シルバー事件25区

登録日:2018/08/06 Mon 18:24:26
更新日:2023/08/23 Wed 22:53:16
所要時間:約 20 分で読めます




―Kill the Life―

日常(ライフ)()


■シルバー事件25区

『The 25th Ward:The Silver Case』は、ghmが企画・開発したテキストアドベンチャーゲーム。
原作・監修は須田剛一。

ghmの独立第一弾ソフトたるシルバー事件の正式な続編であり、前作より数年後……舞台を24区をモデルに新たに誕生させられた選民の為の理想都市25区へと移している。

元々は2005年から2007年まで元気ポータルで配信されていたボーダフォン向け携帯アプリゲームであったが、2007年3月に配信を停止。
同年12月よりアドベンチャーポータルに配信を移し、2009年には高解像化した『シルバー事件25区VGA』も登場したが、同年に配信を停止された。

……以上のように、代表作の続編なのに、よりにもよってメーカーによっては遊べない携帯アプリでの配信であった為に、ghmファンでもプレイした人間の少ない幻のゲームであった。
2008年に『シルバー事件』と共に『25区』もニンテンドーDSでのリメイクを計画しているとの発表があったが数年の後に頓挫。
再び未プレイのユーザーは忸怩たる思いを味わうことになった。

……そして、2016年にSteam等で配信された『シルバー事件HDリマスター』が高評価を受ける中で、須田剛一が本作のリメイクにも言及。
2017年にリマスター版のPS4での家庭用移植が発表されると、本作もカップリング収録することが報告され、18年に『シルバー2425』として、遂に多くの人間が触れられる形での発売が実現した。

また、リマスター版が先んじて配信されていたSteamでも無事に『25区』が登場することになり、リマスター版から『シルバー事件』を知った新規層にとっても嬉しい配慮となった。
2021年にはNintendo Switch版『シルバー2425』も発売。

『シルバー2425』では、リメイクに併せて『シルバー事件』『シルバー事件25区』共にミッシングリンクを埋める新シナリオが登場しており、追加シナリオはハッキリと『花と太陽と雨と』と『ムーンライトシンドローム』にも通じる物語となっている。

携帯アプリ時では不明だったキャラクターのその後が解るシナリオもあり、正に決定版……と言いたい所だがエンディングの訳の解らなさも極まっており、101ものマルチエンディングになっている。

※以下は一応はネタバレ注意。割とエグいネタも多いぞ!

【物語】

カントウ24区を新たなるモデルケースとして急速に開発が進められて誕生した理想都市25区の、9万世帯が暮らす巨大なタワーマンションで奇妙な変死事件が起きた。

事件の調査に乗り出した25区凶悪犯罪課のシロヤブモクタロウ
事件の実行班たる配達屋と潜水夫を管理していた“筈”の地域調整課のツキシンカイ
事件を追うことを引き受けさせられたジャーナリストのモリシマトキオ

……陰謀に挑むもの。陰謀を練る側だったもの。陰謀に巻き込まれたもの。
3人の男達はそれぞれの視点で完璧な秩序の綻びに向き合う。

……そして、ウエハラカムイとは何者なのか?

■Correcteness

25区凶悪犯罪課の面々が主役となるメインシナリオ。
『disitalman』にはコダイスミオが、追加シナリオ『whiteout』にはデカチンクサビテツゴロウも登場する。
シリーズ屈指の苦労性の主人公シロヤブモクタロウは果たして生き残ることが出来るのか!?

■Matchmaker

総務省主導の郵事連の下で25区の統制に当たる地域調整課の面々の活躍を描くシナリオ。
厳つい見た目で食い物に細かくてオカルトネタ好きのツキシンカイと、可愛い見た目だが色々とアレで早撃ちが得意なオオサトヨウタロウのモンブラン大好きコンビがあれやこれやの陰謀に巻き込まれて翻弄される!

■Placebo

何者かの導きにより25区沿岸のボートで目を覚ましたモリシマトキオ
かつての24区の一連の騒動で重要な働きをした彼だったが、その過去すらあやふやな記憶の一部が欠落したボンクラ状態で覚醒する。
ネット上で協力してくる“/”や謎の依頼人。
エロチャットでやり取りをすることになる3人のミル
相変わらずパソコン弄ってるだけなのに最も奥深い謎に到達するトキオシナリオの真骨頂!

