登録日:2015/07/21 Tue 00:33:57
更新日:2026/10/01 Thu 15:10:48NEW!
所要時間:貴様ら下衆人間どもには、約 33 分かけないと読めんだろう
忌まわしい記憶と共にやつを葬り去るのがオレに与えられし天命…
●概要
2012年から週プレNEWSで連載された『キン肉マン』新シリーズに登場する超人。
完璧超人の精鋭部隊
「完璧・無量大数軍」のリーダー格であり、
「完肉」の異名を持つ。
額に「完」の字が刻まれた、キン肉族のものと思しきマスクを身に着けており、歴代のキン肉族王家の中でもよほどの者しか扱えないとされる三大奥義の一つ「マッスル・スパーク」を使いこなす。
頭部の両脇には
マジンカイザーっぽい角状のパーツが備わっているが、戦闘時にはこれがスライドして口元を覆い、キン肉族の戦闘用マスクを思わせる形態へと変化する。
初登場時は「白目を剥いた敵側の
キン肉マン」ともいえる外見から、王位争奪戦のラスボスであった
キン肉マン スーパー・フェニックスを連想した読者も少なくなかったが、のちに明かされたカラーデザインはその予想を大きく裏切るものだった。
肌色のキン肉マンやフェニックスとは対照的に、ネメシスの身体は
青白いのだ。
「キン肉族らしき外見を持ちながら、既知のキン肉族とは明らかに異なる色彩を持つ」というこのデザインは、彼の正体や出自に対する謎をいっそう深めることとなった。
キン肉マンはネメシスと面識がないようだが、ネメシス自身はキン肉族との間に深い因縁があることを示唆しており、キン肉マン本人だけでなく、その父であるキン肉真弓とも面識があることを仄めかす発言をしている。
●人物
完璧超人は「超人の神に最も近い存在」を自認し、それゆえに他属性の超人を「下等超人」などと呼んで侮蔑する傾向が強い。
その中でもネメシスは、まさに完璧超人という思想を一個人に凝縮したような人物である。
性格は苛烈にして尊大。完璧超人であることを何よりも誇りとし、「己こそが真の完璧超人である」という強烈な自負を持つ。
その一方で、完璧超人としての誇りを単なる選民意識に終わらせず、自らにも極めて厳しい規律を課している。
完璧超人が掲げる「掟」を絶対的なものとして信奉しているため、自分の行動が間違っている可能性そのものをほとんど認めない。
その覚悟は他者にも向けられ、完璧超人としての使命を果たすためなら、仲間であろうと迷わず処刑する。
完璧超人の上位存在である
「完璧超人始祖」が敗北し、超人墓場が崩壊していく光景を目の当たりにしても、基本的には顔色一つ変えなかった。
その一方で、単純に他者を見下すだけの人物というわけでもない。
たとえ「下等超人」とされる相手であっても、実際に拳を交え、その実力や精神性を認めた者に対しては相応の敬意を払う度量を持っており、場合によっては自ら完璧超人になるよう勧めることすらある。
つまりネメシスは、「完璧超人だから他者を見下す」のではなく、「完璧超人こそが正しい」という価値観を誰よりも純粋かつ過激に信じている人物なのである。
感情や私情に流されることを戒め、己の信じる規範を最後まで貫こうとする姿勢は、ある意味では非常に高潔であり、
ネプチューンマンは「一見頑固だが根は生真面目で質実剛健」、
ピークア・ブーは「数百年にひとりの不世出の完璧超人」と、それぞれ太鼓判を押している。
無量大数軍のリーダー格である
ストロング・ザ・武道が
ザ・魔雲天との試合後に姿を消してからは、ネメシスが実質的に新リーダーとしての役割を担うようになる。
以後、「完璧超人」という勢力・思想を端的に象徴する超人として、その存在感を示していくことになった。
普段のネメシスは、完璧超人らしく感情をほとんど表に出さない。
冷徹かつ堂々とした態度を崩さず、いかなる状況でも自制を保とうとする。
しかし、そんな彼にも明確な「例外」が存在する。
それが、自らの出自とキン肉族に関わる事柄である。
キン肉族の話題になると、それまでの冷静さが崩れ、露骨な憎悪や侮蔑、嫌悪を剥き出しにする。
普段の冷徹な姿からは想像できないほど激昂し、まるで別人のようにキン肉族を罵倒することさえある。
この「完璧超人としては極めて自制的なのに、キン肉族に関することだけは感情を抑えられない」という矛盾こそが、ネメシスというキャラクターを理解する上で非常に重要なポイントである。
●作中での活躍
1.謎の覆面超人ネメシス
無量大数軍の一員でありながらキン肉マンに敗北したピークア・ブーは、本来なら完璧超人の掟に従って自害すべき立場にあった。
しかし彼はキン肉マンとの再戦を望み、そのために生きることを選択する。
そこへ無量大数軍の第二陣を率いて現れたネメシスは、躊躇なく「裏切り者を処刑する」と宣言。
ピークア・ブーに対して、門外不出の奥義であるはずのマッスル・スパークを仕掛ける。
キン肉マンが身を挺して庇ったことでピークア・ブーは一命をとりとめるが、ネメシスは「仲間への情よりも完璧超人としての掟を優先する男」「キン肉マンと同等の実力を持つ男」「なぜかキン肉族の奥義を知っている男」として、その脅威を誰もに印象付けた。
2.鋼鉄の不沈艦
正義・悪魔超人連合軍と
無量大数軍第二陣の戦いの舞台は、エジプトのサッカラから鳥取砂丘へ移設された階段ピラミッドリング。
正悪連合軍の面々がピラミッド内部の迷宮を突破していく中、第6ステップにおいてネメシスの対戦相手として選ばれたのが
ロビンマスクだった。
この戦いでは、ネメシスの「完璧超人としての思想」とロビンの過去が真正面からぶつかることになる。
ロビンは、エリート意識に凝り固まり、他者を見下していたかつての自分自身をネメシスに重ね合わせる。
そして、自分がキン肉マンとの戦いを通じて知った友情の素晴らしさを、キン肉マンに代わってネメシスへ伝えようとする。
しかしネメシスは、その思想を真っ向から否定。「甘えに過ぎない」「一人では何もできない弱者の言い訳」と切り捨てる。
ネメシスにとって、誰かと支え合うことは必ずしも美徳ではない。むしろ、自らの力だけで己を律し、己の使命を完遂することこそが強者の証なのである。
こうして始まった二人の戦いは、単なる「力比べ」には収まらなかった。
互いに持てる技術と力を出し尽くし、テクニシャン同士の対決とは思えないほど激しい足を止めての殴り合いまで繰り広げる。
一時は互角に見えたものの、次第にネメシスがその実力差を見せ始める。
ロビンは切り札である
「タワー・ブリッジ・ネイキッド」を破られ、最後の力を振り絞って未完成の新技
「ブリティッシュ・スティール・エッジ」に最後の望みを託すが、それすらもネメシスには通用しなかった。
そして
ウォーズマンに後を託し、
「“完肉”バトルシップ・シンク」を喰らって遂に倒れるロビン。
……だが、ネメシスは勝者としてロビンを侮辱することはなかった。
相手がオレでなければきさまの勝利はゆるぎなかったのだろうが
きさまはオレを倒すのに切り札を出した
正義超人のリーダーがここまで礼を尽くすのにギブアップなどできぬ
きさまのような男こそ
完璧超人として生まれて来るべきだったのだ
この言葉は、ネメシスの人物像を端的に表している。
彼は「正義超人だから」という理由だけでロビンを否定しているわけではない。
己の信念を貫き、最後まで戦い抜いた者に対しては、敵であっても正当に評価する。それどころか、ロビンの中に自分と同じ「己を律する強さ」を見出したからこそ、これほどの賛辞を贈ったのである。
3.歴史の光と影
階段ピラミッドリングの戦いが終わった後、ネメシスは生きていた武道や
始祖たちと合流し、国立競技場に出現した
許されざる世界樹内の「サイフォン・リング」にて
ラーメンマンと激突。
この際、ネメシスのもう一つの顔が浮かび上がる。
ラーメンマンは、仲間の死や危機に直面してもほとんど動揺を見せないネメシスを観察する中で、彼が唯一と言っていいほど明確に冷静さを失うものに気づく。
それが、キン肉族である。
普段は徹底して感情を抑制しているネメシスが、キン肉族のことになると明らかに様子を変える。
ラーメンマンが「なぜそこまでキン肉族に執着するのか」と問いかけると、ネメシスはついに自らの素性と、キン肉族との間に秘められた過去について語り始めた。
ここから、ネメシスという男の「完璧超人としての現在」と「キン肉族として生きていた過去」が一本につながり始める。
なぜここまで完璧超人の掟に固執するのか?
