ペーパーマリオ オリガミキング

登録日:2020/07/27 Mon 15:21:10
更新日:2024/04/20 Sat 15:45:38
所要時間:約 52 分で読めます




山折り谷折り、

大冒険!

ペーパーマリオ オリガミキング』(PAPER MARIO: The Origami King)とは2020年7月17日に発売されたペーパーマリオシリーズのアドベンチャーゲームである。

本作もパズルとアクションが融合した独自のシステムによって進行する。
作風として何故か所々で歌ったり踊ったりと前作カラースプラッシュに通ずる陽気なところもあるが、顔をくり抜いたりバラバラに切り裂いたり紙でなければ全年齢対象で発売できないであろう残酷な描写や重い設定が多々ある。
むしろ「紙だからセーフ」理論で暴れているまである。
また普段はマリオと敵対関係になるクッパ軍団が本作では終始味方であることも特徴である。


ストーリー


ピーチ姫からオリガミ祭りの招待状をもらったマリオルイージ
お祭りに期待しながらキノピオタウンに向かった二人だったが、町には誰もおらず異様に静かだった。
不思議に思った二人はピーチ姫に会いにピーチ城へ向かったが、その先に待っていたのは普段とは様子がおかしい折り紙になったピーチ姫だった。
「生まれ変わらないか?」と尋ねてきたが、それを断った直後にマリオは地下に落とされてしまう。更にそこには中途半端に折られたクッパと彼の目の前でクッパ軍団が次々と折り紙にされてしまうという衝撃の光景だった。そしてマリオは壁に閉じ込められていた折り紙の少女オリビアと遭遇。
その後クッパと共に地下を脱出した一行の行く先に待っていたのはピーチ姫とオリビアの兄オリーだった。彼はこの世界の住人を折り紙に変えて、折り紙の為の国である「オリガミ王国」にすることを宣言。すると巨大な五色の紙テープが出現してなんとピーチ城に巻き付いて持ち上げてしまう。一度はクッパクラウンに乗ったヘイホーによって脱出するも、城内でルイージと離れていた為に、マリオは彼の救出に向かおうとする。しかしテープに阻まれてデクの山へと吹き飛ばされてしまう。
マリオは一緒に吹き飛ばされたオリビアと共にこの危機を救うために山の頂上に運ばれたピーチ城を目指して旅立つのであった。
途中で土ガミ様や水ガミ様などの「カミ様」たちの力を借りながら、オリーに協力する「ブンボー軍団」と戦い続けてきて、ついにオリーとの決戦に挑むマリオ達。
戦いの末、ついにオリーに勝利したマリオ達。全てが終わりオリビアが導き出した、結末とは…。



システム


本作は円形状のフィールドで敵と戦うパズルとアクションが融合したシステムとなっている。
また今作でもレベルアップのシステムが存在しない。しかし全くマリオの能力が上昇しないというわけではなく、道中で手に入る「MAXUPハート」でHPを増幅させていくことでついでに攻撃力も上がり、弱い敵なら踏んだり叩いたりするだけで戦闘を挟まず倒すことが出来るが、バトル勝利時のボーナスコインは貰えないので注意。
あるキノピオを救出すればタウンに帰ったそのキノピオから、今まで行った場所に取り逃がしたハートがいくつあるかや、どこにあるのかのヒントをポエム調で教えてくれる。

  • 通常戦
通常戦はフィールド内にいる敵を相手に戦うのだが、指定された制限時間と回数でフィールドを操作する必要がある。フィールドの回転とスライドを駆使して敵を縦一列もしくは2×2に並べると、ダメージが1.5倍に増加したり報酬のコインが増量したりと言ったボーナスが発生する。
本来より少ない手数で敵を揃えると…?

また、敵が多いと連戦する「ウェーブバトル」になる。
休みなしの連戦な分、勝った場合にもらえるコインは通常よりも増える。
雑魚戦でもBGMがエリア毎に変わる豪華っぷり。

  • ボス戦
ボス戦は通常戦とはまた違ったルールで進行していく。ボスは中央に居座っており、端にいるマリオをフィールドにおかれた矢印を回転とスライドで行きたい場所に誘導させるというものとなっている。
作成したルートの終点にアクションパネルか魔法陣がなければ転んで何もできないため、上手く誘導させる必要がある。
攻撃力はボスに近いほど上昇するが、それは相手も同じであるため残りの体力には気をつけよう。

ボス戦の攻略はただ適当に前に進んで最前列で殴るだけで攻略することは難しく、フィールド内にあるアクションパネルの他に魔法陣を起動させるONパネルや攻略のヒントが書かれているヒントパネル、隠されたアイテムやパネルが入っている宝箱等を時と場合によってマリオの進行ルート内に上手く配置させたり、敵の攻撃に合わせて丁度いい間合いを見極めることが攻略の鍵となる。 頻度は各ステージで2回ほど。

  • 武器
縦一列を連続で踏みつけて攻撃するブーツと2×2のマスを攻撃するハンマーがマリオの通常の攻撃手段であり武器となっている。
初期装備の「マリオのブーツ」と「マリオのハンマー」以外の武器には耐久値があり、一定以上使用すると壊れて消滅してしまう。
棘や炎を纏っている敵にダメージを与えられるアイアンブーツシリーズや、ジャンプと同じ範囲の敵を攻撃できるポイなげハンマーシリーズなど亜種もある。

  • アイテム
アイテムは大きく戦闘時に使用出来るものとエリア移動時に使用出来るものとで分かれている。
戦闘時ではHPを回復できるキノコの他にフラワーやしっぽ等の攻撃アイテムがある。
エリア移動時には「だいじなもの」に含まれているアイテムの他にキノコと発明家キノピオからもらえる発明品とブーツカーを呼び出すホイッスルがある。
発明家キノピオからもらえるアイテムのレーダーはキノピオとハテナブロックの位置を探知できる。後述のアクセサリーにも同じく探知する「~チャイム」もあるが、こちらは方向や距離などより正確にわかるようになる。ただし使用していると徐々に電池を消費してしまうため、充電したいときは発明家キノピオにコインを支払えば充電してくれる。また敵の索敵を逃れることが出来る「とうめいスーツ」も同様である。
これらはYボタンでメニューを省略して使用出来る。

ちなみに「だいじなもの」のアイテムは主に鍵だが、中にはクリボーやどこかで見たことのあるゴリラ賞金稼ぎの被り物もあったりする。


  • アクセサリー
特定の場所にアクセサリーが販売しているアクセサリーショップがある。
アクセサリーには戦闘時にHPや制限時間の増加やダメージを軽減する効果があるものがあり、またエリアの移動中には隠されたキノピオやハテナブロックを探知するものなどがある。
また、店で一定以上のコインを使用すると貰えるメンバーズカードもアクセサリーとして扱われ、装備しているとカードのランクに応じて2割引〜半額になる。
これらは装備することで効果が発揮できるが、一度に装備できる数は5個と制限されているので注意。
序盤ですら2000、3000コインは当たり前と言わんばかりで後半に至っては8000コイン以上がザラ等全体的に価格が強気。しかし何度かゲームオーバーになると、価格が安くなったりする。

  • 魔法陣
魔法陣にはマリオの手を伸ばすカミの手と後述のカミさまに変身するものがある。
カミの手はエリア内では壁をめくったり、対象を腕で叩きつけたり、遠くのものを掴むなどと謎解きに大きく関わってくることが多い。
またボス戦にも出現し、その際は相手を叩きつけたり放り投げたりとバトルの攻略において重要な役目を果たし、これでフィニッシュを決めると特殊演出のトドメとコインのボーナスが入る。

カミの手の他にはオリビアがカミさまに変身することが出来る魔法陣がある。
エリア移動では土を盛り上げる、大量の水を放出する等マリオが進むために必要なアクションを行うことが出来る。
戦闘では通常戦ではウェーブバトル時に敵が持っていることがあるが、主にボス戦で使用する。ボスによって有効なものが異なる為、場合によって適切な種類の魔法陣を選ぶ必要がある。
エリア内では魔法陣がどこかに隠されていることがあり、これを探し出す必要がある場面も多い。また発動にはオリビアが必要なため、イベントで彼女が不在時には使用することが出来ない。

