登録日:2022/04/05 Tue 09:49:25
更新日:2025/04/24 Thu 23:50:14
所要時間:約 34 分で読めるというお話
讎りヲ
本作の敵組織で、人類とは異なる高次元の存在。
「イデオン」・「脳人レイヤー」という電子基板に似たネオンサイン状の模様で彩られた人間世界の裏に重なって存在する異次元世界に住んでいる。
スーパー戦隊の敵組織としては非常に珍しいことに、彼らは人類への露骨な敵意や悪意、侵略の意志などは特に抱いていない。
そもそもの話、彼らの住む世界は人間の持つ波動によって支えられているので、必要以上に人間に危害を加えれば彼ら自身の首を絞めることにもなってしまう。
なので興味本位で人間に関わる事はあれど、基本的に一般市民を無為に攻撃したりはしないし、それどころかソノイのように人命の大切さを語り積極的に人助けをするものまでいる。
また、一般怪人枠である欲望が暴走した存在「
ヒトツ鬼」とは上司と部下の関係ではないというのも大きな特徴。
むしろ人間の過剰な欲望は脳人の世界を不安定にさせ、最悪の場合
消滅させてしまう危険性まであるため、脳人の戦士達はドンブラザーズと同様
彼等を討伐対象と見なしているのだ。
総じて、いわゆる
「悪の組織」というよりは、人間とは異なる価値観を持つ
「異種族の社会集団」という雰囲気の組織であり、ドンブラザーズと敵対はしていても明らかな「悪」とは呼び難い。
人間界に大量のアノーニを忍び込ませているのも、侵略ではなく維持・監視活動といった事務作業の一環なのだろう。
…こう書くと悪の組織どころかヒーローにすら見えるが、問題は
人間を欲望に振り回される下等な存在と見下しており、良くも悪くも「資源」としか見做していないということ。
そのためヒトツ鬼を討伐するために
宿主の人間ごと消去するという過激かつ冷酷な手段を取っており、この所業にはタロウですら
「そこまでする必要はない」という旨の批判をしている。
一方彼らは彼らでヒトツ鬼の宿主を消去せず人間に戻すことを
「それでは無意味」と評しているほか、タロウをはじめ後述する「ドン王家」縁の存在であるドンブラザーズを粛清の対象と認識しており、相容れない間柄となっている。
「怪人を対象に2つのチームが争う」という構図は『
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に近いが、
あちらはギャングラーという明確に倒すべき悪が共通の敵となっていたのに対し、ヒトツ鬼は
ほとんど不可抗力で怪人になってしまった一般人なので、それを問答無用で消去する脳人側の非情さが際立っている。
結局どうして彼らがヒトツ鬼を人間に戻すことを「無意味」と考えていたのか、
やっぱり具体的に言及されることはなかった。
しかし考えうる一つの理由として、
「元に戻った人間が再び欲望にかられてヒトツ鬼にならないとは限らない」ということが挙げられる。
つまり欲望が暴走する人間は生かしておくと
何度も何度も懲りずにヒトツ鬼化してしまう場合があるので、ヒトツ鬼の存在が世界の存続そのものに関わってしまう脳人は「宿主を消す」という根本的な対処を重要視しているのかもしれない、ということである。
もちろん単なる子供向け番組における節制のメッセージ
、あるいは天丼ネタなのかもしれないが、一概に脳人の冷酷さを非難はしづらいところはあるだろう。
脳人=純粋悪や単に人間を見下すだけものとしては描かれていないためなおさらに。
このように序盤はダークヒーローじみたシリアスな敵役として描かれていたが、話が進むにつれてコミカルで人間味のある振る舞いを見せるようになり、ドンブラザーズの面々とも各々が違う形で「縁」を結んでいった結果、
普通に仲良くなって一緒に食事に行ったり悩みを相談したりする友達みたいな間柄になってしまうという予想外の方向に関係が発展。
紆余曲折あった末、
初期の敵幹部だった脳人三人衆はなんと全員そのままドンブラザーズ入りしてしまった。
最終的に戦隊と和解した怪人達は他にも少なからずいるが、
表向き明確な敵対関係にあった敵幹部がその後戦隊メンバーと普通に仲良しになってしまったのは前代未聞と言ってもいいだろう。
譁?喧
桃井タロウがイデオンに招待された際は、お風呂・マッサージ・食事といったもてなしを受けたが、それぞれタロウ曰く
「温い・力が弱い・味がしない」とあまりよくなかったようだ。
また、この時の食事が
色のついた綿あめのような何かだったり、皆
おでんを知らなかったりと食に関してはかなり意識が希薄な様子が見て取れる。
ただその他の生活面では
- 「ファッションリーダー」という概念が存在
- 元老院からちゃんと給金が支給される
- カットされたシーンでソノイとソノシが「学生時代に生徒会長の座を賭けて対立した」ことが語られる
- 葬式・弔辞・裁判・親切といった文化および概念が存在
といった描写から鑑みるに案外社会構造や娯楽文化は人間のそれと大差なさそうな雰囲気である。
ただし使用言語は一応日本語なのだが、書き文字になると一変文字化けしたような人間には一切の理解が不可能な文字を使用している。
ドン36話のソノイのメモからするに一応公用語らしいが……ソノザは内容がポエミーすぎたのかまるで読めていなかった。なぜ漫画は読めるのか
遉セ莨夐嚴邏
本編に登場した名称と立場から推測するに、『元老院(>王家)>処刑人>監察官>戦士(≧ドンムラサメ)>アノーニ』の順で階級があるらしい。
元老院
現在の「イデオン」の統治組織で、全ての決定権を持つ最高階級。人間界に脳人達を遣わしたのも彼ら。
裁判も元老院が行うようで、ソノシが語るところによると刑罰は懲役とかではなく
「無限の床拭きの刑」らしい。
どんな刑罰だ
「ドン王家」が異端とされた様に、元老院もまたイデオンの安寧のためなら、人間の生命そのものは重視せずエネルギー源としてしか認識していない。
……のだが、別に人間を操って管理している訳でもなく、脳人の戦士やアノーニを送り込んではいるものの彼らにやらせているのはヒトツ鬼の消去やドンブラザーズへの対応くらい。
その上波動によって脳人レイヤーを維持している人間達へのお礼として
毎年クリスマスの夜には脳人の戦士達に持ち回りで「サンタ」として子供達にプレゼントを配るよう命じているなど、極端に悪辣な連中ではなさそうな振る舞いがちょくちょく見受けられる。
