登録日:2017/03/28 Tue 05:44:43
更新日:2025/03/11 Tue 20:17:40
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Episode.22
正義は絶対に勝つんだぁっ!!
そんなナンセンスなこと言ってないで、どいてください。
何だとぉ!?
無法の悪を迎え撃ち、恐怖の闇をぶち破る!
夜明けの刑事! デカブレイク!!
フルスロットル・エリート
君のハートに、ターゲットロック!
デカブレイク/姶良鉄幹は、
スーパー戦隊シリーズ第28作『
特捜戦隊デカレンジャー』の登場人物。
初登場はEpisode.22「フルスロットル・エリート」。
ニックネームは
『テツ』で、今作の追加戦士に該当する。
名前の由来はアメリカのミステリー作家アイラ・レヴィンと鉄観音茶。
演:吉田友一
キャラクターソング:「TETSUの意志で」
【人物】
宇宙警察本部内に存在し、
アリエナイザーの中でも特に凶悪な特別指定犯のみを専門に扱う『特別指定凶悪犯罪対策捜査課』(略して
特許許可局「特キョウ」)出身の刑事。ナンバーはⅥ。
特キョウとは、全宇宙警察から集められた精鋭たちの中でも、超難関の資格試験を突破したエリート中のエリートのみが選ばれると言われており、
その証である
金のSPDバッジはEpisode.22のショートコーナーでも
戸増宝児(ホージー)が憧れるほどのものである。
幼い頃、テツはアリエナイザーの中でもカリスマ的存在である
スペキオン星人 ジェニオが逃走した際、その交通事故に巻き込まれている。
皮肉にも、ジェニオの手でテツ自身は救われるものの、両親は死亡し天涯孤独の身となり、その後宇宙警察本部に引き取られて若くして特キョウとなった。
テツが
赤座伴番(バン)達5人と初めて対面した時は、典型的なエリートとしての面が強く、
バンたち五人の行動原理である
「正義は絶対に勝つ」という、一種の
根性論/精神論を
「ナンセンス」「気持ちで勝てるならスペシャルポリスなんていりませんよ」と頑なに否定。地球署でもある
デカベース内でも険悪なムードが漂っていた。
これは彼の上司である特キョウチーフ・
デカブライト/リサ・ティーゲルから
「感情は往々にして計算を狂わせる。だから戦いにおいては気持ちを出すな」と教えられたため。
特キョウの使命はあくまでも特別指定凶悪犯の逮捕およびデリートであり、目先の感情に囚われると死に繋がるのだ。
宇宙警察のヌマ・O長官もアリエナイザーの中でも凶悪な
リバーシア星人 ヘルズ三兄弟の捜査・デリートをテツに一任させ、地球署は身を引くように命じている。
もし命令違反すると地球署のデカレンジャーは解散することになっていた。
しかし、本来は屈託のない明るい感激屋で、ブリッツの猛攻に窮地に陥った際、バンたちが命令を無視して助っ人に来た後、
デカスーツの耐久値を上回る攻撃・グレイトフルデッドサンダーを受けながら文字通り
ド根性で立ち上がる様を見て、
「気持ちで戦う姿」に
「すごい! なんか……イイ!!」と感激する面を見せた。
ヘルズ三兄弟をデリート後は、勉強のため、特別指定凶悪犯が地球に襲来してきた時に備えてヌマ・O長官に頼み込んで地球署に残ることになり、バン達を
「先輩」と呼ぶようになった。
当初は事件発生後特キョウらしく他メンバーよりも早く現場に急行している。
なぜか朝風呂も胡堂小梅(ウメコ)よりも早かったりする……
よくも悪くも裏表がない性格で、口癖は
「ナンセンス」。思ったことを即口にするのか、当初は愚直なまでに一直線なバンの反感を買うことも目立っている。
そんな彼も、地球署のボスこと
ドギー・クルーガーに小さい頃から憧れており、かつて
「地獄の番犬」と呼ばれたことも知っていたようだ。
地球署に残るようになってからは後輩刑事の役割が強くなり、初期メンバーと組み行動することも多くなっている。
また、優秀なメカニックである
白鳥スワンとの交流が特に多く、当初は彼女を辺境の星である地球ではなく宇宙警察本部に転任させたいとその腕を評価。
地球署に転属した際はスワンとの交流も多くなり、Episode.36「マザー・ユニバース」ではサイテック賞のメダルを授与するためニューウェル星に向かった後、
自身のキャラソンを口ずさみながら彼女のメンテナンスルームを懸命に掃除したり、
スワン頼りのメンバーを諌めたり、一世一代の晴れ舞台を邪魔しないようドギーに嘘をついたり、とやたらと気を遣う場面が多かった。
これは幼い頃、両親を亡くしてしまった苦い記憶のせいか、彼女に母の面影を重ね合わせていることの裏返しかもしれない。
