ブラックコンドル/結城凱

登録日:2011/01/09 (日) 20:43:06
更新日:2020/06/25 Thu 19:31:47
所要時間:約 7 分で読めます





マスター、こっちはマッカランのストレートだ!


結城凱とは、『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する戦士の一人で、ブラックコンドルに変身する25歳の青年。
テーマソングはメーンライターの井上敏樹が作詞、凱役の若松俊秀が歌う「炎のコンドル」。


一般的にヒーローに変身するキャラは「真面目・ひょうきん・クールなどの違いはあれど、ヒーローとしては模範的な立場や性格の持ち主」というイメージが強く、
『ジェットマン』放送当時も前番組の『地球戦隊ファイブマン』のメンバー全員が教師だったこともあり、そのイメージが強まっていた。

しかし凱は、彼は酒(特にマッカランのストレート)やタバコ(銘柄はLARKのマイルド*1)、ギャンブル大好き(小説版では香やディーラーの女を抱いている*2)、喧嘩っ早く一匹狼というその手のイメージとは真逆のアウトローなキャラだった。

こんな彼だからジェットマンに誘われた時も乗り気ではなく、メンバーとの間にいざこざを起こすことは少なくないが、
一匹狼ならではの真面目さと誇りを持つ熱いクールガイなのだ。


★関係の深い人物

天堂竜/レッドホーク
人体の能力を高める効果があるバードニックウェーブを最初に浴びた軍人。
生真面目で正義感が強く、曲がった事が大嫌い。
故に凱とは衝突を繰り返すが、信念を貫いた末に戦隊解散の危機を乗り越え、無二の親友となる。
好物はホットミルク(砂糖抜き)。

◆鹿鳴館香/ホワイトスワン
何一つ不自由無い環境で育った深窓の令嬢。
その純粋さから凱に惚れられるが、彼女は竜を愛していたため、三人の関係は複雑な物となって行った。肝心の竜はリエに未練があるし。

グレイ
裏次元船団バイラムの幹部で寡黙な性格のロボット。卑怯な戦いを嫌い正々堂々とした戦法を好む。
ロボットでありながら酒と葉巻と音楽を愛し、同じ幹部のマリア(リエが洗脳された姿)に好意を抱いていた。
凱とは一対一の死闘を演じる事が多く、終盤には互いに認め合う仲となり、決着の後、機能停止する彼に凱は葉巻に火をつけるのだった。


★名言集

◆「気前がいい上に男前」
自分を評した一言。なかなかのナルシストである。

◆「俺は納豆と男が嫌いなんだ」
竜のスカウトを断った時の理由。そして……

◆「いい子ぶりっ子しやがって。おケツが痒いぜ」
この一言。相当頭に来る発言である。

◆「環境問題に人種差別に限りのない戦争……人類なんざ滅んじまった方がスッキリするぜ」
かなり人間に対して悲観的で斜に構えているのが解る。かつてここまで投げやりなヒーローがいただろうか。
まあ次の回では普通に人助けするんだがな!

◆「気に入らねえな。命令ばかりしやがって」
バードボンバー初発動時に竜の命令にふてくされ、ジェットハンドカノンを回転させた時に。
この後、次元虫(母虫)の攻撃を受けてカチンときてハンドカノンを撃ったことがきっかけでバードボンバーが完成する。

◆「惚れるんなら俺に惚れろ!お似合いだぜ、俺達なら……」
竜を愛しているという香に対して。中々こんな自信満々な告白は出来ない。

◆「あいつの場合デートなんて一生に三回しかなさそうだしな」
デートに行ったというイエローオウル/大石雷太に対して。雷太カワイソス
まあ、雷太に気を使っての発言なんですけどね。

◆「真面目にトレーニングしなきゃ僕たちは。今のままではバイラムに勝てはしないんだ」
次元獣ジハンキジゲンのジュースを飲んでしまい、深層心理が出た時の凱。
実はいい人なのだ
で、ジュースの効果が切れた後は……

