フュリー(FE)

登録日:2021/02/24 Wed 06:17:41
更新日:2025/06/03 Tue 18:46:11
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わたしはもう昔のフュリーじゃない。

あなたにも負けないから!


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

『フュリー』とは『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の登場人物。



概要

雪国シレジアの騎士。同じく騎士のマーニャは姉。
シレジア天馬騎士をしており、その中でも優秀な者に与えられる称号『四天馬騎士』の一員。
ただし作中描写とFE大全によれば実力は四天馬騎士の中で最下位だったらしい。
シレジア王の死去から王の妃であるラーナ王妃派と王の弟派で国が揉めた中、フュリーは姉共々王妃派に付いている。

初登場は2章『アグストリアの動乱
出奔して2年間も音沙汰がないシレジア王子のレヴィンを連れ戻すためにシレジアを出る。
道中レヴィンの情報を得るためにアグスティ城に訪れると、シャガール王からレヴィンはシグルド軍に捕らえられているという嘘の情報を聞く。
その嘘の情報に騙されてシグルド軍から取り戻そうと戦闘を挑むが、その最中レヴィンと再会してシャガール王に騙された事を知る。
レヴィンがシレジアに帰ろうとしないため、止む無くシグルド軍に加入することなる。

性格は真面目過ぎるあまり融通が利かない。またディートバ曰く昔は泣き虫だったらしい。
その真面目さをよくレヴィンにからかわれているが、今の性格のままでも充分可愛いとも言われている。

レヴィンに昔から好意を寄せているが気付かれておらず、姉に応援され、同じくレヴィンに好意を寄せているシルヴィアは恋敵となり、シルヴィアから挑発された際にはつい「気品がないと王妃になれない」と言ってしまった事も。
本作は自由恋愛できるのでそのままレヴィンと結ばれることも、新たな恋に切り替える事も出来る。

バーハラの悲劇は何とか生き残るものの、子世代編では夫の帰りを待ち続けながらも重い病気の末、娘のフィーに見守られて病死した。
なお加賀氏曰く、「子世代編で生存が確定しているのがエーディン、死亡が確定した親はフュリーだけでありそれ以外の両親はあくまで行方不明」とのこと。
ちなみに本編中にティルテュの死亡が言及されているが、加賀氏がそれを忘れていたのか裏の事情があるのかは不明。
メディアミックスではフュリー以外にも死亡描写がある。

ユニット性能

初期クラスはペガサスナイト。クラスチェンジ後はファルコンナイト。
親世代編における自軍唯一の飛行ユニット。なので他のユニットと離れて行動しがちであり、男性と恋愛値が稼ぎにくい。

親世代の女性キャラ唯一の平民なので全体的に成長率も低めで、特に低HPと非力さが目につく。
しかし個人スキル『追撃』、クラスチェンジで『連続』を習得するという、親世代にしては充実したスキル構成とクラス補正で素早さは安定して高いため結構ダメージは稼げる。
何気に技の成長率も低いが、こちらもクラス補正で騎兵としては最低保障が高い上に槍と剣両方使えるのでなんとでもなりやすく、初期装備の細身の槍も使いやすい。
更に相手にしがちなのが賊などで軒並み低速(低回避)低防御というのも大きい。
なにより唯一の飛行ユニットとしての役割があまりにも大きいため、イラナイツとなることはありえない。
ファルコンナイトになれば杖を使えるようになるので、運用の幅が広がる。頑張って育成しよう。

カップリング

結婚した場合、セティフィー兄妹の母親となる。
セティはシレジア王家の始祖である風の聖戦士と同名であり、レヴィンと結婚した場合はともかく、それ以外と結婚した場合、昔好きだった人の先祖の名前を付けたという事に……。
ただしセティが一般的な人名という可能性も高い(現実にもそのような由来がある人名は数多く、後に名が変わったのでなければそもそも聖戦士の名も普通の人名のはずである)。
ヒーローズでは未婚のフュリーがセティと会った際「聖戦士と同じ名前を付けるなんて恐れ多い」と言っており、この場合は何を思って名付けたのやら……になってしまう。

