バレル(ペーパーマリオRPG)

登録日:2024/06/16 Sun 00:16:00
更新日:2024/09/22 Sun 12:42:05
所要時間約 6 分で読めるぞ。





…わるいが ほかを あたってくれ
ワシは もう にどと
海には 出ぬと ちかったのだ

バレル(Admiral Bobbery)とは、『ペーパーマリオRPG』に登場する仲間キャラクターである。


概要

年季の入った海兵のような帽子を被り、ネジ代わりに舵輪の付いた暗い銅色のボムへい
白いヒゲの見た目通り結構な老齢のキャラクター。目つきが鋭く渋かっこいい。プレイヤーの間ではポケモントレーナーのゲンジに似ているとの噂もある。
帽子は海軍っぽく、海外名称にAdmiral(アドミラル)と付いていることから元提督の可能性もある。

ジイサンということもあり気難しい性格をしているが、一度打ち明けると頼もしいお方になる。
かつては伝説の船乗りとして名を上げていたが、とある事件から隠居してしまう。

活躍

伝説の宝を手に入れるべくトロピコアイランドに向かおうとするも、操舵長がいないことに気付くマルコ。
そのときコンポビーから伝説の船乗りの話を聞き、マリオがスカウトすることになる。
当初は自分のことをすっとぼけ、正体がバレた後もマリオ達の願いを突っぱねていたが、それには理由があった…

かつては妻である「スカーレット」がいたのだが、彼が海に出ている間に流行り病を患い、そのままバレルが帰ってくる前に死んでしまったのだ。
その時バレルは「自分が船乗りだから彼女を死なせてしまった」と自己嫌悪に陥り、船乗りを辞めてしまったという。

しかし彼女は手紙を残しており、それをバレルに渡すとスカーレットはバレルのことを恨んでおらず、むしろ海に生きて欲しいと願っていたことが分かる。
そして彼は立ち直り、マルコン号の操舵長として同行してくれる。が、仲間にならない。

ブランクはあったもののどんな船でも自在に操る腕前は伊達ではなく、トロピコアイランドに順調に進んでいたが、途中で動かなくなってしまう。
その原因は大量の怨念であり、流石のバレルもビビっていた。
そして全員に落ち着くようバタバタしながら言った。「おちちけ おつつけ おちつけ!」
しかし一番最初に船から落とされてしまう。

トロピコアイランドで再会するが怨念に囲まれており、自らを囮に緑キノピオメガネすいふを逃がす。
その後、怨念と戦っていた…と思ったらヤシの木の上に逃げていた。

しかしダメージは大きかったようで死にかけの状態でマリオに話す。最期に「ビンテージ・レッド」を飲みたいと望むので持ってきてあげよう。
マルコが独り占めしようとしていたところを持ってくるとそれを飲み、マリオに感謝を告げた後、天国のスカーレットのもとへ旅立って行った…


追記修正は思い出の一品を飲んでから眠りについてください。

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むごっ!むがほっ!…
ふがふがふが… 海賊!?
海賊どもはどこだ!!



……実際はただ寝ていただけ。本人は全然生きていた。やはりジイサンか…
目的を果たしていないことを思い出し、マリオの仲間となる。
一応名実ともに最後の仲間キャラクター。

また、バレルは過去にサイハテ村を訪れていたようで、彼がいないとボムへいにしか心を開かない村長が口を割ってくれない。
バレルの説得により、話が進むようになる。

クリア後はコルテス達と毎日航海に出ているとのこと。
迷いを捨てた彼の姿に、天国のスカーレットも喜んでいるだろう…

ステータスと技

ボムへいということで、前作のピンキーと大体同じ使い勝手。
老齢ということもあってかピンキーに比べると攻撃力は低いが、伝説の船乗り故かタフさ(最大体力)は仲間中最大。

アクションコマンドはAボタンを使うものしかなく、いずれも結構簡単。
通常のバクハツと、ウルトラランクで取得できるすんごいバクハツの汎用性の高さから結構強いが、防御無視技が無いのと他のキャラクターがもっと強いことからやや不遇。
…だったがリメイク版で連続攻撃が弱体化された*1ことと、敵の防御貫通技が増加した*2ことで単発火力と純粋な耐久の高いバレルの株がアップした。

ちなみに、バレルの爆発には舞台上のギミックである「霧」を晴らす効果がある為、うっとおしい場合は吹っ飛ばしてもらおう。
後述するようにバブル一族やシンエモン一族相手には滅法強いが、いかにも頑丈な甲羅を持っているメット一族や、見た目に反して何故かバレルの技をことごとく無効化してしまう新規裏ボスには効かない為、相手選びは割と重要となっている。

フィールド上では時限爆弾として亀裂の入ったオブジェクトを破壊できる他、先制攻撃も可能。
ノコタロウに比べると発生に時間がかかるがその分威力は高い。攻撃発生のノコタロウと火力のバレルを使いこなそう。慣れたらバレルで十分だが
ただし爆発後は地面に倒れこんでしまい再動作に時間がかかる。

アピールはその場で爆発。*3
アクロバットポーズは直立して天を見上げる。スカーレットのことでも考えているのだろうか。
ドヤ顔にも見える…?

バレル 初期状態 スーパーランク ウルトラランク
体力(HP) 20 30 40
バクハツ 5 6 7
じげんバクダン - 3 4
すんごいバクハツ - - 8

バクハツ FP:0

初期技。Aを押してタイミングよく離して攻撃。
すんごいバクハツもそうだがバクハツ技はバブル系統には何故か威力が+1され、シンエモン系統をひっくり返せる。

じげんバクダン FP:3

初期技。自身を模した時限爆弾を3つばらまく。爆弾は相手のターン終了後にバクハツする。
タイミングよくAを押して敵の位置に配置しよう。自分たちに近すぎると逆に食らってしまう。
また、爆発した爆弾の近くに他の爆弾があるとそれも爆発する。ただしかなり近くじゃないと爆発しないため注意。
アクロバットコマンドは何故か海外版にしかなかったが、リメイク版ではちゃんと追加された。

ちなみにカメレゴン城にこの時限爆弾が飾られている。…どこで手に入れたんだ?