  • カミッペラ
草木をハンマーで叩いたり、敵を倒すことで手に入る紙きれ。
この世界の構成要素でもあり、人物によっては通貨のような使い方をし、あるいは商売として売買してることも。
ハリボテ兵によって出来たスカスカ穴を修復する際に使用する。有野「安田大サーカスや」一定以上カミッペラが溜まると修復されてコインの出現と共にその上を移動することが出来る様になる。
カミッペラの容量は紙テープを一つ破壊するごとに増えていく。
また、スカスカ穴を修復していくと博物館にあるサウンドギャラリーの曲を解放することが出来る。

各地にはオリガミ兵によって折られてしまったキノピオが隠されており、ハンマーで叩いたり引っこ抜く等で救出することが出来る。
彼らを助けていくと戦闘中にマリオの戦いを観戦する者が増えるだけでなく、コインを支払えばバトルの手助けをしてくれる。数が少ないと相手に物を投げつけるくらいしかないが、キノピオの数と支払うコインが増えていくとハートを投げて回復させたりパズルの正解ルートに動かしてくれる等より強力になっていく。
今作ではコインが簡単に手に入りやすく*1、毎回100枚払って正解ルートへの一手を動かしてもらうだけでもバトルの報酬で十分おつりが出るため、割と手軽に使えていろいろ便利である。コインでの応援を抜きにしても、背景のガヤとして戦闘のアドバイスをすることもある。

蝶にされた連中が「羽ばたきが止まりません」と言って手をパタパタしながら跳ねたり、犬にされたキノピオの口癖が「わんわん!」になったりと、戻ってもオリガミ状態だった時の影響が強く出ている。これもまた黒い任天堂。

キャラクター

お馴染み主人公。
新たな力であるカミの手を手にし、オリーの野望を阻止するために冒険の旅に出る。
相変わらず喋らないが、長年の芸歴ゆえかキノピオたちとキレのあるダンスやサイリウムを持ってのオタ芸をしたり、総じてアドリブ力と適応力がやけに高い。芸歴とはいうがマリオくんは関係ない
基本的に肝が据わって動じないものの、白目を向いて気絶したり、仲間の危機にひどく慌てたり、帽子を深く被り悲しそうな表情を見せるなどかなりリアクションが豊富。

一対多が基本のシステムもあいまって終始マリオ無双な大暴れっぷりであり、結構な数の敵に囲まれようと蹴散らすミスターニンテンドーの勇姿をこれでもかと拝める。
そもそもペラペラにとってオリガミは上位存在といって過言ではないほどの差があるのだが、それをほぼ単騎でなぎ倒すヒゲはいったい……。
それでもカミ世界においては禁忌ともいえる力を持った文房具等には決定打や防御手段に欠けるため、オリビアの力を借りて対抗していく事になる。


わたし
えーっとオリビアです。
なまえです!

本作の相棒枠にしてオリーの妹。
兄であるオリーの野望を止めるためにマリオたちと共に冒険する。一人称は「わたし(わたくし)」。

心優しいが、世間知らずで思い込みが激しい部分もあるマイペースな性格。
常に明るく無邪気な本作のムードメーカーとなっているが、天真爛漫が過ぎるあまりオリーを止めるという旅の目的から脱線しかけてしまうことも。*2
マリオの選択肢次第では彼女を窘める人が誰もおらずツッコミ不在の冒険になってしまう。
道中で出逢う様々なものに興味を示し、エレベーターガールをしたがったり、マイクを持って歌うなどマリオたちの冒険をもりあげてくれることもある。
今作ではマリオも妙にノリが良く、途中で加わる旅の仲間も交えて、終始仲良く冒険している。
そんな彼女のファンもかなり多い。曰く世界一可愛い折り紙だとか。
よく見ると足が茶色く、イエロースターのように靴なのか、はたまたストッキングでも穿いているのかは不明。
やはりファンアートでは擬人化作品もあり、この靴なのかストッキングなのか微妙に分かりづらい部分は絵師によって解釈が分かれている。
一応膝らしきものが確認出来るので恐らくストッキング。
そして擬人化・非擬人化問わずR18作品まである。


明言こそされてないがオリーと同じくカミを操る力を持っており、魔法陣さえあればマリオにオリガミの力を与え、
また自身を折り直すことで暴威と言って差し支えない力を行使できる。ただし、邪気がないためか技法がないゆえか、オリーのように無造作にカミを支配する強制力はない模様。
イベントやバトルではマリオのカミの手を発動したり、カミさまに変身したり、攻略のためのアドバイスをするなどのサポートしてくれる。
本作ではバトル中・フィールド散策中など、大抵いつでもオリビアからヒントを聞くことが出来る。
周囲の分析というよりは単に彼女の直感な話ばかりになるため、全く意味のない雑談であることもあれば、困難を打開する的を射た情報の時もある。攻略に行き詰ったら試しにオリビアに相談するのが吉。

詳しくは項目を参照。

ペラペラのやつらを
オリガミ兵として生まれ変わらせ…
このうすっペラな世界を
オリガミによるオリガミのための
オリガミ王国に作り変えるのだ!

オリビアの兄にして本作の黒幕。
あることがきっかけでペラペラの住人、特にキノピオを恨んでおり、この世界の住人を全て折り紙にしてオリガミ王国」に作り替えようとしている。一人称は「私」。

相当用心深いらしく、シリーズお馴染みの「下僕にならないか?」という質問にはいと答えても「油断させた隙をついて倒すつもりだろう?」とつっぱねる。*3
使えないと判断した部下を平気で切り捨てたり、邪魔になるとわかれば妹であるオリビアを壁に閉じ込めたり、大岩で押し潰す等非常に冷酷な性格。
それでも兄妹としての情はあるのか、改めて2度程オリビアを説得するために直々に赴き、「どうしてもというなら仕方ない」と大岩で押し潰したにも関わらず「潰されたオリビアは気の毒だが」と発言している。オリガミ城にもオリーとオリビアの像が並んでいたりもするし。

詳しくは項目を参照。


ワガハイのぐんだんに
なにをする!
いますぐやめろー!

お馴染みマリオのライバル。「泣く子も黙るクッパ様」を自称する。ある場面で本当に泣く子を黙らせる事になる。
今作ではオリガミ祭りに招待されていた*4ところをオリー王によって中途半端に折られ立て掛け看板のような姿にされてしまい、部下も次々と折り紙にされてしまう。
ともあれ、こんな有様となったクッパを情けないと思うプレイヤーもいるかもしれないが、大魔王である彼を部下も含めて一方的にやり込めることから、オリガミという存在の脅威が知れるというもの。
だが、オリガミにされた者はオリーに洗脳されるはずなのに唯一クッパだけは自我を保っているので、その辺は流石大魔王と言ったところ。
後述の原因によって元に戻ることが出来ないでいる。そういった事情もあり、本作では部下も含めてマリオに非常に協力的となっている。
オリビアに対しても特に失礼な言動がないほか、根本的に無邪気で優しい子なためか結構な仲良しに見えるほど好対応をしている。
また、折りたたまれた状態でも炎を吐くことは可能で戦闘では縦一列を炎で焼き払ってくれる。本作では最後に仲間として加入し最終決戦まで同行する。
ペーパーマリオシリーズでクッパが仲間になるのは実にスーパーペーパーマリオ以来である。