本作における最重要スキルである追撃を個人スキルで所有しているので、誰が父親でも追撃が必ず付くのは大きい。
同性かつ同兵種であるフィーに関しては、できれば攻撃面を上乗せしたいところだが、素の状態でフュリー同様の役割や能力から需要面でも能力面でもほぼ安定している。
どの親でもスキルも含めれば代替ユニットのフェミナに比べて使いやすいか、あるいは装備をあまり選ばなくて済む。
しかし異性かつ魔道士であるセティは、父親に依存せず安定するのは速さ(魔法使いの水準としては守備も高くなる)のみ。
物理親では魔力成長トップのデューですら10%なので、魔法使いが親でないと役に立ちづらいあるいは壮絶な吟味が避けられない短所がある。
つまり、フィーばかり気にすると微妙な組み合わせになってしまうカップリングの罠がある。


恋人会話があるのはレヴィン・アーダン・ノイッシュ。

トラキア776でも採用されている公式認定カップル。
セティがフォルセティを含め全て継承できて「追撃を持つレヴィン」という完璧な性能になる。
速さの成長率が高すぎてオーバーフローを起こして初期値がガタ落ちする*1こと以外は優秀。

一方でフィーは成長率が「長所を伸ばして短所を放置する」形になってしまい、連続はクラスチェンジ後に無駄になってしまうが(これに関してはセティというかレヴィン自身もだが)、
力の成長率問題に対しても速さ・技の高さが影響する「連続(CC後)」「必殺」に加えて、10章でフィーに力+5の会話があるのもポイント。
イベントをこなせば下振れしても与ダメ期待値はそこらの物理親を上回り、困るほど確殺ラインが下回ることもまずない。
回避率の高さに加えてHPと魔防成長率も平均より高いため、スリープはともかく終盤怖い魔法攻撃に対しては高耐久で実際には目に見えた不足はない。
双方恋人がいない状態で4章後半で会話をすることでほぼ強制的に恋人になるので隣接によるフュリーの行動が制限されないのも利点。

レヴィンと双璧をなすお勧めカップル。
セティはバルキリー・レスキュー(要アゼル×エーディン。計画的な人向け)・リザーブの杖を継承できるし、成長率もレヴィン以上にバランス良く強くなる。
セティの初期装備であるライトニングもかなり強く、これだけで最後まで戦っていける程。

フィーへの恩恵も強く、魔防が高くなることで後半多くなる状態異常杖の対策となる*2ため、歩兵では処理できないダークマージを処理しやすくなる他、ブラキ傍系の恩恵で杖レベルがCからBに上昇するので、他と違った運用が可能。
魔防を吟味しておけば状態異常杖の中を飛び回り、レストで回復できる。ただし、力がヘタれる可能性は割と高めで技も怪しい短所はある。
魔力成長率が高くCCボーナスも大きいので、魔法剣を振らせればそれなりの火力は出せる……が、上限値が低いので終盤では力不足。
スキルが追撃しか付かないが、セティは最初から、フィーはクラスチェンジで連続が付くことも加味すれば物足りなさは無い。

上記2人以外の魔法親であり魔力成長は良いが追撃持ちという長所の噛み合わせが悪いので、2人に比べると見劣りする。
魔法剣はともかくボルガノンの性能はちょっと厳しいのも向かい風。成長率のかみ合わせもレヴィン・クロードほど良くは無い。
とはいえ前述と後述の様にフィーはなんとかなりやすく、物理親と比べればセティは桁違いの使いやすさ。
ボルガノンは執着しなければ良いのでなんだかんだどんなプレイヤーでも相性面3位はほぼ不動の評価だと思われる。

会話イベントはあるが正直お勧め出来ない(特にアーダン)。
元からある追撃(CCで連続)に加え地雷戦法に有効な待ち伏せor爆発力の強い突撃+必殺のスキルのかみ合わせで、スキル面は非常に優秀。
更にノイッシュとは成長率の噛み合いもそれなりに良い方なのでなおさらフィーは強くなりやすい(アーダンとは悪いばかりではないが癖がある)、
しかしセティの方が魔力が壊滅的なせいで、スキルである程度カバーはできるが、地獄のような吟味をしない限り使い勝手はかなり悪いのが正直なところ。

