ジューダス

登録日:2009/06/29 (月) 23:25:17
更新日:2025/05/04 Sun 00:17:10
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名前か?…名前など僕にとっては無意味なものだ

おまえたちの好きなように呼べばいい


テイルズオブデスティニー2の登場人物。
獣の頭部を白骨化させたような奇妙な仮面を被り、主人公カイルを影から日向から助けてくれる「謎の少年」。
通称仮面ストーカー
主人公カイルの行くところ行くところに何故か都合良く現れることからこう呼ばれるようになった。
称号にもなっている。
CV.緑川光

初登場は最序盤。
色々あってアタモニ神団に御用され、ダリルシェイドの地下牢に閉じ込められてしまったカイルとロニの前に何故か牢屋の天井から颯爽と登場。
牢屋の扉をどこか見覚えのある剣で一撃の元に破壊し、2人を外へ逃がす。
この時カイルから名前を尋ねられ、項目冒頭の台詞で煙に巻いた結果、ジューダス}と名付けられた。
因みにジューダス(Judes)とはキリストの弟子でありながら、彼を裏切ったとされる背信者ユダを英語読みした名称。
彼の正体(後述)を考慮すれば、なかなかに穿ったネーミングだと言える。恐らく名付け親のカイルはそこまで深く考えてはいなかったと思われるが…。
本人は当初こそ「まあ、それで我慢してやろう」とやや不満気であったが、後々「ジューダスと名乗っている」と自分から自己紹介する等、意外にも気に入っている様子が見受けられる。

尚、わざわざ牢屋の天井にいた理由は現在に至るまで一切不明。
この時から既に「妄信的な英雄観を持つカイルを含蓄ある言葉で窘める」「"四英雄の内の2人が両親だ"と語るカイルとロニに"そうか、あいつらの…"と感慨深げな表情」「現在地下牢として使われている旧オベロン社総帥の屋敷の構造に異様に詳しい」「別れ際には憎まれ口を叩きながらもどこか名残惜しそうに去る」…と色々匂わせていた。

再登場したのはストレイライズ大神殿。
カイルとロニはバルバトスに襲われていたリアラと、四英雄フィリアを守る為に戦うも圧倒的実力差の前に追い詰められ、窮地に陥ってしまう。

「くっ!つ、強い…!」

「残念だったな、英雄になりそこねて。クックック…」

剣を失い万事休すと思われたその時、何者かが投擲した刃がバルバトスを直撃。

「受け取れ、カイル!!」

と、どこぞのパン職人よろしくカイルに新しい剣を与え、反撃の糸口を作った。
尚この際、バルバトスに命中させた剣とカイルに渡した剣、更に自分の戦闘用の剣二組、隠し持ってるどこかで見たことある剣と計5本もの剣を携帯していたことになる。
なんとかバルバトスを退けた後、カイルから助力の礼と、改めて旅に同行してくれるよう頼まれるものの「偶然通りかかったから気まぐれで助けただけ」「僕を仲間にするとロクでもないことになるぞ」苦しい言い訳をしながら拒絶。
しかし直後に現れた衛兵に怪しまれた所を今度はカイルに救われ、熱烈な勧誘に根負けし今度こそ一行に加わった。
その後は騒がしいカイル達の知恵袋、良きまとめ役として冒険を続けていく事となる。


カイル達と大して歳は離れていない風貌だが、洗練された剣技と豊富な知識、落ち着いた佇まいは歴戦の戦士のような風格を感じさせる不思議な少年。
性格はクール…と言うよりニヒルでシニカル、そして毒舌家と一見すればただの「感じ悪いヤツ」である。こんな性格の為に他人からは誤解されがちで、ロニとも当初は反りが合わなかった。
しかし皮肉や嫌味の中にはどこか暖かな肯定を含ませており、自分が認めた相手には彼なりに敬意を払って接するなど、決して冷酷な人物ではない。また意外にも甘党でスイーツ全般、特にプリンを好み、逆にニンジンとピーマンが嫌いなど子供っぽい一面も持つ。


戦闘面では長短の双剣を用いた変則的な二刀流剣士。多彩な剣技の他に地、闇、光、風の晶術も扱うことが出来る万能タイプ。特に地属性と闇属性の晶術が得意で、この2属性は男性陣で唯一追加晶術を発動させることができるので、育成次第だが術士として運用するのもアリ。
しかし悪く言えば器用貧乏になりがち。後述する致命的な弱点も合わさり雑に前衛として運用するとすぐに床を舐める羽目になる。本作きっての強技であるプリズムフラッシャとネガティブゲイトをロニより高威力で繰り出せる為、いっそのことこれを連発しているだけでもそれなりに強い。

素直な性能で初心者にも動かしやすい主人公カイルと比べると、特技・奥義共にややクセの強い技が多く出来ることが多い分、使いこなすにはスキルへの造詣や操作の慣れが必要。
戦闘システムにも慣れ、スキルへの造詣が深まってカイルの操作に飽きて来たら触ってみるのもいいだろう。
各種秘奥義の演出は全キャラ中随一のカッコよさなので必見。ネタにされがち(後述)ではあるが、決め台詞も相まって全国の中二病少年達を虜にした。



【秘奥義一覧】

魔人千裂衝(マジンセンレツショウ)
斬り刻む!遅いっ!

