ジャマトライダー

登録日:2023/02/15 Wed 18:00:12
更新日:2024/12/28 Sat 18:29:03
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ジュラピラ……

ヘン……シン


JYA MA TO


ジャマトライダーとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』に登場する仮面ライダーである。


【概要】

11話の「迷宮脱出ゲーム」で突如登場した、ポーンジャマトが「ディスコアID」を装填したデザイアドライバーに「ジャマトバックル」をセットして変身する仮面ライダー
「仮面ライダー」の名こそ冠していないが、テレビ朝日の公式サイトでは仮面ライダーとジャマトの欄の両方に記載されている。

上半身に茨の鎧を纏ったような姿をしており、右目は鎧に隠されているようにも見える。
公式サイトの説明文ではライダーの使うレイズバックルも使用できることも示唆されていたが、25話でついにフィーバースロットバックルを使用した。

ジャマトがドライバーを使用し始めたことはゲームマスターのギロリにとっても不測の事態であり、アルキメデル曰く「奴らが勝手に学習している」とのことだが、実際には彼がジャマトの品種改良やデザイアドライバーの仕入れなどを行って誕生した存在であることが、後の描写からうかがえる。
また、変身アイテムの開発や調達にはジャマーガーデンのスポンサーであるベロバも少なからず噛んでいる可能性もある。


【戦闘能力】

戦闘では格闘の他、ジャマトバックルによって展開される伸縮自在の茨「ブロイアームズ」を伸ばして遠距離攻撃を行う。さらにはこれを手足に巻き付けて近接技の威力を上げたり、防御に転用したり出来る。

単純なカタログスペックの時点で大型レイズバックルを1つしか使用していない仮面ライダーを上回っており、パンチ力やキック力では負けている仮面ライダーパンクジャック モンスターフォームでさえ苦戦している。
小型バックルしか持っていない仮面ライダーにとってはマトモに攻撃を当てることさえ困難である。
エントリーフォームに至っては、特例中の特例を除き無理ゲーと言っても過言ではないだろう。
耐久力はラスボスよりは劣るため、ブーストバックルやフィーバースロットバックルなどを使えば互角に渡り合える。
また、戦闘力は登場する個体によってその都度バラバラであり、あっさり単騎撃破された者もいればライダー達が数人束になってようやく倒せた個体もいる。

しかし、厄介なことにたとえ変身したジャマトを撃破しても、ダメージが大きくなければ再生して復活する。
ジャマトライダーを再生不可能なまでに爆散させたところで、ドライバーとIDコアが残っている限り再び他のジャマトが取得して変身するため、戦闘中絶え間なく襲い掛かる脅威となっている。
ポジション的にはポーンジャマトとボス級ジャマトの間に位置する中ボス枠、といったところか。


【劇中での活躍】

謀略編

初登場は11話。2体のジャマトライダーが出現し、仮面ライダー達を襲撃する。
この時出現した個体は後のものと比べても明らかに強く、仮面ライダーケイロウを戦闘不能にするどころか仮面ライダーギーツ ビートブーストフォームの必殺技をまともに受けても平然と再生し、フィーバーブーストフォームの必殺技でさえ、本体は撃破できてもドライバーとバックルは破壊できなかった。
12話では1体がタイクーンナーゴバッファの連携攻撃に敗れ、もう1体はギーツとパンクジャックに敗北。ここでようやくドライバーとバックルが破壊された。

以降、他のミッションでもポーンジャマトに混ざって出現するようになる。

13話・14話の「イス取りゲーム」では、かくれんぼジャマトが奪った参加者達のドライバーを用いて変身。
全部で3体が登場し、それぞれギーツ コマンドキャノンフォーム、タイクーン レイジングフォーム、ナーゴ ビートフォームに撃破された。
なお、14話でタイクーンと交戦した個体はある人物の言葉を発していた。

15話に行われた最終戦「戦艦ゲーム」にも登場。この個体はタイクーンとナーゴを2人纏めて圧倒しており、ただでさえギーツ不在で攻略が困難なゲームの難易度をさらに引き上げている。
しかし結局ギーツには敵わず、他のジャマト諸共レイジングフォームに倒された。

乖離編

18話ではアルキメデルの命令で、ジャマーガーデンから脱出しようとする道長を連れ戻すべく複数体が登場。
その内1体はエントリーフォームのバッファを終始圧倒していたものの、何とか上を取ったバッファに力づくで押さえつけられて、何度もパンチを叩き込まれて爆散するというあんまりな最期を遂げる。
残った個体もジャマトフォームに変身したバッファに葬られた。

また、同時期に行われていた「ジャマーボール」にもジャマトチームの一員として参戦。息の合った連携でライダーチームを翻弄する。
最終的な生死は描かれていないが、ルークジャマト同様敗北と同時に消滅したと思われる。

慟哭編

25話から始まったジャマトグランプリでは、2体のジャマトライダーが参加者としてエントリー。この際にベロバからフィーバースロットバックルが贈られている。
1回戦「かみなりジャマト祭り」ではそれを使い、ブーストジャマトフォームとモンスタージャマトフォームにそれぞれ変身。これには景和も「引き強過ぎでしょ!」と慄いていた。お前が言うな

