傀異化(モンスターハンター)

登録日:2022/11/06 Sun 02:06:11
更新日:2025/02/26 Wed 03:28:43
所要時間:約 11 分で読めます




傀異化とは、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』(MHR:S)に登場した新システムの事である。
※以降の記述には多くのネタバレが含まれます!!















概要

宿主を失うも生き残ったキュリアたちが生き延びるため、他のモンスターに無理矢理寄生した結果、凶暴化した状態を指す。
モンスターがこれに変化するとアイコンにもキュリアが纏わりつき、いずれのモンスターも発見時に不気味なSEが挿入される。
マスターランク(MR)上限解放後MR10に到達すると、緊急クエストとして傀異化したアオアシラが出現し、討伐後は一定のMRに到達する毎に新しいランクの傀異クエストを受注できるようになる。
いずれの個体もキュリアによって過剰なエネルギーを与えられたことで攻撃・耐久共にかなり強化されている。そしてあまりの凶暴さ故に捕獲不可能(罠は効く)なので、クエストでは必然的に討伐一択となる。
性質はMH4Gの極限状態に似ているが、あちらと違って行動パターンはMR準拠なのは良心的か。

なお、劇中のメル・ゼナのように一部の古龍種はキュリアを完全に我が物にすることに成功しており、このような個体は「傀異克服古龍」と呼ばれる。
Ver13.0でオオナズチクシャルダオラテオ・テスカトル、Ver.14.0で奇しき赫耀、Ver.15.0でシャガルマガラが登場し、いずれの個体も討伐に成功するとクエスト報酬で「破傀玉」と呼ばれる素材を確定*1で入手できる。

変化する内容

攻撃面

全体的に相手の与ダメージ量が大きく上昇。
最初に戦うこととなるアオアシラの時点でかなりの攻撃力を叩き出すほどである。EX2までの傀異化モンスターの攻撃と体力が発売1週間後のマイナーアップデートで下方修正されたとなれば、当初の仕様ではその強さが感じられるだろう。
また、ほとんどの攻撃にメル・ゼナの使用していた劫血やられを付与する効果がついている。ただでさえ高い攻撃力に加えて回復効果の減少が伴うことで慣れないうちはジリ貧に陥りやすいかもしれない。攻撃で回復する効果はそちらと同じ。ただし、攻撃だけで回復しようとするとそのまま被弾して力尽きてしまうことも多く、時には素直にアイテムに頼ることも重要。
劫血やられが大体発動するこの仕様に慣れた結果、むしろ通常のモンスターと戦う時に回復がおろそかになって死にかけるとかもよくある

防御面

攻撃力と同じく体力もこれまで以上に上昇。
MHW:I黒龍*2を大きく上回る個体もいると言えばその凄まじさが感じられるだろう。
怒り状態になると全身が赤黒く染まる「傀異凶化」という現象を起こし、攻撃もより苛烈となるが、同時に各部位に「傀異核」という赤く光る部分が出現。ここを集中攻撃して壊せば1000以上の大ダメージを与えることができるため、凄まじい体力とのバランスは取れている。ただ、先述のアオアシラのような直立したモンスター相手だと弱点が高く攻撃を当てにくいという難点もある。
ダウンさせることができれば「傀異鈍化」を起こし、次の傀異凶化が起きるまでモンスターの動きが遅くなるため攻撃の大チャンス。ただし、一定時間経つまでにダウンが取れなかった場合は大爆発+キュリア弾の回転による広範囲への大技「傀異バースト」が起き、喰らうと確定でダウンを取られる(≒気絶)ため、霧のようなエフェクトと共にモンスターに赤い光が収縮され始めたら離れる準備をしたい。自信がないなら気絶耐性Lv3を発動させるのも手。ガランゴルム紅蓮滾るバゼルギウスなど一部のモンスターは特定の攻撃と共に繰り出すこともある。

