Cruelty Squad

登録日:2021/09/13 Mon 20:17:08
更新日:2025/05/28 Wed 13:31:29
所要時間:約 37 分で読めます




Cruelty Squadとは、フィンランドのインディーゲームスタジオであるConsumer Softproductsが開発・発売したFPS。
PC向けゲームプラットフォームであるSteamにて2021年1月4日にアーリーアクセスが開始され、同年6月15日から正式リリースされている。

世界観は『アーマードコア』に似た企業戦争の蔓延るサイバーパンクSFで、企業戦争に明け暮れるマッポー世界で企業の犬として暗殺に励む。

グラフィックはPlayStationやニンテンドウ64のような昔懐かしのローポリ造形と 危ない薬でトリップした時のようなサイケデリックな色彩 を意図的に採用しており*1、普通のFPSではまず見られない異質な空気感を醸し出しているのが特徴。
が、最終面やいくつかのヘンテコアイテムを除けば地形構造や武器装備の多くは比較的現実に即した内容となっている。特に武器類には何気に力が入っており、おなじみMP5からケースレスピストルのVAG-12、自衛隊のPM-9まで様々な武器を手に入れ使う事ができる。



暗殺ゲーム『HITMAN』のゲームシステム*2とレトロFPS『QUAKE』のプレイヤー制御を掛け合わせたかのような自由度の高いゲームプレイを特徴としており、近年のインディーズゲーム界隈における『イマーシブシム』ジャンルの再評価ブームに押され高い評価を獲得した。

通常プレイの主な目的は「箱庭マップを探索し、ターゲットを暗殺して脱出する」だが、それ以外にもタイムアタック、武器収集、肉体強化のためのパーツ集め、釣り、買い物、ドライブ、株式市場を見ながらの株や臓器売買などやれることは多く、人によってさまざまな楽しみ方ができるゲームとなっている。




ストーリー

企業が政府以上に圧倒的な影響力を持つ、ディストピアと化した近未来。
技術の進歩によって人々は金さえあれば死後も復活できるようになり、その結果人類の多くが不滅になり、生命の価値が低下していた。
無差別殺戮事件は当たり前となり、武装警備は常態化、人間の臓器は市場で公に取引され、軍隊や警察は生物学的インプラントや機械的に増強された臓器を用いて戦闘に挑んでいた。

企業戦争の過程で生じる暗殺業務は、巨大複合企業の傘下で活動するセキュリティ会社「Cruelty Squad」が請け負い、彼らの手で日々重役が殺され続けていた。

武装警備隊「SECデスユニット」を抜け、アパートでひとり孤独な日々を送っていた主人公。彼はある日、かつての仲間であった「ハンドラー」と呼ばれる男から連絡を受ける。
ハンドラーによれば、Cruelty Squadは戦闘技術に長けた暗殺者を捜しているのだという。生活に困窮していた主人公は依頼を引き受け、企業の犬として暗殺稼業に手を染めていく。

キャラクター


  • 主人公
「House」での説明を考慮すると30歳から50歳ほどの男。何らかの精神疾患を患っている。
紫色の角刈りに黄緑色のグラサン という奇抜なスタイルが特徴。

「SECデスユニット」と呼ばれる国家機関系の武装組織を退職後、アパートで孤独に過ごしていたところにハンドラーからの勧誘を受ける。
生活に困窮していた彼は金を得るため、企業の手先として活動する暗殺部隊「Cruelty Squad」に入隊。企業の依頼を受け、重要人物の暗殺に勤しんでいく。

特殊装備の装着と「インプラント」を用いた身体改造による超加速する、小さくなる、大ジャンプする、壁を登る、重力反転する、 引きずり出した自分の腸をグラップリングフックにする などといった縦横無尽の暗殺ルート開拓が特徴。
その上、上級者向けテクニックではあるが素の時点でストレイフジャンプ、バニホ、ロケジャンを駆使して爆速で移動したりはるか上空へ吹っ飛んだりする技能を持つ超人。自分で放り投げたドラム缶に乗って飛べるなど、Havoc神の力も受け継いでいる。


  • ハンドラー
主人公の旧友で、本作Cruelty Squadのナビゲーション担当。
ブヨブヨの皮膚に巨大な口、 豚鼻、光る緑色の目という、もはや人間かどうか怪しい顔面が特徴。