  • クッパ軍団
我らがクッパ様の部下の皆さん。
弱さを認めつつも信頼されている事に自信はあるクリボー、ややマイペースなヘイホー、真面目な性格のノコノコなど、様々なRPG作品で描写されたような性格のメンバーから、単語単語で喋るガボン、勇敢なボム兵、「カタカタ」としか言わず()内に通訳されるカロンなど、新しく性格や個性の設定されたキャラクターも。特に無言のメットとトゲゾーは衝撃である。
今回は首領であるクッパがあの状態、クッパ城に配備された連中もカメックのミスで前線に出る事態でなく、各地で軍団員がオリガミ兵にされているなどの非常事態で、争ってる場合じゃない事情もあるせいか、長年のライバルかつ知り合いでもあるマリオを多くは「マリオさん」呼びしていたり、総じてかなりフレンドリー。
たとえ相手がマリオでも助けられたらちゃんとお礼を言ってくれるできた軍団である。
なお一部はキノピオタウンに住んで働く者もいるようだが、タウンにはクリボーやノコノコを始めとした亀系キャラの姿は見当たらない。仲が悪いか、住み分けがされているのか。ただ、一部のキノピオは、クッパ軍団のことを「真面目に働いている」と評価している様子が見られる。


(コタ)えまで全部(ゼンブ)
うすっペラのペラペラなのね

サヨナラ

お馴染みキノコ王国のお姫様。
序盤でオリーによって折り紙にされ、洗脳されてしまうなどと散々な目に逢う。
その為ちゃんとしたペラペラの姿を見せるのは冒頭の手紙のシーンとエンディングくらいしかない。
とある場所にラクガキされた漫画では自力でクッパを撃退している。


いや〜兄さん
おまつりなんて楽しみだね!

お馴染み緑の弟。
ピーチ城に訪れたときにピーチへのプレゼントを忘れて取りに戻るためにマリオと別れるが、騒動に巻き込まれて一時は行方不明になってしまう。
マリオによって壁に封印されていたところを救出され、事情を聴いたのちに「たまには役に立たなきゃ!」と張り切り、ピーチ城の鍵を探すためマリオと別れて単独で行動する。
君が一緒にいれば大概の問題はどうにかなるんだが……
マリオが行く先々で出くわし鍵を見つけてくるもどれも全然違うことが続くが、結果としてそれがその時最も必要な鍵であり、カミテープへの手がかりとなっている……が、役に立ったというほどのことではなく、別に彼がいなくても見つけられるようなものだったりする。
というかクッパ城にまで乗り込んでおいて中にあった鍵をピーチ城の鍵だと言い張ったりしているので、どう考えても大分痴呆が始まっているようにしか見えなくてかなり危うい
またカートを所持しており、オープニングでもピーチ城まで運転している。
流石は兄と比肩する実力を持つだけあってか、オリガミが跋扈してるはずの各地をドジを除いて傷を負った様子もなく巡っている。
しかし仲間として戦ってくれることはないため、悲しいかな本作に至っては本人の意気込みに反してほとんど役立たず。
ブラザーなアクションで息ピッタリなところを見せるファンサービスだったり、ひょんなところで最大の活躍を見せるあたり相変わらず持ってるんだか持ってないんだか……。

…この兄弟らの家はピーチ城まで結構遠いのだろうか?
その割には一部作品のキノピオや前作のピーチは歩いて家まで来ていたが…。定期的に引っ越しでもしているのだろうか

ある場面で帽子のLが反転するというミスがある。


ああ
オレ、ボムへい。
でも実はオレ、
自分の名前しか覚えてないんだ。
記憶そうしつってヤツっすよ

モミジ山へと向かうロープウェイで出会ったボム兵。
ボム「平」なのはオリビアの誤読からである。他にも「ボム公」「ボム兵衛」など色々と間違えられる。
酷い所では記憶喪失の意味合いを勘違いされており、勝手にオリビアに哀れまれたりもする。*5
…あれ?何かが足りないような?

詳しくは個別項目で。



  • 考古学者キノピオ
はっ!
なんだ君は!?
見たことのない姿だな!
まさか
君が古代人か!?
そうなのか!?

ヤケスナ大砂漠で巨大ハリボテサンボに食べられてしまっていたが、マリオの活躍で救出された。
かなり知的かつ学者の名に恥じず博識で、古代文字を読むことが出来、自身も古代遺跡と伝説の古代人・ピオの謎を解くために訪れていたためマリオ達に同行する。音痴らしい。
キノピオ共通の怖がりな面もあるが、それを押して知的探求に乗り出し、臆せず戦闘にも参加する等、心身ともにたくましいキノピオと言えるだろう。
頭でっかちというわけでもなく、マリオのようにノリこそしないが知らないオリビアの歌を鑑賞して感想を述べるなど柔軟性も持つ。最終的にはノリノリな曲を流す際に一緒にダンスでノッてくれる。
フィールドアクションとして、地面の怪しい場所をスコップで掘ってくれる。
また戦闘中ではスコップで掘って現れたコインで攻撃する。
普通なら戦闘面は期待できなさそうに思えるが、このキノピオ、縦一列と2×2マス両方に攻撃でき、その辺のオリガミ兵なら一撃で葬れるほどの攻撃力を持っているので、なかなか頼もしい戦力になってくれる。
攻撃は出土する物体頼りなのでスカなこともしばしばあるが、オリガミ兵とまともに戦える程の戦闘力を持ったキノピオという何気にかなりすごい人…いやすごいキノコ。
何気に仲間になるキノピオと言うのはペーパーマリオシリーズでは初である。


やったー!
マリオがボクのいうことを
きいたぞ〜!

クラウンを自由自在に乗りこなす、腕白盛りなクッパの御子息(カメック談)。
若干わがままで自由なのは相変わらずで、ハサミにバラバラにされたり、オリビアにもてはやされた結果「もっとかっこよくなる」と言って汚れに効く温泉に長く漬かり過ぎて逆に脱色してしまったり、遊び半分で分かれ道を選び、彼もしくはオリビアの選んだ道を選ぶとハリボテワンワンの餌になってしまう…と、所々でトラブルを引き起こす。
しかしマリオには珍しく…というよりシリーズでは初めて協力的で共闘する中でマリオを庇ったりと今までにない姿を見ることが出来る。
戦闘では相手に突進して攻撃する。が、復活後に彼を戦わせる場合は一回戻ることになる。

カーッ!?
知り合いもなにも…
私はクッパ様の側近として
これまで何度もマリオくんと
戦ってきた…
伝説の魔法使い、
カメック様ですぞ!

クッパの側近にして魔法使い。
…なのだが、今回はある失敗が原因で箒を本来の用途で使用する羽目に。彼もまたマリオ達に協力的で、クッパ城を占拠したオリガミ兵らを倒すために共闘する。
「仲間になるカメック」という、シリーズでも類を見ない何気にレアな存在
今作では多少控えめだが慇懃無礼な口調やマリオをくん付で呼ぶ、「何度もマリオくんと戦った」という台詞から、スーパーシール及びカラースプラッシュに登場したカメックと同一人物の可能性が高い(もっと遡るならマリオストーリーのプロローグでもイベント戦として戦っている)。
オリビアに「おじさん」と呼ばれていたので多分男。今作で明かされる衝撃の事実。
高い危険感知能力で危機を脱したり、魔法を駆使してサポートする等有能な面が目立つ。
戦闘でも縦一列と2×2マスの敵を攻撃してくれるなど頼りになる。
基本的に尽力してくれるし、高い記憶力や器用さで危うい場面を救うなど大活躍……なのだが、なんとなくマリオに押し付k… 任せられるものは任せてくるニクく食えないヤツ。
何故か掃除役を任されているのに本来の箒を施設に没収されているせいか、攻撃が不発することもある。
空中戦でも敵艦を倒したり、危機に瀕したマリオを庇ったりと要所要所で大活躍を見せる。

失敗というのが、空飛ぶクッパ城で逃げる際、取っておきの機能を出すボタンと間違えてエンジン停止ボタンを押し、城を墜落させてしまうという彼らしくないものだが、終盤に訪れるクッパ城のとある部屋にあるそのボタンはエンジン停止ボタンのすぐ隣にあるという大変紛らわしいものであった。非常事態は慌てて冷静さを欠きやすいもので、こういうボタンは大抵押し間違えの無いよう離れたところに設置すべきものなのだが……。
しかも張り紙にはボタンを押すと起こる機能の下に「…は右(左)のボタンです」ととてつもなく小さな文字で書いてあるという間違えても仕方ないものだった。つまり、
右側のエンジン停止ボタンの張り紙に「とっておきは、ひだりのボタンです
左側のとっておきボタンの張り紙に「エンジン停止は、みぎのボタンです
と書かれていたのである。まるで張り紙を貼る場所を間違えたので後から書き直したかのような記述で非常に紛らわしい。明らかにクッパ城の設計上のミスや管理者側の過失である。
その結果、クッパ城はある観光地に墜落してしまい、損害賠償として多額の借金を背負いクッパ軍団は従業員としてこき使われる羽目に…。魔王軍でありながらきちんと働いている辺り、意外に律儀である。

