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メル・ゼナ

登録日:2022/11/10 Thu 00:32:39
更新日:2026/04/10 Fri 23:14:35
所要時間:約 13 分で読めます





誘いに導かれしものは

疾風にさらわれ その風が闇の化身と知る

贄は避けられぬ闇に覆われしまま

生果てるまで吸い尽くされ

給仕はひたすらに主への緑酒を捧げ続ける

贅を尽くし満を持して 闇は月光の下 姿を現す


朱に染むる夜宴________
 爵銀龍 メル・ゼナ 




メル・ゼナ(Malzeno)とは、『モンスターハンター』シリーズのモンスターの一種。
モンスターハンターライズ:サンブレイク』(MHR:S)で登場。


◆概要

種族 :古龍種
別名 :爵銀龍(しゃくぎんりゅう)
危険度:⭐︎8

MHR:Sのメインモンスターにして城塞高地を縄張りとする「王域三公」の一角。
爵銀龍の名の通り銀色の外殻を持ち、加えて深紅の翼に金色の爪と尻尾と高貴さを感じられるが、頭部はまるで龍の頭蓋骨を被ったかのような形状となっているほか、尻尾は三又槍(トライデント)を模しているなど、同時に恐ろしさも感じられる外見が特徴的。

胸元には赤い体毛のようなものが見受けられるが、これらは彼(?)の使役する噛生虫(げっせいちゅう)キュリア」であり、メル・ゼナはキュリアに獲物の生命力を吸い尽くさせて自身に献上させることで自らの糧にするという生態を持っている。
この生態はキュリアの持つ毒によって疫病やモンスターの凶暴化を引き起こす原因となっており、劇中でもフィオレーネがメル・ゼナの襲撃に遭い、キュリアの毒に侵されることとなる*1

目撃と同時期に発生した大穴「サン」との関連性も含め、その危険性からエルガドに招集された「猛き炎」はこのメル・ゼナを討伐することが当面の最終的な目的となる。

◆戦闘能力

戦闘では同じ王域三公のルナガロンにも勝る高い機動力が持ち味。
通常時は主に翼や尻尾による刺突・前方への突進や衝撃波・ハンターを捕まえて吸血からの追い打ちを繰り出してくるが、気を付けたいのはキュリアの塊を飛ばす攻撃。
当たると『劫血やられ』となりしばらくの間体力が少しずつ減る上に回復効果が半減*2してしまうが、攻撃を当てることで与えたダメージ量に応じて体力を回復できるため、この状態になった場合はまさしくハンターとモンスターの生命力の駆け引きとなる。
ただし、慣れないうちは返り討ちに遭うか回復を繰り返してはダメージを受けてのジリ貧に陥りやすいため、少しでもあぶないと思ったら大きく距離をとって回復に専念するのが良い。

十分な生命力を吸収すると全身が黒ずみ、身体の一部が赤く光る「血氣活性状態」に移行。ただでさえ高かった機動力はより向上し、その速さは最早瞬間移動と言っても過言ではない領域と化す。
これを駆使して死角からの連続刺突や叩き付けを繰り返してくると非常に苛烈な行動パターンとなる。
代わりに赤く光る部位は肉質が軟化するため、そこを集中攻撃すれば血氣活性状態を解除すると共にダウンをとることができるのでわずかな隙を見つけて立ち回りたいところ。
ダウンをとれなかった場合は、上空からのビームブレスによる薙ぎ払いの後に続けて爆発するブレスを真下に投下し、周囲に衝撃波を放つ龍属性の大技「ナイトメアクレイドル」を放ってくる。
威力もさることながら、衝撃波の数が多いので要注意。

◆結末

猛き炎との死闘の末、遂にメル・ゼナは討伐された。これによってキュリアの活動も止まるかと思われたが……


◆他作品での活躍

MHNow

位置情報ゲームアプリである本作では、2025年11月の有料イベントより追加参戦、及び初の外部出演を果たす。
これにより、先に追加されていたガランゴルム、ルナガロンと共に、MHNowの世界においても王域三公が並び立つこととなった。他のMHRiseシリーズが初登場のモンスターと同様、メル・ゼナにもMHWorld風のアイコンが新規でデザインされている。