傀異討究クエスト

タイトルアップデート第1弾(Ver11.0)で追加された、MHR:Sのエンドコンテンツ要素となる新システム。
討伐対象のモンスター・フィールド・制限時間・ダウン可能回数・参加可能人数がランダム生成され、討伐対象のモンスターの部位破壊やキュリアの集った採集ポイントを調べて傀異討究クエストの手掛かりを発見することで新たなクエストに挑戦できるという、MHWorldの調査クエストに近い仕様となっているが、クエストを攻略して「傀異研究レベル」を上げることによってさらに上のレベルのクエストに挑戦できるようになるため、MH4/MH4Gのギルドクエストの要素も存分に含まれている。
レベルが上がると対象のモンスターが強くなることはもちろん、他のモンスターとの同時狩猟クエストも出現することがある。場合によってはヌシモンスターや古龍種、特殊個体との同時狩猟になることも。
これらの取り巻きモンスターもクエストレベルに合わせて体力や攻撃力が増大している。メル・ゼナ以外の取り巻きモンスターの攻撃では劫血やられにならないため、取り巻きの方が苦戦するという声も。
なお、傀異化個体だけの複数討伐クエストは発生しない。
熟練のプレイヤーの間では共通で氷属性を弱点に持ち、貫通弾でダメージを稼ぎやすいディアブロス(エスピナス)+紅蓮滾るバゼルギウスや同じように共通で火属性を弱点に持つ傀異克服オオナズチ+渾沌に呻くゴア・マガラ(イヴェルカーナ)の組み合わせが人気のようだ。
なお、Ver.11.0時点では傀異研究レベル上限は100であったが、タイトルアップデート第2弾(Ver.12.0)で120に、第3弾(Ver.13.0)で200に、第4弾(Ver.14.0)で220に、第5弾(Ver.15.0)で300に引き上げられている。

特別討究クエスト

Ver.15.0で追加された、傀異討究クエストの最奥。
レベル300の傀異討究クエストをクリアした際、クエスト受注者にのみ1クエストにつき1度だけ特別討究クエストが発生する。特別討究クエストが発生したクエストには赤いマークが付けられる。
レベル300の傀異討究クエストより更に強くなった個体が相手で、体力・攻撃力の大幅増はもちろん、傀異克服古龍以外もモーションの強化が取り入れられている。
特別討究クエストをクリアするとギルドカードの対象モンスターのアイコン左上にマークが付けられ、30種討伐すると偉烈バッジが、全種討伐すると称号が手に入る。
精気琥珀や討究コインなどの報酬面には特にテコ入れはないので、純粋に腕試しのためのクエストといった所。

特別討究クエストの受注回数に制限はなく、発生させた傀異討究クエストを削除すると特別討究クエストも連動して削除される。

見返り

傀異化個体を狩猟すると、特別な報酬として傀異化した素材を獲得可能。
ターゲット報酬で確実に数個入手できる他、確率で剥ぎ取りの際に通常の素材と一緒に獲得できる。
主に武器の最終強化や傀異錬成で複数個必要となるため、周回を繰り返して多数集めておきたい。
Ver15.0時点では骨・皮・竜骨・血・鱗・甲殻・爪・牙・凶骨・凶鱗・凶角・凶殻・凶爪・凶翼膜・凶血・凶牙の基本16種類に加えて傀異克服古龍からのみ獲得できる破傀の龍骨・龍血が存在し、傀異討究クエストではレベルが高いと上位の素材が獲得できる。
また、これらの素材に加えて以下のアイテムも獲得できる。
  • 討究コイン
ターゲット報酬で数枚獲得できるコイン。
茶屋付近にいるバハリに渡すことで天鱗などのレアな素材の交換に使えるが、いずれもかなりの鬼畜レート。
研究対象の傀異討究クエストをクリアでスタンプが10個貯まることで大量に貰えるため、手っ取り早く集めたいならばまずはそちらを攻略したい。
Ver.14.0からは研究対象のクエストをクリアするとスタンプが2個貯まるようになり、指定されたレベル以上であれば対象外のクエストでも1個貯まるようになった。
なお、交換によって累計3000コインを消費すると勲章が獲得できる。
コインはゼニーやポイントとは違い、アイテムなので9999個が上限となり、超過分はまったくの無駄になる。Ver.14.0以降は入手効率が大幅に改善され、ある程度こまめに使っていかないと溢れてしまうので気を付けたい。

  • 精気琥珀
こちらもターゲット報酬などで獲得可能。
後述の傀異錬成で使用する。
等級は鎧玉と同じ法則で命名されており、Ver.12.0までは無印・上・尖の3種類、Ver.13.0で堅と重をすっ飛ばしてが、Ver.15.0でが追加され、5種類の精気琥珀が存在する。

レベルが上がってくると下位の素材が入手しづらくなるという問題があったが、Ver12.0ではコインでの引換対象に下位の素材が追加され、Ver13.0ではクエストのレベルを自由に下げられるようになったことでこの問題は改善されている。

