エリミーヌ(FE)

登録日:2022/05/04 (水) 01:04:26
更新日:2025/03/21 Fri 17:04:12
所要時間:約 6 分で読めます





大いなる導きを得て。隣人を癒し、魔を滅ぼす光と共に――

私はエリミーヌ……あなたの心に、輝きを。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

『エリミーヌ』とは『ファイアーエムブレム 封印の剣』および『烈火の剣』の伝説に語り継がれている聖女。


エトルリア王国に本部を置く『エリミーヌ教団』の開祖。
エリミーヌ教はエレブ大陸中で信仰されている宗教であり、強大なベルン王国でも無視できない力を持つ。

本編の1000年前、後に『人竜戦役』と呼ばれる戦いがあった。
その戦いの際、戦闘竜を生み出し形勢を逆転した魔竜イドゥンに対抗すべく、
エレブ人は凄まじい力を持つ『神将器』を開発し、その持ち手として八神将を選定する。エリミーヌはその八神将の一人であった。
八神将と竜のぶつかり合いで『終末の冬』と呼ばれる異常気象を起こしてしまうものの、リーダーのハルトムートが魔竜を封印。
終戦後は神将器の力で終末の冬を終わらせ、神将器を封印した。
そして彼女はエリミーヌ教を作って人々を導いたと語られており、その功績から『地上に降りた最後の女神』と讃えられている。

エリミーヌについて封印と烈火で分かる事はこれだけ
これ以外だと『月刊任天堂』での配信案内でエリミーヌの容姿が判明したぐらいである。
このイラストはFE大全でも見る事ができ、何故かベルン王女のギネヴィア(ハルトムートの子孫)に似ている。

彼女の性格や思想は『エリミーヌ教』の教義からおよそ推測することもが出来る。
エリミーヌ教では童話を通して「自分で考える事」「協力し合う事」を学ばせている他、神が人を救わないのは「人を信じているから」としている。
「全能である神は人にとって都合のいい世界を作るのは容易いが、それでは神にとって人間は都合のいい人形でしかない。
なので人間が自分の力で進む事を望んでいる」とエリミーヌは語っていたそうだ。
一方でエリミーヌは天に召される前に「決して『竜』を復活させてはならない。『竜』の復活は多くの人に不幸を招く」と言い残したとも。

ヤアンが語った、「魔竜が反応した強い敵意」とは彼女のものかもしれない。

この事からエリミーヌは人格面でも聖女であった一方で、に対して一切容赦しない女性でもあったそうだ。
八神将はイドゥンの処遇を巡って意見が対立していたそうなので、間違いなくエリミーヌは「魔竜殺す派」だったと思われる。


このようにゲームでは断片的にしか分からなかったエリミーヌだったが、ヒーローズに参加した事で人物像がハッキリした。
慈愛の心を持つ女性であり、個々の人は弱いので他者と絆で結ばれる事で竜をも倒せると考えていた事が判明。
そして『竜絶対殺すウーマン』と呼んでもいいほど竜を敵視している。
イドゥンの事を「あれ」と言ったり、竜の事を「本質は破壊」「相容れぬ者」と言う等、共存しようなどとは微塵も思っていない様子。
この考え自体は人竜戦役当時の人たちからすれば普通の考えかもしれないが……。
エリミーヌ教が「一致団結」を教義にしていたのは、エリミーヌが人は集団でこそ力を発揮すると考えていた事の他、それが竜への対抗手段だったようだ。

またハルトムートがイドゥンを助けた件についても、それが「優しさ」である事は重々承知しているが、倒しきれなかった事を後悔している。
なおその「優しさ」に共感したとは一言も言わない。
さらに日本語版ではオブラートに包みながらハルトムートを批判しているが、
英語版では「ハルトムートの優しさが八神将の仲に不和をもたらした」
……と直球でハルトムートの行動をボロクソに言い切っている(これは前述した意見の対立の事を指していると思われる)
小説版や覇者の剣でエリミーヌは魔竜生かしていい派だったのは忘れろ。こういうのは最新の描写が一番正しいのだ。

後にヒーローズに竜と共存派のアトスが参戦したのだが、彼はエリミーヌ教について、
「エリミーヌ教か……あれもまた、人を想い、後の世のためにと考え至ったものではあるのだ……」
と複雑な心境を語っている。文面的に否よりの考えのようだ。

