M78ワールド(ウルトラシリーズ)

登録日:2015/12/25 Fri 20:17:58
更新日:2024/12/04 Wed 11:30:23
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+ 目次

【概要】

M78ワールドとは、ウルトラシリーズにおいて、マルチバース(多次元宇宙)の中に存在する宇宙の一つ。
特撮番組『ウルトラQ』や『ウルトラマン』を始め、現代の作品でも度々舞台として扱われる、シリーズの中心と言っても過言ではない世界である。

ウルトラ兄弟を中心としたウルトラ戦士達の故郷「M78星雲・光の国」が存在し、彼らが所属する宇宙警備隊と呼ばれる組織がこの宇宙の平和を様々な脅威から防衛している。
この宇宙には「銀河連邦」なる組織があり、光の国のもこれに属しているらしい。


この宇宙における地球には様々な種族(海底人、地底人など)が存在しており、超古代文明も四大文明以前から数多く勃興している。
1960年代における度重なる地球侵略を受けて人類はその技術を模倣することで「メテオール」と呼ばれる超科学兵器を作りだし、宇宙開発などにも乗り出し、70年代ごろには現在よりもはるかに高い水準の科学技術を有していた。

そして遥かな未来、宇宙の旧支配者であるレイブラッド星人とその手下のブルトンによって様々な並行宇宙が繋げられ、あらゆる怪獣が押し寄せる「ギャラクシークライシス」が勃発。
地球人はウルトラマン達の力を借り、これに立ち向かっていくこととなる。

ウルトラマンティガ』や『ウルトラマンガイア』等の平成シリーズ以降、この宇宙とは全く関係ない並行世界も数多く描写され、2013年以降のメイン展開である「ニュージェネレーションヒーローズ」作品群では各作品毎に別々の独立した平行世界を舞台とするスタイルが基本となっている。
その為、本世界はフレーバー的に触れられるといった演出が増えたため、以降の作品でメイン舞台になったのは『ウルトラゼロファイト』や『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』といった短編や、『ウルトラマンタイガ』のオーディオドラマといった番外作品、『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズなどのクロスオーバー作品のみに留まっている。
それらも舞台となるのは光の国がほとんどであり、M78の地球が舞台となったのはアーケード版『大怪獣バトル』とそれを基とした漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』が最後である。

もっとも、この頃のM78ワールドの地球は外宇宙への開拓を始めるほど技術力が上がっており、ちょっとした怪獣災害や地球侵略ならウルトラマン抜きで対処可能なため舞台にしづらい(具体的には辺境を回るのがメインの輸送船舶ですら(その気になれば、ではあるが)ウルトラマンの必殺光線レベルの火力を発揮可能。じゃあZAPの戦闘艦艇ってどんな武装してるんだ…?)と言うのが本音だろうが……

ゾフィーが『ウルトラマンメビウス』で語った「地球人がウルトラマンと肩を並べる日」に近づいた故の(メタ的な)弊害とも言える。

また、ゴルゴダ星の存在する「マイナス宇宙」なる異次元も存在しているらしい。
これに関しては漫画『ウルトラマンSTORY 0』にて「暗黒宇宙」(『レオ』に登場するババルウ星人の故郷)として深く掘り下げられている。あと『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』にも出ている。


【年表】

参考作品


詳しい情報については各記事を閲覧されたし。また性質上実際の世界史・日本史に近い内容も言及されていれば掲載している他、一部は当時の漫画作品、場合によっては『Q』~『80』の本編内などで矛盾する描写が登場していることにも注意してほしい*1

◆先カンブリア代

46億年前…地球誕生
45億年前ごろ…地球がまだ原始惑星だった時代に、バド星人が冥王星文明を滅亡させる(ウルトラセブン)

◆古生代

3億5000年前…バニラアボラス、超古代文明人に封印される(ウルトラマン)

◆中生代

2億年前…爬虫類から進化した海底原人ラゴンが地球を支配する(ウルトラQ)
1億5千万年前…ゴモラザウルス繁栄(ウルトラマン)
ジュラ紀…ツインテールグドンが熾烈な生存競争を続ける(帰ってきたウルトラマン)
白亜紀…ジラースがネス湖近辺に住み着く(ウルトラマン)
6500万年前…恐竜絶滅