その結果、メンテナンス不十分で
ポッペン星人 ハイマルの作り出した改造
怪重機・フランケンザウルスにスーパーデカレンジャーロボが破壊されてしまう事態に陥ってしまった。
よかれと思った結果がこの失態である。
戦闘力に関しては、特キョウ出身ということで単独でもアリエナイザーと渡り合える実力の持ち主なのだが、
ヘルズ三兄弟の長兄・ブリッツが妹のサキュバスごとグレイトフルデッドサンダーを放ち攻撃した後、動揺する隙を突かれて窮地に陥ったり、
バリス星人 アッティカ・アルパチのあべこべ言葉に困惑して人質にされるなど、肩書の割に足をすくわれる場面が目立っていた。
エージェント・アブレラとの戦いを終えた後、バンの後を継ぎ地球署のファイヤーボールとして市民の安全と平和を守るため、日夜犯罪者と戦い続けている。
なお、Episode.26「クール・パッション」ではホージーと共に違法ギャンブル闘技「イリーガルマッチ」の会場に潜入捜査した際、顔と身が割れてしまったため、二度目の潜入で女装している。
この時、とある異星人に絡まれたが、年末回であるEpisode.45「アクシデンタル・プレゼント」にてその正体たるアモーレ星人バーチョに追いかけ回されることになってしまった。
テツが地球署に配属後もバーチョに恋されているかは……あえて触れないでおこう。
【デカブレイク】
エマージェンシー! デカブレイク!!
テツが、ブレスロットルのチェンジモードにアクセスすると、
内部に蓄積された形状記憶宇宙金属・デカメタルが放射され、
テツの身体に吸着してデカスーツとなるのだ!
フェイス・オン!
無法の悪を迎え撃ち、恐怖の闇をぶち破る!
夜明けの刑事! デカブレイク!!
スーツアクター:大岩永徳(現:永徳)
テーマソング:「デカブレイク全開!!」(歌:遠藤正明)
テツが白を基調とした、金のⅥラインが走る左半身の紺色カラーのデカスーツを装着した姿。
右胸のSPDバッヂ・ベルトのバックルともにバンたちが纏うデカスーツと同じ位置に施されているが、バンたちのものが銀なのに対し、テツのものは金色。
さらに、メットのフェイスガード部の左側にはインカムが装備されており、
これだけでも特キョウ専用のデカスーツという面が強調されている。
バン達のデカスーツがディーマグナムやディースナイパーなどの光線銃ないし電磁警棒ディーロッドを装備しているのに対し、
このデカブレイクは『正拳アクセルブロー』と呼ばれる特キョウ秘伝の戦闘術を用いた徒手空拳に特化しており、鉄拳ひとつでアーナロイドの頭部を粉砕する威力を持つ。
死角からの攻撃を受けても即座にブレイクダンスで態勢を立て直し、その回転を利用し幾度も蹴りを放つことも可能。
事件解決後の台詞は「これにて一件コンプリート! 夜明けは、必ず訪れる!」
ちなみに名乗り口上は上記の通り、他のデカレンジャーとは別枠で名乗るが、
最終回やVシネマなどにおいてバン達と一緒に名乗りを上げる際には、ウメコの後に「6つ! 無敵がなんかイイ!」と付け加える。
【装備・技】
テツが左腕に装備している変身アイテム兼戦闘用ブレスで、特キョウ共通の変身アイテム。
テツの師匠であるリサもこのブレスを装備している。
デカスーツにチェンジする「チェンジモード」、通信機能・宇宙人検索機能を持つ「フォンモード」、
宇宙裁判所にアリエナイザーのデリート許可を願う「ジャッジメントモード」を内蔵している。
デカスーツの変身データもこのブレス内にインプットされているため、デカベースを介する事もない。
このブレス最大の特徴は、『正拳アクセルブロー』のカギとなることである。
戦闘時にハンドルを90度に引き起こしスロットルを回転させることで、ブレスロットルから左掌部のラインが発光、
様々な能力を持つ技を繰り出すことができる。
ブレスロットルの回転により加速装置が起動。
光の速さよりも早い鉄拳を繰り出し、敵を攻撃する。
そのスピードは、ヘルズ三兄弟長兄・ブリッツのショットガンを全発受け止めるほど。
発光カラーは青。
ライトニングフィストの派生技。
アッパーカットを決め、アリエナイザーを粉砕する。
発光カラーは黄色。
電気エネルギーを掌に集めた後、地面に叩き付けることで高圧電流を放出。
電撃を受けたアリエナイザーは金縛り状態となる。
出力次第では、心肺停止状態となった人間を蘇生することも可能。
発光カラーは黄色。
腕力が増強し、トラックや煙突も片手で持ち上げる。
発光カラーは緑。
左掌から超高熱火炎攻撃を放つ。
発光カラーは赤。
螺旋状の猛突風を放ち複数の敵をも吹き飛ばす。