それまでのストーリーや公式配信においても本モンスの匂わせはしており、有料イベントにて満を持しての登場となり、MHNowにおいては7体目の古龍となった。
最近あちこちで見かけられている赤いコウモリや、怪しい気配を感じたと思ったらその気配が一瞬で後ろに移動したというお化けじみた噂、それらの調査をしていたところで発見に至る。
クアリリもメル・ゼナ、そして赤いコウモリの正体であるキュリアの危険性を認知しており、緊急の対処が必要と判断し撃退もしくは討伐する為戦うことになる。

古龍迎撃戦のフィールドは塔の秘境だが、空は薄暗く紫色に染まりどことなく城塞高地を思わせるような雰囲気。
最初の第一段階は噛みつき、翼や尻尾叩きつけといった行動を取ってくる。
中でも尻尾はMHNowでは珍しく当たり判定が広めになっており、一見触れてないようでも被弾してしまうので余裕を持って回避したほうが無難。威嚇した後すぐに180度反対側へ移動した(回り込んだ)後に地面に爆発するブレスを吐く等遠距離でも油断ならない相手。とはいえ最初はそこまで脅威ではない。

問題は第二段階に入った後。
他の古龍と同じように咆哮し、メル・ゼナの体が赤黒く染まり血氣活性状態に移行する。…のだがそれで終わらず、即座に飛び上がり遠くに円を描くようにレーザー状のブレスを放ち、さらにその後真下にブレスを撃ち込んで大爆発させ、爆心地から刃状の衝撃波が地を這って飛んでくる攻撃を確定で行うという、他の古龍よりも圧倒的に第二段階に移行直後は気が抜けない。
レーザーブレスを喰らうと吹っ飛ばずに中心部に引き込まれてしまい、回避が間に合わず大爆発に巻き込まれ…もしくはギリギリ逃げ切れたとしてもその後の衝撃波を喰らってダウンという理不尽なコンボを喰らいやすい。
離れた距離を維持するガンナーや、SP技の締めで遠くに離れてしまう片手剣や双剣なんかは咆哮に合わせてSP技を使うとレーザーブレスの辺りで無敵が切れるのでこれに引っかかりやすい。とはいえ近くにいたら直後の大爆発ブレスで即死するし衝撃波も飛んでくる。
第二段階に移行したら中途半端に遠距離にいるよりはメル・ゼナと少し距離を開けるくらいの場所に位置しレーザーブレスを吐いたのを確認したら急いで遠くまで離れ、爆発後の飛んでくる衝撃波をよく見て避けることを心掛けよう。
そしてキュリアを振りまく攻撃も当然取ってきて喰らってしまうと「キュリアが体についた!」というメッセージが出てこちらを劫血やられにしてくるのだが、本作では第二段階に移行した際に飛ばしてくるキュリア(こちらにダメージは無い)を防ぐことは実質不可能で確定で劫血やられになってしまう。*3
本作の劫血やられは、緑色の体力ゲージが一部赤く染まり時間経過で浸食していき、体力ゲージが全て赤くなると毒のスリップダメージのように体力がどんどん減っていくものになっている。
一方でモンスターに攻撃をし続ければ緑ゲージの割合が増え赤いゲージを押し返すことが可能で、押し切ってしまえば現在の体力よりもさらに多い余剰体力を獲得出来るようになっている*1
例えば体力50の状態で劫血やられになってもその後攻撃し続けていた場合、その時は体力が70…100と回復薬無しで実質回復しているような体力を得られるというもの。
その際被弾しても余剰体力が肩代わりしてくれるので、本来の体力ならダウンしてしまう攻撃も耐えられるようになることも。
当然その余剰体力はその時のクエストのみで、終了すると本来の数値に戻る。
一方、本作ではクエスト時間の短い仕様から劫血やられの浸食スピードがかなり速く、攻めあぐねているとあっという間に体力ゲージが赤くなりスリップダメージまで到達してダウンということになってしまう。

また*4第二段階に移行すると攻撃の各所にキュリアを纏っているので被弾すると、
劫血やられになる→なんとか体力20くらい残る→ダウン中も浸食は起きるのでその間に赤くなって*5スリップダメージ→起き上がるころにはもう体力ミリもしくは0でダウン
…というかなり理不尽な目に遭うことも…。MHNowのゲームシステム上、大吹っ飛び=ダウンと考えたほうがいい相手。
メル・ゼナ自身も第二段階からは超スピードを駆使して距離を詰めたり回り込む行動を取ってきて攻撃もさらに苛烈になるので、被弾を恐れて回避ばかりしているとあっという間にスリップダメージでダウンということにもなりかねない。ついでに言うと頭部は弾・矢のダメージの通りが悪く設定されており、ガンナーは部位破壊しにくくなっている。

