レックス(FE)

登録日:2021/07/13 Tue 00:40:14
更新日:2025/06/13 Fri 21:28:06
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おまえにはおまえの生き方がある。あまり気にするな。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


『レックス』とは『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』登場人物。
クラスはアクスナイト→グレートナイト。



概要

グランベル王国の六公爵家の一つ、ドズル公国の当主ランゴバルトの次男。
ヴェルトマー家のアゼルとは古くからの親友同士であり、ヴェルダンに捕まったエーディンの救出に向かったアゼルに同行し、シグルドに加勢する。
シグルドとは父親同士は政敵の険悪な関係にはあるが、彼個人との関係は決して悪いものではない。
強欲で知られる父や兄のダナンとは違い、口は悪いものの温厚で飄々としている。
勿論父には黙って来ているため、それが結果的に父と袂を分かつことへと繋がってしまう。
しかし、5章でのアゼルとの会話では「オヤジは罪もない大勢の人を殺しており、当然の報い」と受け入れていたようだ。
ただ直接対峙するのは避けたがっていたようで、ランゴバルトと戦わせると「これも運命だ、許せよ…」と複雑そうな反応を見せる。

ちなみに1章では、彼をヴェルダンの精霊の森近くの湖の岬に待機させると、勇者の斧が手に入る隠しイベントが発生する。
その内容は、鉄の斧を湖に落としてしまい、直後に現れたシレジアの女王様によく似た顔の女神の問いに正直に答えたところ勇者の斧が手に入った、というどっかで聞いたことのある話そのもの
この流れは『トラキア776』のハルヴァンにも受け継がれている。

強欲な父と兄と訣別して、友と共に自分の道を貫くというある種王道的なシナリオ上の立ち位置からか、関連作品含めて恋人ができる事が多い。
作中で恋人会話があるのはイザークの王女であるアイラと、アゼルの幼馴染であるティルテュの2人。特にアイラとは3章冒頭で専用会話があり、恋人にし易い。
レックスを父親にすると、子供は「エリート」「待ち伏せ」のスキルとネール傍系の血を継ぐ他、ドズル家の傍系となり、終戦後はドズル家の後継者となる。ヨハヨハの立場……。
関連作品では、鈴木銀一郎版小説と大沢美月版コミカライズではアイラが恋人となり、
竹田裕一郎版小説ではエーディン、藤森ナッツ版コミカライズではラケシス、ゲームブック版ではブリギッドとバラエティに富んだ組み合わせが成立している。


ユニット性能

○能力(初期値と成長率、CCボーナス)
アクスナイト LV4
HP-33(70+20)
力-10(40)+5
魔力-0(5)
技-10(20)+1
速さ-11(20)+1
運-8(20)
守備-9(20+30)+4
魔防-0(5)+3
移動-8+1
武器LV-斧A
血統-ネール傍系
スキル-待ち伏せ・エリート

馬に乗った戦士という趣の初期値・成長率。前作のサジ・マジ・バーツよりも技や守備の初期値が保障されている。
聖戦の斧といえば、威力こそ普通の武器の中では最高だが、クソ重いので追撃も回避もロクに期待できず、命中率も低いのでよく空振りするという不遇な武器。
傍系のレックスには直接関係ないが、ドズル家に代々伝わる聖斧スワンチカも最弱の神器としてネタにされるほど。

しかし、このレックスは1章の後半の隠しイベントで最強…というか唯一まともな性能の斧である勇者の斧を入手でき、スキル「エリート」で他の仲間より成長も早い。
斧使いとしては他に類を見ないほどの優遇ぶり。
逆にこのイベントを見逃すと武器が頼りなくなり、戦力がガタ落ちする。あとたまにラケシスに持って行かれることも

そしてネールの血統補正により、タフな物理壁、それも「走れる壁」として運用できる。
親世代は子世代のように魔法による波状攻撃を受ける機会が少ないので安定した壁役兼削り役になれる。

父親としては斧を継承する相手こそいないが、上がりにくい守備(とHP)を血統補正で大幅強化でき、「エリート」が貰える恩恵も大きい。
足りない「追撃」を補完できる組み合わせなら優秀で、代表例は死神
他の父親候補のように異常な爆発力はない代わりに、力や守備の不足に悩まされない「普通に超強い」ユニットになる。
「怒り」と併用できるティニー等、高い火力から「待ち伏せ」を活かせる子供の父親にするのも良いだろう。
上述の通りアイラ・ティルテュとは専用の会話イベントがあるのでその意味でもオススメ。
戦闘力ではなく「エリート」による財布への負担の軽さ、登場の遅さへのフォローのためにリーンやコープル、パティの父親にするのもよい。
総合評価を意識するプレイでは、独身で終わらせるのは勿体ない男になる。