発光カラーは水色。
圧縮された水圧光線を放ち、火事を鎮火させる。
デカブライトと共に放つことで、マンションで発生した大火災も難なく消火可能となる。
発光カラーは水色。
強化技として噴激拳・スーパーインパルスフィストがある。
正拳アクセルブロー必殺の奥義。
飛び上がりながら超音速の左正拳突きをアリエナイザーにぶつける。
発光カラーは金。
ライトニングフィストの更なる強化技。
一瞬の光をも超える鉄拳で、光となりデリートから逃れようとしたジェニオに鉄槌を下した。
発光カラーは金。
電撃拳・エレクトロフィストの派生技で、直接アリエナイザーに電気エネルギーを打ち込み、心停止状態に追い込む。
クラーン星人 ジェリフィスに乗っ取られたバンを救う際に使用した。
発光カラーは黄色。
全長:170cm
車高:110cm
車幅:60cm
総重量:193kg
スピード:330km/h
テツ専用の特殊一輪バイク。
360度ターン、高速バック走行、高層ビルの壁走行など、
ホージーの駆るマシンハスキーなどの二輪バイクとはまったく異なる特殊走行が可能。
【デカバイク】
全長:67m
全高:25.8m
全幅:46.4m
総重量:5000t
最高走行スピード:550km/h
最高飛行スピード:マッハ3
最大出力:1200万馬力
デカブレイク専用の高速移動型二輪デカマシン。
その名の通り、オンロード系バイクに似た形状をしている。
可動式マフラーによるジャンプが可能で、どんな悪路でも難なく高速走行できる。
左右のサイドカバー部に施されたサイドアーマー部にはビーム砲が取り付けており、牽制に使用される。
前輪を浮かせフルスロットルでウィリー走行を敢行し突撃する戦法も可能。
デカレンジャーロボが搭乗することでライディングデカレンジャーロボとなり、
6台のデカマシンのエンジンが連結され、出力・スピードが増幅。
後に、Episode.26で宇宙共通規格を見出した白鳥スワンの手でスーパーデカレンジャーロボに超特捜合体できるように改造された。
基本的にはテツが操縦するが、episode.29「ミラー・リベンジャー」ではジェニオにより次から次に仲間を光の中に閉じ込めるトリックを暴かせるため、囮となったバンが操縦。怪重機メガロリアと交戦した。
【デカバイクロボ】
全高:47.7m
全幅:41.8m
胸厚:27.4m
重量:5000t
最高走行スピード:250km/h
出力:2000万馬力
デカバイクが「特捜変形!」の掛け声を受けることで変形開始。
後部のマフラー部の噴射により機体が立ち上がり、前方タイヤ部が後方タイヤ部の方向に向け分離・合体。
続けて、左右に分かれて両脚部が形成され、マフラー部のカバーがせり上がり両腕部が展開。
左右のハンドル部が胸部へと移動し、両腕部を回転させた後、頭部の赤色バイザーが展開されることで変形完了。
デカバイクの機動性を活かした格闘戦が得意で、
両腕部にスリーブソードという長剣を内蔵しており、それを用いた近接戦を得意とする。
また、スリーブソードを振り上げることで衝撃波・ソニックブームも放つ事が可能。
デカバイク形態のハンドル部は打撃を吸収し跳ね返す一種のバリア代わりとしても使われ、
サングラス状のゴーグル内にはサーチャースコープという分析機能もついており、怪重機のコックピット内を透視することができる。
「ファインダー・オフ!」の号令で頭部の赤色バイザーが下りた後、両脚部を閉じることで腹部のタイヤで腹ばい走行する「スライディングモード」に変形。
この状態で高速戦闘することも可能で、そこからフルスロットルすることでパトエネルギーを全開、跳躍しながら放つ回転斬り『ソードトルネード』でアリエナイザーや怪重機をデリートする。
【その後のスーパー戦隊シリーズでの活躍】
Vシネマ『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』
通常捜査官と特キョウの任務を兼任するようになり、追加戦士繋がりで
マジシャイン/ヒカルと共闘。
Episode.26及びEpisode.45でも見せた女装姿ことテツ子となり、ヒカル先生が変装したヒカル子とコンビを組んだ。
なお、両者のケバい女装を見た魔法猫スモーキーも
「気持ち悪ぅ……」とドン引きしていた。
Vシネマ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』
Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』