  • 缶づめ☆パーティトリオ
モミジ山で缶詰パーティを開こうとしているソンブレロヘイホー、ガボン、ほねクリボーの三体。
最初はソンブレロヘイホーしかいないが、パーティに遅れている残りの二人を連れてくる事で缶詰パーティが始まり、ほねクリボーがマリオが所持している缶詰を開けてくれるようになる。
出番としてはちょい役なのだが、実はガボン、ほねクリボーは缶詰パーティに連れて行くまでの間、ガボンはシューリンガン、ほねクリボーは頭突きで戦闘に参加してくれ、メニュー画面でも仲間として表示される。

  • オリガミ職人キノピオ
大海原のキノコ島で細々とオリガミ作品を折っている緑色のキノピオ。オリガミ祭りにも「オリガミ城」という大作を出展し、それの主としてオリーとオリビアを折るつもりだった。
オリーの産みの親であり、ブンボー軍団のかつての主人でもあった。
「いのち折り」と呼ばれるオリガミに命を吹き込む特殊な折り方を体得しており、ある行動が原因でオリーによって壁の中に閉じ込められていた。おまけにテープまで貼られるという厳重さ。
彼の部屋にはセロハンテープとハサミを除くブンボー軍団の折り紙に対しての活用方法やオリーの最終目的の禁断のオリガミについて書かれた本もあり、また別れ際に大切なメモをオリビアに渡すなど、彼を訪ねたタイミングが物語の折り返し地点ともいえる。

  • キャサリン
旅の道中あちこちで遭遇する謎の恐竜。
オカマという設定でお馴染みだが、近年では周囲にも普通に女性扱いされている。オリビアも女性扱いしているが、面識がほぼない彼女は本当に性別を間違えている可能性も。
登場回数は少なく敵対することもないが、現れるたびにマリオとプレイヤーたちに強烈なインパクトを残して去っていく。(1回マリオを気絶させた)

カミさま

土、水、火、氷を司る神だが、オリーによって折り紙にされて理性を失っている。
そのため彼らの力を借りるために中ボスとして戦うことになる。
倒すと折り紙となった彼らの折り方が書かれた本が現れ、それをオリビアが習得することでカミさまに変身して力を使うことが出来る。
オリー戦の第一形態はこいつらに変身したオリーを相手取ることになる。どれかのカミさまにランダムで変身し、カミの手のラッシュを食らわせるか一定ターンが過ぎると別のカミさまにチェンジする。また、オリーの場合一部のカミさまは挙動が違ったり、攻略方法が違う。
各地にはカミさまを祀った場所が存在し、総本山とも言うべき塔もある。

  • 土ガミさま
ピクニックロードの土ガミ寺院にて祀られている、土を司る巨大なカメの姿をしたカミさま。亀なのでノコノコに信仰されている。恐らくモチーフは玄武。
敵対時は甲羅が固くジャンプは通用しないが、それ以外の箇所をハンマーで叩くとダメージを与えられ、特に弱い尻尾を叩くと甲羅に篭る。カミの手でひっくり返せばトドメだ!
土ガミさま戦は実質ボス戦のチュートリアルであり、突破は最も容易い。
切り札はステージの足場を勢いよく隆起させてマリオを吹っ飛ばす「だいじしん」。

オリビアによって力を借りられるようになると土を操って盛り上げたり、逆に下げてマリオが通れるようになる。また戦闘ではマリオがいる足元を盛り上げて相手の攻撃を防いでくれる。

  • 水ガミさま
モミジ山の水ガミ神殿にて祀られている、水を司るドラゴンの姿をしたカミさま。モチーフは恐らく青龍。
敵対時はハンマーが効くが飛んでいるため、一度ジャンプで踏んで地上に下ろしてから攻撃する必要がある。
また、水の竜巻を起こしてパネルを洗い流したり、ターン終了時に水を吸い込んで膨らみ、最大まで膨らむと強力な津波「ビッグウェーブ」を起こしてくる(最終的には「メガウェーブ」「ギガウェーブ」に強化される)ので、波の届かない高い場所へ避難する必要がある。

オリビアによって力を(ry大量の水を放出して水で満たしたり、炎を消したりすることが出来る。
唯一ブンボー軍団戦で活躍しないカミさま。 故にカミさまの中で最も不遇。
特に一部のボス戦では 「ハズレ」 としてフィールドに置かれるという有様。

  • 火ガミさま
ヤケスナ大砂漠のあるポイントにて、祈りの儀式(オリビアをアイドルに見立てたコンサート)をする事で現れる火ガミ洞窟の最深部に眠る、火を司る鳥の姿をしたカミさま。モチーフは恐らく朱雀。やはりというかあの鳥ポケモンと絡めてネタにされた。目無いから睨みつけられないんですけどね。
敵対時は飛んでいる上燃えているのでアイアンブーツ以外は効かず(カミの手も最初の一撃でダメージを受けて強制終了)、羽をパネルにばらまいて踏むとダメージを受けるようにしたり、攻撃しても羽が抜けてパネルに散らばるだけでたいして効いていなかったりと強敵。
しかし水に濡れるとご自慢の炎も消え、ぐったりして地上に下りるので踏んだり叩いたり出来るようになる。しかしカミの手で仕留めきれないと復活してしまう。
また、生半可な攻撃では抜けないほど頭の羽はしっかりセットしているようで…?

オリビアによって(ry灼熱の火炎を吐いて火を付けたり、氷を溶かすことが出来る。戦闘では敵だけではなく、厄介な障害物や氷も焼いたり溶かしたり出来る。

  • 氷ガミさま
大海原の中央・ダイヤ島にある氷ガミ山に眠る、氷を司る白熊の姿をしたカミさま。亀、龍、鳥と来たら虎だろ…とか土、水、火と来たら風だろと思った人もいるだろうが、恐らく「白虎+風」というパターンが演出するのが難しかった為に変更されたと思われる。
居場所が居場所なだけにどうやってコイツをオリガミに出来たのかが謎である。
敵対時は開幕から氷で身を守り、ほとんどの攻撃が通用せず、氷の中から攻撃するなど攻守ともに隙がない。
反面、氷が無くなると守りも甘くなる様で、カミの手で大きな隙を作ることが出来る。
また追い詰められるとパネルを氷で包んで迷路を作り、パネルをシャッフルして惑わせてくる「アイスメイズ」を使う。スクショ機能なんて使うなよ!もしルート構築を間違えようものなら…

オリビア(ry水やフィールドを氷のブレスで凍らせることが出来る。
戦闘面でも同じで、敵を固めて動きを止める事が出来る。

ブンボー軍団

オリーの手下で紙テープの番人を勤めている。
どれも姿と名前共に文房具そのものであることが特徴。性格も主に似て物騒な連中ばかりである。
またそれぞれオリーのマークが刻まれている。
なんと全員が肩書きと同名のタイトルの専用BGM持ちという豪華さ。
その正体はオリーの生みの親であるオリガミ職人の使っていた道具。最初から意思があるのか、後から意思を植え付けられたのかは不明だがオリガミ職人曰く「(オリーは)道具たちと一緒にここを出ていった」ので前者の可能性が高い。
ちなみにこのうちセロハンテープ、ハサミ、ホッチキスはスーパーシールにおいてモノシールとして登場しており(ただしハサミ以外は見た目が当時と違う)、かつてマリオを助けたモノ達がまさか牙を剥いてくるとは誰が予想できただろうか。なおモノシールの代名詞でもある扇風機は文房具ではなく家電のため敵対しないが、代わりに別の場所でマリオ達を助けてくれる。

