ボム平(マリオ)

登録日:2021/04/27 Tue 23:24:00
更新日:2025/04/13 Sun 23:10:14
所要時間:約 6 分で読めます





ボム平とは、『ペーパーマリオ オリガミキング』に登場するキャラクターの1人。英語名は「Bobby」。

ボム"兵"の間違いじゃないの?」……いいえ、ボム"平"で合ってます。

概要

マリオオリビアが旅の途中にモミジ山行きのロープウェイで出会った、導火線が付いていないボム兵。
何故か記憶喪失になっており、自分の記憶を取り戻すための旅をしていた矢先、マリオたちと出会い、そのまま仲間になる。

本来は一介の「ボムへい(兵)」なのだが、オリビアからは「ボム"平"」という個人名と勘違いされており、以降も「ボム平さん」と呼ばれることが多く、ファンからも呼び名としては「ボム平」で定着している…もっともオリビアは「ボム兵衛さん」「ボム公さん」と呼ぶこともあるのだが。

道中やバトル中に眠ったりするなど、怠惰な性格であり、人によっては少しイライラするかもしれない。
一方で、常識はあるようで、オリビアの天然ボケへのツッコミ役を担うことがある。

一人称は「オレ」。「~っす」を語尾につけることが多い。マリオのことは「兄貴」、オリビアのことは「オリビアさん」と呼んでいる。オリビアも「ボム平さん」と呼ぶことが多く、お互いにさん付で呼び合っている。

バトルでは過去のシリーズの仲間ボム兵のような爆発ではなく体当たりで攻撃する。
しかし、寝ている場合は慌てて起きてから攻撃するためか転んで失敗する。

ストーリーでの活躍

前述のとおり、ボム平と出会うのはロープウェイ。どことなく「仕方なくついていくよ」的な感じだが、何回も断ると…

最初はオリガミ兵やハリボテ兵にあいさつしては襲われてしまう、突然はぐれたと思ったら缶切りパーティのところにいる、坂から転がり落ちたと思いきや寝ているなど、トラブルを巻き起こす。
一方で水ガミ神殿での二人同時にスイッチに乗ることで開く扉など、彼がいなければ進めない箇所もあった*1

OEDOランドについてからもカミテープ攻略がついでになるレベルで遊ぶ気満々のオリビアとは対照的に乗り気ではなく、忍者屋敷に入らないで待っていたりする。一方で写真撮影に関しては普通にコスプレして参加しており、完全に乗り気じゃないわけではない模様。

ブンボー軍団の1人、わゴムを撃破し、シアターに捕らわれていたキノピオを解放した際に行われたパレードのさなか、打ちあがる花火を見て、とうとう記憶を取り戻す。
そして記憶を取り戻したことでマリオたちと別れようとするが、オリビアに引き留められて最後まで同行することを誓った。
しかし記憶を取り戻してからもバトル中に寝る。


追記・修正はバトル中に寝たりしない人にお願いします。

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屋形船に乗ってたどり着いた「かぜわたり谷」。オリビアの兄にしてオリガミ化計画の首謀者であるオリー王が登場し、オリビアに仲間にならないかと誘う。
彼女がそれを断ると、オリー王は大岩によって彼女を押しつぶす。絶体絶命のオリビアを前に、ボム平は「大海原」に出ることを提案する。

以前に助けた船長の力を借り、大海原へと飛びだしたマリオとボム平は、大型遊覧船「プリンセスピーチ号」に向かう。
余談だが、大海原で発生している霧の中に入ると、引き返すとともに「キャプテン・ピオ」なる人物と彼の持つ海図の話が聞ける。というか、聞いておかないと後々先へは進めなくなる*2

何故か荒れ果てた「プリンセスピーチ号」へ赴いたあとは、マリオに対して「VIPルーム」へ行くように言う。
途中で停電を復旧したり、「おれたち、ボムへいってなんなんすかね。」とマリオに意味深な言葉を投げかけながらもVIPルームへと向かうと、大事なものが入っているセキュリティーボックスを取る。

しかし、巨大なハリボテ兵、「ハリボテボスゲッソー」が現れ、セキュリティーボックスを奪ってしまう。マリオによってボスゲッソーが倒され、「だいじなはこ」を手に入れたボム平とマリオは、オリビアのいる「かぜわたり谷」へと戻る。

そこで、記憶喪失になった理由を語る。
ボム平は仲間のボム兵と共に「プリンセスピーチ号」のVIPルームを貸し切り、優雅な船旅を楽しんでいた。
そんな中、ハリボテボスゲッソーに船が襲われ、仲間と共に立ち向かう。仲間たちが爆発していく中*3、自分も後を追おうとするが、導火線を切られたうえに海に放りだされる。
そしてキノピオタウンへと流された彼は、キノピオたちに助けられ、記憶を取り戻すために放浪の旅に出た。

そして「だいじなはこ」の中身、故障してスクラップになった幼馴染の形見である導火線を取り出すと、自分の頭に装着する。
そう、オリビアを助けるために、彼は自爆して、大岩を吹き飛ばすことを選んだ。

この際、珍しくマリオが文字通り目の色を変えて彼の自爆を止めようとする、止められなかった際に静かにうつむくなど、ペーパーとはいえ普段の作品では見せないような感情を見せている。

