DOOM(2016年のゲーム)

登録日:2021/04/07 (水曜日) 18:35:42
更新日:2024/12/27 Fri 14:06:55
所要時間:約 10 分で読めます




彼らは凶暴で、残忍で、容赦ない

しかしそれ以上の悪になれ。切り裂け、全てが終わるまで


概要

原語版2016年5月13日、日本語版5月19日に発売されたDOOMシリーズ第四作ファーストパーソン・シューティングゲーム
一作目と同一タイトルの為、通称「DOOM2016」や当初の発表タイトルである「DOOM4」とも呼ばれる。
開発は本シリーズやQUAKEシリーズ、RAGEなどでおなじみid software、発売はTESFalloutでお馴染みベセスダ・ソフトワークス*1

シリーズとしては実に約12年ぶりの新作*2
最初のシリーズリブート作でもある『DOOM 3』は評価自体は高かったものの、ホラー・リアル路線に舵を切ったこともあってかスピンオフである『Resurrection of Evil』及び改訂版『BFG Edition』をリリースしたのみで、シリーズそのものを再起動させるまでは至らなかった。
しかし2007年頃から原点回帰を目指した『DOOM 4』の企画・開発を開始。しかし色々あって一旦は途絶え2013年から開発を再開するなど、幾度かの試行錯誤を経て2016年に本作発売となった。

本作は原点回帰がテーマであることと2度目のリブートなので必然的にプロットや作風は1作目に寄せており、ゲームシステムからストーリー演出に至るまで必要最低限以外は極力廃されている。そのため現代のリアル系・スポーツ系FPSとも異なる、良くも悪くもFPSの原初DOOM系とも言うべき路線に限りなく近い。
そのためシナリオ描写そのものは薄いが「高速で立ち回ってデーモンをブッ殺す」没入感とテンポが強く強調されており、逆に言えばプレイヤーにシナリオを読み解くことを強制しない脳筋大歓迎な設計になっている。
といって世界観設定がおざなりかといえばそうではなく、随所に散りばめられた資料等によって詳細に練り上げられており、設定を掘り下げる楽しみも十分にある。
また、楽曲面でも旧作の影響が強く見られ、特にメインテーマは1作目のE1M1のBGM「At doom's gate」のヘビーメタルアレンジとなっている。楽曲の担当は次作『Eternal』共々ミック・ゴードンが担当*3

これら1・2作目さながらの過激なゴア描写・爽快感とゲームテンポや高品質なグラフィックや楽曲から多くのDOOMer達に歓迎され、キャンペーンモードは非常に高い評価を得てシリーズのリブートに成功し、2020年に直接の続編『DOOM Eternal』を発売した。
…一方マルチプレイについてはオマケ程度の扱いで、その事もあってマルチ関連については批判が多い。

なおDOOMに関わった著名なスタッフの多くは既にidを離れている*4が、本作スタッフの多くは旧来の『DOOM』で育ってきた世代が多く、ゲーム性やプロット・多くのシークレットや小ネタ周りなどに旧作の影響が色濃く見られる。

システム

本作では上記の通り、『3』や近代のFPSに標準搭載されているリロード・カバーアクション・リーン・ADS等のシステムの多くが意図的に廃されており*5「動いて、撃つ」事に重点を置いた現在では珍しいオールドスクールスタイルとなっている。
そのためプレイヤーキャラの基本性能が火力・機動力共に非常に高く、同時に敵の攻撃も激しく起伏に富んだ地形が多いことも相まって、初期作や『QUAKE』のように即断即決と柔軟かつ大胆な立ち回りを求められる戦闘が基本となる。

難易度設定

本作の難易度設定は、旧作準拠の難易度*6である 「死ぬには若すぎる」「手加減無用」「ウルトラバイオレンス」「ナイトメアの4種類に加え、新たに「 ウルトラナイトメア 」が追加。
難易度が低いほどアイテムの回復量が増加したり敵の攻撃頻度が下がったりするなどの調整が加えられ、「手加減無用」までであれば気楽に楽しめるが、「ウルトラバイオレンス」ともなればかなりの歯ごたえで、そう一筋縄ではいかなくなる。
さらに、今作では「ウルトラバイオレンス」までの難易度であれば ゲーム中にいつでも変更可能でペナルティも一切なし… という、かなりユーザーフレンドリーな仕様に。

