マガイマガド

登録日:2021/05/09 Sun 03:14:30
更新日:2025/03/22 Sat 02:49:10
所要時間:約 10 分で読めます






修羅の妄執 鬼火となりて

哀れな竜に 纏い付く

「せめて一太刀」悲壮の覚悟

鎧兜の禍威(まがい)に挑むも

 合 掌 

もはや敵なし 鬼気の餓竜



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悪逆無道
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンターライズ』(MHRise)。


 種族:牙竜種
 別名:怨虎竜(おんこりゅう)
危険度:★7

●目次

◆概要

MHRiseのメインモンスター。久々の古龍種以外のメインモンスターでもある。
因みに牙竜種のメインモンスターはMHP3のジンオウガ以来。和風テイストのモンハンという共通点もあったりする。

禍々しい紫の鱗、甲冑のような甲殻に長い槍のような尾、そして身体に纏う鬼火が特徴。この鬼火はモンスターを骨ごと喰らうことで生成されるらしい。
執拗に獲物を求める獰猛な性格。
登場ムービーでトビカガチを、ストーリームービーでアオアシラを襲っている。
姿や戦法こそ似ているものの、ジンオウガとは体色や性格、生態など様々な点が主人公とライバルの如く対になっている。

50年前、主人公の出身地カムラの里は「百竜夜行」と呼ばれる大型モンスターが大勢を成して襲来する現象と、マガイマガドの襲撃により甚大な被害を被っていて、
里長フゲンは主人公に再び起こった百竜夜行の対処と共にマガイマガドの狩猟を託す。


このようにマガイマガドと百竜夜行は直接結びつくような紹介がされていなかった。
発売前は様々な考察があったが…

里クエストは☆5昇格への緊急クエスト、集会所下位でも☆3への緊急クエストに抜粋されている。
上位クエストは最高ランクの☆7。同時狩猟クエストもいくつか存在する。
また、Ver2.0のアップデートで追加された「村最終」ポジションのクエスト「いざ挑め、覇者の行列」にも登場する。

縄張り争いはリオレウスなど飛行出来るモンスターとの間で発生し、白熱の空中戦を繰り広げる
相手によっては無傷だったり、優勢だが一矢報いられたり、フィニッシュ後にダウンを取れず返り討ちに遭ったりと、最終結果が異なってくる。
翼なんか生えていないのになぜ飛竜種と空中戦ができるのか?という種明かしは後述。
…ちなみに熟練ハンターであれば想像が付くかと思われるが、最後のパターンはVer2.0で追加されたクシャルダオラテオ・テスカトル相手のパターンである。

Ver2.0以降、百竜夜行クエストにも乱入してくるようになった。非常に手強いので使えるものはできるだけ使って撃退しよう。


◆戦闘

マガイマガド狩猟時の最大の特徴は先述の鬼火
鬼火を纏った部位の攻撃を受けたり、鬼火の爆発に当たったりなどすると、鬼火やられを発症する。
消臭玉で解除できたり、発症時攻撃を受けるとダメージが増えるなど爆破やられに近い性質だが、
加えて新要素である翔蟲による移動アクションでも解除できる。
疾翔けのみならず、大剣の強化納刀や弓の弓息法といった素早く移動する系統の鉄蟲糸技でも可能。ただし翔蟲受け身では不可能なので注意。
翔蟲アクションで解除するとその場に鬼火を設置でき、それにマガイマガドが当たると初回のみ一発だけで確定ダウンさせられる*3
なにはともあれマガイマガド狩猟の際は翔蟲ゲージの管理を慎重に。

またマガイマガド本人もこの鬼火を巧みに操ることに長けており、単純な攻撃以外にも爆発を応用しての反動推力、
即ちジェットの如く高速移動することが可能で、歴代メインモンスターの中でもかなりの巨体を誇る本種だが、
この特性と、別名にある通り虎のごとく強靭に発達した四肢により重厚な見た目に反し俊敏に動き回る。
前述の縄張り争いで翼をもつ相手が高所有利をとっても、虎のごとき脚力が生み出す大ジャンプで
追いすがり、振り落とされても空中ジャンプで逆に相手の上に回り込むなど、空中で何度か揉み合った後ハンターがいる場所へ目掛けて地面に叩き落とす。
怪獣映画の如くダイナミックで見応えがあるが、ボーっと観戦していると思わぬとばっちりを受けるのでしっかり避けよう。

