登録日:2022/05/29 Sun 00:00:04
更新日:2022/06/15 Wed 10:54:19
所要時間:約 10 分で読めるというお話
合体だ!
え?
合体!?
よぉ~!
ドン!ドン!ドン!ドンブラコ!
大合体!
ハッハッハッハッハ~!いざ大合体!
新しいやつだ!
どうなっちゃうの!?私ぃぃー!?
ええーっ!?
ええ~いままよー!痛っ!…くはないのか……
僕は肩だけぇ?あっ、僕の尻尾……
完成、ドン・オニタイジン~!
いざ、出陣!
よっ、銀河一!
なんじゃこりゃ~~~!?
CV:樋口幸平、志田こはく、別府由来、鈴木浩文、柊太朗
スーツアクター:藤田洋平
テーマソング
『出陣!ドンオニタイジン』(歌:濱野大輝)
【データ】※全て巨大化時のもの
身長:55.0m(旗上まで75.8m)
全幅:38.2m
胸厚:21.5m
体重:3000t
スピード:300km/h
出力:1700万馬力
【概要】
初出はドン12話「つきはウソつき」。
ドンロボタロウがドンブラスターを操作することにより、ロボタロウに変身したドンブラザーズの5人が大合体して完成する巨大鬼退治ロボ。
が担当する。「文字通り、俺の手足となったなぁ!」
そして、ドンロボタロウの腹部に腹筋パーツが取り付けられて胸部の玉にドンブラザーズのエンブレムが浮かび上がり、更にそれまで背中についていた兜が頭部にかぶさることでサングラスがせりあがって青い両目が露見し、合体が完了する。
尚、合体時にはロボタロウの5人が大きな赤い帆船に乗って海を渡り、合体しながら目的地の島に上陸するという、鬼ヶ島へ向かう
桃太郎とそのお供達を彷彿とさせるシークエンスが挿しこまれる。
しかも、合体位置の都合上、サルブラザーロボタロウとキジブラザーロボタロウは
体を完全に分解されているが、本作のアバターチェンジが既に何でもありと化しているので、そのままでも生態活動は問題なく行われており、元の生身の状態にも普通に戻ることができる。
加えて、合体が完了すると
どこからともなく現れた椅子に座って登場する。
その姿は色とりどりの甲冑を纏った鎧武者のようなもの。
また、この手のロボには珍しく、合体前の姿の頭部がそのまま両肩と両膝に配置されている。
……のだが、合体が完了した段階では
まだ人間サイズのままである。
この状態になった後に「
ロボタロウギア ドンオニタイジン」をドンブラスターで発動することで漸く
巨大化する。
その為、巨大戦用形態と言うよりは、この姿もあくまでアバターチェンジの一環なようだ。
【構成】
前作のように、
戦隊のメンバー本人が合体機能を備えた姿『ロボタロウ』に変身しているというかなり特異なことになっている。
ドンロボタロウ
【全高】:200cm
【全幅】:130cm
【全長】:72cm
【重量】:200kg
【スピード】:180km/h
【出力】:2300馬力
ドンモモタロウのロボタロウ形態。
機械的な鎧を纏った武者のような姿をしており、その体もハイディティールになっている。
胸部の玉と背中の兜型パーツのそれぞれに搭載したバーニアによって、方向を問わぬ高速移動を可能とする。
ドンオニタイジンの胴体を担当する。
オニシスターロボタロウ
【全高】:185cm
【全幅】:82cm
【全長】:56cm
【重量】:250kg
【スピード】:120km/h
【出力】:1900馬力
オニシスターのロボタロウ形態。
角が巨大化し、両肩には棘付きの黒い鎧を纏う等、より厳つい
鬼らしい姿になっている。
黄色い棍棒
「フルコンボウ」が武器で、そのまま振るうのは勿論、棘を
ミサイルとして発射することもできる。
ドンオニタイジンの右脚を担当する。
サルブラザーロボタロウ
【全高】:160cm
【全幅】:153cm
【全長】:65cm
【重量】:340kg
【スピード】:80km/h
【出力】:2600馬力