魔人千裂衝!

千裂虚光閃から派生。
前作の技である空襲剣、虎牙破斬、爪竜連牙斬を連続で繰り出し、魔神剣で〆る。
これら全てを使えるキャラ、どっかで見たような…。
性能的にはやや威力不足なものの素直な挙動で扱いやすく、何よりカッコいい。
が、奥義が揃って来た中盤以降は他の技に出番を奪われがち。

二度と会うこともないだろう…



浄破滅焼闇(ジョウハメッショウエン)

塵も残さん!行くぞ!

浄破滅焼闇!

粉塵裂破衝から派生。
双剣に暗黒の炎を纏わせ、叩き斬る。
黒々としたエフェクトがこれまたカッコいいが特に闇属性や火属性は付与されていない。
攻撃範囲も広く使い勝手もいいので中盤の主力秘奥義になり得る。
決め台詞は今や日本のアニメ・ゲーム界を代表する厨二ワードとして愛され、後に幾つかの作品でパロられた。
因みに現実的に言えば「闇」を「エン」とする読み仮名はない。

闇の炎に抱かれて消えろ!



翔破裂光閃(ショウハレッコウセン)

見切れるか!喰らえ!

翔破裂光閃!

崩龍斬光剣から派生。
斬り上げた敵に目にも止まらぬ連続突きを浴びせる。
対空技かと思いきや意外と横に範囲も広く結構巻き込んで攻撃できる。威力も優秀。
〆の一撃がヒットした相手は空中で硬直した後に吹っ飛ぶので、エンチャントスキルの連携発動による追撃がヒットしやすい。オススメはプリズムフラッシャ。エフェクト的にもしっくり来るしカッコいい。

貴様に見切れる筋もない…



義憐聖霊斬(ギレンショウレイザン)

交わらざりし命に…(-チガ チヲコバム-)

今齎されん(-ココロガ ココロヲクダク-)

刹那の奇跡!(-キセキハオトズレナイ-)

時を経て…(-ユメナド・・・-)

ここに融合せし未来への胎動!(-ソコニハソンザイシナイノダカラ-)

義聖剣!(-アラガウカ!-)

ぐぅっ……!(-ムダダ!-)

魔人滅殺闇から派生。
仰々しい長台詞を呟きながら連続で斬り付ける乱舞技。通称"念仏斬り"
派手なエフェクトや特別感溢れる演出からジューダス最強の秘奥義…と思われがちだが、
・〆の降り下ろしで何故か弾かれてしまい、必ず失敗する。
・威力自体は高いが、敵のHPが必ず1残る(トドメが刺せない)。
・連携発動でもキャンセルできない長い硬直が発生し、隙だらけになる。
…と言う致命的な欠陥を持つ非常に残念な秘奥義。
演出自体はカッコいいのだがデメリットが余りにもデカ過ぎる為、封印安定。
因みに光属性が付与されてそうな名前だが実際には闇属性である。

僕には…無理だ…(-サカラエヌ、サダメガアル・・・-)


全体的にどの秘奥義も扱いやすく強力なのだが、技後の隙が非常に大きい。
というのも「無敵時間終了に敵に背を向けながら決め台詞を言うから」である。それも割と長い。特に義憐聖霊斬は目も当てられないほど長い。
秘奥義を直接食らった敵ならともかく、そうでない敵には確実に反撃を食らう。アナゴ相手だと必ず食らう。

そこに HP&防御ほぼ最下位 ティッシュペーパー装甲が合わさり、
対強雑魚
「貴様に見切れる筋もうはっうはっちっちっ馬鹿なっ!」
対アナゴ
「闇の炎に抱かれて(はっ!せぇいッ!!)馬鹿なっ!」
……という風に、本来なら敵を倒して格好良く決めるはずの台詞が災いし、その台詞の最中に逆に自分がやられてしまうという、なんともネタじみたことになってしまう

結果、この光景はD2プレイヤーの腹筋その他を刺激。
ジューダスを代表するネタの一つにまでなってしまった。

……一応補足しておくと、義憐聖霊斬(義聖剣)→真神煉獄刹で過去を断ち切ることができれば、硬直は無いので直後に馬鹿なっする事は(多分)ない。

――ただし、過去を断ち切れるのは3(2)周目以降な上に、五分(二分)の一(カッコ内はPSP番での数値)という確率であり、断ち切れなかった場合はやはり

「僕には……む…馬鹿なっ!」
となってしまうが。

更に補足するなら、発動からこの台詞まで秘奥義の範囲である
つまり、連携発動や付加効果を狙い撃破すればSPが全回復する
連携発動自体が隙消しと共に攻めを継続できる為、前衛後衛可能な仮面にはうってつけである
ただし義憐聖霊斬で終わった後はダウンしてしまうのでそれが出来ない。








以下ネタバレ



























…リアラ。おまえはまだ、わからないのか?