  • イロエンピツ
  
 
 

ミハラシタワーの赤の紙テープの番人である「ミサイルアーティスト」。専用BGMはギターロックだが、色鉛筆のイメージからか少しテクノな音源も混じっている。
一人称は「ミー」。「〜でざんス」と言う語尾をつけながら話す。イヤミか貴様。戦闘中は胡散臭い口癖を忘れて喋るので、わざとやっているのかもしれない。紹介映像では口調が違った。
色鉛筆だけに台詞の色もカラフルである。編集画面もすごいことになってます。
オリーのマークの場所はケースの蓋。
アーティストを名乗るだけあって絵は非常に上手なのだが、壁でも床でも好き勝手に書いてしまう迷惑なやつ。しかし何故かキノピオだけはヘタクソ。他の連中を見るにどう考えてもわざとである。
誰かオヤ・マーからポンプ借りてこい。
中にある色鉛筆をミサイルのように飛ばして攻撃してくる。また、イロエンピツという名前だが、本体はケースの方であり、外側の強度とは裏腹に口の中の強度はそれ程でもないのか、ミサイルを放つ前に背後から蓋を閉じると自爆させることが出来る。逆に正面から蓋を閉じようとしても蓋を閉じて防御されてしまう。
追い詰められると色鉛筆を金色に輝かせ、回転しながら発射する「アーティスティック・ローリングミサイル」という必殺技を使ってくる。この間は背後から叩いてもミサイルで抑えられて蓋が閉まらないため自爆させる事は出来ないが、それはイロエンピツ自身も蓋を閉じて防御できない事を意味する。
ちなみにフルネームは「ジャン=ピエール・イロエンピツ12世」とのこと。
ちなみに口の中をよく見ると入っている鉛筆と違う色で擦ったような跡があり、その再現度には舌を巻いた人も多数。

立ち回りによってはノーダメージでいける数少ないブンボー軍団。後述するハサミも可能だが、あちらは実行するとなるとリスクがめちゃくちゃ跳ね上がる。

  • わゴム
これからワタクシがじきじきに
相手してやるヨッホォ〜ン!

OEDO大劇城の青のテープの番人である「ゴムゴムエンターテイナー」。専用BGMは軽めのイントロパートと重さがあるサビパートに分かれており、印象が大きく異なっている。役者のプライベートと仕事の切り替えをイメージしているのだろうか。ちなみに、BGM内で輪ゴムをはじくような楽器が鳴っているが、これはジューズハープという民族楽器の音色。
一人称は「ワタクシ」。語尾に「ヨン」「ヨホホン」を付ける。登場時の歌声からして恐らく女性。オリーのマークの場所は本体。
劇団の主役のような振る舞いで自分以外が主役になる事を許せない大の目立ちたがり屋。登場シーンもスポットライトと共に床から現れ、歌い踊りながら階段をゆっくり降りてくるという宝塚を彷彿とさせる派手なもの。
大量の輪ゴムから体が構成されているが、本体は一つの大きな輪ゴムであり、他のゴムで巻き付けることで藁人形人型の形にしているのである。
パネルにゴムトラップをしかけ、輪ゴムで作った矢印の方向に弾き飛ばしてきたり、ゴムでっぽうで拘束した後、非常にシビアなタイミングのジャンプ以外でガード不可能なゴムパッチンで大ダメージを与えてくる。普通に攻撃してもフィールドに巻きついたゴムが散らばるだけで、すぐにそれを回収して回復されてしまう。そのため輪ゴムを減らすためには、回収できないようにゴムをパネルの外まで吹っ飛ばすしかない。
切り札は本体の全身を使って放つ「でかゴムパッチン」。

  • パンチ
ノリノリだぜ〜!
今夜はオールナイトで
おどりあかそうぜ〜!
てか、
太陽なんてもうねーから
永遠にオールナイトだけどな〜!

キノピチュ遺跡の黄色のテープの番人である「ノリノリあなあけフリーク」。専用BGMはアラビアンとディスコのミックス。
踊りと音楽が好きだが好みにうるさく、自分が気に入る曲を探させて大人数を用意させた挙句、ダンス中のマリオ達に割り込んで周りに全く配慮しないなどと非情に我儘な性格。
反面、大技を避けると素直に賞賛したり、敗れて爆散するその時までノリノリのカウントダウンを要求するなど良くも悪くもノリがいいのが大好きで潔い。一人称は「おれっチ」。ステップも専用BGMとピッタリ。オリーのマークの場所はカバー。
"ペーパー"マリオというシリーズにおいて禁忌の存在の1つと言え、キノピチュ遺跡内のキノピオの顔をくり抜いてカオナシにしたり(中には穴の開いた顔に杭を打たれ動けなくなっている個体もいた)、オールナイトで踊りたいがために太陽に穴を開けて永遠に夜にするなどととんでもない所業を行っている。ちなみに太陽はミラーボールに閉じ込められていた。
これだけ図体がデカいとキノピオらは穴を開けるどころの話じゃなくなりそうだが、太陽に穴を開けられるように、穴の大きさは調整できるのかもしれない。
戦闘はまずパネルに穴を開けて落とし穴を仕掛けたり、穴の開いたマスを使用できなくしてくる。黄色いハンドル部分は硬くて如何なる攻撃を通さないが、裏のカバーは柔らかいため、そこが弱点となっている。
近付きすぎるとマリオの顔面や胴に穴を開けて最大HPを半分にするという暴挙を行使する。2つ以上同時に穴を開けられることもあり、その場合は当然体力も4分の1やら6分の1やらになる。遠くからファイアフラワーなどで攻撃しても体内の紙を吐き出す「ペーパービート」で攻撃してくる。一方でこれを利用すればマリオの体を取り戻せる。
また、後半はマンジシ(満を持し)て体当たり・穴あけ(一度に2度も開けてくる)・ペーパービートを組み合わせた大技「ダンシングコンボ」を放ってくるが、こちらも 盛り上げて 対抗すると回避した上で弱点のカバーをむき出しにしてひっくり返り隙ができる。

  • セロハンテープ
ヘッヘッヘ
ちょっとは楽しませてくれよなァ。
さあ
どっからでもかかってきな!

よくも よくも
オレっちの だいじな
台を、台を、台をォーーッ!
よっしゃこうなりゃ喧嘩上等じゃァ!

ウナバラタワーの紫の紙テープの番人である「いきがり はりつけや」。専用BGMはイロエンピツと似ているが、よりパンクロック調。
「夜露死苦」「仏恥義理」など暴走族のようなセリフが特徴で、普段はバイクよろしく台に乗っている。短気で騒々しい性格の一方、埃や水気が大敵の粘着テープゆえか意外に綺麗好きなようで、使用済みのパネルを宝箱にこっそりしまっている。魔法陣やパワーアップパネルをゴミ扱いされてはこちらとしてはたまったものではないが。オリーのマークの場所は台の横と本体の芯の裏側。一人称は「オレっち」。
キノピオたちをウナバラタワーの壁にテープで張り付けている。
戦闘ではまず台を破壊する必要があるが、本体はテープそのものであるため倒すことが出来ない。台を全て壊すとテープカッターを装着して自立して攻撃してくる。
この状態になるとリーゼントのような形で飛び出しているテープでマリオの踏みつけにカウンターを仕掛けてくる他、バイクのようにフィールドを動き回る「はりマクリ」でフィールドを固定して回転やスライドを自由に出来ないようにしてくる。放置していると攻撃すらままならなくなるので、 高火力 な技で取り除きつつ本体を粘着出来ない様に手で引っ張り出してしまおう。現実で真似したら絶対に怒られるからやめろよ。
セロハンテープなので水に弱いはずなのだが、前述の通りブンボー軍団戦において水ガミ様の出番はない。ちなみに、自立後は真ん中に穴が開いているので、フラワー系アイテムは真ん中を素通りしていく。