そして従来の最高難易度である「ナイトメア」だが、その難しさと言えば「ウルトラバイオレンス」が霞んで見えるような…文字通り” 悪夢 ”のような壮絶な死闘が待っている。
例を挙げれば、最序盤はおろかフル装備の終盤ですら 1・2発もらえば死亡確定 の凄まじい威力の攻撃が飛んできたり、アイテムの回復量も激減したり、と言った具合。
新たな最高難易度である「ウルトラナイトメア」では、上記「ナイトメア」の凄まじい難度の戦闘を「 一度でも死亡すれば*1そこでキャンペーン終了・セーブデータ抹消 」「セーブされるのはミッションクリア時のみで、 途中でポーズメニューから中断してもセーブデータ抹消 」という、極めて厳しい条件で最後まで駆け抜ければならない、まさに究極の挑戦とも言える内容。


グローリーキル

本作最大の目玉。瀕死状態になった敵はグロッキー状態(全身が蒼くなり、近接攻撃範囲内だと赤くなる)になると共にハイライトされ、トドメとして格闘攻撃「グローリーキル」が可能になる。
他社作品で言うところモーコンのフェイタリティ。演出は敵との位置関係・照準位置やバーサーカーの取得状態で多種多様に変化し、ゴア耐性がある人にとっては爽快で見応えのある内容。でも発動条件を具体的に示さずにデスフロムアバブ(空中からグローリーキル)決めろってチャレンジはちょっと酷い
また、グローリーキルはただの演出が派手なだけな処刑システムではない。
グローリーキルでトドメを刺した敵は回復アイテムをドロップするため、回復という意味でもかなり重要で主なライフ(ルーンの装備によってはアーマーも)の補充手段はこのグローリーキルになる。
グロッキー状態の相手は放置すると一定量体力が回復し復帰してしまい、また過剰火力の武器だと瀕死以前にオーバーキルで敵をバラバラにしてしまうので必然的にチャンスが減る、この2つの点は考慮しよう。
逆に、本作のゲーム展開の速さからグローリーキル実行直後のスキをいきなり横殴りを食らうと言うケースも珍しくもなく、敵の攻撃性と火力が著しく強化される高難度ほどその傾向がより顕著になる。
なので「補充のためにグローリーを実行したらその直後に袋叩きにされて余計消耗した」なんてことも考えられるので、状況によっては距離をとって銃撃で始末するのも重要な手段である。

なお、敵側からのグローリーキルも数多く存在されており、首元を食い千切られたり腹部を貪られたり引き千切られた腕で殴打されたりとスレイヤーの死に様もエグいながらも多彩となっている

ちなみに元ネタは1作目のMODの中でも有名な作品「Brutal DOOM」のフェイタリティで、これを逆輸入したのではないかとよく言われている*7
またフェイタリティの大本として知られているモータルコンバットシリーズのミッドウェイゲームスは、ニンテンドウ64で発売された『DOOM64』の開発元という縁がある。
  • チェーンソーキル
特性やルーン「ブラッドフュエル」の対象であることからグローリーキルに準じたものとして記載。
本作でも近接武器としてチェーンソーが登場するが、本作のチェーンソーには燃料式になっており従来作と違って使用回数に大きな制限がある。
その代わりその燃料を消費*8してヒットさせた相手を即死させることが可能。
この際敵の死体から血飛沫と大量の弾薬アイテムも噴き出し、強力な攻撃手段であると同時に補給手段としても非常に有用なシステムとなっている。