事前にミッション内容についてのブリーフィングを行ったり、道中慣れない主人公に無線でアドバイスを送ったりしてくれるが、間違えて主人公の自宅に大量の武装兵士をけしかけるなどお茶目な側面もある。

序盤はブラックユーモアたっぷりの説明を行っていくが、最終ミッションに近付くにつれ徐々に態度がおかしくなっていき…

  • 人間
主に遭遇する敵。所持している武器は殺害すれば強奪できる。
勢力は様々で、カルト教団やエコテロリスト、警備員、警察、ただの一般市民、人造人間、闇の世界の住民、果てはCruelty Squad隊員などさまざま。

敵対しておらず怯えさせていないNPCとは、Eキーで会話を行うことができる。武装していない暗殺ターゲットとも会話が可能で、世界観を掘り下げる説明やちょっとした世間話、ネタ会話まで反応は様々。

強力な武器を使用して殺害する、若しくは死体に攻撃を加えるとバラバラの肉片となる。
この際に腎臓や腸などの臓器が散らばるので、拾って市場で売ることで小遣い稼ぎが可能。

  • ショックトルーパー
赤い防御服が特徴的な敵で、装甲属性を持っており徹甲兵器でしか胴体へのダメージを与えられない。
ただし顔面のスキマだけは無防備で、毒ガスによるダメージも有効。

黒い防御装甲が特徴で、全身装甲属性持ち。
近接攻撃しかしてこないが移動速度が速く、倒すのが厄介。

  • ネクロメック
巨大なロボット兵士で、AMG4機関銃を2挺装備している。
高い火力と装甲を併せ持つ厄介な敵であり、ロケットランチャーや機関銃を持っていないと倒すのが難しい。
ただし倒すことができれば所持しているAMG4を奪えるため、攻略状況次第ではうま味の強いキャラでもある。

  • ドッグ
明らかに犬ではない何か。顔面全体が巨大な口となっており、噛みつき攻撃を行う。
基本的に人間よりも弱いが、鳴き声などがなく視野内に入っても警告表示が出ないため死角から攻撃されると厄介。

  • フレッシュラット
毒を持つヒル。体力は少ないが非常に小さく、攻撃を当てづらい厄介な敵。
噛まれると一定時間HPが減少し続ける。
最初のミッションから大量に登場し、何も知らずに裏口から入った初心者プレイヤーを容赦なく葬る初見殺し。

毒ガスの耐性はないため、グレネードランチャーなどがあれば纏めて吹き飛ばすことができる。
一部隠しステージでは巨大化した人間よりデカい個体も登場する。

  • ナイファー
緑色の三つ目を持つ女性型ミュータント。
近接攻撃を繰り出す緑色の敵で、倒すと毒ガスをばら撒く。

  • フラワー
花のような襟を持つオットセイほどのサイズの陸上生物で、酸を吐いて攻撃する。
移動速度と射程は大したことないので、遠距離から攻撃して仕留めよう。

  • サイコ
穴だらけの巨大な頭を持つ人間型生物で、見つかると精神に干渉しプレイヤーの視界を歪ませてくる。
また、武器を手に持っている場合は干渉攻撃を受けていると乱射してしまう。

  • バウンシーキャッスル
突然変異した元人間で、酸を吐いて攻撃する。
もはや人間の形をしておらず、正四面体のような形状になり果てている。移動能力もほぼない。

  • バイオスレイブ
娯楽・単純労働用に製造されたと思しき人造奴隷人間。緑色の三つ目が特徴。
敵対しないが会話を試みようとしても叫ぶことしかできず、死ぬと毒ガスをまき散らす。

ミッション「ボグ・ビジネス」では、スワンプ・カルトによって農場で飼育されている個体が登場する。
また、ミッション「シーサイドショック」のターゲットの一人によって〇交の対象にされており*3、人間と同様の臓器・性器を持っているらしい。

  • フレッシュマン
サイコに似た巨大な頭が特徴だが、精神干渉攻撃は行わない。
頭の中をフレッシュラットに寄生されており、倒すとフレッシュラットが出てくる。

通常武器では倒すことができず、ダメージを与えてもすぐに起き上がるタフな生物。
通常個体はZKZライフルかDNAスクランブラーのみ完全に倒すことが可能だが、トラウマループの青色個体は無敵。