  • ハサミ
ケーケッケッケ!
あ〜そびま しょっと!
あ〜だけど
すぐに切り刻んじゃったら
面白くないしな〜
よーし
ハンデをあげるね〜

クッパ城の緑の紙テープの番人である「チョキチョキマニア」。BGMは終盤に相応しい緊迫感あるもの。前半パートはまだポップな音源がメインだが、後半パートはファイナルファンタジーか何かを彷彿とさせるほど激しいエレキギターの曲調となっている。
子供っぽい性格であるが故か、平気で相手をハサミでバラバラにしてそれを貼り付けてヒャクメンハリボテメットにするなど非常に残酷な性格。その残虐さはゲドンコとかの比ではなく、ヒャクメンハリボテメットの素材にされた連中は、意識があるまま貼り付けられている…。もはやサイコパスの領域である。オリーのマークの場所は持ち手。
上記のメットを倒してクッパ軍団を救出した後に対決するが、最初は「つまんないから」と自ら刃をカバーにしまうという舐めプをしてくる。一人称は「ぼく」。

ある程度ダメージを与えると飽きたと評してカバーから刃を取り出し(この時の演出はカッコイイので必見)、本領を発揮。魔法陣を切り裂いてカミの手アタックを封じ(切り刻まれたパネルは宝箱にある)、毎ターンガード不可の即死攻撃「ファイナルアタック」を連発してくる。
どんなに丈夫なキャラクターであろうと紙である以上は切断は免れないため、ハサミの前にクッパ軍団たちは皆なす術もなかったようだが、マリオの得意技であるジャンプでの回避は想定外だったらしい。戦闘前にも1度ジャンプでかわしているのだが……。
ただし、戦闘が長引くとフェイントも混ぜてきっちりジャンプ対策をしてくる。どうにかして動きを止めれられれば楽になるのだが…
リンク先を見た人、ハサミの末路はそういうことである。

カバーをしている際のヒントでは、絶対にカバーを攻撃するなと赤字で警告してくる。実際にそうすると、体力が十分にある状態からカバー解除の状態へ移行。ベリーハードと自負するに相応しく難易度が跳ね上がってしまう。しかも魔法陣を完全に切り刻まれてしまう為、この場合は絶対に動きを止められない上、残った魔法陣は発動前に強制中断させられてしまうカミの手のみという彼の性格上わざととしか思えない嫌がらせまで付いてくる。
さらにカバーを外した状態でアイアン含めたジャンプ攻撃をすると返り討ちに合って即ゲームオーバーになってしまうので要注意。針には強いが所詮紙なので刃には弱いのだ。
カバーを壊せばノーダメージクリア可能。まぁ避けるか死ぬかの二択だからね。

しかし、プライドが高すぎる反面、ファイナルアタックを避けると露骨に狼狽し、敗北時はショックで放心したのか無言で倒れ爆散する等、想定外の事態には極端に弱い。

ちなみにハサミは『スーパーシール』で最初に拾うモノシールであり、序盤のクッパJr.を瞬殺した技でもある。
Jr.をバラバラにしたイベントは、そのオマージュかもしれない。
そして、"ペーパー"マリオというシリーズにおいては禁忌とも呼べる存在であり、実際スーパーシールでは猛威を振るい、こいつを倒した後ハンマーブロスからは「カミがハサミを倒すなんて伝説になる」と言われている。ある意味マリオストーリーの頃からいつか戦う事が宿命だったのかもしれない。

  • ホッチキス
マリオ!
こいつだ!
こいつにカミつかれて
ワガハイのカラダの折れが
もどらなくなったのだ!

オリーを守護する「王のばんけん」。専用BGMは、ブンボー軍団ではお馴染みのギターを基調としたロック。中ボスとしてはコイツでラストになるためか、今までのボスと違い短調パートが長く、より不安と恐怖を煽ってくる。
番犬とあるようにブンボ―軍団の中で唯一会話することが出来ずに「ワンワン」と犬のように鳴くだけである。
クッパを始め折り紙にされた者が元に戻れない理由はこいつによってオリガミのまま止められてしまったからであり、実はクッパの初登場シーンに影だけだが登場していた。そのためオリーの野望の根幹を担っている存在といえる。オリーのマークの場所は体の横。*6
戦闘では針を装填して噛み付いて針で拘束したり、マシンガンのようにとばして攻撃してくる。また一定ターンごとに猛烈な噛み付きによる「わんわんラッシュ」を仕掛けてくる。
しかしホッチキスの性質上針には限りがあり、針が無くなるとダメージが大きく下がってしまうという弱点を持っている。そのため相手の針をラッシュの前に減らしておくことが重要。とにかく上から叩こう。

また、無くなると当然1ターンかけて補充をする*7のだが、段々と針の色が赤→金へと変わり、それに比例して針の威力も上がるので短期決戦を心がけつつ1本でも多く針を減らしダメージを抑える事も必要になってくる。
特に金の針が多く残ってる場合はHPアップハートコンプ&アクセサリーでの強化&ガード込みで耐えられるかどうか、というレベルなのでとにかく長引かせないことが吉。

その他ボス

  • ハリボテボスゲッソー
スーパーマリオサンシャイン』に登場したボスゲッソーのハリボテ。鳴き声もマリオサンシャインのボスゲッソーと同様のものを発する。オリーのシールの位置は各足と右目。
豪華客船プリンセスピーチ号を襲撃した怪物で、偶然乗り合わせたボム兵たちでも歯が立たず、ボム平は海に投げ出され、客船の船員たちのほとんどが捕えられてしまう。乗客は避難が完了するもオリガミ兵によって折られてしまっている。
マリオとボム平が乗り込んだ際にも船に張り付いており、ボム平の大切なものの箱を巡ってマリオと対峙することになった。
上述のボム平の項目の通り、オリーがピーチ城を乗っ取る前から活動していたようだが、船を襲撃した目的などは不明のまま。


  • 巨大ハリボテサンボ
ペーパーマリオ スーパーシール』に登場した巨大サンボのハリボテ。
ヤケスナ大さばくの祭壇に焚いた太陽香に反応して出現し、マリオ達に襲い掛かってくる。同じ理由で考古学者キノピオもこのハリボテに捕まっていた。
ハリボテ兵のなかでも最大級の個体で、巨大な渦の中にマリオたちを捕え、竜巻や回転による吸い寄せなど大規模な攻撃を放って襲い掛かってくる。
巨体ゆえにマリオが全速力で走っても逃げ切れないほどの勢いでマリオに向かってくるが、「ブーツカー」のスピードと突進で反撃できる。
一段ずつ崩して倒すというのは巨大になってもハリボテになってもサンボの伝統。
太陽を奪われた暗い砂漠で光り輝いているので余計にねぶた祭りっぽい

  • KK/ボスKK
スーパーマリオワールド』に登場した相撲取りのような亀・KKから作ったハサミ配下のオリガミ兵。ちなみにKKとはカミナリ兄弟の略。
手下が魔法陣などの重要なパネルを奪っていくので、倒して取り返そう。
ボスKKやパネルを取らなかったKKは上の足場から雷を落とす。上からの落雷、当たらないようにするには…?