◆先史時代

新生代第三期…ゴメスとリトラが熾烈な生存競争を続ける(ウルトラQ)
数百万年前…ノンマルト文明成立(ウルトラセブン)
40万年前…ウルトラの星、警察を廃止
30万年前…ウルトラマンキング誕生
26万年前…ウルトラの星の太陽が爆発。プラズマスパークの設置に伴い、全住民が超人化
20万年前…最後のケットル星人が生まれ一族が断絶する(ウルトラマンレオ)
16万年前…ウルトラマンケン(ウルトラの父)誕生
15万年前…ウルトラマンベリアル誕生
14万年前…ウルトラウーマンマリー(ウルトラの母)誕生
7万年前より前…地底に逃げ込んだ原始人たちが地底人に進化する(ウルトラマン)

◆旧石器時代

7万年前…ポール星人とガンダーが地球を氷河期にする(ウルトラセブン)
3万年前…エンペラ星人一味、ウルトラの星に侵攻。ウルトラ大戦争勃発。エンペラ軍退治後、宇宙警備隊が発足。ウルトラの父と母が結婚式を挙げる
3万年前…惑星クシアにてテラハーキスが暴走。ギルバリスと化し、対抗策としてギガバトルナイザーとギガファイナライザーが開発されるも間に合わず、アイル・サデルーナがサイドアースへ逃亡(劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!)
3万年前頃…ベリアルがプラズマスパーク・エネルギーコアの奪取に失敗、光の国から追放される(大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE)
2万5千年前…ゾフィー誕生
2万2千年前…ウルトラマンヒカリ誕生
2万年前…ウルトラマン誕生
1万8千年前…ウルトラセブン21誕生
1万7千年前…ウルトラセブンウルトラマンジャックウルトラマングレート誕生
1万5千年前…ウルトラマンエースウルトラマンパワード誕生
1万4千年前…古代超獣カメレキングがアトランティス大陸で暴れ回る(ウルトラマンA)
1万4千年前…ウルトラマンチャック誕生
1万3千年前…オリオン星人が地球を支配する(ウルトラマンA)

◆縄文時代・弥生時代

1万2千年前…ウルトラマンタロウウルトラマンスコットウルトラマントレギア誕生
1万年前…ウルトラマンレオアストラ、ウルトラウーマンベス誕生
8900年前…ウルトラマンネオス誕生
8000年前…ウルトラマン80誕生
7900年前…ウルトラマンゼノン誕生
紀元前6900年頃…牡牛座の超新星爆発(地球では1052年に観測)に伴いベムスターが誕生(帰ってきたウルトラマン)
7800年前…ユリアンウルトラマンマックス誕生
7000年前…ミイラ人間とドドンゴが眠りにつく(ウルトラマン)
6800年前…ウルトラマンメビウス誕生
6000年前…貝獣ゴーガがアランカ帝国をわずか一夜で滅亡させる(ウルトラQ)
5000年前…ノアの神、バラージをアントラーから守り抜く(ウルトラマン)
3000年前…怪獣タブラが光の巨人に封印される(ウルトラマン80)
2000年前…ウルトラマンボーイ誕生

◆古代・中世・近世

奈良時代…超獣ダイダラホーシが1972年から逃げ込む(ウルトラマンA)
998年…ラルゲユウスを載せた船が遭難する(ウルトラQ)
1520年…ケムール人誕生(ウルトラQ)
1665年…村井強右衛門と透明怪獣ネロンガが戦う(ウルトラマン)
1732年…バルダック星人が地球に飛来(帰ってきたウルトラマン)
江戸時代…エンマーゴやムカデンダーが関東で暴れ回る(ウルトラマンタロウ)

◆戦前・戦中

1872年…オカリヤンが丘理山を荒らし回る(ウルトラマンタロウ)
1873年…ボーズ星人、地球に潜伏(ウルトラマンレオ)
1880年…ファイヤードラコがやまなみ村で暴れ回る([[ウルトラマン80)
1912年…ハーシー大彗星地球に接近(ウルトラマンタロウ)
1914年…竹の花が咲く。翌年に第一次世界大戦勃発([[ウルトラQ)
1930年…ゼットン星人、地球侵攻を開始(ウルトラマン]])
1932年…ジャミラ誕生(ウルトラマン)
1941年…ハヤタ・シン誕生(ウルトラマン)
1940年代…日本軍、青葉くるみを開発(ウルトラQ)
1945年…日本陸軍、イエローガスを投棄する(帰ってきたウルトラマン)
1945年…戦艦大和爆沈(ウルトラセブン)