  • ゴルビーノ
ミッション「アルコーン・グリッド」にのみ登場。
倒すことのできない赤い巨大な敵で、マス目状にプレイヤーに接近する。
主人公及びNPCが移動に巻き込まれると問答無用で即死するため、角に追いつめられると詰む。

元々はCruelty squad世界内における大ヒットゲーム「ゴルビーノ・クエスト」の登場キャラクター。
主人公がファンらしく、自宅には大量の本が積まれている。

  • フレッシュピッグ
半透明になれる巨大な豆腐型の敵。茶色い奴と上位種の青い奴がいる。
移動速度は速いが近距離攻撃しかできないため、倒すのは比較的簡単。

  • アブラクサス
三つの赤い頭と黄緑色の胴体を持つ巨大なモンスターで、摩訶不思議異空間アルコーン・グリッドのターゲット。
本作を順当にクリアした場合、最初に遭遇することになるボスである。
左右の頭から繰り出す射撃と上の頭から繰り出す敵を召喚する能力でプレイヤーを狙う為、正攻法で倒すにはかなり気合が要る相手。

グノーシス主義に起源を持つアルコーン(偽の神)の一人であり、キリスト圏では悪魔と見做されている。
本来は「人を現世から天国へ運ぶ存在」であり、プレイヤーが死亡した際に現れる赤黒い憤怒の形相も実は彼の顔。
技術革新によって人が死んでも蘇り永遠に現世に留まるようになった(=天国に誰も運ばれない)本作の世界にとっては存在してはいけない異物であり、彼の復活と同時にハンドラーを始めとした人物の言動や世界の構造はより支離滅裂なものへと変貌していってしまう。
全てが狂い始めた世界を元に戻すため、主人公はアブラクサスの排除に向かうのだが…

  • ヘッドクォーター・ターゲット
Cruelty Squad本部の奥で待ち構える二番目のボス。
ただでさえ攻略が難しいマップな上に、HPを20000も要する本作最強の敵と言っても過言ではない存在。
主人公以外に唯一DNAスクランブラーを装備しているキャラクターであり、5発撃たれただけで主人公の肉体は暴走し戦闘不能になる。

基本的には同じエリアに配置された隠し武器であるZKZトランザクションライフルを装備して威力を最大まで高めて倒すのが正攻法だが、これも道中に配置された敵の数がすさまじく回収しに行くのは非常に難しい。
一応、ZKZを取りに行くのが難しすぎる場合はBolt ACRの毒ガスなどでじりじりと中毒死させるなどの戦法も可能。

  • トライアゴン
自宅の隣に生えている三匹の邪神。隠しボスであり、倒すとそれぞれ報酬をゲットできる。
攻撃を加えない限りはただの風に揺れる触手だが、ひとたび攻撃を加えると猛烈な反撃でプレイヤーを殺しにかかる。
一度倒すと復活しない。

  • リミットキャンセラー
最終ステージ「トラウマループ」でのみ登場する特殊民間人NPC。巨大な頭と青色の光輪が特徴。
プレイヤーの特殊能力に干渉する力を持っているようで、インプラントや装備の効果を無効にしてくる。
その代わり一度殺害すると復活せず、以降はインプラントを用いて最終ステージを攻略できるようになる。

倒すにはゴール付近の彼のいる場所までインプラントなしで向かう必要があるのだが、辿り着くまでの道中が長い上に彼のいる地表部分は暗闇・大量の青フレッシュピッグ・視認性の悪い地形と悪条件が重なっており非常に難易度が高い。
ただしゴール自体は目的の場所に辿り着けば良いだけなので、ボスというよりはやり込み要素に近いキャラ。

組織


  • Cruelty Squad(残虐小隊)
様々な企業をバックに持つ民間軍事会社で、本作における 味方組織 にして 敵組織。
他作品でいうレイヴンズ・ネストに近い。

PMCと言っても現実の組織のように紛争に参加するというわけではなく、スポンサーである企業の依頼を受けて企業戦争を代行、ライバル企業の重役を暗殺する。
また、金さえ積まれれば親族間のトラブルや遺族の企業への復讐といった私的な暗殺依頼も引き受ける。これは従業員である主人公とて例外ではなく、彼が家賃滞納を理由に家主に通報された際にはこれ幸いとばかりに口封じのため大部隊を率いて襲撃を行うなど、名前に違わず常識や倫理といったものは通用しない。