なぜキン肉族に対して、単なる敵意や対抗意識を超えた憎悪を抱いているのか?
そして、なぜ「マッスル・スパーク」というキン肉王家の象徴とも言える技を使いこなすのか?
これらの謎は、ネメシスというキャラクターを単なる強力な完璧超人から、「キン肉族の歴史の闇」と「完璧超人という存在の歪み」を体現する存在へと押し広げていくことになる……。
よもや回避はできぬようだ
仕方あるまい ならば答えてやろう
キン肉族の醜さを告発するためにもな
登録日:2015/07/21 Tue 00:33:57
更新日:2026/10/01 Thu 15:10:48NEW!
所要時間:“一度読み始めた項目は、約 33 分で読み終えねばならぬ”!
その正体はキン肉王家の歴史上、屈指の名君として語られるキン肉マンの祖父「キン肉タツノリ」の実弟・キン肉サダハル。
キン肉マンにとっては大叔父にあたる人物である。
●真のプロフィール
属性:完璧超人(元・正義超人)
所属:完璧・無量大数軍(元・キン肉王家)
出身:キン肉星
身長:205cm
体重:140kg
超人強度:6800万パワー
縁者:キン肉タツノリ(兄)/キン肉真弓(甥)/キン肉アタル、スグル(姪孫)
CV:草尾毅
名前の由来は
プロ野球選手の王貞治。「生ける伝説」の名として相応しいネーミングと言えなくはないだろうか?
|
+
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戦績 |
vsロビンマスク○(“完肉”バトルシップ・シンク)
vsラーメンマン○(マッスル・スパーク)
vsキン肉マン●(マッスル・スパーク)
vsファナティック●(アヴァランチ・デスロード)
|
●正体判明後の活躍
4.キン肉王家の闇
かつてサダハルは兄・タツノリの「予備」として扱われていた。
それでも王族として何不自由のない生活を送り、家族との関係も良好だった幼少期の彼は、後にネメシスと呼ばれるようになる人物とは思えないほど穏やかな少年だった。
この頃は額のマークも「KIN」の文字で、現在のような隈取りもなく、頭部の形も
グレートマジンガーみたいなトゲトゲしさはまだなく比較的おとなしい姿をしていた。
しかし、その穏やかな少年には、キン肉王家の歴史を揺るがすほどの才能が眠っていた。
サダハルはわずか13歳にして奥義「マッスル・スパーク」を習得するという、キン肉王家の歴史上、屈指の素質の持ち主だったのである。
その才能と格闘センスは、現代において最強クラスの実力者となったキン肉マンことスグルや、そのスグルと並ぶ実力者であり、同じくキン肉族特有の戦闘能力を極限まで引き出した
アタルすら凌ぐほどだった。
しかも、超人の中では比較的小柄な者が多いキン肉族にあって、サダハルは体格にも恵まれていた。
つまり彼は、技術・才能・センス・肉体、その全てを兼ね備えた王者になるべく生まれたような超人だったのである。
だが、それこそが悲劇の始まりだった。
あまりにも突出したサダハルの才能を見た当時のキン肉大王(タツノリ・サダハル兄弟の父)の側近たちは、彼が王位に就けば自分たちの手に負えなくなると危惧した。
そこで彼らはサダハルの評判を落とすため、根も葉もない噂を流すなどの工作を始める。
やがてその動きはキン肉星の政治を担う元老院を巻き込んだ一大勢力へと発展し、ついには父王に対して「サダハルの存在は王家にとって災いの種になる」と進言するまでに至った。
その結果、サダハルは地下牢へ幽閉され、存在そのものを王家の記録から抹消された。
それだけではない。キン肉星の一般市民の間でまで、サダハルの名を口にすることすら処刑対象となるほどの箝口令が敷かれた。
王族として生まれ、何不自由なく暮らしていた少年は、ただ「才能がありすぎた」という理由によって、存在そのものを歴史から消されたのである。
やがて時が流れ、サダハルは地下牢の中で自らの境遇を受け入れ、隠遁生活を送っていた。しかし、元老院はそれすら許さなかった。
大王となったタツノリは、幽閉された弟の下へ何度も足を運び、彼を救おうとした。
しかし即位したばかりのタツノリには、すでに王家へ深く食い込んでいた元老院の暴走を止めるだけの力がなかった。
そしてついにタツノリは、涙を流しながら弟を救えないことを詫び、10日後に処刑が執行されることを伝える。
それは、兄から弟への最後の警告……事実上の逃亡の勧めだった。
サダハルは、自分の存在を闇に葬ったことそのものはともかく、心優しい兄にこれほどまでの苦悩を背負わせ、その上自分を排除するために姦計を弄するキン肉族に激しい憤りを覚える。
だが、「兄さんにそんな涙を流させる星など滅べばいい」とまで言うサダハルに対し、タツノリは「彼らを責めるな」「我らの祖である慈悲の心を忘れるな」と諭した。
そうしてタツノリは、弟に今生の別れを告げて去っていった。
なお、この回想シーンの時点では、後に明かすタイミングを決めていたのか、タツノリを含め誰もサダハルの名を呼んでいない
この「兄から最後に与えられた言葉」が、のちのサダハルの人生を何度も左右することになる……。
5.伝説の登竜門
牢から脱出したサダハルはキン肉星を離れ、自らの新たな生き方を求めて地球へ向かった。
そこで彼が目指したのは、完璧超人を志す者たちが集う伝説の登竜門
「聖なる完璧の山」。
そこには門番
ミラージュマンと、試練を突破できずに散っていった無数の超人たちがいた。
サダハルは完璧超人となる資格を得るため、ミラージュマンに挑む。
だが、キン肉王家が誇る不世出の天才であるサダハルをもってしても、ミラージュマンには歯が立たない。
それどころか、ミラージュマンが余裕綽々で繰り出す「カレイドスコープドリラー」にすら苦戦する始末だった。
散々に煽られた末、追い詰められたサダハルは、苦し紛れにキン肉王家伝統の防御技「肉のカーテン」を構える。
その瞬間だった。
ミラージュマンは
「間違いない、これはあのシルバーの……!?」と動揺し、拳を止める。
肉のカーテンによって、サダハルが同志
シルバーマンの子孫であることを悟ったのである。
ミラージュマンから過去の経緯を聞かされたサダハルは、完璧超人の洗礼を受ける。
