マスク・ド・オウガ

登録日:2012/06/03(日) 01:30:51
更新日:2024/02/08 Thu 22:43:38
所要時間:約 6 分で読めます




「人がそう望むなら、私は鬼になろう」


人違いも程々にしてくれたまえ。





「さあ、華麗なる伝説の始まりだよ」


mask de ogre


PSP用ゲーム『GOD EATER BURST』の登場人物にして、初回限定の追加特典NPC。
以下、ネタバレ注意。


CV:藤本たかひろ
性別:男
年齢:華麗
神機:ブラスト(旧型遠距離式)
称号:謎の神機使い


オウガテイルを模したマスクを被り、旧型のブラスト型神機を携えた謎の男。
胴に刻んだ真赤な刺青を惜しみなく開け広げる真赤な上衣。
堂々と仁王立ちする二本の足を包むのは、ワイルドな黒のニッカボッカ。

プレイヤー諸兄は見覚えのある風貌に、とある人物との既視感を抱いたことだろう。
そう――



エリックである。







だが、エリックは『鉄塔の森』でのあの任務で死ぬ運命にある。
そのエリックが生きている……?

有り得ない。
喪われた者は二度と戻らない。自明の理だ。

では、鬼の仮面で顔を隠すこの人物は誰なのだろうか。
そもそも人間なのか?
それとも、アラガミなのか?


……マスク・ド・オウガ……
一体何者なんだ……?


以下、更なるネタバレ。










彼の初出は公式による告知映像。
BURST発売が間近に迫り、全国の新型神機使い達が新たな戦いの始まりを今か今かと待ち望んでいた時、新たなPVが公開された。

その内容は、予約特典のプロダクトコードを入力することで使用可能になるプレミアムキャラクターの、最後の一人を発表するものだった。
だがそれは、プレイヤー諸兄を大混乱に陥れるには充分過ぎた。


重々しい口調で語る、エリックに似た声のナレーション。
何かを暗示するかの如く、所々に出現するエリック。
そして月夜に向かい、悲痛な叫び声を上げる一つの影……
その姿はまるで、孤独に咽ぶ泣いた赤鬼――


そう、この仮面の人物こそがマスク・ド・オウガである。

これまでプレミアムキャラクターとして発表されていたキャラクターは、現役時代仕様の雨宮ツバキを除いて、全て既存キャラクターの衣装変更仕様であった。
ところが、最後の最後で全く未知の人物が発表されたのである。


彼は何者なのか。
新型神機使い達はこぞってこの問題に頭を捻った。

数少ない手掛かりは、PVにおいて度々登場していたエリックや、エリックによく似た服装と声。
彼とエリックに何らかの関連性があるのではないか、という推測がプレイヤーらの間に流れた。
しかし、その類推が指し示す繋がりには、何の必然性も見出だされなかった。

宜なるかな。
何故ならエリックは死者だからだ。


「マスク・ド・オウガってやっぱエリックじゃね?」
「ねーよwww」
「ジューダスの正体がリオン・マグナスならともかく、ミスター・ブシドーがグラハム・エーカーってくらい無理があるわwwwww」


何よりもまず、素顔を見られない、というのが大きな欠陥であった。
彼の姿で真っ先に目を引く、頭に被るオウガテイルの仮面。
何故そのようなマスクを被っているのかについても判然とせず、謎に拍車が掛かるばかりだったのだ。

諸兄を悩ませるこの命題は、衝突する《彼=エリック》と《彼≠エリック》という議論の堂々巡りを繰り返し、一筋の光明も射し込まぬまま、ただBURSTが世に出回るまで時は漫然と過ぎていった。


以下、更に更なるネタバレ。










そしてBURST発売直後。
数多くの新型神機使い達が特典仕様の仲間を招聘した。
マスク・ド・オウガもまた彼ら彼女らの呼び声に応じ、そのメモリースティックへ華麗に参上した。

高飛車かつヘタレで華麗過ぎる言動、台場カノン嬢と双璧を成す華麗なる誤射率、そして仲間が倒れる度に放つ圧倒的に華麗なオーラ(“復讐への憤怒”:自分以外の誰かが戦闘不能になると自動的に神機解放)。