  • 企業
Cruelty Squadの依頼主であり、また依頼され殺害される側となる企業。
こういった作品の例に漏れず、それぞれが一国並みのとてつもない権力を有している。

サイバーパンク作品にありがちな企業戦争を四六時中繰り返しており、更にはプロジェクトに失敗してしまった社員、不正行為で損害を与えた社員、 失敗させるはずのプロジェクトを成功させてしまった社員 といった企業の利益を損なう自社の社員すらも即座に暗殺させる外道。
作中ではいつでも各社の株を売買できるが、主人公の引き受ける暗殺業務はモロに株価に影響し、時として大暴落を引き起こすという細かい作りとなっている。破産しないように気を付けよう。

  • シャドウ・プレシデント
現実でいうディープステートとかイルミナティーとかそういう部類に相当する連中。
案の定企業と繋がりがあり、シャドウ・プレシデント名義で暗殺依頼を送ることもあるようだ。
作中では多国籍企業の市場独占行為に規制を掛けようとした市長を問題視し、主人公に暗殺させた。

  • スワンプ・カルト
これまたサイバーパンクにはおなじみエコテロリスト集団。
スワンプという名前通り沼地に立て籠もり、環境汚染を考慮せず資源採掘を行う企業に対してテロ活動を行っている。
沼といってもただの沼ではなく全体が触れれば即瀕死の劇物状態というとんでもない汚染度のため、彼らのテロ活動にもいくらか同情の余地がある。

  • コンシューマー・ソフトプロダクツ
本作の開発会社。作中の時代でも現存しているらしく、株取引できる企業一覧に名を連ねている。
製作した『ゴルビーノ・クエスト』がスマッシュヒットしたことで成長したらしい。

難易度・パワーアップ

本作には自動難易度調整システムが搭載されており、死亡回数が多ければ多いほど主人公が強化される。
難易度に応じて画面枠が変化するようになっており、強くなればなるほどより有機的な見た目になる。

  • Divine Light
無死亡時の標準難易度。枠はシルバー。
一部マップにはこの状態でないと開かないシルバーの扉が存在する。
一回でも死亡すると下の難易度に落とされるが、小隊本部やアルコーングリッドにある球を取得するか初めてPANISHMENTモードをクリアした場合に復帰できる。

  • Flesh Automaton
半分ロボットで半分バイオ的な肉体と化した姿。枠は黄色っぽい色。
受けるダメージが半分になる。4回死ぬと更に下の難易度に落とされる。

  • Power In Misery
借金返済のため生物学的強化プログラムで改造され、勝手に再生する肉体を手に入れた姿。枠は肉々しい茶色に変化する。
ダメージ半減に加え敵の死体を捕食してHPを回復できるようになり、更に死亡時の肉体再生費用がかからなくなる。
一か所だけこの状態でないと開かない扉が存在し、中には人肉を頬張って強化プログラムをエンジョイする被験者が住んでいる。

  • Hope Eradicated
呪われた松明や神社の黒い球を取得することで変化する裏モード。枠は黒。
全てのミッションに黄緑色の霧が発生するほか、通常難易度では存在しない敵やターゲットが追加される。
Cruelty Squad本部など、一部ステージにはこの状態でしか開かない扉が存在する。

  • PANISHMENT
ミッションブリーフィングのクリアタイム右下に存在する欄で、難易度と関係なくいつでも設定可能。
受けるダメージが二倍になるが、クリア時の報酬も二倍になる。

  • CHAOS
ミッションブリーフィングのクリアタイム右下に存在する欄で、難易度と関係なくいつでも設定可能。
ベータ版に存在したランダム要素の強いおまけモードで、 毒ガス、装甲、不可視といった属性が敵対NPCにランダムで付与される 。動物にも例外なく付与されるため、 銃弾を弾くイヌが襲い掛かってくる など戦闘面はなかなかの歯ごたえ。
更には追加ターゲットもランダムで出没するため、始める度に柔軟な対応が求められるモード。その割に報酬やスコア記録といった報酬はないため、無理にクリアする必要はない。
製品版では削除されていたが、後日アップデートで復活した。

  • DEATH
アーマードコアにおける強化人間に近い要素で、一部有毒環境の無効化や壁蹴りなどの永続的なパワーアップを得られる。
取得するためにはHope Eradicatedモードでとあるミッションに赴き、隠された店に寄る必要がある。
取得すると体力表示が「LIFE」から「DEATH」に変化する。