とはいえ古龍の中では体力や部位耐久値は低く設定されているので、高火力でゴリ押しすれば割とあっさり討伐も可能。上手くやれば第一段階で尻尾や頭の部位破壊も出来たりする。
さらに血氣活性状態になると前脚や尻尾に赤い部分が出現するが、ここの肉質は柔らかくなり、攻撃し続けると血氣活性状態を解除させ大ダウンを取ることが出来る。ここまで来れば討伐も目前だろう。…火力でゴリ押してたら解除する前に討伐というケースもよくあるが。
第二段階からは基本的に狙いを付けた相手に向かって超スピードで移動→翼叩きつけや尻尾攻撃、衝撃波等の攻撃を2回連続で行うようなルーチンに変化する。
1回目の攻撃で迂闊に攻めると2回目の攻撃で被弾しやすいので、2回目までの行動を見てから攻めると被弾を減らせる。
攻撃範囲の広い尻尾攻撃は動作が他の攻撃よりも遅いのでよく見て避けたいところ。ガードスキルを盛ったランスやガンランスで挑むと苛烈な攻撃も受けつつ攻められるので比較的相性は良い。

弱点は龍属性のみだが、幸いイビルジョーの素材が現在MHNowでは集めやすくなっているので彼の武器を使って戦いたい。

なお、討伐に成功するとサンブレイクと同様にメル・ゼナは倒れ伏し、キュリアは何処かへと飛び去って行く。次元の裂け目を通って元の世界へと戻るのか、それとも……………。

◆ストーリーズ

オトモンに出来る種としてMHST3で登場。ガランゴルムもルナガロンもいるので、王域三公が揃っての登場である。
PVに登場したのは発売日にかなり近づいてからだが、発売日決定時のPVにそれらしき古龍のタマゴが見えていたり、予約開始時点でコスメティックDLCにメル・ゼナをモチーフにしたものがある等で匂わせはあった。
他のMHRiseシリーズが初登場のモンスターと同様、メル・ゼナにもMHNowと異なるアイコンがデザインされている。

「天変古龍」ではなくメインストーリーでの登場で、大技もMHR:Sでの名称そのままで登場しているので、立場的にはMHST2のネルギガンテが近いか。
古龍だからといって別に「里孵し」出来ないという制約も無く、里孵しすればフィールド上に他の種に混ざって出現するようになる。
ところで、天変古龍を相手に一定ダメージを与えた後に惜しくも敗北となった場合には、古龍の撤退モーションを見ることが出来る。
メル・ゼナは天変古龍の枠ではないので撤退モーションを見られないのかというとそうではなく、オトモンに出来る他の種と同様に「帰巣」が発生するので、そこで見られる。

◆装備

◆武器

「爵銀龍派生」が該当。
いずれの武器も龍属性*6で、メル・ゼナの外殻と同じく銀をベースに金や赤の差し色が入った高貴な見た目となっている。
名前はいずれも「デューク○○」、強化後は「日本語ドイツ語」で統一。
スロットレベル4に加えて全体的にバランスの取れた性能ではあるが、いずれの斬れ味も他の武器に比べて赤ゲージが長い、百竜装飾品スロットレベルが1であることに加え、奇しき赫耀の武器など競合先が多いと器用貧乏感がやや否めない。
最終強化の素材にMR100にならないと受注できない怨嗟響めくマガイマガドの素材が必要になるため、強化までの道のりが長いのもネック。
攻撃力は入手時期の近い武器の中では高いので、緊急クエストのガイアデルムでは重宝するかもしれない。

MHNowでもバランスの取れた龍属性武器だが、やはり古龍武器ということもあって作成・強化のハードルは高い。
スキルは他の古龍達と同様に「狩人の結束」と、新しく追加された「ハイチャージ【龍】」が付く。ハイチャージはフルチャージスキルの龍属性版で、体力が多い程龍属性値が伸びるもの。
MHNowは体力がソシャゲでいうスタミナ制、回復薬は基本課金アイテムな為、連続してモンスターと狩る際高い体力の維持が難しいことから他のハイチャージ系統と同様に使いにくいものかと思われたが、後述する防具と組み合わせれば狩猟時の体力が低くてもスキルを活かすことが可能になっている。

