サイアス(FE)

登録日:2018/04/24 (火) 00:59:04
更新日:2023/12/30 Sat 14:41:14
所要時間:約 6 分で読めます







これは失礼しました。ヴェルトマーのサイアスと申します……。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

『サイアス』とは『ファイアーエムブレム トラキア776』の登場人物。

CV:中谷一博 (FEヒーローズ)

ヴェルトマーに仕える宮廷司祭であり、魔法戦士ファラ直系の血を受け継ぐ、神器ファラフレイムの継承者。
公式サイトによればトラキア時のイメージ年齢は27歳との事(あくまでイメージなので実際には違う可能性もあるが、極端な違いはないだろう)
第1回英雄総選挙総合部門560位、第2回英雄総選挙総合部門515位。

祖父はコーエン伯爵、母親は聖戦の一部でアルヴィスの腹心だったアイーダ。父親は本編中明言されず不明。
作中分かるのはファラの聖痕があるのでヴェルトマー家の誰かという事である(ガルザスのように聖痕は傍系から出る事もある)。
公式サイトでアルヴィスと明言されているので十中八九、本編でもアルヴィスの子であると思われるが。
そのためアゼルは叔父、ディアドラは叔母、セリスは従弟、ユリウスユリアは異母弟妹・従弟妹となる。


聖戦の第一部の時点で10歳ぐらいの少年であり、アルヴィスに認知されていたかは不明だがこの頃は母アイーダの元で平和に暮らしていた。
アルヴィスがグランベル帝国を興したころ、どうやらマンフロイはサイアスがアルヴィスの子供である事、
ファラの聖痕を身に宿している事を知っていたらしく、今後のロプト教団に邪魔になるとして命を狙い始めた。
アイーダはサイアスを守ろうとしたがマンフロイに殺されてしまう。
コーエンは孫を守るためにアウグストが言うにはブラギの僧院、コーエンが言うには辺境の教会にサイアスを送り隠れて生活をしていた。
マンフロイは居場所を知るためにコーエンに脅しをかけたりトラキアの辺境に左遷したりしたものの、この頃はロプト教団の権力が低かったのでなんとかなっていた。

母が死んで10年ほど経過した頃、サイアスは実力でヴェルトマーの宮廷司祭になるほど周囲から認められ、アルヴィスから信頼を得るほどにまで成長を遂げる。
コーエンはこれでマンフロイも手出しできないと喜んだのもつかの間、ユリウスの覚醒に伴いロプト教団の権力が皇帝のアルヴィスを凌駕する。

マンフロイからヴェルトマーの血を守るべく、サイアスはまた身を隠す旅をする羽目になる。


サイアスは祖父からの命令で身を隠すことを優先する事もあって軍に所属せず、
旅の途中で困っている人助けるという生活をしているためリーフたちの敵だったり味方だったりする。
序盤は主にマリータ関連のイベントに登場。あんこくの剣に支配されていたマリータを救い、剣の呪いも解いてマリータの愛剣として生まれ変わらせてもいる。
中盤に実はサイアスは軍神と呼ばれるほどの天才軍師であり、シリーズでもっとも恐ろしい軍師と言われるほどの実力で立ちはだかる事になる……。


なおアルヴィスはディアドラと7、8歳差なのでバーハラの悲劇の時、26~28歳程度である。
トラキア本編は悲劇から15年後(トラキアの設定)か16年後(聖戦の設定)なので、
サイアスが27歳だとすれば遅くともアルヴィスが17歳ごろに生まれたことになる。場合によっては14の可能性も……。
デザイナーズノートによればアルヴィスは17歳ごろアゼルの母を亡くしてから親しい女性がいないと書かれているため、サイアスが生まれた時期と矛盾はしないだろう。


何故サイアスがトラキアで追加されたか不明だが、一説にはユリウスのロプト覚醒の補強のためと言われている。
例外も多いが聖戦士の血筋はある程度法則に従って受け継がれているものであり、
それは同じ直系は同世代に一人だけ、息子は父方の血を娘は母方の血が濃くあらわれる、というものである。
例えばセリスはディアドラの長子なのだが、息子のため父が持つバルドの直系が濃くあらわれる為、ナーガ傍系に留まっている。

この法則上いくら近親でロプトの血が濃くなっても、ロプト傍系の前にアルヴィスがファラのディアドラがナーガの直系である以上、
優先されるのは直系の方なのでユリウスはファラ直系に目覚める可能性の方が高い。

しかしアルヴィスが双子の前にファラ直系のサイアスを作ってしまっていた事で、
ユリウスがファラ直系を受け継ぐことができなくなり、ロプトの血が目覚める事になったと考えられる。

なお現状、ナーガの血と合流していないロプトの血を引いているのはサイアスだけである。




性能

○初期値と成長率
ハイプリースト LV12
HP-23(50)
力-0(0)
魔力-18(35)
技-16(40)
速さ-12(40)
運-5(55)
守備-4(15)
体格-5(10)
移動-7(2)
武器LV-光A杖A
スキル-見切り
指揮-★★★★★★★★★★→★★★
再行動-★★★
追撃必殺係数-0

何より目を引くのは圧倒的な指揮レベルの高さ。なんとレベル10。
通常☆の数で(レベル3なら☆☆☆という風に)表示されているのだが、サイアスはレベルが高すぎて書く欄がなく☆10と表示されているほどである。