劇中では「長老」とされる2人が登場し、全身を軍服や着物に似た衣装で多い、頭からローブを被り顔にはヴェネチアンマスクで覆った底知れぬ雰囲気を醸す不気味な見た目。
脱走したドンムラサメの事も周知していたが、特別対応する事もなく、ソノイを連れてきた事にはその行いを賛美し褒美を与えようとするなど結構良心的。
ソノイの葬儀にタロウを招待するが、カツサンドに招待状を挟んで寄越したことについて文句を言われ、「責任を取ってあんた達が食え」と投げ渡されたカツサンドを特に嫌がる様子もなく素直に口に運ぶ などどこかコミカルな面も。
しかし、タロウを招待した本当の理由はタロウを襲わせその力を略奪しソノイを復活させるためで、「最後の儀式」と称してバロンクロスを実体化させ、まんまとタロウ汁その力をせしめるという狡猾さも見せた。
ちなみにドン最終話の名乗りで登場したドンブラザーズのねぶたには「喫茶どんぶら」「シロクマ宅配便」「マザー」等協賛者の名前を掲げた提灯が多数出されていたが、その中にはなんと「元老院」と書かれたものもあった。
とはいえ、最後の敵であるソノナとソノヤも元老院の刺客なので、彼らがドンブラザーズの味方になったというわけではない……はず。
ドン王家/ドン家
その昔イデオンに君臨していた脳人の王家。
人間を資源としかみなさない脳人の風潮に嫌悪し、
「人間との共存」を標榜。
人工生命体・
獣人を開発したのも人間に依存することなく資源を得るためであった。
だが、それによる施作や行動が様々なトラブルを起こし、他の脳人達から反乱を起こされて滅亡した。
…と思われたが、実は跡取りとなる子供達を人間界に逃がしており、その子供達こそが桃井タロウと
桃谷ジロウである。
脳人の中でも卓越した科学力を持っていたらしく、ドンブラザーズの装備は全てドン王家が生み出した物。
一方でいざという時のドンブラザーズに対するセーフティとして
ドン・キラーを開発したりもしている。
「戦士」
劇中に登場する脳人達の階級(肩書き)。
見た目は人間に近いが、身に着けたブレスレットを操作することで怪人態へと変身する。
怪人態はいずれも鋭い目付きをしているが、全体的なビジュアルはヒーローを思わせるもので、共通して「脳人シールド」という盾を胸部に取り付けて武装している。
脳人レイヤーの設備を使いトリッキーな攻撃を仕掛けてくる事も。
また、欲望を促進させて強制的にヒトツ鬼に変化させる力を持っている。
脳人三人衆
清廉潔白完全主義、ソノイ!
美しい花には棘がある…愛を知りたい、ソノニ!
思い込んだら一直線、ソノザ!
脳人三人衆、見参!
本編開始時点から人間界でのヒトツ鬼狩りに従事していた3人の脳人達。それぞれが人間に対してある種の興味を抱いており、普段はその興味に沿う形で単独活動をしている。
一見するとまとまりのない連中のような振る舞いが多いが意外と仲間意識は強く、必要とあらば協力し、ソノイがタロウに倒された際には仇討ちに燃える姿を見せたことも。
当初は人間に興味を持ちながらも見下していたが、各自が一貫して追い求めた答えをそれぞれ見出していった結果、次第に心を通わせることが多くなり、最終的にはあまりにも人間に近づきすぎたことと監察官のソノシの謀殺未遂という割とシャレにならない罪を犯したことからドン王家と同じく脳人世界を追われる身となってしまう。
そしてドン46話での許しの輪による今まで消去した者達の解放、ドン47話~ドン48話の電撃鬼・世界鬼及び脳人監視隊との戦いを経てドンブラザーズへの仲間入りを果たした。
ソノイ
何故花を散らす……花は風に散る物……
あるいは人知れず落ちる物。
散るのは、お前だ…
画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン1話『あばたろう』より、(2022年3月6日放送)
演:富永勇也
身長:192cm
体重:90kg
スキン:バロンクロス
むかしむかし1:ソノイはタロウが言った「おでん」というものを食べてみたかったそうな…。
むかしむかし2:ソノイはおでんの味の虜となり、おでん屋のおやじに「ノイちゃん」と呼ばれるほど常連になっていたそうな…。
スーツアクター:森博嗣
キャラクターソング:「Blue Moon」
脳人三人衆のリーダー格にして人間の芸術に興味を持つ、高貴な脳人の戦士。
青く染められた優雅なスーツを着た茶髪の美男子。
バイクを所持している。
優雅な物腰で、たまに詩的な台詞を吐くキザな性格。趣味は絵画鑑賞。
普段の振る舞いは高潔で礼儀正しく、火災現場に取り残された人々を損得勘定一切抜きで迷わず助けに向かうなど脳人達の中でも一際ヒロイックな人物像の持ち主。
しかし人間の欲望に対しては過剰なほど潔癖な見方をしており、ヒトツ鬼と化した人間には一切慈悲をかけず即座に切り捨ててしまう冷徹さや、邪魔者を平然と「虫」呼ばわりする尊大さも持っている。
タロウとはある時互いに正体を知らないまま意気投合し、その後は紆余曲折の末に親友にしてライバルとでも言うべき不思議な関係となる。
怪人態は紺青色のスキン
「バロンクロス」を纏った
騎士風な外見で、武器は両刃剣である
「一級剣バロンソード」と紺青の「脳人シールド」。
これで欲望に満ちた──ヒトツ鬼になった者や邪悪な敵を──
一刀両断する。
モチーフは
「超人バロム・1」。
ソノニ
画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン3話『あかりどろぼう』より、(2022年3月20日放送)
演:宮崎あみさ
身長:184cm
体重:73kg
スキン:コロンドレス
むかしむかし:ソノニは一度死んだがイヌブラザーのキビ・ポイントのおかげで生き返ったそうな…。
スーツアクター:
蜂須賀祐一
キャラクターソング:
「Jewel Pieces」
脳人三人衆の紅一点にして人間の恋愛に興味を持つ、妖艶な脳人の戦士。
白のへそ出し衣装にミニスカートにショートパンツ、ニーソックスという露出多めな外見をしたショートヘアの美女。
一見柔和で気さくな人柄だが、実際のところ非常に気まぐれかつ他2人以上に冷酷さの目立つ性格。
自分から欲望を煽るようなことをしておいてヒトツ鬼化した途端にあっさり消去してしまったり、近づいてきた男達から愛の言葉を聞き出すべく誘惑したりと人間を弄ぶような言動が目立つ。
ドン8話にて自分の誘惑に靡かずに己の中の愛を押し通した
犬塚翼に対して他の男達と違う部分を見つけたのか、彼に強い関心と興味を抱くようになる。