サルブラザーのロボタロウ形態。
両腕が肥大化してナックルウォーキングのような常時姿勢を取り、頭部や両腕に体毛の意匠がある等、より
ゴリラ感が強くなった。
通常形態と同様に剛腕を活かした
パワーファイトを行うが、その威力はずっと増強されている。
ドンオニタイジンの両腕を担当し、腹筋部分は先述の通りドンロボタロウへ移行する。
イヌブラザーロボタロウ
【全高】:75cm
【全幅】:42cm
【全長】:180cm
【重量】:190kg
【スピード】:250km/h
【出力】:1500馬力
イヌブラザーのロボタロウ形態。
その姿は機械的ながらも
4足歩行の黒い犬そのもの。
通常形態よりも上がった俊敏性を活かしたスピード戦や、速さの勢いに乗って体を丸めての体当たり攻撃が得意技。
ドンオニタイジンの左脚を担当する。
因みに、変身する犬塚が
高所恐怖症である為、巨大化時には
「高い……」とやや引き気味だったほか、初陣となる宇宙鬼ング戦では、相手が塔のようなフィールドを形成してきたせいで恐怖心からドンオニタイジンの動きが鈍ったり、それを告げた直後に塔から飛び降りさせられる等、何時にも増して受難が多かった。
キジブラザーロボタロウ
【全高】:55cm
【全幅】:367cm
【全長】:453cm
【重量】:270kg
【スピード】:200km/h
【出力】:2000馬力
キジブラザーのロボタロウ形態。
その姿は
大空を舞う完全な鳥となった。というか、足がなく、胴体がそのまま尻尾と一体となった姿は
DQのキメラである。
空中戦に特化したフォルムから繰り出すトリッキーな戦法が持ち味。
ドンオニタイジンの両肩を担当し、尾羽は本体から分離して背中に武器として挿し込まれている。
また、肩には変形前の主翼がそのまま搭載されているので、これをはばたかせることでドンオニタイジンは
飛行を可能とする。
【戦闘スタイル】
5人分のパワーが一つになったことによる超火力や、合体構成によってそれぞれの強みを生かすことができる分、スピード戦や格闘戦等、様々な局面に対応できるオールラウンダーな仕上がりになっている。
基本的にはドンロボタロウが中心になって機体を動かすが、他4人の意志もしっかり残っているので、それぞれが担当する部位やギミックを自由に発動することができる。
しかし、本人達が直接合体している上に、他の部分のリカバリーをできるのがドンロボタロウしかいないという都合上
5人の息を合わせることが今まで以上に重要になっており、誰か一人でも動きや判断が鈍ると機体全体に影響がダイレクトに及んでしまう。
……にも拘わらず、ドンブラザーズと言う戦隊そのものが
過去作と比較しても明らかに相互理解とチームワークが不足しているので、そんな状態で合体し始めれば、
各々が口々に喋り、その場の状況に対して好き勝手にリアクションを取って動きに反映するという、一致団結とは程遠い喧し過ぎる空気が出来上がる。
お陰で公式からも「クライマックスなアレみたい」と呼ばれている。
この課題をいかに克服していくかも、今後に見所になる……かもしれない。
武装
軍配。
中央にドンブラザーズのエンブレムが描かれている。
別に武器になったりはしない。
背中に装備しているキジブラザーロボタロウの尾羽を
二振りの刀として抜刀して武器にし、怒涛の二刀流を駆使する。
名前の由来は恐らく、『
雉』と『
鬼神』を合わせた物。
キジブラザーロボタロウの口からキジブラザーロボタロウの顔を模したミサイルを乱射する遠距離武装。
技
オニシスターロボタロウが右脚である自分を動かし、
怒りに任せて高速の連続
キックを見舞う。
「どーじゃい!」「お前、怖えな……」
元ネタはキックボクサー沢村忠の通称『キックの鬼』か。
サルブラザーロボタロウが発動。
空中を飛行した状態で、相手に連続
パンチを見舞う。
これで、トドメだ!
一騎桃千……
ドンブラパラダイス!