【用語解説】


■25区

湾岸埋め立て地に遡っても10年程度の期間で急速に開発が進められてきたカントウの新興都市。
同様の経緯で開発された24区をモデルケースとして、都市の組み方ばかりか在り方をも模倣し、尚且つゆっくりと準備を進められた24区に対し、システムすらも急ピッチで動かされている。
選民として全国から居住者が集められたが、同時に綻びを正すスピードも早い。
二つの勢力の実験場でもあったが、完璧に管理されていた筈の“日常”の崩壊も近い。

■凶悪犯罪課

中央警察主導の下で設立された凶悪犯罪の犯人の即時抹消の権限を与えられた先鋭化された警察権力とも呼ぶべき殺人集団。
その有無を言わせぬ実行力により都市の秩序を守っていたが、最初に設立された24区では都市としての安定により凶悪犯罪が激減し存在意義を問われている。
発展途上の25区では存在価値を失っていないが、事件を通して別の権力による管理の実態を知ることになる。

■地域調整課

25区の都市開発を主導した総務省が支配を徹底するべく、別組織である警察権力に頼らない独自の管理体制の実施の為に郵便事業連合を利用して生み出した、都市機能の円滑な維持の為に不穏分子を調整の名の下に即時抹消する為に訓練された潜水夫配達屋を、更に管理する為に生み出された部署。
潜水夫と配達屋は、いわば郵便局のクレーム処理係と配達員が同時に不穏分子の抹殺を請け負っているということである。
元は潜水夫のみだったが、余りに負担が大きかった為に殺人専門の駒として配達屋の集団が生み出されて潜水夫の管理の下に置かれた。
地域調整課は、更にその管理と問題が起きた場合の調整を請け負った機関であり、公的機関でありながら秘匿されたモラル的にも許されない存在である。
清掃課と密接な関係にあり、調整による痕跡の一切合切を瞬く間に消してしまう。
……しかし、日常生活を維持する調整役を自負する彼等にも更に別の役割を持った観測者監視者が存在するという事実には気づいておらず……。


【主要登場人物】


■ウエハラ
YOUR SELF
プレイヤーたる“あなた”の分身。
前作のデカチンに似た立ち位置だが、一応は主人公であったデカチンとは違い、徹底的に存在感も存在意義も無いキャラクターである。
劇中で重要な役割を与えられてはいるが、エンディング選択以外に実害は無いと断言出来る。
デカチンに似てるが別人。
故に伏線も無し。
コウサカの命を受けて凶犯課に配属される。

【25区凶悪犯罪課】


■シロヤブモクタロウ
凶犯課の若手で、白髪のイケメン。
地方出身。
通称はジャブロー
本人は嫌がってるが課長も呼んでるので諦めなさい。
『シルバー2425』では、更に母子家庭で兄弟3人(多分兄と姉達)と共に風呂無しの狭い団地で育ったことが明かされている。
家族の為に警察官になり、殉職手当で家族を養って貰おうとするなど余裕で殉職、殉職余裕の捨て鉢な所があったがダメだと言われたことから彼の刑事人生が始まることになった。
基本的には人当たりのいい好青年だがキレるとトチ狂った行動も起こす。
浪費癖は貧乏だったことの反動か?
刑事としてはシンコからダメ出しを食らいまくるレベルだが、殺し屋としては極めて高い資質を持つ。
実は◯ムイとヤ◯イの息子。
童貞だから死ねないと言いつつ、女殺し屋との戦闘が明らかに◯◯プ。
終盤はツルッパゲ。

■クロヤナギシンコ
シロヤブとコンビを組む先輩警官。
和製ダーティーハリーの異名を取るハードボイルド刑事だが誰もが息を呑むほどの美女。
……性格は最悪だが。
刑事としては極めて優秀なのだが“リボルバーの似合う刑事になりたい”という理由で、リボルバーの携帯が認められない凶犯課の傍らでバウンサーやったり、見た目だけはいいのでエロチャットでオタクやスケベ男引っかけて金入れさせたり、カーコンパニオンやって荒稼ぎしている。
組織的な意味でも先輩にあたる、スミオを始めとした24区凶犯課の面々には新人時代に世話になった模様。
……シェルター出身。

