鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2021/05/29 Sat 07:59:40
更新日:2025/04/22 Tue 21:08:26
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受け継ぎしサイバー流の奥義!見よ!



サイバー・ダーク・エンド、五連打ァ!!



鎧皇竜(がいこうりゅう)サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》とは遊戯王OCGに登場する機械族の融合モンスター。



概要



鎧皇竜(がいこうりゅう)サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》

融合・効果モンスター
星12/闇属性/機械族/攻5000/守3800
「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」+「サイバー・エンド・ドラゴン
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●「サイバー・エンド・ドラゴン」を装備した自分のレベル10以下の「サイバー・ダーク」融合モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは相手が発動した効果を受けない。
(2):1ターンに1度、発動できる。
自分・相手の墓地のモンスター1体を選び、このカードに装備する。
(3):このカードは、このカードの装備カードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。


2021年5月15日に発売されたストラクチャーデッキ「サイバー流の後継者」の看板モンスターであり、表サイバー流裏サイバー流が一体となった新たな切り札。

元ネタはアニメGXにおいてヘルカイザー亮が披露した《サイバー・エンド・ドラゴン》を装備した《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》
《サイバー・エンド・ドラゴン》と《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》のステータスの合計値と同じステータスを持つため、その攻撃力はかの《F・G・D》に並ぶ5000
素の攻撃力においては既存のサイバー融合モンスター全てを超えて最高の数値を誇る。
文字通り表裏のサイバー流が一体となった最強の切り札と言えるだろう。


召喚条件と効果


だが《サイバー・エンド・ドラゴン》と《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》、二体の表裏サイバー流の頂点に立つ融合モンスターを融合素材に指定しているため、正規の融合召喚は困難を極める。
正規の融合召喚を狙うのであればストラクに同時収録された《サイバネティック・ホライゾン》などでEXデッキから直接墓地に送って墓地融合するか、《ドロドロゴン》 などの融合素材代用モンスターを使って召喚するのが現実的だろう。
また、《サイバー・エンド・ドラゴン》を装備したレベル10以下の融合サイバー・ダークをリリースすることでも特殊召喚が可能。
《サイバー・エンド・ドラゴン》を装備しているのであれば自分の効果だろうが他のカードの効果だろうが構わないので、裏サイバーにおいてはこちらの召喚方法が主流となるだろう。
無論、リリースして墓地に送られたカードの中に《サイバー・エンド・ドラゴン》と《鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン》がいれば《オーバーロード・フュージョン》や《サイバー・ダーク・キメラ》の効果での墓地融合によって即座に二体目を出すことも可能。
とはいえ安定して《サイバー・エンド・ドラゴン》を装備できるサイバー・ダーク融合は今の所鎧獄竜(がいごくりゅう)-サイバー・ダークネス・ドラゴン》のみであり、そちらも重めのカードであるためそうやすやすと出せるわけではない。


しかしその重い召喚条件をクリアして場に出たこのカードは攻撃力5000に加え、相手が発動した効果を受けないという限りなく完全耐性に近い効果を持つため、戦闘と効果の両方に極めて高い耐性を持つ。
自分が発動したカードの効果はそのまま受けるため自分が放った全体除去を耐えてガラ空きの場に攻撃できるといったことはできないものの、裏を返せば自分のカードによってさらなる強化を受けられることを意味する。
加えて自分・相手の墓地のモンスター1体を装備することのできる効果と、このカードに装備されたカードの枚数分1度のバトルフェイズ中に攻撃できるという効果も持つ。
墓地のモンスターを装備する効果はお互いの墓地から好きなモンスターを装備できるため、相手の墓地の主要カードを装備して妨害を仕掛けたり、自分の墓地に存在する《サイバー・ダーク・クロー》や《サイバー・ダーク・カノン》を装備してその効果を使うといったことも可能。
そして自身に装備されているカードの枚数だけ攻撃することができる*1ので、自身の効果だけでなく《アタッチメント・サイバーン》《サイバーダーク・インヴェイジョン》などの効果を駆使して装備カードを増やせば相手のモンスターとライフを根こそぎ刈り取ることができる。
仮に魔法・罠ゾーン全てを使って装備すれば攻撃力5000以上で怒涛の5回連続攻撃が可能となる。グォレンダァ‼︎‼︎‼︎