実は初期から最も
キャラが変わっている。
怪人態は純白色のスキン「コロンドレス」を纏った女騎士風の姿で、武器は「二重弓コンドルアロー」と純白の「脳人シールド」。
モチーフは「正義のシンボル コンドールマン」。
ソノザ
画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン4話『おにぎりのおに』より、(2022年3月27日放送)
演:タカハシシンノスケ
身長:190cm
体重:89kg
スキン:カゲスタイル
むかしむかし:ソノザははるかに「編集長」と慕われながら漫画のアドバイスをしていたそうな…。
スーツアクター:清家利一
キャラクターソング:「What's EMO」
脳人三人衆の1人にして人間の喜怒哀楽に興味を持つ、粗暴な脳人の戦士。
やや気怠げな物腰の長髪の男性で、常に長槍のような傘を所持し大量のポケットがついた茶色いコート状の作業着に近い服装をしている。
他の脳人より一般的な服装なので、一見すると地味だがよく見るとそのポケット全てが上下反転している機能性皆無、上辺だけを真似たような不気味な服。
自己主張は少ないが仕事には誠実であり、容赦なく敵を攻撃する仕事人気質。
不意打ちでドンモモタロウに勝ってしまい気落ちするソノイを励ましたり、タロウとの決闘に挑むソノイを援護するなど仲間意識はしっかりあるのだが、反面戦いに関しては戦士の誇りから卑怯な不意打ちを嫌うソノイとは対照的に、不意打ち気味に相手の弱点を突くような戦い方も「戦略だ」と言ってのけるなどかなりドライ。
一方で感情の出し方が分からず、意味もなく泣いたり笑ったりすることがあり、喜怒哀楽に興味を持っている。
喜怒哀楽の感情を見せる一般人を見つけては絡んで人の感情を学ぼうとしているが、相手から見ればその行動はただの不審者エキセントリックで理解に苦しむものなので、絡まれた人間は皆困惑している。
だがドン19話でカツアゲした際に、偶然手に入れた
鬼頭はるかが描いた漫画『初恋ヒーロー』に激しいインスピレーションを獲得。
「胸がザワザワする」未知の感覚を味わった結果、感情への興味より
漫画に執着。
この感覚を知るためはるかの描く漫画に強い興味を示し、一時は誘拐してまで無理矢理漫画を描かせた程。
ただし納得いかない展開やキャラには非常に事細かく追及する姿勢は
「編集者か!」と突っ込まれた。
その後、オニシスターだと知った後も
「戦いは戦いだ!」と「ドンブラザーズ」との敵対関係は崩さないながらも、「はるか」には励ましの言葉を贈るなどオンオフを切り替える態度を見せ、はるかも彼に信頼を置き
「編集長」と呼び助言をもらいに行くように。
はるかに助力するうち感情についての理解も大きく進んだようで、彼女の原稿を読みながら自然と笑みをこぼしたり涙を流したりするようになり、仲間入り後は公私共にビジネスパートナーという関係へと発展してしまった。
……一方、異なる世界線の未来からやってきた猿原には
「インチキ編集者」と罵倒されてしまっていた。どうやらあちらの世界では関係がこじれてしまったらしい。
最終回後もその関係は続いているようで、リモートで漫画のアドバイスをしたり、袴姿で授賞式に参加するなど友好的に漫画家活動をサポートしているようだ。
なお元老院から切り捨てられるまでの給金の使い道は古本屋での貴重な漫画蒐集。本人曰く
「資料集め」とのことだが、他2人同様古本に給金を使いまくっていたため、切り捨てられた時には無一文であった。
また脳人の中で唯一ドンムラサメを封印・解除する謎の術が使用可能で、中盤頃は所有者としてムラサメを使役した。
封印の際には何か媒体が必要なようで、劇中では『初恋ヒーロー』のページを術で分離、刀身に巻きつけ毎回封印を行っていた。
これについては「ムラサメの荒ぶる魂を少しでも鎮めるよう、はるかの漫画を読ませたかった」とドン48話で語っている。
怪人態は灰茶色のスキン
「カゲスタイル」を纏った武骨な闘士風の姿で、武器は傘を変化させた背丈を超える
「三刃槍カゲスピア」と灰茶の「脳人シールド」。
激しい
三段突きを得意攻撃とする。
モチーフは
「ザ・カゲスター」。
脳人監視隊
清潔第一、ソノシ!
美貌一番、ソノゴ!
親切大好きィ!ハァッ!ソノロク!
我ら、脳人監視隊!
脳人三人衆がすっかり人間界に染まってしまった頃、彼らの監視・処分のため元老院から派遣された監察官ソノシ率いる3人の脳人の戦士。
しかし、その実3人とも極端に横暴かつ傲慢な性格で、おまけに初期の三人衆をさらに悪化させたような変な悪癖の持ち主というとんでもない問題児の集まり。
人間に対しても個人的な趣味のような形で横暴を働いたり、人間の欲望を増幅する吹き矢を撃ち込み、わざとヒトツ鬼に変貌・凶暴化させてドンブラザーズを倒すための手駒にしようとしたりするなど役目を超えてヒトツ鬼のように己が欲望に腐心するヤバい奴ら。
ある意味一番正統派の戦隊悪役っぽい連中とも言える。
人間界では基本的に3人揃って賑やかなやりとりを繰り広げており、戦闘でも息のあった連携を見せるなど仲は良さげだが、
裏では仲間の悪癖を遠目で見つつ「仕事じゃなきゃ関わりたくない」と自分のことを棚上げしてお互いに陰口を言い合っている。イデオンにいた頃からこんな調子だった模様。
上役だけあって三人衆と同等以上の高い戦闘能力を持っているが、揃いも揃って他人を見下しているせいで
すぐに油断して舐めプに走りがちなのが致命的な欠点。
新生ドンブラザーズに敗れた後もしつこくタロウ達に挑むも、
舐めプ込みで返り討ちに遭う、
最も欲望が強い人物に目を付けてヒトツ鬼化させたら
自分達でも手が付けられないレベルで超強化してしまったため、半ば泣きつく形で新生ドンブラザーズに媚びながら討伐を頼む等、一気に
ギャグキャラ化落ちぶれていった。
そして最終的には彼らでは任務を果たせないと判断され切り捨てられたのか、あるいは人間界で好き勝手に振る舞いすぎたせいなのか、
自分達も粛清の対象とみなされ、あっさり処刑人達の手にかかって消されてしまうという哀れな末路を辿ることとなった。
ドンブラザーズや脳人三人衆からは「ソノシゴロ」と名を略されている。略されるのは不服なようだがガン無視されている。
ソノシ
画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン46話『なつみのよのゆめ』より、(2023年1月29日放送)
演:廣瀬智紀