◆怪獣頻出期直前

1948年…郷秀樹誕生(帰ってきたウルトラマン)
1951年…東光太郎誕生(ウルトラマンタロウ
1952年…北斗星司誕生。実は光太郎より1学年下なのだ(ウルトラマンA)
1954年…南夕子誕生(ウルトラマンA)
1959年…月に侵略者が現れ、王女が地球に送られる(ウルトラマンレオ)*2

1960年…ギマイラが星沢子の両親を殺害(ウルトラマン80)
1960年…ガモスがザッカルの妻子を殺害する(ウルトラマン80)

1965年…クイーンズ号沈没。コンピューターが廃船を取り込んでバラックシップに変貌を遂げる(ウルトラマン80)
1965年6月…某国が火星無人探査船を発射(ウルトラQ)
1966年1月…弾丸列車工事中にゴメスとリトラが復活する(ウルトラQ)
1966年4月…ペギラが東京を氷河期に変える(ウルトラQ)
1966年4月…ガラモン軍団が日本に侵攻。東京タワー倒壊(ウルトラQ)

◆1960年代

1966年7月…ウルトラマン、宇宙脱獄囚のベムラーを追って地球に飛来(ウルトラマン)
1966年7月…地球に侵攻したバルタン星人、ウルトラマンによって滅亡しかける。長きにわたる因縁の始まり(ウルトラマン)
1966年10月…科学特捜隊、人類史上初の太陽系外惑星着地を果たす(ウルトラマン)
1966年12月…宇宙飛行士ジャミラ、怪獣になって地球に帰還(ウルトラマン]])
1967年1月…怪彗星ツイフォン、地球に接近(ウルトラマン)
1967年1月…大阪万博に運ばれる予定だったゴモラが大阪を壊滅させる(ウルトラマン)
1967年3月…ジェロニモンが怪獣復活を画策(ウルトラマン)
1967年4月…ゼットンとの戦いでウルトラマンが命を落とす(ウルトラマン)
1967年4月…ウルトラマン、地球に飛来したゾフィーによって地球人と分離、光の国へ帰還する(ウルトラマン)

1967年10月…ウルトラセブンが地球に飛来(ウルトラセブン)
1967年11月…宇宙都市ペガッサ地球防衛軍TDFが爆破する(ウルトラセブン)
1968年1月…ペダン星人、地球の探査ロケットの接近を言いがかりに地球侵略を画策(ウルトラセブン)
1968年冬ごろ…月面基地完成(ウルトラセブン)
1968年2月…5年後の未来からウサギが送られてくる(ウルトラマンA)
1968年3月…超兵器R1号事件(ウルトラセブン)
1968年6月…マゼラン星人、地球に恒星間弾道弾を撃ち込むもセブンに阻止される(ウルトラセブン)
1968年6月…ガッツ星人、セブン暗殺計画を画策(ウルトラセブン)
1968年7月…ノンマルト事件勃発(ウルトラセブン)
1968年7月…長距離宇宙船スコーピオン号完成(ウルトラセブン)
1968年9月…ゴース星人の同時多発テロによりニューヨーク、パリ、ロンドン、モスクワ壊滅。セブンもゴース星人一味と差し違え宇宙へ帰還(ウルトラセブン)

◆1970年代

1970年夏…ニケの女神が北海道に飛来(ウルトラマンレオ)

1971年4月…ウルトラマンジャック、地球に飛来(帰ってきたウルトラマン)
1971年6月…シーモンス/シーゴラス夫妻が日本沿岸で大災害を巻き起こす(帰ってきたウルトラマン)
1971年7月…テロチルスが東京に巨大な巣をつくる(帰ってきたウルトラマン)
1971年8月…ベムスター襲来。ウルトラセブン、ジャックにウルトラブレスレットを与える(帰ってきたウルトラマン)
1971年9月…MATの人事異動で隊長が変わる(帰ってきたウルトラマン)
1971年9月…バキューモン事件勃発(帰ってきたウルトラマン)
1971年10月…宇宙昆虫ノコギリン襲来。2度目の東京タワー倒壊(帰ってきたウルトラマン)
1971年11月…民間宇宙人殺人事件(帰ってきたウルトラマン)
1971年12月…ナックル星人によるMAT掌握が行われるも失敗(帰ってきたウルトラマン)
1972年1月…バルダック星消滅(帰ってきたウルトラマン)
1972年3月…バット星人ウルトラの星の命の固定化技術を求め宣戦布告。ウルトラマンジャック、地球を去る(帰ってきたウルトラマン)
1972年3月…ウルトラマンヒカリが当事件の責任を取って技術開発局を辞職する。

