テックボット

登録日:2021/01/10 (日曜日) 23:57:23
更新日:2023/09/02 Sat 10:49:04
所要時間:約 3 分で読めます




……さて、これでやっと新戦力の誕生だ。

私、グリムロックが名前をつけるとしよう……



テックボット部隊!


テックボットとは『トランスフォーマー』シリーズに登場するサイバトロンの1部隊であり、
全員がSFメカにトランスフォームする。
間違っても初代ACに出てきた作業用ロボットではない。

【概要】

初登場は『2010』第23話「ブラック・マネー」であり、第25話「グリムロックの新しい頭脳」にて誕生エピソードが描かれた。

ユニクロンの頭部にて生成される妨害物質・アンチエレクトロン
トランスフォーマーの機能を狂わせるこの物質をめぐる戦いの中、セイバートロン星のパワーユニットを力づくで破壊したダイノボットのグリムロックは、そのショックで急激に知能が増大し大天才となってしまう。
そんなグリムロックは、デストロンの新戦力・テラートロン部隊に対抗するため、ユニクロンの頭部の残骸から即興でテックボット部隊を生み出した。機械からロボット生命体にするためにはベクターシグマが必要という設定はどこに行ったのか。

誕生当初は知識や情報が少なく、グリムロックに指示を仰いだりしていたが、その後豊富な知性を蓄え(後述)、晴れて立派なサイバトロンの一員となった。

メンバー全員が飛行可能。性格面では多少好戦的な部分はあれど、戦闘時には相手の弱点をつく、爆発のエネルギーをマイナスに働かせる等知性を活かした戦いを行う。一方で、人間の男女同士の関係はわからず、メリッサ大尉にキスするダーク船長を見て「人間の挨拶と言うのは変わってるなぁ」と頭を悩ませる場面もあった*1

【メンバー】

攻撃指揮官 スキャッターショット

「でも、リーダーはあなたじゃないんですか?」
CV:稲葉実(2010)、江原正士(『ザ☆ヘッドマスターズ』)

テックボットのリーダー。スペースジェットと砲台に変形する。
機首先端部の電子パルスキャノンが主な武器。
グリムロックから任命されてリーダーとなるが、当初は天才のグリムロックがリーダーではないことに困惑。
未熟な面があったが、初出動の際は最前線に出してもらえないことに不満を口にする面もあった。
設定ではケンカっ早くて大ぼら吹きな性格で、一度デストロンを前にすると弾切れになるまで戦いをやめないトリガーハーピートリガーハッピーな直情家。
それが反映されたのか不明だが、『ヘッドマスターズ』では若干強気な性格になり、仲間を「バカ」と怒鳴ったり、「お前達がやったと言うのかぁぁ!」「隕石ぃ!」とべらんめぇ口調になることもあった。


砲撃員 ノーズコーン

「あのう、それでは……あなたが私のお父さん?」
CV:島香裕

グリムロックが最初に作り出したテックボット。男のロマン、ドリル戦車に変形する。
メンバー一の頑強さと温厚さの持ち主で、ビークルモードのドリルであらゆる装甲を突き破れる。
玩具での名称は「ノーズコン」


狙撃員 ストレイフ

「イヤッホー!テックボットか、その名前気に入ったね。俺の名前はストレイフ!」
CV: 戸谷公次

2門の砲塔が特徴の高速ジェットに変形する。陽気な性格。
ライトスピードと共に生み出されたテックボットで、誕生して間もなくユニクロンの内部防衛システムを破壊した。


探索員 ライトスピード

「僕の名前はライトスピード。光よりも速く飛べるのが僕の自慢さ」
CV:喜多川拓郎(『2010』23話)、山口健(『2010』25話)

スーパーカーに変形する。あまりSFチックでないのは内緒。
宇宙旅行が自由への道だと思っており、いつの日かスペースクラフトに作り直されて宇宙へ旅立てるのを夢見ている。見た目がとにかく赤い

射撃員 アフターバーナー

「次は俺だ、よろしくな。アフターバーナーっていうんだ。早いとこ戦いたくてさっきからウズウズしてるがね!」
CV:石井敏郎

SFバイクに変形、左右にレーザー誘導式焼夷ミサイルと速射型プラズマパルスキャノンを備えた砲門を持つ。
スキャッターショットと共に生み出されたテックボット最後のメンバーでもある。
テックボットの中では好戦的かつ短気な性格で、戦いになると状況を把握せずに飛び出していくこともある。見た目はともかく、言動は赤い。(サイバトロン的な意味で)
バイクモードでは壁をよじ登るほどの車輪で戦場を駆け抜ける。
玩具での名称は「アフタバーナ」



ど、どうしたらいいんでしょうか!? テラートロンが大巨人に変身しました!!

