アトス(FE)

登録日:2010/12/05(日) 03:43:56
更新日:2025/04/11 Fri 17:53:38
所要時間:約 4 分で読めます





力を求めるのには反対せん。じゃが……他のものの命、

それを奪ってまで手に入れる方法を許すわけにはいかん。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ファイアーエムブレム 封印の剣』に名前だけ登場する人物。
また続編『ファイアーエムブレム 烈火の剣』でも重要な人物として登場する。

CV:上別府仁資(FEヒーローズ)

※この項目では烈火について激しくネタバレします。



エレブ大陸で約1000年前に起こった人竜戦役において人を勝利に導いた『八神将』の一人である『大賢者』
使用した神将器は『業火の理フォルブレイズ』

人竜戦役の後各地を旅し、最終的に人と竜が共存する隠れ里に流れ着く。他の人間にも発見されるのは時間の問題だと考え、ナバタ砂漠に里を移したとされる。
またフォルブレイズを里の地下神殿に隠し、里を守るために使うよう言い残した。






烈火の剣では980年の時を超えまさかのご本人が登場。
本人曰く知識を探求し続けるうちにいつのまにか人の理を外れていたとか。大賢者さまマジパネェ。
また本編では同じく八神将の一人ブラミモンドも登場し、かつての親友ネルガルも同年代であることが発覚。
エレブ大陸ではその気になれば結構長生きできるのかもしれない。


隠れ里で暮らし、魔道軍将パントの師匠をしている。
ウーゼルもアトスの存在を知っているあたり、意外と隠れていないのかもしれないが。

ネルガルに対抗するための助言を求めに来た一行に協力することになり、以後指示出しと後方支援に尽力する。





終章ではついに仲間に。

○ユニット性能
クラス:大賢者
Lv-20
HP-40
魔力-30
技-24
速さ-20
幸運-25
守備-20
魔防-28
体格-9
移動-6
SSSS

所持品
フォルブレイズ
アーリアル
デュランダル
アルマーズ
ソール・カティ


賢者(女)と並び最高の魔力30をはじめ全ての能力が高く、魔法系としては破格の守備20が低めに見えてしまうぐらい。
HPと速さは他の能力に比べると若干低いように見える。
しかし、守備と魔防の高さを考えると総合的な耐久力は他の魔法使いよりも格段に高い。
速さに関しても、強力な魔道書の重さ(ルナでも12)と体格の良さから実質女性や年少組で言うところの22~23程度に相当する。
早い話、支援を組めないこと以外に他の魔法使いに劣る部分はほぼないと言って良い。
八神将の名は伊達ではない。

さらに武器レベルは理はおろか闇と光、そして杖まで無駄にSで、神将器であるアーリアルも問題なく使用可能。
エリミーヌ涙目だが、おそらくこの1000年の間にみっちり修行したのだろう。

今作における他の仲間は武器ランクSを一つしか取得できない為、れっきとしたチートである。『暗黒竜』『紋章』のガトーといい、やはり大賢者はダテじゃない。
また彼は(英雄戦争時の)ガトーと違い安全圏から主人公に試練を与えるだけでなく、自らも武器の調達・強化を行い、あまつさえ自ら因縁を絶つため戦うとする。
戦乱の間接的原因となっておきながら、主人公をコキ使ってばかりで決して直接出張らなかったあっちの女装癖大賢者様より、よほど大賢者にふさわしい。

ただ終章のネームドモルフは能力の高さと強力な武器によりジュルメ以外超絶攻撃力を誇るのでいかに大賢者様と言えど油断はできない。
魔法ならともかく物理攻撃を受けると流石にあっけなく沈むので、あまり前線に出過ぎず後方からの主砲・回復役にしよう。

余談だが、馬と比較出来るサイズの大剣デュランダル、大男比較出来るサイズの大斧アルマーズ+自分の武器を担いで主人公の元にやってきたのもプレイヤーの間で彼の凄さを表す要因の一つである。
……まぁ律儀にあれら全部を担いでるとは考えづらいので、魔力で浮かせるとかなんやかんやしてたのかもしれないが。