…まぁ5枚装備するとなると魔法・罠ゾーンを全部埋め尽くさなくてはならないため、実際にやるとするとほぼオーバーキルになるし安定性に欠けるだろうが。
装備カードの数にこだわらなくとも元々の攻撃力が最高クラスに高いため、適当なカード二、三枚を装備させれば一気にゲームエンドまで持っていくことができるだろう。

弱点および対策


ただし強固な耐性を持つモンスターのお約束として壊獣などのリリースや、《オネスト》などの相手の攻撃力分の数値分モンスターの攻撃力を上昇させる効果、そして重要な裁定としてあくまで相手が「発動」した効果を受けない効果であるため、《スキルドレイン》のような「発動」を伴わないもしくは既にされている永続効果は普通に受けてしまうということには注意。
今日び《オネスト》は見なくなって久しいが、双穹の騎士アストラムはデッキによっては高い採用率を持つ上、特殊召喚したモンスターの戦闘時にその攻撃力分アップさせる効果を持つ関係上《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》単体では突破ができない天敵。
幸い《双穹の騎士アストラム》の効果は通常召喚したモンスターには効果を及ぼさないため、通常召喚したサイバー・ダークモンスターに《アタッチメント・サイバーン》を付けて相打ちに持ち込むなり、《サイバーダーク・インヴェイジョン》などの対象を取らない効果で除去するなりして対処したい。
あと、あまりないと思うが「相手が」発動した効果を受けない為、《混沌幻魔アーミタイル-虚無幻影羅生悶》の効果をモロに食らってしまうことにも注意。
まるでどこぞの究極封印神(アニメ版)を彷彿とさせる関係性である。

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・エンドは相手が発動した効果を受けない!」
ヘルヨハン「『相手が』発動した効果はね…!」

永続効果や《氷剣竜ミラジェイド》の③の効果に代表される残存効果を防げないという点はそこまで致命的ではないものの、強固な耐性に油断していると思わぬところで足をすくわれかねないので過信しないようにしよう。
あと機械族のお約束として《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》に美味しく頂かれてしまうのも注意。


また弱点とは別に、場合によっては鎧獄竜(がいごくりゅう)-サイバー・ダークネス・ドラゴン》をリリースせずに維持した方が有効であることにも注意。
パワーの《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》、妨害の《鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴン》と使い分けることを意識するようにしよう。

以上の要素と召喚条件が重い点が主な弱点であるが、既存のサイバー流の切り札と比べても上位のフィニッシュ力を持つカードであることに違いはない。
他のカードと組み合わせて表裏一体の切れ味を相手に叩き込んでやろう。

相性のいいカード




サイバー・ダーク・エンドが属するカテゴリーであり、当然ながら相性は抜群。
《サイバー・ダーク・キメラ》によって墓地融合を狙ったり、《アタッチメント・サイバーン》で攻撃回数を増やしたり、《サイバーダーク・インヴェイジョン》で装備効果と破壊効果を使い分けたりと様々なサポートを受けることができる。
鎧獄竜(がいごくりゅう)-サイバー・ダークネス・ドラゴン》は先述した通りリリース元として使うこともできるほか、リリースせずに相手の効果を無効化するプレイングに切り替えることもできる。
また《アタッチメント・サイバーン》などの効果で蘇生させて《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》とともに並べれば、《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》の装備効果と合わせて毎ターンに渡って複数回の妨害を敷くことも可能。

効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
(1):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。


融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記のカードを墓地へ送った場合のみEXデッキから特殊召喚できる。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1000になる。

言わずと知れたサイバー流の顔。
表裏一体構築が可能になったとは言えそんなにシナジーがあるか?と思ったそこの貴方
実は《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の裁定により、装備状態の《サイバー・ドラゴン》と場の機械族を《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の融合素材にできるのである。
当然《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》の装備カードになっている状態でも融合素材にできるので、相手の場に展開された機械族を根こそぎ吸収して二体の大型融合モンスターで勝負を決めに行くことが可能。
幻獣機アウローラドン》や《ユニオン・キャリアー》など、機械族の汎用モンスターは多いため、相手が展開したそれらを逆手にとってやろう。
ただ、先述した通りこのカード自身も機械族であるため、逆に《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》のおやつにされかねないことには注意。