そして稲妻が降り注ぐ中、彼はネメシスへと生まれ変わった。
王家から追放された少年は、ここで新たな居場所と「完璧超人」という生き方を手に入れたのである。
6.友情パワーの目覚め
ネメシスが完璧超人になった理由は、単純な思想的共感だけではなかった。
彼は「正義の魂」や「慈悲の心」を理解できないまま完璧超人となった。
そんなネメシスと対峙したのが、完璧超人入りを思い留まり、正義超人として歩むことを選んだラーメンマンだった。
火事場のクソ力を最大限に発揮したラーメンマンは、ネメシスの猛攻を紙一重でかわし続け、ついに必殺技「九龍城落地」を炸裂させる。
しかし──それでもネメシスは倒れなかった。
「掟に殉じて散っていった無量大数軍に申し訳が立たない」、その思いを胸に、ネメシスは再び立ち上がる。
本人は「僅かに技の沸点を外した」ことで生き延びたと説明するものの、ここで注目すべきなのは、彼の全身に現れた発光現象と、その力の源が「仲間への想い」だったことである。
それは、これまで正悪連合軍の超人たちが何度も見せてきた友情パワーそのものだった。
ラーメンマンはそれを見抜き、ロビンマスクから伝えられた友情パワーがネメシスにも発露したのだと指摘する。
当然、ネメシスは認めようとしない。
むしろその指摘に激昂し、ラーメンマンへ執拗な攻撃を加えていく。
そして自分の中に「慈悲の心」など残っていないことを証明するため、あえてマッスル・スパークでラーメンマンを殺害しようとする。
助け合い 思いやり
そんな甘いことを言っているから
無能どもにつけあがる隙を与えることになり
結果的に多くの悲劇を生む
それを許さぬ完璧超人の無慈悲さこそが
超人閻魔様の示す道へと続く鍵
この世を救う唯一の鍵となるのだ!
ラーメンマン お前はここに死すことで
そんな我らの無慈悲さを示すための
人身御供になったのだ
光栄に思え そして…
安らかに眠れ
ところが──ネメシス自身は確実に殺すつもりで技を放ったにもかかわらず、ラーメンマンは死ななかった。
完璧超人の掟に従い、試合の外で対戦相手を殺害することを良しとしないネメシスは、ラーメンマンを解放する。
しかし本人には、その理由がわからなかった。なぜ自分は殺しきれなかったのか?
その後、ネメシスは先祖であるシルバーマンとの邂逅の中で、自身のマッスル・スパークが正しいものではない理由として「慈悲の心」が欠けていることを指摘される。
それはかつて兄・タツノリが弟に投げかけた言葉と、奇しくも同じものだった。
ネメシスは「慈悲」を捨てたつもりだった。
だが実際には、完全に捨てることなどできていなかったのである。
7.肉のカーテンの真実
三属性超人の最終決戦は、キン肉マンVSネメシス、悪魔将軍VSストロング・ザ・武道(超人閻魔)という二つの戦いとして行われることになった。
「許されざる世界樹」が選んだ決戦の地は甲子園球場。
ハラボテ委員長の計らいによって、キン肉マンとネメシスは「メディカル・サスペンション」で療養し、決戦に備える。
そして迎えた決戦の日、武道はネメシスに対し、
「シルバーマンの子孫であるお前が完璧超人の門を叩いてくれたのが嬉しかった」「お前になら完璧超人界の未来を託すこともやぶさかではない」と語る。
そこには感謝と期待があった。
しかし同時に、弟子である
始祖や親衛隊である
無量大数軍を次々と失い、さらに
ジャスティスマンまでも離反したことで、武道は
「私は何か間違っていたのか?」と弱気な表情を見せる。
それに対しネメシスは「キン肉族の闇に葬られた自分を救ってくれたのは、あなたの理念だ」と力説。
だからこそ、自分がキン肉マンを倒すことで、その理念の正しさを証明してみせる──それがネメシスの決意だった。
こうして戦いは始まった。
一方には、独立した個人としての強さと完璧超人としての信念を背負うネメシス。
もう一方には、仲間との絆によって力を引き出すキン肉マン。
二人は互いの信念をぶつけ合う。
そしてネメシスは再び友情パワーを発露させ、キン肉マンのキン肉バスターをペルフェクシオン・バスターで返してダウンを奪う。
しかし、それで決着することをネメシスは良しとしなかった。キン肉マンを無理やり立ち上がらせ、さらなるラッシュを仕掛ける。
キン肉マン絶体絶命──と思われたその時、キン肉マンの父・真弓が試合会場に駆け付けた。
そして真弓と委員長は、ネメシスの本名がキン肉サダハルであること、かつてサダハルからある「教え」を受けていたことを語り始める……。
幼少期、隣の星からボテちん(委員長)が遊びに来るたび、真弓(当時の額の文字は「王子」)はキン肉星の森で彼と遊んでいた。
ある日、二人は好奇心から森の奥にある立入禁止区域へ入り込む。
そこで出会ったのが、幽閉され、ひっそりと暮らしていたサダハルだった。
二人は驚くが、真弓はかつて父・タツノリから密かにサダハルの存在と、弟の優しい人柄について聞かされていたことを思い出す。
「そんなに優しい人が、なぜこんなところで暮らしているの?」
そう尋ねるボテちんに、サダハルは優しく答える。
自分は兄のことが大好きだから、兄のため、そして国の分裂を防ぐために、光である兄の「影」として今の境遇を受け入れているのだと。
サダハルはもともと、「自分は王の器ではない」と自覚していた。
たとえ元老院が何もしなかったとしても、兄を支える道を選び、自ら王位に就こうとは考えていなかったのだ。
武芸には秀でているが、王として必要な統率力やカリスマ性には欠けている。
そして何より、自分自身にその気がなくても、周囲から「タツノリに匹敵するもう一人の王候補」として担ぎ上げられれば、結果的に兄の脅威になってしまう。
その危険性を本人も理解していた。だからこそ、幽閉されたこと自体にはある程度納得していた。
そんな自分を「かわいそう」だと憐れむ二人だが、サダハルはその言葉を否定しなかった。
しかし同時に、兄・タツノリが今の状況を変えるために奮闘していることも伝え、そして二人に未来を託す。
もしこの先 お前が大王になる日が来たら
オレのようなかわいそうな者が一人もいない国を作ってくれ
子供は国の宝 子供たちがどう生きるかで未来は変わる
兄さんの優しい意志をお前たちが受け継ぐんだ
優しい大人に育つんだぞ!