◆「人をオモチャにして大恥かかせたな!俺は淋しがりの良い子じゃねぇっ!」
何 こ の ツ ン デ レ

◆「俺を見てくれ、香!お前を好きな男はここにいる!」
竜にフラれた香に一言。だが香は竜が好きなため当然玉砕。

◆「何故俺の気持ちが解らねぇ……」
↑の続き。とにかく必死。

◆「香を、香を元に戻せ……!」
カメラジゲンのレンズビームを受け、写真に幽閉された香の為に土下座までする凱。
だが香はまだ竜が好きだった……

◆「好きでも嫌いでもねぇって言われるより、いっそのこと嫌われた方がスッキリするぜ!……もっと嫌え!もっともっと思いきり嫌ってくれ!」
香に最低だと言われて。ここまでくると偏執的過ぎる……

◆「香……怖いんだ本当は……死にたくねえ……死にたくねえっ……!」
香を庇って水晶になるビームを浴びた時のセリフ。
色んな意味でトラウマ

◆「力づくで愛を奪うなんざ、モテねぇ野郎のする事だぜ!」
カップルの恋愛感情を吸い取るソウジキジゲンに対して。鏡見ろ鏡。

◆「余計な事しやがって!誰がてめえなんかに仲人なんか頼んだ!香を……俺の気持ちを考えた事があるのか!」
凱と香を二人きりにしようと画策した竜に激怒する凱。これはぶっちゃけ竜が悪い。
悪気は無いとはいえ、よせばいいことをしてしまった竜・・。

◆「竜の悪口を言うんじゃねぇ!いいか……世界中で奴を、竜をけなしていいのは俺だけだ!」
竜に対する陰口に対して。このセリフが出た回(32話)は名言揃いである。

◆「これから始まるのかもしれねぇな。俺達五人、ジェットマンとしての本当の日々が……」
同じ32話にて。凱の心が開かれた決定的瞬間である。

◆「見損なったぜ竜!これまで散々偉そうな事を言ってきて……あれはただの綺麗事だったのか!?」
敵を騙す為にわざとスパイのふりをした竜に。初期の頃からは考えられない程竜を信頼している。

◆「女が露天風呂に入っているって事は、覗いてくれって事だ」
香、ブルースワロー/早坂アコ、小田切綾司令官の三人が風呂に入っていた時に。
凱と一緒に入っていた雷太は止めるが(ただし鼻血を出しながら)、凱がそれに従うはずもない。
そこへ事情を知らない竜がやって来る。すると凱、何と彼を騙して女性陣のいる側に突き飛ばしてしまう。
当然竜はノゾキの汚名を着せられて痴漢扱いされ、女性陣から咎められることに。竜カワイソス
そんな一番覗き見とか、しそうにない人であっても普通に覗き見扱いされているようである。
ところで、あのあと竜は事情を話したうえで女性達に謝罪したのであろうか。

◆「ああ、キザったらしい嫌な野郎だ」
新幹部・トランザに対して。だから鏡見ろ鏡。

◆「俺は負ける賭けはしねぇ」
遊び人の凱らしい一言。この後ルーレット勝負で実際に勝つのだが、何と3号ロボのテトラボーイを使ってイカサマをして勝つ。
戦隊初の3号ロボがルーレットのイカサマに…orz

◆「ホットミルク、砂糖抜きで」
「闘いが終わったらおごる」と竜に約束し、激戦を勝ち抜いた後に。
自分が頼んだホットミルクと竜が頼んだマッカランを交換し、勝利の乾杯をする二人はまさに戦友。

◆「見るんじゃねぇ。そっとしといてやれ」
恋人・リエが洗脳された幹部マリアが倒された後に泣き崩れる竜に駆け寄るアコ達に。

◆「不思議なもんだ、何故か解らねぇが、俺はお前とは戦いたくねえ」
ライバル・グレイとの最後の決戦にて。

◆「何、例によって二日酔いさ。空が目にしみやがる……綺麗な空だ……」
バイラムを倒した三年後、竜と香の結婚式に向かう途中に立ち寄った花屋でひったくりに遭遇した凱はひったくりを追いかけて叩きのめすも、逆上したひったくりに刺されてしまう*3

ふらつきながらも結婚式に出席した凱は、竜に「顔色が悪いが大丈夫か」と尋ねられても傷の事を告げずに上のセリフを言った後、ベンチから香も祝福し、静かに目を閉じた…。
なお凱の死亡シーンはドラマ『太陽にほえろ』で萩原健一が演じた刑事の最期のシーンへのオマージュであり、若松氏は萩原が死去した際には追憶のコメントを出している。

