メル・ゼナ

登録日:2022/11/10 Thu 00:32:39
更新日:2025/04/21 Mon 23:19:53
所要時間:約 5 分で読めます





誘いに導かれしものは

疾風にさらわれ その風が闇の化身と知る

贄は避けられぬ闇に覆われしまま

生果てるまで吸い尽くされ

給仕はひたすらに主への緑酒を捧げ続ける

贅を尽くし満を持して 闇は月光の下 姿を現す


朱に染むる夜宴________
 爵銀龍 メル・ゼナ 


モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(MHR:S)。


◆概要

種族 :古龍種
別名 :爵銀龍(しゃくぎんりゅう)
危険度:⭐︎8

MHR:Sのメインモンスターにして城塞高地を縄張りとする「王域三公」の一角。
爵銀龍の名の通り銀色の外殻を持ち、加えて深紅の翼に金色の爪と尻尾と高貴さを感じられるが、頭部はまるで龍の頭蓋骨を被ったかのような形状となっているほか、尻尾は三又槍(トライデント)を模しているなど、同時に恐ろしさも感じられる外見が特徴的。

胸元には赤い体毛のようなものが見受けられるが、これらは彼(?)の使役する「噛生虫キュリア」であり、メル・ゼナはキュリアに獲物の生命力を吸い尽くさせて自身に献上させることで自らの糧にするという生態を持っている。この生態はキュリアの持つ毒によって疫病やモンスターの凶暴化を引き起こす原因となっており、劇中でもフィオレーネがメル・ゼナの襲撃に遭い、キュリアの毒に侵されることとなる*1

目撃と同時期に発生した大穴「サン」との関連性も含め、その危険性からエルガドに招集された「猛き炎」はこのメル・ゼナを討伐することが当面の最終的な目的となる。

◆戦闘能力

戦闘では同じ王域三公のルナガロンにも勝る高い機動力が持ち味。
通常時は主に翼や尻尾による刺突・前方への突進や衝撃波・ハンターを捕まえて吸血からの追い打ちを繰り出してくるが、気を付けたいのはキュリアの塊を飛ばす攻撃。当たると劫血やられとなりしばらくの間体力が少しずつ減る上に回復効果が半減*2してしまうが、攻撃を当てることで与えたダメージ量に応じて体力を回復できるため、この状態になった場合はまさしくハンターとモンスターの生命力の駆け引きとなる。
ただし、慣れないうちは返り討ちに遭うか回復を繰り返してはダメージを受けてのジリ貧に陥りやすいため、少しでもあぶないと思ったら大きく距離をとって回復に専念するのが良い。

十分な生命力を吸収すると全身が黒ずみ、身体の一部が赤く光る「血氣活性状態」に移行。ただでさえ高かった機動力はより向上し、その速さは最早瞬間移動と言っても過言ではない領域と化す。これを駆使して死角からの連続刺突や叩き付けを繰り返してくると非常に苛烈な行動パターンとなる。代わりに赤く光る部位は肉質が軟化するため、そこを集中攻撃すれば血氣活性状態を解除すると共にダウンをとることができるのでわずかな隙を見つけて立ち回りたいところ。
ダウンをとれなかった場合は、上空からのビームブレスによる薙ぎ払いの後に続けて爆発するブレスを真下に投下し、周囲に衝撃波を放つ龍属性の大技「ナイトメアクレイドル」を放ってくる。威力もさることながら、衝撃波の数が多いので要注意。

◆結末

猛き炎との死闘の末、遂にメル・ゼナは討伐された。これによってキュリアの活動も止まるかと思われたが……

◆装備

◆武器

「爵銀龍派生」が該当。いずれの武器もメル・ゼナの外殻と同じく銀をベースに金や赤の差し色が入った高貴な見た目となっている。名前はいずれも「デューク○○」、強化後は「日本語ドイツ語」で統一。
スロットレベル4に加えて全体的にバランスの取れた性能ではあるが、いずれの切れ味も他の武器に比べて赤ゲージが長い、百竜装飾品スロットレベルが1であることに加え、奇しき赫耀の武器など競合先が多いと器用貧乏感がやや否めない。
最終強化の素材にMR100にならないと受注できない怨嗟響めくマガイマガドの素材が必要になるため、強化までの道のりが長いのもネック。
攻撃力は入手時期の近い武器の中では高いので、緊急クエストのガイアデルムでは重宝するかもしれない。

◆防具

「メルゼシリーズ」が該当。男女共に銀をベースに各部位中央に金のラインが、関節部分に赤い差し色が入った配色となり、兜は角を、マントは翼を模した形状となっている。
一式で揃えた場合は破壊王がレベル2、弱点特攻・翔蟲使い・属性やられ耐性がレベル3、攻撃がレベル4となり、スロットはレベル4が2つ、レベル2が3つ、レベル1が5つとなかなか優秀だが、特筆すべきはスキル「血氣」
部位破壊済箇所に攻撃するとダメージに応じて回復するという吸血鬼らしいスキルであり、デフォルトでついている破壊王との相性は抜群。攻めるほどしぶとく生き残ることができるだろう。

◆余談

モンスターの生命力を吸い尽くす、高貴な出で立ちなどから言うまでもなくモチーフは「吸血鬼」である。尻尾での刺突を多用する姿はドラキュラのモデルとなった「串刺し公」こと「ヴラド3世」も含まれていると思われる。

体験版でも登場。
15分という短い時間に加え、先述の劫血やられと瞬間移動も合わせて旧DEMO(Switch版Ver.2/Steam版)のマガイマガドの如く多くの体験版プレイヤーが叩きのめされることとなった。

MHR:Sと同時発売されたamiiboのラインナップにも選出されている上、価格もマガイマガドより更に高い。
ちなみにamiibo特典は超大型拡張コンテンツのプレイ権無しでも入手可能で、MHRiseがハンター用の重ね着装備「龍公礼装シリーズ」、MHST2ではマガイマガドと同じく通信プレイ用のスタンプセットとなっている。

MRの百竜ノ淵源との初回対決ではなんとマガイマガドに代わって乱入。刺突を連発できることからこちらも操竜性能は高い。

キュリアを使役した攻撃が特徴的な本種であるが上記のネタバレの通りその能力は後天的に得た能力である。
古龍は生来より特殊な能力を持つものであるが、このため彼の場合は『キュリアを使役し始める以前の元々はどんな能力を持っていたか?』が現状不明で度々考察の対象になる。
龍属性のブレスを吐く事から単純に龍属性を司っていた、というのが一番ありそうなところだが中には『ネルギガンテのように単純にフィジカルがずば抜けている脳筋タイプの古龍』なんて説もある。
一見トンデモに見える説だが『翼を叩き付けて衝撃波』『というか翼で岩盤を砕く』『ワープにしか見えない程の高速移動』等一部モーションは結構脳筋な物がちらほらあり、何より彼の元ネタである吸血鬼は『様々な特殊能力を持つが、実はその力の本質は怪力』と伝えられている事から実はなかなか説得力のある説となっている。
他には『キュリアを逆に奪い使役した』という事実から吸血鬼らしい『眷属化』なんて説や、登場時に強烈なつむじ風が発生していた事から『風』を操るという説もある。

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最終更新:2025年04月21日 23:19

*1 その後はエスピナスの毒から作られた血清により事なきを得た。

*2 秘薬も例外ではなく回復量が半減してしまう