傀異錬成

傀異化素材および精気琥珀を使って行う装備の強化。いずれも強化を開始するには傀異化素材を使い「傀異順応」する必要がある。
詳細は以下の通り。

  • 武器
傀異化素材を使って行う強化。
素材を追加で消費することで攻撃力・会心率のアップや百竜装飾品スロットのレベルアップが可能。
各種強化内容にはコストがあり、初期状態では傀異スロットが3つなので複数積みたいのであればまずはスロットの解放を目指したい。
Ver15.0時点での最大スロット数は10。Ver.14.0以降は傀異スロット解放でも武器のパラメータが上昇するようになった。
MHFの天廊武器とどこか似ているが、一から性能を決めるあちらと違って既存のパラメータに上乗せ強化を行う形式のため、流石にインフレじみた上がり幅にまではならない。というかインフレさせる必要が無い

  • 防具
精気琥珀を使って行う強化。
強化を実施する度にランダムに防御や耐性・スキル・装飾品スロットが変化し、上がることもあれば下がることもあるため、各々が求める数値になるまで強化を繰り返すこととなる。……つまるところ、ガチャである。
費用と使用する素材の量が比較的優しいのが有情か。
以下、各種練成とその詳細となる。
名称 メリット デメリット コスト
通常型 理論値を狙える 試行回数と運が試される 普通
安定型 スキルも防御性能も削れず、スロットも増える 強い防具ほど使う意味がない 普通
スキル特化型 レアなスキルを狙いやすい 属性耐性が確定で削られ、スキルも削れやすい やや多い
スロット特化型 スロットとスキルを一気に狙える スキルと防御力が確定で削られる 多い
*3
+ 詳細な仕様
まず防具自体がレア度や作れる時期によってカテゴリ分けされており、そのカテゴリに応じたポイントを持っている。
このポイント内でスキルや防御性能、スロットの増加が行われるのだが、防御性能かスキルが削れた場合、その分だけ防具の持つポイントが増加する。
なので、スキルやスロットでより良い結果を望むのならば、防御性能を削ってスキルに回すというのが一般的。
ただし、削れが起こったところでいいスキルが必ず付くわけではないし、あまり重視されない防御力や耐性値にポイントを吸われることも珍しくないので、
理想を追い求めるとどこまでも天井知らずなシステムとなっている。
また、素の性能が強力な防具ほど持っているポイントは低いので、その分試行回数を増やさなければならない。

スキル特化とスロット特化はスキル削れがほぼ確定で起こるため、不要スキルがある防具でなら悪くはないが、
不要スキルのない防具でこの二つを回してしまうと本末転倒なため、素で強い防具ほど普通の練成で回すことになる。
また、サンブレイクにおける結論構成の一つである(激昂)龍気変換はステータスの属性耐性値を属性火力に変換するため、耐性値の削れもシビアに見なければならないが、
スキル特化型は耐性値が確定で削れるため忌避されがち。
さらに、この2つは確定デメリットが原因で普通の練成よりも理論値が低くなっているため、理論値を狙う場合は通常型一択となる。(詳細は複雑すぎるので外部サイトを見てね)
安定型は強い防具ほどスロット増加数が渋くなるため、傀異練成を始めたてならともかくある程度進むとまず使うことはない。

そして、この傀異練成には絶対に発現しないスキルが存在している。
計10種が存在するが、その中でも強力なのが狂化伏魔共鳴天衣無崩血氣覚醒の4つ。
いずれもMHR:Sにおいて最終装備と位置付けられるビルドに採用されうるスキルなので、意図的に外されたのだろう。
前者二つについては護石でなら狙えるため、傀異練成の代わりに傀異錬金の沼に沈められるが、まだマシである。
後者二つは防具でのみの装備となるため、必然的に構成が固定されてしまうが、それだけの価値はあるスキルとなっている。


主な傀異化モンスター

()に落とす素材の系統を記載する。
なお、決戦場フィールドでしか出現しない希少種2種の傀異化個体は出現しないが、クエストの目的地が当該フィールドの場合は取り巻きで出現することがある。

EX★1
EX★2
EX★3
EX★4
EX★5(Ver11.0~)
EX★6(Ver12.0~)
EX★7(Ver13.0〜)
EX★8(Ver14.0〜)
EX★9(Ver15.0〜)

追記・修正は傀異討究レベル220から更なる上限解放に備えられる方にお願いします。

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最終更新:2025年02月26日 03:28

*1 傀異討究クエストでは確率

*2 ソロ時で66,000

*3 ゲーム内ではただの傀異練成だが、区別しやすくするために便宜上通常型とする