見切りが付いてフィーが弓に強くなるメリットはあるので一見良さそうに見えるが、残る数少ない魅力の1つである追撃が腐り攻撃面の上乗せが乏しく成長率のかみ合わせも微妙な部類。
追撃のおかげでフェミナを下回る使い勝手にはそうそうならないが、誤解のないよう言及しているだけで特筆点ではない。
そしてセティも輪をかけて貧弱になるので上記のアーダンとだけ比べるならまだともかく、スキルは思う存分活かせるノイッシュと比べても明確に非推奨のカップリング。
そもそも最大の目玉であるフィーの見切りも聖戦のマップ構成や役割から見切りが無くても困らないし、有れば助かるという場面もかなり少ない。アレク父のセティもその弱さから見切りが欲しい強敵に正面から戦わせる機会など(普通のプレイングでは)ない。
他項目でも推しとして書かれることがあるが、これは当時攻略本にお勧めの組み合わせとして書かれていたのが原因の一端と思われる*3

ネタとして、カップリングがあまりにも成立しにくい*4ため、ある種の挑戦として見られることも。
もちろん物理親ゆえにセティは貧弱になり、フィーも親子会話による底上げがなく、祈りが継承できる以外にメリットはなく実用性は皆無。
一応両名共に速さと幸運成長率の高さ(血統補正でトップのクロードに次ぐ高さ)から回避面に期待する運用や、祈り活用による闘技場勝ち抜きはまだやりやすい部類。


台詞

  • え? あなたは……ま、まさか レヴィン王子? ……そんな姿で、どうしたのです?!
  • えっ! ……わたしは……そんな……ただ、レヴィン王子はシレジアにとって大切な方だし……。
  • え? お姉様が……。うそっ、そんなこと信じられない! あのお姉様が戦死だなんてまさかそんなことが……。
  • やっと、幼い時からの夢が叶ったのに戦争で死ぬなんて嫌です! わたしはレヴィン様のお側をはなれません。
  • 今度のお休み、買い物へ行きませんか? 私もこのお城の皆さんのように垢抜けた装束を勉強したいと思いまして……。
  • アスク王国に留まれば私は姉様とずっと同じ時間を刻むことができる……。
    アルフォンス王子……私とマーニャ姉様をアスク王国にこのまま居させてもらえませんか? 
    マーニャ姉様がアスク王国で生きているなら、私もこの地に残ります。もう、離れ離れになりたくありません!
  • も、もし私があなたの母親だとしても風の聖戦士と同じ名前をつけるだなんてなんと恐れ多い……。
    はっ……! 私の息子ということはち、父親も……そ、存在しているわけですよね!?
  • エクラさん、あの……先ほどはありがとうございました。私、財布を盗られる寸前だったなんて……。
    たくさんのお店を見歩くのに夢中になって、荷物と一緒にすこし目を離した隙に……。私一人だったら今頃泣いていたでしょうね。
    私、憧れの天馬騎士になったけれど、姉様たちの傍にいられるという安心感で甘さがいつまでも抜けきらなくて……。
    だからこうして遠い地に召喚されたのは、試練だと思うんです……私が一人でも立派な騎士になったことを証明するための!
    その前に買い物くらい一人で……ってわかってますよ、次は気をつけますから! んもう、そんなに笑わないでください!


ファイアーエムブレム ヒーローズ


シレジア天馬騎士団のフュリーです。

私も姉様も同じ四天馬騎士の一人、若輩者と侮らないでくださいね。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2021年2月にマーニャと共に参戦。イラストはかかげ氏。
青属性槍・飛行ユニット。
トップ画像や上記の画像の通り太ももが凄く太い。ムチムチしている。
かかげ氏はツイッターである部分について攻防を繰り広げたと言っているが、攻防に勝ってこの太ももなのか、それとも負けてこの太ももになったのか……。
なお、坂本真綾氏は初出演で夫である鈴村健一とここでも夫婦共演を果たす。