武器

同時に最大二つまで持ち運ぶことが可能で、数字キーまたはCで切り替え、Gキーで所持武器を投げつける。リロードは右クリックしながら下に視点を振ることで行う。
ミッション内であれば落ちている武器や敵の持つ武器はほぼすべて強奪・使用できるが、武器を自分の所有物にするには所持した状態でミッションをクリアする必要がある。


装備とインプラント

頭、胴体、腕、足の4箇所にスロットが存在し、それぞれの部位に対応する装備をどれか1個づつ装備可能。
付け替えはミッション選択画面で自由に弄ることが可能だが、暗視ゴーグルなどであってもミッション中に有効・無効を切り替えたりすることはできない。
武器とは異なり、一度購入したり、拾った装備は死亡後も保持される。





その他

  • House
1000000ドル。念願の湖畔のマイホーム(邪神付き)。購入するとHouseミッションが追加される。
なお、自宅を購入しても後述のアパートを襲撃されるミッション「Apartment Atrocity」は発生する。











ミッション

本編となる各ステージ。何度でも挑戦可能。
ターゲットのいる箱庭状のエリアに赴き、複数存在するルートのどれかを通ってターゲットに接近、暗殺対象を武器等を用いて殺害し、「EXIT」と表示された複数の出口のどれかに辿り着くことでミッションクリアとなる。

不死を獲得し倫理観の破綻した世界なので ルート上の邪魔な一般市民はいくら虐殺しても不問
警備兵もわんさか登場するが、HITMANとは異なり出合い頭にを鉛玉を叩きこんでいくのが通常プレイとなる。


クリアタイムに応じてS~Cの評価が付き、それぞれ通常難度・通常難度初期武器・Hope Eradicated難度・Hope Eradicated難度初期武器で個別にクリアタイムが計測される。
また、PANISHMENTモードでクリアすると評価欄右端に専用のマークが付く。

  • Cruelty Squad Headquarters(残虐小隊本部)
最初に解禁されているステージの一つ。チュートリアルも兼ねている。
Cruelty Squadの本部で、射撃訓練場や噴水広場、釣った魚を飼う水槽などがある。
裏には怪しげな下水道や謎の扉もあり...?

  • Pharmakokinetiks(薬物動態)
最初に解禁されているステージの一つで、主人公が請け負う最初のミッション。
ターゲットは会社の資金を横領して投機に回したシギスムンド氏と、その共犯者のジェリー氏。
目標となる会議中のオフィスに突入するのだが、敵の多い正面玄関のほか、隣のビルからダクトを通って二階に侵入する、フェンスを乗り越えて裏口から入る、隣のビルからガラス越しに狙撃するなどのルートがある。

  • Paradise(パラダイス)
全マップで二番目に広い高級住宅街で、地下には謎のカタコンベが眠っているいわくつきの一角。自動車が登場する。
ターゲットは50億ドルもの投資を受けながら何の成果も出せずに浪費したG-TEC社の社員たち。
各ターゲットは分散しており、それぞれの住居に突入して一人一人血祭りに上げていく。また、攻略上関係のない家にも強力な武器が配置されていたりも。
通常難易度では簡単だが、Hope Eradicatedモードでは屋根の上に陣取る光学迷彩付き狙撃兵や徹甲武器でしか倒せないゴーレム・ネクロメックなど敵バリエーションが多く難易度が高くなる。

  • Sin Space Engineering(罪の宇宙工学)
アドバンスド・オービタル・オンストゥルメンツ社のピラミッド状のビルで、階段を上るか外壁をよじ登って屋上に上っていく。スタート地点付近から最上階にガスグレネードを打ち込んで即座に始末するのもベネ。
ターゲットは生存率わずか20%を誇る有人水星探査ミッション*4 生存率を上げすぎて「偉大な」犠牲者が増えず、歴史教育上よろしくないと判断されてしまった 同社CEOのアルブレヒト氏。
ビルの隣には巨大な湖が広がっており、小屋の中には釣り竿が転がっている。