ヒーローズで演じた田中氏は『暗黒竜』と『聖戦の系譜』のプレイヤーだったようだ。
またヒーローズもスタメン全員女子でプレイしている。なおプレイヤー名を『ラクス』にしている。

台詞

  • あのとき、魔竜を打倒したのは真実。しかし……滅ぼせてはいないのです。ハルトムートの優しさが「あれ」を救った……。
  • おそるべき竜との長き闘争をおさめたのは人々の心の繋がりが生む強さ。それが竜から竜たらしめる力を奪ったのです。
  • 竜の本質は破壊……人とは相容れぬ者たち。神将器なくば人は破れ、未来はなかった。あの危機を忘れてはなりません。
  • ふふ……人の心は弱い。どうしようもなくもろく、儚い……神将と称えられた者とて、同じことでした。
    人々は世界の安定と平和を、と願います。では誰がそれを築き、保っていくのですか。闘いは、むしろ魔を封じた後でした。
    我らは見たのです! 凍てついた大地、永き夜が続く地獄を……あのような時を繰り返してはならない。
    人々が鎖となり二度と魔を起こさぬこと。相争う愚を犯さず、竜の脅威を忘れぬこと。あの人の優しさが遺した災いの元凶を……。
    エクラ――あなたなら私の願いを理解してくれるはず。これからも、役割を果たして参りましょう……。



我ら、弱き人の本質は『集』なるものなれど個々の心は弱く、千々に乱れやすきもの。

正しく絆を結ぶ指導が必要となるのです。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2022年1月に天の神階英雄として参加。イラストは阿藍澄史氏。
無属性の杖・飛行ユニット。
ブラミモンドに続く八神将からの二人目。イラストはあったとはいえアトスより先とは……。
『アーリアル』はギネヴィアが持っているため、ヨーデルが持っていた『聖女の杖』を持ってきた。やっぱりこの杖、エリミーヌ由来だったのか……。
裏返すとヨーデルは聖女の杖を持って参戦出来なくなった。
エリミーヌは神将器封印後から召喚されたのでアーリアルを持っていないと考えられ、聖女の杖はアーリアルの代替として使っていたのだろう。

武器スキルは『聖女の杖』
敵は反撃不可
ターン開始時、周囲2マス以内の味方の守備、魔防+6(1ターン)
ターン開始時、十字方向にいる、自身より魔防が1以上低い敵に【ターン開始スキル不可】*1を付与

補助スキルに『プッシュ+』
対象を攻撃の50%回復(最低8)し、対象を自分と反対方向に1マス移動させる。
対象か自分が、移動先の地形に侵入できない場合(移動先に味方や敵がいる場合を含む)は、移動しない。
(このスキル使用時の奥義発動カウント変動量は常に0、経験値、SPも入手できない)
(移動が発生する場合のみ、このスキルは移動系補助として扱う)

Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、魔防+7
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『攻撃魔防の渾身4』
Bスキルは【再移動(残り)】を発動可能*2
戦闘中、敵の攻撃、速さ-3の『攻撃速さの遠影3』
Cスキルは周囲2マス以内の味方は戦闘中、受けた攻撃のダメージを30%軽減かつ、守備、魔防+4の『地上の最後の女神』

フレンの武器スキルに次いで登場した、周囲の味方の被ダメージを割合軽減する『地上の最後の女神』が最大のセールスポイント。
彼女の登場に伴い、天/理シーズンではこのスキルによる護り手とのコンボの枠を捻出しやすくなった。
同時に守備魔防+4という紋章系効果も付随するため、汎用Cスキルが積めなくて損とも感じさせない。
そのうえで武器スキルでは守備魔防の鼓舞系バフに加え、飛空城において活躍するターン開始時効果を妨害することができる。

ただ戦闘に関しては気休め程度のダメージしか与えられないので苦手。
神罰の杖を持っていない影響が大きく、ろくなダメージは期待出来ない。
戦えたとしても渾身で削られるのでHPの低さとスキルの相性は最悪である。