◆技


  • バインドボイス(小)
硬直は長くない。

  • 鬼火飛ばし
尾から鬼火の弾を複数飛ばしてくる。ハンターが遠距離にいるときによく使う。

  • 鬼火ガス撒き
自身の周囲に鬼火のガスを撒く。距離をとるか逆に一気に距離を詰めたい。

  • 前脚叩きつけ
大きく振り上げ叩きつける。脚に鬼火を纏ってると二連続+爆発。攻撃のコンボの締めとしても使用。

  • 尻尾突き刺し
尻尾を曲げた後、踏み込んで突き刺し。鬼火を尾に纏ってると鬼火の紫煙を撒く。

  • 回転攻撃
尾を移動しながら三回振り回し攻撃。避けづらく鬼火を纏ってたらさらに厄介。

  • 鬼火螺旋飛ばし
鬼火を尾に集中させ、一直線に螺旋の鬼火で貫く。

  • かち上げコンボ
顔に鬼火を纏っていると使用。口でハンターをかち上げつつ鬼火やられにし、落ちてきたところを自身の鬼火を爆発させ大ダメージを負わせる。
かち上げられたときに疾翔けして脱出しよう。

  • 高速移動+尻尾突き刺し
脚に鬼火を纏っているときに使用。鬼火の爆発で高速移動したあと、尻尾突き刺し攻撃を行う。
鬼火飛ばしをキャンセルして行うため注意。

  • 高速突進+爆発
カメラが引いて咆哮を行うのが合図の大技。鈍器本によると「大鬼火怨み返し」という名前らしい。
鬼火ガスを撒きながら高速で突進したあと旋回。鬼火ガスを爆発させ獲物目掛けて突進し着弾点でも爆発。
非常に危険な技だが最初の突進を左に回避するとやり過ごしやすい。

鬼火は疲労時以外どこかしら纏っていて厄介だが、鬼火を纏った部位の肉質は軟化してる上、攻撃を加え続けると解除&ダウンが取れる。
また、戦闘を続けると、鬼火の色がピンクに近くなる。
咆哮と共に全身に鬼火を纏う上、大技が多くなるので要注意。
弱点属性は通常時では水、次点で雷であるが、鬼火纒い時では一転して雷属性がよく効くようになる。
マガイマガドとの戦闘フィールドになりやすい大社跡では水、雷のフンコロガシが落ちているのでそれを利用すれば有利に戦闘を進められる。

部位破壊箇所は頭、両前脚、背中、尻尾。いずれも鬼火を纏い軟化するので難しくないだろう。
ちなみに尻尾を切断するとディノバルド同様先端がちょぴっと欠けるだけ。欠けた部位が地面に刺さるのも似通っている。


◆MHNow

ライズで登場した本モンスだが、スマホの位置情報ゲームの本作に2024年秋のシーズン3より同期のアケノシルムと共に参戦。参戦に当たり、World風のモンスターアイコンが描きおろされている。
シーズン4で追加された雪原エリアを含め全ての場所に出現する。
『十六夜に揺らぐ鬼火』というタイトルからしてメイン、本シーズンのメインモンスのような位置付けではあるのだが、初期のランクは☆4(リオレウスやジンオウガは☆5から)でなおかつシーズンストーリーでは後半に緊急クエストが出現して戦う相手となっている。また、レア6が固有の素材ではない。同時期に参戦したこいつに割を食われている感が否めない…。

