ウルトラマンフーマ

登録日:2019/08/04 (日) 15:42:06
更新日:2024/01/26 Fri 20:28:13
所要時間:約 5 分で読めます






風の覇者、フーマ!!


画像出典:ウルトラマンタイガ(2019年7月6日~) 第1話「バディゴー!」より
©円谷プロ、「ウルトラマンタイガ」製作委員会・テレビ東京

円谷プロ製作の特撮作品『ウルトラマンタイガ』に登場するウルトラマンその3。
ウルトラマンオーブロッソブルと同じく惑星O-50から光の戦士となる力を授かったウルトラマンの一人。




【プロフィール】

身長:ミクロ-48m
体重:2万5千t
最大飛行速度:マッハ15
最大走行速度:マッハ6
最大水中速度:200ノット
最大地中速度:マッハ3
最大ジャンプ力:900m
腕力:4万t
握力:2万8000t
年齢:5000歳
出身:惑星O-50

声:葉山翔太
スーツアクター:岡部暁
キャラクターソング:『覇道を往く風の如し』



【概要】

主人公・工藤ヒロユキが変身アイテムフーマスパークタイガスパーク」と「ウルトラタイガアクセサリー」の内の一つ、「フーマキーホルダー」で変身するウルトラマン。
修行中に出会った別の星のウルトラマンであるウルトラマンタイガウルトラマンタイタスと共に「トライスクワッド」を結成しており、チームで共に戦っている。
年齢は5000歳とウルトラ戦士全体でもかなり若く、タイガより200歳年上でほぼ同世代。地球人年齢に換算すると彼もまた中学~高校1年ぐらいの歳だろうか。*1
掛け声はお馴染みの「シュワッ!」ではなくセイヤッ!。飛び去る際には「ジュワッチ!」に習ってかセイヤッチ!と叫ぶ。

前述にもあるように、出身惑星はあのブラックとスパルタで悪名高い惑星O-50。
オーブやロッソ、ブルにとっては直属の後輩に当たるが人間体まで含めると確実に湊兄弟より歳上でウルトラマンとしての活動期間も長いので結構複雑な立ち位置。
体色は水色に近い青を基調としており、全体的にシンプルな見た目。
特に出身が同じオーブとはどことなくデザインが似ており、カラータイマーのデザインや音は同じく同郷のロッソやブルに似ている。

O-50出身という事からわかるようにフーマは元々人間と同じ姿をした宇宙人であり後天的にウルトラマンになった存在。
しかしある理由によりウルトラマンの力を授かったその時以降彼は人間体に戻らないようにしており、変身を解除する事はない。
そのため人間サイズでの行動が必要な際にはウルトラマンの姿のまま人間サイズまで縮小して対応している。


風の覇者」という二つ名の通り、フーマの最大の武器は身軽な動きから繰り出される目にも止まらない俊敏さ。
忍者のような流れる動きで敵を翻弄し、四方八方から手裏剣型の光弾をぶつけていく戦法を得意とする。アイエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
ファイトスタイルは当然ながら「スピード型」であり、例年と比較するならハリケーンスラッシュアクロスマッシャーと同様の高速形態ポジション。ただ従来のスピード型に比べると、攻撃を真正面から受け止めたりと割とパワフル。
自身の変身音やメインテーマも和風だったり、手裏剣を武器に使うといったところからも分かる通り、フーマという名前の由来は「風魔小太郎」から来ていると思われる。

技も多彩でトリッキーな戦術もとれる。
案外頭もキレるやつなんだよな、アイツ。

『ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ』第19回「共に進む場所は一つ」では、タイガがディメンションナイザーを片手にタイタスを思い出した後、フーマの戦いを振り返りながらこう評している。
それ故か、ブルーのメインカラーも相まってクールな印象を受けるが、肝心の性格はクールとは程遠く、短気で荒っぽくて義理堅い。
口調も若者らしいオラついたチャラ男のような感じであり、初対面のヒロユキに対しては兄ちゃん(次週からはヒロユキ)」、タイタスに対しては旦那と呼んでいる。
どちらかといえば忍者じゃなくて江戸っ子。

しかも非常に喧嘩っ早く、頭に血が上ってしまうと冷静さがあっという間に失われる。コワイ!
この性格のために特に挑発の類にはとても弱く、まさにトレギアとの相性は最悪。

第4話では飛び去ろうとするところでいきなり現れたトレギアに足を引っ張られて地面に叩き落とされ、
そこから更に挑発されるというパーフェクトなウルトラ嫌がらせを受け、あっさり乗せられていた。


最後に会った時、惨めに泣き叫んでいたんじゃなかったかぁ?
んこの野郎ぉぉぉぉぉ!!