武器MOD

今までのシリーズにはない本作における新要素。ゲーム中、フィールドドローンから殴りつけて奪い取る形で武器の増設MODを入手でき、これを既存の武器に取り付ければセカンダリファイアとして特殊な攻撃が解禁される。
各武器2種用意されており、所有しているならゲーム中いつでも換装が可能。
プライマリ(通常射撃)の特徴をより尖らせたものやまるで違う特性のもの、搦手じみたものまであり武器だけはなくこのMOD選びも状況によって重要となる。
また、これら武器MODはゲームの進行やステージ毎に提示されるチャレンジを達成することで入手できるポイントを割り当てることで強化や短所のカバーが可能。更にフル強化後に提示されるマスタリーチャレンジを達成することで最終強化が完了する。

ストーリー

22世紀、深刻なエネルギー不足に直面していた人類は、火星で未知のエネルギーを観測する。
世界的なコングロマリットであるUAC(ユニオン・エアロスペース・コーポレーション)がこの未知のエネルギー─「アージャントエネルギー」の研究・採掘のために火星入植を開始、やがてアージャントエネルギーを電力に変換する技術が確立され、エネルギー問題は解決を見る。

しかし、このアージャントエネルギーが漏れ出していた次元の裂け目は我々の言葉で言う、『地獄』と呼ばれる世界に繋がっていた。
この『地獄』で実地調査を行った所、遺跡からプラエトルスーツと一人の男が納まった石棺が回収される。
2149年、かつて『地獄』の実地調査に携わっていたオリビア・ピアス博士は悪魔と契約を交わしてこの『地獄』と火星のポータルを繋ぎ、火星施設は悪魔で溢れかえる惨劇の舞台と化してしまう。
その最中、かつて石棺に封じられた男が覚醒し───

まぁ要は気が付いたら右も左もデーモンだから全部ブッ殺せ!!ってことです。
なお事細かな世界観や設定は作中で入手できるコーデックスに記載されている。

登場人物

「他の誰もが躊躇う中、悪に立ち向かい、闇の領域を何処までも歩いて行く。
どうか報復の渇望が消えぬように、血に濡れた剣が乾かぬように、そしてその姿を二度と拝まずに済むように」
─コラックス碑文 7:17

本作の主人公。ヘルウォーカー*9、あるいはドゥームマリーンドゥームガイ等の異名も持つ、地獄とデーモンを激しく憎悪する謎の復讐者。寡黙。デーモン絶対殺すマン。
かつてデーモン達が多大な犠牲を払って罠にかけ封印したが、地獄に侵入したUACの調査隊が彼の封印された石棺を奪取、火星の研究所に持ち帰り石棺やプラエトルスーツ等の解析・研究を進めていた。
彼の存在は地獄に侵略された場合に備えてハイデン博士が用意していた 予備策 だったらしい。
コーデックスによるとかつて「セラフィム」と呼ばれる存在から異能を授かっているらしく、殺したデーモンから生命力を吸収して回復する永久機関のような能力もその一つ*10。瀕死状態やグローリーキルで敵から回復アイテムを入手できるのはこの表現。
その凄まじさは地獄でも語り草で、大量の火器弾薬担いでバイク並の走力優れた身体能力と、悪魔に対する強烈な殺意で敵を蹂躙し、ついには作中あるマップで死体を晒している巨人型のクソデカデーモン「タイタン」すら彼が討伐したと語られている。
ゲーム内で入手できる資料にはかつて地獄と戦っていたアージャント文明の騎士階級「ナイトセンチネル」の一人であったとも、セラフィムとの繋がりについてなど彼の出自に関するものらしき記述がされていたが、本作の時点ではスレイヤー個人についての多くは謎のまま語られなかった。
これについては彼と相対したデーモンは必ずと言っていいほど殺害されているため、地獄内では目撃証言そのものが少なく口伝という形でしか情報が残されていないという理由もある。
まぁ『QUAKE Champions』で色々正体バラされてたけど、ウサギの足とか
また、彼の憎しみはデーモンや地獄に対してだけではなく、アージャントエネルギーそのものやそれを利用し人命を限りなく軽視する、ハイデン博士含むUAC全体にも向けられている節がある*11
基本的に脳筋人の指図どころか話を聞かないのと性急な性分もあるが、アージャントが滅びた経緯を知っているため、それに関連してアージャントエネルギー設備をハイデンの制止をも無視して躊躇なく破壊している。そして博士は絶望した
一方で(確認できる限り)表裏なく支援してくれたVEGAに対してだけは敵意を向けることはなく、特に終盤のVEGAに対する対応から彼本来の優しさも見受けられる。
また、シークレットで自分のフィギュアを入手した際には拳を突き合わせたりと妙に子供っぽいというか人間臭いところも見られる。*12
ちなみに何気にシリーズで初めて公式名称が設定された主役でもあったりする。