■サカキヒナ
若い女刑事で凶犯課どころか警察官というか公務員とは思えない程に普通の若い女の子な反応を示す。
可愛いがいきなり死亡。

■アオヤマ
ベテラン臭い見た目のオッサン刑事。
アカマと組む。

■アカマ
小太りメガネの刑事。
別にオタクとかではない。
明らか年長のアオヤマに無礼な口を利くこともある。

■ハトバ
25区凶悪犯罪犯課課長。
部下に優しく部下からの信頼も篤い一流の刑事でコウサカとも知己の仲。
コウサカをミチルちゃんと呼ぶ等、信念が近く目をかけていた間柄だったと思われるが、現在のコウサカが大きく変質したことを疑いつつも、探りも含めてコンタクトを取り続ける。
様々な陰謀の気配を感じつつも現在の部下達を本気で気遣い、身柄を第一に考えられる男。

【24区凶悪犯罪課】


■コダイスミオ
三十路を越えて妙にセクシーさが増したイケメン刑事。
……いつ復帰したのだろう?
リメイク以前はクサビとデカチンのことはスミオの台詞からしか解らなかった。
シンコからの相談を受け、クルミザワの痕跡を追う。
現在でもアヤメの影を追い続けており、スミオもまた世界の根幹に触れられる資格を得たらしいことが解る。
島帰りだからか「カマンジャンボ!」を覚えた模様。

■ナツメサクラ
現在でも24区凶犯課の女刑事。
前作ラストではコウサカと行動を共にしていた筈だが、奥深い部分で相容れなかった模様。
父は元広域捜査官でリパブリック隊長のナツメダイゴ。

■コシミズヨシミツ
ロスパス島では「そんなバナナ……」してた眼鏡の捜査官。
F.S.R.』での発言を信じればナカテガワモリチカの弟子。
チルコにエスパらせて常識外の事件に挑んでいた。

【その他警察関係者】


■ヒロオカ
法医学センターの監察医。
凶犯課の担当する事件に多く関わっている。
オッサンなのだが若い女に妙な人気があり“ヒロくん”と呼ばれている。
仕事に入れ込んだ結果、スナッフフィルムのコレクターとなっており、アジアNo.1を自負している。

■コウサカミチル
元中央警察相談室相談役サカグチダイキチの補佐を務めていた男で、前作では時代遅れの主にそれを承知で付き従う質実剛健を絵に描いたような実直で不器用な人物として描写されていたが、本作ではカムイ事件に触れたことやサカグチの死を経て、カムイの生み出す犯罪力を利用して都市管理を望む勢力に属すようになっている。
前作ラストでは24署に配属されたとも思えるような演出だったが、本作の時点ではもはや警察官ですらなくなり、役人の立場で策謀を巡らしている。
行動を共にしていたサクラに惚れていたようだが、彼女からは恋愛面では相手にされなかった模様でビジネスとしても行動は理解されていても賛同はされていない。
ある目的を持ってシロヤブを、そしてウエハラを送り込み、地域調整課の動きも把握している真のmatchmaker。

■ムナカタリュウ
元広域捜査官でデスファイリング長官。
かつては様々な陰謀の当事者であったが、現在はエビルダイバー病院で半身不随のまま機械により生かされている状態。
数年前までは電動車椅子による移動も可能だったが、現在はベッドに横たわるのみ。
ジャブローからは師匠と呼ばれると同時に憐れみの目を向けられており、本人もジャブローがデスファイリングを継承していることすら苦痛に感じている。

【警察関係の一般人】


■キララ
巷で噂の美少女バイク便。
セーラー服姿でお使いするが料金が糞高い。
主にヒロくんのお使いでシロヤブとシンコの前に現れる。

■チルコ
謎のエスパー女子高生。
コシミズの依頼で捜査に協力してエスパる。
エスパるは馬鹿っぽく見えるが中々に侮れない能力で結局エスパるはスゴい。
スタバ好きでスタバが切れると口調が変になる。

■オカモト
25区随一の腕前を持つ鑑定士。
現実でも虚構でも鍵の使われる場所を瞬時に探り当ててしまう。
某コンビニの四神の守りを抜けた先のトイレに店を構えており、web上でも開店している。
シンコやツキとは以前からの付き合い。