やめろフーマ! 彼は君を怒らせようとしている!
上等じゃねぇか! テメェェェェェェ!!

タイガとは性格的にも衝突することが多かったらしく、現在に至るまで何度も喧嘩を繰り返していたとか。
特にトライスクワッド結成時にはタイガと本気の喧嘩をしたことが語られている。
EXPO THE LIVEで詳細が描かれたのだが、一人で戦うことに拘るあまり助太刀しようとしたタイガに怒り殴りかかっている。
ただし、その頃から先輩であるガイを一目置いており、自身とジャグラス ジャグラーの過ちを悔いたガイから仲間を持つことを勧められタイガと共にO-50から旅立った。

冗談を含んだ皮肉にも弱く、事が荒立ってくるとすぐに喧嘩腰になる。


あぁ、そう。再会早々そんな感じで来るんだぁ……
いいよ、オッケー、表出ろゴラァ!!

短気な部分に目を瞑ればそれ以外は気さくで仲間想い。
デリカシーがない訳でもないため、他人のデリケートな部分には踏み込まない程度には常識を持っている。
そのため、トライスクワッド内ではむしろツッコミ担当である。

また郷土愛も強く惑星O-50は光の国にも負けないメジャーな星であると力説している。可愛いグリージョが彼のイチオシらしい。
因みに腕力握力共にグリージョの方が強かったりする。さらに体重も……

フーマのやつは口が悪くて、しょっちゅうケンカしたけど……
その分、誰よりもわかりあえてるんだよな。
ウルトラマンタイガ
『ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ』
第19回「共に向かう道は一つ」より

ちなみに惑星O-50から力を授かったオーブ=クレナイ ガイを始めとする他の先輩戦士たちのような個別の人間態も持っているが、
フーマの場合は過去に戦士の頂に挑戦しようとして挫折した父を持つため、O-50の中でも落ちこぼれの家系であり「負け犬の子」と呼ばれ蔑まれていた。
性格が荒くなったのはこの頃からであり、当初は戦士の頂に挑戦しようとする異星人達に対して詐欺師まがいの事をして荒稼ぎしていた過去がある(彼の過去についてはこちらを参照)。
そのため事実上初の生まれも育ちも惑星O-50のウルトラマンとなる(ガイは初期設定などの都合もあり曖昧な面がまだあるため)。


【変身】



\カモン!/


風の覇者、フーマ!!


バディー ゴー!!



ウ ル ト ラ マ ン フ ー マ !


画像出典:ウルトラマンタイガ(2019年7月6日~) 第4話「群狼の挽歌」より
©円谷プロ、「ウルトラマンタイガ」製作委員会・テレビ東京


俺の名はフーマ! 銀河の風と共に参上!



ぐんぐんカットは特定の誰かを想起させる要素がかなり少ないが、一応ウルトラマンオーブ(オーブオリジン)のオマージュ。
変身直後の光のリングは惑星O-50・戦士の頂をイメージしたものであり、周囲のエフェクトは戦士の頂で舞う猛吹雪を表現している。
BGMもオーブオリジンのようにどことなく寂しさが感じられるものとなっている。
また、ウルトラマンブルと同様に珍しく左腕を掲げるポーズを取り、掌を縦にするなど、独特の要素が多い。



必殺技

ワザマエ!

フーマの必殺技名はウルトラ戦士にしてはこれまた珍しく漢字で統一されており、一部にはカタカナでルビが振られている。
惑星O-50に関連し、同じように漢字の必殺技を放つ人物がもう一人いたような……?


光波手裏剣(こうはしゅりけん)
フーマが多用する基本技。小さな手裏剣状の光弾を放つ。
牽制技なので一発一発の威力は弱いが、敵の体力を消耗させたり撹乱させる分には効果は抜群。
鋭利な刃状に変化させて放つ斬波の型(ざんぱのかた)というバリエーションも存在する。
ウルトラマンの力由来の技ではなく、O-50の頂に登るよりも前に習得した彼本来の技で、消耗も少ないらしく多用される。


極星光波手裏剣(きょくせいこうはしゅりけん)
光波手裏剣の強化版で、フーマが得意とする必殺技。
両手で円を描くようにタイガスパークのエネルギーをチャージした後、黄金色の手裏剣型のエネルギー弾を高速回転させつつ投げ飛ばす。
第9話では手裏剣を回転させて盾としても使用し、さらに分裂させて投擲した。