・プラエトルスーツ
スレイヤーが身に纏う全身鎧。時代に合わせたせいか、旧作のマリーンアーマーを踏襲しつつもHALOシリーズのスパルタンのようなハイテクパワードスーツの要素も取り入れた良デザイン。
製作者はデーモン側の離反者であるらしく、本人から直接スレイヤーの手に渡ったと記述されている。
「炎や爪等の如何なる攻撃も通さない強靭な防御力」と資料やUACの解析にもある…が、ゲーム的にはインプ程度の爪攻撃や火炎弾でもガンガン削られるし敵に包囲されれば普通に死が見えることも多い。ゲーム上の都合と割り切るべきか。
高い環境耐性も得ることが可能で、放射線による汚染地帯や真空空間でも長時間の活動が実現しており、実際本作でも大気が極めて薄いはずの火星地表でも何ら問題なく行動する。
また、プラエトルトークンやアージャントエネルギーなど外部の力を取り込んでアーマーの強化に当てることが可能。
尚、スレイヤー本人の意思による認証がない限りアーマーは起動しない。また、アーマー自体がハイテクノロジーの塊じみたデバイスでもあるためデータストレージとしても機能できる。
ただ、地球の機器とある程度互換性があること、地球及びアージャントの装備からデザインの共通点も見られることから実際にはそれらの装備を地獄の異端者が改良したものでは?と一部ファンから推察されている。
加えて、ハイデンの手で反抗防止用の拘束システムが密かに組み込まれており、これを受けてか『Eternal』では新しいスーツへと乗り換えていた*14

  • サミュエル・ハイデン
受け取るんだ
電力サージに耐えることが出来れば強化することが出来、道中、君の助けとなるだろう

UAC火星支部責任者であり同社内でも要職の博士(はくし)*15凄く胡散臭いのが特徴。
元は人間なのだが脳に重病を患ったため、患部を切除した脳を格好良い機械の体に移植したサイボーグ。機械の体の性質上疲れ知らずで長寿命、寝ずに働いたりもしてるとか。ちなみに御年130歳。上役もこんなだから超暗黒メガコーポなんですかねあの企業
ゲーム中では通信を通じてVEGAと共にスレイヤーを一方的にサポート・指示する形で共闘する。
火星の地獄の裂け目で発見された「アージャントエネルギー」を長年かけて人間の手でも扱えるように研究・開発した張本人。
地獄からしたらエネルギーは掠め取るわ、多大な犠牲を払って封印した上述の天敵を叩き起こすわとトンデモなく迷惑な存在。
そのトンデモ迷惑な性格は人類側にも向けられており、本作の惨劇で発生した万単位の犠牲者についても「 人類の発展のため、リスクを冒す価値はあった 」と一切悪びれもせず言い切っており、言ってしまえば人類のためなら如何なる犠牲も許容するマッドサイエンティスト。スレイヤーからもかなり嫌われているのはそのためだろう。
その一方知識や技術力は流石の天才で、VEGAの助力もあり明らかに地球と異なる技術のプラエトルスーツやスレイヤーの石棺を短期間で解析し終えており、独自にポータル技術のアップデートを施してハイデン側からの操作で地獄からの強制送還・帰還が可能になっている。ついでに拘束システムも組み込んだから余計スレイヤーさんに嫌われた

