剣士/ソードマスター(FE)

登録日:2012/01/26 Thu 01:45:49
更新日:2025/04/24 Thu 10:41:12
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剣士、及びソードマスターとは、『ファイアーエムブレム』シリーズに登場するクラス(兵種)のひとつ。




■概要

華麗な身のこなしで剣を自在に操る、「傭兵」と人気を二分する本作の花形ユニット。
そもそも『紋章の謎』までは剣歩兵ユニット全てが「傭兵」だったのを、『聖戦の系譜』以降は軽装な「剣士」と重装な「傭兵」に分けたといういきさつがある。
作品によっては傭兵やソードファイター、侍として扱われる事もある。

力は低いが、それを補って余りある素早さと技で敵を斬り伏せていく。

また「キルソード持ちのイケメン剣士」は、赤と緑の騎士に並ぶファイアーエムブレムの名物である。
って言うか剣士は例外なく美形じゃないですか畜生!

トルード
「呼んだ?」

因みに長髪で必殺率の高い剣を持っている敵はナバールのオマージュなのか説得で寝返って味方になることが多い。
肝心のナバールはFC版だと「傭兵」で髪も長髪というには微妙な長さだったりしたが。(「長髪」「剣士」第1号は『外伝』のディーン)


【関連兵種】

ソードマスター

戦いの中で達人の域に達した剣士が「英雄の証」等でクラスチェンジした姿。

大抵の作品で速さの基本値と上限値が最高のため追撃が基本であり、回避率も高い。
クラス補正によるCT率の上昇や強力な奥義によって爆発的な火力を誇ることも多い。
「聖戦」以降からクリティカル時のアニメーションがとてもカッコイイ。
女性だとチャイナドレス的なスリットの太ももがとてもすばらしい。


■主な運用方法

【長所】

  • 乱戦での切り込み役
素早さを生かして、大胆に敵陣の真っ只中に放り込んでみよう。
敵の攻撃をヒラリとかわし、確実にダメージを与えてくれる。砦や森の中に配置したり、武器補正や支援効果で回避を更に上げてやればより効果的。
武器の三すくみが登場してからは斧使いが相手ならさらに高い回避率を発揮できるようになった。
代表的な斧使いである戦士や山賊はHPや攻撃力が高い代わりに技や守備が低いため、避けて当てるのが得意な剣士にとってはまさに絶好のカモ。
ただし、基本的に序盤から騎馬兵など相性の悪い槍使いや命中率の高い剣を使う敵が多く登場するため過信は禁物。
ただ『聖戦』『トラキア』『封印』だと普通にスキルや必殺による高火力で倒せてしまうことも多いのでソードマスターなら無理押しでも何とかなる。

  • 囮役
HPや守備力や魔法防御が低い為、必然的に敵の目が集めやすくなる。
よく避けるので「サンダーストーム」等の厄介な遠距離系の魔導書を使い切らせるのにも適任。

  • 削り役
力が低いので敵を倒しきらずに残す事が出来る。速さが高いので、追撃されるのが怖い相手にも効果的。
必殺がでてSATU★GAIしちゃうのはご愛嬌。クラスチェンジで必殺補正が付く場合は削りとしてはかえって確実性に欠ける格好となる。

【短所】

  • 事故率が高い
剣士の主な死因。
敵陣に突っ込ませるとは書いたが、あんまり調子にのってヒャッハーしてると乱数に嫌われて一瞬でおだぶつ……というのはよくある話。
確率は所詮確率なのであまり過信しないように。俗に言う「やっつけ負け」も似たようなもの。
意図しない必殺で倒してしまったせいで相手をする敵が増え、そのために死ぬというケースは高い攻撃性能の裏返しであるために切っても切れない。

  • 力が低い
削りに関しては長所だが撃破役としては短所でもある。
急な増援の対処など迅速な敵の処理が求められる状況では上述の通りアーマー系等の固い敵相手だとキルソードや銀の剣を使っても辛いことが多い。下手したら必殺が出ても倒せない。
「アーマーキラー」等があればなんとかなるが特効ボーナスが弱い作品では辛い。