ただし「ストーリー上の扱いは」と言うだけで、Nowにおいてはいざ狩猟となるとかなりの強敵として君臨している。
開始直後に鬼火を頭、前脚、尻尾いずれかにランダムで纏い、それにより攻撃パターンも変化する為セオリー通りの狩猟がやりにくい。また当然ながら、本作にはライズのような翔蟲や鉄蟲糸技も無い為、それらありきで動き回っていた時よりも繊細な立ち回りを要求される。
鬼火やられは爆発までの時間もライズと比べてかなり早く、もたもたしてると即爆発してしまう。その為、鬼火やられになる攻撃で大きく吹っ飛ぶ→起き上がるもその間に鬼火やられがかなり進行→剥がそうと回避しようとするも間に合わず爆発して追加ダメージ、というか大体それによってダウン(若しくは剥がそうとして意識が逸れた隙をマガドに追撃されてダウン)…という理不尽なことが起きる可能性も。一応、ジャスト回避を決めることが出来れば即剝がしたうえに鬼火を地面に設置してそれに触れたモンスターにダメージを与えることが出来るが、きちんとジャスト回避を決めれるかは要練習になるし、マルチならばこっちに攻撃してくれるかという運にも左右される。他の方法も4回も回避行動を取らねばならないので吹っ飛び方次第では間に合わないことも多い。これは爆破やられにも似たことが言えるが。
他にかち上げなんかは、ライズでは喰らっても受け身で即脱出可能だったが、Nowではそんなことも出来ない為そのまま追撃を喰らうしかなく、ダウンが確定する惨事になることも*4
それ以外にもライズで大したことない行動、攻撃もNowでは非常に脅威になっているものも多い。そして大技の「大鬼火怨み返し」は、残り時間10秒くらいで使って来てこれを使われると討伐はほぼ不可能になる為、そこに行きつくまでに決着を付けたいところ。

非常に手強いモンスターだが、部位耐久値はそれほど高くないので、両前脚や尻尾、背中を部位破壊することが出来れば動きを止められる。前脚はそれぞれに判定がある為、左→右のように破壊出来れば連続でダウンを取ることも可能。さらに背中を破壊出来れば大ダウンを取って全ての鬼火が消えるので一気に攻勢に転じやすい。
あと鬼火を纏う行動の時、剣士は何も出来なさそうで両前脚の側面は実は安置なので攻撃を継続できる。他に咆哮からの爆発はタイミングよく横に回避行動を取れば避けられるので覚えておくといい。…爆発する寸前で回避しないといけないので要練習ではあるが。
ガンナーならばやや有利に立ち回れるが、尻尾から放つ鬼火は適格にこっちを狙って来るし、走り回る行動は突進時にも攻撃判定があり触れただけで即死する危険がある為、油断は絶対にしないように。

ちなみにフィールド上で発見したマガイマガドをタップせずに見ていると、猫のように丸まって前脚をぺろぺろ舐める仕草をする。ちょっと可愛い。


◆武具

武器は爆破属性を得る。Ver.2.0でバゼルギウスとテオ・テスカトルが登場するまでは狩猟笛と操虫棍以外は唯一の爆破属性武器だった。
剣士武器は攻撃力、斬れ味、属性値どれも申し分なく一線級の活躍が期待できる。
特に「モンスターを状態異常にする」サブクエストがある百竜夜行だと爆破属性が活きやすい。
ライトボウガンは速射こそLv1減気弾のみと残念だが、ほぼ全てのLv3の弾を装填できる等全体的なスペックは非常に優れており、徹甲榴弾でスタンを取ってから斬裂弾や散弾を弱点に撃ち込む戦法が強力である。
ヘビィボウガンも散弾運用が得意な方で、弓も溜め4で連射5がでるため強力。
また、百竜強化で鬼火やられ時攻撃力の上がる怨虎竜の魂を付与できる。下記の防具と一式で使えということだろうか…

ちなみに命名法則は、「禍ツ〇【封】」→「禍ツ〇ノ幽鬼〇〇〇」最終強化で武器の銘に各言語の怨みの文字が入る。
たとえばハンマーの最終強化の銘は「禍ツ槌ノ幽鬼グラージ」英語の「Grudge」が由来と思われる。

Nowでも引き続き爆破属性。先にテオ・テスカトルが参戦していたが、あちらにはなかった双剣やガンランスは待望の爆破属性武器でもある。テオ武器がある武器種でも、あちらより素材集めのハードルは低いのでこちらを生産、強化していくのも全然あり。
武器スキルに破壊王が付いているので、部位破壊して素材集めに貢献してくれるのもありがたいところ。