余談だが人間の頃の顔はゲーム内の企業広告で確認できる。

  • VEGA CV:高宮俊介
こんにちは。火星に配属された知覚可能な知能のVEGAです

UAC火星基地に配備された施設管理用AI。壮年期の男性の性格設定がされており、極めて高度な論理思考を持ち、実際に対話した者たちからも「AIではなく人間と会話しているようだ」と評される。
その代わり2.4テラワットもの電力が機能維持に必要。ハイデン作。
名称や非常に高い知性の由来については設計者のハイデンが明かしておらず、不明な点も多いことからアージャントに関連した何かを基に作られたのではないかと推察されている。
FPSに登場するAIというと大抵碌でもない印象が強いが、本作のVEGAは本当に何の裏もなく終始事態解決の為にサポートに尽力してくれるDOOM一の萌えキャラ。

  • オリビア・ピアス
誠実さが全て。特に今は。この世界における最後の瞬間になるだろうから。
噂、人間の犠牲、ヘルポータル、デーモン。全て……真実だ。
兄弟達よ、感謝しなさい。見られるのだから
新しい世界で彼らと一緒に、誰よりも先にその光景を目にすることが出来るのだから
その世界へ、ようこそ

UACのサイエンティストでありハイデンの元弟子。その一方で悪魔崇拝グループのリーダーでもあり、本作の地獄絵図の引き金を引いた張本人。
過去のUACの地獄調査で突発性の脊柱側弯症を患い、その脊柱を中心としたサイボーグ化を施しているが尚もその苦痛に苛まれている。
鎮痛剤による投薬治療を「思考が鈍る」と嫌って断っていたのだが、その苦痛から次第に歪み始め「永遠の命」「地獄の女王の座」を求めて悪魔と契約を交わしてポータルを開いてしまう。
しかしドゥームスレイヤーが封印された石棺がハイデンに回収され、その封印が解かれてしまったことから彼女の計画に狂いが生じ始める。
ちなみに彼女の個人研究室には『3』に登場した対悪魔兵器ソウルキューブが飾られてたり*16、『64』のマザーデーモンを彷彿とする研究サンプルがあったり、3マッチゲームでハイスコアを叩き出していたりと(メタ的な意味でも)結構遊びのある性格だった模様。あと食いかけのピザが放置されていたり結構ズボラだったようである。

  • UAC職員・エリートガード
ハイデン「まだ誰か残っているか?」
スレイヤー「死体だけです
大体キーカードやプラエトルトークンや生体認証用の四肢や上半身雑に持ってかれて使われる人達。

  • アブラハム・ピーターズ
UAC火星基地先端研究所に所属する博士。ゲーム本編では既に下半身と泣き別れ状態の死体
ゲーム後半、ハイデンの指示で先端研究所でBFG9000を手に入れることになるが、入手にスタッフの網膜認証が必要とな為、スレイヤーにすっげえ雑に持ってかれて認証センサーに顔面押し付けられる役

登場デーモン

全体的にデザインの方向性は「『I』『II』のデザインをベースに生々しく近代化」といったところ。一方でヘルナイト等の一部デザインは『3』の流れを汲んでいる。
また、旧来同様仲が悪く、遠くで観察しているとしょっちゅう仲間割れを起こしている。
しかしそれだけの行動ルーチンではなくなっており「スレイヤーは殺すべき天敵」としっかり認識しているため、こちらの存在を察知すると即座に仲間割れを止めて連携しながら攻撃を開始する。

ボス


キャンペーンモードの武器・装備

アイテム


拡張要素

DOOMといったらWADを始めとした豊富な拡張要素「MOD」だが、しかし作り込みが桁違いに大変になったり実績機能やマルチプレイのチート対策などもあってか本作ではあまりMODのような拡張機能対応には力は入れていない。
その代わり、「SnapMap」というビルトインのマップエディター機能を搭載している*29
これはマルチプレイ準拠の専用マップを作製できる機能で、3DゲームのWADのように高度な技術や知識がなくともマップ作成が可能。
さらにSwitch版以外のあらゆる機種で利用できるので、外部ツールなどを用意しなくともお手軽にマップが作成できる。
作成できるマップの種類も様々で、大量の敵を協力プレイで倒していくマップや、『Quake III』のようなスポーツ系FPSのようなマップまでその用途は幅広い。

