登録日:2021/08/29 Sun 18:08:16
更新日:2024/09/18 Wed 14:43:45
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出典:人造人間キカイダー/東映/第1話「恐怖のグレイサイキングは地獄の使者」/1972年7月8日放送
『
人造人間キカイダー』の第1話「恐怖のグレイサイキングは地獄の使者」に登場したダークロボット。
本項目では、この機体をモチーフとした派生キャラ『
グレイサイボーグ』に関しても記載する。
【概要】
サイの姿をしたダークロボットで、
プロフェッサー・ギル率いる悪の組織「
ダーク」が送り出したダーク破壊部隊第1号。
ダークに監禁された光明寺博士が制作した13体のダークロボットの一体で、ダムの破壊が任務。
モチーフ通りのパワー自慢でその力は実に10万馬力を誇り、「ダーク破壊部隊で最強の力を持つ」と自称し、900キロのスピードで走る事ができる。
そのパワーとスピードを存分に活かした突進攻撃が得意で、トラックを正面から吹っ飛ばし、
コンクリートや人間を粉々に粉砕してしまうほどの威力がある。
ただし、スピードに関しては最高時速500キロのサイドマシーンに逃げられてしまったので、継続して900キロは出せないのかもしれない。
鼻先の赤い一本角を
ドリルのように回転させて突進の威力をさらに上げる事もできる。
性格は
パワーキャラらしく乱暴で、アンドロイドマンへの指示も力押しばかり。
飛び道具などの特殊な武器は一切
装備されておらず手持ちの武器も使わない、100%フィジカルという逆に珍しいくらいの純粋なパワーファイターである。
【活躍】
深夜、道を走るトラックの前に突然立ち塞がり、体当たりを仕掛けてトラックを横転させてしまう。
さらに、完成直前の日本一の発電ダムを襲撃して警備員を皆殺しにし、捕まえた係員にダムの心臓部に案内させようと絞め上げる。
すると、どこからかギターの音色が響き渡った。
猫の子一匹このダムの周辺にはおらんはずなのに……!?
出典:同上
グレイサイキングが音のする方を見上げると、ダムの上にギターを弾く謎の青年が立っていた。
出典:同上
グレイサイキング!罪もない人を痛め付けるのは止めたらどうだ!
ダークの秘密をどうして知っている!?かまわん、バラせ!
自分やダークの名前を知っている青年に対し、グレイサイキングはアンドロイドマンに攻撃を指示し、自身も自慢の突進攻撃を仕掛ける。
青年を岩石もろとも粉々にしたかと思われたが、砂煙の中から謎の
人造人間が登場。
出典:同上
出典:同上
グレイサイキングはキカイダーにアンドロイドマン攻撃を指示し、再び向かって行くが逆に崖下に投げ飛ばされてしまう。
キカイダーはサイドマシーンに乗って撤退し、グレイサイキングも後を追うがダークの秘密基地の近くまで来た所で見失ってしまい、プロフェッサー・ギルに連絡する。
秘密基地の中では、プロフェッサー・ギルから光明寺博士に人造人間が侵入した事が伝えられていた。
侵入した人造人間を「誰が造ったのか拝見したい」と返す光明寺博士だったが、実は娘のミツ子共々ダークに監禁されてダーク破壊部隊を造らされており、密かに反撃の機会をうかがっていた。
そして、グレイサイキングの前に現れたあの青年こそ、光明寺博士が造った人造人間・ジローこと
正義の戦士キカイダーだったのだ。
秘密裏に造った地下室で、光明寺博士は戻って来たジローに最後の仕上げをしようとするがプロフェッサー・ギルに発見されてしまい、ジローはミツ子と共に脱出するが光明寺博士とはぐれてしまう。
プロフェッサー・ギルはダーク破壊部隊にサイドマシーンに乗って逃げた二人の追撃の指示を出す。
一人で留守番をしていたミツ子の弟であるマサルの元に、光明寺博士に化けたグレイサイキングが現れて拉致し、ジローに地獄谷に来るように要求。
