デカグリーン/江成仙一

登録日:2021/09/17 Fri 23:13:41
更新日:2025/06/17 Tue 22:45:58
所要時間:約 8 分で読めます



馬鹿言っちゃいけない…
他人に罪を擦りつけて…
実の妹まで手にかけて…
そこまでして…そこまでしてやらなきゃならないことなんて…
くっ…あるわけがないだろぉーーっ!!


デカグリーン/江成(えなり)仙一(せんいち)とは、特撮テレビドラマ『特捜戦隊デカレンジャー』の登場人物。
ニックネームは「センちゃん」
名前の由来は「エラリー・クイーン」と「煎茶」。

演:伊藤陽佑

キャラクターソング:「railway to happiness〜いつも笑っていられるように」


【概要】

宇宙警察地球署に所属する刑事。
並外れた勘と推理力に関しては地球署でも随一の存在で、思考を巡らせる際には逆立ちするシンキングポーズを行う。


【人物】

「地球署1の穏健派で通っている」と自称し、穏やかで優しい心の持ち主。
また、「派手は立ち回りは好きじゃない」と語り、一歩引いたところから持ち前の洞察力で事件を探るのを好み、「そこからしか見えない真実もあると信じてる」と語る。
しかし、身勝手な犯行動機で凶行に及んだ者や、人の命を遊びで奪おうとする者、人の気持ちを裏切り、踏み躙る者には激しい怒りをあらわに、ウメコには「怒ると1番怖い」と言われている。
また、ウメコに「地味で変人」と言われるが、時には犯人と断定した人物の犯行を暴くため、相手に車を投げつけるような危険な行動も厭わず、当初は自身を侮っていたバンをして「オレより大胆」と言わしめ、評価を改めさせている。
バンやホージーと同じく女好きな面もあり、女性へのナンパを巡って彼らやテツと張り合ったこともあるが、
基本的には彼らのように自ら女性を口説きに行くことは少なく、自身の優しさを向けることで女性に想いを寄せられ、バン達の漁夫の利のような形で助けた女性からデートに誘われている。

地球署ができた当時は、自身の恩師であり初代デカレッド候補でもあったレオン星人ギョク・ロウとコンビを組んでいた。
ギョクとの再会時には「あの頃はよく怒られた」と当時を振り返っているが、同時に彼を尊敬しており、ギョクの離任後に地球署に赴任したバン、ウメコ、テツに彼のことを話した際には「スペシャルポリスの鑑とも言える、素晴らしい刑事」と語っている。

実家は貧乏だったとのことで、過去にもんじゃを食べる時は鉄板がピカピカになるまで食べたとチャンベーナ星人の少年であるギンに語っている。
また、少年時代に田舎の祖父の家に行った際に井戸に落下したことで暗くて狭い場所が苦手になり、その際に警官に助けられたことで警察官を志した経緯があり、
アサシン星人ジンギの事件で閉じ込められた際に当時のトラウマが蘇るも、そんな自身に怒鳴ったバンが過去に自身を助けた警官と重なり、彼にとってのバンはある意味で「理想の警察官像」である。
サウザン星人ギネーカらによる事件では、「遊び」と称してギンを狙い撃ちしたギネーカに対し激怒して突撃したが、
バンもディアマンテ星人 ドン・モヤイダの事件にて、かつてエイリアンの少年がドン・モヤイダにより轢き逃げされて命を落としたことに激怒して向かって行ったことや、それを見て彼に対し「負けられないね!」と対抗意識を見せたこと、自身も時にはバン以上の大胆な行動に打って出ること、さらにバンもゲルマー星人 バイズ・ゴアの事件では自身にもわからなかったバイズ・ゴアの居場所を見事な推理で探り当てたことからしても、バンとは根本的に似た者同士なのだろう。


デカグリーン


エマージェンシー!デカレンジャー!!

フェイス・オン!


3つ!未来の科学で捜査!


スーツアクター:三村幸司

センちゃんがSPライセンスで緊急変身する戦士。

メンバーで最も身軽であり、相手の攻撃を躱すだけでなく攻撃にも応用する。
推理力を駆使して相手の動きを見切ることもでき、敵を倒す戦法を立案するほか、攻撃を受けて吹っ飛ばされても立ち上がる打たれ強さも持つ。
普段の戦いでは、後方からの仲間のバックアップが得意だが、卑劣な敵に対しては自分の身体が傷付くのも忘れて真正面から挑んでいく。
スワットモードでは、スワットベストによる防御力の向上により荒々しい突撃を行う。通信システムによる後方支援も得意とする。