身長:194cm
体重:91kg
スキン:アカハデマスク
むかしむかし:ソノシは金粉の耳垢をフッと吹いて周囲にまき散らしていたそうな…。
スーツアクター:齋藤謙也
物語終盤、ドン37話より登場した第4の脳人。
自らの美的感覚で行動し、汚れたものを非常に嫌う潔癖な脳人の戦士。
立場としてはソノイ達3人の上役で、一向にドンブラザーズを倒せないどころか慣れ合っている彼らの監査役として人間界に来訪した。
節々に金の装飾が着いた真っ赤な軍服を着用し、赤いルージュが映える色白の男性。女口調の慣れ慣れしい喋り方が特徴。
性格は高圧的かつ陰険。おまけに重度の潔癖症。
人間界の空気は邪悪だと一方的に決めつけて自分が不潔に感じたモノに対して「消毒」と称し、ガスマスクを装着して見境なく消火器から白い粉をぶっかける悪癖を持つ。
このように問題のありすぎる性格と振る舞いゆえソノゴとソノロクに「仕事じゃなきゃ関わりたくねぇ」「全くね」と陰口を言われている。
怪人態は真紅のスキン
「アカハデマスク」を纏った忍者風の姿で、武器は苦無
「四苦無レッドシャドー」と真紅の「脳人シールド」。
レッドシャドーは光の糸と手をつなぐことで鞭のように振るって戦え、狙った獲物を
四方から追い詰める。
モチーフは
「仮面の忍者 赤影」。
詳しくは
個別項目を参照。
ソノゴ
画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン46話『なつみのよのゆめ』より、(2023年1月29日放送)
演:髙井真菜
身長:187cm
体重:75kg
スキン:ナショナルフィット
むかしむかし:ソノゴは理不尽な美女問答で人々を困らせていたそうな…。
スーツアクトレス:田畑渚
ドン45話より登場した第5の脳人。
自らのルックスを最高と評価する、美麗な脳人の戦士で、紫の丈の長い服を着たロングヘアーの女性。
完全にソノイ達を見限ったソノシに召集され、彼らを処刑するべく暗躍する。
見た目はセレブ感のある美女だが、ソノシ・ソノロク同様高慢な上にとんでもなく苛烈で短気な性格の持ち主。
自身の容姿にはかなりのプライドがあるようで、初登場時に映画のスカウトマンに「君みたいな美人見た事無い」と口説かれた際は「当たり前の事を言うな」と一蹴したうえ顔を食べかけのスパゲッティの皿に叩き込むという暴挙に出た。
更には目についた相手に片端から言い寄っては「この世で一番美しい女は誰だ」と問答をふっかけ、相手がどう反応しようがイチャモンをつけてそのまま脳人レイヤー送りにしてしまうという傍迷惑な悪癖がある。
こちらもソノシとソノロクに「仕事でなければ関わりたくない♪」「全くだ…」と当然のように陰口を言われている。
一方で王様鬼の討伐を新生ドンブラザーズに頼み込む際にはソノシ・ソノロク共々彼らに全力で媚びへつらっていたり、ソノナ相手には普段の自信満々な態度が完全に崩れるほど怯えきってしまったりと、根は割と小心者の様子。
ドン最終話ではいつものように美女問答をしようとしていたところソノナに遭遇し、「くだらない美人ごっこ」とその行いを鼻で笑われる。
怯えて必死に逃げ惑った末に変身して抵抗しようとするものの、すぐさま彼女にスキンを奪われてしまい、
自分の得物だったキッドレイピアに貫かれ、さらにダメ押しの一閃を受けて消滅した。
自身の美貌を鼻にかけ、理不尽な問答を他人に強いていた彼女は、自分自身がそれ以上の理不尽に直面させられ、「この世で一番美しい女」として虚勢を張ることもできないほどの恐怖と絶望の中で消されてしまうことになった。
怪人態は淡紫のスキン
「ナショナルフィット」を纏った剣士風の姿で、武器はレイピア
「五速剣キッドレイピア」と淡紫の「脳人シールド」。
五つ星級の素早い剣捌きが得意で、相手に反撃の間を与えず一方的に刺突を繰り出す事が出来る。
モチーフは
「ナショナルキッド」。
「あれ、白黒作品だったけど金色じゃない?」と思ったそこのあなた、実はこのカラーリング
合成用の真っ赤なスーツが元ネタ。そのスーツと見比べると実にそっくり。
ソノロク
画像出典:暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン46話『なつみのよのゆめ』より、(2023年1月29日放送)
演:小柳心
身長:193cm
体重:97kg
スキン:超硬クリスタル
むかしむかし:ソノロクは強引な迷惑親切で人々を困らせていたそうな…。
スーツアクター:草野伸介
ドン45話より登場した第6の脳人。
腕っぷしの強さが自慢の、剛健な脳人の戦士で、灰色の毛皮を纏った屈強な体格の男性。
ソノゴと共にソノシに召集され、ソノイ達の処刑を目的に活動を開始する。
見かけ通り粗暴な性格の持ち主で、脱落者とみなされた脳人三人衆を露骨に見下して「虫ケラ」呼ばわりするなど気質はソノシ・ソノゴ同様かなり傲慢。
『初恋ヒーロー』を読んでいたソノザの前に姿を見せるなり、漫画を「くだらんもの」と唾棄した挙句いきなり殴りかかるところからもその暴力性がうかがえる。
肉体を鍛えることに腐心しており、暇があれば筋トレをしている事が多い。
ソノシ・ソノゴの迷惑行為に辟易した態度を見せた辺り、上記二人に比べるとある程度常識がある……かに思われたがソノロクもソノロクで「オレは親切なんだ!」と自負しながら、
- 重い荷物を持って歩道橋を渡ってた老婆の荷物を階段まで持って上がり、有無を言わさず脳人レイヤーに放り込む
- 近くを通りすがった母親から赤ちゃんが乗っているベビーカーを無理矢理奪い、階段から突き落として脳人レイヤーに放り込む
といった乱暴狼藉に両足を突っ込んだ独り善がり極まりない迷惑行為を働く傍迷惑な悪癖(ソノシ曰く「迷惑親切」)が判明。
結局ソノロクも他二人同様「相変わらずね…仕事じゃなければ関わりたくない♪」「全く…」とやっぱり陰口を言われている。
それでも一応仲を取り持つ気があるのか、積極的に2人に絡むムードメーカー。
ドン最終話では缶ジュースのプルタブを開けようとしていた男性に絡み、ジュースをひったくった上に缶を素手で潰すといういつも通りの迷惑親切を働いていたが、あろうことかそうして絡んだ相手が処刑人のソノヤだったため仰天。
「相変わらずグダグダだな」と酷評された上、あっさりスキンを奪われサンゼンコンで粉々に砕かれてしまった。