一応PC版にはMODも存在するが、その数は1や2に比べると圧倒的に少ない。


用語

  • UAC(ユニオン・エアロスペース・コーポレーション)
シリーズお馴染みの世界的暗黒メガコーポ大企業。作中で判る限りでも週7日間勤務社員から人体実験の被検体を募集悪魔崇拝者の巣窟と黒さを遺憾なく発揮している。
本作では火星の地表(実際には次元の隙間の地獄から)から精製される「アージャントエネルギー」を人類でも扱えるよう抽出・清浄化を施しアージャントエネルギータワーから地球や近域に供給している。
ピアス博士が引き起こした本作の事件で火星の人間はハイデンを除いて全滅してしまう。
エネルギー事業については『3』に登場したMixom社と提携して星間でのエネルギー供給を行っている。

類は友を呼ぶのか、本作の火星施設には最初のゴアネストのフロアの隔壁を観察するとあの企業が一枚噛んでいたことが解る。大丈夫?この施設職員に意味不明なストレステストしてない?

  • ラザロラボ
UAC先端研究施設の最高レベル部門、主任はオリビア・ピアス。惨劇の震源地でもありゲーム後半の舞台の一つでもある。
各研究部門の中でも特に秘密主義的で同社スタッフ内でも実態を掴めないほど…なのにこの部門への配属は名誉とされる。なお主任が悪魔崇拝に傾倒していたことや本作の世界観では悪魔が実在するということも有り、悪魔崇拝グループの巣窟でもあった。
主な案の定研究内容は悪魔の研究・及び兵器化や各種アーティファクトの研究。悪魔どころか人間も研究データ採取の為に実験・解剖対象となる。
UAC上層部や施設長であるハイデンも当初は容認していたのだが、ピアスや部門が歪んでいく様に途中からハイデンは疑念を抱きピアスと口論になっていた。

  • 地獄
悪魔が跋扈するその度にドゥームガイに虐殺されるシリーズお馴染みの舞台。禍々しく朱色に染まった空気と重力を無視して浮遊する岩石で多くの場所が形成されており、旧作と『3』両方の描写の影響が強い。
『I』のダイモスの様に異なる世界の一部を地獄に取り込むことも可能であり、本作でもアージャント世界の都市が地獄に堕ちてしまっている。
理由は不明だが次元に裂け目が生じており、本作世界の火星の地表部に繋がりヘルエネルギーの一部が漏れ出していた。
スレイヤーが封印されたとされているのはゲーム中盤に訪れるカディンガー至聖所で、ハイデン率いる調査チームが壊滅的な犠牲を出しながらも石棺を回収したことがホログラムから解る。

  • ゴアネスト
名前の通りグロいオブジェ。材料はもちろんその辺の人間の死肉を固めたもので、悪魔の呪術によって次元間に「へその緒」のような繋がりを作りヘルポータルを生成する。
このゴアネストの心臓部を破壊することでヘルポータルを潰すことが出来るが、呼び水として多数のデーモンを転移させてしまう。
ゲーム的にはラッシュ戦のトリガーとしてのギミックである。
次作では主にシークレットで登場する他、大規模なヘルポータルを生み出す超巨大な「スーパーゴアネスト」などが登場する。