何者かの襲撃を受け昏睡状態に陥ったドギーに代わって地球署の署長代行を務める。
巨大戦ではライディングデカレンジャーロボを単独で操縦し、敵の切り札であるクローン・アブレラを難なく撃破する活躍を見せた。
Vシネマ『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』
ドギーの復帰に併せて地球署の副署長に昇進した模様。
ドギーと行動を共にしているが、
邪教団・幻魔空界の十二使徒・マッドギャランの襲撃でドギーともども敗北してしまった。
「高知市役所に知り合いがいる」という
謎の人脈を持っていることが判明。
江成仙一(センちゃん)の思いつきで事件の手がかりのある高知へ共に向かうことになり、現地の案内役を務める。
高知の名物や名所に
やたら詳しく、流暢に解説する様子を見たセンちゃんからは
「まるで市役所の人みたい」とツッコまれていた。
【余談】
演じる吉田友一氏は、2018年にウメコ役の菊地美香氏と結婚し話題を呼んだ。
その後は芸能界を引退し、2021年に移住した
高知県高知市で鍼灸院を開業。
現在は高知市の地域おこし協力隊員としても活動しており、市の特別協力を得て上記の『ファイヤーボール・ブースター』の高知ロケを実現させた(上述の通り、劇中でもそれを意識したメタネタが盛り込まれていた)。
ナンセンス! 俺の追記・修正は、光よりもっと早いぜ!!
- ジェニオはスペキオ"ン"星人です -- 名無しさん (2017-03-28 08:20:38)
- SWAT解禁後は空気気味だったイメージテツだけSWATになれない理由あったっけ? -- 名無しさん (2017-03-28 20:01:46)
- 弱体化が酷い -- 名無しさん (2017-03-28 20:45:12)
- ↑2 特キョウだから。それに、アクセルブローとスワットモードでは相性が悪い。 -- 名無しさん (2017-03-28 23:11:20)
- 鳴り物入りのエリートとして登場し、賑やかしに終わった -- 名無しさん (2017-03-29 01:59:10)
- ニコニコ動画では、何故か役者さんの名前から「YSD」と呼ばれていたり、名乗り口上の空耳から「弱気の刑事」と呼ばれていたりと妙な渾名に縁があるようで -- 名無しさん (2017-03-30 00:20:08)
- びっくりするほど弱かった -- 名無しさん (2017-03-30 03:15:06)
- 多分名前の由来は英語で夜明けを意味するデイブレイクだろう -- 名無しさん (2017-03-31 17:03:35)
- 男性陣の中で一番女運悪くね?バーチョは雌雄同体だから・・・ -- 名無しさん (2018-07-15 21:03:28)
- リアルでは結婚を機に鍼灸師に転職したそうな。 -- 名無しさん (2019-10-09 12:15:29)
- コメント見たらびっくりするくらいアンチしか居なくて草 -- 名無しさん (2020-05-27 03:30:53)
- 無断でリセットされていたようなので、一旦復元しました -- 名無しさん (2021-07-09 20:18:57)
- デカブレイクは弱いというけれど敗因は敵の非道な攻撃による動揺を突かれる、不意打ちなどが多いんだよね。(他の戦士も同じような状態になったら負けたり苦戦するのは目に見える)正攻法で敗北することはあるが前者の方が多い。SWを瞬殺したビスケスに互角に戦う描写があるなど弱いというのは違うと思う。 -- 名無しさん (2022-04-02 23:50:06)
- 初登場補正の固まりみたいな子。 -- 名無しさん (2022-08-04 13:18:08)
- 初期の5人+ボス&スワンさんのキャラ立ち具合が凄すぎて相対的に割を食っちゃった感はあるよね…戦力的にも格上のデカマスターがいるから微妙な位置付けだし -- 名無しさん (2023-06-01 06:17:03)
- 俳優をすでに引退したのに20周年記念作にでるとはすごいね -- 名無しさん (2023-10-18 20:15:08)
- 同窓会だけ復帰ってよくある -- 名無しさん (2024-05-19 23:20:46)
- 苦労人なのね -- 名無しさん (2024-05-19 23:21:18)
- 地球署副署長になってたり謎の人脈があったり、戦闘も一応出来るけど本来はデスクワークや地道な捜査のほうが得意なのかもしれない -- 名無しさん (2025-02-04 22:10:41)
最終更新:2025年03月11日 20:17