うらみちお兄さん

登録日:2021/08/19 Thu 17:46:19
更新日:2024/04/24 Wed 16:07:54
所要時間:約 4 分で読めます






今日も元気いっぱいだよ~って人~!


はーい!


今日は普通かな~って人~!

はーい。はい。




しんどい、辛い、何もしたくないって人、はーーい…………。



……お兄さんだけか……。




『うらみちお兄さん』とは、久世岳による漫画作品である。

【概要】

当初は作者のTwitterに掲載されていたが、その後pixivコミックにて連載されている。
子供向け番組に関わる大人達の裏の顔を生々しく描いている先品である。

2021年7月よりアニメ版が放送されている。ナレーションは大塚芳忠。OP・ED及び挿入歌は全て作者が作詞している。


【あらすじ】

MHKで放送されている教育番組『ママンとトゥギャザー』。
そこで体操のお兄さんをしている表田裏道・うらみちおにいさんは表面上は笑顔だが、
その実態は社会の流れに疲れ切ったネガティブ思考に陥っていた。

そんなうらみちお兄さんや、他の個性的な出演者やスタッフと共に今日も撮影は行われていくのだった。

【登場人物】

  • 表田裏道(おもた うらみち)

「諦めても終わらせてもらえない試合だってあるんだよ」

CV:神谷浩史
本作の主人公。『ママンとトゥギャザー』に出演する体操のお兄さん。31歳。
外見は爽やかなイケメンだが、趣味が筋トレなので中々のマッチョ。
だが、その内面は社会の闇に疲れきったネガティブかつ情緒不安定な人物であり、
時折子供達に対しても暗い話をすることがある。更に馴れ馴れしい後輩にもたまに辛く当たることも。
かつては体育大の体操のエースだったが、怪我を理由に選手を引退しこの仕事に就いた。
現状、酒か睡眠薬なしではぐっすり眠ることもできず、寝れば謎生物が現れ、起きれば朝で絶望する、という精神的にキツい日々を送っている。
好きな食べ物は「へしこ」*1。ただしふとした発言から子供達にはマカロンが好物ということになっている。「うらみちさん!へしこの誤魔化しになってないっスよ!」
夢で度々珍妙な謎の生物を見ており、それを絵に描いている。デザインこそあれだが、忠実に描けているので絵が下手というわけではないと思われる。デザインセンスはどうしようもないが。
また、自分でもその外形が変だという自覚はあるが、なぜか上層部に受けがいいのが悩み。
少しでも失敗すると父親(めちゃくちゃマッチョ)によってマットに投げられていたという過去があり、その厳しさが原因で妹は16で家を出たという。
名前の元ネタは「ひろみちお兄さん」こと佐藤弘道氏だと思われ、ひろみちお兄さん本人がTwitterにて「気になる漫画、見つけたぞ( ̄▽ ̄;)」と反応していた。

  • 蛇賀池照(だが いけてる)

「チンダル現象ってめっちゃ面白くないですか…www」

CV:宮野真守
『ママンとトゥギャザー』に出演する歌のお兄さん。通称「いけてるお兄さん」。27歳。
元ミュージカル俳優で長身のイケメンで美声の持ち主だが、小学生レベルの下ネタで大爆笑してしまう。
特に「チン~」の付く単語がツボらしい。
常におにぎりのことを考えており、人の話を聞いていない。
アナログ時計を読めなかったりハサミの扱いが下手だったりと不器用ではあるが、役に入り込むと真面目になる。
自宅では姉の眩衣(CV:日笠陽子)と愛犬の小百合さん(CV:定岡小百合)と暮らしている。ちなみに、姉も美人だが彼と同様おにぎりのことを考えていて話を聞いてないタイプ。

  • 多田野詩乃(ただの うたの)

