君麻呂(NARUTO)

登録日:2019/01/24 (木) 19:10:50
更新日:2024/04/05 Fri 22:47:38
所要時間:約 6 分で読めます





滅びはしない それに一人ではない

大蛇丸様の野望の一旦を担った存在として 僕は大蛇丸様の心の中に永劫留まる


漫画『NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。

◆もくじ


◆プロフィール

所属:音隠れ
年齢:15歳
身長:166.1cm
体重:49.8kg
誕生日:6月15日
血液型:A型
星座:ふたご座
忍者登録番号:-
性格:冷静、一途、無我*1
戦ってみたい相手:-
好きな言葉:無我
CV:森川智之/津村まこと(幼少期)


◆概要

音隠れの里に所属する忍者。異名は“地の君麻呂”。
かつて霧隠れの里に戦いを挑んで滅んだ戦闘民族・かぐや一族の最後の生き残り。

元は大蛇丸の親衛隊である音の五人衆のリーダーだったが、現在は病に倒れたため一線を離れた。
他の五人衆のメンバーを見下した態度をとっており*2、彼らもまた君麻呂を恐れている。

サスケの“天”の呪印と対を成す“地”の呪印を大蛇丸から与えられており、元々は彼が大蛇丸の転生術の器となる予定だった。
大蛇丸をして「彼を失ったことを考えると未だに総毛立つ」「心から望んだ男…最も欲した体」とまで言わしめている*3

また、後にサスケの仲間となった蛇のメンバーの一人である重吾の殺人衝動を唯一抑えることができたのが君麻呂であった。

サスケ奪還編では治療を受けており最初は戦線に出ていないが、カブトの策略で追手の足止めとして起用され出撃。
当時のナルトでは手も足も出ないほど圧倒的な力の差があった*4
ロック・リーと戦った際もお薬を飲むのを待ってあげるという余裕を見せたが、それが仇となり間違って酒を飲んだリーの酔拳に苦戦を強いられることになる。


◆人物

一族が滅んだころは幼かったため、路頭に迷っていたところを大蛇丸に拾われた。
大蛇丸に拾われて以後は、大蛇丸を崇拝し、大蛇丸の役に立つことを生きる目的とするようになった。

「僕の命は大蛇丸様のためにある」と発言しており、大蛇丸の器として考えられていたことを知っていたが嫌がることもなく、むしろ大蛇丸の役に立てることを喜んでいた。
それだけに病に倒れたときは自分は大蛇丸の役に立てない人間になったと嘆いていた。

我愛羅の憐れみを込めた「大蛇丸の洗脳」という発言に激怒し、「洗脳では無い」「あの方は僕の理解者だ」と反論。
「大蛇丸様の野望の一端を担った存在として僕は大蛇丸様の心の中に永劫留まる」と考えていたが、大蛇丸には「今はもう君麻呂なんてどうでもいい」と切り捨てられてしまっていた。
我愛羅は君麻呂を「孤独を背負い、孤独からの救いを与えてくれた大切な者の為に闘う」という点で「うずまきナルトと同じだった」と評している。
かつて絶望と孤独にあえいでいた自身の過去を重ね、その言葉に対して「悪のために戦うなんてありえない」と反論するリーに「たとえそれが悪と分かっていても人は孤独には勝てない」と語った。

また血継限界の一族であったことや幼いころ路頭に迷っていたところを道具として拾われたこと、拾い主の役に立つことを生きる目的としていたことなど、境遇や心境が白に酷似している。
アニメではかぐや一族の霧隠れ奇襲の際、白と再不斬に一瞬だけ会っており、白からは再不斬と出会う前の自分と同じ目をしていたと評されている。


◆能力


変則的だろ…?コレが僕の血継限界

骨を利用した希少な血継限界を持つかぐや一族の正統血統であり、強く硬い骨格によりあらゆる物理的攻撃を寄せ付けない防御力を持ち、攻撃に回ればその骨は最強の矛となる。
この骨はリーの攻撃でも折れないほど硬く、攻撃にも防御にも使えるうえに、遠距離に飛ばして攻撃することもできるなど応用が利く為か、忍具は一切使用せず体術と骨を使った剣術のみで戦っている。