親切と言い張って力任せの破壊行為を繰り返し、された側の反応など気にも留めず散々に暴れ回った彼は、それこそ自分が潰した缶ジュースのように、弁解や抵抗の暇もなく力任せの一撃で叩き潰されたのだった。
怪人態は黒鉄のスキン
「超硬クリスタル」を纏った蛮族風の姿で、武器は棘付き棍棒
「六棘棒サンゼンコン」と黒鉄色の「脳人シールド」。
ロックオンした敵を容赦なく叩き潰すソノザ以上のパワータイプ。サンゼンコンの棘はミサイルにもなるため遠距離への攻撃もできる便利武器。
モチーフは
「超光戦士シャンゼリオン」。『ドンブラザーズ』と同じくプロデューサー・
白倉伸一郎、脚本・
井上敏樹タッグの作品。
演者の小柳心氏は『
ウルトラマンデッカー』で
アサカゲ ユウイチロウ役を演じた小柳友氏の実兄で、同時期に特撮作品で兄弟出演したと話題になった。
ソノロク登場時にはもう『デッカー』の放送が終了していたのは内緒
更に父のブラザー・トム氏は映画『
劇場版 仮面ライダーエグゼイド』にてジョニー・マキシマ/ゲムデウスマキナ役で出演しており、親子3人で3大ヒーローの敵役を制している。
なお、ソノロクだけ名前の法則(ソノ+数字の頭文字)からはみ出ているが、恐らく理由は「ソノロ」が商標登録されているため。ラ行は濁音・半濁音がないのでそのままになったと思われる。
処刑人
まさかの
最終回1話前のドン49話より登場し、
TV本編での一応のラスボスを担当した新たな脳人のコンビで、脳人監視隊・脳人三人衆・ドンモモタロウの抹殺を目的として出現した最後の脳人。
装飾も脳人としては異色で、自身のカラーを主体にした6人とは違い、
喪服を思わせる黒一色のローブや衣装に身を包み、ネイルも黒と茶/金の2色と上品ながらも地味目。
なお、ドン最終話でキャラ紹介こそされたものの、身長・体重・スキン・むかしむかしといったいつもの小ネタは解説されず、謎のままとなっている。
戦士達とは違い専用の脳人ブレスとスキンを所有していないが、その代わりに脳人の戦士から強制的にスキンを奪い、自分のものにしてしまうという反則的な能力を備えている点が特徴。
そして、「脳人最強の処刑人」と脳人の戦士達に恐れられているだけあって個々の戦闘能力も凄まじく、本来の使い手以上にスキンのスペックを引き出し、脳人監視隊の面々を歯牙にもかけず瞬殺。
さらには2人でドンモモタロウを除く新生ドンブラザーズを壊滅寸前まで追い込むほどの実力を見せつけたが、記憶を取り戻したドンモモタロウが渾身の力を込めた最後の一撃の前に2人揃って敗北した。
ちなみに変身時の仕草は舌で脳人ブレスを操作するという気持ち悪いもの。戦隊OBOGに何やらせてるんだ。
ディレクターズカット版では、余りにも不甲斐ない脳人監視隊に見切りを付けた脳人側が送り込んだ刺客だったことが描写されている。
演じたキャスト陣はいずれも東映特撮OBOGで、あまりレジェンドキャストを呼ばなかった本作で起用した理由は
既存の6人との差別化&最終回だからレジェンド呼んでもいいだろスピリットから。
夏映画はスケべ心がはみ出した結果
オファーは井上氏ではなく松浦大悟APから村上氏に、それを聞いた田﨑竜太監督が
「ソノヤが井上敏樹チルドレンなら、ソノナは田﨑チルドレンでいきたい」と本橋氏へと決定。
そのベテランの風格でたった2話の登場ながら視聴者の記憶に残る怪演となった。
ソノナ
あぁ、いいのいいの。好きにして?どうせもう死ぬんだから……
演:本橋由香
身長:不明
体重:不明
スキン:なし→ナショナルフィット
むかしむかし:不明
第7の脳人。
冷酷無比に仕事をこなす脳人の処刑人。
風貌は黒い喪服や軍服に似た衣装を纏うミステリアスな雰囲気の白髪の中年女性。
祈るように手を組む所作をする癖があり、作り笑いのような穏やかな微笑みを浮かべて脳人の戦士達を
「〇〇ちゃん」と呼ぶ馴れ馴れしい物言いをする。
だが本性は表面的には優しい口調で
「いいのいいの」「ま、どうでもいいけど」と語りかけ、処刑対象の主張を一方的に切り捨てる酷く冷めた人物。
一方でいざ戦いになるとサディスティックな笑い声でソノニを痛めつけており、冷酷非情であると同時にかなり好戦的な性格でもある。
それでも人間界では優雅に
紅茶を嗜んだり、自分の美貌に自信があるのかソノゴの美人問答に対して即座に
「私だ」と答えるなど少ない出番ながらもしっかり人間味を見せていた。
戦いではソノゴの能力を奪って変身すると、ミステリアスな七変化テクニックで瞬く間にターゲットを圧倒する。
そしてソノヤ同様変身していない生身の状態でもヒトツ鬼さながらの超人的な跳躍力を披露し、ソノニ・ソノザを赤子の手を捻るように圧倒する高い実力の持ち主であった。
初登場時は王様鬼と戦う新生ドンブラザーズ+脳人監視隊を観察しており、失態続きの脳人監視隊に呆れていた。
その後のドン最終話ではソノゴからスキンと武器を奪い瞬殺、ソノヤと共に新生ドンブラザーズの抹殺を狙った。
演じた本橋由香女史は、過去に『
激走戦隊カーレンジャー』にイエローレーサー/志乃原菜摘役で出演していた。
ちなみに脳人の初期メンバー3人は終盤はドンブラザーズ側に寝返ったが、『カーレンジャー』でも終盤に
似たような展開(こちらは黒幕に離反して組織ごと戦隊側に寝返った)があった。放送終了の翌年に氏は亡くなっているためこれが生前最後のスーパー戦隊シリーズ出演となった。
本編ではソノゴから奪った怪人態に変身していたが、設定画の時点ではオリジナルの怪人態もデザインされており脚本と予算の都合で登場できなかったとのこと。怪人態のデザインは薄緑色のスキンで額に付いた竜巻形のエンブレムが特徴的な術士風の姿。モチーフは「テレビドラマ版悪魔くん」。
ソノヤ
演:村上幸平
身長:不明
体重:不明
スキン:なし→超硬クリスタル
むかしむかし:不明
第8の脳人。
独特なオノマトペを口癖とする脳人の処刑人。
風貌は金の刺繍が刻まれた黒い和服を纏う
どこかで見たような不敵な笑みが印象的な中年男性。
どんな場所でも祈るように手を組む所作をする癖があり、
ジャン語のごとく
「ピッチピチ」「ビンビン」「グニャグニャのナヨナヨ」「ボロボロのボロ」などやたら変なオノマトペで他人を評する独特の口調で話す。
ソノナ同様冷酷さと底知れない不気味さが目立つが、上記のような妙な口癖に加え、缶ジュースを飲もうとしてプルタブをうまく開けられず難儀するなどやはり人間臭いところはある。
戦闘ではソノロクの能力を奪いとって変身すると、無慈悲に武器をフルスイングしてターゲットを八つ裂きにする。首?さあ…?