◆防具

「メルゼシリーズ」が該当。
男女共に銀をベースに各部位中央に金のラインが、関節部分に赤い差し色が入った配色となり、兜は角を、マントは翼を模した形状となっている。
一式で揃えた場合は破壊王がレベル2、弱点特攻・翔蟲使い・属性やられ耐性がレベル3、攻撃がレベル4となり、スロットはレベル4が2つ、レベル2が3つ、レベル1が5つとなかなか優秀だが、特筆すべきはスキル「血氣」
部位破壊済箇所に攻撃するとダメージに応じて回復するという吸血鬼らしいスキルであり、デフォルトでついている破壊王との相性は抜群。攻めるほどしぶとく生き残ることができるだろう。

MHNowでは本シリーズの独自スキルとして「爵銀龍の紅血」と「劫血纏」がある。
紅血は龍属性攻撃の被ダメージを抑え、こちらの龍属性攻撃力が上昇するもの。龍属性武器を使う際に是非活用したい。
劫血纏は、モンスターに一定ダメージを与えるか時間経過でサンブレイクではなかった自分から劫血やられになるスキル。
オドガロン亜種の防具で追加された自分から裂傷状態になる「堅忍不抜」と同じタイプのものである。スキルレベルを上げると劫血やられ時に最大体力がプラスされ、浸食を緩和してくれる。
さらにこの状態で攻撃し続ければ余剰体力も増え、その体力がハイチャージやフルチャージのスキルに適応されるので狩猟開始時に体力が減っていてもこれらのスキルを活かしやすくなっている。
当然状態異常扱いなので死中に活のスキルとも相性も抜群。憑依錬成で付与しなければいけないが、攻撃しまくって劫血やられを解除出来たことを想定して災禍転覆のスキルを付けるのも面白い。
ただし当然攻撃出来ない、モンスターがあっちこっちに動き回って攻撃を当てられないとただの自傷スキルになるので初心者におススメ出来るようなものではないが。

◆余談

モンスターの生命力を吸い尽くす、高貴な出で立ちなどから言うまでもなくモチーフは「吸血鬼」である。尻尾での刺突を多用する姿はドラキュラのモデルとなった「串刺し公」こと「ヴラド3世」も含まれていると思われる。

サンブレイクの体験版でも登場。
15分という短い時間に加え、先述の劫血やられと瞬間移動も合わせて旧DEMO(Switch版Ver.2/Steam版)のマガイマガドの如く多くの体験版プレイヤーが叩きのめされることとなった。

MHR:Sと同時発売されたamiiboのラインナップにも選出されている上、価格もマガイマガドより更に高い。
ちなみにamiibo特典は超大型拡張コンテンツのプレイ権無しでも入手可能で、MHRiseがハンター用の重ね着装備「龍公礼装シリーズ」、MHST2ではマガイマガドと同じく通信プレイ用のスタンプセットとなっている。

MRの百竜ノ淵源との初回対決ではなんとマガイマガドに代わって乱入。刺突を連発できることからこちらも操竜性能は高い。

キュリアを使役した攻撃が特徴的な本種であるが上記のネタバレの通りその能力は後天的に得た能力である。
古龍は生来より特殊な能力を持つものであるが、このため彼の場合は『キュリアを使役し始める以前の元々はどんな能力を持っていたか?』が現状不明で度々考察の対象になる。
龍属性のブレスを吐く事から単純に龍属性を司っていた、というのが一番ありそうなところだが中には『ネルギガンテのように単純にフィジカルがずば抜けている脳筋タイプの古龍』なんて説もある。
一見トンデモに見える説だが『翼を叩き付けて衝撃波』『というか翼で岩盤を砕く』『ワープにしか見えない程の高速移動』等一部モーションは結構脳筋な物がちらほらあり、何より彼の元ネタである吸血鬼は『様々な特殊能力を持つが、実はその力の本質は怪力』と伝えられている事から実はなかなか説得力のある説となっている。
他には『キュリアを逆に奪い使役した』という事実から吸血鬼らしい『眷属化』なんて説や、登場時に強烈なつむじ風が発生していた事から『風』を操るという説もある。


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最終更新:2026年04月10日 23:14

*1 その後はエスピナスの毒から作られた血清により事なきを得た。

*2 秘薬も例外ではなく回復量が半減してしまう

*3 第二段階移行時のブレス等でダウンし即回復薬を使わずに少し待ってから復帰すれば劫血やられにはならないという例外は存在するが。

*4 仮にダウン復帰等で劫血やられを一旦解除していても

*5 その時の体力が低いと当然すぐ浸食しきってしまう

*6 ボウガンは滅龍弾が撃てる