事件解決後の台詞は「この世に解けない謎はない!」
ただし、Episode.16では「これにて一件コンプリート!」を言ったのみに留めたほか、Episode.34ではギネーカに撃たれて倒れたチャンベーナ星人ギンを想い、「ギン…」と彼の名前を口にしている。

【装備】

  • ディーロッド
デカブルーとデカグリーンの共通装備である電磁警棒型ディーアームズ。
一撃で厚さ30mのコンクリートの壁を砕くことができ、先端からは電磁波を放つこともできる。
先端にはSPメタル製の開閉式の爪があり、ロッドを伸ばし爪を開くと刺又状に変化。
重さ30tまで持ち上げられるジャッキにもなる。
この武器から繰り出す技は「ディーロッド・グリーンクラッシュ」。緑色の閃光と共にアリエナイザーを切り伏せる技で、アルゴル星人ブランデルをこの技により単独でデリートしたほか、ドラグ星人ガニメデをデカブルーのブルーフィニッシュとの連続攻撃でデリートしている。
ディーブラスターの銃身を形成。

  • ディーナックル
デカブルー、デカグリーン、デカイエロー、デカピンク共通の格闘戦用ディーアームズ。
ベルトの右部に配置されるナックルグリップで、
トリガーを弾くことで衝撃波を発して敵を弾き飛ばし、パンチとともに電撃をくらわせることができる。
グリップ部の発光で目くらましも可能。
ディーブラスターのグリップ部を形成。

  • ディーブラスター
デカグリーンがディーロッドとディーナックルを合体させることで完成する熱線銃。
射程は短いが、威力はディースナイパーより高く、1秒間に7発のパルスビームを放ち2、3秒の射撃で大型車を粉砕できる。

  • ディーリボルバー
スワットモード装着時にのみ使用できる強化型ビームマシンガン。
宇宙警察の装備の中で、最も強力かつ高性能な銃である。


【マシンブル】

センちゃんとウメコが乗るパトカー型デカビークル。
マシンドーベルマン同様、イオナイザーエンジンを搭載しており、最高時速350km/hを誇る。走行中に一定時間操作されないと自動操縦モードに切り替わる。狭い道でも対応。ボディは特殊展性合金をSPメタルファイバーでコーティングした。


【デカマシン】

パトレーラー

デカグリーン専用のトレーラー型デカマシン。
「シグナルキャノン」や「ジャッジメントソード」の刃を搭載しているほか、破壊光線、水流のウォータースプラッシュ、キャッチロープを放つことができる。
デカレンジャーロボの右脚及びスーパーデカレンジャーロボの右腕を構成する。


パトウィング3

スワットモード時に搭乗するパトウィングの1機。
デカウイングロボへの合体時には脚部になり、デカウイングキャノン時には砲身になる。


【客演】

Vシネマ『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』

地球帰還早々ヘマをやらかしたバンに激怒し、彼を殴ったことで殴り合いになったマジレッド/小津魁とバンの喧嘩の仲裁した。
その後はマジグリーン/小津蒔人と行動を共にし、自身が7人兄弟の長男であることを明かして、同じく人数の多い兄弟の長男である彼と意気投合した。
最終決戦では蒔人と張り合い、彼との合体技「ダブルグリーンアタック」を披露する。

Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』

作中の2年前に起きたドギーの宇宙マフィア殺人事件から元気がなくなり、バンが地球署にいた当時を懐かしむが、久しぶりに地球署を訪れたバンと再会して喜ぶ。
バンの冷徹な態度を見て落ち込むウメコを慰め、キャリーを護送する任務に就く。しかし、職務放棄して去るホージーやウメコの体内に入れないというキャリーの様子を見て、実際には目の前にいるキャリーの正体がバンであることやホージーがバンの作戦で本物のキャリーを連れていることを見抜き、ホージーと合流してキャリーを宇宙検察庁まで送り届けた。
実力も単独でイーガロイドを翻弄するほどに上がっている。


【余談】

演じた伊藤陽佑氏は、デカグリーン以外では第34作天装戦隊ゴセイジャーにて、ゴセイブルー/ハイドのかつての相棒、ゴセイグリーン/マジスとして出演。
一話限りのゲスト出演でありながら印象的なキャラクターであり、後にプレミアムバンダイから発売された「レンジャーキー-LOST EDITION-」では本作の目玉である幻の戦士として扱われた。

伊藤陽佑は、本作出演当時から高い歌唱力の持ち主として視聴者の間で話題になっていたが、後に歌手デビューも果たしている。アニヲタ的に真っ先に出そうな楽曲でいえば『デジモンセイバーズ』の前期ED「One Star」辺りだろうか。
また伊藤は天才てれびくんシリーズに9回も出演しており、天てれYOUや無印2作ではデカレンネタも披露している。


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最終更新:2025年06月17日 22:45