはボス戦や終盤の雑魚戦でも重宝する。
ミナデイン? なんだそれは?
ついにこの作品では勇者と呼ばれる人はいなくなった。
伝説の装備もなく、クリア後のやりこみ要素として辛うじて主人公専用の装備がある。
しかし固有スキル:勇気でデイン系の魔法を習得でき、
ギガスラッシュやベホマズンも覚える
主人公には、今までの勇者の要素はしっかりと引き継がれているおり、スマブラでは勇者の4Pカラーとして抜擢され勇者として公認されている。
そんなのはいない。勇者要素がほぼ見当たらない。主人公も天使だし。
……ただし、それは職業としての勇者がいないという事であり、
歴代魔王の地図でレベル99の魔王を倒せば「伝説の勇者」という称号をもらえる。
「勇者」という言葉の本来の意味を考えれば、職業ではなく称号として扱う方が正しいと言えるかもしれない。
世界観を受け継ぐ続編であるⅩによれば、この世界に「勇者」が誕生したのはⅨよりも数千~数万年も後の事であったとされている。
Ⅴ以来20年振りに、世界にたった一人の勇者として登場する……が主人公(=プレイヤー)ではない。
レンダーシア大陸のグランゼドーラ王国の王族が「勇者」の一族であり、王女
アンルシアが勇者姫として覚醒した。
伝説の装備は存在しない代わりに、数々の特殊能力を備えている。
一部の戦闘や
ダンジョンにて共闘するNPCであり、彼女の初期レベルは20。
たったのレベル20と侮ることなかれ、すべてのステータスが高い値でまとまっており、
素の攻撃力も防御力も高く、一部の状態異常に耐性を持っており、その上ギガデインやベホイミ、ザオリクといった呪文を使いこなす。
ドラクエシリーズ最強の勇者と評するプレイヤーも。
一部の敵が仕掛けてくるギミックに対抗するには彼女の特殊能力が必要となるため、そういう意味でも唯一無二の存在である。
逆に言うと彼女はギミック解除に専念する必要がある=敵を倒すのはプレイヤーの役目になるため、「勇者の特別性」と「主役はあくまでプレイヤー」という要素を両立したキャラ付けとなっている。
バージョンが進むとアンルシア以外にも「過去の時代の勇者」が複数登場。いずれも重要人物として強い存在感を示している。
主人公の事。
なんとⅣの
天空の勇者以来27年ぶりに主人公が勇者で、なおかつ勇者がストーリーの中心。
命の大樹に選ばれた存在であり、邪神の目覚めに呼応して生まれて来た。
また主人公の他に神話の時代に活躍した勇者ローシュという人物もおり、主人公はローシュの生まれ変わり。
発売時より告知されていた「5人のDLCファイター」の2人目「勇者」として参戦。英語名は「HERO」。
発表は2019年6月12日のE3で、7月31日に解禁された。
デザインは
Ⅺ主人公のもので、カラーバリエーションとして
Ⅲ主人公、
Ⅳ主人公、
Ⅷ主人公も選択できる。
また、最後の切りふだ「ギガスラッシュ」では他の勇者たちも全て集結する。
詳しくは
こちらへ。
なお、勇者と勇者が戦うことにスクエニは最初難色を示したそうだが、「スマブラなら」ということで特別にOKを出したとのこと。
追記・修正よろしくお願いします。
- 勇者って特別な存在なんですよね。 -- 名無しさん (2013-10-18 17:33:09)
- たぶんね -- 名無しさん (2013-11-07 04:28:46)
- 魔王を倒した後の勇者は民衆にとっては脅威でしかないのかな?ダイ大のダイとかDQM+のロランとか。 -- 名無しさん (2013-11-07 04:45:06)
- まおゆうでは「周りで担ぎ上げているが実際は殺し屋と変わらない」と上手に勇者制度の本質を指摘してたよね -- 名無しさん (2013-11-07 10:05:06)
- 勇者の血を引いているから勇者であって職業にするのは変じゃないか? -- 名無しさん (2013-12-05 09:47:16)
- Ⅵはまだ納得できる。夢の世界のダーマだし、誰だって勇者とか英雄になりたいって夢はあるだろうから。ゲームバランスが崩壊するのは大問題であるが。 -- 名無しさん (2013-12-07 23:46:33)
- あくまで勇者は魔王がいる間の英雄だからな。いなくなれば第二の魔王ってのが世界な理なんじゃね? -- 名無しさん (2014-01-06 22:14:33)
- ↑破壊神を破壊した男のことか -- 名無しさん (2014-01-06 22:19:17)
- 勇者と魔王は表裏一体。村人とモンスターも然りだな -- 名無しさん (2014-01-06 23:45:14)
- ↑6
そもそも殺しを生業にしてるわけじゃないんだから殺し屋じゃなくね?とかおもった(笑)