ちなみに似たような召喚条件を持つ《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》は『サイバー・ドラゴン「モンスター」』を融合素材に指定しているため、装備カード状態になった《サイバー・ドラゴン》を融合素材にはできない。


  • 《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻 400/守 300
「破壊剣-ドラゴンバスターブレード」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに自分フィールドの「バスター・ブレイダー」1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのモンスターを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
(2):このカードが装備されている場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが装備されている場合に発動できる。
装備されているこのカードを特殊召喚する。

相手のEXデッキを封じる破壊剣士の剣。
以前からサイバー・ダークとは相性が良かったため採用されていたが、そのステータスの低さゆえに維持が困難であるという弱点を持っていた。
しかし元から高い攻撃力と耐性を併せ持つ《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》の登場によりその弱点を克服することとなった。
自身の効果や他のカードの効果で装備すれば、相手はEXデッキを封じられた状態で攻撃力5000の効果を受けないデカブツを対処しなければならないという非常に厄介な状況を作り出すことができる。
除去耐性は持たない為、処理自体は割とあっさりされてしまう恐れがあるものの、裏を返せば相手に除去カードを使わせることを半ば強制させることができる。
《ハーピィの羽根帚》などの全体破壊を利用して《サイバー・ダーク・クロー》や《サイバー・ダーク・カノン》などの破壊時効果を誘発させることもできる。
また、相手ターンに《サイバーダーク・インヴェイジョン》の効果で不意打ち気味にロックを仕掛けることも可能。

通常魔法
(1):自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、
機械族の融合モンスター1体を融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は、その元々の攻撃力分アップする。
このカードを発動したターンのエンドフェイズに自分はこの効果でアップした数値分のダメージを受ける。

言わずと知れたサイバー流の伝家の宝刀。
パワー・ボンドは《サイバー・ダーク・キメラ》の補助がほぼ必須だが、そちらの効果で墓地融合すれば攻撃力10000の超超大型モンスターが君臨することとなる。
ただしターンの終了時に《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》の元々の攻撃力分、すなわち5000ポイントの効果ダメージを受けなければならない為、できるだけ召喚したターンに決着をつけたい。

速攻魔法
(1):自分フィールドの全ての機械族モンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。
この効果が適用されているモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。

古くから機械族に伝わる必殺カード。
《パワー・ボンド》で召喚したこのカードに対して使用すればその攻撃力は驚異の20000ポイントを叩き出す。
元々高い攻撃力を持つ為多くの場合はオーバーキルになるだろうが、ロマンを求めて究極の切れ味を相手に叩き込むのも一興だろう。


  • 《ブレイク・ドロー》
装備魔法
機械族モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
このカードは発動後3回目の自分のエンドフェイズ時に破壊される。

装備したモンスターにドロー効果を与える装備カード。
装備カードの数まで攻撃できる《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》とは相性抜群。
《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》の召喚で失われたリソースも、そのドロー効果によって補ってくれる。
惜しむらくは他の装備用モンスターと違って装備カード以外の役割をデッキ内で持てないこと、当の《鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》があまりに高い攻撃力を持つ為、ドロー効果を有効に使う前に勝負が決してしまうことか。
とは言えドロー効果自体は有用であり、《比翼レンリン》を装備した下級サイバー・ダークに装備しても十分な効果を得られる為、デッキの隠し味として一枚採用してみても面白いかもしれない。










  • 《ダークエンド・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2600/守2100
チューナー+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上
1ターンに1度、このカードの攻撃力・守備力を500ポイントダウンし、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

機械族になる前のサイバー・ダーク・エンド・ドラゴン。
融合モンスターがほとんどを占めるサイバー流のEXデッキにおいて極めて珍しいSモンスターである。




…というのは冗談でいわゆる名前がかぶっちゃったカード
原作では万丈目準(漫画版)が使用した。

余談


裏サイバーでは多くの場合ダークネスをリリースして召喚することになると思うが、その場合リリースした衝撃が原因はわからないがカノンとクローがポロッと取れてしまっている。
そういう仕様と割り切るか自身の効果やインヴェイジョンの効果で付け直してあげよう。



追記、修正はサイバー・ダーク・エンドでグォレンダァ‼︎‼︎‼︎してからお願いします。
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最終更新:2025年04月22日 21:08

*1 ちなみに何も装備していない状態でも一回は攻撃できる