  • Androgen Assault(アンドロゲン・アサルト)
民間警備会社カルト・オブ・オーダー・PDのオフィス兼宿舎で、食堂や運動場、留置場や宿舎などが点在する施設。施設の性質上大量の警備員が出没するため、有毒ガスや爆発武器が活躍する。
ターゲットは試作型ステロイドをマーク氏に提供した麻薬課主任のマグナス氏と、ステロイド依存症で暴力的になり制御不能*5となったチーフのマーク氏。
マグナス氏は普通の武装兵士だが、ステロイド(のような何か)に犯されたマーク氏は 人間の姿を保っておらず、謎の怪物へとなり果ててしまっている

  • Mall Madness(モール・マッドネス)
複数の区画に分かれたキャンサーシティ・メガモールが舞台で、老巧化により使われなくなった通路が点在しているのが特徴。ややアーカンゲル化学兵器工場のパロディが入っている。
ターゲットは多国籍企業の市場独占に対して規制をかけようとし、社会を裏で牛耳る秘密結社シャドウ・プレジデントから反感を買った知事のビル・ガーニー氏。
ネクロメックが複数体出現するため、ロケットランチャーや機関銃、大型狙撃銃などの徹甲兵器を携行する必要がある。持っていない場合でも、モール内部のある店の在庫から強奪可能。

  • Apartment Atrocity(アパートでの残虐行為)
主人公の自宅であるアパートが舞台。 重要人物を殺しすぎた主人公を口封じのために抹殺する べく、Cruelty Squadの大量の兵士がアパートに突入してくる。
ターゲットは家賃を滞納している主人公を追い出すために警察に通報した家主。部屋の前やアパート入口に大量の警備兵とネクロメックが殺到するため、予め徹甲兵器を持ってくるか階下の徹甲狙撃銃で応戦しよう。
警備が厳重な表通りを力づくで突破する方法のほか、警備が手薄な裏路地からも脱出が可能。ミッションブリーフィングは『死ね』と単刀直入だが、脱出に成功すると慰謝料3000ドルが貰える。

  • Seaside Shock(シーサイドショック)
「暗殺ターゲットの社会保障番号が手違いで君の番号になってたみたい、ごめんね!」 とブリーフィングで白々しい嘘をつかれながらの8ミッション目。元ネタはゴールデンアイの客船。
舞台は内部に住居や商業施設、プールの完備された豪華客船「チタンプリンセス」で、内部からのほか海中からの潜入、プールのガラスの破壊、屋根の上に上っての狙撃なども可能。
ターゲットは海上浮島国家建設の野望に挫折して豪華客船で妥協しながらも、結局政府機関に目を付けられてしまった哀れなチタンプリンセス所有者たち。彼らによれば、ゆくゆくは水星国家設立の野望もあったとか。

  • Bog Business(沼の事業)
触れるとスリップダメージを受け続ける毒で覆われた沼が舞台。沼のどこかに隠された防毒スーツを見つけ出すか、ところどころに自生するベリーを齧って毒を治癒していく必要がある。
ターゲットは企業の資源採掘事業を妨害するエコテロリスト集団「スワンプ・カルト」のリーダー、ワイルドピッグ。

  • Casino Catastrophe(カジノの大惨事)
舞台は複数のスロットマシンやダンスフロアを有するファットバーグ・カジノ。場内を毒の川が流れており、低確率で超高級魚が釣れる。
依頼主は傲慢な重役のエルザ・ホームズで、ターゲットは 休暇中にカジノでボーナスを全額スった彼女に逆恨みされた オーナー。
スロットマシンでは実際に金を掛けることができるほか、武器スロットでここでしか入手できないジョーク武器「Zippiy 3000」を超低確率で獲得できる*6

  • Idiot Party(愚か者の集会)
世界中のエリートが集まるカルト教団本拠地、ローテンブルク要塞が舞台。中央部に吹き抜けのある円形の地下構造物で、吹き抜けの下にはバリアがあり直接降りようとすると物凄いスピードで跳ね返される。
通常ルートでは順番に部屋を回りつつ教祖のいる下へと降りていく長丁場となるが、対衝撃スーツや二段ジャンプなどの落下ダメージ軽減装備を持っている場合は要塞裏のエレベーターシャフトから直接最下層に飛び降りることも可能。
他の部屋とは繋がっていない青い部屋があり、窓伝いに侵入すると『バイオレンスキラー』をリスペクトした脳漿破壊銃が入手できる。