いや、何も恐れることはない。お前達は合体戦士コンピューティコンに合体できるパワーを持っている。
合体しろぉ!


私はコンピューティコン、私の演算容量はほぼ無限大です、しかしその容量を満たす情報が不足しています

ひざまずけコンピューティコン。
私の優れた知性と豊富な情報をお前に授けよう。そして私は再び元の私に戻るのだ

しかし、グリムロック……

オボミナスの野蛮な力に対抗するには、卓抜した知性の力しか無いのだ。これが唯一の方法だ。

知能転送デバイスの装置が入れられ、グリムロックはショックに苦しむ。

うあぁ、うう、オレ、グリムロック! お前もう利口になった、オレ、もうお前の力になれない!

データ受信、結論、ただちにオボミナスを破壊する!

合体戦士コンピューティコン

「名前は…コンピューティコン。存在目的、デストロン軍団の壊滅!」
CV:塩屋翼(『2010』)、江原正士(『ザ☆ヘッドマスターズ』)

テックボットの5人が合体した巨大ロボット
スキャッターショットが胴体となり、他の4人が自由に手足となるスクランブル合体
ほぼ無限大の演算容量とスーパーコンピューター200台分の計算能力を持つ合体戦士。
当初はその容量を満たす情報が不足していたが、グリムロックが知能転送デバイスにより知性を転送することにより、膨大な知性を生かしての戦いを行う合体戦士となった。
その後、グリムロックは元に戻っている。彼はかつてのように、スワープ以外の仲間のダイノボットと共に池で魚を取って遊ぶことを選んだのだ。

戦闘時にはデータを計算し、結果を説明するような口調で会話する。その割には上記のセリフからもわかるように過激な発言もあり、名実ともにサイバトロン赤組の新戦士ともいえる。
第23話では闇の商人ダーク・マナスの前で合体、噓発見器のような役割を見せている。
1vs1の戦いではオボミナスには及ばないと計算しているが、『ヘッドマスターズ』では肉弾戦でオボミナスを圧倒したり、ガルバトロンを捕らえて「そうはイカの丸焼きだ」とシャレを言うなどお茶目な面を見せた。

余談であるが、海外名は「コンピュートロン(COMPUTRON)」。日本では「~トロン」とつく場合、スタントロンのようにデストロン合体兵士のチームメンバーを指すため、変更されたと思われる・・・
が、逆に日本語名のような「~ティコン」は「スタンティコン」のように海外でのディセプティコン合体兵士のチームメンバーに使われることが多い。あまり意味のない変更である・・・


【玩具】

玩具は1987年に発売。5人の単体販売の他、セット箱も発売されている。
玩具はスクランブル合体ロボらしく、手足が自由に換装可能。

その後長い間テックボット全体のリメイクがなかったが*2、コンバイナーウォーズでスキャッターショットの単品販売*3を経てセット売りでようやくリメイクされた。
日本ではユナイトウォーリアーズにて、「UW-08」のナンバーを与えられて発売。
5体中半数以上にあたる3体のデザイン(というかリデコ元)がCW版から大幅に変更されている*4
オフショットでは父の日を祝うテックボットの姿が描かれている。

コンピューティコンとは関係ないものの、グリムロックが用意した知能転送デバイスは彩色フィギュア『トランスフォーマー ジェネレーション1』や『トランスフォーマー マスターピース MP-08』に付属しているが、正直どれもサイズが合わないので、再現はお勧めできない。

【シャッタードグラス】

善悪反転世界では邪悪なオートボットの合体兵士第一号として登場。カラーリングはG1のテラートロンを意識している。

もともとはかなりのインテリだったのだが、グリムロックに知能を与える実験を試みたところ大失敗。知能系回路が逝かれて頭が悪くなってしまった。コミック内では善玉のオボミナスと合体兵士バトルを繰り広げた。

「データ受信、結論。直ちに項目を追記・修正する」

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最終更新:2023年09月02日 10:49

*1 創造主であるグリムロックは『ザ・ムービー』でジャンキオンの1人にキスされて、「オレ、グリムロック、キス嫌い」と嫌がっていたが、大天才になった際その辺りの記憶は消えていたのだろうか?

*2 既存商品の色替えなどで単品メンバーの発売はあった。

*3 全体の配色が後に発売されたセット版と異なり、合体名称も「ベータトロン」となっている。

*4 スキャッターショットとアフターバーナーを除く3体。残り2体もカラーリングや塗装はもちろん合体時の頭部や変形方法など変更点は存在する。また、CW版にいたスクラウンジとサイバックスも削除されている。