なおシリーズで時々登場する「大剣」系統は威力は高いが重くて命中率が低いという、斧と類似、あるいはそれを極端にしたような性能であることが多い。
剣士が使うと力の低さを武器の威力で補い、武器の命中の低さは技でカバーできるが、重さの軽減に力や体格の高さが求められるシステムだと長所の速さが台無しになりがちなので注意。

  • 守備も低い
事故率と被るが、正直脆い。相性の悪い槍で2回くらい刺されればまず昇天する。
『烈火』『聖魔』では「ソードキラー」なる斧の特効武器も出現。3すくみ逆転と補正アップ、斧としては破格の命中90のおかげで、自慢の回避も生かせずにかち割られることが多い。
あまり調子に乗らないようにしよう。なおソードキラーという名義で傭兵と勇者と対象とした特攻武器は紋章の謎でも剣として存在する。

  • 攻撃の幅が狭い
使用武器が剣のみなので、3すくみのある作品では数や種類の多い槍使いに対抗する手段が限られる。
スタッフが警戒しているのか、手槍や手斧のような手軽に間接攻撃ができる剣も存在しない作品が多い。
そういった間接剣は使用者を選ぶ魔法剣や伝説の武器として設定されやすい傾向にある。


【総括】

長所と同じく短所もそれなりにあるが、強力なユニットには違いないので1人いれておけば間違いはない。
回避率が高く守備力が低い、撃破は必殺・奥義頼みと言う偏った性能なので、ゲームバランスの影響を強く受けやすい。

特効補正が弱い上に守備の高い槍使いの多い蒼炎や、そもそも命中/回避の計算式の都合でたとえ相手が斧使いであっても回避に期待できない新暗黒/新紋章など、
敵が硬くて必殺、奥義が出ても大したダメージにならない作品や回避よりも確実に敵の攻撃を受け止められる耐久力が求められる受けゲー寄りの作品では途端に弱くなってしまう。

更に兵種変更が可能な作品だと、武器幅が狭く移動力も低い「戦闘しかできない」クラスであるソードマスターは他の選択肢に対して不遇になりがち。
旧来の斧使いは戦士や山賊など低守備のクラスが多く追撃でサクサク行けたが、近年はドラゴンナイトアーマーナイトなど高守備のクラスが斧を持つことが増え、
3すくみ的に有利な相手にも安心してぶつけられない場面が増しているのは逆風である。

作品ごとに強弱の変動がもっとも激しい部類なので、先入観ばかりで見るのは難しいようだ。


■シリーズでの扱い

剣の神器が度々登場することもあってか、高貴な血統のキャラが多め。
また傭兵や軍属でも求道者・武人的な立ち振る舞いがよく見られる。

暗黒竜と光の剣/紋章の謎(リメイク版含む)】

当初はまだ傭兵と同一扱い。なので詳しい概要は傭兵を参照。
全体的に使いやすいユニットではあるが、FC版『暗黒竜』だとメリクルがマルス専用だったので武器が呪いありのデビルソードでも17、次が銀の剣の12と威力が低く、
力上限が全員共通で20のため、育て切っても終盤のマムクート達など固い連中相手だと少々きついところがあった。
『紋章の謎』ではメリクルソードが使えるようになり、ドラゴンキラーもあるのでかなりマシに。

DS版リメイクでは前述のナバールとラディが剣士系に変更となった。
リメイク版の「新暗黒竜」では命中に、「新紋章」では回避に+10の補正がつく他、クラス固有の速さが補正値・成長率共に非常に高い。
受けゲー寄りだが再攻撃が発生しやすい為、ファミコン版の頃から速さの重要性が高いゲームなので当然頼りになる。
リメイク版の最高難易度でも速さカンストした上級ザコがひしめく環境なので、追撃されず戦える点は特に重要。
最終的には同じ速さ上限30の剣使いかつ弓騎兵でもあるホースメンの方が強力かもしれないが、あちらよりステータス補正がかなり高いので素のステータスが微妙でも誤魔化しがきく。
また高難易度では一発毎のダメージが痛い上に速さがカンストしても攻撃を回避しづらい戦闘が多いため、ホースメンにはない回避補正に救われる場面もあるかもしれない。