  • 黒い手
ハサミ配下のカミテープのような謎の手。シロイテの亜種ではない…と思う。ちなみに戦闘突入エフェクトは雑魚のものと同じ。
最初はオリビアが捕まっているため、魔法陣・オリビアヒントは使用不可。
オリビアを助けると手らしく石とハサミとカミが戦う伝説のアレで決着を付けることになる。
ちなみに法則性はなさそうなので運ゲーである。


  • ヒャクメンハリボテメット
ハサミの作り出した本作の黒さの象徴とも言うべき化け物。ただし実際はただのハリボテメットに切り刻んだクッパ軍団を貼り付けているだけ。
上記の通りこいつに貼り付けられた連中は意識を保ったままであり、それらを使ってカロンの頭部型の弾を撃ってくる他、ハリボテ達を発射してから頭部型に組み直すという手法も使ってくる。
明らかにハリボテの芸当を超えているが、それもそのはず、カメックを貼り付ける事で魔力を与え、それを利用していたからなのだ。ある程度クッパ軍団を救出すると今度は魔法攻撃を避けながらカメックを剥がす番であり、あとはただのハリボテと化す。
ちなみにシールは腹にある。
また、ハサミに負けるとこいつからやり直しなのだが、2度ハサミに負けるとこいつを倒したあとセーブブロックが出現する。

雑魚・下っ端

  • オリガミ兵
ペラペラ達が折り紙にされてしまった姿。こうなると元の姿と自我を取り戻すことはなくオリーの忠実な部下にされてしまう。折られてホッチキスで止められてもなおオリーの呪縛から逃れたクッパは流石である。
カタコトの言葉を話すが、マリオ達の話は全く通じないと言っても良く、マリオを発見次第、一方的に襲い掛かってくる。キノピオ達を折ったり丸めたり、各地のクッパ軍団を捕縛しているのも彼らの任務である模様。
一見知能の高さを感じられないが、従来の敵キャラクターと比較しても非常に統率のとれた戦闘を展開してくるのが特徴。360°システムも相まって、攻撃時には連携攻撃をしてくるのが基本。時には、仲間を消耗品のように犠牲にしながら攻撃を加えてくることもある。
マリオに対して単純に攻撃を加えてくるだけではなく、オブジェクトの中に隠れて不意打ちしてきたり、ドアの反対側を抑えつけて進路妨害をしたり、中には物陰に潜んでマリオをハリセンでしばき倒そうとしてくる兵士もいる。
折られると元の姿に戻れない、というのは一番初めの戦闘で非常にさりげなく語られている。開幕から黒い。
今作では、ペーパーマリオシリーズ以外の過去作品からも多くの敵キャラクターが出演している。
中には、敵キャラクターとしてはマリオブラザーズ以来の登場となるカニさん(サイドステッパー)なども。ご丁寧に赤青2パターンおり、ノコノコとセットで現れることも。(しかしカニさんの相方はシェルクリーパーであってノコノコではないのだが*8
そこそこコアなキャラクターも取り扱うとは、オリーは実はディープなマリオ作品ファンなのでは…?


  • ハリボテ兵
オリーの魔力で動く巨大なハリボテ。ねぶた祭り
キノピオタウンに突如として出現するクリボー型にはじまり、世界各地にいろいろなレパートリーが存在している。
各地にあるスカスカはこいつらが食べてしまったことで生まれたものである。またペラペラの連中を食べて拘束するという性質も持つ。
しかしオリーの印の付いたシールが弱点でそこを攻撃すると弱体化して倒すことが出来るようになる。泣き顔の絵が描かれた白旗が目印。
この敵との戦いは、360°バトルのシステムを用いないアクションゲームとなっている。
イベントでのみ登場するワンワン型だけは倒す事が出来ないどころか関わると殆どがゲームオーバーになるので大人しく逃げよう。
ある場所ではオリーのシールが三枚に増え、攻撃力も上がった強化個体ではあるが、ハリボテといくらでも再戦できる。


  • 切り絵兵
ハサミの作った黒い人形兵士。恐らく黒い手もこいつと同じ切り絵。
切り絵を部下にして操るとは、流石ハサミといったところか。

舞台

今回は5つの紙テープを追って進む為、ラスダン含め6つのエリアに分かれている。
また、緑テープのエリアを除いて、それぞれテープと同色のキノピオが住民になっている。
どういう理由か、今作ではレジャー・観光施設のようなエリアが多い。キノピオを発見するというシステムの都合上、一般人が普通にいる場所を舞台にするためか。

赤テープエリア

キノピオタウンやデクの山もある草原のエリア。
ピクニックロードには発明家キノピオが住んでおり、マリオの役に立つアイテムをくれる。
ピクニックロードの南には土ガミ寺院が存在し、こちらは主にノコノコが生息しているほか、キノピオも観光に来るようだ。
逆に北にあるミハラシ山は文字通り見晴らしがよく、頂上にあるミハラシタワーの展望台から見る景色はまさに絶景。
ボスはイロエンピツ。

青テープエリア

モミジ山という、真っ赤な紅葉の映える和風なエリア。
水ガミ神殿やOEDOランドなどの観光地もあり、恐らく一番楽しめる。
ロープウェイで出会ったボム平が仲間として活躍するが、上述の通りダンジョンには参加しない。
OEDOランドの茶屋のBGMは『マリオカートWii』のメイプルツリーハウスのアレンジ。雰囲気にピッタリ。
ボスはわゴム。

黄色テープエリア

マリオシリーズ恒例の砂漠地帯・ヤケスナ砂漠。
最初に訪れた時は太陽のない闇の世界となってしまい、防衛システムの都合でテープがあるキノピチュ遺跡は砂に潜ってしまった。
火ガミ信仰は廃れている上召喚の儀の手順も古代文字なので、壁画はオアシスのホテルのアクセントと化してしまっている。
かつて栄えた古代キノピ王朝の遺産が数多く眠り、古代文字を読み解く為考古学者キノピオを探すこととなる。
ボスはパンチ。

紫テープエリア

大海原。モミジ山で船乗りのキノピオを助けている必要がある。
当初は深い霧に包まれており、ヤケスナ大砂漠に眠るキャプテン・ピオから海図を貰う事でようやく進めるようになる。*9
いくつかの島のうち、中央のダイヤ島には氷ガミ山が、北西の端にはウナバラタワーと呼ばれる4柱のカミの総本山ともいえる塔がそびえる。オリガミ職人がいるのもこの大海原のキノコ島。オリガミ職人の家では、今は亡きアルファドリームのマリオ&ルイージRPGシリーズの系譜を受け継いだ兄弟連携も…*10
ボスはセロハンテープ。

緑テープエリア

かつてキノピ王朝の王もひいきにしたという観光名所・天空スパーランドが舞台。天空キノピオという羽が生えた白いキノピオが住人。
オリー襲来の際のゴタゴタでクッパ城がよりにもよって大宴会場に落下したことで軍団は借金を背負い、クッパも普段とは逆に捕らえられるという大ピンチに陥っている。
ハサミによってバラバラにされたクッパjr.を復活させる為温泉巡りをするのが主な目的となる。
4つ目の温泉・ジャングル温泉をクリアし、クイズ大会をこなした先にある秘密の温泉「イロドリの湯」でクッパjr.を完全復活させるとクッパ城に入れるようになる。
ボスはハサミ。

ムシブロ火山

クッパ軍団の協力により突入することが出来たピーチ城のある山。ただし火山部分は初回のみ挑戦出来る。
この城がラストダンジョンになるのはNewスーパーマリオブラザーズUDX以来1年ぶり、RPGシリーズではマリオ&ルイージRPG3DX以来2年ぶり、リメイクを除けばマリオU以来8年ぶり。
しかし、オリーにとってピーチ城は野望を果たす為の材料に過ぎず…
このエリアのBGMなどはコレクションでは「スペシャル」にカウントされる。


やりこみ要素

「ペーパーマリオ オリガミキング」の目玉の一つとなっているコレクション要素。
今作では従来に比べてゲームをどれほどやりこんでいるかが視覚的に分かりやすくなっているため、物語をクリアした後もそれらの全回収を目指して冒険を楽しむことが出来る。

  • おたから
世界各地に隠された宝箱の中に、世界観を彩るキャラクターやオブジェクトたちのフィギュアが隠されている。
入手したおたからは博物館で閲覧できる。
世界に120個存在するが、No.119とNo.120*11はエンディングを迎えたセーブデータでしか入手できない。
また、ブンボー軍団のものはキノピオタウンのある場所で買うことになる。

  • ハテナブロック
今作では、おなじみハテナブロックの発見率がメニューから確認できる。
それらを探し回り、ひとつ残らず見つけ出すこともやり込み要素となっている。
ちなみに、中には周囲のオブジェクトを考えなしに破壊すると叩けなくなってしまうハテナブロックもあるのだが、別のテープのエリアに移動して戻ってくるとオブジェクトは復活するので、取り逃しの心配はない。