本作では指揮レベル1ごとにマップ上のキャラ全員に命中・回避に3%の補正が入るという仕様のため、サイアスが戦場に出るだけで30%も命中率・回避率が上昇してしまう。
これだけでもとんでもないが、22章では祖父のコーエン、かのラインハルトまで同時出現し夫々指揮レベルがあるので、 実質レベル19=敵全員の命中回避+57% という地獄絵図に。
普段は取るに足らない下級職の雑兵やロングアーチですらかわせない、当たらないわの強敵と化す。
ならば多少無茶でもこいつを狩ってしまえばと攻撃を仕掛けても「手を引きなさい…あなたでは私に勝てません」などとほざいてきて致死ダメージを必ず回避してくるウザさ。こいつも敵対峙は序盤のエーヴェルと同じ無敵設定なのだ。
ただし一定ターン経過でサイアスは撤退するのでそれまでの辛抱である。

ここまでは恐ろしい敵だがなんと仲間に出来る。
23章にて子供狩りを防ぐためこちら側につき、ちゃんと全員救出できれば助力を求めるリーフに応じて正式に仲間になる。ただし、同章で現れるセティを仲間にした場合はなぜか「今はその気にはなれません」と拒否するため、セティとの択一となる。
しかしリーフ軍が混成部隊だからか(ぶっちゃけた話ゲームバランスの調整のため)加入すると指揮レベルが3になってしまう……。
☆3でも味方ではダントツの数値*1であるし、「いるだけで全員の命中回避+9%」と言えば普通に強い能力なのだが、いかんせんダウングレードすぎる印象が否めない。
ファラフレイムが無理なのは仕方ないしてもせめて強力な専用の炎魔法でもあれば…と思うが、そもそもクラスの性質上光魔法と杖しか使えない。

逆にセティは神器フォルセティを普通に持って加入してくるうえ、ステータスはほぼサイアスに勝り、指揮レベルはさすがに劣るが1持っており、武器レベルは上位互換。
セティ加入の条件が面倒ということも全く無いし、おまけに本作の新キャラで愛着どころか(ゲーム的に)憎らしいサイアスと前作からの仲間であるセティ……となっては、大抵セティが優先されてしまうのも必然だろう。
重ね重ね言うが味方サイアスも一ユニットとしては十分有用である。セティとの択一でさえなければ即戦力の支援役として使ったプレイヤーも多かっただろう。


台詞

  • あなたは母親のような立派な剣士になりたいといいましたね。それなら剣を恨んではなりません。
    優れた剣は使い手の心によって魔剣にも聖剣にもなるもの。この剣も最初から魔剣であったわけではないのです。
    剣士として生きたいと願うなら例えどのような剣でも愛さねばなりません。それができなければ立派な剣士とは言えません。
  • あなたは軍師ですね。軍師が前線に出てくるのは作戦の失敗ではないのですか?
  • ユリウス殿下は心優しいお方でした。ですが、ある日を境に……。
  • 一頭の竜に率いられた千頭の天馬は、一頭の天馬に率いられた千頭の竜に勝る。
  • 英雄たちは竜……そしてあなたもまた、竜と言えるでしょう。
  • 軍師などとおだてられていますが、私はそんな大それた人物ではありません。ただ少し、余計な事が気になるだけです。
  • ごきげんよう、調子はいかがですか? しかし、貴方は不思議な目をしていますね。まるで遠くから見通しているような……。
    自分は平凡な人間、ですって? はてさて、凡夫ほど自分のことを平凡とは言わないものです。
    私は、そうですね……血によって授かった才があるのは確かです。無論、相応の努力もしたのですが。
    しかし、この血というのは厄介なもので……同時に平穏な人生とは無縁になりました。特に私の母は……。
    まあ、ともかく……貴方が正しき道を行く限り、我が知と才は貴方と共に在るでしょう。この体に刻まれた、炎の聖痕に誓って。





私はヴェルトマーのサイアス。ブラギ神の導きとあれば、微力ながら力を尽くしましょう。

スマホゲーにも2018年4月の大英雄戦で登場。イラストは悌太氏。
光魔法を使うので父と違い青属性の魔法・歩行ユニット。
担当声優の中谷一博氏は伝説の龍の兄弟分で有名だが、中分けヘアーという共通点で 既視感を覚えているツイートをしていた
なお伝説の龍の声優も後に本物の竜(?)で登場する。

武器スキルはターン開始時、十字方向にいる自身より魔防が1以上低い敵は攻撃、魔防が-4の『軍神の書』

Bスキルは自分のHPが50%以下の時、味方の隣接マスへ移動可能になる『離脱の行路3』
Cスキルはターン開始時、十字方向にいる自身より魔防が1以上低い敵は速さが-5になる『速さの謀策3』

ステータスは父と方向性が同じで一応、HPと魔防は父より勝っている。大きな違いとすればスキル。
父のようなHP回復する専用Bスキルが無いので耐久力は劣る。
速さの謀策で敵の速さを下げれるあたりは追撃と攻撃の安定性は申し分なし。

2020年10月のアップデートで父と一緒に『軍神の書』が錬成可能。
錬成するとターン開始時、自身を中心とした縦3列と横3列の敵の攻撃、魔防-5
魔防の制約が無くなるだけでなく範囲も広まった事で気軽に弱化を撒けるようになる。
特殊錬成は戦闘中に敵が受けている弱化の合計値を攻撃に加算。
これは父親であるアルヴィスの特殊錬成ファラフレイムも同じ効果なのでさすがファラ直系の血といったところか。

英雄戦では原作再現で各「指揮」スキル持ちの敵が出現している。だが肝心のサイアスには指揮スキルがない……。


追記・修正は暗黒教団に命を狙われてからお願いします。

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最終更新:2023年12月30日 14:41
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*1 ☆2も「ドリアス離脱前のリーフ」だけで、基本的にみんな1。