イヌブラザー/犬塚翼

登録日:2022/04/10 Sun 00:00:13
更新日:2025/02/07 Fri 21:26:05
所要時間:約 5 分で読めるというお話


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うっかり屋 おもしれー男 なつみほ問題 などと申しており またしても何も知らない犬塚翼さん(25) イケメン イヌ イヌさん イヌブラザー サングラス スーパー戦隊シリーズ チビ ツッコミ役 ブラックヒーロー ブラックワックワデビル ロボタロウギア ロマンチスト 一匹狼 三頭身 二代目リュウソウブラック 井上キャラ 人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人 人間不信 何も知らない?愛は知ってるさ 冤罪 冤罪←余罪は沢山 劇団員 善人 天涯孤独 実はいい人 岡田和也 常識人? 愛の戦士 戦隊個別 指名手配犯 料理上手 新生ドンブラザーズ 暴太郎戦隊ドンブラザーズ 本当は優しい人 柊太朗 歴代ブラック 犬塚翼 犯罪者 獣人 画伯 皮肉屋 結構暗い過去持ち 苦労人 苦悩の連続 菩薩メンタル 裏主人公 説明下手 逃亡犯 逃亡者 逃走中 高所恐怖症



捕まってたまるか……俺は無実だ。


犬塚(いぬづか)(つばさ)とは、スーパー戦隊シリーズ第46作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の登場人物である。

演:柊太朗(とうたろう)
キャラクターソング:「朧


▽目次

概要

イヌブラザーに変身する24歳の男性。誕生日は1997年4月3日で、ドン5話にて25歳になった。
無実の罪によって指名手配中の逃亡犯で、顔を隠せる程の大きな襟の付いた黒いコートを着用している。
戦士に選ばれた経緯は不明だが、その証であるサングラスを手にしてからそれなりに経っているのか、普段から脳人レイヤーを逃亡に利用している。

人物像

どこかダウナーな皮肉屋で、その身の上故に他者を信用せず心を許さない一匹狼気質。
加えて必要なら嘘をつくことも辞さず、他者からの指図も嫌う等、その第一印象は一般的なヒーロー像とは程遠い。
また、追われている罪こそ冤罪ではあるものの、作中では半ば仕方ないとは言え、余罪となり得る軽犯罪をそこそこの頻度で犯しており*1清廉潔白な人物とも言い難い。

但し、この性格は過酷な逃亡生活のせいで荒んだ物らしく、本来は素朴で真面目な性格であることがうかがえる。
実際、一度は「一目惚れした」と嘘をついて人質にした鬼頭はるかも、彼女のエキセントリックさに嫌気がさしたからとは言え、早々に嘘だと告白して解放したり、立てこもったシロクマ宅配便の仕事場に預けられていた荷物の食パンを勝手に食べてしまうも、後で弁償するべく宛名書きを取っておく等のシーンが見受けられ、当初お客様の荷物を台無しにしたことに怒った桃井タロウからも、後に信頼された。
そもそも、本編開始前に車のスピード違反を犯してしまったようだが、それを「それなりにヤバイこと」と認識している等、善悪観そのものはごく一般的な他、逃走中の身に拘わらず住んでいたアパートを解約せずに普通に帰宅したせいで張り込みの刑事に見つかったり、変装もせずにアルバイトをしていたせいで一般人から通報されてしまったりと、その詰めの甘さからも冷徹になり切れていないことが分かる。
というか、バイトをしている上に、警戒する素振り一切無しでカフェや美容院に入っている辺り、逃亡生活を送るにあたっての危機意識はあまり高くない模様*2
そんなこんなで経歴こそ波乱万丈なものの、感性そのものは雉野つよしの次ぐらいに普通な為、彼もまたタロウの度を越した生真面目振りや、はるかの暴走に振り回されており、苦労人的な要素が強い。
他にも、公私混同はしない主義らしく、戦闘でドンモモタロウがアルター化して倒れたのを初めて見た際には心配して駆け寄ったり、合体技と最後の掛け声にも不平不満は一切言わずに参加する等、必要とあれば本人なりにチームワークを考えることも少なくない。

大きな欠点として、相手側の目線に立って物事を考えるということが非常に苦手。
特に重要な情報を伝えるときが酷く、相手が状況を理解できていなかろうが一方的に真実だけを押し付ける上に、その真実すら言葉足らずになっている。
当然ながら相手には信じてもらえないのだが、本人はこの欠点を自覚していないので信じてもらえない理由もわかっていない。

