登録日:2021/01/16 (土) 16:41:13
更新日:2024/06/10 Mon 14:29:46
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彼氏彼女の事情
概要
『彼氏彼女の事情』とは、白泉社刊行の月刊LaLaにて連載されていた少女漫画。
掲載されていたのは1996年2月号から2005年4月号で、単行本は全21巻。著者は津田雅美。
それぞれの事情で品行方正な優等生の仮面を被っていた男女二人が、ひょんなことからそれぞれの素性を知って、恋人同士になり成長していく青春を描いた物語。
序盤~中盤は主人公・宮沢雪野と個性豊かな周囲の人間たちによる青春模様をコミカルに描いたラブコメ作品としての作風が強いが、後半からはもう一人の主人公である有馬総一郎の過去の
トラウマに焦点を当て、それに伴い作風もどんどん陰惨なものと化していき、
絵柄変化と相まって完全に別作品と化している。
読者の中にも、後半のあまりのシリアスぶりで離れていった人も多く、
賛否両論となっている。
1998年10月には全26話で
アニメ化された。(詳細は後述)
ストーリー
宮沢雪野は、一見眉目秀麗・才色兼備で品行方正な優等生。しかし、その正体は他人から褒め囃されたいだけの大の見栄っ張り。
そんな彼女は、同じクラスで学年同率一位の有馬総一郎に
ライバル意識を抱いていた。
だが、ある日彼女は有馬から「好き」だと告白され、さらには自分の正体を見られてしまう。
それを機に、有馬もまた雪野に自身の過去を告白し、互いの本性を知った二人は惹かれ合っていく。
様々な事情を抱え、恋を育んでいく二人であったが、彼らの下には次から次へと試練が襲い掛かるのだった……。
登場人物
主人公
CV:
榎本温子
眉目秀麗・才色兼備な優等生として学校の評判の美少女。
その正体は、「他人から褒められたい」「一番になってちやほやされたい」ことだけをモットーに生きている、「見栄王」。
そのためには如何なる努力も惜しまず、あらゆる友達付き合いをも断って生きていたため、「親友」と呼べる人はいなかった。
だが、有馬との出会いで自身の偽善性に気付き、また彼に正体を知られたことで「自分に正直に生きる」ことを決意。
以来、持ち前のポジティブシンキングと明るさで周囲を元気づける存在となっていく。
有馬とは次第に彼氏と彼女の関係になっていき、やがては暗い過去に囚われる有馬の呪縛を解いていく。
CV:
鈴木千尋
雪野と同じA組のもう一人の級長。
品行方正で様々な役職を掛け持ちし、剣道部もこなすというまさに
完璧超人といった少年。
しかし、心の奥底には母親からの虐待によるトラウマを抱えており、育ててくれた伯父夫婦のために常に「完璧」でなければならないという強迫観念を持ちながら孤独を抱えていた。
だが、高校で雪野と出会い、彼女に自分と同じものを感じたことを機に彼女に心を寄せ、さらに本性を知ったことで距離を縮ませ、自分のトラウマも曝け出したことで恋人同士となる。
雪野の持つ明るさによって救われるものを感じており、再び出会ってしまった実母との対決にも彼女によって勇気づけられることとなる。
北栄高校の生徒
CV:
私市淳
F組の男子生徒で、女の子にモテモテの
チャラ男。
体育祭を機に有馬と仲良くなるが、それらは自身の野望である「女の子のハーレムに色を添える」ため。
だが、有馬を心から想う気持ちは本物であり、雪野とも気の置けない仲となる。
両親とは上手く行っておらず、
一人暮らしで生活している。
CV:
野田順子
A組の女子生徒。冷静沈着なクールビューティー。
中学時代は成績優秀で学年のリーダー的存在だったが、高校で雪野の登場によりその座を奪われ、彼女に嫉妬するようになる。
雪野が本性を見せ始めた時には女子を焚き付けて彼女をシカトするよう扇動したが、あっさり目論見を暴かれる。
その後は雪野と和解し、彼女の悪友的存在となった。
CV:新谷真弓
D組の女子生徒。中学生かと見まがうような小柄な美少女。
本性は態度が大きくお転婆な性格。
大のファザコンであり、父が再婚する際は家出するほど猛反対していた。
有馬とは中学時代の同級生で、彼の抱える過去に気付き惹かれるが、彼からは妹のようにしか思われておらず、当初は雪野に嫉妬し子供じみた嫌がらせを繰り返していた。
後に和解し、事あるごとに彼女に懐くようになる。
CV:
千葉紗子
D組の女子生徒。ショートカットで活発な性格。
何かと悪戯好きであり、トラブルを引き起こしがちだが、幼馴染のつばさの面倒とフォロー役も担っている。
CV:
福井裕佳梨
D組の女子生徒。
ツインテールで大人しい性格。
亜弥とは幼馴染で、彼女にいいように使われているが、純真無垢な性格を以て何でも素直に聞く。
CV:
本谷有希子
D組の女子生徒。無口で常にボーッとしているが、ズボラなためりかをよく利用している。
文学の才能があり、
文化祭では彼女の演劇が好評を博した。
CV:
石田彰
つばさの父の再婚相手の息子。
パンクロック趣味だが結構几帳面。
