星間連盟(ウルトラシリーズ)

登録日:2019/03/15 Fri 00:10:45
更新日:2025/04/03 Thu 19:37:03
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星間連盟は、ウルトラシリーズに登場する組織。星間連合とは別物。
現時点では映像作品への露出はなく超全集収録の小説や『トライスクワッド ボイスドラマ』など外伝的作品にのみ登場している。


【概要】

惑星O-50が存在する宇宙における星間政府機関。
加盟惑星の統治など政務活動、怪獣や犯罪者の取締、未開の惑星の近代化協力、廃棄物処理などの治安維持活動を行っている。

別次元への移動能力を備えた輸送船を有しており、その勢力圏はO-50の宇宙に留まらず、惑星カノンの宇宙やM78のワールドにも拡がっている様子。
それらとはまた異なる宇宙に存在する魔王獣が出現した地球についても把握していた。
ジャグラス ジャグラーを7つの宇宙に跨って指名手配していたため、最低でもそれだけの宇宙に影響力を持っていると思われる。

戦士の頂に挑戦する以前のクレナイ ガイとジャグラー、先代のウルトラマンロッソブルグリージョも連盟の兵士として活動していた。


【主要な惑星・施設】

  • 監獄惑星484
凶暴怪獣・宇宙人を収監する極寒の惑星。
内部は迷宮のように入り組んでおり、強固な防壁とバルンガを利用した重力波発生装置によって守られている。

  • 惑星サンジャ・バクバーバの家
多腕の宇宙人バクバーバが経営する、孤児を育成し適正にあった仕事を斡旋している養育施設。
元々は民間団体だったが出身者のロッソ・ブル・グリージョの活躍が認められ、星間連盟公認団体となった。
バクバーバが亡くなり施設は閉鎖されたが、孤児達は引き続き連盟が保護している。

  • 惑星チュッオラ
M78ワールドに存在すると思われる、管理宙域で回収したゴミの処理惑星。

  • 惑星カノン
星間連盟傘下である銀河有数の高級リゾート地。
いのちの木を模した総合レジャー施設が観光の目玉で、周囲はネオンが鮮やかなビル街となっている。
以前は王族が統治していたが、現在は連盟の執政官レベシエが政務を担う。


【主な活動】

宝石惑星コボルで大規模な強盗計画を企てたジグル博士の逮捕。
計画自体はガイの活躍で発覚しており、連盟は後始末を付けた形である。

資源の枯渇した火山惑星ガヌン・アピ爆破による保険金詐欺を企てたオルロック伯爵の逮捕。
オルロック伯爵は星間連盟の中央議会にも顔のきく名士であり、こちらもガイの活躍により把握した。

指名手配犯ジャグラス ジャグラーの逮捕。
これもガイの活躍によるもの。

異次元と通じる脳波により怪獣を呼び寄せてしまう王女ビランキの逮捕。
監獄惑星484に収監したのだが、ジャグラーと手を組み監獄を乗っ取られてしまい、バルンガを改造したブラックホール発生兵器「バルンガボム」による銀河消滅の危機に陥る。
ジャグラーの要求を受け、議長直々にガイに解決を依頼している。

実業家ラルゴ氏を通しての森林惑星ドンタクを支配する怪獣ネーロの討伐・近代化協力。

バクバーバの家廃業によって行き場を失った孤児たちの保護。

レアメタルを狙い侵略を試みるエゴン星人シーレからの惑星ギオン防衛指令。
ロッソ・ブル・グリージョを派遣。

惑星O-50にて、戦士の頂挑戦者を脅かす怪物の討伐依頼。
現地人のウルトラマンフーマが適任として直々に依頼する。

宙域内で発生した膨大なゴミの処理。

  • ジャの道は蛇
惑星カノンに侵入した指名手配犯ジャグラーの捕縛。
いのちの木の種の悪用を企てる武器商人ファラリスが、冷戦化にあるイムバット連邦に潜伏したことを受けジャグラーと司法取引を行い派遣する。