ドンブラザーズとしては変身前の全員と面識があるものの、ドンブラスターによって変身させられた状態で召喚されるor戦闘開始後に仲間が変身した状態で召喚されることが専らという性質に加え、逃亡犯という立場ゆえに周囲と交流を深めにくかったため、「犬塚は他のメンバーの正体を知らないし、他のメンバーはイヌブラザーの正体を知らない」状態が最終盤になるまでずっと続き、あろうことか脳人三人衆のソノニとソノザが先に知ることとなった。
他のメンバーが成り行きで少しずつお互いの正体を知っていくのとは対照的である。
その立場のため、ドンブラザーズ周りで話が進んでいる中で彼だけが関わっていないというパターンも比較的多い。
本格的に物語の本筋へと絡むようになったのは終盤からで、仲間の正体を知り同時変身を果たしたのも44話という前代未聞の展開となった。*3

本人曰く「俺に父親は居ない」とのことだが、ドン38話ではその父親が料理人だった事が語られ、料理の基礎も彼から教わった事が判明した。
父親もまた無実の罪で逃亡者として追われていたらしく、滅多に家に帰って来なかった模様。そのためなのか、偽猿原家作戦が終了した後に猿原邸の前を例によって道を堂々と歩きながら通りかかった際は、そのことを思い出しつつニヤケたり飛び跳ねたりしていた。

逃亡生活で逃げ回っている為か、変身前でも身体能力は高いが、実は高所恐怖症で、後述のドンオニタイジンでの初陣では、そのせいで足を引っ張ってしまった一幕もあった。
また、桃谷ジロウの無茶苦茶なトレーニングに自信満々で参加したものの、予想以上のキツさにへばって途中で逃げ出した事もある。
ドン43話でははるかから「どんな下手な絵でもわかる」と言われてしまう程の独特な画力の持ち主である事が判明している。

冤罪について

先述の通り冤罪を被っている犬塚だが、その詳細は不明。
と言うのも、どうやら真犯人、あるいは事件の黒幕と思われる人物によって恋人の『倉持夏美(くらもちなつみ)』を捕らえられている状況にあり、その人物と「罪の秘密を誰にも話さず1年間逃げきったら夏美を解放する」という脅迫同然の密約を結んでいる為である。
逃亡生活にあたって街を離れていないのも、彼女と出会った思い出を大切にしたいという理由によるとのこと。

その為、どうやら冤罪事件にはその夏美が関わっているようだが、この夏美と言う女性、あのつよしの妻である雉野みほと瓜二つレベルで姿が似ている。
しかもみほ自身も何やらただならぬ空気を醸しているが……?

過去

ドン17話において、かつては劇団員であったことが判明。売れないながらも、夏美と共に舞台活動に励んでいた。
しかし本編開始の1年前、公演後に行った旅行先で鶴の折り紙と適合した夏美と引き離された上、彼女を返す条件としてこの事を口外しないよう何者かに宣告される。
同じく旅行に参加していた他の劇団員達は、鶴の折り紙の影響で今でも意識が戻らないらしい…。
その後警察は犬塚を事件の犯人として指名手配することになった。


イヌブラザー



アバターチェンジ!


よぉ~!

ドン!ドン!ドン!ドンブラコ!

アバタロォ~!

ワンダフル! ワンダフル!


イヌブラザァ~!

よっ、ワンダフル!




画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン5話『たてこもったイヌ』より、(2022年4月3日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG


モーションアクター:岡田和也

犬塚翼が、ドンブラスターと「アバタロウギア イヌブラザー」で変身した姿。
メインカラーは黒。
頭部には耳だけでなく、犬の鼻と口まで造形されている上、その身長はたったの100cmしかない三頭身という、ドンブラザーズは愚か歴代戦士の中でぶっちぎりの最低身長であり、そのマスコット的な容姿は戦士と言うより、寧ろサポートキャラを彷彿とさせる愛くるしさを持つ。
頭身が低く手足が短いため、ニンジャークソードなどもアバターチェンジするかチェンジオフしなければならない。
その為、オニシスターからも「ワンちゃん」と呼ばれることもあるが、犬塚自身はあまりこの姿を気に入っておらず、事あるごとに「好きで犬やってんじゃねえよ」と苦言を呈している。
また、「犬塚を好きになった女性が、犬塚がイヌブラザーに変身したことにショックを受けてヒトツ鬼と化す」(ドン17話)「『人語を話していて気持ち悪い』という理由で女子高生二人組に石を投げつけられる」(ドン23話)等、劇中でもその容姿は賛否両論の扱いをされている。
とはいえジロウから差し出されたドッグフードを思わず食べてしまう、自分に惚れた犬好きの幽霊とのデートで変身して「思う存分可愛がれ!」とモフらせる等、劇団員時代の経験からか何だかんだでイヌを演じる癖は抜け切れていない模様。
また、歩く度に「てちてち」というファンシーな足音が鳴っており、犬塚の意志とは裏腹にその可愛らしさに拍車をかけている。

一方、小さいがために身軽な事や、犬塚自身の身のこなしによって戦闘では相手に気付かれることなく奇襲を仕掛けることができ、敵の攻撃も素早く捌ける等、戦闘に関しては他のメンバーには無い強みを持っている。
その他にも独自武器として星形の黒い手裏剣を投げて攻撃できる。この手裏剣は軌道を自由にコントロールできるためリーチの短さを補うことが可能。


