ネオデカレンジャー(特捜戦隊デカレンジャー)

登録日:2022/11/08 Tue 02:26:00
更新日:2025/04/05 Sat 22:07:14
所要時間:約 10 分で読めます





そこまでだから!



デカレッド!


デカイエロー!



もう好きにはさせません!!



ネオデカレンジャーとは、特撮テレビドラマ「特捜戦隊デカレンジャー」のVシネマ「特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER」の登場人物達である。
なお「ネオデカレンジャー」という名称は視聴者からの仮称であり、本編での呼称は「デカレンジャー」である。


【概要】

ファイヤースクワッドに転属したバンと、赤子を授かり育児休暇中のジャスミンの後任として地球署に配属された新米警官達で、それぞれネオデカレッドとネオデカイエローに変身する。
変身後の姿はデカレッド・デカイエローのスワットモードとほぼ同一であり、変身時にはスワットモードに直接変身する。

また、変身前の服装であるS.P.D隊員服も、既存の地球署のメンバー達の物とは少々異なっている。

劇中では2年前に宇宙マフィア・キュルリアンファミリーと結託し機密を漏洩した罪を擦り付けられたドギー・クルーガーの無実を晴らすべく、宇宙検察所が存在するゴワシチョル星へと向かうクレメント星人キャリーの護衛任務に就いていたのだが…

ちなみに地球署のメンバーの名前の由来として、苗字は推理小説作家、名前はお茶の種類をそれぞれ由来とした組み合わせになっている法則があるが、アサムとムギにもその法則が採用されている。


【アサム・アシモフ】

演:栩原楽人

お怪我はありませんか?


ネオデカレッドに変身する地球人の新米刑事。シンボルナンバーは1。ショートヘアーに赤色のメッシュを入れている。
素直で礼儀正しい性格であり、常に敬語で話す。先輩である地球署のメンバー達を慕っており、また民間人であるキャリーに対しても律儀な態度で接するなど、警察官の鑑とも呼べる人物である。

名前の由来は「アッサムティー」とアメリカの作家「アイザック・アシモフ」。

ちなみにアサムを演じた栩原楽人氏はデカレンジャー本編終了年に放送された『仮面ライダー響鬼』の副主人公である安達明日夢を演じた事で有名だが、その後諸事情により芸能界を引退した為、本作が特撮における最後の出演となった。
なお、名前の語路が若干似ていることから、「名前は明日夢からとったのではないか」という噂もあったが、彼の名前は栩原氏が起用される前にすでに決定していたため単なる偶然である。



【ムギ・グラフトン】

演:秦瑞穂

先輩、遅れてメンゴ♪


ネオデカイエローに変身するリバーシア星人の新米刑事。シンボルナンバーは4。ロングヘアーに黄色のメッシュを入れている。
アサムとは対照的に小生意気な性格で、先輩である地球署のメンバー達に対してもタメ口で話すが、民間人の命を優先するなど警察官としての職務はちゃんとこなしている。

なお、ムギはリバーシア星人であるので、必ず兄(もしくは姉)か弟(もしくは妹)がいるはずだが、その点については特に語られなかった。

名前の由来は「麦茶」とアメリカの推理作家「スー・グラフトン」。


【装備】

  • ディーリボルバー
スワットモードの基本装備となるビームマシンガン。
宇宙警察の装備の中でも最も強力かつ高性能な銃である。
変身時はこの武器を使用している。

  • ディースマッシャー
宇宙警察官が装備している護身用拳銃『SPシューター』を一回り大きくしたようなビームガン。
常に腰部に装備しており、変身前はこの武器を使用している。
過去の作品にて、デカゴールドやバン以外のファイヤースクワッド隊員もこれを装備している様子が確認できる。
























/!\ WARNING!! /!\


この先ネタバレ注意!!



























【その実態】

実はこの2人、2年前の事件の黒幕であり宇宙警察・銀河系管区警察局局長であるカイト・レイドリッヒの配下達で、しかも宇宙警察とは無関係の犯罪者達であった。
先述したアサムの性格は全て演技であり、本性は欲深く残忍な性格で、当然ホージー達の事などまるで尊敬しておらず、そればかりか自身の上司であるレイドリッヒも「オッサン」呼ばわりする*1など、非常識かつ礼儀知らずな性格である。

ムギも上記の性格に加えてアサムに負けず劣らずの欲深い性格をしている。
更に言うと、出身星が本編屈指の強敵であったヘルズ三兄弟と同じリバーシア星であり、それらしい伏線も張られていた。