吊り橋にぶら下げられたマサルをジローが助けようとした所で橋を爆破するが……
ジローはキカイダーにチェンジし、マサルを無事に救出。
橋ごとジローを爆破したと思ったグレイサイキングは勝ち誇るが、そこにギターの音色と共にキカイダーが登場。
キカイダーとグレイサイキングの最終決戦に突入し、キカイダーは次々にアンドロイドマンを撃破。
グレイサイキングは角をドリルに変えて再び突進攻撃を仕掛けるが、キカイダーには命中せずに避けられて崖から転落。
そこに「ダブルチョップ」、「大車輪投げ」と連続で攻撃を受けてしまう。
出典:同上
出典:同上
グレイサイキングに必殺の「デン・ジ・エンド」が直撃し、グレイサイキングは爆散。
ここに、キカイダーとダークの戦いが幕を開けたのだった。
グレイサイキングは第14話で他の13体のダークロボットと共に
復活。
以前よりも3倍にパワーアップしての復活だったが、ダーク新破壊部隊第1号のギンガメと戦わされて「先輩の力を見せてやる」と最初に向かっていったが軽くあしらわれて破壊されてしまった。
【補足】
名前が「
色」と「モチーフ」の組み合わせになっているダークロボットの中で数少ない、「キング」というもう一つの言葉が入っている一体。
3語で構成されたネーミングのダークロボットは、ほかには「女ベニクラゲ」や「
アカ地雷ガマ」「
白骨ムササビ」などがいる。
この回のみ、「デン・ジ・エンド」を「ジ・エンド」と呼んでおり、命中した時のガラスが割れる演出もヒビが入るだけになっている。
【派生作品での登場】
萬画版および
アニメ版にもジロー/キカイダーの最初の敵として登場。
その際、
「グレイサイボーグ」と名を変えている。
作中では一言も台詞がなく、脳筋を通り越して不気味ですらある。
S.I.C.HERO SAGA『KIKAIDER00』ではXASHのバイオロイドとして登場。
角の部分を避雷針にして分厚い装甲を通じ地面に放電することにより、電磁系の攻撃に対する高い耐性を有する。
光明寺博士とOOの乗った車を襲うも、ブラッドキカイダーの電磁ジェネレーターで許容範囲外の電流を打ち込まれて角が爆発。
最後は折れた角を脳に突き刺されて絶命した。
ゲーム『
スーパーヒーロー作戦』では
中近東のバラージに調査に着ていた光明寺博士を攫い、
主人公達にボコボコにされるも「俺を破壊したら、光明寺の居場所が分からなくなるぞ!」と
ロボットのくせに
命乞いをして見逃された。
その後、日本で土木作業現場を襲ってダイナマイトを強奪
(買えよ、お前ら武器商人なんだから)していたため、キカイダーに妨害された。
最後はギルが逃げるための捨て石にされて破壊される。
漫画『キカイダー02』では
カブトムシのような形状になっており、両腕にはミサイルランチャーが搭載されている。
グリーンマンティス、オレンジアント、ブラックホースの4体がかりで稼働直後のジローを襲い、分厚い装甲もあって最後まで生き延びるも、
デンジエンドの直撃を喰らって爆発四散した。
小説版では戦闘ヘリから降下する形で登場。
その体当たりは一撃で屋上の塔屋を木端微塵にするほどで原作を上回るパワーを有しており、右腕は
ドリル、左腕はクローになっている。
キカイダーを出来損ないと見くびっていたが逆に素手で
ドリルを止められて逆回転してしまい、電磁エンドで首を刎ねられ爆発四散した。
「ダークは追記・修正の為には手段を択ばんのだ!」
- メタルゲラス「なんかそっくり」 -- 名無しさん (2021-08-29 21:24:43)
- キカイダー・リプートのグレイサイキングは....どうして「 あの姿 に....? -- 名無しさん (2021-08-31 19:07:50)
最終更新:2024年09月18日 14:43