アットウィキロゴ

F・G・D(遊戯王OCG)

登録日:2010/11/27 Sun 09:42:45
更新日:2026/04/26 Sun 23:22:48
所要時間:約 10 分で読めます





F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)とは、『遊戯王OCG』に存在するカード。

F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)/Five-Headed Dragon》

融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。



概要

TVアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』のアニメオリジナルモンスターとして初登場後、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説』の予約特典としてOCG化を果たした最上級融合モンスター。
対となるのは同じソフトの特典カード《究極竜騎士(マスター・オブ・ドラゴンナイト)》及びその素材《青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン)》。
攻守共に5000という最高峰のステータス*1に加えて、光・神属性以外のモンスターには戦闘破壊されない能力を持つ。

5体ものドラゴン族を融合素材に要する上、融合召喚でしか召喚が許されず、種族指定なために代用素材モンスターも使えない。
登場当時は、ディスアドバンテージを抑えつつ出す場合は《スケープ・ゴート》などで増やしたトークンを《竜の血族》や《DNA改造手術》で素材に変える位しか無く、《デビル・フランケン》→《青眼の究極竜》+《巨大化》の1キルデッキの影に隠れていた。

そんな中、《F・G・D》が脚光を浴び初めたきっかけはそれから約3年後、墓地のモンスターを融合素材にできる《龍の鏡》の登場である。
これにより《仮面竜》などのサポーターを使用後、攻守5000+αのデカブツに変える事が可能となり、一気に扱いやすくなった。

勿論、墓地を肥やせば早いスピードでの召喚も可能になるが、1年後の《未来融合-フューチャー・フュージョン》(エラッタ前)の登場がそれに更に拍車を掛ける。
これで、《未来融合-フューチャー・フュージョン》→《龍の鏡》→1体目→2体目(2ターン後)…という、登場当時には夢にまで見た展開が可能となった。
単純に《未来融合-フューチャー・フュージョン》を《おろかな埋葬》×5として扱うこともできたというとんでもないカードでもあった。
当然だがこんなカードが存在している以上、他のドラゴン族融合モンスターを使う意味なんてまずなかったのだ。
???「俺に言わせりゃ《青眼の究極龍》なんて、実戦じゃ使えない単なる観賞用のカードだね」
苦渋の選択》がかわいく見えるが、実は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》以前のドラゴン族デッキは「パーツ自体は優秀でも展開力やシナジーに劣る」せいで動きが本当にもっさりしやすく、こんなズルいギミックがあってようやくまともに戦えるようなデッキだったので……。

《龍の鏡》だけでなく、《凡骨の意地》で手札をかき集めるタイプのデッキ、いわゆる【凡骨融合】でも使える。
こちらは《メテオ・ブラック・ドラゴン》・《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》などの、もっと手軽に出せるモンスターが好まれたが、それでも融合デッキに1枚あれば便利なカードであることには変わりなかった。

また、《フュージョン・ゲート》と《チェーン・マテリアル》を組み合わせた【マテリアルゲート】というデッキで用いられたこともある。
《チェーン・マテリアル》の効果を用いて、デッキのモンスターを素材にドラゴン族の融合モンスターを任意の数召喚
→《チェーン・マテリアル》を用いずに手札のドラゴン族モンスターとフィールドの融合モンスターを素材にして《F・G・D》を融合召喚
これを2回繰り返すか、別の融合モンスターを《チェーン・マテリアル》を使わずに出す、《次元融合》などでモンスターを展開することで1キルを決めるというデッキだった。

【カオスドラゴン】が登場すると、《未来融合-フューチャー・フュージョン》での大量墓地肥やしが環境レベルの物となる。
墓地肥やしだけでも充分に強力だが、《未来融合-フューチャー・フュージョン》の処理に失敗すれば2ターン後に攻撃力5000のモンスターが並ぶという事態になる。
他のデッキでも活躍が見られたため、《未来融合-フューチャー・フュージョン》が2012年9月に禁止カードとなり、このコンボは消滅した。