  • office(オフィス)
エレベーターでオフィスと広場とを繋ぐ、巨大な企業ビル。内部には壁を貫通できる便利な毒ガス兵器Bolt ACRが配置されている。
ターゲットは大企業CONTROL社の4人の重役と、カジノでボーナスをスったエルザ・ホームズ。4人はそれぞれオフィス階の角に自室を構えており、エルザのみ最上階の社長室にいる。
通常ルートでは重装甲のゴーレムなども出没しかなり難易度の高いマップだが、各重役室の窓ガラスを破壊するとターゲットが勝手に落下死する仕様があり一歩もビルに入らずにクリアできる*7

  • Archon Grid(アルコーン・グリッド)
アルコーン(統治者・偽りの神)の本拠地にして、通常ステージの最後を飾るエリア。
これまでのステージとは異なり非現実的な構造のステージとなっており、アスレチック面や倉庫番チックなパズル要素も含んでいる。
ターゲットは三つの頭を持ち、それぞれ敵の召喚、レーザー攻撃、球状の砲弾の発射を行う三つの頭を持つ邪神アブラクサス。邪神を倒し、後ろのドアを抜けることで第一エンディングとなる。


取引市場

作中に登場する各企業の株、破壊した死体から拾い集めた新鮮な各臓器、そして各地で釣り上げた魚の三つを売買できる市場。
tabキーでいつでも開いて確認でき、安く買い、高く売ることで資産を増やしていくことができる。

  • Stocks
企業の株。Cruelty SquadやG-TEC、ファットバーグカジノなど作中に登場するさまざまな企業の株が売買できる。
しかし、企業の情勢は作中のミッションと同期しており、あるミッションで重役を暗殺するとその企業の株が暴落したりするので注意が必要。

  • Parts
脳、胃、腸、腎臓などさまざまな部位が公然と取引される市場。
主人公も毒ガスや爆発、死体損壊などで破壊した死骸から拾い集めた臓器を売りさばくことができ、 肉体が変異した元人間や人間以外の生物の臓器であっても売買が可能
その手軽さから、Cruelty Squad本部の広間にいる人間は餌食になりやすい。

  • Fish
釣り上げた魚を取引する市場。
大抵はあまり高く売れないが、カジノに潜む高級魚は一匹保有するだけでZKZライフルを最強状態に保つほどの価値を持つなど値段は両極端。


余談


  • 元ネタ
武器やマップ構造などには、『ゴールデンアイ』『バイオレンスキラー』『HITMAN』などのオマージュが隠されているほか、各武器にもそれぞれ元となる銃が存在する。
また、日系企業を捩ったゾニー、パラソニックなど、企業名にもどことなく見覚えのあるものがちらほら。

  • コラボ
トップダウン視点のSTG『ブリゲイダー』とコラボしており、プレイヤーキャラとして本作の主人公が登場する。
「MT Foxtrot」という名前が新たに付けられているが、髪型と特徴的なサングラスは本作と同じとなっている。




追記・修正はCruelty Squadに入隊してからお願いします。

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最終更新:2025年05月28日 13:31

*1 採用理由は『LSD』のような夢の世界の表現などではなく、単に奇抜な色彩の絵を得意とするアーティストでもある作者が「グラフィックをより美しくしようとした」結果こうなったらしい。実際見た目こそ奇抜ではあるが、ゲームプレイを阻害するほどではなく、慣れれば意外と視認性は良かったりする。

*2 特に『HITMAN 2: Silent assassin』がシステム的に近い。

*3 全裸の暗殺ターゲットとバイオスレイブが一緒の個室にいるほか、プールサイドの一般人の一人も経験があると語ってくれる

*4 摂氏300℃以上な上、重力が少なすぎて太陽に引き寄せられる確率が高い。どう考えても人間が行ける惑星ではない

*5 もともと同社は非人道的弾圧行為の手駒として酷使されていたことが仄めかされている

*6 Zippy 3000以外にも大抵の兵器はドロップするため、装備が心もとない時にも役立つ

*7 Hope Eradicatedモードの6番目のターゲットのみ落とせないが、なぜかロケットランチャーの爆風を床越しに当てて倒せる

*8 倒すと金・武器・インプラントがそれぞれ入手できる

*9 ただし、ある場所にいる「リミットキャンセラー」を探し出して殺害することで、インプラント持ち込みが可能になる。