また、ソノナ同様生身の姿でソノニ・ソノザを赤子の手を捻るように圧倒できる実力の持ち主で、ディレクターズカット版ではスキンを纏ったソノロクすら生身で雑魚扱いも同然のあしらい方をしていた。
そして抜き身のニンジャークソードを生身の素手で掴んでも精神汚染の影響を全く受けず武器として振り回せる強固な精神力も特徴。
サンゼンコン+ニンジャークソードという変則的な二刀流で新生ドンブラザーズを圧倒していたが、戦闘中ドンムラサメの反発を喰らって離反された辺り、ソノザとは反対にニンジャークソードの事は終始「ただの武器」としか見ていなかったのかもしれない。
実際ディレクターズカット版ではムラサメの意志を強引に黙殺して武器として用いていた描写が追加。このせいでムラサメの離反を招いた模様。
初登場時はソノナと共に新生ドンブラザーズの戦いを観察するに止まっていたが、ドン最終話にて行動を開始。
ソノロクからスキンと武器を奪って処刑した後、ソノシを斬り殺して続け様に新生ドンブラザーズの抹殺を図った。
実はこちらもソノナ同様オリジナルの怪人態も設定されていて、怪人態は紺色のスキンで忍者風の姿。モチーフは「特撮版忍者ハットリくん」。
その他の勢力
ニンジャークソード/ドンムラサメ
CV:
村瀬歩
スーツアクター:米岡孝弘
キャラクターソング:
「Dark・Shark・Rock」
ドン17話ラストにて、脳人レイヤーにあるカプセルに培養されていた謎の戦士。
その姿はドンモモタロウと酷似しているが、体は紫色で、桃が描かれていた所に鮫の模様が描かれた忍者のようなフォルムを持つ。
「マザー」(CV:
能登麻美子)なる存在の呼びかけに呼応するかのように覚醒したが、その正体はドンムラサメ専用の鮫モデルの忍者剣
「ニンジャークソード」のアバター。
即ち剣の方が本体。
剣の状態でも自由自在に空中を高速で飛行しては襲いかかり、
「斬り捨てソーリー」と剣から人型のドンムラサメにアバターチェンジ。荒海をかける怒涛のシャーク技を発現させて戦う。
逆手に構えたニンジャークソードで敵を斬り捨て、忍者の“水遁の術”のごとくフィールド内部に潜り込み奇襲をかける裏ワザが得意。
詳細は
個別項目を参照。
配下
お前…見えるのか?
あいつ見えてるのか…
対処しよう
「「アノーニ!」」
今作の戦闘員枠で、脳人の配下である工作員。抽象画のようなサイケデリックでカラフルな姿が特徴。
人間への
擬態能力があり、正体を察知した者や脳人の敵対者を排除する為、時には擬態を解き、時には脳人レイヤーから姿を現して、ハンマー型の武器
「殴鎚アノハンマー」を手に襲いかかる。
基本的に脳人に招集、使役されるが、ヒトツ鬼に加勢することもある。理由は不明。
一応ヒトツ鬼加勢時も能力に巻き込まれないような立ち回りくらいはする。
あと空中で動きを固定できる。どんな理屈だ。
またイデオン内では元老院の周辺に警備員のように存在している事もあった。
ここまではまあ他の戦闘員と変わりないが、なんと言っても一番の特徴は
人間への擬態能力とその潜伏人数だろう。
擬態能力を持つ戦闘員は過去戦隊にも多数いるが、アノーニの場合は
一般人は勿論、警察などの法的組織やニュースキャスターやアイドルといった有名人と人間社会の至る所に入り込み、
人間として一般生活を送っている。
なので正体を見破られない限りは誰にも襲い掛からないし、なんなら脳人と関係ないトラブルが起きた場合は
一般人と共に逃げ回る事も。
ただこれは世界征服し裏から操っている……などではなく、上記の通りあくまで事務作業の一環のようだ。
ちなみに服は上から着ている。東映公式の解説では「服を着ていると、社会性を持ち知性を見せるが 服を脱ぎ去ると、戦闘員としての機能が強まるのか、戦いの徒となる」らしい。
仕事のオンオフがしっかりしてる
見分ける方法はドンブラザーズの所持するサングラスをかける事のみ。
そうして正体を暴いてしまうと、人間が急にサイケデリックな外見の怪物になり、ゆらりと近づき即座に排除しようとするなど不気味な存在として描かれているが、ドンモモタロウの奇行に呆れる
オニシスターに同調する等、ノリがいい個体もいる。
……正体を見破ろうとさえしなければ無害な連中なのかもしれない。
作品中盤頃まではヒトツ鬼に加勢する戦闘員としてドンブラザーズと戦っていたが、教育でも行われたのか、ジロウの加入と同時期に
一切戦闘に関わらなくなった。何故か一度太陽鬼(つよし)と共に出てきたが。
ではその間は一切出番がなかったのか?というとそうではなく、なんと
獣人に捕食される被害者としての一面がクローズアップ。
ムラサメに助けてもらい逃げおおせる個体もいるが、大半は為す術なく捕食されてしまう。
当然アノーニも仲間が食われていく現状に辟易、そこで対処するべく
はるかの叔母であるゆり子を誘拐して人質の解放を条件に
敵のドンブラザーズに獣人の隔離を要求するという強硬手段を取る。
しかし要求を話す際は腰の低い態度で接し、タロウから
「なかなか礼儀正しいな。気持ちがいい。」と感心されたり、人質にしたゆり子にも高級料理を振る舞うなど丁重な扱いをして彼女からは
「誘拐に松竹梅があるなら『松』」と評されるなど変に礼節を弁えた一面を見せたりもしている。
……これらの通り、ドンムラサメからは擁護対象とされ、獣人に恐れたりドンブラザーズの正体を知っても争わずに助けを求めるなど、脳人サイドの一般人としての描写がなされた歴代戦隊でも稀有な立ち位置の戦闘員になった。
菴呵ォ
- 制作発表会見の嘘予告では「暴太郎戦隊ドンフレグランス」として紹介された。
そして実際に脳人三人衆の香水がプレミアムバンダイで受注販売された。
- 種族名「脳人」の由来はアンチウィルスソフト「ノートン」、「アノーニ」は匿名を意味する「アノニマス」からだと思われる。
- 脳人達の姿や武器の名前は「原作が石ノ森章太郎ではない過去の東映特撮作品のヒーロー達」がモチーフとなっているようである。
加えて、脳人監視隊についてはソノシの初登場時に「『超神ビビューン』に似ている」という声が多かったことからソノゴにはバシャーン、ソノロクにはズシーンのイメージも組み込んだとのこと。
また、脳人三人衆のモチーフである3作品の敵怪人はヒトツ鬼と同じ(細かい過程は異なるとはいえ)人間の悪の心から生まれたという共通点を持つ。
- 脳人の個人名は名無しのモブにつけられる「その1、その2…」からで、各人の数字は武器名や攻撃方法の説明文にも含まれている。