その後、《未来融合-フューチャー・フュージョン》エラッタ緩和後も、墓地肥やしやデッキ圧縮に用いられたり、《龍の鏡》による墓地融合の有望株としてドラゴン族デッキにおける影の支え役となっている。
現代の環境であっても攻撃力5000は侮れないが、除去に対する耐性が一切無いため、過信は禁物。

いずれにせよ、素のカード自体というよりも融合素材の緩さゆえに現在も重宝されている。


アニメでの《F・G・D》

遊戯王DM

記事冒頭の通り、このカードはアニメオリジナルエピソードを初出とするカードである。

海馬コーポレーションの株の半分を所有する重役グループ「BIG5」が己の象徴として生み出したモンスター。
彼らが牙を向くのはアニメオリジナルエピソードな為、《F・G・D》もアニメのみの活躍である。

初登場はデュエルモンスターズクエスト編のラスボス
この時の効果は、
  • 1ターンに攻撃を5回行うことができる。
  • モンスターと戦闘を行った場合、同一ターンに2回同一モンスターに攻撃した場合のみ、ダメージ計算を適用する。
  • 1回のみの場合はダメージ計算を行わない。
というまあよくあることだから予想出来たチート効果。
しかし隠しモンスターである《究極竜騎士》によって倒される。

そして、カードとして登場したのはその続編である乃亜編。
《邪龍復活の儀式》で5ターン以内に光以外の各属性モンスターを生贄にしなければ降臨出来ない儀式モンスター、《F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴン》となっていた。
しかしBIG5は各デッキマスターを生贄に1ターン召喚を実現。

しかも召喚した時攻撃の代わりに相手の全フィールドのカード破壊と言う効果も存在していた。
そして光属性の《幻影の騎士-ミラージュ・ナイト-》の効果でステータスを吸収され今となってはフラグとも言える戦闘破壊をされ、《デーモンとの駆け引き》で《バーサーク・デッド・ドラゴン》にバトンタッチした。
デッキマスターを素材にして受け継いだ《F・G・D》が倒れたのに決闘が続いたのは地味に謎。《F・G・D》を素材にして《バーサーク・デッド・ドラゴン》を出した扱いなのだろうか?

そしてKCG編のリック(バランスの悪いドラゴンデッキを持つ少年)の友人vsCPUの決闘にてようやくOCG仕様で登場。
CPUが上記の《DNA改造手術》でトークンを素材にする方法で使用。


遊戯王GX

ヘルカイザーとなった丸藤亮のEXデッキに存在が確認されていた。
流石勝つためには何でもするヘルカイザー。

他にも十代達も所有しており、どうやらレアカードだが一般発売されていたようだ。BIG5涙目。

そして、十代vsミスターT(3戦目)でミスターTが使用。
ガチデュエルに次ぐガチデュエル展開、《未来融合-フューチャー・フュージョン》→《龍の鏡》で即刻降臨という当時の黄金パターンで先手1ターン目に登場した。
十代はこれまた《N・グラン・モール》で攻撃してバウンスしようとするが、《スキルドレイン》とこれまたガチ戦術で返り討ちに遭いかける。
アニメ版の初期ライフポイントは4000なので4100ダメージを受けて十代が即死という危機に陥りかける(しかし速攻魔法で攻撃力を上げたため即死は免れた)。

この時期の《N・グラン・モール》は頭ひとつぬけて強い除去性能を持つカードだったので「鬼畜モグラ」「クソモグラ」と呼ばれ蛇蝎のごとく嫌われており、主人公が敗北しかけたシーンにも関わらず「ざまぁwww」という声が上がるほどたいへん盛り上がった。
純粋に十代が好きだった人ですら「モグラ使うなら仕方ないと思ってた」と言い放つほど。
遊戯王GX第四期OPにはネオスペーシアンが集合するところで何故かモグラだけハブられており、これは禁止カードになるのではないかという淡い期待を持たれていたこと、
何より、そんな風に痛い目を見させられる機会が多かった、イコール、デュエルの現場にネオスペーシアンの中でモグラだけ飼うデュエリストが沢山いたことも併記しておく*2

