レイラ(FE)

登録日:2021/07/19 Mon 00:30:05
更新日:2025/09/10 Wed 17:32:55
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「密偵」の仕事にやばくないものなんてないんじゃない?

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS




オスティアに仕える密偵の一人で、オスティアの密偵でも1、2を争う実力者。
オスティア候でありヘクトルの兄であるウーゼルの命で本編の数ヶ月前より「黒い牙」に潜入し、
中枢に接近して黒い牙の実権を握るネルガルらの企てを探る任務にあたっていた。

最初に登場するのは16章(ヘクトル編では17章)の「謎の行方」。
襲撃で姿を消した祖父ハウゼンを探すリンの前に現れ、彼が一命をとりとめている事を伝えるところで初登場。
そして、ヘクトル達に黒い牙の現在の有り様や自らが探っていたエリウッドの父であるフェレ公エルバートの行方などを報告する。

同じく密偵であるマシューとは恋仲であり、このやりとりの後、黒い牙への調査が終わったら「彼の故郷へ行く」という死亡フラグをおっ立て約束を取り付けている。
マシューはこの任務を最後に彼女を密偵からは足を洗わせるつもりでいたのだが…。


しかし、続く18章の「魔の島」でネルガルの計画を立ち聞きしていた様子をエフィデルに発見されてしまい、
密偵であることが露見。「裏切り者には死の制裁」としてエフィデルの命を受けたジャファルによって殺害されてしまう。
そして、その遺体は見せしめとして森の中に放置され、魔の島へ入ってきたマシューとエリウッドに発見される。
この悲劇はマシューのみならずヘクトルにとっても黒い牙に対する憎悪を抱かせる事になり、特にヘクトルは一部の幹部ボスでの戦闘会話やエフィデルとのやりとりで「生かしちゃおけねぇ!」とそれを剝き出しに容赦なく斃しにかかっていた。

実力者でありながら非業の死を遂げる単なるゲストキャラであるにもかかわらず、彼女専用のグラフィックが書き下ろされ、
公式キャラ名鑑にも載るなど、本編中の扱いに反して何かと優遇されている。

〇性能
イベント中で死亡するため仲間になることは無いが、仮にも戦闘を挟んでいるので能力値が与えられている。
発売当時から密かな話題になっており、ジャファルとの戦闘の数値から逆算しステータスを想像するサイトなどが少なからずあった。
以下、判明した内部ステータス。

LV:14
属性:風
持ち物:銀の剣
武器レベル:剣S

HP 24(80)
力 14(70)
技 16(65)
速さ 20(0)
幸運 8(55)
守備 12(30)
魔防 15(40)
体格 5

クラスは盗賊ではあるが、前作で登場したキャスとは異なりフィールドでのグラフィックはアサシンに近い。
HPや幸運は低いが、力・魔防が異常に高く、オスティア一との評判に違わぬ優秀なステータスと言える。装備レベルに至っては 上限を無視して 剣Sと来ている。
成長率もどれもムチャクチャに高い。例外的に速さは全く成長しないが、これは素の時点で限界である20に達しているため。
同職のラガルトの初期値ですら下級職ではかなり強いと言われているのに、HP運以外で大幅に上回っており、
アサシンLv20のマシューに対してすら盗賊Lv20の期待値の時点で力・技・魔防で上回り守備も互角。マシューが弱すぎるだけともいう
つくづく惜しい人材を失ったものだ…。

ただ、これ以上速さが上がらないなら最強のアサシンになるほどではなく、あくまでも密偵として優秀ということだろうか。
クラスチェンジしても速さが上がらないのでジャファルから追撃を受けてしまう。

  • FEH
マシュー……私を家族に紹介したいだなんて。

それって、そういうことよね?