この言葉を胸に、真弓と委員長はキン肉王家の闇を振り払うために尽力してきたという。
……とはいえ、真弓の子育て失敗ぶりやキング・トーンごときに敗北したこと、委員長の『Ⅱ世』での銭ゲバぶりなどを見ると、「本当にサダハルの教えを受け継げているのか?」と言いたくなるところではある。そこ、後付け設定とか言わない
しかし、そんなサダハルが希望を捨て、キン肉族を完全に見限る決定的な事件が存在した。
それが、かつて肉のカーテンが初めて登場した時に語られた「キン肉タツノリが敵の捕虜となり、三日三晩の拷問を受けながらも肉のカーテンで耐え抜き、生還した」というエピソードである。
ところが、この有名な事件には、それまで本編で語られていなかった後付け設定もう一つの真実が隠されていた。
そもそも、若いとはいえ正義超人界の最頂点に立つキン肉大王であるタツノリが敵に捕らわれたにもかかわらず、なぜ誰も救出に向かわなかったのか?
それは、その黒幕が元老院だったからである。
清廉潔白なタツノリが進める改革によって既得権益を失うことを恐れた旧勢力は、たびたび
刺客を送り込んでいた。
「肉のカーテン事件」の実態も、単なる悪行超人との戦争ではなく、
キン肉王家内部のクーデターだったのだ。
仮にもキン肉大王が悪行超人にむざむざ捕らえられるという大失態。
そして、タツノリがたった一人で三日三晩の拷問に耐え抜いて生還したという事実。
これは逆に言えば、最後まで誰一人として助けに来なかったということでもある。
その異常さの背景には、キン肉星元老院が悪行超人の行動を意図的に幇助、あるいは看過していたという事情があった。
すでにキン肉族を離脱し、完璧超人に転身していたサダハル──否、ネメシスは完璧超人の掟によってタツノリを助けに行くことを許されず、結果「慈悲の心」を守ろうとした最愛の兄が、同じキン肉族の者の手引きで殺されかける様子を黙って見過ごすしかなかった。
この現実に、ネメシスは絶望する。
そして、キン肉族という存在そのものを根絶やしにすることを決意した。
一方、タツノリがクーデターから生還したことで旧勢力は力を失い、真弓→スグルの代になっても復活することはなかった。
真弓はこの事件について、「悲しい事件ではあったが、あの奇跡の生還によって多くの者が目を覚まし、タツノリが慈悲の心を貫き通したことでキン肉王族の腐敗を一掃できた」と語る。
しかしネメシスの見方は違った。
あの程度の出来事で腐敗の種が根絶されるはずがない、どれほどの難局でも乗り越えてしまうタツノリの強さとバイタリティを目の当たりにしたことで不穏分子が一時的に鳴りを潜めただけに過ぎない──と。
もはやオレは心底あの一族を見限った
そしてようやく気づいたのだ
そもそも王座などがあるからいけなかったのだと
何が“慈悲の心”だ!
それでタツノリは殺されかけた それも身内に!
すべては“慈悲の心”が招いた災厄だ!
人とわかり合うだと? そんなものはお前だけの綺麗事だ!
いくらそう言おうとも 現に数十年前のキン肉族は
そんな理想とは程遠い腐ったやつらだった
それにこの先の未来 生まれてくるお前の息子が
お前の意思に反し どうしようもなく危険な思想に染まったら
どうするつもりだ!?
責任が取れるのか!?
ネメシスにとって、「肉のカーテン」は兄の偉大さを証明する奇跡であると同時に、キン肉族という集団が根本から腐っていることを決定的に確信させた忌まわしき技だったのである。
8.慈悲の心
ネメシスはキン肉マンと真弓に対し、「今この場で超人閻魔様に忠誠を誓うなら、殺すのは勘弁してやる」と宣告。
しかしキン肉マンは「いくらアホだバカだと言われようが結構。一族と民を信じるのみ、それが私の大王としての矜持だ」と、その誘いを断る。
その答えを聞いたネメシスも、「その態度に敬意を表し、前言は撤回しよう」と返す。
自分の信念を証明するため、今度こそ完膚なきまでにキン肉マンを倒そうと、攻撃を再開するネメシス。
試合を終わらせるべくネメシスドライバーを繰り出すが、ネメシス、否、キン肉サダハルを救うと決意したキン肉マンは、火事場の大回転によってバランスを崩させ、返しのキン肉ドライバーを炸裂させる。
返し技だったため高度が足りずKOには至らなかったものの、ネメシスは後の攻防にも響く大ダメージを負った。
そして、この一連の攻防を通じてキン肉マンは、ネメシスの行動そのものに意味があると指摘する。
正義超人と完璧超人に主義主張の違いはあれど優劣はない。
ネメシスもそれを理解しつつあるからこそ、自分だけでなく真弓まで完璧超人界に誘ってくれた。
だからこそキン肉マンは、逆にネメシスへ問いかける。
「もう一度キン肉族へ復帰することはできませんか?」
これは単に敵を倒すための戦いではなかった。
キン肉マンにとってこの戦いは、敵となった同胞の一人を救うための戦いでもあったのである。
そして実際、ネメシス自身も少しずつ変化していた。
「兄さんが言っていた慈悲の心とは、このことなのだろう」
「こいつらがいなくなった未来で、またこの力が悪用された時、誰が責任を取る?」
そう考えるようになっていた。
誘いそのものには応じなかったものの、ネメシスの心の中ではすでにキン肉マンたちを認め始めていたのである。
それでも彼は、超人閻魔を支え、超人界の平和を守る重責を自分一人で背負おうとした。
だからこそ、キン肉マンの誘いを固辞する。
しかしその時、共に無量大数軍最後の生き残りとなったピークア・ブー、そして表立って姿を出せないもののネプチューンマンが現れた。
彼らはネメシスに、
「お前はひとりじゃない!完璧超人のみんながお前に期待している!」
「これから完璧超人界を立て直していくためにも、キン肉マンに勝て!」
と激励を送る。
ネメシスは、完璧超人そのものに変革の兆しが生まれていることに葛藤しながらも、ピークア・ブーをセコンドとして受け入れ、そして再びキン肉マンと向かい合った。
9.完璧超人の極み/正義超人の極み
激闘は終盤へ差し掛かる。
ピークア・ブーがセコンドについたことで勢いを取り戻したネメシスは、「風林火山」を破るなどして反撃。
一方のキン肉マンも火事場のクソ力によって粘り続ける。
一進一退の攻防の末、先にマッスル・スパークを仕掛けたのはキン肉マンだった。
しかしネメシスも火事場のクソ力によってこれを切り返す。
そして今度はネメシスのマッスル・スパークが炸裂する──かに見えた。
ネメシスが仕掛けたのは、マッスル・スパークではなかった。
シルバーマンの奥義「アロガント・スパーク」だった。
それはマッスル・スパークの前身にあたる技。相手を必ず殺すという意思がなければ成立せず、だからこそ「不完全な技」としてシルバーマン自身から否定された禁忌の必殺技である。
ネメシスはここで、ひとつの答えに辿り着いていた。
マッスル・スパークは、相手を殺さない「究極の峰打ち」を目指し、そのために「慈悲の心」を必要とする技。