- 当初の構想では『脳人』という組織の大きさを描くために、幹部には入れ替わり制という設定があったようだが、富永氏を始めとした脳人三人衆のキャストが素晴らしかったため、次第に入れ替えるという選択肢がなくなったらしい。
名前の由来が上述の通りモブの名付け方だったり、終盤の追加脳人ラッシュはこの構想の名残だろうか。
- またデザイナーの篠原保氏によると自分の中では「脳人は全部で9人」という認識になっていたため、本編未登場の脳人・ソノクもデザインされていた。怪人態は黄金色のスキンで死神風の姿。モチーフは「黄金バット」。
- 脳人三人衆は台本で1話から48話まで肩書きが脳人幹部、49話から脳人・ドンブラザーズとなっていたとのこと。
追記・修正はヒトツ鬼として消去される前にお願いします。
- アノーニの元ネタってさ、もしかして超人バロム1の「アントマン」からかな?サイケデリックな見た目がかなり似通っているんだが。 -- 名無しさん (2022-04-05 10:01:07)
- ヒトツ鬼と脳人だけなら「脳人にとってヒトツ鬼は害虫みたいなもので、ドンブラザーズは害虫まで保護しようとする自然保護団体のような立場だから不愉快になって当然」って感じで理解しやすいんだけど、そこにアノーニが絡むとなんか途端にややこしくなる…っていうかアノーニの立ち位置がよくわからない。知性がない単に強いものに従うだけの雑用係ってわけでもないし… -- 名無しさん (2022-04-05 14:35:14)
- 騎士龍鬼はソノイが誕生させたように見えるし、ヒトツ鬼ってもしや脳人が欲望に囚われた人間を殺す大義名分を作るためのマッチポンプとかだったりするんだろうか -- 名無しさん (2022-04-05 16:58:48)
- むしろライダーの方にいそうなデザインだなーと初見はそう思ったわ -- 名無しさん (2022-04-05 20:04:06)
- ↑2確かにそこも気になる( 最初はオーズのグリードの連中みたいなのかな?って思ってたけど )。とゆうか、( 巨大戦の術が無いだけかも知れないけど、)巨大化したヒトツ鬼との戦いにも参戦してないですね....。 -- 名無しさん (2022-04-05 20:32:11)
- 脳人が合体ロボ出してくる展開はありうるんだろうか -- 名無しさん (2022-04-05 20:46:37)
- ↑5 アノニマス(匿名)が名前の元ネタっぽいし武器もハンマーで「叩く」のが主な攻撃手段だしで多分ネットイナゴの「特に目的も主張もなく立ち位置をコロコロ変えながら誰かを攻撃する(叩く)」のがモチーフなのかも? -- 名無しさん (2022-04-05 21:07:24)
- ヒトツ鬼が現れるとアノーニがそれに従ってしまうから、ヒトツ鬼を排除したいのかもしれない。ヒトツ鬼素材になった人間は彼らにとって伝染病にかかったネズミか何かのようなもんだから一緒に消毒する -- 名無しさん (2022-04-05 22:56:28)
- 今人間に擬態しているアノーニはもとからアノーニだったの?それとも元々居た人間に成り代わってるの? -- 名無しさん (2022-04-05 23:07:57)
- 武器の種類的に超神ビビューンも元ネタに含まれてるのかも -- 名無しさん (2022-04-10 00:42:07)
- ヒトツ鬼に対するスタンスはアギトのアンノウンの要素もあると思う -- 名無しさん (2022-04-10 14:44:20)
- 「元老院」という上層部がいるから、どうやら組織体系ではあるらしい -- 名無しさん (2022-04-11 23:57:23)
- ソノニの服装たしかに寒そうだし見せパンなんだろうけど公式配信でバッチリぱんつ見えてて大変けしからんな -- 名無しさん (2022-04-14 15:49:23)
- 立ち位置がまんまファイズのオルフェノクトリオ -- 名無しさん (2022-04-24 18:26:32)
- ↑7 アノーニがヒトツ鬼に同調するのが陣の言っていた脳人の世界が乱された結果を端的に表現しているのかもしれない。でも脳人側の事情がほとんど見えてこないからソノイ達以外の脳人は本当のところどう思っているのだろうか -- 名無しさん (2022-04-28 13:57:03)
- 巨大戦のとき、脳人レイヤーの世界が何度も被害を被っている可能性とかが気になる。 -- 名無しさん (2022-04-28 14:14:44)
- ソノイを演じてる時の富永さんの顔つきが、どことなく若返った白倉っぽく見えないでもない -- 名無しさん (2022-04-28 14:21:47)
- 獣人ってなんだ? 脳人の亜種なのかヒトツ鬼の亜種なのか -- 名無しさん (2022-05-01 09:59:42)
- 人間とは立場が違うとはいえ、彼らの世界的にはヒーローと言っていいのだろうか -- 名無しさん (2022-05-02 18:32:33)
- ↑ヒトツ鬼化してない善良なままの人間にとっては現状はそうと言える。あくまで現状は。 -- 名無しさん (2022-05-02 20:01:21)
- なんとなくだけどソノイだけ妙に人間臭い気がする 他の2人が昆虫でも観察するような感覚で人間の恋愛や感情の真似事してるなかで1人だけ人間の理解度が妙に高いというか……もしかしてタロウにそういう疑惑があるように「脳人として育てられた人間」なんじゃないかと -- 名無しさん (2022-05-03 05:42:08)
- 欲だらけの人間=害虫を退治してくれる正義の味方じゃないか! -- 名無しさん (2022-05-05 20:11:33)
- しれっと予告で陣の所に顔出してたな脳人陣営 -- 名無しさん (2022-05-08 13:23:44)
- そういやリュウソウジャー以降3年連続で敵に生き残り出てるけどこいつらどうなるんだろうか。ルパパトは特殊だからカウントしない -- 名無しさん (2022-05-23 12:41:20)
- なんかBLEACHでいうところの滅却師みたいな奴らやね -- 名無しさん (2022-06-02 07:12:06)
- 陣は「脳人の剣を受けることは死を意味する」って言ってたけど、すると「ヒトツ鬼を救えるのがドンブラザーズ」と言うよりも「ヒトツ鬼を殺せるのが脳人」ってことなんだろうか -- 名無しさん (2022-06-05 11:39:10)