八つ裂き光輪系列の技がメインの必殺技というのがO-50らしい。
タイガの「ストリウムブラスター」とタイタスの「プラニウムバスター」と同じく、ブレスレットタイプを事前にリードすることで、対応する戦士の力を上乗せできる。
技名もそれぞれ「○星光波手裏剣」と各ウルトラ戦士に合わせたものへと変化する。


七星光波手裏剣(しちせいこうはしゅりけん)
ウルトラマンギンガから託された「ギンガレット」をリードすることで発動する。
ウルトラマンギンガの幻影と融合し、ギンガの体のクリスタルをイメージした、七色に輝く極星光波手裏剣を連続で投げつける。


鋭星光波手裏剣(えいせいこうはしゅりけん)
ウルトラマンビクトリーから託された「ビクトリーレット」をリードすることで発動する。
ウルトラマンビクトリーの幻影と融合し、ビクトリーのVの形のクリスタルをイメージしたV字型に変形した極星光波手裏剣を右腕から弓矢のように放つ
第7話での使用時は手裏剣を飛ばさずタイガスパークに固定し、すれ違い様にババルウ星人を切り裂いた。

これはピースマークじゃねえぞ。お前は後2秒で終わりってことだ!

画像出典:ウルトラマンタイガ(2019年7月6日~) 第4話「群狼の挽歌」より
©円谷プロ、「ウルトラマンタイガ」製作委員会・テレビ東京


光波剣・大蛇(スラッシュ・ソード/こうはけん・おろち)
右腕から鋭い光の剣を無数に生成し、蛇腹剣のように使用可能。本編では結合させ直剣として、『大いなる陰謀』では蛇腹剣状態で使用した。
放送当事は技名を言わなかったため、葉山氏のTwitterで技名が明らかになった。
その後、超全集にて他の技共々漢字表記にカタカナでルビが振られていることが判明した。
だったのだが『大いなる陰謀』にてフーマ自身が後者の読み方で使用し、M87光線みたいに正式名称がややこしい事になっている。


疾風光波脚(しっぷうこうはきゃく)
脚部に白いエネルギーを纏わせ、キックと共に敵に放つ。作中未使用。


疾風蹴撃(しっぷうしゅうげき)
フーマが得意とする蹴り技で、ジャンプしつつ回し蹴りを放つ。


迅雷蹴撃(じんらいしゅうげき)
上空から急降下し、敵の弱点に強烈な踵落としを叩き込む。


烈火蹴撃(れっかしゅうげき)
超スピードでストレートキックを叩き込む技。作中未使用。


烈蹴撃(ストライクスマッシュ)
タイガスパークからのエネルギーを右足に集め、白い稲妻と共に回し蹴りを放つ。


垂直落下式弾丸拳(すいちょくらっかしきだんがんけん)
上空から超高速で突進し、強烈な頭突きを放つ。
デアボリックの放つビームを防ぎつつ突っ込み、ダメージを与えた。


神速残像(しんそくざんぞう)
超スピードで移動し、自身の残像で敵の目をくらませる。
デアボリックのセンサーでも姿を認識するのがやっとというレベルで、狙い撃ちはほぼ無理という状況であった。
応用として、変わり身の術のようにも使用可能。


幻煙の術(げんえんのじゅつ)
印を結び、煙と共に瞬間移動する。
怪獣の尻尾などで捕縛された状態からでも脱出が可能。


嵐風竜巻(らんぷうたつまき)
体を高速回転させて竜巻を発生させ、敵の攻撃を弾く。
竜巻を纏ったまま突進することも可能。


轟波動(ごうはどう)
印を結んだ両腕から白い風のようなエネルギー波を放つ。
第11話では背を向けて放ち、パゴスの放つ光線を飛び越えた。


超振動探知(ウルトラソナー)
精神を研ぎ澄まし、見えない敵を探知する。
発動時は両耳が青く光り、掲げた左手から音波のようなものが発せられる。




ま、これから追記・修正宜しく頼むよ、兄ちゃん! へへっ!

いや、もうあの……勘弁してください。
そんなこと言うなって。



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最終更新:2024年01月26日 20:28

*1 ちなみにウルトラマンゼロは5900歳で「高校1年くらい」、『ウルトラマン妹』のジャンヌはフーマと同い年の5000歳で「中学生」と設定されている為、その辺は結構曖昧。O-50人そのものが長寿なのかウルトラマンに選ばれた人間だけが長寿なのかも不明なため単純比較はしにくい。