つまりそれは、完璧超人の技ではなく、正義超人の技なのだ。
だからこそ、完璧超人を代表する者として決着をつけるため、ネメシスはあえてアロガント・スパークを選んだ。
だが、その選択は、ネメシス自身にも大きな代償を要求した。
アロガント・スパークは、相手だけでなく、技を仕掛けた本人の肉体にも甚大な負荷がかかる両刃の剣だった。
さらに相手の息の根を止めようとしたことで、ネメシスの中に芽生えていた友情パワーも消滅。
結果として、相手を倒すために放った技によって、自分自身の方が大きなダメージを負うという自滅的な結末を迎えてしまう。
キン肉マンは、最後まで完璧超人としての勝ち方にこだわったネメシスへ敬意を払いながら、ついにマッスル・スパークを炸裂させ、彼をKOするのだった。
そして試合後、キン肉マンはこう語る。
「もしネメシスがマッスル・スパークを使っていたなら、シルバーマンも認める最高の技になっていたのではないか」
つまりネメシスは、最後の最後でマッスル・スパークを完成させる可能性を自ら手放したのである。
ネメシスは命が尽きるまで戦おうとするが、「慈悲の心」が込められたマッスル・スパークはそれさえも許さない。
その意識が薄れていく中、彼の前に虚空のタツノリが現れる。
兄は弟のこれまでの苦闘を労う。
ネメシスは穏やかに意識を失った。
その視線の先に「誰か」がいることに気づいた正義超人たちもまた、彼が見ていたものに思いを馳せる。
こうしてキン肉サダハルの長い戦いは、ようやく終わった。
……しかし、完璧超人の掟は彼を見逃さない。
技のダメージによって自害することすらできなくなったネメシスに対し、彼を後継者と見込んでいた武道は、胸を痛めながらも掟に従って処刑しようとする。
だが、ピークア・ブーの直訴、そして武道と戦ってでもネメシスを守ろうとするネプチューンマンの登場によって事態は動く。
さらに武道と決着をつけるため、何億年単位の「先約」を持ち出した
悪魔将軍まで乱入。結局、ネメシスへの処刑は執行されなかった。
武道はネメシスに、「沙汰は追って申し付ける」「あの男との一戦を見て、猛省してもらいたい」と告げる。
それは、自ら命を絶つことを暗に禁じ、しばらくの間は生きているよう伝える言葉でもあった。
こうしてネメシスは、オーストラリア・エアーズロックにて武道と悪魔将軍の決戦を見届けることになる。
10.死闘の後
そして戦いの果てに、正義超人と完璧超人はようやく互いを理解する。
ただし、それは馴れ合いではない。
ネメシスとピークア・ブーは、「正義超人がもし堕落するようなことがあれば、その時はオレたちが真っ先にお前を倒しに行く」と宣言。
キン肉マンもまた、その覚悟を受け入れる。
そして二人は、拳を突き合わせる。
かつてキン肉王家から存在そのものを抹消された少年。
兄の慈悲を理解できず、完璧超人という「別の家」を選んだ男。
それでも、仲間を想う心も、慈悲の心も、完全には捨てることができなかった男。
その男を救ったのは、血筋でも王位でもなく、かつて兄・タツノリが彼に伝えた「慈悲」という思想を、別の形で体現したキン肉マンだった。
そして最後には、タツノリの「慈悲」の志を受け継ぐ二人のキン肉族・キン肉マンとネメシスの姿が描かれる。
「慈悲の心を忘れるな」
かつて兄から弟へ贈られた言葉は、長い年月を経て、ようやくサダハル自身のもとへ帰ってきたのである。
超人がその比類なき力を使うのは 己のためにあらず
必ず世のため人のために その力を使うべし
しかしその際 決して忘れてはならぬことがひとつ
それは世のため人のため 超人が力を振るい闘う相手もまた
超人が救うべき「人」の中に含まれているということである
ゆえに世を救い人を救うという行為の真理たるや
闘うべき相手をまず救うことにあると心得るべし
その心を称して私は「慈悲」と呼ぶ
これを我がキン肉王族の家訓とすることを ここに残したい
──キン肉星第56代大王 キン肉タツノリの言葉より──
こうして「完璧超人始祖編」は幕を下ろした。
アイドル超人たちと同じく
大魔王サタンによる封印を受けてしまい、超人墓場から戦いの様子を見ていた。
エキサイトしてザ・マンに対し六鎗客の粛清を進言したが、超人閻魔を卒業したザ・マンには
やんわりと却下されている。
ジャスティスマンがサタンを撃退した後、超人墓場へ招かれたキン肉マンたちを出迎える。
立場と力のある人間にもかかわらず相変わらずビビりモードを発動したスグルにはお約束のように呆れていたが、注目されていたアタルとの邂逅では予想通りに通じ合ったような反応を見せた。
そして、ザ・マンの命により共に側に付くことを許されたネプチューンマンと共に
超神からカピラリアの
欠片を守る任務に就く。
天上界への道を目指す戦いに赴く「リアル・ディールズ」への選抜前には真っ先に名乗りを挙げたものの、「お前は実は年寄りだろう(現世代ではあるが祖父世代やないか)」とのツッコミを受けてまたもや留守番をすることに。
ザ・マンの命により、なぜか
サイコマンに似ている謎の超人「“終焉の刻”
ファナティック」の正体を探るべく出撃。
その実力を考えるとありえないことに消息不明となったというジャスティスマンを捜索するため、サグラダ・ファミリアへ調査へ向かった。
そこでファナティックにより捕らわれたジャスティスマンを発見し、彼を救出するべく戦いに臨む。
超人強度1億パワーを持つファナティックに苦戦するも、かつてのグリムリパー(サイコマン)とのスパーリングで身に染み付いていた癖を見抜き抵抗。
そして、戦いの中でファナティックの挑発によって「キン肉サダハルとしての」魂を取り戻し、再び火事場のクソ力を発露させてファナティックを圧倒する。
……しかし
マグネット・パワーを解禁したファナティックには僅かに及ばず、超回復まで使われたことで凌ぎきられた末に火事場のクソ力が尽きてしまう。
最後は、自分がサイコマンに似ていることを否定するファナティックが「完全な自分のオリジナルの技」として繰り出した二度目の「アヴァランチ・デスロード」の前に惜敗。
そのまま
「旧式超人の強者の貴重なサンプル」として、生かされたまま連れ去られるのであった。
●戦闘スタイル
完璧超人入りする以前から備わっていた比類なき天賦の才を完璧超人界で徹底的に鍛え上げた結果、ほぼ全てが超高水準でまとまった正統派のオールラウンダーとなった。
特殊能力や搦め手に頼ることなく、キン肉マンと同じく「強靭な肉体そのもの」を最大の武器として戦う、実にキン肉族らしいシンプルな戦闘スタイルを得意とする。
何か一つだけ突出した能力を持っているわけではない。
その代わり、パワー、スピード、耐久力、柔軟性、技術、判断力の全てが高次元でまとまっている、いわば「ただ純粋に強い」タイプの超人である。
始祖で例えるなら、その戦闘スタイルはジャスティスマンに近い。
ただし、ジャスティスマンが長い年月を経て磨き上げた「完成された強さ」であるのに対し、ネメシスの場合は生来の才能と肉体性能に技術が追いつきつつある段階という違いがある。