■イシヅカ
アキヒコ横丁の自販機コーナーに出没する目撃屋で、その情報を必要な相手に売る情報屋でもある。
シロヤブとは昔からの付き合いだが、それはクサビとデカチンに導かれて以降のことだった。
劇中で地域調整課にも繋ぎをとり、以降はツキからも頼りにされることになる。
情報の中で対象を飲料の種類で説明する他、自販機に加わった奇天烈な新商品を薦めてくる。
モデルは須田の盟友で、かつてのヒューマン、ghmの背景グラフィック担当で、退社後は『ダンガンロンパ』のグラフィック等も手掛けている石坂明彦。


【地域調整課】


■ツキシンカイ
厳つい見た目の大男だが、見た目に反してモンブラン好きだったり、食事の食べ方に拘るような細かい神経の持ち主。
リアリストの反面、オカルトネタが大好きだったり、死について無表情でいられる一方、情を捨てきれない部分もある等、繊細な性格である。
オオサトのお目付けで教育係だが、オオサトのミスから裏の事情にまで踏み込んでいくことになる。
元はオキアイ組の若いので、国との盟約によりわざと組を潰すのに利用されてオキアイ組がやっていなかったヤクのシノギの罪を着せられて逮捕されたことがある。
その後、ナツメダイゴの組織したリパブリックに迎え入れられるが、訓練中に大怪我して寝ている隙にカムイ事件に巻き込まれたリパブリックは壊滅、ナツメダイゴも意識不明の重体となってしまった。
こうした経緯から凶犯課とカムイが大嫌いで、調査を通じてオキアイ組の残党が生きていたことを知り更に動揺することになる。
調整スタイルはナイフで高い戦闘能力の持ち主。
ジャブローと同様の資質の持ち主であったようだが、本編ではそのことによる危うい性質の発現の描写は見られなかった。

■オオサトヨウタロウ
調整課の新人でツキとコンビを組んでいる。
緊張感が無く勘違いも多い若者だが、有能な部分も見せる。
開発部の苦労の賜物である万能暗号解読機キャサリン・ナノを愛用している。
本人は知らないが呪われた血の持ち主であり、調整課は監視の意味も込めて手駒としてオオサトを迎え入れていた。
何とサ◯ダ◯スの庶子。
食事やモンブランの食べ方でツキに説教されるのにはうんざりしているが、ツキのことは心から尊敬している。
パンクロックバンド「デスバレーボム」の大ファンで、ボーカルのデューダ・ロウ(ヤマシタユウタロウ)がカムイネット信者に刺された時には大騒ぎしてツキにいじられていた
調整スタイルは拳銃による早撃ちで、判断力は情に脆いツキより速い。

■ナンゴウ
ツキ以上の超強面の職員で、部署内では数少ないツキよりも年齢が上の一人。
調査を進める中で暗部に属していた自分達よりも更に暗部の存在に挑む。
調整スタイルはステゴロで、素手ながら驚異的な戦闘能力を誇る。

■ミツモト
ナンゴウの相棒で眼鏡。
冷静な判断力の持ち主で、状況を見据えて他の者が言い難いことも口に出来る強さを持つ。
調整スタイルは鞄を変形させた特殊な機関銃。

■ヤブカワ
調整課発足どころか、最初の潜水夫育成にまで関わっていたベテラン。
カミジョウの師でもあり、カミジョウが調整対象になり自分が担当することになったことについて、本人も意図しないまま弟子に対して感情の動きが起こり行動を遅れさせた結果カミジョウに自殺されてしまう。
そのことについて処理出来ぬ感情を抱いたまま素性を隠してトキオに接触までした。
しかし、トキオと直に会う前に行動を好ましく思わない勢力により殺害。
その死はツキに敵に対する怒りを呼び起こし、残留思念と対面したトキオに感慨を残した。
調整スタイルは不明。

■ササモト
ヤブカワとコンビを組む若い職員。

■イチガヤ
黒髪眼鏡の女性職員で、キリュウの補佐的な役割も果たし、現場に出ることもある。
調整スタイルは拳銃と思われる。

■キリュウテツオ
地域調整課課長で禿頭で厳つい見た目だが、部下に対しての気配りを欠かさない理想の上司。
……実は調整課課長としても裏の顔としても25区に纏わる陰謀を知っているが、ツキ達に向ける信頼や配慮は本心であり、心情的には陰謀に不満があるという複雑な立場に居る。
調整スタイルは日本刀と思われる。