「結婚したい……」

CV:水樹奈々
『ママンとトゥギャザー』に出演する「歌のお姉さん」。32歳。
有名音大を卒業し、売れないアイドル歌手・ものまね演歌歌手・ナイトクラブのジャズ歌手と様々な職歴を持つ。アニメ版の中の人が歌ったことがあるジャンルが多い。
基本的には常識人で、裏道と池照の裏の顔を理解し、ツッコミを入れたりして見守っているが、たまに悪ノリすることもある。
売れないお笑い芸人の彼氏*2と同棲6年目で、結婚願望がある*3
慰安旅行中に虫が出たと泣き言の電話をかけてくるほどヘタレの彼氏だが、別れるという選択肢は出てこない。
大の酒好きで、宴会には必ず参加する。

  • 兎原跳吉(うさはら とびきち)

「裏道さん!後輩いびって遊ぶのやめてくださいよ!」

CV:杉田智和
『ママンとトゥギャザー』のマスコットキャラ「ウサオ君」の中の人。28歳。
裏道の大学時代の後輩で、走高跳をやっていた。
よく裏道の地雷を踏んでいびられているが、彼の自宅によく遊びに行くなどフレンドリーな性格。聞こえる位置で余計なことを言っては睨まれるのがデフォルト。
全体的にうざいオーラが放出されており、病欠の熊谷に代わってクマオ君をやった結果、速攻で中身が違うと看破された。熊谷との関係といい、アニメ版の中の人の日常っぽい
趣味はパチンコ

  • 熊谷みつ夫(くまたに みつお)

「この人なんでこの仕事してるんだろう……」

CV:中村悠一
『ママンとトゥギャザー』のマスコットキャラ「クマオ君」の中の人。28歳。
裏道の大学時代の後輩にして兎原とは同期。弓道部に所属していた。
普段は温厚であまり怒ったりはしないものの、スポーツガチ勢で慰安旅行の温泉卓球でもマジになるタイプ。
視野は広いが、人付き合いは苦手な寡黙な青年。だが職場の人間とは仲良くやっており、裏道に映画のDVDを貸したり、池照の事を気にかけていたりする。
しかし、長い付き合いの兎原の扱いは割とぞんざい。普段の中の人のよう
父親の似顔絵から見るに、実家は寿司屋らしい。

  • 出木田適人(でれきた てきと)
CV: 堀内賢雄
『ママンとトゥギャザー』のディレクター。
適当な性格で、演者を極寒の海で夏という前提でロケさせることもある(これは別のスタッフのせいもあるが)。

  • カッペリーニ降漬(カッペリーニ ふりつけ)
CV:中井和哉
『ママンとトゥギャザー』の振付師。化粧の濃いオネエ
彼のリハーサルは演者が疲弊するほどの過酷さらしい。
兎原がお気に入り。

  • 風呂出油佐男(ふろで ゆさお)
CV:三木眞一郎
『ママンとトゥギャザー』のプロデューサー。色黒のオッサン。
池照がお気に入りらしい。



【ママンとトゥギャザー】

MHKという放送局で放送されている教育番組。
所謂お子さん参加型番組だが、裏道が子供に暗い話をしてもカットが入らない等、むしろそれを売りにしている節さえある。とはいえ、それでも度が過ぎればNGが出る。
子供達も慣れてきたのか、対応が冷静になっていたりするどころかむしろ積極的に傷を抉りにかかっている。
ミニコーナーで男性が扮するキャラクターの意匠が妙に露出が高いのが恒例となっている。



追記・修正は子供番組の裏側を垣間見てからお願いします。

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最終更新:2024年04月24日 16:07

*1 青魚を塩漬けにした後さらに糖漬けにした福井県の郷土料理

*2 作者曰く、以前描いた別の作品の登場人物らしい

*3 余談だが現実の子供番組『おかあさんといっしょ』では「妻子持ちの男性が『歌のおにいさん』に選ばれた(つまり実質歌のお父さん)」事が南海かあり、『歌のおねえさん』に関しても、一応昭和時代におねえさんを辞める前後に職場結婚した例(2人目のおねえさん中野慶子氏)と妊娠で産休から降板した例(7代目おねえさん瀬端優美子氏)が記録されている。