1972年春先…バット星人艦隊壊滅。ウルトラマンジャック、ある大物の妹と結婚(※児童誌設定)
1972年4月…ベロクロン広島県に出現し、地球防衛軍を全滅させる。さらに東京に現れて東京タワーを破壊する。これで3度目(ウルトラマンA)
1972年4月…ウルトラマンA、地球に飛来。ヤプールと闘う(ウルトラマンA)
1972年5月…妖星ゴランが地球に大接近。TACがマリア2号を打ち込んで破壊する(ウルトラマンA)
1972年6月…ゴルゴダ星事件勃発(ウルトラマンA)
1972年9月…巨大ヤプールがAに倒される(ウルトラマンA)
1972年9月…ヒッポリト星人がウルトラ5兄弟を銅像にする。ウルトラの父、命を懸けて5兄弟を救う(ウルトラマンA)
1972年10月…ルナチクスを倒し南夕子が月に帰還する(ウルトラマンA)
1972年12月…ウルトラの父が復活する(ウルトラマンA)
1973年2月…タイムマシン完成(ウルトラマンA)
1973年3月…ウルトラマンA、地球を去る(ウルトラマンA)

1973年春…ウルトラの母、緑のおばさんに化けて地球に飛来(ウルトラマンタロウ)
1973年4月…ウルトラマンタロウ、東光太郎と一体化し地球に出現(ウルトラマンタロウ)
1973年7月…エンマーゴがタロウの首をすっ飛ばす(ウルトラマンタロウ)
1973年7月…火山怪鳥バードンがタロウとゾフィーを殺害。更に日本中を飛び回り人畜を食い荒らす(ウルトラマンタロウ)
1973年8月…キングゼミラが東京タワーに登攀(ウルトラマンタロウ)
1973年9月…トロン爆弾事件勃発。ムルロアが地球全土を闇で覆い尽くす(ウルトラマンタロウ)
1973年9月…怪獣帝国が再生怪獣を使って地球へ侵攻(ウルトラマンタロウ※児童誌設定)
1973年11月…怪獣帝国のリーダーであるテンペラー星人ウルトラ6兄弟と対決(ウルトラマンタロウ)
1974年1月…モチロンを追って久々に夕子が地球に現れる(ウルトラマンタロウ)
1974年1月…暴君怪獣タイラント襲来(ウルトラマンタロウ)
1974年3月…マグマ星人がL77星を滅亡させる。アストラがマグマ星人に捕虜、後にウルトラマンキングに助けられる。同時期、ウルトラマンレグロスアブソリューティアンに囚われナラクに監禁される*3。ウルトラマンレオ、地球に飛来(ウルトラマンレオ / ウルトラマンレグロス)
1974年4月…ウルトラマンタロウ/東光太郎、ZATを退職して世界放浪の旅に出る(ウルトラマンタロウ)

1974年4月…タロウに代わり、ウルトラセブン/モロボシ・ダンが再び地球に飛来し、MACアジア本部隊長に就任(ウルトラマンレオ)
1974年4月…L77星滅亡から1か月後、マグマ星人によって東京大洪水が発生。セブンがギラス兄弟の暴行を受け変身不可能に(ウルトラマンレオ)
1974年6月…レオの飼ってたペットのロンが地球で暴れ回る(ウルトラマンレオ)
1974年8月…アストラ、地球に飛来。レオ兄弟感動の再会(ウルトラマンレオ)
1974年10月…ウルトラマンキング、地球に飛来。プレッシャー星人と闘う(ウルトラマンレオ)
1974年11月…ウルトラマンジャック/郷秀樹がモロボシの為に怪獣ボール セブンガーを渡す為に地球に一時飛来する(ウルトラマンレオ)
1974年12月…ババルウ星人によりウルトラの星が地球に大接近する(ウルトラマンレオ)
1975年1月…ブラック指令、地球侵攻を開始。MAC壊滅(ウルトラマンレオ)
1975年1月…ウルトラセブン、MAC壊滅時にウルトラの母によって救出されて地球を去る(ウルトラマンメビウス)
1975年3月…ブラックスター滅亡ウルトラマンレオ/おおとりゲン、地球を放浪する(ウルトラマンレオ