ちなみに、フレンにおいてもそうなのだが、暗黒竜メディウスとの相性がとても良い。
共に神階英雄で属性が違うため混沌シーズンしか見られないが杖ユニットであるがため近くにいるだけでメディウス側は守備が+19、魔防が+25となり、更にダメージを72%も軽減するという鉄壁の守りを実現。
彼女も「戦闘外ダメージ無効」で渾身を自傷ダメージなく維持でき、自身の持つターン開始スキル不可ともカバーし合えるなど恩恵が大きい。
竜の脅威と戦い続けることを説いた彼女が、あろうことか人間を憎む暗黒竜と高相性にあるというのは皮肉なものである…。

2025年3月のアップデートで上方修正。
Bスキルは『速さ魔防の不和』
自軍ターン開始時、および、敵軍ターン開始時、敵同士で2マス以内にいて、かつ魔防が自分より1以上低い敵の速さ、魔防-6、【不和】を付与(敵の次回行動終了まで)
戦闘中、敵の速さ、魔防が減少
減少値は、敵の周囲2マス以内にいる【不和】が付与された敵の数(戦闘相手を含む)×2+4(最大10)
自分が与えるダメージ+自分の魔防の15%
まさかのデバフと状態異常を付けるスキルへ大幅変更。ダメージも増やせるので戦闘が行いやすくなった。

Cスキルは『地上の最後の…・神
周囲3マス以内の味方は、戦闘中、受けた攻撃のダメージを30%軽減(範囲奥義を除く)、かつ守備、魔防+5、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージ-7、敵の最初の攻撃前に奥義発動カウント-1
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、魔防+5、受けた攻撃のダメージを30%軽減(範囲奥義を除く)、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージ-7、敵の最初の攻撃前に奥義発動カウント-1
杖は他の武器同様のダメージ計算になる
範囲が広がるだけで留まらずさらにダメージを抑制し、奥義を出しやすくする後方支援が充実に。
自分も同じだがこちらはステータスが上がって欲しかった神罰の杖が内蔵されるようになり、見違えるほどに戦闘が向上した。

同日に『聖女の杖』の錬成が可能になった。
錬成すると敵は反撃不可
ターン開始時、周囲2マス以内の味方の守備、魔防+6、【強化増幅】を付与(1ターン)
ターン開始時、十字方向にいる、自身より魔防が1以上低い敵の攻撃、魔防-7、【ターン開始スキル不可】を付与(敵の次回行動終了まで)
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、敵の絶対追撃を無効、かつ自分の追撃不可を無効
与えるダメージ+自分の魔防の20%

(;゚д゚)(つд⊂)ゴシゴシ(;゚Д゚)…

その効果は追加スキルを含め、かつて竜への殺意マシマシの性能に変貌

まず今まで味方だけバフ対象だったが自分も効果の対象内に入る…だけに足らず強化増幅も付く徹底ぶり。
敵に対しては範囲は変わらず終いだったが攻撃と魔防も下げられるようになった。
しかも味方が範囲内にいるとステータスが上がるだけに足らず追撃操作を無効にして魔防%に応じてダメージを増やすという別人レベルへと進化。追加したBスキルと一緒に加算すれば事実上の35%である。

特殊錬成は【再移動(1)】を発動可能
敵から攻撃された時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が周囲3マス以内の味方の数×2+5だけ増加(最大11)、自身の弱化を無効、
自身の奥義発動カウント変動量+1

味方の数だけステータスがまた上がり、しかもデバフ無効やカウント加速など戦闘性能が一気に拡大。
杖の攻撃奥義を付ける前提になってしまうが実装当時と比べて戦いに参加出来る強化を貰えた。

追記・修正はエリミーヌ教に入信してからお願いします。

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最終更新:2025年03月21日 17:04

*1 ターン開始時のスキル効果を発動できない状態異常。ターン開始時、化身状態になる効果や、自分が比翼・双界スキルを使用済みなら再使用可能にする効果は発動できる。快癒等でターン開始時に状態異常が解除された場合はターン開始時の回復、ダメージ等の効果は発動する

*2 (ワープ移動時は残りは0として扱う)(自身の移動タイプで移動。例:歩行は、林に移動しづらい)(攻撃、補助、地形破壊不可)(同系統効果重複時、最大値適用)(1ターンに1回のみ)(行動直後に再行動可能にするスキル発動時は、再行動で条件を満たせば、再移動可能)(再移動できる距離は、通常の距離とは無関係)(「残り」マスを超える距離のワープ移動はできない