  • アージャントエネルギー
UACのハイデンが発見、安定制御出来る形で実用化し地球のエネルギー問題を解決した無限のエネルギー。
ちなみに浄化前は人体にとって非常に危険であり、濾過フィルタリング技術は代替不可能とのこと。
本作の地球は深刻なエネルギー資源不足に直面していたのだが、UACによる発見が従来型のエネルギー技術を過去の遺物に変え社会問題を一気に解消してしまうほどの革新的な発見だった。
が、その実態は地獄で人間の魂から抽出されたヘルエネルギーである。
このヘルエネルギーの精製はアージャントの原始生命体であるエレメンタル・レイス*30、そしてナイトセンチネルらが使用するレイスエネルギーが深く関与しており、この事実がアージャント滅亡の引き金となってしまう。
そんな事情からか、ドゥームスレイヤーは独断でこのエネルギーの排除を試みることになるが…

  • アージャント・ドヌール
本作の太陽系とは全くの異世界とも別の星系とも取れる描写がなされている惑星の城塞都市。
西洋の中世時代を思わせるような都市や社会構造だがその外観は伝統と格式を重視したものであり、実際は独自の極めて高度な科学・エネルギー技術を有していた。
騎士階級であるナイトセンチネルが地獄と戦いを繰り広げていたが、アージャントエネルギーを巡っての内乱や内通者の発生によりセンチネルらも瓦解し、最終的に罪の聖像(アイコン・オブ・シン)を投入されて滅亡してしまい、このアージャント・ドヌールそのものも地獄に落ちてしまっている。
ドゥームスレイヤーはナイトセンチネル最後の生き残りとされており、実際にゲーム終盤ではセンチネルの霊魂がスレイヤーを導くような描写も見られる。『Eternal』ではスレイヤーを直接支援する形で登場。大体アクティベートをミスったスレイヤーに左拳を浴びせられる
本来アージャント世界の原始生物エレメンタル・レイスを信仰しており、その恩恵として独自のエネルギーを扱えるのだが、それとは別に信仰していた対象がマルチプレイの舞台となっている遺跡やスレイヤーのフラッシュバックでも一瞬見られるが…こちらについては『Eternal』に大きく関わっている。
実は『DOOM3』のソウルキューブと関係すると思わしき石碑も遺されており、『3』の火星古代文明の繋がりが示唆*31されている他、本作世界の火星に中継都市が存在していたことや地球の北極圏に遺跡が遺されていたことが『Eternal』で明かされている。

  • 罪の聖像
地獄の都市「ネクロポリス」で休眠状態で安置されている最悪のタイタン。『DOOM II』で悪魔の軍勢を指揮していた「アイコン・オブ・シン」とは別個の存在だが、何故かつてのデーモンの指導者と名前や姿が似ているかは不明。
このタイタンはナイトセンチネルの司令官だった「裏切り者」の息子の肉体と魂から創り出され、アージャント・ドヌールとの戦争の最終局面に投入されたことで勝敗の決定打となった。
コーデックスでの言及こそあるが、本作では頭部のみ背景としての登場。頭蓋のルーンにロケットランチャーか何かを撃つとあの音声と共に、シークレットフィギュアの入ったスポーンブロックが飛び出すというファンサービスが仕込まれている。

  • クルーシブル
頭蓋骨をあしらった悪趣味なデザインの短杖で、膨大なアージャントエネルギーが内包されている遺物。
デモニッククルーシブル、地獄の鍵とも。
地獄のポータルを閉じるためにこれを手に入れなければならないため、地獄の都市「ネクロポリス」に訪れることになる。
また、最終盤にザ・ウェルでエネルギーを抽出されているレイスの亡骸を開放するためにも使われる。*32
なお、アージャントの石碑にもクルーシブルを指したものと思わしきものが残されているが…?
本来は所有者の意思によってアージャントエネルギーで形成された幅広の刃を展開する悪魔の剣だが、本作では残念ながら武器として使用不能。


   難易度
記事立てするには若すぎる
[追記修正無用]
ウルトラバイオレンス
ナイトメア
ウルトラナイトメア

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • DOOM
  • PC
  • PS4
  • Xbox One
  • Nintendo Switch
  • Steam
  • グロテスク
  • id software
  • ベセスダ・ソフトワークス
  • Microsoft
  • 悪魔絶対殺すマン
  • FPS
  • 古典的
  • XboxOne
  • ゲーム
  • 2016年