時期不明…ウルトラマン80、地球に飛来。地球防衛軍UNDAおよびUGM創設(ウルトラマン80)

◆1980年代

1980年4月…矢的猛、桜ヶ岡中学校1年E組に赴任(ウルトラマン80)
1980年6月…矢的猛、着任3か月で教職を去る(ウルトラマン80/ウルトラマンメビウス)
1980年7月…ギマイラが地球に侵攻(ウルトラマン80)
1980年8月…惑星レッドローズ地球に接近。はぐれ星爆破事件(ウルトラマン80)
1980年8月…惑星直列発生。ゴモラIIが復活する(ウルトラマン80)
1981年2月…ガルタン大王とガラガラ星人が地球に侵攻。知らせようとしてユリアンも地球に飛来(ウルトラマン80)
1981年3月…UGM、自らの力でマーゴドン討伐。80とユリアンは地球を去る(ウルトラマン80)

1986年…マン・セブン・ジャック・エースの4人がUキラーザウルスを神戸に封印し、地球で人間として暮らす(ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟)。
1986年…上と入れ替わりでタロウ・レオは地球を去る(ウルトラマンメビウス)
時期不明…ゾフィー、冥王星軌道で科学特捜隊の亜光速試験船を護るために侵略者の宇宙船団と闘う(ウルトラマンメビウス)

◆平成

1993年…ジャミラ没年(ウルトラマン)
90年代…サコミズ帰還。その後10年をかけてGUYSが創設される(ウルトラマンメビウス)

2003年…ウルトラマンキングが30万歳の誕生日を迎える


2006年4月…ウルトラマンメビウス、地球に飛来(ウルトラマンメビウス)
2006年5月…高次元捕食体ボガールを追ってヒカリ(ハンターナイトツルギ)が地球に飛来(ウルトラマンメビウス)
2006年6月…マケット怪獣が実用化(ウルトラマンメビウス)
2006年7月…オオシマ彗星地球に接近。宇宙剣豪ザムシャー襲来(ウルトラマンメビウス)
2006年8月…宇宙人連合がUキラーザウルスを生き返らせる(ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟)
2006年10月…メビウスが並行世界でスーパーヒッポリト星人一味と闘う(大決戦!超ウルトラ8兄弟
2006年10月…メビウスの正体がGUYSに露見する(ウルトラマンメビウス)
2007年1月…エンペラ星人軍、地球に侵攻を開始(ウルトラマンメビウス)
2007年3月…エンペラ星人が太陽を黒点で包む(ウルトラマンメビウス)
2007年3月…ウルトラ兄弟並びにGUYSがエンペラ星人を倒す(ウルトラマンメビウス)

2007年夏ごろ…アークボガールが地球に襲来(DXウルトラコックピット)

2009年3月…アーマードダークネスが地球に襲来(ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス)

◆令和

2020年…ケムール人、若い肉体を求め1965年に飛ぶ(ウルトラQ*4

◆未来

『メビウス』終了後のある時期…ウルトラセブン、並行世界からの侵略を察知し現地へ急行。グラキエスを殲滅し帰還(ULTRASEVEN X

『メビウス』から数十~数千年後?*5…ギャラクシークライシス発生。レイブラッド星人ブルトンを利用することで宇宙に様々な並行世界から怪獣が流入し、地球にも無数の怪獣が現れるが、
発足間もないZAP SPACYや異世界のウルトラマンの活躍で地球から怪獣が根絶される。(大怪獣バトルシリーズ)
なお、『大怪獣バトルNEVER ENDING ODYSSEY』の50年後が舞台の『ウルトラモンスターズ』では「地球から怪獣が絶滅して早100年」というセリフがある

時期不明…ZAPの宇宙輸送船スペースペンドラゴンが開拓惑星ボリスにてレイオニクス同士の戦いに巻き込まれる。(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル)

3026年…ツイフォンが地球に衝突するはず(ウルトラマン)


以後、正確な時期不明。
時系列と思われる順に列記。

  • ウルトラマンゼロ誕生(初登場の時点で5900歳。地球人換算だと高校1年生くらいの年齢とのこと)


  • (『メビウス』から数千年後)ウルトラマンベリアルが脱獄、プラズマスパークを奪い光の国を氷漬けにする。怪獣墓場にてウルトラマンゼロをはじめとする生存者が、ZAPおよび別次元から来たウルトラマンダイナの協力を得てベリアルの撃破に成功する(ウルトラ銀河伝説)