理魔法使いとしては上述の通り最高の魔力、かつ同じく魔力30になれるニノがロリなのに対して、こちらは体格も良い。
専用の神将器フォルブレイズはギガスカリバーに比べて威力や必殺率は低いがその分軽く、フィンブルと比べると威力が1上昇・重さが1軽減・必殺5上昇・幸運+5の補正付きと攻守において強化されている。
体格の良いアトスがこれを装備すると攻速こそ2落ちてしまうが、回避率は1だけ上昇する。このランクの魔法としては回避率が下がらないだけマシな方。
しかしネームドのモルフは物理職でも魔防が高いのであまり火力が出ず、魔防を無視する闇魔法ルナや魔防上昇+ネルガル特効効果を持つ光魔法アーリアルを使った方が圧倒的に強いため、せっかくの専用魔法を持て余してしまう。
身軽だが体格の小さいニノやプリシラに譲って貰えればその軽さや幸運補正を活かせるので、さぞ重宝しただろう。

光魔法使いとしては司祭の魔力上限値を5も上回っている。
ただアトスの主力魔法は大抵ルナであり、光魔法にはアーリアル以外にルーチェもあるのでこれだけで司祭の出番がなくなるということはないだろう。
特にルーチェは必殺率の高さがウリなので支援で必殺率を上げられるメリットも大きい。支援を固めたルセアセーラなんかだと60以上の必殺率を叩き出せる。
実用性は低いがトォルの怒りで必殺率を補強すれば最大で78に達する。

闇魔法使いとして見るとカナスは初期値やレベルに対して魔力の成長率がやや心許なく、成長の吟味やアフアの雫を使わないと最終的な魔力が20台前半で終わることも多いため、魔力30でルナを使えるアトスの強さが際立つ。
ちなみにドルイドは魔力上限でも29とアトスより1劣るが、終章の敵の大半はHPが本来の上限である60を突破しているか逆に60に満たないかのどちらかのため殆ど誤差である(確定数のずれるユニットはノーマルモードのライナスか火の竜のみ。)。
カナスの魔力が伸び、かつ支援で必殺率等を上げればアトスより火力を出せる。
ただ通信闘技場ガチ勢にとってはこの魔力1の差が相手をルナ2撃で倒せるかどうかという点で大きな違いであり、このためにアトスをドーピングして使うのも有効。
カナスも支援で攻撃力を上げればカンストユニットを二撃で倒せるようになり他の能力も上がるのだが、対戦向きの支援相手が実質バアトルぐらいなので彼を使わないならアトスが優先される。

素早さでは育ち切った他の魔法使いに劣り、体格の良さと高レベル魔法の重さを考慮しても攻速はアトスがやや劣ることが多い。
が、他の魔法使いもSレベル魔法を装備すると攻速20台すら保てず間接攻撃やトドメ以外で使うのが危険であることに変わりないのでこの差はあってないようなもの。
ボディリングによる体格補強にしてもルナ持ちのアトスやカナスに使う方が有効なので他の魔法使いにはまず回ってこない。
というか、アトスなら素早さがカンストしてない分はやての羽でも攻速を上げられるメリットまである。

杖レベルもSなのでリザーブからワープまで何でも使いこなせる。杖の範囲も色々凄い。回復量も最低40が保証されている。
バサークをかければリーダスも怖くないぜ!

多少運が絡むが、自軍のユニットが育ってなくても回復役か道具持ち係を付ければラスボスまで一人で倒し得るぐらいの実力を持つ。
現実味はともかく、手に入るドーピングアイテムを全て費やすとHP、体格、移動力以外カンスト可能で、そのうえでパビスの守りを装備しリザイアとルナをうまく使い分ければ、ハードの終章を誇張抜きで彼ひとりだけでクリア出来てしまう。
支援効果を受けられないとはいえ、ちょっとやり過ぎでは…?


とってもパワフルなおじいちゃんだが、やっぱり御年約1000歳。最終決戦では竜相手に最後の力を振り絞った結果力を使い果たし、ついにお迎えが来てしまう*1

死の間際にエレブに更なる災厄が起こることを予知するが、同時に救いの光を見て取り、エリウッド達に看取られながら安らかに息を引き取る。




漫画『ファイアーエムブレム 覇者の剣』にも魂だけの状態で登場。

ファイアーエムブレムに触れてドラゴンロードの力に覚醒するも、その反動で仮死状態となったアルと精神世界で対面。アルの出生の秘密を知っており、人間と竜のどちらかの繁栄の選択を強い、拒絶したアルに「真実から目を背くな」と警告する。
しかし、真実を受け入れたアルが「人と竜が共存する世界を作る」と第三の選択を見出した心意気に打たれ、自らの力を封じた竜石を渡した。
消滅時に、雑誌掲載時では「儂の魂がこの世に留まっていたのはこの者(アル)に会うためだったか」と呟いているが、主人公びいきが過ぎると判断されたのか、単行本では作品のテーマである「炎は全てを燃やし新しいものを作る」という台詞に変わっている。