外伝Echoes

本作では3段階クラスチェンジ制であり、「傭兵」→「剣士」→「魔戦士」となっている。
ユニットの詳細は傭兵の項目を参照。


聖戦の系譜

従来の勇者系である「フォーレスト」と分化する形で「ソードマスター」が登場した、剣士系のデビュー作。
移動力の問題で交戦機会は限られがちな分ステータスは非常に高く、技・速さばかりか力も高いキャラが多い。
兵種スキルも「追撃」「連続」と強力なスキルが2つも付き、味方でも敵でも存在感がある。
自軍のキャラはさらに特殊剣や伝説の武器といった優秀な特性もあり、一度戦闘が始まると恐ろしいほどの強さを発揮する。

剣の性能自体も際立って高く、他の作品では使いづらさが目立つ大剣も本作では普通に強力。
威力は槍と同等で命中率は斧以下だが、重さが槍の半分程度なので回避率や攻速があまり落ちない。技の高い剣士系なら十分活用することが可能。


トラキア776

特殊剣スキルが聖戦よりも発動しやすくなり、一戦ごとの戦果が上がりやすくなった。つわもの揃いである。
今作では前作で不遇だった斧のテコ入れが行われていたが、前作で強かった剣もまた強化されている。


封印の剣

スキルは廃止されたが『封印』ではソードマスター自体に歴代最強クラスの必殺補正+30%が付与。
さらに武器の命中率が全体的に低く3すくみによる命中補正も±10%でしかなく、不利な槍も低命中なので相性関係なしに回避無双がしやすく、支援効果を活用すれば驚異の必殺100超えも可能
属するキャラが難易度問わず強いのも追い風で、特にルトガーとフィルはハードブースト対象。
デュランダルの使い手として有力な候補であり、ドラゴンキラーでもマムクート狩りには十分貢献できるので複数起用しても良い。極めつけに三角支援も可能。
通信闘技場では移動力や間接攻撃の貧弱さ、支援効果を発生させる手間がなくなるので最強ぶりに磨きがかかる。
ソードバスター持ちバーサーカーがまるで相手にならず、ミュルグレ持ちのスナイパーや遊牧騎兵、勇者の槍持ちジェネラルがなんとか渡り合える程度。
またGBAにおける剣士系はキルソードより威力が1劣るが必殺率が5(封印では10)高い『倭刀(聖魔では「シャムシール」)』を使用できるという特権がある(烈火ではリン、聖魔ではエイリークやアサシンにCCしたコーマも使用可能だが)

性能とはそれほど関係ないが、ソードマスターの必殺時のアニメーションは非常に人気が高い。
5人に分身して連続攻撃を放つモーションは聖戦・トラキアにおける流星剣を彷彿とさせる。(もちろん、必殺時に流星剣の効果が付与されたりはしないが)
必殺率補正も相まって目にする機会が非常に多いのも人気に拍車をかけているだろう。あと女ソドマスのスリットがセクシー……エロい!


烈火の剣

振り子調整により『烈火』では必殺補正が15%と半減し、斧を使える勇者に比べるとセールスポイントとしては微妙に*2
さらに剣士系の成長率や上限を持ち倭刀も使えるロードのリン、『瞬殺』の技を持つアサシンと剣歩兵のライバルが増加。
該当ユニットの強さでも上記の兵種に差をつけられている感があり、愛以外でソドマスを使う機会が激減した。
武器の命中率の上昇と3すくみ補正が±15%になったので、「封印」のような回避無双は簡単には出来なくなり、已然数の多い槍使いに苦戦を強いられる場面が増えた。

また本作から追加された剣歩兵殺しの斧『ソードキラー』の特効対象なのでコレを持った奴はたとえ遥か格下の戦士であっても絶対に相手にしないようにしたい。ソドマスLv20でも当たって大ダメージを喰らう。
ソードキラーに有利なランスバスターを持たせてもなお脅威。烈火にはヘクトルをはじめ強力な斧使いが多いため、通信闘技場で使うことはあきらめた方がいいだろう。