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


2020年2月から念願の実装。イラストはп猫R氏。
無属性の暗器・歩行ユニット。恋仲のマシューはもちろん再会を果たすが彼女を粛清したジャファルとも戦えるようになった。
マシューもレイラの死を目撃した経験からあの時の惨劇を繰り返さぬよう無理して試行錯誤するが…

武器スキルは『影身の暗器』
速さ+3
自分から攻撃した時、戦闘中、攻撃、速さ+5かつ周囲2マス以内に支援相手がいれば、敵は反撃不可
自分から攻撃した時、戦闘後、周囲2マス以内に支援相手がいれば、自分と支援相手の位置を入れ替え
(上記の入れ替えは、周囲2マス以内に支援相手が複数いると発生しない)

Aスキルは『死線4』
攻撃、速さ+7
守備、魔防-5
Bスキルは応援を使用した時、または自分に使用された時、自分と相手の十字方向にいる敵は、攻撃、守備-5かつ【キャンセル】を付与の『攻撃守備の大共謀3』
Cスキルは戦闘後、敵の周囲2マスの敵の攻撃-7『攻撃の紫煙3』

レイラと支援を組んでいる味方が周囲2マス以内にいると敵を反撃不可にして攻撃後その味方と位置を入れ替えるトリッキーな効果を有する。
原作で恋仲にあるマシューと組ませたいところだが、マシューも同じ無属性の暗器使いなので役割が被りがちなのが難点。
武器の特殊錬成で支援があると強化できるクレーベやマチルダ、フュリーあたりと組ませると相性抜群。
支援を考慮しないとしても、死線4の効果もあり暗器使いとしては最強の攻撃57を誇り、速さでも51と他の追随を許さない。単純にアタッカーとしても十分な強さがあるといえる。
当然守備と魔防双方とも紙耐久なので高火力のユニットの反撃には為す術無し。反撃不可効果をかき消す見切り・反撃不可持ちにも注意が必要。

2024年1月のアップデートで『影身の暗器』が錬成可能になった。
錬成すると速さ+3
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+5
ダメージ+速さの10%(範囲奥義を除く)、かつ速さが敵より1以上高い時、または周囲2マス以内に支援相手がいる時、敵は反撃不可
自分から攻撃した時、戦闘後、周囲2マス以内に支援相手がいれば、自分と支援相手の位置を入れ替え(上記の入れ替えは、周囲2マス以内に支援相手が複数いると発生しない)
周囲2マス以内に味方がいても攻撃と速さは上がり、支援を組まなくても速さに勝っていれば反撃させないようそれぞれ新しい条件追加に伴い、支援拘りを削減。
速さに応じてダメージを増やす強化も獲得。

特殊錬成はターン開始時、周囲5マス以内にいる最も近い敵とその周囲2マスの敵の速さ、守備-6、【不和】を付与(敵の次回行動終了時まで)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ+5、自身の奥義発動カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)、かつ自分から攻撃した時、かつ戦闘中に攻撃していれば、戦闘後に敵とその周囲2マスの敵に7ダメージ
密偵に相応しい妨害工作や固定ダメージ含め攻撃性がより高まった。

怪盗役をこの私が?

わかったわ。このレイラ、見事に演じきってみせましょう。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2022年8月、怪盗姿で初めて超英雄に登場。イラストはあっか氏。
暗器を捨て赤属性の魔法・飛行ユニットへ劇的変化。

武器スキルは『影潜む密偵の香水瓶』
【再移動(周囲2マスの味方隣)】を発動可能
(自分から攻撃、補助、地形破壊の行動をした後、直後に周囲2マス以内の味方の隣接マスに移動できる)
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら戦闘中、攻撃、速さ+6、かつ速さが敵より1以上高い時、敵は反撃不可。
戦闘開始時、自身のHPが25%以上で戦闘中に攻撃していれば、戦闘後に敵とその周囲2マスの敵に10ダメージ。

Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中攻撃+6、速さ+7の『鬼神飛燕の一撃3』
Cスキルは戦闘後敵とその周囲2マスの敵の守備、魔防-7とし、さらに戦闘後自分とその周囲2マスの味方の攻撃+6かつ自分に【天駆の道】*1を付与する『守備魔防の紫煙3』

