登録日:2011/07/11 Mon 18:49:15
更新日:2025/02/01 Sat 08:59:09
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スタジオジブリとは、
東京都小金井市にある
日本のアニメーション制作会社。
【概要】
主に劇場で公開される長編アニメをメインとしているが、90年代中期より短編やCM作品など他方面の作品も制作している。
また一般のテレビアニメの下請けのようなこともやっている。
日本では最も知名度の高いアニメーション制作会社であり、制作作品も国民的知名度を持つものばかり。
それゆえ、普段アニメを見ない層も映画館に足を運ぶことが多い。
「
君の名は。」公開の2019年まで過去邦画の興行収入ベスト3はいずれもジブリアニメが占めていた程。
風の谷のナウシカを制作したトップクラフトを母体として、徳間書店の出資で設立された。
当初は各方面から制作に必要なスタッフを集めていたが、後に固定で雇い育成する方式に切り替えている。
長い制作期間やスポンサーの多さなどのアドバンテージはあるものの、作画のレベルも高い。
待遇面では出来高払いがほとんどとなるアニメ業界では異例となる月給制度を採用している。
東京・三鷹に様々な作品を展示する三鷹の森・ジブリ美術館も経営している。
日本テレビとの関わりが深く、同社制作アニメは全て「
金曜ロードショー」での独占放送となっているほか、新作公開時には同局のニュース・情報番組で特集が組まれ、2023年以降は日テレの子会社となった。
名前はイタリア語でサハラ砂漠に吹く熱風を意味し、直接の由来は宮崎駿のお気に入りの飛行機であるイタリアの双発爆撃・偵察機、カプロニ Ca.309 Ghibli。
ただしイタリア語での本来の発音はギブリが近い。
【特徴】
かつて宮崎映画は声優をメインに起用していたが、
現在のジブリと言えば、俳優や歌手やタレント、子役などといったいわゆる声優をメインとして活動してない芸能人がほとんどであり、プロの声優は1作に1人いれば十分多いレベルである。
海外版でも俳優を積極的に起用している。
無論アスベルや
ムスカ、草壁タツオ、モロ様、ニシンのパイの老婦人等、昔から俳優や歌手やタレントの起用はあったが現在ほどではない。
また
本名陽子や
岡村明美、
入野自由等、後に声優として有名になる人物のデビューor初代表作がジブリ作品のパターンもある。
この傾向の理由は諸説が様々あり、あくまで噂レベルのものが多く確実なものはないが、
一番は芸能人を起用することで興味半分の一般人を集める鈴木敏夫の宣伝戦略が強いと思われる。
また宮崎駿自身、元からあまり本業声優の起用に積極的でない上に、芸能人好きの鈴木や高畑の影響も強いと思われる。
さらにはラピュタを改めて見直した時は開始数秒で退室したらしく本人はあまり好んではないらしい。
良くも悪くも芸術家として評価されたのでまさに芸術家として自由にできたのが最近の作品ということなのだろう。
しかも、何故か演技が上手くない人物がメインキャラに配役される事が多く(逆に上手い人はチョイ役だったり)、アニヲタには批判されやすい点となっている。
また2000年代後半以降の作品についても「無駄に哲学的」「意味不明」「説教臭い」「キャラクターに感情移入できない」「ロリコン!」「ババコン!」など、純粋に作品としての質の低下やマンネリ化を指摘する意見もある。
ただし、これは作風や視聴者のニーズの変化などもあるため、一概に質の低下と言い切れない面もあるだろう。
この影響からか90年代の全盛期に比べ興行収入や観客動員数が落ちる作品も見られる。
単純に邦画歴代興行収入や観客動員数ランキングで見るだけでも、上位3位こそ「千と千尋」「ハウル」「
もののけ姫」であるものの、以後のポニョやアリエッティになるにつれ順位を落としている。
また70歳を超える宮崎駿の後継者が不足している点もよく指摘され、死後は某夢の国の如く版権管理団体としての活動だけになるのではないかと言われており、
実際、宮崎駿の息子で自身も映画監督をしている宮崎吾朗は「制作業ならまだしも自分が大会社になったスタジオジブリの経営まで継ぐのは難しい」という趣旨の主張をしており、これが前述の日テレ傘下になった理由とされる。
しかし多くの人々の思い出に残る作品を生み出してきた会社でもあるのも事実であり、テレビで放送されると大いに盛り上がっている。
【主なスタッフ】
言わずとしれたパヤオ。
数多くの作品で原作・脚本・監督を務めた。
独特の世界観やキャラクター、メカニックなどが持ち味。
一時
もののけ姫で引退を宣言するも、現在も精力的に活動中。
が、最新作「風立ちぬ」を最後に長編アニメからの引退を発表…と思いきやまたしても撤回。
スタジオジブリ内に保育園を作って子どもたちを慈しむ目で観察している。
ナウシカで巨神兵の作画を担当し後に「
新世紀エヴァンゲリオン」の監督を手掛ける
庵野秀明との交流が深く、庵野のお見合いの仲人を務めたりスクーターを贈ったりしており、「風立ちぬ」ではなんと庵野を主演声優に起用した。しかしエヴァに対しては否定的な評価を下している。