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年12月27日 14:06

*1 idが2009年よりゼニマックスに買収されたため、DOOM3 BFG Edition以降は同グループ企業であるベセスダからの販売

*2 メインストリームとしては。「DOOM RPG」等の傍流はその間にもリリースされている

*3 ……が、『Eternal』のサントラ制作でスケジュール絡みのトラブルが生じ、DLC以降本シリーズから外れてしまった

*4 なおジョン・カーマックは企画・開発初期に携わっていたため、本作は彼がOculus移籍前に遺した忘れ形見とも言える

*5 後述するが一部はスーパーショットガンに取り入れられている

*6 「Hey, Not too Rough」を除く。

*7 こちらもトドメを刺すことで微量回復するという点は同じだが、バーサクパック取得状態でしか発動しない。デフォルトではONだが、リロードキーを押すとそのまま殴り殺す設定に切り替えることもできる。本作にはこの大型MODの影響を受けている節がある。

*8 消費数は敵ごとに異なり、大型で強力な敵ほど大量に消費する

*9 ちなみにこの異名、『ボーダーランズ3』でイースターエッグとして本作を意識したダブルバレルショットガンの名前に用いられている

*10 オミットされたグローリーキルの中にはテレキネシスでインプを粉砕する、という物があるが没データなので設定が今も生きてるかは不明

*11 無数の死体を眺めてスレイヤーが憤る場面も見られる。ただし必要なら死体を凄く雑に扱う

*12 一方色違いのフィギュアにはあまり反応を見せない。誰かさんの視線を感じたのか、破壊や破棄とかはしないので安心しよう

*13 曲名やM1のステージ名にも引用されている

*14 スレイヤーの私室に本作のものと思しき解体されたスーツが置いてあるのが確認できる。一応ゲーム中ではこちらのバージョンを再現したスキンも選択できる。

*15 余談だが、「博士」を「はくし」と読んでいるのはどういうわけか本人だけで、他の登場人物は「はかせ」と読んでいる

*16 ただ、アージャントの背景設定を考えると機能していないだけで『3』と同様のものと言う可能性も…

*17 日本語版では何故か本編と音声・口調が違うため解りにくいが最後のセリフはハイデンの通信

*18 スナップマップモードでは「ポゼスド・サイエンティスト」表記

*19 ソルジャーが条件に関わるチャレンジではヘルレーザーも対象に含まれている

*20 内部データ的にもアーチバイルの名称が使われてたりする

*21 旧作や『Eternal』と異なり、両腕のキャノンともども「そういう形状・機能を有した器官」という設定

*22 体力をフルアップグレードさせた後の最大値が「200」なので、その状態ですらアーマーがなければ即死…という恐ろしいことになる。

*23 旧作がブームを巻き起こしていた当時にネット上に投稿された、「サイバーデーモンを倒すには死ぬまで撃て」という攻略記事風のクソコラ画像

*24 『Eternal』版サイバーデーモン「タイラント」のプロヒントにも同様に記載されている

*25 後半戦の個体も同様

*26 碑文によれ詳細な時系列は明かされてないものの4世代存在していたとされている。ちなみにスレイヤーが封印されたのは先代に当たる第三世代の頃

*27 ちなみに旧作ではBFGを至近距離で叩き込むことで1~2発での瞬殺が狙えた

*28 最終的にピストルとパンチに置き換わる形でオミットされた。ドゥームガイやゾンビマンのライフルを持ったスプライトはその名残

*29 ただしSwitch版ではハードスペックの関係かオミットされている

*30 『3』に登場するデーモン「レイス」とは別物

*31 ちなみに『3』では『I』のカバーアートをモチーフにした英雄の石碑が遺されていたが、ザ・ウェルの入り口付近にほぼ同一の石碑が残されている

*32 ただし、このスレイヤーの行動は次作『Eternal』でメイカー側が直接動く事態を招いてしまう