聖魔の光石

概ね『烈火』に準じているが、魔物も含め再度一般の敵にも幸運が設定された。
高速剣士枠という繋がりからなのか、アサシンに分岐CCすることも可能となった*4
アサシンにしない限り、相変わらずソードキラーが脅威となる。特にラグドゥ遺跡をやりこむなら末永い付き合いとなる。


蒼炎の軌跡暁の女神

『蒼炎』ではシリーズでもかなり不遇な立ち位置。
必殺補正が消滅、槍使いや守備の高い敵兵が増えた(雑魚敵から昇格したソルジャー含む)、
特効武器の効き目が2倍止まりで火力も出しづらくなった、と基本的に愛以外での採用は厳しい。
敵の幸運がそれなりの値に設定されているのも逆風で、必殺補正がない所に相手の幸運がある都合必殺頼りの戦術が全く取れなくなった。
奥義『流星』も『月光』等より発動率が低い上にダメージ半分での5回攻撃なので武器の消耗が早まる割に火力が低め(普通の必殺の方が強い*5)、と不遇。
支援会話の補正もGBA時代から大きく弱体化したことで余計に火力が出ないように。
また主人公であるアイクがほぼ全ての面でソドマスの上位互換となってしまっている。
力の高さ、発動しやすい上に強力な奥義、間接攻撃も可能かつ守備を強化し耐久も無限の剣、とソドマスにない全てを備える。
ここに来てファイアーエムブレムの「剣ゲー」は終わりをつげ、以降味方の剣士キャラは実用面に暗い影が差すようになる。

なお、敵としては追撃が取れない速さと脆いとはいえ一撃は耐える耐久力により滅茶苦茶厄介な存在に。
当然回避率も高く、70近い回避率を誇る終盤のソドマスは狙撃持ちのスナイパーでもなければ命中100はとても保てない。
特効補正が2倍と終わっている都合上槍ジェネラルをぶつけたら簡単に無力化するのだが、そもそも集団で押し寄せる敵を捌く展開で敵の集団の中にソドマスが混ざっている場合はソドマス一体倒すために2人割かれることもあるため厄介。

『暁』では騎馬兵の弱体化や専門職の必殺補正の復活により歩兵の地位が向上。
手槍や手斧に相当する射程1-2の「風切りの剣」も登場し、間接攻撃のハンデも解消された。
さらに終盤では旋風の剣やヴァーグ・カティ、エタルドと強力な剣が多数手に入る。
これらのテコ入れにより終盤まで主力として活躍することが可能となった。
ただしアーマーキラーがないのでアーマー系の相手はハンマー持ちに任せた方が楽。
なお『流星』は元祖『流星剣』と同じくダメージ据え置きで5回攻撃となったが必殺が発動しない。
必殺が発動した方が武器の消耗を防ぎつつ相手を倒せることもあり、微妙に不遇感が残ることに。


ファイアーエムブレム 覚醒

『聖魔』と同じく剣士はソードマスターとアサシンにクラスチェンジ可能。
剣士のスキルは『回避+10』と『待ち伏せ』
ソードマスターは『流星』と剣での攻撃時の攻撃力が上がる『剣の達人』
アサシンは『滅殺』に『すり抜け』と比較的使いやすいものが揃っている。
ただ流星は『月光』や『天空』に比べると発動率の割に効果が微妙かも。
『待ち伏せ』はソーサラーのリザイア地雷にも利用できる。

