ココロウィンドウ(ロックマンエグゼ)

登録日:2014/02/28 Fri 19:15:33
更新日:2024/12/11 Wed 23:50:16
所要時間:約 5 分で読めます




ココロウィンドウとはロックマンエグゼに登場したシステムである。
ロックマンエグゼ4で初登場し、それ以降は最終作であるエグゼ6まで皆勤している。

【本編での扱い】

"ネットナビが現在どのような気持ちでいるか"を視覚的にわかりやすくするために開発されたシステム。
疑似人格により感情を持つネットナビならではの機能。このウィンドウによってナビの精神状態をオペレーターが的確に把握し、より息のあったオペレートを実現できる。
開発者はネットナビやナビカスタマイザーを発明したネット工学の第一人者、光祐一郎博士。

これにより、かつては特殊条件下*1でこそ成し得たフルシンクロが、もっと一般的なナビとオペレーターの間にもできるようになった。
エグゼ5や6でロックマン以外のネットナビを熱斗が使ってもフルシンクロできるのはこのココロウィンドウのおかげである。
このココロウィンドウが普及したので、劇中の掲示板などでもフルシンクロの話題をするようになっている。
またナビカスタマイザーなどでバグが発生した場合は点滅し、オペレーターにそれを教えてくれる機能もある。


【詳細】

バトルオペレーション画面で言うと左上、HPのすぐ下にココロウィンドウは表示されている。
戦闘時のロックマンの心情を表示し、それぞれの心情により能力が変化する。
幾つか精神状態には種類があり、それぞれの状態によってバトルに影響を与える。

獣化時やリンクナビ使用時にはフルシンクロ状態にのみ変化が可能。
ソウルユニゾン時は平常状態を維持し、他の状態にはならない。
クロスを装備している時には平常もしくは疲労状態が維持される。

またソウルユニゾン、カオスユニゾン、獣化時にはココロウィンドウの横に残りターン数(ココロカウント)が表示される。


それぞれの状態とその説明についてを下記に記述する。
かっこ内は登場する作品。特に記述が無いものはエグゼ4~6全てに登場する。


平常

戦闘が開始した時の状態。「普通」「通常」などの呼称もある。
これといったバフ・デバフのどちらも無い状態。ここからソウルユニゾンやカオスユニゾン、クロスや獣化といった変身が可能。

フルシンクロ

主にカウンター、つまり敵ウィルスやナビが攻撃しようとした瞬間にチップ攻撃を当てると発生する。例外としてバトルチップによる攻撃を続けていると発生する場合もある。
この状態のとき、ロックマンのバトルチップによる攻撃力が2倍になり、更に敵が光ってカウンターのタイミングが分かるようになる。
ダメージを受けるかバトルチップを使うと平常状態に戻る。ただし連続でカウンターを取り続ければ、結果的にフルシンクロを維持し続ける事も可能。
実はエグゼ4と後の二つの作品で若干仕様が違い、初登場のエグゼ4では隠しパラメータの「ココロ値」を一定以上に上げる*2と簡単にフルシンクロが可能だった。
この性質のせいで、エグゼ4最強のバランスブレイカーであるP.Aジゴクホッケーは、実はP.Aにするよりエアホッケーを3回投げた方が、若干ではあるが合計ダメージが上だったりする。
難易度が高いと言われやすいエグゼ4の中で、知っているか知らないかで難易度が激変するシステムでもある。

怒り

攻撃を受けてのけぞり続けたり、麻痺させられるなどで一定時間動けない状態になった場合、更にエグゼ5以降は一度に300以上のダメージを受けてもこの状態になる。
ロックマンが赤くなり、攻撃を受けてものけぞらなくなる。そして次に使うバトルチップの攻撃力が一度だけ2倍になる。
時間経過かバトルチップ使用で平常に戻る。フルシンクロと異なり、被弾しても解除されない。
それに大ダメージが発動トリガーでもあるので、強敵であるほど活用しやすい。ピンチをチャンスに変えていこう。

不安 (4・5)