事前にPVで顔を出して築き上げられた基盤もあり、彼がプレイヤーらの間で人気者になるまで、時間はさほど掛からなかった。

また、PVに使われていた映像についてもその詳細が露となり(彷徨える者を参照)、ナレーションも男性主人公(voice:4)の流用と判明。
声についてはほぼ別人のものと断定され、彼とエリックとの相似が一つ解消された。

……と、思いきや。





それから数日が経った頃のことである。
また新たな類似点、というか明らかに合致する要素が浮かび上がったのである。


ストーリーを攻略し、全チャレンジミッションを制覇すると現れる、とある神機使いの幻影――その名も『追憶のエリック』

何とNPCとしてのマスク・ド・オウガの神機や台詞、推定される所持スキルまでもが、この『追憶のエリック』と悉く一致していたのだ。

しかも、彼をミッションに連れて行くと、『追憶のエリック』は同行させられない。
あたかも通常と特典とで衣装の異なる第一部隊の仲間達のように。
また、アバターカードのメンバー記録の欄に何故か彼の名前が存在せず、彼を同行させるとエリックの同行回数が増えるという奇妙な現象が確認されている。


やはりマスク・ド・オウガ……、彼の正体はエリックなのでは……?

だが、コードネーム自体彼(mask de ogre)とエリック(erik)とで異なる。
ミッションに参加するメンバーを選ぶ際の説明欄にも《謎の神機使い》としか書かれず、二人の類似は言及されない。

追加特典NPC故に彼がBURSTのストーリーに絡むこともなく、作中で謎が解明されることはなかった。

そして時は流れ…



RESSURECTIONに登場。

やはり謎の神機使いのまま、詳細は不明。
神機の外観はガット系(ショットガン)だが、なぜか銃身種別はブラスト
さらにGERでは設定上新型神機のみの機能であるはずのオラクルリザーブも可能(同じ旧型ブラストのカノンの神機はリザーブ非搭載)。どういうことだってばよ…

標準搭載のスキルに恵まれず火力は控えめだが、カノンと違い放射弾や爆発弾を使わないため誤射は少ない。ちなみにアナザーキャラクター以外で「誤射抑制Lv1」を備える唯一のNPC。
とはいえ固定で「消音Lv-10」(「騒音」に相当)を持っているため、連れていくミッションは選んだ方が良いだろう。
代わりに作戦支援スキルが「支援効果発動+1」と優秀。

鉄塔の森に連れて行ったり、戦闘中オウガテイル種に遭遇した際に特殊台詞があるほか、時折エリナのことを気に掛けている。
「追憶のエリック」は登場しないが、衣装として「標準衣装」と「トゥルーカラーズ*1」が使用可能。
フリーミッション後のイベントでは彼自身の華麗さについて語ってくれるのだが…?




結局彼の正体については未だに結論が出されず、現在も時折議論が巻き起こる。
これまで幾つもの仮説が立てられてはいるものの、「エリック本人である」という説は勿論、「エリックを模したアラガミだ」とという荒唐無稽な説まで存在し、どれも正鵠を射ているとは言い難い。


以上のように、声や服装などの類似、果ては記録に残る謎の一致から、彼とエリックとの関連性は今もなお指摘されている。
しかし、真相は全く以て不明である。
何が何でも不明なのである。

アバターカード上の現象についても実際はただのバグで、公式が認めていないだけという可能性が無きにしも非ず。
真理の奥の奥、その更に奥は、もしかすると『GOD EATER』の産みの親、富澤Pのみぞ知るところなのかもしれない。


……マスク・ド・オウガ……
彼は一体何者なんだ……?



「ああ、なんて僕は華麗なんだ!」










マスク・ド・オウガの正体に心当たりがある方は追記・修正よろしくお願いします。


「華麗なる僕の伝説、堪能したかい?」

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最終更新:2024年02月08日 22:43

*1 「伝説となった男の衣装」とされる、追憶のエリックと同じ姿