そして、この「生まれつき強すぎる」という性質は、彼の長所であると同時に最大の弱点でもある。
もともと才能に恵まれ、しかもタツノリ以外には基本的に上から接する立場にあったこともあってか、完璧超人となった後のネメシスには、時折かなり調子に乗ったり、相手を見下したりする傲慢さが顔を覗かせる。
特に、自分の技を相手が外せないことを確信しているためか、やや大技に頼る傾向がある。
そこには未熟さというより、むしろ「自分ならこれくらいできて当然」という若者特有のイキった強者感がある。
だからこそ、どれだけ痛めつけられても愚直に逆転の可能性を探り続けるキン肉マンには、そこを突く余地があった。
そして最終的には、自分自身の精神を完全には制御できていなかったがゆえに、出す前からどこかで「これは不完全な技だ」と理解していた奥義を、それでも意地で繰り出して自滅するという結末に至っている。
これはネメシスというキャラクターの本質をよく表している。
彼は決して弱いから敗れたのではない。むしろ、現世代の完璧超人の中でも間違いなくエース格であり、ネプチューンマンと双壁をなす実力者である。
しかし、「強いこと」と「完成していること」は同じではない。その意味では、ネメシスは完璧超人として完成された存在ではなく、完璧を目指している途中の天才だと見ることもできる。
身体的な特徴として特筆すべきなのが、異常なまでの背骨の強靭さと柔軟性。
タワーブリッジ・ネイキッドやキャメルクラッチに耐えるどころか、逆にキャメルクラッチ以上に背骨を曲げ、ラーメンマンの首に足を掛けるという常識外れの芸当までやってのけた。
タワーブリッジ・ネイキッドについては、肋骨を折ることでさらに身体を曲げ、強引に耐え抜いている。
……そして面白いことに、この「生まれつき異常に頑丈な肉体」という特徴は、何の技術も身に付けていなかった頃から持って生まれた「強運に見えるほどの異常な耐久力」によって“奇跡の逆転ファイター”と呼ばれてきた姪孫・スグルとも共通している。
もっとも、その方向性は微妙に異なる。
天性の肉体そのものの強靭さではスグルが上。経験と技術、そして超人格闘技者としての完成度ではネメシスが上。
この対比が、二人の戦いを単なる「親族同士の最強決定戦」ではなく、同じ血筋から生まれた二つの才能が、異なる道を歩んだ末にぶつかり合う戦いにしたのである。
ずば抜けた天賦の才は、完璧超人という有象無象の強豪がひしめく集団の中にあってもなお健在だった。
無量大数軍の中でも屈指の実力者として他のメンバーから厚い信頼を寄せられていたほか、武道に扮していたザ・マンからも、その正体や真意を明かすほどではないにせよ目を掛けられていた。
さらにファナティック戦での回想によって、グリムリパーに扮して正体と実力を隠していたサイコマンからも、直々にスパーリング相手を頻繁に務めさせられていたことが判明。
無量大数軍を基本的に「捨て駒」としか見ていなかったザ・マンとサイコマンの二人から、これほど明確に目を掛けられていたことを考えると、ネメシスがいかに規格外の逸材だったのかがわかる。
劇中ではキン肉マンの「48の殺人技」に対し、「自分なら使う技の全てを殺人技にできる」と豪語。
さらにシルバーマンが披露したアロガント・スパークを、一度見ただけでほぼ完璧に再現してみせるという、文字通り天才としか言いようのない芸当まで披露している。
……もっとも、そのアロガント・スパークは完成には至らなかった。
そして皮肉にも、「一度見ただけで再現できるほどの才能」が、「一度見ただけでは完成させられない技」の前では通用しなかったのである。
この一点だけを見ても、ネメシスという超人が「才能だけで完成された存在」ではないことがよくわかる。
●使用する技
キン肉王家に伝わる三大奥義の一つ。
数回のブリッジで相手を跳ね上げた後、自身も飛び上がり、空中で両足によって相手の首と左脚を固定。
さらに両腕で相手の腕をチキンウイングに極め、「K」の形を作る。
その後、背中合わせで相手の四肢を自身の四肢によって固定し、「N」の形でブリッジしながら落下、相手の頭部と四肢をまとめてマットへ叩きつける。
一見すると【キン肉星王位争奪編】でキン肉マンが習得したものと同じ技だが、ネメシスと戦ったラーメンマンによれば、これは「似て非なる別の技」。
そして、その違いが最も露骨に現れたのが、ネメシスが初めてマッスル・スパークを披露した場面だった。
その相手は“裏切り者”ピークア・ブー。
よりにもよって、「慈悲」を欠いた状態で、粛清のために放ったマッスル・スパークだったのである。
技そのものの威力については、使用歴の長さもあってかスグルを上回っていた可能性すらある。
それでも「似て非なるもの」に留まってしまった最大の理由を、キン肉族の始祖にしてスパークの祖であるシルバーマンは「慈悲の心」だと指摘。
当初のネメシスは、それを聞かされても到底納得できない様子だった。
しかし最終的には、シルバーマンが自らの希望によって実現させたキン肉マンとの戦いを通じ、敗北するその過程で、タツノリからスグルへと受け継がれていた「慈悲の心」の意味を理解することになる。
ところが、そこでもネメシスは素直にそれを受け入れられなかった。
今やキン肉サダハルからネメシスへと名を変え、完璧超人の未来を背負う者となった以上、自分が「正義超人の技」を使うわけにはいかない──そう考えた彼は、理解したばかりのマッスル・スパークを心の中で封印。
そして、より「完璧超人らしい」技として、後述するアロガント・スパークへ挑むことになる。
ただし、ここにはもう一つ面白い見方もできる。
シルバーマンはサダハルの才能そのものを高く評価していたからこそ、「慈悲の心」がない段階ではマッスル・スパークを未完成と判断していた。
しかし、瀕死のラーメンマンに殺すつもりで放ったにもかかわらず、結果として殺すことが出来なかったという意味では、「殺さずに勝つ」という意味での峰打ちとして完成していたとも解釈できる。
もちろん、その時点では「慈悲」による相互理解にはほど遠い。
だからこそ、技術的には完成していても、精神的には未完成というネメシスらしい状態だったとも言える。
ポーラマンとのツープラトン技。
互いに背中合わせとなり、それぞれ相手超人二人の脚を片方ずつ持ってキン肉バスターを仕掛ける。
作中では実際に二人がタッグを組む機会はなく、ピークア・ブーの処刑を妨害する手負いのザ・マシンガンズに対して使用されたのみ。
しかも、バッファローマンとスプリングマンによる「ディアボロス」の「スプリング・バズーカ」によって妨害され、不発に終わった。
相手と両腕を絡めて組み合い、その力量を測る技。
ロビンマスクと組み合った際には「超人界の一時代を築きあげてきた歴戦の勇士にふさわしいもの」「ただの凡骨ではない」と、その実力を認めた。
