ユーモアセンス系プログラム(ロックマンエグゼ)

登録日:2020/10/17 Sat 14:59:00
更新日:2023/12/27 Wed 10:57:42
所要時間:約 5 分で読めます




ユーモアセンス系プログラムとは、ロックマンエグゼシリーズに登場するナビカスプログラムの一つ。

【概要】

ロックマンエグゼ3より登場したナビカスタマイザー、通称ナビカス
バスターの威力やHPをアップさせる基礎能力強化に始まり、カスタム画面のチップのオープン枚数を増やしたり、
コマンド入力で様々な能力を発動できるようにするプログラムと言った、
様々な有用なプログラムを組み合わせることでロックマンを強化できるエグゼシリーズの醍醐味の一つがこのナビカスなのだが、
中にはちょっとしたお遊び要素のプログラムも存在する。

それこそが、本項目で紹介するユーモアセンス系プログラムである。

このシリーズでは現実世界、電脳世界でLボタンを押すことでそれぞれロックマン、熱斗に話しかけることが出来る。
基本的にはストーリーの流れに沿った会話(事件解決のヒント、目的の確認等)となるのだが、このユーモアセンス系プログラムを組み込めば、そのL会話がプログラムの内容に沿ったユニークな掛け合いとなるのである。
主に会話が「準備ができたらラスボスエリアに戻ろう!」と言う会話に固定されてしまうクリア後に一種の癒やし要素として重宝したプレイヤーも多いのではないだろうか?
なお、隠しエリアなどではシリーズによっては「いくら◯◯を組み込んだって、こんなエリアじゃ何も思いつかないよ」と言うシリアスな雰囲気を壊さない会話に固定されてしまうこともある。

■ユーモアセンス


「はなから ロングソード!!」
「やめてっ!! 彩斗にいさん…!!」

登場作品:ナビカスタマイザーが初登場した「3」から「6」まで皆勤。
熱斗とロックマンが漫才的な掛け合いを披露する。基本的にはロックマンがボケで熱斗がツッコミを担当。
エグゼシリーズの用語を使ったダジャレやキャラクターの特徴をイジったネタや、キャラクターのモノマネ、今まで隠していた意外な真実などを暴露する日常的な掛け合い、あいうえお作文など、お遊び要素だからこそ出来るギャグ特化の掛け合いが盛り沢山。
中にはイジりネタやモノマネの後にそのキャラクターが乱入して来たり、ネタの際に顔グラが入れ替わるなど軽いお祭り状態にもなっている。

当然ながらその殆どが本編のシリアスストーリーを度外視した内容になっており、上述のキャラクター乱入の際にはメインライバルや敵組織の構成員、果てはラスボスまでもが乱入してくる事もある。
基本的に会話内容はランダムだがシリーズによっては特定の場所やエリアに合わせて内容が決まることもある。
因みに鷹岬氏による漫画版に登場したネタが使われた事もある(炎山の髪型)。


■ダンディズム


「夕日はすべてを真っ赤に染めてくれる…。どんなブルーな気持ちでもな…」
「シビれるぜ…」

登場作品:「5」
ロックマンがハードボイルドな性格となり、男のロマンについて語ってくれる。熱斗もそれに感銘を受けたような返しを行う…のだが、
如何せんまだまだ小学生なのでたとえ話をそのまま受け止めたり、上手く伝わらなかったり、根本的に意味を理解していないような対応をすることもある他、
当のロックマンも上手いことを言おうとして言葉に詰まったり、ワードのチョイスをツッコまれてしまったり、たまに素に戻るなど会話の内容はやはりネタ寄り。
ユーモアセンスと同じく、他のキャラクターが乱入してくる事も。


■リズミカルポエム


「わからない 今まで集めた チップの行方 パパに聞いても ママに聞いても」
「ハハハ!それ面白い… ってホントだよ!今まで集めたチップってどこに行ったんだ!?」

登場作品:「6」
ロックマンがエリアごとの景色や雰囲気からポエムを作り出す。
説明文では5・7・5で詠むとあるが、↑のように5・7・5・7・7の形式になっているものも多い。

基本的には今いるエリアを元にしたポエムや、過去に起きた事件やゲストキャラを思い起こすようなポエムを作るのだが、同じくらいメタ要素も盛り沢山。

面倒なエリアの仕組みやオブジェクトのデザインやどう見ても不相応なサイズなどへのツッコミを始めとし、
『2』以降の熱斗のPETの機種変更の早さのような玩具的な意味で大人の事情なもの。
クラスメイトの顔が皆同じ、設定上人間が活動するには過酷な環境なのに何故か熱斗は平気
(ゲームとして行動できる範囲に対し)本当はこのエリアはもっと広い、などのゲームの表現上の都合すらもポエムにしてしまう。


■ブラックマインド

登場作品:「3」
ロックマンがワルの雰囲気を醸し出すようになる。
Lボタンによる熱斗とロックマンの会話に関しては変化はないが、このプログラムで変わるのは電脳世界でのナビ同士の会話。
このプログラムを組み込むことでウラインターネットの住人と対等な会話ができるようになり、
逆にオモテ世界のナビにはウラ世界の住人とみなされ怯え警戒されるようになる。商人たちは問題なくやりとりしてくれるのでつけたままでも問題ない。
オモテの住人でも悪役の演技に悩むナビに話しかけると…?

多くの場合にバグのかけら交換屋で手に入るオマケ扱いの上記3種と違い、このブラックマインドはストーリー上で渡される進行に必須なアイテム。
コマンドラインに乗せる必要がある白パーツのため、プレイヤーはプレスプログラム使用時に続いて再びアンダーシャツとの組み合わせ方に悩まされることになる。


■SSプログラム

登場作品:「OSS」
「1」のリメイク作品である「OSS」にて、追加シナリオで登場するS.S.ロックマンが帰還する際に渡されるプログラムであり、ナビカス等は無いため入手後は常時適用される。
下画面にS.S.ロックマンが表示され、タッチすることで会話が可能……なのだが、その時の会話がユーモアセンスに相当しているためやたら自由な会話が繰り広げられる。ただし4人?いるためか乱入は少なめ。


【余談】

このユーモアセンス系プログラム、通常ならば単なるお遊び要素で戦略には一切関係はないプログラムなのだが、
とある理由から対戦やストーリー攻略においても重要視されるようになった。それがココロウィンドウバグである。

このユーモアセンス系プログラムを組み込み、バグを起こすと、ココロウィンドウ(当該項目参照)がランダムに切り替わるようになってしまう。
それによりチップの威力が2倍になる状態を条件を満たさずして引き起こす事が出来るのである。
この影響からか、登場当初は非常に小さい容量でセットできるこれらのプログラムの容量が激増する事となった。

また流星シリーズでも、2以降アビリティとして「ユーモアワード」が登場。ライバルだろうが敵だろうが一般人だろうが乱入してくる点も相変わらず。
プロフィールで設定した項目が反映される(未入力の場合は既定のものからランダム)ため、内容によっては更なるカオスを生み出すことも……


「ねぇ、ねぇ、Wiki籠…熱斗君!追記・修正の準備はできた?」
「い、今オレのことWiki籠りって呼ぼうとしなかった?!」

「別に良いじゃない」
「どっちも大して変わらないんだから…」

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最終更新:2023年12月27日 10:57