防具は発売当初貴重な匠スキル持ち。また、新スキル「鬼火纏」を持つ。
鬼火纏はLv3以上にするとモンスターが怒り状態になると鬼火やられになるというもの。
鬼火のダメージ軽減や逆に設置した鬼火のモンスターへ与えるダメージ増加もある。
ただしかなり癖が強い。自分の鬼火やられを定期的に解除して設置しないと生かせない。
しかしふんたーがそれを生かせるはずもなく、自爆が味方を吹っ飛ばすのもあり早くも地雷装備筆頭となっている。
一応、続編のサンブレイクでは味方を吹っ飛ばす仕様が無くなり、さらに装飾品で鬼火纏を付けれるようになった。このことで、災禍転覆や死中に活スキルと併用することで火力を上げれるようになり、鬼火によってダウンを取り攻撃チャンスを増やす芸当を行いやすくなったので、熟練ハンターでも採用している人が一定数いるほど有用なスキルとなった。

Nowにおける防具でも鬼火纏スキルは続投。ただしこちらでは鬼火の設置は上記の通りジャスト回避を決めなければならず(決められたら鬼火の爆破ダメージを与えることが出来るのだが)、もし剥がせなかった場合に受ける自傷ダメージもかなり痛いので、非常に玄人向けのスキルとなっている。もしも使いたいならば、泡沫の舞やジャスト回避強化のスキルと併用したいところ。さらに本作ではスキルレベルが上がると防御が下がる代わりに攻撃が上がる効果も付いてくる。
他には胴装備で装填速度、腕装備では爆破属性強化といったスキルが付く。

デザインは無印と上位にあたる覇の二つは亡霊武者のような大鎧、いわゆるG級装備にあたる真は陣羽織に当世具足の組み合わせに兜は武田信玄よろしく鬣のような房と眼帯が付いたヒロイックなシルエットになっている。

ちなみに装飾品の生産にもマガイマガド素材は多数使用される。特に攻撃珠に逆鱗、匠珠に紫玉が必要とされるのが辛い。


◆余談

MHRiseのモンスターの多くは妖怪がモチーフに取り入れられているが、マガイマガドは鎧武者の亡霊がモチーフらしい。
また、怨竜ということで虎の伝承もモチーフのようだ。

発売2週間前に改めて配信された体験版Ver.2では熟練者向けとしてマガイマガドのクエストが配信された。
初心者向けオサイズチと上級者向けタマミツネは50分あるのに対して、マガイマガドは15分のみ
カプコンの社員がギリギリでやっとクリアできる程難易度が高く、配信直後のSNSは阿鼻叫喚だった。

MHRiseと同時発売されたamiiboのラインナップにも選出されている上、通常より一回り大きく価格も高い。
ちなみにamiibo特典はMHRiseではハンター用の重ね着装備、MHST2では通信プレイ用のスタンプセット(オトモアイルーやガルクでも入手できる)となっている。

四足歩行型の看板繋がりで雷獣荒神だったり(闇堕ちした)盾の王だったり言われることもある。
後者はMHRiseと同じくSwitchの作品で販売本数も多いということもあり、ホーム画面に両者が並ぶことも相まって、SNS上では似ていると思っている人も決して少なくない様子。

2024年7月には『ゾイドワイルド』とのコラボ商品として、マガイマガドをモチーフとした「ビーストライガー禍鎧(マガイ)」が発売された。
カラーリングが紫基調に変更されている他、前脚と尻尾にも怨嗟響めくマガイマガドをイメージしたブレードが追加された。
設定上は対モンスター用ゾイドとされている模様。
発売にあたってはマガイマガドとビーストライガー禍鎧が睨み合うイラストも公開されている。
前脚にブレードを装備していることから、一部のゾイダーからは「ハヤテライガーをベースにすればよかったのに」という声もあったとかなかったとか


追記修正は体験版マガイマガドを狩猟してからお願いします。

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最終更新:2025年03月22日 02:49

*1 『百竜ノ淵源』初回クリア後はクシャルダオラやテオ・テスカトルがやってくるパターンもある。

*2 単に食料を求めて現れた説や喰らったモンスター達の怨念に導かれてナルハタタヒメと戦うために来た説が挙げられている。

*3 検証の結果何度も鬼火を当て続ければ二度目以降もダウンが取れるらしいが、リスクや効率を考えると現実的でない。

*4 ダウンしなかったとしても大きくタイムロスする。その為回復薬の節約等も含め、これを喰らってしまったら即リセットするのも手。