ちなみに成長傾向の似たアーダンは成長率・力と技と速さの上限・移動力・スキルと何から何まで負けていて涙目である。
厳密にいえば力の成長率やCC後のジェネラルは豊富な武器さや「大盾」の追加で一気に強化され、子供に剣を継承させられる、というレックスにはない長所も幾つかある。
が、力の伸びはレックスも十分、子供には武器の継承よりもスキルと成長率の強化の方がどう考えても重要、剣に関しては継承漏れしてもセリスや道具屋経由で再回収しやすい、
そしてジェネラルがどれだけ強くても移動力が低く実戦参加が難しい…というか前線の壁役を奪われている時点で致命的である。
差別化要素が実質差別化になっていない…哀れアーダン。

ただしこの「力の成長率の差」が響きかねない組み合わせがある。それがティルテュとのカップリング。
このカップリングは「怒り+待ち伏せ」という運用が狙いであり、CC後に剣が使えるアーサーとティニーは力の伸びもそれなりに必要となり、アーサーは成長率に10%も差が出る*1
もっともそれ以外の成長率はレックス親の方が同等以上なので、基本的には「レックスの方が親として優れている」というのもまた事実ではある。

ファイアーエムブレム ヒーローズ


アゼルの奴、エーディン公女が好きなんだぜ。可愛い奴だろ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2021年2月に登場。イラストは霜村航氏。
緑属性の斧・騎馬ユニット。☆3~4から排出される。
ちなみにCVの浪川氏は、自身が司会を務めた2020年12月のWEB番組で本作への初参加を告知していたが、この際公開された台詞が原作の彼のものと似ていたため、その時から実装は予想されていた。

「想いを集めて」では原作の湖の女神イベントをアレンジしたようなストーリーが展開。
湖畔で斧の訓練をしていた彼は、訓練用の鉄の斧を誤って湖に落としてしまい、その湖が突如渦を巻いて中からバアトルが登場。
彼は「斧の会」と呼ばれる互助組織と共に水練に勤しんでおり、仲間に入らないかと勧誘される。
更に別の日、訓練用の鉄の斧をまたしても湖に落としてしまい、今度は耳慣れない美しい歌声と共にアクエガらが登場。
「見えざる斧の会」を名乗り、こちらからもやんわりと勧誘を受ける。
いずれからも胡散臭さを感じつつもこれらの組織に入るかどうか熟考した結果、どちらにも入らない事を決断する。だが、それゆえに見えてきた真実もあるようで……?

武器スキルは勇者の斧…ではなく『女神の斧』
2回攻撃(敵から攻撃された時も、2回攻撃可能)
速さ-5、守備+5、魔防-5
Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが100%なら攻撃、守備+5
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に1ダメージ『攻撃速さの渾身3』
Cスキルは生存時、自軍の武器種・斧は全員、入手経験値2倍(同系統スキル効果が複数の時は、累積せず最大値適用)『斧の経験3』

勇者の斧に基づいた固有武器を獲得したことにも衝撃を生んだ。
女神の斧込みでなら守備は43と騎馬系にしてはかなり高くなり、攻守共に二回攻撃が出来る点から受け性能に優れる。
丁度Bスキルが空いているため、ここは原作再現で待ち伏せを継承すると良い。
その際、Aを「遠距離反撃」又は「金剛の反撃・遠距離」に付け替えてやるとHPが減ってからの反撃で一気に蹴散らせる。
後者の場合は魔法や杖には対応できないのが難点。とはいえもとから魔防はからっきしなので、そこは大人しく他の味方に任せるべき。

2025年1月のアップデートで『女神の斧』の錬成が可能になった。
錬成すると2回攻撃(敵から攻撃された時も、2回攻撃可能)
HP+5、攻撃+6、速さ-5、守備+6、魔防-5
戦闘中、絶対追撃
低レア故か強化は控えめなものの、更なるステータス補正を獲得して絶対追撃で4回攻撃がやりやすくなった。
特殊錬成はHP+3
自分から攻撃した時、または周囲2マスに味方がいる時、戦闘中、攻撃、守備+6、ダメージ+守備の15%(範囲奥義を除く)、自身の奥義カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)、戦闘後、7回復
守備を利用した与ダメ増加に回復とカウント加速の攻撃性能が格段と上がった。


追記・修正は鉄の斧を湖に落としてからお願いします。



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最終更新:2025年06月13日 21:28

*1 レックス親45%、アーダン親55%