ガランゴルム

登録日:2022/12/07 Wed 18:13:14
更新日:2025/10/31 Fri 16:33:30
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無垢なるもの ただ欲望に従い佇む無垢

一見において 無垢としかとらえず

その欲望を見落とすことあれば

無垢なる力 無垢なる怒りに見えることとなろう

より強き力 力の赴くままに増す怒り

触れてしまえば 命を賭すほどの

思い知るには 手遅れの

その欲望に障ることがあってはならない



無垢なる巨影________
 剛纏獣 ガランゴルム 





ガランゴルム(Garangolm)とは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種である。
初登場は『モンスターハンターライズ:サンブレイク』。

◆概要

種族 :牙獣種
別名 :剛纏獣(ごうてんじゅう)
危険度:⭐︎6

全身に岩を纏ったゴリラの姿をした牙獣種であり、同種族の中でもガムートと並び非常に大柄な身体を持つ。同作のメインモンスター、メル・ゼナを筆頭とする強豪モンスター「王域三公」の一角であり、発売前からメディアの露出も多かった。

基本的に大人しい性格で普段は眠ったり熊手型の尻尾で地面を耕して出てきた土やキノコを食べたりしているが、いざ戦闘となると見た目通りのパワーを振って襲い掛かってくる。
生態ムービーでは眠っているところにエンエンクが上ってきても気にしなかったが、オルギィの群れが一斉に現れると岩を投げつけて反撃すると上記の性質を見事に表している。
その姿は一見するとただ力任せに戦っているようにも見えるが、自らの体液を用いて土砂を固めて腕に纏い攻撃するという一面もある。

上述の通り本来は大人しく危険度も他の王域三公より低いモンスターなのだが、どういう訳か凶暴化しており、その真相を探るべく「猛き炎」とフィオレーネは彼の狩猟へ向かうこととなる。

名前の由来はロシア語でを意味する「ガラー」、イタリア語でオランウータンを意味する「オランゴ」から。

◆戦闘能力

マスターランク ★★★ 緊急クエスト
狩猟クエスト
暴走する怪力の化身
目的地 メインターゲット 報酬金 15120z
城塞高地 ガランゴルム1頭の狩猟
制限時間 受注・参加条件
50分 MR2以上

やはりと言うべきか、その剛腕と巨体を振った戦い方がメイン。攻撃動作こそ遅いものの移動速度自体はそこそこある上にその体格もあって攻撃範囲は広いため、しっかり離れないとダメージを喰らいやすい。逆に言えば動作の遅い攻撃が多いためにカウンター持ちの武器ならば恰好のカモとなるか。

怒り状態になると地面に両腕を突っ込み右腕に溶岩を、左腕に水分を含んだ苔を纏う。この状態になると攻撃の度に纏った付着物に応じた爆発を起こし、喰らうと右腕なら火と爆破左腕なら水の属性やられと複数の属性攻撃を行使してくる。さらに機動力も上昇し、右腕の攻撃時の爆発で勢い良く飛び上がり、左腕で攻撃するといった芸当も見せてくる。右腕での攻撃時に残った粉塵に触れても爆破やられになるので注意。
腕に集中攻撃を加えて付着物を剥がせばダウンを取れるので攻撃の後隙を見極めて反撃に徹したいところ。

追い詰められると今度は頭部にも溶岩と苔を纏い、水蒸気爆発を持って襲い掛かってくる。ハンターをカチ上げて水蒸気爆発を起こす攻撃は出は遅いが威力が高いのですぐに翔虫で回避したい。
これに剥がした岩盤に右腕の溶岩で熱を与えて左腕の苔の水分で両腕の付着物ごと大規模な水蒸気爆発を起こす「スチームブレイク」という大技も持つ。通常はよほど時間がかからない限り見られないが、体力が多く時間のかかりやすい傀異化個体では傀異バーストと同時に放ってくるのでバーストの予兆が見えたらすぐに離れる準備を。


◆他作品での活躍

MHNow

位置情報ゲームアプリの本作では、2025年9月の(2周年記念でもある)シーズン7にて、同じ王域三公のルナガロン、サンブレイクで共演したエスピナスと共に参戦。このシーズンよりサンブレイクから登場したモンスターも本作に参戦することとなった。
シーズンストーリーでは一番最初に戦う相手でもある。様々な思惑から動画チャンネルを作成した主人公一行だが、何かいいネタはないか模索している際にセンパイアイルーが遭遇し狩猟することになった。
以降は森林と沼地エリアに出現する。