だいたいの場合先に敵勢力が侵略開始してるからな。
相手勢力が非人間の場合なら害獣駆除とも言えるし
-- 名無しさん (2014-07-29 12:11:01)
- 今は何でも屋とか傭兵とかハンターが主人公ってパターン多いもんなあ -- 名無しさん (2014-07-29 12:38:31)
- ライブアライブのハッシュは、勇者になったが故に、周囲が自分に依存ばかりするようになった事がきっかけで隠居してたな。ウルトラシリーズでは、地球人がウルトラマンに依存する事を懸念する話がたまにあるけど、まさにその状況だったわけだ -- 名無しさん (2014-07-29 12:40:14)
- ⅦがⅧになってる -- 名無しさん (2014-07-29 12:52:47)
- そもそもドラクエの勇者(および主人公)って、基本的に王族ないし王族と親しい立場にいるからダイ大とか最近流行りの勇者批判的なのは当てはまりにくいよなぁ。ケロロの作者が何であんな感じにしたのか謎だわ。普通なら英雄王扱いだろwww -- 名無しさん (2014-07-29 12:55:50)
- 伝説の勇者「ねえねえ、魔法の玉はあるかい?」賢者「さっき使ったばかりでしょ?」勇者「にょろーん」 -- ちゅるやさん (2014-08-25 12:26:39)
- ローレシアの王子でも「復活の呪文」は使えるぞ。 -- 名無しさん (2014-08-25 13:08:39)
- そこら辺を世界の理とした某鬼畜シリーズは面白いとおもったなw -- 名無しさん (2014-08-25 13:40:05)
- 勇者と蛮族との境界線は、エンディングをむかえるところで引かれる。 -- 名無しさん (2015-01-25 19:32:25)
- 勇者=ドラクエシリーズ。この定義をみんなに植え付けたのは彼等の活躍!…でも最近は… -- 名無しさん (2015-01-31 10:11:48)
- 4や5で勇者が特別な存在になってしまったせいでリメイク1で主人公以外の勇者がことごとく抹消されたという話にはワロタわ -- 名無しさん (2016-11-19 18:41:02)
- ↑7 モンスターズ+に関しちゃ、バズズが呪い的な形で疑念を植え付けたってのが大きい。多分、そのことに気づかなかったor気づいた頃には手遅れな状態になってたんだろう -- 名無しさん (2017-01-18 21:56:38)
- 無料配布でDQ1をやってみたけど、勇者は栄誉ある称号だけど11みたいな不思議パワーは無いようだ。勇者候補は他にもいたが全員魔物に殺された(町の兵士談)。ロトの血筋を引いた主人公がローラ姫を助けて国王から正式に勇者の称号を受けただけ -- 名無しさん (2017-12-21 12:38:32)
- 結局のところ、超強い鉄砲玉とか超強い兵士以上にはなれないだろうし。終わったら隠居するのが無難かな・・・抑止力にするにも多分強すぎてブラフにならん(本人の人格にもよるだろうけど) -- 名無しさん (2017-12-21 13:06:10)
- 参戦決定 -- 名無しさん (2019-06-12 01:48:00)
- 日本のRPG代表、スマブラに堂々参戦 -- 名無しさん (2019-06-12 02:01:12)
- ゼルダ、FF、そしてドラクエ…こう日本往年の名作ファンタジーが揃い踏みして敵対したり共闘したり出来る日が来るとは思わなかった -- 名無しさん (2019-06-12 05:36:22)
- それにしても、Ⅲ勇者は、大穴がふさがっているのにどうやって帰ったんだろうか? 確かルーラでも帰れなかった気がするし……。ルビス神の力? まさか、今の体を消滅させて、アリアハンの、あの母親の子(つまり勇者の弟)として再び転生ってことでは……? -- 名無しさん (2020-03-19 17:50:34)
- 魔王だって王だろ、ならばそいつも勇者。そもそも勇者の称号に意味などない。正義だの希望だの夢だの愛だのは戦いで持ち込む事自体間違い。英雄と勇者の意味を履き違えてはいかんよ -- 名無しさん (2021-07-28 18:44:36)
- 11が出るまで勇者=世界を救う者って4と5くらいだったと思うんだよな。ダイ大の描写とか違和感ある -- 名無しさん (2023-01-23 12:09:31)
- サマルやミナデインが弱いとか古い時代の認識で止まってるのが悲しい -- 名無しさん (2024-09-01 07:18:10)
- 3の女勇者が至高。 -- 名無しさん (2024-09-01 08:06:33)
最終更新:2025年01月19日 21:21