敵の攻撃を受け続けているとこの状態になる。
ソウルユニゾンが行えず一見メリットが無いように思えるが、ダークチップが選択できるようになる。
内部処理的にはココロ値がある程度低下した状態。攻撃の連続ヒットやリカバリーの使用で平常に戻る。
もしくはカウンターを取れれば、一発でフルシンクロに上書きできるので手っ取り早い。

 (4・5)

ダークチップを使用すると変化する状態。内部処理的にはココロ値が最低値の0で固定になる。
ロックマンの体が黒くなり、ソウルユニゾンが行えなくなる。そればかりかフルシンクロや怒り状態にもなれない。結果的にダークチップの攻撃力を更に倍増させる事はできなくなっている。*3
そしてこの状態でHPが0になるはずのダメージを受けると、HPを1残してダークソウルユニゾンが発動。一定時間無敵になって、ABD(オートバトルデータ)に従い暴走する。こちらについては究極攻略シリーズも参照。
繰り返しダークチップを使い続けて善悪度が悪寄りになると、バトル開始時点から悪状態がデフォになり、ノイズストームやムラマサブレードなどの悪専用チップを使用可能になる。逆にガンデルソルやバリアなどの善専用チップを使おうとしても、煙になって消えてしまう。
またホーリーパネルに乗った瞬間に消えてノーマルパネルに戻ってしまうため、ダメージ半減の恩恵を受けられない。悪しき者は聖域には入れないという事か。*4

疲労 (6)

獣化し、ココロカウントが0になって獣化が解除されるとこの状態になる。カウンターを取ってもフルシンクロができない。
各種クロスはこの状態でも装備できるが、装備後も疲労しつつクロスを装備した表情となって、疲労状態は維持される。
この状態で獣化ボタンを押すと超獣化(ビーストオーバー)する。

極限 (6)

超獣化後、ロックマンに戻ると陥る状態。バスターの攻撃力が最低になり、クロスを装備できなくなる。
さらに60/秒もの猛烈な速さでHPが常に減っていき、たとえ回復しても1まで強制的に減らされる。ポイズンファラオと同速と書くと凄まじさが伝わるだろうか。
攻略本によっては"ナビカスも一切無効になる"と書いてあるが、実際にはバスターのアタックが1になるだけで、その他には影響なかったりする。
一度なってしまったら、もうそのバトル中は極限状態で固定されてしまう、まさに後がない状態。
また、この状態のままバトルに勝利してもプラグアウトしなければ、次のバトルは疲労状態で始まる。

危機 (ツインリーダーズ)

ツインリーダーズのみ登場の状態。ココロウインドウが紫色になるのが最大の特徴。
不安状態からさらにHPが減った状態で、マイクによる応援が可能となる。
声援を送るとフルシンクロ状態になったり、HPが回復したり、バスターのパラメータが上昇したりする。
マイクを活用したニンテンドーDSならではの機能。


【余談】

これらの状態をナビカスや改造カードなどのバグで変更し続けることでコンボする人もいる。
ココロウィンドウバグでフルシンクロや怒りを引き当てるとかなり楽しいことになる。
ユーモアセンス系プログラムの項目も参照。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年12月11日 23:50

*1 ほぼ同じ遺伝子構造を持つ光熱斗ロックマンは例外として、パルストランスミッションシステムで電脳世界にオペレーターの精神を送り込むといった専門技術を用いていた

*2 攻撃を連続ヒットさせたり、リカバリー系を使うなどでこのココロ値が上昇する。不意にカウンターでもなんでもない瞬間にフルシンクロになるのはそれが理由。チップの性質上バルカンやエアホッケーなどを当てていると体感しやすい

*3 ジャンクソウルのチップリサイクル能力を使えば、HP最大値減少や善悪度変化といったデメリットを踏み倒して、あまつさえフルシンクロや他ソウルのチップチャージで倍増させられもする。誰が呼んだか「合法ダークチップ」

*4 そのくせ敵として現れるロックマンDSや他ナビDS達、シェードマン達ダークロイドなどは平気でホーリーパネルを踏めたりする。ちょっと理不尽。