しかし、ここである因果が決め付けられてしまう。それは……

オネスト》。

そう、光属性モンスターを対象に強力な戦闘サポートをする《オネスト》なら本当にピンポイントに彼を倒せるのだ。
《F・G・D》2体を繰り出したミスターT(1体は《サウザンド・パニッシャー》の生け贄として先に退場)に対し、十代は《オネスト》を《E・HERO ネオス》に使い撃破した。

しかも《オネスト》はOCG化に際して「光属性モンスター全般に対応」と格段な強化を得る。
そして【ライトロード】を初めとする数々のデッキにて活躍、光属性のモンスター=《オネスト》環境になる。

《F・G・D》自体には対象は取らない為《竜魔人 キングドラグーン》等の耐性付与は無意味。
融合召喚以外で出せないので《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》で蘇生もできない。

そしてこう妬む者が続出した、「どうして光属性だけ通したんだよ……」と。

元から攻守が5000もあれば戦闘破壊はあまり無いが、彼の登場であの能力は余計おまけな感が否めなくなった。
準制限から更に制限を喰らって使用者共々「ざまぁwww」と思っていた事であろう。
といっても当時の《オネスト》の採用率の高さから、被害者は《F・G・D》の使用者に限った話でもなかった……
というより《F・G・D》より出すのが難しいモンスターを使っていた人ならみんな《オネスト》には苦汁を嘗めさせられていたのである。お前だけが苦しいと思うなよ。
現在だと無制限だが、使用率自体はそんなに高くないので安心……ではあるが、除去手段もかなり増えているので降臨→即退場というのも少なくないし、以前と違ってルール的な対処方法も増えた。南無。

余談だが、「F=粉砕!、G=玉砕!、D=大喝采!」でもある。社長!
ただし、公式から明言されたことはない。


関連カード

  • 《バーサーク・デッド・ドラゴン/Berserk Dragon》
効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻3500/守 0
このカードは「デーモンとの駆け引き」の効果でのみ特殊召喚が可能。
相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃が可能。
自分のターンのエンドフェイズ毎にこのカードの攻撃力は500ポイントダウンする。
  • 《デーモンとの駆け引き/A Deal with Dark Ruler》
速攻魔法
レベル8以上の自分フィールド上のモンスターが墓地へ送られたターンに発動する事ができる。
自分の手札またはデッキから「バーサーク・デッド・ドラゴン」1体を特殊召喚する。
乃亜編でBIG5が倒された《F・G・D》の後続として呼び出したモンスターと、その特殊召喚に必要な速攻魔法。
高打点&全体攻撃能力と優秀な組み合わせを持つが、地味にエンドフェイズ毎に長所である攻撃力が下がるので出したターンに決めたい所。
また、自分のレベル8以上のモンスターが墓地に送られたターンにのみ発動できる《デーモンとの駆け引き》の効果でしか出せないというのが痛い。
例えば、レベル8を素材にアクセルシンクロを狙うデッキなら条件自体は難しくない。
その本格化以前から、重宝するトリガーで自ら墓地に行って自己再生する《スターダスト・ドラゴン》は良い相方であった……セイヴァー・スター・ドラゴン》?《バスター・モード》?…世の中には話さない情けもある(目逸らし)
…が、破壊よりバウンス・除外を優先する環境が定着したので、実際はあまり併用されなかった。

現在なら、レベル8以上を素材に要求する《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》を出してトークンを押し付けたターンに《デーモンとの駆け引き》を使って出し、表示形式変更または守備貫通効果辺りのカードと合わせて1ショットキルを狙うのが理想か。
起動効果でレベル8を墓地へ送れる【P.U.N.K.】に混ざれる余地もある。きっとエロペンギンも満足するだろう。