- ↑今回の話では殺すというよりプリズン送りっていうのが確定的に明らかになったな。 -- 名無しさん (2022-06-13 09:58:05)
- しかし、陣が言ってた「死」がただの設定変更とかなのかそれとももっと深い意味があるのか気になるところ -- 名無しさん (2022-06-22 14:30:36)
- ソノシ来るか。最近の戦隊で最終クールで追加の顔出し敵は珍しいような -- 名無しさん (2022-11-14 01:00:53)
- ソノイと学生時代からの知り合いらしいけど、脳人の世界にも学生時代あるんだな… -- 名無しさん (2022-11-14 02:06:44)
- 脳人が明確にアノーニを使役するのって何気に今週が初じゃない? -- 名無しさん (2022-11-20 17:09:20)
- なんだかんだで戦隊ともすっかり仲良しな敵組織になった感じがする -- 名無しさん (2022-11-27 18:48:55)
- 終盤だってのにまた新メンバーが出たぞ…。モチーフが其々ナショナ○キッドとシャ○ゼリオンらしいけど、前者は古すぎるでしょw -- 名無しさん (2023-01-15 13:54:35)
- 人間好きになりすぎてもう脳人の責務は果たせないからな…。そりゃ上から新しい人員は来るよね -- 名無しさん (2023-01-15 14:24:45)
- もはやイとニとザには職務は果たせない…解雇して新しい人員を雇用してシとゴとロの新体制になるんだな -- 名無しさん (2023-01-15 14:52:03)
- 贅沢言わないからソノニちゃんのぽんぽんをさすりたい…… -- 名無しさん (2023-01-21 06:57:42)
- ラスボスはこのままシゴロクトリオになるのなか -- 名無しさん (2023-01-29 15:41:20)
- 他の脳人はジャイアントロボとか七色仮面とかがチョイスされるのかな。 -- 名無しさん (2023-02-11 10:41:47)
- ナショナルキッドは最近までYouTubeの公式配信があったから、むしろシャンゼリオンより記憶が新しいところがあるな。 -- 名無しさん (2023-02-11 13:20:32)
- ナナハチ出るらしいけど、片方村上幸平らしくて草生える -- 名無しさん (2023-02-12 10:13:17)
- 遂にソノシゴロクまで名乗りをやったか。まだ二人も出て内一人はイエローレーサー、もう一人は皆さん待望のあの男···。 -- 名無しさん (2023-02-13 00:21:50)
- 最新話の話は一週間後までは記載してはいけません -- 名無しさん (2023-02-17 11:18:38)
- VSゼンカイでソノク・ソノトが出てきそう -- 名無しさん (2023-02-19 16:55:32)
- 仕事じゃなかったら関わりたくないって言ってたけど、ソノシゴロク結構仲良しだよね -- 名無しさん (2023-02-19 17:12:21)
- 嫌よ嫌よも好きのうちだからな -- 名無しさん (2023-02-21 18:12:36)
- 誰が言ったかドロンボー3人組。 -- 名無しさん (2023-02-26 01:29:58)
- ソノシゴロク、哀れなり。どんなにギャグキャラ化しても、三人衆と違って「自分勝手な悪人」である事に変わりないからね。 -- 名無しさん (2023-02-26 10:12:22)
- 雉を見て皆が草加草加と言ってたらカーレン時空(ソノナ)と共に御本人が脳人となって登場。 -- 名無しさん (2023-02-27 01:31:00)
- ソノヤは、スピード系のソノシの鎧を継ぐのかと思ったら、パワー系だった -- 名無しさん (2023-02-28 16:10:49)
- ソノナ、ソノヤはオリジナルのデザインも欲しかったかも -- 名無しさん (2023-03-02 12:54:48)
- ソノヤのオリジナル怪人態がカイザ風になりそう -- 名無しさん (2023-03-02 13:12:13)
- そういえば、ソノザだけなんだよな、ソノ〇のキャラで死んだことないの。 -- 名無しさん (2023-03-06 20:00:04)
- まさかの戦隊版ゴルドランだったな...>ソノイニザ -- 名無しさん (2023-03-07 09:26:02)
- まだソノニとソノザの個別項目は作られてないんだね -- 名無しさん (2023-03-08 09:39:40)
- ↑8 とはいえソノロクは『母親から赤ちゃんが乗っているベビーカーを無理矢理奪い、階段から突き落として脳人レイヤーに放り込む』最低の悪行をやったから、ギャグ化しても笑えなかった・・・ -- 名無しさん (2023-03-09 22:25:42)
- いや本当にソノイニザは魅力的なキャラになったよね。特にソノニのキャラ変貌ぶりは凄かった。可愛かったけど -- 名無しさん (2023-04-03 16:41:00)
- ソノイさん映画で大変な感じになったけど例の汁のせいで多分大丈夫だろうとファンから言われて笑う -- 名無しさん (2023-05-05 10:16:28)
- カツサンドを食べさせられて、元老院は味覚とか人間性に目覚める・・・と思ったがそんなことはなかった -- 名無しさん (2023-06-26 16:53:08)
- 変身態にも名前があるけど名乗りの時は「清廉潔白完全主義バロンクロス」とか「清潔第一アカハデマスク」とかじゃなくて、ソノイとかソノシと本名のみ名乗ってたのが敵ながら珍しいなと思ってた -- 名無しさん (2024-09-18 20:01:08)
- まさかソノザが登場人物の中で一場まともになるとは予想外だったわ… -- 名無しさん (2024-09-30 21:23:20)
- 処刑人の章も含めて、本項目から「ソノナ/ソノヤ(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)」を分割します。異論が無ければ2/9以降に実施します -- 名無しさん (2025-02-02 07:33:33)
- 脳人三人衆の本名思ったより長かった事にびっくり -- 名無しさん (2025-04-11 22:18:02)
- 赤ん坊どうなったか気になる -- 名無しさん (2025-04-24 23:50:14)
最終更新:2025年04月24日 23:50