なお永年の盟友であり政治的な同志である鳥越俊太郎氏はロシアによるウクライナへの軍事侵攻に肯定的な発言を繰り返していることで知られるが、パヤオ自身はその件で発言はしていない。
肝心のロシアにおいて彼の作品は「退廃した西側文化の一つ」に指定されており、一般のロシア市民はジブリ映画を閲覧ができない状態である。
宮崎駿と同じく古くからアニメ畑で活動してきた人物。てか、パヤヲの東映動画時代の先輩でパヤヲの数少ない苦手とする人物。パヤヲをパシりに使えます。
「パヤヲ、チェリオ買ってこい」
そしてパクパク食べるのでパヤヲからは「パクさん」と呼ばれる。
どちらかと言うと日本を舞台にした人間ドラマが多い。
となりの山田くん以降目立った活動はないが、「かぐや姫の物語」で久々に監督を務めた。
2018年4月5日に肺がんで他界。
この時弔辞を務めたのが宮崎駿。涙で言葉を詰まらせながら55年間の思い出を語る姿が話題となった。
現代表取締役。
元は徳間書店の社員であり、アニメージュで連載されていた漫画版ナウシカの担当者でもあった。
それまで不調続きだった劇場アニメにおいて
魔女の宅急便を積極的に宣伝して興行的に成功させた。
おもひでぽろぽろ以降、現在までプロデューサーを担当している。
プロデューサーとして敏腕をふるいつつ、あのパヤオのケアを行い創作に向かわせるコミュ力を備えたさりげなくとんでもない人。
耳をすませばの監督。
宮崎、高畑両氏のお気に入りであり、後継者として期待されていたが、1998年に47歳の若さでこの世を去った。
パヤオの息子。
父親が偉大すぎて無理してる感があるかわいそうな人。ちなみに勤め先も辞めさせられた。
ゲド戦記の版権買いに行った時、偉大な親父に振り回される被害者としてゲド戦記の作者の息子と意気投合する辺り自分が判っている模様。
ゲド戦記は言わずとも知れた
黒歴史。実はジブリ作品の興行収入としては父を除けばトップなのだが、原作者もお怒りじゃ仕方ない。
だが、次作の「コクリコ坂から」では自身の持つ個性を上手く表現することが出来たようで、一定の評価を得た。
現在はジブリだけでなく、他社作品のアニメでも活躍中。
『
もののけ姫』以降の原画で活躍し、『
借りぐらしのアリエッティ』で監督デビュー。
鈴木P曰く、『千と千尋』のカオナシのモデルとのこと。
現在、独立してスタジオポノックを設立。『メアリと魔女の花』を製作した。
また彼ら以外にも「金田バース」でお馴染みの金田伊功、「この世界の片隅で」で脚光を浴びた片渕須直、本来「ハウルの動く城」で監督を務める為に東映から移籍予定だった細田守など著名人のクリエイターも多い。
【作品一覧】
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
※スタジオジブリ制作ではない
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
※同時上映:
火垂るの墓
原作:角野栄子 監督:宮崎駿
原作:岡本螢・刀根夕子 監督:高畑勲
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
原作:氷室冴子 監督:望月智充
※劇場アニメではなくテレビスペシャル
原作:高畑勲 監督:高畑勲
原作:柊あおい 監督:近藤喜文
※同時上映:On Your Mark
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
原作:いしいひさいち 監督:高畑勲
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
原作:柊あおい 監督:森田宏幸
※同時上映:ギブリーズ episode2
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 監督:宮崎駿
原作:アーシュラ・K・ル=グウィン 監督:宮崎吾朗
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
原作:メアリー・ノートン 監督:米林宏昌
原作:高橋千鶴・佐山哲郎 監督:宮崎吾朗
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
原作:ジョーン・G・ロビンソン 監督:米林宏昌
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 監督:宮崎吾朗
※初の3DCGアニメ。テレビスペシャルとして放映後、劇場版として公開
原作:宮崎駿 監督:宮崎駿
【余談】
ジブリの暗黙の了解として、続編は出さないらしい。
他のアニメ会社である、ディズニースタジオは続編をバンバン出しているが、ジブリはあくまで芸術作品として出すため、続編は出さないとのこと。
追記・修正よろしく。
- 異論がなかったので、リセットしました。 -- 名無しさん (2024-06-03 10:24:29)
最終更新:2025年02月01日 08:59