ソードマスター自体は速さ最大値を誇るのだが、実際の所は割と不遇
というのも、ソードマスターよりもアサシンの方が力が高くて弓も使える分上位互換同然なのである。
更に、間接攻撃できる剣が貴重品の「ラグネル」「アマツ」と魔法剣の「サンダーソード」しかない(手槍や手斧に該当する武器がない)のも辛く、武器節約を持たない剣士にラグネルなんか持たせられないし、かといってソードマスター専用武器のアマツは錬成できないのにほとんどラグネルの下位互換で使い勝手が悪い。
一応最高の必殺率を持つソール・カティも持てるが、こっちはこっちで肝心の威力が低く、必殺50こそあるがやっぱり神器なので錬成できない。
そして、覚醒の敵は普通に幸運も設定されているのでただの武器だと必殺はかなり出にくく、必殺補正がないソードマスターとアサシンが普通に剣で戦っても差はほとんどないというオチ。
ジェネラルやパラディン以前にペガサスで止まるため、弓を持てるアサシンの方がまだ役立つ。
というわけで、基本的には勇者やアサシンに兵種変更した方がステータス・装備共に優秀なことが多い。
ソードマスター自体はスキルを習得した後はお役御免になりがち。

魔符としては傭兵、勇者組とは対照的にかなりの数のキャラが参戦している。
ナバール、アイラ、ロイドといった強キャラが多いほか、成長傾向が剣士なセリス、リン、エイリークといったキャラもこの区分になる。
なお、バルムンクは登場するがシャナンは登場できなかった。
ちなみに女性剣士はチャイナドレス風なので太ももが露出しており、エロい


ファイアーエムブレムif

白夜王国の兵種『侍』となり、上級職は『剣聖』か『兵法者』の二択。
暗夜王国のマーシナリー系とは対の関係。

剣士の『回避+10』は自分から攻撃した時に回避+30になる『清流の一撃』になりタイミングが限定された分効果が強力になった。
剣聖は回避補正・必殺補正が復活し、強力なクラスとなった。
兵法者は力と守備がやや高めで剣(刀)に加えて槍(薙刀)斧(金棒)を使用できる、言うなれば歩兵版グレートナイト。
スキルは戦闘後に相手の力を-6とする『力封じ』と互いに被ダメージが10増えるスキル『死線』
守備が低く回避や追撃がしやすい剣士系にとって『死線』は有用なのでこちらを経由してから剣聖にするのも手。

暗夜編以外では武器の相性を逆転する逆刀があるので槍(薙刀)や暗器(手裏剣)使いとも戦いやすい。
また全てのルートで手槍や手斧に相当する小太刀が入手できるため、間接攻撃の格差も解消されている。
武器の耐久が廃止されているのでどちらも気兼ねなく使える。


幻影異聞録♯FE

♯FE」に登場する剣士のミラージュと、そのミラージュマスター。
弥代は孤高にして至高の一流芸能人で、ナバールとは信頼し合っている。
剣技を披露すると絨毯爆撃マンになる残念なイケメン達。


ファイアーエムブレム ヒーローズ

赤属性。原作での使い手の多さ故か配信初期は剣歩兵の比率が高かった。
詳細は各キャラの項目で。
「傭兵」「ロード」等の剣歩兵キャラとは行動していない時の待機モーションが違うのが当初の特徴だったが、それも年月が経つにつれて各キャラ個別のモーションが当てられるようになってからは形骸化している。

ファイアーエムブレム 風花雪月

初期兵種→初級職→中級職→上級職→最上級職へとCCできるシステム。

剣士は試験技能が剣術Dの初級職で、マスター習得できるのは『速さ+2』と隣接する味方と入れ替わる戦技『入れ替え』。
ちなみに傭兵は中級職に存在し、今作では力の傭兵/速さの剣士という差別化ではなく異なる階級の兵種となっている。
剣士からソードマスターを目指す場合、中級職は基本的に傭兵か盗賊を選ぶことになる。

ソードマスターは試験技能が剣術Aの上級職で、スキルは剣装備時にそれぞれ攻撃力+5の『剣の達人』と必殺+10の『剣必殺+10』、マスター習得でダメージ3割の5連撃『流星』。
『流星』は任意で出せることはよいのだがダメージ期待値1.5倍に対し武器耐久9消費が重く使い勝手はイマイチ。使うとすれば、力のヘタレやすいアッシュに滅殺を覚えさせて高い技で運ゲーすればいいんじゃないすかね。
一方で前衛としては理想的な成長率補正がかかるため、ステータス目当てに育成段階で経由するのもアリ。
専用職解禁まで選択肢の乏しいディミトリや、中級のペガサスナイトと最上級のファルコンナイトの中継ぎに迷うイングリットなどがこの目的で経由することがある。