ちなみにこれらのカードは両方とも、現行OCGのようにカードテキストのフォーマットが統一されるよりも前に登場したのを最後に再録されていない。
そのため《バーサーク・デッド・ドラゴン》のテキストには「特殊召喚モンスター」である旨が明記されていないが、実際は特殊召喚モンスターであり通常召喚できない点に注意。

この誤解を防ぐためか、『デュエルリンクス』・『マスターデュエル』では現行フォーマットに倣って
このカードは通常召喚できず、「デーモンとの駆け引き」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(2):自分エンドフェイズ毎にこのカードの攻撃力は500ダウンする。
というテキストに変更されている。

余談だがZEXALにも登場していたりもする。結果は…お察しください。

  • L・G・D(リンク・ゴッド・ドラゴン)/Five-Headed Link Dragon》
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
 
リンク5/闇属性/ドラゴン族/攻5000
【リンクマーカー:左/右/左下/下/右下】
モンスター5体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが、闇・地・水・炎・風属性の全てを素材としてリンク召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):フィールドのこのカードは他のカードの効果を受けず、
闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
(3):相手エンドフェイズに発動する。
自分の墓地からカード5枚を選んで裏側表示で除外する。
5枚除外できない場合、このカードは墓地へ送られる。
「LINK VRAINS PACK 3」で登場した《F・G・D》のリメイクモンスター。
効果から推察するに乃亜編の《F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴン》が直接のリメイク元か。
名前も「F=フュージョン(融合)」と取れる事から「L=リンク」となったと思われ、奇しくもBIG5が《F・G・D》を出したのは電脳世界なのでリンクモンスター化しても違和感がない。

L召喚でしか特殊召喚できないが、L素材指定自体は「モンスター5体」と比較的緩いので出すだけならトークンを出すカードなどである程度簡単に条件を満たせる。
本家と同じ微妙に致命的な穴のある戦闘破壊耐性に加え、他のカード効果を受けないと言う強固な耐性を手に入れた。
さらに、光・神属性以外の5属性全てをL素材に使う事で相手の場のカードを全て破壊する事が可能。リメイク前とは違いそのまま攻撃出来るので5000ものライフを削り取れる。
ダーク・ドリアード》でデッキトップを操作して《魔の試着部屋》で並べたり、《トレジャー・パンダー》で残り4属性のバニラをリクルートすれば5属性が揃う。
リンクモンスターを経由すれば《超古深海王シーラカンス》でも揃えられる。
ちなみに《精霊術師 ドリアード》なら1体で4属性揃うので残り4体は全部闇属性でも可能。

ただし、相手エンドフェイズ毎に自分の墓地のカードを5枚裏側除外する必要があり、除外できなければ自壊する。
高い打点と強固な耐性と5つ全部自分の場に向いている優秀なマーカーを持つが、流石に維持コストが重すぎるので可能なら速攻でカタをつけたい。
維持するならばL召喚後に《発禁令》でこのカードを宣言してデメリットを永続的に踏み倒す様にしたい。


元ネタ

5種類の色に分かれた首を持つドラゴンというデザインと、RPGを意識したデュエルモンスターズクエスト編が初出であることから、TRPGの元祖である『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場する悪しき「クロマティック・ドラゴン(色彩竜)」の女王「ティアマト」が元ネタと思われる。
また、ティアマトは善なる「メタリック・ドラゴン(金属竜)」の王である「バハムート」と対になっており、デュエルクエスト編で《F・G・D》を倒した《究極竜騎士》が元を辿れば白く輝く《青眼の白龍》であるのも、この事を意識したからかもしれない。




アニヲタ族モンスター×5
このカードは暇なときにしか追記・修正できない。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年04月26日 23:22

*1 2023年現在も元々の攻撃力が5001以上のモンスターは登場していない。効果で攻撃力が10000を超えるモンスターも存在するが、元々の攻撃力は0または?となっている。

*2 シンクロ召喚登場後は《レスキューキャット》という猫を飼う際に《N・ブラック・パンサー》も一緒に飼われることが増えた。