  • ウルティメイトフォースゼロがZAPおよびビートスターと遭遇。ジャンナインが参入(キラー ザ ビートスター)

  • ウルトラ兄弟およびウルトラマンゼロがフューチャーアースでバット星人と戦う(ウルトラマンサーガ)。
  • 怪獣墓場にてゼロがベリアルと再度遭遇、紆余曲折の果てにベリアルが復活(ウルトラゼロファイト)




主な歴史(平行世界との交流)

光の国はいわゆる宇宙間の移動技術に関しては発展途上に位置しており、ゼロがアナザースペースに旅立つ際には光の国の全住民のエネルギーを使ってやっと1人飛ばせるという状態であり、前述のようにこれらのデータを生かしたのかウルトラの星でもより簡素に次元移動が可能となった。

ここに記載された事件は、時期的にはやや不明瞭である出来事が多いが、後のタルタロス事件を考慮するとベリアル銀河帝国の発足やバット星人の起こした事件よりも後の時系列と推測される。

地味に別次元の地球はさすがに光の国の管轄外であるためか、ウルトラマンやセブン同様、任務の枠を飛び越えて地球を守ろうと独自の行動を取ったケースが多いのも特徴で、明確に地球防衛を任命されたケースは意外と少ない。

ソーキン・モンスターと3人の戦士

M78星雲に存在する惑星ソーキンが原因不明の爆発を起こし、残存生物であるソーキン・モンスターが地球に飛来する事件が発生。直ちにウルトラマンスコット、チャック、ウーマンベスの3名が送り込まれ、キングマイラなどを相手に得意のチームワークを生かしながら、無事に撃破した。

ゴーデス細胞事件

地球人のジャック・シンドーとスタンレー・ハガードを乗せた火星探査船を、邪悪生命体ゴーデスが襲撃した。ゴーデスの細胞は触れた生物を怪獣に変えることが可能で、彼はこの力を用いていずれはすべての生命体と融合しようという途方もない計画を企てていた。
これの討伐を目的に派遣されたウルトラマングレートの力もあり、彼と一体化して九死に一生を得たジャックは、逃走したゴーデスの情報を探るべく特殊部隊UMAへと潜入する傍ら、人知れず怪獣たちと戦う。

ゴーデス細胞により怪獣と化したスタンレーや、大気汚染問題から生じる怪獣たちとの壮絶な死闘の中、遂にグレートとジャックは復活したゴーデス第二形態を撃破し、遂にゴーデス細胞を(一時的にではあるが)死滅させることには成功する。その後も地球にしばらく滞在し続けていたグレートだが、地球の意志に喚ばれて来襲したコダラーシラリーとの対決を最後にジャックと分離、静かに地球を後にした。

バルタン星人の侵略

多くの惑星を滅ぼしてきた凶悪な宇宙人であるパワードバルタン星人を追跡してやって来たウルトラマンパワードは、偶然事件に巻き込んでしまったW.I.N.R.のケンイチ・カイ隊員と遭遇し、彼と決して心の中に立ち入ったりはしないという条件のもとに一体化し、ともにバルタン星人たちから地球を守ることを誓う。

バルタン星人の母艦は最初に送り出した先遣隊の敗北を受けて一旦地球から撤退するも、その後も密かにパワードの戦いを監視し続けており、彼の戦闘データを着々と収集していった。

転機となったのは、打倒パワードのための怪獣兵器パワードドラコが地球に飛来した事件だった。W.I.N.Rの力もあり、なんとか強敵ドラコを倒したパワードだったが、ここでカイにまで重傷を負わせてしまった責任を感じ、長時間は地球で戦えないのにもかかわらず彼と分離してしまう。
ドラコの戦闘から収集したデータを元にパワードゼットンを製作したバルタン星人は、地球に最後の挑戦を申し込んだ。ゼットンの力には時間のハンデもあってか大苦戦を強いられるパワードだったが、機転を利かしてギリギリ相討ちにまで持ち込むことには成功する。
力尽きたパワードを救出すべく、(もしくは派遣後に何の連絡もなかった上での状況確認のためか)現れた仲間のM78星雲人の手助けにより首謀者のサイコバルタン星人は母艦ごと爆死、パワードもすんでのところで救出され、地球はバルタンの驚異から救われた。