必殺奥義!ロボタロ斬!
二振りのキジンソードを合体させて
大太刀を形成。
大太刀から桃型のエネルギー弾を連射してぶつけてひるませ、続けざまに大太刀を大きく振るって相手を一刀両断する。
発動の際には、合体時と同じ帆船に乗り、更にキジンソードを振るう過程で海から出てくる桃が次々に刃に刺さっていき、更にそれが一つになって刃から離れ、その桃を割るイメージ映像が流れる。
鬼退治、あっ完了~!
大勝~利!
えい、えい、お~~!!!
めでたしめでたし~!
この技でトドメを刺した場合、このような口上を述べて勝鬨をあげるのも特徴。
【余談】
◆初登場がドン12話(第12話)によって、それまでの歴代1号ロボの中でも最も登場の遅かった『
五星戦隊ダイレンジャー』の
大連王の第8話登場と言う記録を塗り替えることとなった。
加えて、歴代と比較してもかなり珍しい、「固有の合体コードがない」ロボでもある。
なお、このような登場を極端に遅くするというストーリー構成が可能となった背景にはダイレンジャーと全く同じ理由があり、ドンオニタイジンが登場するまでの間、
ドンゼンカイオーといういわば仮の戦力が巨大戦を担当していたため。1号ロボを出さずに怪人が巨大化するという設定を掘り下げていたのである。
◆合体前の顔がほぼそのままの形で残っているのは、東映公式サイトによると、
「前身であるゼンカイオーが、『合体前後で構成するキカイノイドの個性を保つ』というコンセプトであったにも拘わらず、合体して出てくるゼンカイオーの顔がオリジナルなものなせいでキカイノイド達との乖離に繋がってしまうという反省点を踏まえた」(要約)とのこと。
加えて、そのデザインコンセプトには、かつてバンダイから発売された『超合体SFロボット
藤子・F・不二雄キャラクターズ』を参考にしている。
◆DX玩具は、2022年5月28日発売。
今まで造形やギミック重視で、可動やプロポーションは二の次にされがちだった本シリーズだが、このドンオニタイジンは造形と合体ギミックを維持しながらも、劇中ほぼそのままのプロポーションを誇り、その上で
全関節フル可動という大サービスぶりである。合体ギミック優先であるため、合体前のユニットに若干の皺寄せは来ているものの、それでも極端なプロポーション崩れは起こしていない。
それほどのボリューム故に安全性も考慮してか
全長36㎝という過去最大の大きさで、それまで最も大きかった大連王の記録34cmを塗り替えている。
これは前作のゼンカイオージュラガオーンと比べても
約2倍近く、脚だけでDXキラメイジンと同サイズというボリュームになっている。
その分値段も、税抜き8500円という歴代で見ても幾分高めになっているが、そのパッケージ絵はイラストレーターのPLEXの鶴巻氏の執念
と怨念が籠った迫力満点の物であり、見かけたら思わず足を止めてしまうであろうものになっている。
◆上記のように大連王と比較されがちのドンオニタイジンだが、
ダイレンジャーもドンブラザーズも白倉伸一郎が関わっていたりする。
また、ドンブラのメインライターである
井上敏樹もダイレンジャーで
数話書いたこともある。
追記・修正、あっ完了~!
大勝~利!
えい、えい、お~~!!!
めでたしめでたし~!