【清掃課】


■マエジマ
清掃課職員。
ツキ達と仲がよく仕事の後始末には瞬時に駆けつける。
捕らえた不穏分子の脳内から情報を吸出す得意技があり、それをやられた対象は廃人になるらしい。
終盤、自分にも理解出来ない陰謀に疲れはてて25区を出ることをツキに告げる。

【潜水夫・配達屋】


■カモグチ
タワーマンションを管轄していた潜水夫だが、配達屋が未琉を殺したことについては何も知らないとツキ達に語る。
同行の際に間違えてオオサトに射殺されてしまい、ツキは面倒事に巻き込まれていくことに……。

■イイジマ
■サカシタ
タワーマンション内部に潜伏していた配達屋の一員達で、カモグチの配下。
ミルの事件当時は別件の任務で外に出ていた為に事件は知らないと語る。
ツキの話に納得して同行しようとした処でオオサトが雑に隠したカモグチの死体が転がり交戦。
ツキとオオサトにより調整される。

■カミジョウヤスシ
普通の郵便局員だったが、国の命令により数々の殺人技術を仕込まれた末に、最初の潜水夫となった伝説の男。
モテモテのイケメンで中年で金持ちでネットでもかなりの有名人だったが、世間に見せつけるかのように派手に自殺した。
今は仕事を変えて平穏に生きていたはずであったが、突如として裏の事情を暴露するつもりであるとの情報が流れて調整対象になり師匠のヤブカワが調整役に就いたが、その必要もなく白昼の喫茶店で禁止薬物を服用し派手に血を吹き出して死ぬという末路を迎える。
その死はネット上に晒されるが、恥になるどころかカミジョウを知る者達には畏れを与えることになり、捜査を開始した凶犯課は勿論、管理する側だった筈の調整課、カミジョウのハンドルネームであるグッドルッキングガイ(GLG)の足跡を追うことになったトキオそれぞれにも衝撃を与えることになった。
モテモテだが私生活に女の影が無いためかゲイの噂もあったが、彼のプライベートは誰にも知られない所にあり、そこではマチコさんが待っていた。
シェルター出身の女を見分け、惹かれる傾向があったことを自分でも認めていた。
3人のミルの生みの親。

【オキアイ組構成員】


■シギノ
オキアイ組の相談役で、25区開発の為に国に潰される所を秘密裏に生き残らせることに成功させた立役者だが、そのためにツキをセコいヤクの密売で犠牲にしたりとやり口が汚い。
額の黒子がチャームポイント。
組時代は慇懃な態度を取っていたが、今では邪悪な本性を隠そうともしておらず、組の存続の為の密約により区が主導する裏の仕事の実行犯となっているが、ただ使われているだけの駒ではないようで、ハイジ程の男もシギノのやりたいことに共感して付き従っていた程。
かつて、自分が嵌めたツキを執拗に挑発する。

■ハイジマ
自らハイジと呼ぶようにと言ってくるオチャメなジジイでシギノの腹心。
本名を明かすまでは多くの民間人をトチ狂わせたカムイネット25の設立者トランスレーターとしてツキに接触して自らの正体を明かさず、明かした際にもヤクザ関係の人間だったことをツキに意外に思われていた。
ツキが熱心に愛読する怪しいオカルトネタ満載の25スポーツ(5スポ)のライターで、ツキ達も関わる25区の重大事件をシルバリアン来襲にアレンジしてトップ記事で伝えるミキジマハツオ記者の正体でもあり、最後の対峙でそれを伝えられたファンのツキは嘘だと思い込もうとしたものの紛れもない事実であった。

■イシキ
ツキの兄貴分で、ツキの人格構成に多大な影響を与えた任侠を重んずる尊敬すべき極道だった。
……故に、シギノとは馬が合わなかった筈だが、病身のオヤジと組を守るために舎弟のツキを犠牲にすることに賛同……しかし、それをずっと悔やんでいた。
古いタイプの極道の為、シギノが組を仕切ってからの体制に付いていけず、ツキを誘き寄せる駒に使われた後は、半ば自らが望む形でツキにケジメを付けられることを望んだ。

殺し屋7
ジャブローの余りのハッスルぶりで配達屋が次々と殺害されまくったことで堪忍袋の緒が切れた郵事連よりオキアイ組に命令が下り、ジャブローへの刺客として雇われた殺し屋達。
何れも自信満々だったが、ジャブローは苦労したり余裕かましたり可愛い女の子をレ◯◯したりしながら攻略していった。
最終的にはジャブローに覚醒を促しクルミザワの前に導くキッカケとなった。
ジャブローとの対戦はコマンド選択式だがデキレース。