◆使用術

  • 屍骨脈
かぐや一族の‎血継限界。
骨芽細胞や破骨細胞を自在に操り、カルシウム濃度さえもコントロールし骨を形成する能力。
最高密度の骨は鋼のごとく硬く、骨を体内に形成することで鎧のように使ったり、形成した骨を体外に抜き出し武器として使用することも可能。
人間の体には二百個余りの骨があるとされるが、屍骨脈で骨を自在に形成したり分解したりできるかぐや一族にとって、その数は一定ではない。

  • 柳の舞
回転し上昇しながら骨で切りつける。

  • 椿の舞
腕の骨を剣のように使って敵を切りつける。

  • 唐松の舞
体中から骨を突き出して回転する。リーと戦った際、防御と同時に攻撃に使用した。

  • 十指穿弾
指の骨を弾丸のように発射する。

  • 鉄線花の舞・蔓
背骨を丸ごと引き抜いて鞭のように使用する。巻きつけて縛り上げることもできる。

  • 鉄線花の舞・花
上記の技と1セットの技。腕に巨大な骨の槍を作り出し貫く。だが我愛羅の『最硬絶対防御・守鶴の盾』を破ることはできなかった。

  • 早蕨の舞
途轍もない広範囲に大量の骨を作り出し、突き刺す忍術。これで出した骨をたどって移動できるようだ。

  • 地の呪印
使用することで身体能力や術の効果を強化することができる術。
呪印状態には半身〜全身を呪印が覆った呪印状態1と、全身を隙間なく完全に覆い尽くし異形へと変化した呪印状態2が存在し、君麻呂は呪印状態2では、背中から体中の骨が飛び出し、尻尾が生える。
通常時~状態1のときは体から骨を出すに留まり、攻撃も無駄のないスピーディーなものだったが、状態2では骨を巨大化させたり地面に生やしたりと変則的になるほか、スピードよりパワーを重視するようになっている*5
穢土転生時は使用せず、解術されるときまで通常形態で戦っていた*6

薬師カブトによると仙術の一種で、重吾の一族は自然エネルギーを取り込むことのできる特異体質を持っており、重吾の一族ではこの呪印のオリジナルとなった力を仙人化と呼んでいる。
この能力に目を付けた大蛇丸が他の忍にも同じ状態を引き起こす酵素を重吾の体液から開発した。

呪印状態でチャクラを練ると、それに反応して自動で周囲の自然エネルギーを取り込み、仙術チャクラを練り始めるため、身体能力と術の効果が向上し仙術チャクラが使用可能になる。
また仙人モードと違い、動きながらでも仙術チャクラを練れるため、戦闘にも使用しやすい。

デメリットとしては、使用中は狂暴性が上がり好戦的になり、使い続ければ重吾と同じように殺人衝動が発生してしまうこと。
また負担も大きく扱いも難しいため、呪印に適合できず拒絶反応を起こし、与えられた直後に死亡してしまう場合も多い。


◆来歴

過去

かぐや一族は闘い好きな戦闘民族であり、大国霧隠れに一族のみで戦いを挑み全滅した。
君麻呂はかぐや一族の最後の生き残りであり、かぐや一族の滅亡の際に大蛇丸が一族の中から君麻呂一人を救い出した。

幼い頃の君麻呂は、その力を同じかぐや一族の者達からも恐れられていたため、戦いに駆り出される時以外は牢に監禁されていた。
また、アニメでは上述のようにかぐや一族が霧隠れと戦争をしていたが、霧隠れに向かう途中で里抜け直後と思われる桃地再不斬と出会ったことがある。
ちなみに2人が里抜け直後なことや族長の台詞から、かぐや一族が霧隠れに戦いを挑んだのは再不斬の水影暗殺未遂事件の直後と思われる。
アニメオリジナルシーンで自分が生きる意味について花を見つめながら悩む君麻呂に告げた大蛇丸の言葉は地味に名言。