……ほとんどウルトラマンや、その変身者に任せっきりのように見えるが、ウルトラマン主役の物語だし活躍が描かれないのは仕方がない。
指名手配や近代化協力などやることはやっていることは軽く触れられている。





















正義や平和は犠牲の上に成り立つ
だがその正義や平和は人々に恩恵をもたらしてもいる

治安を守っているのは事実である。
事実ではあるのだが、一方で強権により弱者を虐げる側面も持ち合わせており、正義の名を振りかざして暴虐を繰り返すその実態ははっきり言って腐敗していると言っても過言ではない。

未開の地の近代化の実態は、顔の利く事業家を動かして原住民ごと惑星を焼き払い、資源を発掘させた後に買い取り物質輸送都市を建設する……というもの。
オルロック伯爵が企てた犯罪行為のような行いを連盟規模で行っている。

バクバーバの家も裏で宇宙ギャングと手を組み、連盟の息のかかった犯罪行為の斡旋などを行っており、認可組織となってからは人身売買などさらなる悪事に手を染めていた。
真実を知ったロッソ・ブル・グリージョによりバクバーバが殺害された際は、三兄妹の力を利用し続けるために事件を隠蔽している。

監獄惑星でも手に負えない犯罪者は別宇宙に追放することで処理しており、送られる側の宇宙にとってはいい迷惑である。

宙域内でのゴミの投棄は留まることなく行われ、膨大な廃棄物を吸収したとある小怪獣が暴走、
怪獣を作り出し、その存在に心を慰められていたウルトラマントレギア自らがその命を手にかける末路をもたらし、結果として青い巨人があらゆる宇宙に災厄をまき散らす存在へと成り果てる事となってしまった*1
もっとも、これに関しては適切な業務をしていただけで勝手に住み着き、怪獣を創ったトレギアも悪いのだが……

連盟内の派閥争いの末に敵対組織と内通し自組織の部隊を壊滅させ、不祥事の隠蔽のために部隊が存在した記録を抹消。
生き残った部隊員が復讐のため怪獣化



もっとも、そうならざるを得ない程に、この宇宙の治安は荒れ果てており、内乱が続き宇宙ギャングが我が物顔でのさばり、善人は生きていけないと地の文で断言されているほど。
もっと分かりやすく言うと、ジャグラーやムルナウガピヤ星人サデス、ビランキといったオーブ関連の拗らせた悪役、グリージョの故郷*2
この宇宙におけるウルトラマンの元締めであるオーブの光でさえも、大義のために少数の命を犠牲にすることを是としており、「弱者の犠牲の上で成り立つ正義と平和」が真理となっている。

超人の力を得る前から警察機構がいらないほど善人しかいない(数少ない犯罪者も当初は平和のために戦っていた)、というある意味特殊過ぎる存在が力を得て勢力を広げたM78星雲・光の国の方が異端と言えば異端ではあるのだろうが……
まあ、向こうも向こうで特殊技術人身事故隠蔽とかやっているといえばやってるけど

ウルトラマンオーブは魔王獣討伐のため別の宇宙に去り、討伐完了以降も数多の宇宙を旅し続け、
白血球ルーゴサイト仮面のウルトラマンにより暴走し星々を喰らう災厄と成り果て、ウルトラマンロッソ・ブル、怪獣グルジオはルーゴサイトを道連れに別宇宙に消えた。
彼らの去った、この宇宙の正義は連盟に委ねられている。



追記・修正は犠牲の上に正義を成してからお願いします。

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最終更新:2025年04月03日 19:37

*1 ただし『トレギア物語/青い影』において星間連盟が登場するのはトレギアが邪神を取り込みマルチバースを越える力を得る前、つまり惑星O-50が存在しないM78ワールドの宇宙における出来事の時であり、あくまで「M78ワールドに存在する同名の別組織」に過ぎないとも解釈できる。

*2 あるいは描かれている限りでは最古に活動していた世界。