戦隊メンバーの死亡は『超電子バイオマン』の初代イエローフォー/小泉ミカ以来であるが、凱は戦いとは関係のない場面で死亡しており初期メンバーの死亡は彼が最後である。


漫画版では後任としてグリーンイーグル/ジェフリィ・剣崎が加入する。


★その後
後に発売された総集編ビデオでは、竜と香が産まれてくる子供に凱と名付けた事から凱は死んだものと思われていたが、『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて正式に死亡が確認された。

ただ、1994年に公開されたショートムービー『スーパー戦隊ワールド』では加勢に駆けつけた歴代戦隊の中にブラックコンドルの姿を見る事が出来るが、
「パラレル」という理由を考慮しなければ本作はバイラムとの最終決戦の三年後に行われた結婚式の直前と考えられる。


『海賊戦隊ゴーカイジャー』では28話「翼は永遠に」に登場。
キアイドーに負け恐怖で竦んでいたマーベラスに喝を入れ、同時に「ジェットマンを探すな」という謎の言葉を残す。
それは一般人に戻った他の四人を守る為で、ブラックコンドルに変身し単身キアイドーに戦いを挑む。
その姿に勇気を奮い立たせたマーベラスは見事ジェットマンの大いなる力を手に入れた。この際のブラックコンドルのスーツアクターは若松の希望で当時と同じ大藤直樹である。

墓前にはマッカラン、野菜、花束、カップめん、たばこが供えられており、仲間が頻繁に彼の下を訪れている事が伺える。
ラストは死後の世界のバー「Heaven's Gate」で女神様と二人でギャンブルと酒に興じ、時代を越えサックスを披露した。

因みにゴーカイチェンジでは色から当然ドンさんの担当になるのだが、凱がクール系男子だったのに対してドンさんはお茶目な三枚目キャラなので綺麗に逆転してしまう。
しかも視聴者はとんでもない光景を見てしまった。何とブラックコンドルに変身したドンさんが敵に向かってベロベロバーをやっていたのだ。しかもそれを本家の凱の目の前でやったのである。この時凱は恥ずかしい思いを必死に堪えていたのか、はてまたこういう可愛いブラックコンドルもアリだなと優しく見ていたのか…。それは視聴者の皆さんの想像に任せましょうね。

「ガイ」繋がりの伊狩鎧は地球人ゆえか、ジェットマン当時は彼のような正式な6人目の戦士は存在しなかったためか凱の姿が見えなかったが、その代わり、狂言回しとして描かれた。


また、若松氏の依頼で、凱が変身したブラックコンドルのスーツアクターを、当時のスーツアクターである大藤直樹氏が担当した。


映画『スーパーヒーロー大戦』にもモブキャラとして登場。だが、飛び方が変だ…きっとあれは本人ではなくハカセの豪快チェンジに違いない!
尚、Twitterで若松氏自らが語ったところによると、「それはきっと幻」とのこと。

★余談
若松俊秀はオーデションでは前作『地球戦隊ファイブマン』で人気だった初代艦長シュバリエの台詞を言ったと証言している。

PSゲーム「AZITO3」では他のメンバー共々登場するが、声は檜山修之。ユウキ…ガイ…まさかね。

なお、若松氏は後に雨宮&井上コンビの最新作『衝撃ゴウライガン!!』にて陰人(かげりびと)ジン役で出演。
親友にしてライバルである光人(ひかりびと)ゴウと恋人の光人リンをめぐる確執と最終回の「クサい奴らだ…虫唾が走るぜ!」と言いながら
「俺の命だ…お前に預ける。受け取れ!」とゴウに光玉を手渡すシーンはかつての竜と凱を思い出したとか。

第3話の凱の仲間入りを拒否し、それをしつこく追いかけるレッド、最終的にバイクレースで決着をつけ、
一度は逃げるもピンチにバイクで駆け付けるストーリー展開は『光戦隊マスクマン』第39話「復活!謎のX1マスク」に類似しており、
脚本家も井上敏樹、X1マスクのスーツアクターもブラックコンドル同様大藤直樹が担当していたりする。



綺麗な項目だ、目に染みやがる。
解ってるな…お前等が追記する番だよ、この項目を。

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