どんな綺麗事を口にした所で

消してしまいたいほどつらい過去が誰にでもある


例えばそう、そこにいる"ジューダス"…いや

















"リオン・マグナス"のように










ジューダスの正体・・・
それは先の争乱で活躍した四英雄のかつての仲間。
裏切り者の汚名を受けた…

リオン・マグナス」その人である。知ってた
正体が判明する前にもCV、年齢、ピーマンとニンジンが嫌いと伏線が張られている…というか隠す気はない。
だがある意味では裏切り者の代名詞である「ユダの英語呼び」は彼らしい呼び名だったわけである。響き重視の適当な名前が偶然こちらでも同じ意味だったという説もあるが。

故に背中のマントの下にソーディアン・シャルティエを隠していて、ゲーム中でも時折会話を交わしている
一行がルーティフィリアウッドロウと会話するシーンでは、一人だけ隅っこにいたりそっぽ向いてたりする。

彼はバルバトスと同じくエルレインによって蘇らせられた存在である
しかし彼は真っ先にエルレインと袂を分かったようで、最初からカイルを助けに回る。

ルーティの実弟なので、カイルから見れば自分の叔父にあたる人物だったりする。

ちなみに、生前とは分け目が逆になっている。


しかも彼には隠し秘奥義が存在する
隠し秘奥義が存在するのである

その名も真神煉獄刹。
条件はゲームを2周クリアするというもので、3周目中盤のあるイベント後から使用が解禁され、魔人滅殺闇の秘奥義・義憐聖霊斬が発動中に○ボタン押しっぱなしにしていると、義憐聖霊斬が終わった後に5分の1の確率で発動する。シビアすぎる…
しかし全秘奥義の中でも最高クラスの威力を誇り、仮面が割れてドット絵&カットインも仮面無しバージョンの専用のものへと変化する。また一度発動すると、次からは必ず発動するようになる。なのでオクトスラッシャーを比較的取得しやすい
やりこみ派の中には、この秘奥義を習得することができる3周目まではこのゲームのオープニングなどと言う人もいるとか。

あれ、主人公はカイr(ry

ちなみにPSP版だと条件が若干緩和される。

なりきりダンジョン3ではリオンとの共演も果たす。ただし登場章をクリアした後にリオンとジューダスどちらを正式加入させるかの二者択一となっている。

リメイク版デスティニー(PS2)など、これ以降の作品でのリオンは戦闘スタイルが二刀流になるなどジューダスの特徴、特技などが逆輸入された。秘奥義後の決め台詞は相変わらずだが、隙ができなくなった。
ちなみに体力&防御力も紙レベルになった。
「この僕がっ!」

NAMCO×CAPCOM』にも参戦。設定が異なり、プロローグで死亡したリオンがブラックワルキューレの力でストリートファイターのローズ、鉄拳のアーマーキングらと共に蘇り主人公達に立ち塞がる。
そのため実質的に作品はTODのリオン・マグナスのままのはずだが、彼の参戦作品はTOD2である。

ローズ、アーマーキングはブラックワルキューレ消滅後に味方になったがジューダスのみ仲間にならなかった。(敵の手にあるであろう神の眼の場所を探るため)
そのため最も仲間になるのが遅い人物である。

性能は原作に似て紙装甲で手数で攻めるタイプ。
スタン&ルーティペアと繰り出すMAスキル(所謂マップ兵器)は格好いいものの威力はイマイチ。

余談


  • 素顔を隠すため身に付けている仮面はリメイク版デスティニーのディレクターズカット版の2周目以降のリオンサイドで、マリアンがリオンにお守りとして渡したものだということが発覚する。

  • 先述した秘奥義後の隙だらけの台詞のひとつ「闇の炎に抱かれて消えろっ!」であるが、「中二病でも恋がしたい!」の主人公である富樫 勇太の中二病時代のキメ台詞と全く同じである。富樫 勇太の中の人がカイルと同じなのでなんとも奇妙な縁を感じるセリフになってしまった。



この世界は、スタン達によって救われなければならない…

それを邪魔するヤツは、この僕が許さない!










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最終更新:2025年05月04日 00:17