レイドリッヒに協力し、利益を得る為に前々から地球署の情報を漏洩しており、護送中にドロイドの襲撃を受けたと装い、地球署のメンバーがドロイド達と交戦している間にキャリーを誘拐し、レイドリッヒの待つ惑星ハイゴルドへと向かった。

だが、そのキャリーはバンがミラージュディメンションで変装したニセモノであり、本物のキャリーは既に宇宙検察庁に到着する間際であった。
そしてとうとう全ての犯行が明るみに出てしまい、さらには地球署の正規メンバーが集結。
ここで素直に投降するはずもなく、ヤケクソになった2人は破れかぶれにネオデカレンジャーに変身。
アサムはホージーセンちゃんと、ムギはジャスミン&ウメコとそれぞれ戦闘に突入。

交戦中にデカレンジャーに対して暴言を吐きながら戦うも、正義の心など微塵もない、ただコピーしただけのネオデカレンジャーが、燃えるハートでクールに戦う真のデカレンジャーに敵うはずもなく、アサムはディーリボルバーをセンちゃんに奪われ蜂の巣にされた挙句ホージーのブルーフィニッシュを食らい、ムギも再び揃ったツインカムエンジェルのWキックとツインカムラブリーシュートの前になすすべなく敗北を喫した。
なおアサムはホージーから「フェイクレッド」と吐き捨てられているが、刑事としての誇りと真っ当な正義感を胸に戦ってきたギョクさんことレオン星人ギョク・ロウやバンの姿を間近に見続けてきたホージーから見れば、アサムが表では彼らと同じ「デカレッド」の名を名乗りながら、その実このように非道な犯罪者としての本性を隠していたことはまさに彼らの名に泥を塗る許し難い行為であり、こう吐き捨てたくなるのも当然と言えよう。


追い詰められたその時、2人は突如レイドリッヒに首根っこを掴まれ用済みとみなされた2人は、「奥の手」と称してレイドリッヒのネオハイパーマッスルギアの生体エネルギーとして吸収されてしまった。



ちょっ…何これ!?苦しいんだけど!?



やめろよオッサン!こんなの聞いてねえぞ!?



当然だ!"言ってない"からな!




こうして、自身の利益の為に警察官になりすまして悪事を働き続けた2人は、最終的にエネルギー化させられてしまった為に亡骸すら残らないという、皮肉にもアリエナイザーと同じような自業自得・因果応報な最期を迎えるのだった。


【余談】

  • 本来戦術とチームプレイが重要となるスワットモードを使用するには専用カリキュラムを習得しなければいけないのだが、劇中(本性を現した後)のこの2人の戦法*2から見て、レイドリッヒのコネなどを利用して不正に入手した可能性がある*3

  • 鳥人戦隊ジェットマン』でも、同じ「ネオ」がつく戦隊であるネオジェットマンが登場しているが、彼らは最初こそジェットマンを見下していたものの最終的にジェットマンと和解しており、ネオデカレンジャー2人とは全くの正反対な末路を迎えている。

  • デカレンジャーと深い繋がりがある宇宙刑事シリーズにも犯罪者とグルになった悪徳刑事が登場していたが、ネオデカレンジャーと違って元は真っ当な刑事で報われない現実に嫌気がさして悪の道へと走るなど、奇しくもホージーの元同僚に近い人物であった。




追記・修正はスワットモードを完全に使いこなしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 特捜戦隊デカレンジャー
  • アリエナイザー
  • ネオデカレンジャー
  • ひどい動機
  • ネオデカレッド
  • ネオデカイエロー
  • スワットモード
  • 汚職警官
  • ニセ警官
  • 強欲
  • 外道
  • アッサムティー
  • 麦茶
  • アイザック・アシモフ
  • スー・グラフトン
  • 栩原楽人
  • 秦瑞穂
  • 因果応報
  • 自業自得
  • 戦隊悪役
  • DQN
  • 小悪党
  • 汚い明日夢
  • 半グレ
  • メッシュ
  • 10YEARS AFTER
  • こいつらおまわりさんです
  • 同情の余地なし
  • 産業スパイ
  • 偽善者
  • 演者の怪演
  • 外道な犯人
  • 小物
  • 捨て駒
  • 悪の戦隊
最終更新:2025年04月05日 22:07

*1 これは土壇場での事であり、当初は「ボス」と呼んでいた。

*2 ディーリボルバーをただただ連射したり、鈍器の様に振り回すなど。

*3 実際劇中においても、通常形態のデカスーツの防御力を上回るはずのスワットベストも、通常形態のデカレンジャーの攻撃で大ダメージを喰らっていたため本当に不正に入手した可能性が高い。