かつてネプチューンマン(当時の名は喧嘩男)がロビンと組み合った際には「自分が闘うに値しない相手」と判断していたことを考えると、ロビンがアイドル超人の一員として数々の死闘を経験する中で、かつてとは比較にならないほど実力を高めていたことがわかる。
そして、そんなロビンの成長を一瞬の組み合いだけで見抜くところにも、ネメシスの「強さを測る目」の確かさが表れている。
キン肉マンの「キン肉ドライバー」と同様、パイルドライバーの変形技。
空中で相手の身体を逆さにし、両腕で相手の両足首を掴む部分はキン肉ドライバーと共通している。
しかし、キン肉ドライバーが相手の背中側から両腋に脚を掛けるのに対し、こちらは相手の顎へネメシスドロップキックを仕掛け、そのまま相手に背を向けた状態で顎に両脚を掛けて落下する。
キン肉ドライバーと違って相手の両手は自由だが、顎に掛かった足を外すことは名のある超人ですら困難。
しかも、仕掛ける側には異常な柔軟性が要求されるため、単純な派手さ以上に難易度の高い技である。
明らかに無茶苦茶な体勢なのだが、ネメシス自身の柔軟性とパワーによって脱出は極めて困難らしく、本人もキン肉ドライバーを「不完全な技」と評するほどの自信を持っていた。
ところが、当のキン肉マンとの戦いでは、火事場のクソ力による大回転で外され、その「不完全な技」と嘲笑していたキン肉ドライバーによるカウンターを食らうことになる。
しかもこのカウンターは、高さが足りなかったため完全決着には至らなかっただけで、試合中のネメシスの被ダメージの大半を占めるほどの甚大なダメージを与えている。
つまり、「不完全」と馬鹿にした技に、自分の切り札を破られるという、実にネメシスらしい痛烈なブーメランでもあった。
過去最高の精度と評された、火事場のクソ力を込めたキン肉バスターに対し、ネメシスが同じく火事場のクソ力を用いて放った「6→9式」のバスター破り。
通常のキン肉バスターの体勢から相手の両腕を掛け、さらに手で相手の両脚をホールドすることで、通常よりも遥かに強固に相手の身体を引き付けたまま落下、相手の主要関節や内臓を破壊する。
アルティメット・スカー・バスターやアルティメット・阿修羅バスターのような頸動脈締めの効果こそないが、掛け手が腰で着地せざるを得ないアルティメット系列に比べ、こちらは尻で着地できるため落下体勢に無理がない。
さらに高いホールド力によって、頸椎折りとしての威力もより高まっているものと思われる。
ペルフェクシオンは「完璧」の意。
掛け手の体勢がすごく卑猥と評判。M字開脚やめなさいよ。
カナディアンバックブリーカーの体勢で相手を捕らえた後、大きくジャンプ。
空中で相手と背中合わせになるまで持ち上げて固定し、後ろ手に相手をホールドした状態から、全身全霊を叩き込むかのような勢いで落下させ、相手の頭部をマットへ叩きつける。いわば垂直落下式のパワーボム。
キン肉マン戦では、キン肉マンの風林火山をピークア・ブーのアドバイスによって「火」の段階で返し、「山」の代わりにバトルシップ・シンクへ繋げた。
これこそがネメシスにとっての無量大数軍としての代名詞……だったはずなのだが、ネメシスドライバーやマッスル・スパークまで持っているため、どうにも「最大奥義」という印象が薄い。
実際、キン肉マン戦では最大奥義から一段格下げされたような扱いになってしまっていた。
ところが“終焉の刻”ファナティック戦では一転、堂々たる必殺技として復権。
しかも火事場のクソ力+強烈なGを加えたことで、文字通り別物の破壊力へと昇華。
マグネット・パワーの制限を口にしたばかりのファナティックに、防御のためとはいえマグネット・パワーを使わせ、さらに時間超人としての超回復まで使用させるほどの大ダメージを与えた。
……ただし、それはそれで「ドライバーはともかく、マッスル・スパークまで温存したまま負けた」という妙な印象を残してしまう。必殺技が多すぎる……。
脇を閉めて顎を引き、自分の顔の前方に両腕を構えて相手の打撃を防ぐ防御法。
キン肉マンの「肉のカーテン」とほぼ同じだが、防御に特化した肉のカーテンとは異なり、こちらは積極的にカウンターを狙う「攻めの防御」である。
開祖シルバーマンの技として一族に伝わっていた、おぼろげな伝承をもとにネメシスが無意識のうちに編み出したものであり、オリジナルをそのまま継承したわけではない。
時系列上はタツノリの肉のカーテンより先に完成しているが、コピーとオリジナルという関係ではなく、同じ祖先の技から別々に枝分かれした兄弟技と考える方が近い。
性質の違いには、編み出した者の思想の違いだけでなく、何よりも「それが必要になった状況の違い」が色濃く反映されている。
タツノリの肉のカーテンが「何としても耐え抜くための技」だったのに対し、ネメシスのパーフェクトディフェンダーは「防ぎながら、同時に相手を殺しに行く技」。
この差は、そのまま二人が歩んだ道の違いでもある。
ファナティック戦では、背後からの攻撃に対して即座にこの技で対応するという芸当まで見せている。
パーフェクトディフェンダーの構えから、攻撃してきた相手の両腕を挟み込み、そのまま上空へ放り投げる。
そして自身も後を追ってジャンプし、相手の背中へ両手の手刀突きを叩き込む。
キン肉マン戦では相手を放り投げず、起き上がろうとするキン肉マンへ直接ジャンプして叩き込もうとした。
首に力を込め、瞬間的に太さを二倍以上にする。
これによってロビンマスクの「ロビン・スペシャル」から脱出するための隙間を作った。
ファナティック戦では首四の字固めからの脱出にも使用。
「首を太くする」という、文章だけ読むと妙に地味な能力なのだが、実際には自分の身体そのものを一瞬で変形させて技を破るという、ネメシスの異常な肉体性能を端的に示す技である。
変形版のロメロスペシャル。通常は相手の両腕を締め上げるところを、こちらは首をチョークスリーパーで締め上げる。
首を絞めているため相手の両手は自由になるが、ロメロスペシャルのスペシャリストであるラーメンマンをして「このままではむざむざ殺される」と言わしめるほどの完成度を誇る。
ラーメンマンとの試合では、バックチョークスリーパーホールドからこの技へ移行した。
完璧超人と正義超人の威信を賭けた戦い。そして、真のキン肉王族同士の戦い。
二重、三重の想いと因縁を背負ったキン肉マン戦に決着をつけるため、ネメシスが新たなる“完肉”奥義として繰り出した技。
前日に見たばかりの、自分たちの起源とも言えるシルバーマンの奥義を見様見真似で模倣したものである。
シルバーマン自身はこの技を「ひどい技」と呼び、忌み嫌っていた。
ところがネメシスは、そのあまりの威力を見て「全完璧超人が手本にするべき技」と絶賛。
シルバーマン本人から直接諫められたにもかかわらず、それでもなお自らの信念を曲げず、イデオロギーのぶつかり合いとなったキン肉マン戦において、「完璧超人を象徴する技」としてこれを繰り出すことを決める。