地球に起こるアンバランス現象

ダークマターの影響で大混乱に陥っていた地球を平定するために、勇士司令部のウルトラマンネオスと宇宙保安庁のウルトラセブン21が派遣され、ダークマターの影響を受けた宇宙の難民であるザム星人の対処も含め地球防衛を任された。

ネオスは、ダークマターから仲間を守ろうとして宇宙に放り出されたカグラ・ゲンキと一体化して活躍。

後にすべての事件は、ザム星の盟主を偽って彼らを母星から追放した張本人・メンシュハイトが元凶であることが発覚。ザム星人の少年ザム星人エスラーの協力で、ネオスとセブン21はメンシュハイト打倒に成功する。ネオスはカグラと分離し、セブン21とともに地球を後にした。
エスラーの遺した全ザム星人のゲノムファイル「シードレコーダー」は、ザム星人の未来とともにこの地球の防衛チームHEARTに託された。

最強最速の文明監視員

この宇宙の地球では、世界各地に異常災害が発生し、空想の産物と思われていた怪獣が現実に出現するようになった。

文明監視員の1人であるウルトラマンマックスは、自分の身を省みずに人々を助けようと行動を起こした青年トウマ・カイトに「共振する個性」を見出し、彼と一体化して人々の命を守るために戦うことを約束し、マックススパークを授ける。

マックスはカイト、そしてチームDASHと協力して怪獣や侵略宇宙人たちと熾烈な戦いを繰り広げ、同胞であるウルトラマンゼノンから授けられたマックスギャラクシーの力も借りながら、地球と人類を守り抜く。

やがてデロス人が生み出した“バーサークシステム”によって敗北を喫してしまうマックスだったが、DASHが考案した救出作戦オペレーション・マックスと、カイトの最後まで諦めずに戦おうとする想いで復活。その溢れんばかりの力でギガバーサークを打倒した後はカイトと分離し、迎えに来たゼノンとともに地球を去っていった。

マックスと「未来は自分たちの手で掴み取る」という約束を交わしたカイト。
そして50年後……




主な歴史(新世代の戦士達との共闘)

  • ダークスパークウォーズが発生。宇宙警備隊がウルトラの父を筆頭に怪獣や宇宙人の大群と激突するも、ダークルギエルにより全員がスパークドールズ化(ウルトラマンギンガ

  • ウルトラマンタロウを始め、いくつかのスパークドールズがとあるマルチバースの地球に漂着する

1000年ほど
  • 礼堂ヒカルおよびウルトラマンギンガによりダークルギエルが撃破され、スパークドールズにされていた戦士達が復活、光の国へ帰還(ウルトラマンギンガ)

1年ほど


  • ヤプールが復活し、ウルトラマンエース、レオ兄弟、ウルトラマンヒカリがギンガ、ビクトリーのいる地球に派遣される。ヤプールがビクトリウムコアの力でグア軍団のジュダスペクターを復活させる。(ウルトラファイトビクトリー)

  • ウルトラマンゼロがナックル星人バンデロを追って、ウルトラマンXの地球へ飛来する。(ウルトラマンX


  • グア軍団の生き残り、モルドスペクター、ギナスペクターが復活する。(ウルトラマンX)

  • 怪獣墓場にてレイバトスが暗躍。宇宙警備隊およびウルトラマンオーブにより打倒されるも、ギガバトルナイザーはベリアルに回収される(ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!)。


  • ジードがベリアル一派との激突を繰り返す。ウルトラマンベリアル没。ウルトラマンキングが復活し、ウルトラの父と共にM78ワールドに帰還(ウルトラマンジード)

  • 宇宙警備隊がサイバー惑星クシアを発見するも撃破には至らず。サイドアースにてジード、オーブ、ゼロによりギルバリスが破壊される(つなぐぜ!願い!!)



  • ウルトラマントレギアが光の国へ接近。タロウ、ギンガ~ブル、トライスクワッドが侵入阻止を試みる。トレギアによってトライスクワッドが全滅状態に追い込まれて分散する(ウルトラマンタイガ



  • ウルトラマンゼットがセレブロを追って地球に飛来。同時期、ウルトラマンジード/朝倉リクがペガッサ星人ペガと共にデビルスプリンターによって蘇ったギルバリスを追って地球に飛来。これを撃破する。(ウルトラマンZ)