ファイアーエムブレム ヒーローズ



千年に近い年月を経ても【竜】の力を狙い続ける者がいる。

その野望が、世界をおびやかす。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

同じ八神将で登場は予想されながらもブラミモンド、更にはエリミーヌにまで先を越されていたが、2025年1月から理の神階英雄でようやくの登場。
青属性魔法使い歩行ユニット。イラストはサイファでも担当していた添田一平氏。


武器スキルは『八神アーリアル』。自身の神将器は継承者がさんざん使い倒したからか、アーリアルのほうを使う。
魔法特効、奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自身を中心とした縦3列と横3列の味方は、戦闘中攻撃、守備、魔防+5、かつ攻撃時に発動する奥義を装備している時、最初の攻撃前に奥義発動カウント-1、
かつ自分が追撃できず、2回攻撃の効果も発動していない時、さらに、最初の攻撃前に奥義発動カウント-1
自身を中心とした縦3列と横3列に味方がいる時、戦闘中、攻撃、守備、魔防が戦闘開始時の魔防の20%+5だけ増加、
与えるダメージ+魔防の20%(範囲奥義を除く)、受けるダメージ-魔防の20%(範囲奥義を除く)、自分の最初の攻撃前に奥義発動カウント-1
自身を中心とした縦3列と横3列に味方がいる時、敵が魔法であれば、戦闘中、自身の攻撃+10、かつ敵から攻撃された時、先制攻撃


Aスキルは専用の『人の理を外れし者』。
攻撃、守備、魔防+10
敵から攻撃された時または戦闘開始時敵のHPが75%以上の時、戦闘中、攻撃、守備、魔防が下記のA+Bだけ増加
(A:敵とその敵を中心とした縦3列と横3列以内の敵の弱化を除く【不利な状態異常】の数の合計x2(最大12)
B:自分が攻撃、守備、魔防の弱化を受けていれば弱化の値の2倍(能力値ごとに計算))、
敵の攻撃、魔防の強化の+を無効、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを〇%軽減(〇は、敵が追撃可能な時は80、そうでない時は40)、
戦闘後、7回復
Bスキルは『攻撃魔防の不和』。
自軍ターン開始時および敵軍ターン開始時、敵同士で2マス以内にいて、かつ魔防が自分より1以上低い敵の攻撃、魔防-6、【不和】を付与(敵の次回行動終了まで)
戦闘中、敵の攻撃、魔防が減少。減少値は、敵の周囲2マス以内にいる【不和】が付与された敵の数(戦闘相手を含む)✕2+4(最大10)、
自分が与えるダメージ+自分の魔防の15%(範囲奥義を除く)
Cスキルは『鍛錬の鼓動・謀策』。
ターン開始時、奥義発動カウント-1
自軍ターン開始時および敵軍ターン開始時、自分を中心とした縦3列と横3列にいる魔防が「自分の魔防+5」より低い敵に【謀策】、【弱点露呈】を付与(敵の次回行動終了時まで)


ステータスは速さのみ低いが、それ以外はAスキルで強化されるのもあって凄まじい値。
攻撃の73、魔防の59はいずれも実装時点でトップであり、守備すらも42と重装ユニット並みに高い。
ここから更に能力値の強化を得るので、凄まじい攻撃と魔防で圧倒できる。

魔法ユニット相手であれば、特効だけに留まらず待ち伏せ効果まで発動とめっぽう強い。
さらに他の味方にも攻撃時発動の奥義を持つ場合の奥義カウント-1。追撃不可か二回攻撃が発動していない場合はさらに-1のサポートも行う。
初実装の奥義『氷輪』は魔法ユニットに継承可能で、氷蒼よりも威力が増え、奥義以外のダメージ軽減効果無効が追加。更に追撃不可か2回攻撃でなければ奥義カウント-1とより攻撃的。


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最終更新:2025年04月11日 17:53

*1 デュランダルとアルマーズの強化、出現直後の竜二体の足止めなどで力を使ってしまったらしく、終章でアトスを戦わせなかったとしても結末は変わらない