コンセプトは通常版を据え置きながらヒット&アウェイ。
怪盗の如く戦っては離れて不利な相手や倒し切れない敵は味方に任せる主流。
紫煙3のおかげで発動タイミングは違うがダグあるいはノートのように機動力強化も行える。
死線のマイナス補正がない分少しマシだがそれでも防御は低い。
飛行特攻の新たな弱点も増えているせいかやられやすくなっている。
再移動の条件も従来と異なり、周囲の味方がいない単独先行では不発。味方がいる前提でないと話にならない
位置取りの把握や戦闘以外の行動は隙を見せる事になり得る。再移動制限相手ではもはやどうしようも出来ない。

レイラよ。

潜入工作と情報収集が私の仕事。うまく使ってちょうだい。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2024年12月には魔器英雄で2年ぶりに実装。イラストはえく氏。
通常版以来となる無属性の暗器・歩行ユニット。
粛正される前から呼び出されており、黒い牙の目的について模索しているところ。
想いを集めてでもジャファルと対面するが既に粛正した後から召喚されているため、再び刃が向けられるが…?

武器スキルは『魔器・姿なき影刃』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が戦闘開始時の敵の攻撃の25%-4だけ増加(最大14、最低5)、敵の速さ、守備の強化の+を無効
自分が与えるダメージ+自分の攻撃の15%(範囲奥義を含む)、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージ-7、自分の最初の攻撃前に奥義発動カウント-1
Aスキルは『攻撃速さの秘奥4』
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+7、かつ奥義が発動可能な状態の時、またはこの戦闘(戦闘前、戦闘中)で奥義を発動済みの時、戦闘中、ダメージ+5(範囲奥義除く)、かつ自分の攻撃でダメージを与えた時、7回復(与えたダメージが0でも効果は発動)
Bスキルは『暗香疎影』
ターン開始時、自分の奥義発動カウント-1、最も近い敵に【護られ不可】、反撃不可の状態異常を付与(敵の次回行動終了まで)、その周囲2マス以内の敵に、反撃不可の状態異常を付与(敵の次回行動終了まで)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備-5、自分が与えるダメージ+自分の速さの20%(範囲奥義を含む)、自身の奥義発動カウント変動量-を無効
飛空城で攻撃時、落雷の罠、重圧の罠が設置されたマスで移動終了すると、罠を解除する
飛空城で攻撃時、停止の魔法罠で移動終了する時、停止の魔法罠が発動するHPの条件を-10した状態で判定
Cスキルは『露払い・不屈』
【再移動(2)】を発動可能
再移動時、味方に【遠隔入れ替え】*2を発動可能(この効果は補助として扱わない同系統効果複数時、この効果は発動しない)
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+4、攻撃、速さの弱化を無効

通常版でも密偵に相応しい妨害工作だったが魔器版はさらに磨きをかけた。
反撃不可で一方的な状況を作り、最も近い相手には護り手も封じる。
罠の影響も受けないので機動力を補う味方がいれば堂々と攻める事が可能。
敵の速さと守備のバフと自分の攻撃と速さのデバフも無効化するので火力が落ちる心配は無い。
戦闘後は再移動から他味方に交代(後退)も万が一に備えている。支援相手に拘ることは完全に無くし、立ち回りやすい。

代わりに反撃不可無効+護り手不在だと発揮しにくい欠点がある。
再移動制限で封じられると隙を晒すハメになるので動く際はよく見てから攻撃を。

追記・修正は黒い牙に見つからないようにお願いします。



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最終更新:2025年09月10日 17:32

*1 【天駆の道】味方が移動時、このスキル所持者がいるマスを通った時、そのマスの移動は1マスではなく0マスと数える。

*2 射程2。自分と対象の位置を入れ替える