  • ウルトラマンジード、再び地球に飛来。虚空怪獣グリーザが復活。ゼットとナツカワ ハルキが力を合わせてデルタライズクローへと変身し、その攻撃を受けたことで体内のジードを弾き出すことに成功。ジードと同化しベリアル因子を取り込んだことで生まれた「新たな針」である剣・ベリアロクをゼットに取り出され、以降共に戦う事になる。(ウルトラマンZ)

  • ウルトラマンエース、ヤプールの怨念が実体化したバラバが襲来した影響でゼットのいる地球に飛来し共に撃破。一連の事件後、セレブロは後にストレイジに一連の事件の元凶として捕縛される。(ウルトラマンZ)




  • アブソリュートタルタロスによってレイブラッド星人の精神体が連れてこられ、死んだレイバトス(並行同位体)の肉体に宿ることで復活。再び全宇宙の支配を図るが、ギャラクシーレスキューフォースと帰還したリブット、レグロスたちによって阻止される。しかし、レイブラッド星人は再び精神体となって去ってしまった。(ウルトラマンレグロス ファーストミッション)



【番外編】

一応、正史ではあるのだが媒体が"絵本"であるためどこまで正確かわからないものに、ウルトラマンノアが活躍する『バトルオブドリームNOA』が存在する。

時代は明確にされていないが、このM78ワールドにて、ウルトラ戦士達と共闘してノアがダークザギや怪獣軍団と戦ったとされている。
ただし、共闘した戦士は媒体によってかなり異なる。ゾフィー・マン・セブンの3人だけだったり、かと思えば理由も無くコスモスが参戦していたり。
そもそもNプロ関連の年表かワールド相関図くらいにしか組み込まれた事がないため、もしかしたらM78ワールドはパラレルである可能性もある。
一応ゼロがノアの存在を知っていたのはこの戦いが伝わっていたためだと思われるが、ノアの存在自体は様々な宇宙で知られているという設定もあること、近年では実際に他宇宙で特定のウルトラヒーローが知られている描写もある(ダイナが風来坊ウルトラヒーローとして知られている、元々宇宙間移動が可能なゼロのみならず、独力でできないはず・本編内で会ったことないはずのウルトラマンもグルマン博士は以前から知っているように見える*6)ので詳細は不明。


他にもこれまた時系列は不明だが映画『ウルトラマン物語』においてウルトラ6兄弟がジュダ及びグランドキングと戦った。
『ウルトラファイトビクトリー』で設定の一部が回収されるなど、強引に正史に取り入れられている。


ちなみに元々はウルトラマンとウルトラセブンもパラレル設定だった
そのため他のマルチバースと比べても正史とパラレルの境界がかなり曖昧だったりする。
上記の年表も一つの解釈として捉えておくといいだろう。





このように、M78ワールドにおける地球(特に日本)は先史時代からすら幾度となく侵略の魔の手に襲われ、
その度に人間たちの知恵と勇気、そしてウルトラマンとの絆で乗り越えてきたことがわかるだろう。



怪獣がなぜ日本ばかり襲うのかについて、第2次ウルトラブーム時代のとある児童誌にこう書かれたことがあった。

『日本は、様々なエネルギーに満ち溢れているからです』と。


60年代~70年代までの年表の過剰なまでのアグレッシブさは、どこか現実の日本史をも髣髴とさせる。





そして、ウルトラマンたちの物語はこれからも、世界の違いを越え、ずっと続いていく。













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最終更新:2024年12月04日 11:30

*1 例えば漫画作品だと警備隊員とは別枠で「警察官のM78星雲人」が登場している。ただし交通整理のような犯罪性の低い業務としてであったため、その意味での警察権のみ廃止された・よその作品のヒーローが言及していたような「市民のよき隣人であることだけが警察の職務」となったため、こういった手助け活動がメインに変更されたとする解釈もある。

*2 ウルトラマンAに登場する夕子が語っている「ヤプールの月への侵攻」と同一かどうかは不明。

*3 ただし、レベル3バースでの出来事の可能性もある。

*4 ただし本編内で明確に2020年側の事情は描写されていない。『Z』では『Q』だけとつながっており、公式のM78ワールドの歴史ではないと描写した上で「2020年側」のケムール人が異星人として登場した。

*5 『トレギア物語/青い影』の描写を参考にすると、タイガの誕生が『メビウス』本編よりも後の時代であることが示唆されており、それを考慮すると『タイガ』までに最低でも4800年は経っていそうである。

*6 そういったウルトラヒーローの存在がファントン星における一般通念なのか、研究職だから知っていたのかは不明。