助けられたオリビアは、ボム平の死を知り、洞窟の中でふさぎ込んでしまう。
そんな中、マリオの下にボム平の幽霊が現れ、「アニキならきっとオリビアさんを元気づけてあげられるんじゃないすかね」とマリオに語り掛ける。
元気づけさせようるため、笑わせようとするマリオの姿を見て、「いつまでも泣いていてはいられない」とオリビアが立ち直ると、ボム平の幽霊は消えていた。

その後

後にクッパと共闘しその際にクッパ軍団のボムへいと出会った際には、オリビアは「ボム平さんがいっぱい!?」と驚いていた。
また、その中の1人が「あなたのことをなんとなく覚えているような…」と発言しており、もしかしたらボム平の生まれ変わりなのかもしれない。
ちなみに、その後シューティングで紙飛行機を打ち落としていくのだが、その際の玉は、このボム兵たちである。

ボム平の幽霊に関しては、洞窟のイベントとは別にOEDOランドで写真撮影をする際にも出会うことができる。ようは心霊写真
生きているボム平と撮りたいのなら「かぜわたり谷」に行く前に。

余談

ボム兵のオリガミ兵は存在しない。一方でハリボテ兵は存在し、終盤に自爆特攻を仕掛けてくる。

ボム平の死亡からオリビアが立ち直るまでの間、洞窟内にておたからフィギュアを見つける事が出来る。しかし中身は「大事なものの箱」「大きな岩」とプレイヤーの傷心を抉ってくる

スーパーシール』以降、「ペーパーマリオシリーズではオリキャラ*4をできるだけ出さない」という縛りがある。
これに対しただのボム兵にオリビアの勘違いという形で名前を付けさせ、導火線を切られたという体で見た目に差異を出し、記憶喪失という体で性格にも変化を出すことで「オリキャラではないけどオリキャラ」として縛りを抜けている、という説がある。*5

ちなみに、彼の立場を考えたら同じボム兵である過去作のピンキーやバレルに近いが、彼(や『ペーパーマリオRPG』のモブボム兵*6)はボム平と違って何度自爆しようが大規模な爆発を起こそうが平気という大きな違いが存在している。
この辺は『スーパーシール』より前の三作品の世界ではボム兵は何度も爆発出来るが、それ以降の世界ボム兵は爆発したら終わりと「そもそもの世界観が違う」説を挙げて辻褄を合わせるプレイヤーがやや多め。
あるいは、過去のボムへいが壁などを破壊したり協力して大砲を打ち上げる描写があっても、たった1人で自分の何倍、何十倍もある大岩を破壊した描写がなかったことから、「過去作のボムへいは力加減しているが、ボム平は文字通り命がけの最大威力で爆発した*7」説も存在する。また、プリンセスピーチ号にある歴代ペーパーマリオシリーズのピーチ姫の写真から、『スーパーシール』以前と以降で同一世界であるとも取れる。

とあるバグを使えば、ボム兵を生かしたまま旅を続けることができる。しかも増殖バグであるためボム平が増える。ただし連れて行けるのはダイヤ島まで。

オリビアが大岩に挟まれてる間、本来オリビアが話すはずのセリフをボム平が担当する。このためだけにセリフが用意されているのである。
直近のエリアやキノピオタウンはもちろんのこと、まず行かないであろうデクの山にも専用セリフがある。周回プレイをやる場合、あるいはこれからプレイする人は、やってみても面白いかもしれない。
また、タイミングによっては、オリビアとボム平、そしてマリオの3人で船旅を楽しむことも可能である。この時にも専用セリフがあり、なかなかつくりが細かいゲームである。


「アニキと オリビアさんと追記・修正ができて、本当に楽しかったっす。ありがとうっす」

出典:ペーパーマリオ オリガミキング/インテリジェントシステムズ/任天堂/2020年7月17日発売
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最終更新:2025年04月13日 23:10

*1 オリビアは浮いているうえに軽いのでカウントされない。

*2 船はいつでも出せるので、改めて出して霧の中へ進めばよい。

*3 言うまでもなく、パレードの花火で記憶を取り戻したのは仲間の爆発を連想したから。

*4 大まかに2つのパターンがあり、既存の種族の中に固有名詞や独特な容姿の設けられた個体(クリボーのクリオ&クリスチーヌやノコノコのカメキ&ノコブロス&ノコタロウ、チューさんのチュチュリーナ等)や、ペーマリオリジナルとなる完全新規の種族及び固有キャラ(ザコ敵ではシンエモン系統、主要キャラではカゲ三人組やノワール伯爵など)が挙げられる。『スペマリ』までの作品はこういったキャラが魅力的であるのもあって人気が高かった他、『マリオストーリー』のクリキングや星の精のように他のゲームにも登場を果たしたキャラも存在している。

*5 ちなみに『オリガミキング』でも、キャプテン・ピオという唯一のネームドキャラのキノピオが存在しているが、彼はマリオシリーズ初の悪人キノピオという唯一無二の個性を持っているため(作中でマリオと敵対することはないが)、その点で異彩を放っている。

*6 具体的には闘技場の対戦相手のボム兵や、サイハテ村に住む一般住民のボム兵達。後者の場合、マリオたちを宇宙に飛ばすためにボム兵の大群が大砲を使って一斉に爆発したが、全員が無事に生存している。また、『マリオストーリー』でも「感情が高ぶって爆発しそうになった」という旨の台詞を言うモブボム兵も登場している。

*7 ちなみにピンキーとバレルは、双方ともウルトラランクでそれぞれ「ウルトラバクハツ」「すんごいバクハツ」といった敵全体攻撃の大爆発技を覚える。