【トキオ関連】


■モリシマトキオ
いつの間にか極東へと舞い戻っていた元ブンヤで、裏の世界では有名なフリージャーナリスト。
いつの間にか長◯剛の様なマッチョ親父に。
依頼人を名乗る何者かの手により25区の工業地帯沿岸に浮かぶボートの中で覚醒。
自らの記憶が欠落していることに気付きつつ、依頼人の願い通りに事件の調査をしていくことになる。
捜査を進めていく中で自らに起きた異常な事態に気づいてゆくが……。
同じ亀か否かは不明だがトキオのマッチョ化に伴いアカミミも巨大化。

■スラッシュ
トキオとパソコンを通じてやり取りする協力者。
かなりノリのいいお調子者だが情報は確か。
素顔(?)は陽気な兄ちゃん。
スラッシュとは、かつてトキオが情報屋として使っていたハッカーのハンドルネームなのだが彼女(・・)は殺されてしまっている。
現在のトキオはそのことに気づいていない。

■ユヅキミル
非合法ライブチャット「クォーター」のトップ3のパフォーマーであり、3人のミルが居る。
女王と呼ばれる未琉がオリジナルであったが、何と彼女はトキオとのチャット中に殺害されてしまい、彼女の死から凶犯課はタワーマンションの異変に気付き、調整課は配達屋の暴走を知ることになる。
また、未琉の会話プログラムのコピーとして美流実瑠が居り、彼女達は現実の人間ではないとされているが……?
美流は予言者。
また、彼女達はアヤメでもある。
カミジョウによりプロデュースされて生まれた存在。

■ヤギサワシュウジ
女王(未琉)との予約パスをトキオに騙し取られた「クォーター」の常連だが、その実は美流とのチャットの中で彼女の予言を聞き、タワーマンションで起きている変死事件の次のターゲットが未琉になることに賭けていた。
実は美流の代理人で協力者でもある。


【その他】


■クルミザワコウスケ
タワーマンション管理人。
連続する変死事件の最中に胃に女性の髪の毛を詰め込んだ状態で死体となって発見される一方、生きている痕跡を見せる。
後の捜査で過去に観測されたことのない事実が明らかになる等、謎めいた存在であり、後に潜水夫どころか観測者たるカムイの使いであることが判明する。
死線を乗り越えたジャブローの前に現れ、更にそこに非現実の存在となっていたクルミザワを追ってきたスミオも現れ……。

■ナカネキンシロウ
タワーマンションの最上階に住む25区の支配者。
ミチルに送り込まれたウエハラを眼前に誘いウエハラカムイの名を与えて、日常を殺すように語る。

■ミコシバ
25区区長。
キャッチコピーは「神輿を担ぐならミコシバ」現在7選目。
25区役所は海の上の孤島というトチ狂った場所にあり、そこに25区の全てのデータベースが存在する。

■ウエハラカムイ
24区に出現した伝説の殺人鬼。
「シルバー事件」と「カムイ事件」の主犯。
殺害されても尚も伝説が残り伝播していく貴方の隣人。

■シモヒラアヤメ
カムイ・マスプロに対抗してアヤメ・マスプロにより誕生して世に放たれた存在。
カムイに対抗する存在だが、カムイとは惹かれ合う。
カムイと愛し合いスミオと通じあったアヤメの他、様々なアヤメがカムイと同様に存在している。


【追加シナリオの登場人物】


■キャサリン
ロスパス島へと向かうトキオに話しかけて来た金髪の少女。
呪いにより苦しむトキオに一時の安らぎを与える。

■デカチン
前作主人公。
ジョーカーを追う過程でシロヤブに出会い、捜査に協力する。

■クサビテツゴロウ
元広域捜査官。
“カムイを逮捕した男”と呼ばれる伝説の男。
カムイ事件の後は音信不通となっていたが、ジョーカーの出現により24区に戻りシロヤブと出会う。

■ユキ
雛代町に住む女子高生。
月曜の朝に駅に出現する、自分にしか見えないゾンビ女のことが気になっている。
彼女とおなじくゾンビ女が見えるという男に出会い協力を依頼されるが……。
モデルは平手友梨奈。




追記修正は日常を破壊してからお願いします。

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