- 玩具がプロポーションよくて出来が良いうえに超デカイ。飾ってあったやつ見たとき、思わず足止まったわ -- 名無しさん (2022-05-29 00:04:02)
- でっかいロボは男の子のロマンですよ。見栄えもなかなかかっこいい。 -- 名無しさん (2022-05-29 00:34:16)
- DX玩具は歴代最高傑作のひとつと言っても過言ではないと思う。ミニプラもどこまで食いつけるか楽しみ。 -- 名無しさん (2022-05-29 01:03:06)
- 何故か騎馬戦が頭に浮かんだ -- 名無しさん (2022-05-29 05:03:40)
- 写真で比べたのを見たことあるけど、玩具が実写トランスフォーマーのデバステーターと大きさがタメだ... -- 名無しさん (2022-05-29 07:45:46)
- 漢字で書くなら首領鬼大神かな? -- 名無しさん (2022-05-29 08:20:28)
- 海外の変形合体トイに触発されてああ言う仕様になったとか。良いぞもっとやれ! -- 名無しさん (2022-05-29 08:34:06)
- 転売屋に狙われるぐらいにはバカ売れしているみたいだけど、例年の戦隊のグッズの売れ行きの話全く聞かないからあんまり凄さが判らぬ -- 名無しさん (2022-05-29 08:59:26)
- ↑前々作のキラメイジャーまで3年連続でシリーズ最低記録更新、前作のゼンカイジャーも上半期の売り上げはキラメイジャー以下(売り上げ見込み金額自体は上回ってる)とかなり散々なことになってるから、これはホントすごい快挙。ついでにドンブラスターとチェンジヒーローズも結構売れてるらしい。 -- 名無しさん (2022-05-29 09:08:14)
- ちょっとした工夫とちょうどいい高さの台があれば座った姿勢も再現可能 -- 名無しさん (2022-05-29 17:58:37)
- 本来はフルCGも考えられていたデザインだから担当に苦労させた、とか白倉P言ってたな -- 名無しさん (2022-05-29 18:23:03)
- オニシスターがいるのにドン“オニタイジ”ンで良いのか。はるかからその内ツッコミ入れられそう -- 名無しさん (2022-05-29 20:07:40)
- 全関節フル可動は長らく続くスーパー戦隊のDX玩具でも結構画期的な気がする 今後も是非続いてほしい要素 -- 名無しさん (2022-05-30 10:28:00)
- ↑来年の戦隊がジュウオウキングみたいに書き割りになったら、売り上げと人気がガタ落ちしそうだから「引き返せない」転換点だと思う。顔も今までの戦隊ロボで踏襲された「子供が怖がらない精悍な顔」を破った睨み顔とかなり攻めたデザインだし。 -- 名無しさん (2022-05-30 11:01:11)
- 近年だと変則合体方式やデザインが多かった戦隊主役ロボとしては久しぶりの正統派の5体合体ロボが来たっていう感じが個人的には強い。良い意味で直球過ぎて本当好き -- (2022-05-30 17:16:03)
- ダイレンジャーのメインPは鈴木Pでは? -- 名無しさん (2022-05-30 22:32:49)
- 今回の事で多少高くても稼働が多ければ売れるって分かったのだいぶデカいよね。下手に換装ロボ作るより一体に注ぎ込んでクオリティアップを図ったほうがいいって考えもできるし -- 名無しさん (2022-05-31 01:38:35)
- 玩具には未使用のジョイントがあるとのことだが果たして -- 名無しさん (2022-05-31 08:19:09)
- スーパー合体することが明言されてて、これ以上に豪華にデカくなるの楽しみ -- 名無しさん (2022-05-31 10:29:49)
- 記事の冒頭(「完成、ドン・オニタイジン~!」と「いざ、出陣!」の間)にヤフーニュースで使われたドンオニタイジンの公式画像(ttps://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20220428-00000005-flix-000-1-view.jpg?exp=10800)を添付しても良いでしょうか?三日ほど意見を募ります。 -- 名無しさん (2022-06-03 12:42:04)
- ↑画像を使ったのは問題ないけど、ヤフーニュースはシネマトゥデイのニュースを載せているだけなので、出典元として提示するならシネマトゥデイの該当記事だろ。 -- 名無しさん (2022-06-06 10:50:30)
- 1号ロボ的な存在なんだろうけど、扱い的にはスーパー合体ロボっぽい -- 名無しさん (2022-06-06 15:03:14)
- ↑あとトッキュウ以降ご無沙汰な集合バズーカ的役割もありそう -- 名無しさん (2022-06-06 15:06:43)
- 【朗報】日本おもちゃ大賞2022キャラクター・トイ部門大賞受賞 -- 名無しさん (2022-06-14 16:36:26)
最終更新:2022年06月15日 10:54