剣士系の最上級職としては試験技能が剣術A・理学Bで『剣の達人』『黒魔法の達人』、マスターで『明鏡の一撃』(攻撃時に自分の魔防+6)を習得できる魔法剣士的なエピタフが存在している。
剣士系の最終到達点が魔法剣士という前例のない扱いに困惑したプレイヤーも多かったが、魔法剣のサンダーソードの使い手としてはトップクラスの能力。
しかし突然高レベルの理学を要求することに加え『剣必殺+10』が失われ、速さ成長率にもマイナス補正がかかる癖の強い性能であるため考えなしにエピタフにするのが正解とは限らない。
速さが下がるが魔法をサブウェポンに使えるエピタフ、剣での戦闘は強いが移動力に難があるソードマスター、ややパワーは落ちるが悪路に強いアサシンあたりから生徒の適正と先生の方針で最終クラスを選ぼう。

今作ではどんなキャラクターでもプレイヤー次第で様々な兵種になれるため、そのキャラクターの所属する学級や勢力を選ばなかった(=敵として登場する)場合のみ、そのキャラクターのデフォルト兵種を確認できる。今作でデフォルトが剣士系の兵種であるキャラクターは以下の2名である。


ファイアーエムブレム エンゲージ

下級職に「ソードファイター」があり、CC先の上級職は剣専門の「ソードマスター」と剣+槍or斧の傭兵・勇者系職「ブレイブヒーロー」の二種。
前作では強力だったソードマスターだが、今作では「下級職は一律クラススキル無し」「上級職はクラススキル1個」という仕様であり、前作にあった必殺補正や剣の達人スキルが没収されて比較的不遇職。槍や斧と違い剣には射程2の物理武器がほとんどないお馴染みの仕様も向かい風。*6
クラススキルは攻撃後に相手の反対側に移動する「切り抜け」で、戦闘に有利になるスキルでは無いのも考慮点。本作では騎馬・飛行職と歩兵職の移動力の差は1しかなく1歩の価値が大きいため、移動系スキルは戦略的に使い手はある方ではあるが、剣を扱う職であればブレイブヒーロー等の方が優秀と判断されることが多い。クラススタイルが連携である為、チェインアタックによる削り役はできるが、同じ剣上級職のブレイブヒーローが2連続チェインアタック可能な「助太刀」スキル持ちのため、チェインアタック要員としても見劣りする仕打ち。
なお、性能とは関係ない話だが、ソードマスターの汎用衣装のデザインについてはかなり好評の模様。その点、性能は優秀だが衣装がクソダサと言われるブレイブヒーローと好対照である。





追記・修正は剣の名手になってからお願いします。


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最終更新:2025年04月24日 10:41

*1 この育成方法自体は剣が使えるならマリータでもケインでもヒックスでも誰にでもできるので、そちらに経験値を回した方が断然得。

*2 ただし、敵軍の一般兵はもちろんシナリオ上特定の種族に分類される者はボスですら幸運0なので、Lvに応じて幸運の値も高くなっていく前作から大きく下方修正されたとも言えない。

*3 汎用のソードマスターのモーションは通常攻撃では腰を落としてから姿を消して斬る、必殺攻撃時がその場で体を一回転させてから分身を出して斬る、というものだが、ロイドのモーションは通常攻撃時にもその場で回転するモーションをするため勘違いしやすい。

*4 今作の剣士は砂漠の国ジャハナの剣技を使う戦士という扱い。アサシンという言葉の語源はアラビアの暗殺集団であり、そういったイメージや「うたれ弱く、必殺が出ないと火力が不足する」というユニット特性の共通などからこのような設定になったと思われる。

*5 一応流星中に必殺が重複すればかなりの火力になるし、5回も判定されればかなり必殺発動率も高いのだが…それを当てにするのもどうかというスキルである。

*6 封印の剣やラグネル、天帝の剣など、紋章士のエンゲージ武器には複数存在するが、どの兵種でも扱えるためソードマスターであることに優位性がない。