きっと生きてる事に意味なんてないのよ。でも生き続ける事で面白い事を見つけられるかもね

貴方がその花を見つけたように…私が貴方を見つけたように…

大蛇丸に救われて以降、君麻呂の思想は暗黒に染まり、大蛇丸を神聖視し狂信的に慕い崇めた。

第一部

アニメでは中忍選抜試験の少し前に大蛇丸と共に四代目風影と闘っており、風影暗殺には成功したものの、この戦いの直後に血を吐いたため木の葉崩しには不参加。
その希少かつ強力な血継限界は、当初は大蛇丸が自身の次の転生先として考えていたほどで、君麻呂自身もそれを受け入れて自身を差し出すつもりでいたようだが、病に侵され長くない命になってからは大蛇丸は他の転生先を探し始めた。

…人は…何か意味があって生まれてくるのだと…最近思うようになりました

何か大切な使命があるのだと…

それを見つけることは神がお与えになった人間にとって唯一の自由であると…

病に侵され満足に動けなくなり、前線を退いて自身の存在意義を見失いかけていた所、サスケに関する情報をカブトから聞き、医療器具を自分で外して出撃。
ナルトたちの前に立ちはだかり、サスケをあっさり奪い返した。

多由也から仮死状態のサスケが入った棺桶を受け取ると、多由也に足止めを命じ、自分は大蛇丸のアジトに向かうも、多由也の相手を奈良シカマルに任せ一人で追ってきたうずまきナルトと交戦。
ナルトの多重影分身を相手にしても何故か分身が棒立ちしていたおかげで傷一つ負わなかった。

サスケが復活した後は、足止めに現れたロック・リーと交戦。
酒を飲んで変則的な動きをするリー相手にやや苦戦させられるも、リーが病み上がりで万全でなかったこともあり、表蓮華の発動を阻止してしまった。

リーに止めを刺そうとするも、そこに砂隠れの我愛羅が増援に到着。
脅威的な圧力を持つ我愛羅の「砂瀑葬送」を骨を硬質化することで耐え抜き、さらには我愛羅の『最硬絶対防御・守鶴の盾』さえも深く抉る程の攻撃を見せるがわずかに及ばず、砂に生き埋めにされてしまう。
しかし、そこから這い出し、倒したと油断していた我愛羅を奇襲する。

洗脳では無い。あの方は…大蛇丸様は僕の理解者だ。お前等に何が分かる!!

初めて感情を露にし、我愛羅とリーに止めの一撃を放とうとしたが、ちょうどそこで君麻呂の寿命は尽きた。

第二部

第四次忍界大戦ではカブトの穢土転生の術で復活*7
同じく穢土転生の術で蘇ったチヨ婆と共に山椒魚の半蔵を封印したミフネ隊と戦っていた。
後に九尾チャクラモードのナルトと対峙し、「君を見てると時が経過したのが分かる」と呟いていた。


◆余談

君麻呂が所属するかぐや一族の祖先は大筒木カグヤであり、その子孫である千手一族、うちは一族、日向一族、雪一族などとは遠い血縁である事が判明している。
殿上眉やギザギザの分け目など、カグヤの子孫の中では大筒木一族の身体的な特徴を最も色濃く受け継いでいる。
恐らくは「大筒木カグヤ」というキャラクターを設定するに当たって、既存の「かぐや一族」である君麻呂から逆算してデザインされたものと思われる。



君麻呂「大蛇丸様が満足できる項目に追記・修正しなければ(使命感)」

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最終更新:2024年04月05日 22:47

*1 無我は「オフィシャルアニメーションBOOK 秘伝・烈闘絵巻」より、というかこれしか記載されていない

*2 事実、ナルトを逃がした多由也に愛想を尽かし、「帰ってきたら殺してやる」と心中で呟いている

*3 大蛇丸は元々イタチの肉体を目的としたが敵わず、止む無く弟のサスケを狙うようになったため、君麻呂→イタチ→サスケの順で切り替えたと思われる

*4 アニメでは四人衆総出でも君麻呂に全く歯が立たなかった様子が描かれている

*5 ゲームではその設定が反映されているのか、攻撃力が上がる半面動きが緩慢になっている

*6 アニメでは四人衆が穢土転生体で呪印状態2になっているため、使えないことはない模様

*7 復活時に「大蛇丸様のチャクラが骨身に染みる…目的を達成しなければ」と呟いているが、大蛇丸の死を知っているのかは不明