ふれたらドカン FP:4

スーパーランクで解放。
タイミングよくAを押してカウンターを構える。最大で4ターン継続。
直接攻撃してきた相手に被ダメージの半分をお返しする。要はあの産廃と同じ効果
体力自慢のバレルとの相性はまあまあ良い…のか?
また、吸収攻撃を中断できるのもメリット。
こちらもアクロバットコマンドがリメイク版で追加された。

すんごいバクハツ FP:9

ウルトラランクで解放。
Aを連打して全体に大爆発で攻撃。
威力は8と単発火力ではトップクラスだが消費FPの多さが悩ましい。
フラワーセツヤクのバッジやレベルアップでFP強化などをすればある程度緩和できる。

関係人物およびアイテム

スカーレット

バレルの嫁。スカーレットは彼を愛し、バレルは彼女だけを愛していた。
ある日バレルが航海に出ている間に死んでしまうが、もしもの時に備えて手紙を書き残していた。
以降のバレルの会話にも度々名前が出てくるくらい、彼にとって大切な人(ボム?)であることが分かる。

ゲーム内では一度も全体像が出てこず、容姿は不明。そもそもボムへいではないかもしれない。*4

ビンテージ・レッド

かつてバレルがとっておきの日に妻と飲もうと約束していた思い出の飲み物。本編で再び海に出てからは、トロピコアイランドに無事到着した際に飲むつもりで持参していたとのこと。
色味からワインかと思われる。バクハツするような美味さらしい。

本来はバレルのものなのだが、マルコがどさくさに紛れて勝手に自分の所有物にしていた。しかも食料扱い。そもそもこのような危機的状況でアルコール飲料を呑んでいいのだろうか…
まあ無人島に漂流するという生死に関わる非常事態に見舞われていたので、彼のそのような行動も仕方の無い面はあるのだが。

ちなみに海外版は名前が「Chuckola Cola」となっているが、これは『マリオ&ルイージRPG』に登場する飲料「ゲラゲラソーダ」の英語名と同じである。

余談

手が無いのにどうやって操縦しているんだは禁句。*5

ステージ3クリア以降のウーロン街にある闘技場では「たいしたことは なさそうな 相手だな・・・」や、「ワシに まかせておけ! マリオは見ているだけでよい!」
などの舐めプや相手を弱く見ているようなセリフを吐いている。
勝利後には「その ていどで ワシたちに いどむとはな・・・」や、「出直してくるんだな・・・」などのやっぱり敵が弱かった発言をしている。なんだこのジイサン…老後の楽しみか?

ボムへいの仲間としては前作『マリオストーリー』にピンキー、6作目『ペーパーマリオ オリガミキング』にボム平がいる。

開発段階の構想では元軍人(陸軍っぽいデザイン)という設定があった。こちらはホワイト将軍に受け継がれたものと考えられる。
没の名前はサンダース……KFC?
ちなみに没データの中には、軍人の姿となっている彼のスプライトが入っており、リメイク版のコンセプトアートでもそのイラストやアートワークが載っている。

スーパーマリオくん』では34巻のゲストキャラクターとして登場。
船乗りとしての腕前はあるのだが、原作通り妻の死を理由に仕事を断っていた…と思われたが原作と違い妻は生きていた*6
実は原作からの改変でバレルは仕事嫌いなサボり屋になっており、上記の妻の死はサボりたいがためのウソだったと判明。しかもこれまでも何度もサボっていた常習犯だったらしく、鬼嫁のスカーレットの(マリオたちも巻き込んだ)爆発による叱責を受け、文字通り発破をかけられ海に行くことになる。

原作でも若干ビビりではあったが更に悪化しており、恐怖すると失禁したりフグ~と失神したり*7ととにかく役に立たない。

ゲストキャラクター故に付いてこないので、サイハテ村ではマリオ自らがボムへいになりきって切り抜けた。



…ああ わしも しあわせだったぞ

あいしてるよ スカーレット


たしか メンバーを
さがしているのだったな
目的項目は ペーパーマリオRPG

フン!こんな アニヲタでも やくに たつなら
すきに ついきしゅうせいしてくれ!

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最終更新:2024年09月22日 12:42

*1 主にレンゾクジャンプとクリスチーヌ

*2 特に防御依存で体力の低いノコタロウが被害を被った

*3 これも霧を晴らす効果がある。ただし、リメイク版ではマリオ側にかかった霧だけを消してしまうため、「霧の影響で敵が攻撃を外しやすくなる」という折角のチャンスが無駄になってしまうのは要注意。

*4 マリオシリーズにおいて異種族間で婚姻関係になっているキャラは今の所存在していないが、クッパやクリスチーヌのように別の種族に好意を持っているキャラは割と多く存在している為、単純にスカーレットも同じボムへいであると断言する事ができない。後述の『スーパーマリオくん』ではボムへい。

*5 『マリオストーリー』のエンディングで、実はボムへいは手がちゃんと存在している事が発覚している為、普段は他のボムへいと同じく手を収納しているかもしれないが…。現に、ボス級のボムへいであるボムキングは元から腕が付いてる。

*6 『マリオストーリー』のピンキーに近い容姿をしていた若かった頃の写真とは違い図体がかなりデカい上に、老齢のバレルに合わせて加齢によって顔が全く異なっている。

*7 お笑い芸人・レギュラーが元ネタ。