マッスル・スパークとの最大の違いは、「天」の部分で相手の両腕を背面でクロスするように固め、「地」の部分では相手の首を内側ではなく外側へ向けて落とす点。
その構造上、腕と首に一層深刻なダメージを与える技となっている。
そしてネメシスは、自らのマッスル・スパークが「正義超人の技」であることを痛感した結果、完璧超人としてキン肉マンにとどめを刺すため、この技を選んだ。
しかし、ネメシスほどの天才をもってしても、見様見真似で完成させることは不可能だった。
結果、技は自らの身体へもダメージを返し、ネメシスは自滅する。
この瞬間の演出は異様ですらある。
アロガント・スパークが極まった瞬間、キン肉マンは血を吐く。
真弓は涙する。
完璧超人陣営、そして悪魔将軍までもが、何とも言えない諦念に包まれる。
そしてピークア・ブーは、「なぜだ!?マッスル・スパークなら勝っていたのに!」と失敗を見越していたかのように絶叫する。
ネメシスが最後に選んだ「完璧」は、勝利を約束する技ではなく、自分自身をも破壊する未完成の技だった。
しかもよく見ると、シルバーマンのアロガント・スパークとも微妙に異なる。
「天」の部分では左足を相手の左足に絡ませず、マッスル・スパークのように太腿へ掛ける形へ簡略化。
さらに「地」の部分では相手の上半身こそマットへめり込んでいるものの、下半身が浮いて斜めになっている。
この斜めになった姿勢によって衝撃が十分に相手へ伝わらず、そのまま自分自身へ跳ね返ってきた……ということなのかもしれない。
実際、悪魔将軍によれば、自分と互角の実力を持つシルバーマンですら、この技のあまりに強大な威力と、それに比例して自分自身へ返ってくるダメージを制御する難しさゆえに、奥義とは認めなかったという。
つまりアロガント・スパークは、単に「威力が凄い技」なのではない。
強すぎるがゆえに、使い手自身にもその強さを御するだけの完成度が要求される技なのである。
ネメシスもそれを理解していたようだが、それでも悪魔将軍の言葉を借りれば、「こうなることを理解していながら、それでも繰り出した」可能性が高い。
だからこそ、これは単なる技の失敗ではない。
「完璧超人としての自分」を証明するためなら、自分自身が壊れることすら受け入れてしまったネメシスの精神そのものが、アロガント・スパークという技になっていたのである。
- キン肉族局中秘伝 亡羊補牢固め
ファナティック戦にて「火事場のクソ力」を身にまとい覚醒したネメシス──否、キン肉サダハルが繰り出した、観戦していた真弓曰く「キン肉族の秘伝中の秘伝」だそうだが……
懐かしの“キン肉スペシャル”やないかい!
というわけで、かつては「その場のノリで放たれた謎の関節技」に過ぎなかったキン肉スペシャルのルーツが、キン肉族奥義として回収されるというまさかの展開に。
展開そのものは熱い。熱いのだが、長年の読者ほど腹筋が崩壊するという、何とも『キン肉マン』らしいオチになった。
「亡羊補牢」とは、「羊を亡くしてから牢を補う」、つまり羊を逃がしてしまった後で柵を作ること。
一見すると「泥縄」や「後の祭り」に近い意味に思えるが、実際にはそうではない。
たとえ失敗した後であっても、そこから対策を講じ、次の失敗を防ぐことが重要であるという教訓を表す言葉である。
これはサダハルだけでなく、
やたらと道を踏み外すことの多い『キン肉マン』の超人たち全般に突き刺さる教訓でもある。
こちらもサダハルとして繰り出したキン肉族の秘技。
そしてここでも、「なぜ戦う訓練すら受けていなかったスグルが、ミートくんも惚れ込むほど美しいバックドロップを決められるのか?」という疑問が回収されることになった。
もはや最近のお約束となった「何の変哲もないバックドロップ」として余裕で受け身を取ろうとしたファナティック。しかしサダハルは
強烈なGを発動させた超高速バックドロップを繰り出し、ファナティックに受け身を取らせる暇すら与えず叩きつけた。
余談だが、突然の漢字による当て字表記については、「
拉麺男っぽい」「むしろ
魁!!男塾っぽい」という声も挙がった。
余談
- キン肉族を完全に見限ったネメシスだが、例外的に兄タツノリだけは最後まで尊敬している。「非常に気のいい高潔な男」「王としてもこれ以上ない人物だっただろう」と評し、スグルやアタルと会話する際にも、言葉の端々でタツノリを好意的に語っている。
- 当時は敵対していたスグルに対してすら「敬愛するわが兄タツノリの孫・キン肉スグル」と呼び、アタルに対しても「清廉だったタツノリの面影を感じる」と述べている。
- この点は非常に重要で、ネメシスは作中においてタツノリ本人を侮辱する言葉を一言たりとも発していない。強いて挙げるなら、再三の裏切りを受けてもなお慈悲の心によって許し続けたことを「甘い」と評した程度。つまりネメシスが憎んでいたのは兄そのものではなく、兄が信じ続けた「キン肉族」という体制の方なのである。
- 自分の能力を正しく評価し、完璧超人の「家族」として受け入れてくれたミラージュマンには、特別な思いがあったらしい。
掟を破りそうになった時には必死に止めてくれたし。- ある戦いで窮地に陥った際には、自らの力不足をミラージュマンに詫びる場面も存在する。ネメシスにとって完璧超人は単なる「思想」ではなく、自分を初めて正しく評価し、居場所を与えてくれた場所でもあったのだ。
- 「ネメシス」とはギリシャ神話に登場する「復讐の女神」の名として知られている。
- ただし本来の意味合いは、単純な復讐というよりも「無礼・不遜に対する義憤」を司る女神に近い。「ネメシス」という名前そのものが、キン肉族の在り方に対する彼の怒りを象徴していると考えると、なかなか意味深である。
- 181話で、長らく不明だった本名がついに判明。「王になれなかった男」の名が「サダハル」という皮肉の効いたネーミングに読者からも唸る声が上がった。
しかも「セイギ」から「パーフェクト」へ所属を変えた、というダブルミーニングまで疑われる始末。- ちなみに本名予想の段階で「サダハル」を挙げていた読者もそれなりに存在していた様子。なお、幽閉中の頬のこけた顔が、デフォルメの効いた野球漫画なんかの王さんによく似ているとも評判だった。
- バンダイのアクションフィギュアS.H.Figuartsにもラインナップされており、なんとWEB受注ではなく一般販売。独特の青い体色も再現されており、彼と戦ったロビンマスク、ラーメンマン(ネメシス戦仕様)、KINスーツのキン肉マンも商品化されているため、劇中の激闘を再現することができる。
- ただし、アロガント・スパークの完全再現は可動範囲の都合上不可能。
そもそもアロガント・スパーク自体が「相手の肉体の可動範囲を無理矢理超えさせて破壊する技」なので、完全再現できたらそれはそれで怖い。
追記・修正はお兄ちゃんへの深い愛情を胸にお願いします。
最終更新:2026年10月01日 15:10