イヌブラザーロボタロウ


画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン10話『オニがみたにじ』より、(2022年5月8日放送)
©テレビ朝日・東映・東映AG



全高:75cm
全幅:42cm
全長:180cm
重量:190kg
スピード:250km/h
出力:1500万馬力

「イヌブラザーロボタロウギア」でアバターチェンジする犬モデルのロボタロウ。
ロボタロウ化したことでフォルムが完全に四足歩行の犬そのものと化した。
元から身のこなしが軽いとは言え、随分と大胆な変貌ぶりである。彼は劇団員だったので、おそらく犬という役になり切っているのだろう。
スピードプレイがレベルアップ。尻尾の「ブースターテール」を駆使して、猟犬のごとくスマートに敵を仕留める戦法で戦う。
自慢のスピードでスピンしながら爪と牙で敵を切り裂く裏ワザが得意。
一号ロボことドンオニタイジンに合体した際、その左足となる。


余談

◆同じメインライターの作品、同じ色、ヒーローらしからぬ振る舞い等の共通点の多さから、『鳥人戦隊ジェットマン』のブラックコンドル/結城凱を連想する視聴者が続出した。

◆キジブラザー同様に基本的にフルCGだが、頭部がアップになる際や演出上他のキャラクターが触る際には、スーツ…というか操演できる立像状のものが製作され撮影されている。手元のアップはキジブラザー同様にスーツが使用され、身体が見切れるシーンでは立体物の頭部+スーツの手という演出が用いられたこともある。
尚、ヒーローショーでは流石にCGを使えないので、完全なスーツを使うのだが、元がドンブラザーズのメンバーの中でも最も人間離れしている分、他のメンバーと同じ普通の身長・等身になった際の違和感がとんでもないことになっている。

◆そんな事情もあってか、劇中でのメインの戦闘シーンでは早々にアバターチェンジしているのだが、序盤に手に入れたギアの中でブラックを含む戦隊に対応しているのが『アバタロウギア リュウソウジャー』だけだった為、リュウソウブラックに変身する機会が非常に多く、一部では「二代目リュウソウブラック」の名で呼ばれているのだとか。*4

◆上記の通り余罪を積み重ねている状況にある為、一部視聴者の間では「冤罪の件よりも逃亡の中での軽犯罪が溜まり過ぎているせいで追われているのでは?」と冗談めかしにネタにされている。

◆愛くるしい変身後の姿や、犬塚自身も根っこの方は常識人なこと、更には単独行動の影響で過酷な本筋に殆ど関わっていない期間が続いたことから、彼を癒し認定する声は多かった。

◆ついには公式HPにおいて、「またしても何も知らない犬塚翼」というどこかで聞いたことのあるようなフレーズを振られており、これが多くのファンにウケて毎回のようにネタにされている。
しかも演じる柊太朗本人も公認しており、「またしても何も知らない犬塚翼……“さん(25)”が抜けてましたよ、もう~~ニコニコ」と笑って返していたという。

◆一方、いざ物語の本筋に絡むようになるとその常識人ぶりに加えて断片的とはいえ単独で様々な情報を得ていたことも相まって、一気に物語を進める役割を果たしている。

◆犬塚の私服はジロウ共々00年代以降のゴスロリ・パンク・V系に定評のあるファッションブランド「h.NAOTO」が担当*5




追記も修正も俺にはいらない。ましてや荒らしなど……。

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最終更新:2025年02月07日 21:26

*1 初メイン回であるドン5話だけでも、器物損壊(シロクマ宅配便の窓ガラスを割る)・建造物侵入(そのまま『シロクマ』に立てこもる)・未成年略取(偶然通りかかったはるかに「一目ぼれした」と大嘘をこいて人質にする)・窃盗(立てこもった『シロクマ』に預けられていた荷物の食パンを勝手に食べる)・暴行(食パンの件で自分にあれこれ指図するタロウに腹パンする)と、結構な余罪が重なっている。また、自己紹介のナレーションではスピード違反を自白している。

*2 ただこれらは「とにかく腹が減っていた」という理由で上記の盗み食いをしてからのものであり、この一件で行動を改めた可能性はある。

*3 しかも(はるかが)気付いたのは戦いが終わってだいぶ経った後。

*4 なお、大本のリュウソウジャーも「代替わりを重ねてきた戦隊」という設定で、作中にブラックの先代が登場するため、本物のレギュラーのリュウソウブラック/バンバも視聴者目線では「二代目リュウソウブラック」だったりする。(正しくはもっと代を重ねていると思われるが、具体的に何代目なのかは不明)

*5 東映作品では他に『機界戦隊ゼンカイジャー』のゴールドツイカー兄妹、『仮面ライダーギーツ』のツムリなどを担当