  • キノピオ
世界のあちこちで、オリガミに折られたり、丸められたり束ねられたりして助けを待っているキノピオたち。オリガミにされたキノピオ芸術は博物館に飾られる。1人なのに手裏剣にされた奴もいるが気にしてはいけない。『ペーパーマリオMIX』でも1枚のペーパーハックンやペーパーマリオから手裏剣が作られていたし、この世界では普通なのだろう。
バトルのサポートを強力にする目的だけでなく、彼らを探す事そのものも当ゲームの目的となっている。
また、キノピオ救出時に貰える「キノピオポイント」で、博物館の「アートギャラリー」が解放できる。

  • スカスカ穴の修復
マップのあちこちがハリボテ兵によって食い破られているが、それらを完全に修復することもやりこみ要素の一つ。要するに前作の色抜けと同じ。
なお、マップの修復率はそれぞれのマップごとにメニューから確認できる。
修復率を100%にするマップが増えるごとに、博物館の「サウンドギャラリー」で視聴できるBGMが増える。

  • トロフィー
博物館に飾られるやり込み要素、いわゆる実績解除。
戦闘の勝利数や累計コイン入手数など冒険を通じて気長に達成を目指すものもあれば、
アトラクションのコインを全入手、ミニゲームで一定以上の得点、とある場所のクイズに全問正解などのチャレンジ要素も。

  • クリア率
上述した収集要素はクリア率としてメニューに表示される。
カラースプラッシュ同様、一度エンディングを見ないとすべての要素を収集できないため、100%にするには一度通常クリアしてからのプレイが必須。
プレイングごとにその達成度合いは様々となるが、一度エンディングを迎えた後、100%にしてもう一度エンディングを迎えると……?

  • 特殊クリア
100%クリアの他にも2つ、特殊な条件のゲームクリアがあり、達成するとメニューの「最後のセーブ」につく星の下に別のバッジが付く。
戦闘を助けてくれるアレを一切買えなくなるのと、ミニゲームでも絶対失敗出来なくなるなかなかハードな縛りプレイ。


余談

  • 本作は『マリオストーリー』以来のピーチ城を探索出来るペーパーマリオ作品。ちょうど20周年記念作品ということもあってか、ピーチ城はマリストの序盤でクッパとの負けバトルのある廊下(によく似た場所)、64と同じ模様の床が追加されたエントランス、ラスダン直前の螺旋階段(によく似た階段)など、ファンには嬉しい構造になっている。
    • 奇しくも、ピーチ城ごと誘拐される点まで同じ。
    • 他にも過去作ネタとして「次元のハザマ」についての発言や、過去作のピーチの絵、カラースプラッシュの海賊船やサーカステントの絵、イロドリの泉に良く似た温泉も。

  • 今作は戦闘システムがかなり特殊でパズル要素が強いためか、チュートリアルが物凄く親切。ユーザーが混乱してしまわないようにするためか、回転やスライドのチュートリアルをわざわざ分散させる徹底ぶりである。
    • それでも苦手な人の為にコインを払って時間の自動延長(しかも使い過ぎ防止機能付き)や答えマーカー、キノピオのサポートで代わりに回してくれたりと、多くのサポート機能が搭載されている。
    • 今作ではRPG要素、パズル要素、さらにはハリボテ兵戦のアクション要素にカミヒコーキ部隊戦のシューティングなど、さまざまなゲームジャンルがてんこ盛りの作品となっている。

  • 今作のセーブはお馴染みセーブブロックを叩いて行うものとエリアを跨いだ際のオートセーブが主であるが、前者のセーブブロックを無視して進もうとすると同行しているキャラの誰かにセーブしなくて大丈夫かとお節介をかけられるという小ネタがある。
    時としてすぐ先に本当に即死トラップが待っていたりすることも往々にしてある為非常に心折親切設計である。ゲームオーバーになってもすぐに直前のセーブポイントから再開できるしな!

  • パロディネタやメタフィクションネタを仕込んでいる箇所は旧作にくらべてもやや多め。温泉地でヘイヘイホーとか、中には「オメガ級」で「最後のファンタジー」など、果てしなくアウトに近い言葉遊びも……
    • まぁ、原初は任天堂とスクウェアとの共同開発で、スクウェアネタをふんだんに盛り込んだ作品であったし、
      近年は苦節を経て二社も和解を成したため、こういったお遊びも問題はないだろうが。

  • フィールドでマリオをしばらく放置すると居眠りを始めるのだが、その際の流れは64の居眠りと同じ(立ちながらウトウト→座って寝る→横になる)。

  • ゲームに登場するオリガミたちの多くは、現実の折り紙でも実際に折ることが可能であると判明している。
    キノピオが折られている基本的な形は勿論、敵キャラクターのように色鮮やかで複雑なものや、カミさまのような立体的なものも、複数の折り紙をパーツ分けして用意すれば製作が可能。
    公式サイトのムービー紹介コーナーでは、ハックン、ゲッソー、ハンマーブロス、ピーチ姫、オリビアの折り方と、キノピオの形からセミや白鳥、キノコへの折り方が紹介されている。
    • ただし、物語冒頭でオリーが一枚の紙から自分の姿を形作っていたが、オリーの形を正方形の折り紙1枚から作るのはどうやっても不可能
    • 任天堂の公式ストア「NINTENDO TOKYO」とオンラインショップの「マイニンテンドーストア」ではそんなオリガミ達の内、クリボー、ヘイホー(赤と黄色)、ピーチ、オリー、オリビア、キノコ、スター、ドカン、ハテナブロックを作れる折り紙が発売。
      オリーも1枚の正方形から折れないという欠点を克服しているが今度は王冠の裏から紫の下地が見えてしまっている。多少パカパカするところはホッチキスで止めてしまえ! 


この項目は折り紙にされた知り合いを元に戻したい方にお願いします。

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最終更新:2024年04月20日 15:45

*1 バトル1回で300コイン近く溜まり、フィールドでも10コインや100コインがあちこちに落ちている為最初のボス戦前でも5桁は余裕で貯まる

*2 遊園地を見つけてはしゃぐも、マリオが先に進む事を選ぶと露骨に後ろ髪を引かれる様な反応を見せ、結局紙テープの為に遊園地に向かわなければならなくなった際にはまるで紙テープをついでの様に言いながら遊べると大喜びするなど

*3 過去のシリーズでははいと答えると本当にゲームオーバーになる選択肢だった。(オリー同様に用心深いディメーンは洗脳の芽を植えつけて下僕にしていた)その代わりかどうかは不明だが、本作では選択肢やイベントでのゲームオーバーがかなり多い

*4 尤も、ピーチ姫がクッパを自分から招待するとは思えないので、クッパ軍団を誘うためにオリーが用意した罠だろうか。ただしエンディングだとノリノリで祭りを楽しんでいるので本当に招待状が来たのかもしれない。実際、カートやスポーツは仲良くしているので、オリガミに感謝を込める祭りを共に楽しもうというピーチの善意だったのかも。

*5 水の干上がった川でボートを見つけた際、「水のない所にボートがある訳がない事も分からなくなってしまった」と嘆かれた。

*6 このマークを目、針を入れる部分を歯に見立てると、黒いボディもあってワンワンを意識しているデザインになっていることが分かる。

*7 この時に弱点の口を開けっ放しにする為、チャンスでもある。

*8 GBA版マリオブラザーズでは、ノコノコが有名になってしまったせいで間違えて踏んで攻撃しようとする人が出かねないという理由でトゲゾーに変更されている。なおカニさんの初登場のモミジ山にはトゲゾーが出現する。

*9 ただし霧の中に入って彼にまつわる話を聞いていないと博物館にピオが現れない

*10 ペパマリRPGのジャバラジャンプやスペマリのルイージのスーパージャンプの要素も含んでいるが、その際にルイージがハンマーで叩いて折り畳んだり踏んだりすることを要求するため、「LならぬMになった」と揶揄されることも。

*11 119は店売りで買値は衝撃の70000コイン