長年の宿敵(魁!!男塾)

登録日:2018/10/01 Mon 20:16:07
更新日:2024/11/20 Wed 13:49:05
所要時間:約 3 分で読めます





よかろう きくがよい

あれは貴様等一号生が男塾に入塾する数年前のこと……!!

我等男塾軍は西国の長年の宿敵を討伐すべく敵地奥深くに陣を取り戦機をうかがっていた…!!


長年の宿敵とは、漫画魁!!男塾』に登場する敵対勢力。

『男塾』に登場する敵勢力というと、伊達臣人率いる『関東豪学連』や男塾最大の敵である藤堂兵衛、『七牙冥界闘』を開催した『闇の牙』などがあるが、
これら以外にも男塾と長きに渡って死闘を繰り広げている敵勢力が存在しており、それがこの『長年の宿敵』と呼ばれる者達である。

作中では『北国』『西国』の宿敵が登場しているが、その存在は回想の中でわずかに語られるにとどまっており、
正式名称、具体的な力や戦いの決着の行方は一切不明となっている。

目次


北国の長年の宿敵


天挑五輪大武會の準決勝、対梁山泊十六傑戦の赤石と宋江将軍の戦いの際、
窮地に陥った赤石を激励するために掲げられた『血染めの布』にまつわるエピソードの中で語られた。

『血染めの布』の由来とは、一号生が男塾に入塾する前のこと、邪鬼の命を受け、
羅刹が男塾二・三号生総勢百二十三名を率い北国の長年の宿敵と雌雄を決すべくすさまじい吹雪の中、山奥の一本道をトラックで進軍していた。

その時、羅刹の指示で三キロ先をひとり斥候として進んでいた赤石は、北国の長年の宿敵が男塾の進軍を察知して一本道の橋を爆破したのを発見。
それを知らせようにも吹きすさぶ猛吹雪の中では声をあげてもかき消され、あたり一面白一色の世界では目印となるものもない。
そこで赤石は自ら胸を裂きその血でまっ赤に染めあげたシャツを高々と掲げ、危機を知らせたのであった……!

ちなみに、男塾軍は猛吹雪の中、屋根もホロもついていないトラックの荷台に塾生を満載して除雪もされていない崖道を進むという、かなり無茶なことをしている。


これより10年ほど前と思われるエピソードが『男塾外伝 大豪院邪鬼』で明かされた。
死天王が一号生だった時代、北国の宿敵(血染めの布事件の奴らと同一かは不明)は吹雪吹き荒れる中男塾に果たし状を送り込む。
200人に及ぶ敵兵を傷を負いながらも死天王は一掃し、羅刹は「あの技さえ使えていれば…済まぬ…」と影慶に詫び続けていた。


西国の長年にわたる宿敵


北国の長年の宿敵と同じく、対梁山泊十六傑戦の羅刹と山艷の戦いの際、羅刹の勝利への凄まじい執念を語るエピソードに登場した。

一号生が男塾に入塾する数年前のこと、男塾軍は西国の長年にわたる宿敵を討伐すべく敵地奥深くに陣をとり戦機をうかがっていた。
だが、偵察に出ていた羅刹率いる小隊が部下の不注意から羅刹ともども囚われの身になってしまったのだ。

西国の長年にわたる宿敵は、三人の部下をロープで縛り上げて木に吊るし、そのロープを羅刹に握らせて身動きを封じると三日三晩にもわたって拷問を行い、男塾軍の居場所を吐かせようとした。

生爪をはがされ、身をそぎ焼かれ考えられる限りのありとあらゆる拷問が繰り返されたが、
羅刹はロープを離さず西国の長年にわたる宿敵が羅刹は死んだと考えて(動かなくなってことから死後硬直と判断した)油断した瞬間、羅刹は敵を全滅させ血の海に沈めたのだった……!


余談


気になるのは、果たしてこの宿敵がどれほどの強さなのかということである。
両軍とも、邪鬼と男塾死天王や赤石などの男塾の中でも最高クラスの戦力を相手に長年にわたり戦いを続けているとなるとかなりのものだと考えられる。

北国の長年の宿敵は羅刹と赤石及び塾生百二十三名での進軍だったが、もしかすると規模としては小さいほうなのかもしれない。
劇中では全く姿を現しておらず、地の利を活かした戦術をとっている事からも、それがうかがえる。

逆に、西国の長年にわたる宿敵は大豪院邪鬼自ら指揮をとり、死天王も全員出陣と、本気で戦いに赴いておりその強さや規模の大きさが想像できる。
羅刹を拷問したのは、前腕甲(腕を保護する鎧)を装着し、何人かは戦国武将風のやドイツ軍風のヘルメットを被って肩当ても装着し日本刀などで武装した5名ほどの集団で、恐らく末端のチンピラだと思われるが、熱した鉄の棒を羅刹に押し当てるなどその残虐性は相当なものである。また死後硬直を知っていることからある程度の医学の知識があるようである。

注目すべきは、両軍とも日本に存在する武闘集団という事で、男塾に登場する勢力は中国拳法を使うものは多いが、日本の武術を使うものはかなり少ない。
敵でいえば衒蜥流十六衆武幻城、男塾と戦っていないが鎖鎌を使う蕃鐃流十六騎くらいで、邪鬼や死天王を相手に渡り合うとなれば、
少なくとも衒蜥流十六衆や蕃鐃流十六騎には勝てるのではないだろうか。

また、全くわからないのが「一体何を巡って争っているのか」という点で、これだけは情報が全く無いので本当に不明。
多分作者も知らない

まあ、色々と書いたが本当に恐るべきは、この平和な日本にこのようなバイオレンスかつ世紀末な集団が、誰にも知られず多数存在しているという事であろう。



追記・修正は、三日三晩の拷問に耐え抜いた方がお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年11月20日 13:49