攻撃こそ遅いものの、非常に大きいモンスターなので地味に攻撃範囲が広い。開幕後ある程度ダメージを与えると右腕に溶岩を、左腕に苔を纏うが、この時に攻撃して部位破壊しても止めることは出来ない。ちなみに腕は纏っていると部位破壊は出来ないのでその点も注意しよう。
さらにその後の右腕の攻撃を喰らうとNowでは厄介な爆破やられになってしまうので出来るだけ当たらないようにしたい。弱点こそ雷属性だが、溶岩を纏った右腕には雷属性が通らなくなってしまう。纏った岩は攻撃し続ければ剥がせ、さらに大ダウンも取れるので厄介に感じているならロックオンして積極的に攻撃しよう。左腕の苔は水が、頭は水と雷の属性攻撃が通りやすいので水武器を担いで左腕を執拗に狙ったり頭をひたすら攻撃するのもあり。
とはいえ早く倒したい一心で攻撃しているとちゃぶ台返しのような範囲の広い攻撃を避けれずにダウンすることもあるので出来るだけ正面に立っての攻撃は控えたほうがいい。
75秒という短い時間の中で後半では大技のスチームブレイクを使ってくる。爆発の範囲はかなり広く、喰らえば即死は免れない。動作が見えたらSPスキルを使って無敵で凌ぐか(ついでに倒せればなおよし)、攻撃で討伐が難しいならば急いで後方へ下がって距離を取るのが無難。


◆装備

◆武器

いずれの武器種も水獣系統からの派生ツリーになっており、総じてガランゴルムの身体の如くゴツい見た目をしている。名前は「ゴルム・○○」、強化後は「巨塊+武器種+巨人の名前」で統一。
ガランゴルム本体は火と水の属性を扱うことから武器の性能が期待されていたが、残念ながらどれも無属性
双剣も無属性となり、火と水を併せ持つことはできなかった。
スラッシュアックスは本体こそ無属性だが、減気ビンが装着されている。ビンが2つ装着されている珍しいデザインだが、ビン効果が倍増したりはしない。

近接武器は最終強化で350以上の全武器中トップクラスの攻撃力と装飾品スロットの多さが強みだが、最終強化まで進めても匠のスキルをLv4以上積まない限り斬れ味ゲージが青止まりというあまりに致命的な弱点を持つ。要はスロットが増えたこいつの武器のようなものである。

ガンナー武器は変わらず攻撃力が高く、特に弓は410と最早イカれた数値にまで達する。
しかし攻撃力以外は全て悲惨。
ボウガン2種はレベル3物理弾と少数のサポート弾以外の装填数が貧弱な上、ブレ:左右/大、反動:大、リロード:極遅と凄まじくやる気のない性能をしている。特にライトボウガンのゴルム・アサルトは速射対応弾がないのも悩み所。
幸い移動射撃と移動リロードに対応した弾が多いので、反動とリロードをなんとかした上でレベル3散弾をひたすら撃つ運用をするのが現実的か。
一方弓はというと前述した攻撃力に反して、強撃ビン装填不可の貧相な対応ビン、矢タイプがかなり貧弱と、こちらもかつてのヘラギガスのような癖の強烈さ。
一応最終強化の巨塊弓ゴルボザは溜め4で拡散4と最低限の矢が撃てるので、「刃鱗磨き」で接撃ビンを強化して溜め4で攻めるというニッチな運用は可能。

◆防具

「ゴルムシリーズ」が該当。男性はガランゴルムの外殻をそのまま纏ったような無骨な見た目に対し、女性は騎士や神官を思わせる比較的スマートな見た目となっている。
一式で揃えると多くの装飾品スロットに加えて耐震・ひるみ軽減・渾身・集中・チャージマスターの5つがLV3になるが、特筆すべきは腰装備のスキル「供応」
一定時間でヒトダマドリが自動で寄るようになることで戦闘前の鳥集めの手間をある程度省けるため、供応珠が作れなかった発売当初は所有する防具が少なく、この防具のアイデンティティのひとつとなっていた。
Nowでは新スキルである「果敢」が付く。これはジャスト回避が発生しなくなる代わりに攻撃力が上がるというもの。ジャスト回避を使わないなら単純に火力の上がるスキルではあるのだが、ジャスト回避自体咄嗟の回避として重宝したり、武器によっては受ける恩恵も大きいのでそれを捨ててまで取るかどうかは自身のプレイスタイルと相談したほうがいいかもしれない。

◆余談

その大柄な見た目と岩のような身体から、モチーフは「フランケンシュタインの怪物」と「ゴーレム」である。
『アイスボーン』の設定資料集で地啼龍の没案の類とされる未確認生物のイラストの一つがガランゴルムに似ているのもそのせい
ルナガロンメル・ゼナがそれぞれ狼男と吸血鬼をモチーフとしていることから、王域三公の3体はいずれも有名な西洋の怪物がモデルになっていることがわかる。

モンスターハンターライズ:サンブレイクが発売した同年の別のとあるゲームにて、「剛腕獣(ごうわんじゅう)ゴルルムンバ」というゴリラが登場し、名前や姿が似ていたことでちょっと話題になったこともある。まあ当然ながらただの偶然である。
ともあれそのこともあり、名前がガランゴルムとゴルルムンバでごっちゃになったり(どっちがどっちだっけ?など)、「ごうてんじゅう」なのに「ごうわんじゅう」と読み間違えたりする人もいたようだ。


追記・修正は2つの属性を行使してお願いします。

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最終更新:2025年10月31日 16:33