CV:
佐々木望
B組に転入してきた男子生徒。
椿に昔いじめられ、復讐のために美形に変身し転入してきたが、それを後に恋と自覚する。
主人公の血縁
CV:
草尾毅
雪野の父。
妻と娘たちを何よりも愛しており、時折娘愛が暴走してトラブルを起こすこともある。
昔は大のやんちゃ坊主であり、何かと権力に反抗していたらしく、雪野にとっては「でっかい弟」みたいな存在。
CV:小山裕香
雪野の母。
夫・洋之とは幼馴染で、彼の遊びに付き合わされたり彼の祖父の死後支えたりするうちに仲睦まじくなり、電撃結婚する。
夫とは対照的に雪野と有馬の仲を応援する。
CV:渡邉由紀
CV:山本麻里安
雪野の妹たち。
物語序盤は中学生(月野中3、花野中2)で、元気盛りな年頃。
姉に構われたいが、高校に入って色々ある姉に茶々を入れつつ、初めて出会った人々を振り回して遊ぶ。
宮沢家の飼い犬。見て1分で描けそうなぞんざいな見た目をしている。
CV:藤城裕士
CV:さとうあい
有馬の伯父夫婦で、育ての親。
実母(弟の元妻)に虐待された総一郎を実の子供のように育て、本物の家族として絆を育て上げた。
最初は遠慮がちな関係だったが、雪野の登場や実母の介入も相まって息子のトラウマと向き合い、互いの壁を解き放った。
有馬の実父。総司とは義理の兄弟であり、有馬の祖父の愛人の子である。
悲惨な境遇を持って生まれたために自堕落な生活をしてしまい、その経過で関係を持ってしまった涼子に付き纏われ、彼女に利用されるだけ利用された挙句、彼自身と涼子の間に生まれた実子(総一郎)の養育費を払うだけで父親としては何一つしてあげられなかった。
その後、涼子に付き纏われる総一郎の前に現れ、総司とも和解を果たすこととなる。
有馬の実母。幼い総一郎に非道の限りを尽くし、彼に癒えない傷を負わせた元凶。
自分以外の人間を信用しておらず、他人を貶めた上で利用することしか考えない最低最悪の悪女である。
一度は捨てた総一郎を発見するや否や、彼を幸せにさせないためにしつこく付き纏って苦しめるが…
アニメ版
1998年10月から全26話で
テレビ東京系列でアニメ化。金曜18時から放送。
製作はGAINAXとJ.C.STAFF。
OPは福田舞の「天使のゆびきり」。
EDは榎本温子と鈴木千尋による井上陽水のカバー曲「夢の中へ」。
そして、蓋を開けてみると、ディティールに富んだ風景描写や繊細な心理描写、そしてハイテンションなギャグシーンといった原作の持ち味を存分に発揮しただけでなく、静止画、実写の写真やテロップを多用した前衛的な演出により高評価を得る。
しかし、庵野監督が編集した第14話の総集編がテレビ東京に納品を拒否されてしまい、怒った庵野監督は監督を降板。
16話の監督クレジットはプロデューサーの佐藤裕紀との共同で「あんのひであき」名義、17話以降は「アンノヒデアキ」名義となっている。
さらに、原作のストックが放映途中で追いついてしまったため、終盤はほとんどが静止画演出となり、総集編も追加され、ほとんどぶつ切りの形で終了。
演出力の高さが評価されている一方で、ストーリーが
中途半端な状態となっているため、同じスタッフでの完全なアニメ化を望む声も多い。
とはいえ、原作ではアニメ化の部分以降がシリアス一直線となるため「アニメ化部分まででいい」という声も。
庵野監督の「ファンが『この作品にこの声優が出ているから買おう』、スポンサーも『この声優なら安全パイだろ』と言うもんだから、いずれ限界を迎えてしまう」「ベテランの演技が型にハマりすぎてるから、今回は皆には与えられた役を飛び越える気持ちで演じてほしい」「新谷さんの声質が面白い、あれは誰にも真似できない」という意向でオーディションでは新人・若手の声優・俳優を中心的に選定した。榎本温子、鈴木千尋、山本麻里安は本作で声優デビューを果たし、女優や歌手やタレントとして活動していた千葉紗子、福井裕佳梨、新谷真弓も本作で声優デビューし、以降声優業を積極的に活動するようになった。
これからのあらすじ!
一生の不覚!リアルでの正体がバレてしまったWiki籠り!
その事実を巧妙に利用する管理人!
ああ、Wiki籠りの運命は如何に!?
次回・アニヲタ「二人の追記修正」
うお~っす!!
- 確か、「鉄人28号」の劇中BGMである「正太郎マーチ」がカヴァーされて使われているんだよね。このアニメで正太郎マーチを知ったって人も一定数いるんだろうか。 -- 名無しさん (2021-01-16 20:08:11)
- アニメの沢田役の人が後に芥川賞とるという -- 名無しさん (2021-01-16 22:44:28)
- アニメ一話目見て原作買いに速攻で本屋行ったなぁ アニメはいきなりパタパタ絵やったり実験作な事してたけどああもぶつ切りで終わるとは思わなんだ -- 名無しさん (2021-01-17 04:11:52)
- 2005年までやってたのね…、もっと古い作品のイメージだった -- 名無しさん (2021-01-18 01:42:07)
最終更新:2024年06月10日 14:29