『想いを集めて』では息子セティと遭遇。このフュリーは息子はおろか恋人もいないので大混乱。
さらに息子という事は自身の旦那となる人物を知っているという事ではあるが、(デリケートな話題なので)知るのを嫌がった。
フュリーもそうだがセティの方もトラキアではなく聖戦名義という事もあり父親が誰か特定されないようにストーリーでも配慮されている。
しかしこのフュリーは5章ぐらいから来たらしいのに恋人がいないこと(レヴィンとのイベント未発生)、
その一方でホーム画面では5章でのレヴィンの恋人会話である「生きてシレジアに帰る約束」について言及している。

またこの世界で死んだはずのマーニャと再会して喜んだ一方で、元の世界に戻ればマーニャは死後の世界に戻ってしまう事を知る。
そのためアルフォンスにこの世界に姉妹で永住出来るように頼み込むが……。


武器スキルは『シレジアの氷晶』
攻撃+3
戦闘開始時、敵のHPが50%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ+6。
戦闘開始時、敵のHPが50%以上、かつ、周囲2マスに以内に支援相手がいれば、自分から攻撃した時、2回攻撃となる。

AスキルにHP+5、攻撃、速さ、守備、魔防+2。自分が★5かつレベル40の時、闘技場などで、自分の能力値が低くても、スコアの高い敵が登場する『青の死闘・飛行4』*5
Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も攻撃+速さの合計値が高い敵の攻撃、速さ-5にする『攻撃速さの封印2』
Cスキルは周囲2マスの敵は、戦闘中、攻撃、守備-4になる『攻撃守備の牽制3』

周囲2マスに以内に支援相手がいることで、勇者系武器のように2回攻撃が可能になる。
速さも死闘4スキル込みで43と高く、2回攻撃武器のように速さが落ちないので多くの相手に4回攻撃が可能。
加えて攻撃も58とかなり高いので威力も抜群。
支援相手がいないとこの2回攻撃は失われる。無くてもアタッカーとして十分優秀なレベルではあるが、できれば支援を組むことをオススメしたい。

2025年4月のアップデートで『シレジアの氷晶』の錬成が可能になった。
錬成すると攻撃+3
【再移動(2)】を発動可能
自分から攻撃した時、または戦闘開始時、敵のHPが50%以上の時、戦闘中、攻撃、速さ+6、守備、魔防+5、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージ-7
敵の絶対追撃を無効、かつ自分の追撃不可を無効、かつ周囲4マスに以内に後述の対象がいる時、戦闘中、自分は2回攻撃
対象は自軍内に支援を結んでいる相手がいる時は、支援相手
自軍内に支援を結んでいる相手がいない時は自軍内で最も速さが高い味方(自分を除く)

戦闘での効果が多めに貰えた。
防御面のステータスも上がり、受けるダメージも減らせるようになるだけに留まらず見切り追撃も付く。
そして限定的だった二回攻撃は範囲マスも広まり、速さが一番高い味方にも対象となったので出しやすくなる。

特殊錬成はHP+3
自軍ターン開始時、および、敵軍ターン開始時、周囲2マスに味方がいる時、自分と周囲2マス以内の味方の攻撃、速さ+6、「戦闘中、奥義発動カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)」、【回避】を付与
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が戦闘開始時の自分の速さの10%+5だけ増加
ダメージ+速さの20%(範囲奥義を除く)

味方の戦闘補助と自分のステータスアップと与ダメ増加と戦闘サポートも可能に。

追記・修正は泣き虫と言われなくなってからお願いします。


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最終更新:2025年06月03日 18:46

*1 成長率が100%を超えているので最終的なカンストは保証される。

*2 『聖戦』の状態異常杖は使用者の魔力を上回るの魔防があれば完全無効、逆に使用者の魔力と同値以下だと必中

*3 実際はプレイヤーの間では当時から地雷カップルとして認識されていた

*4 より加入が遅い2人はフィンとの恋愛に補正がかかっていて逆にくっつきやすい面すらあるが、フュリーにはそれがない。

*5 伝承英雄、神階英雄は、限界突破やスキル等を加味しない場合の自分の能力値合計が175より低い場合、自分の能力値合計が175として扱われる。上記以外の英雄は、180より低い場合、180として扱われる