この2個体はベロバが起こしたジャマーガーデンの破壊から生存しているためか、ここ最近のジャマトライダーの中では特に強さを見せつけている。

しかし、レーザーブーストフォームに変身したギーツには敵わず、2回戦「戦国ゲーム」で2体とも葬られ退場した。

これ以降のエピソードにおいては、ポーンジャマトと共に戦闘員ポジションとして駆り出されるようになる。


【登場フォーム】

レイズバックル単体使用形態

ジャマトフォーム



JYA MA TO

ジャマトバックルをデザイアドライバーの左側に装填して変身した形態。ジャマトライダーの基本フォームに相当する。
なお、テレビ朝日の公式サイトには「ジャマトライダー」と呼称されているが、ここでは便宜上ジャマトフォームと記載する。

腕部や脚部などはエントリーフォームと同様の機能だが、特筆すべきは胸部装甲「エングレスチェスター」。これは植物を超活性化させる機能を備えており、ジャマトのポテンシャルを大きく引き出すほか、全身からブロイアームズを生やす能力を付与する。

頭部のジャマトライダーヘッドには、他のジャマトライダーと情報を並列化・共有できるアンテナ「バドセンソリー」や、視覚で得た情報を有機的に統合し、最適化する役割を持つ緑色の複眼「レギュームアイ」などの機能が備わっている。
なお、デザグラ参加者の仮面ライダーと異なり上半身に武装が装備されるが、これはジャマトバックルの特性に由来している模様。

  • ジャジャジャストライク

JYAJYAJYA STRIKE

ジャマトバックルを一度押し込んで発動する。腕か脚に茨の生えた蔓を巻きつけて、強力なパンチかキックを放つ。
パワーだけなら(登場時点では)全ライダー最強のスペックのフィーバーブーストフォームと相殺するほどの威力をもち、11話・12話ではケイロウやパンクジャックを圧倒している。
地面に足を踏みつけて、巨大な茨の蔓を伸ばして攻撃することもある。


デュアルオン形態

ブーストジャマトフォーム


SET FEVER


GOLDEN FEVER

JACK POT HIT GOLDEN FEVER

デザイアドライバーにジャマトバックルとフィーバースロットバックルを装填し、フィーバースロットバックルで「???」の絵柄を出して変身した形態。
上半身がブーストフォームの装甲に変化しており、胸部装甲「レッドゾーンチェスター」によるブーストタイムの発動が可能になっている。また、腕部装甲「ブーストパンチャー」で速度を乗せたパンチを繰り出せる。
ジャマトフォーム時にあったエングレスチェスターは完全にオミットされているが、ブロイアームズは引き続き使用できる。
また、デザグラ参加者のライダーと異なり、頭部はジャマトライダーヘッドのまま変化がない。

25話で、ベロバから贈られたフィーバースロットバックルで1体が変身。
仮面ライダーナーゴの必殺技を受けて宙に吹っ飛ばされたものの、逆にブーストパンチャーで加速して上空からパンチを食らわせるという離れ業を披露。今まで以上の戦闘力で圧倒した。

  • ゴールデンフィーバービクトリー

GOLDEN FEVER VICTORY

フィーバースロットバックルのゴールデンレバーを引いて発動。
劇中未使用。


モンスタージャマトフォーム


SET FEVER


MONSTER

HIT MONSTER

デザイアドライバーにジャマトバックルとフィーバースロットバックルを装填し、フィーバースロットバックルでモンスターの絵柄を出して変身した形態。
上半身がモンスターフォームの装甲に変化しており、手部装甲「モンスターグローブ」から放つ超パワーの打撃技を特徴とする。こちらもブーストジャマトフォームと同様、ブロイアームズが使用できる。
25話で、1体がフィーバースロットバックルを使って変身。ビショップジャマトやルークジャマトと連携し、タイクーンを翻弄した。


SET UPGRADE

REMOTE CONTROL MONSTER

27話ではヒュプノレイを装着した個体が登場。ベロバが変身した仮面ライダーグレア2によって、モンスターバックルを強制武装させられた。

◇必殺技
  • モンスターストライク

MONSTER STRIKE

モンスターバックルのラウトクラップメットを2回押し込んで発動。
27話で使用。グレア2らとともに、巨大化したモンスターグローブの2連撃を仮面ライダージーンへ叩き込んだ。
DX玩具では『HIPER MONSTER VICTORY』の音声が流れる為再現不可。

  • ゴールデンフィーバービクトリー

GOLDEN FEVER VICTORY

フィーバースロットバックルのゴールデンレバーを引いて発動。
劇中未使用。


マグナムジャマトフォーム


SET UPGRADE

REMOTE CONTROL MAGNUM

それぞれデザイアドライバーの右側にマグナムバックル、左側にジャマトバックルを装填して変身した形態。
ハンドガンとライフルの2モードに変形する拡張武装「マグナムシューター40X」と前腕部小銃「アーマードガン」による射撃戦特化のフォームで、胸部装甲「マグナムチェスター」はデータベースを元に射撃に必要な弾道計算を行う。

27話で、グレア2にヒュプノレイを装着された個体が強制武装させられて変身。モンスタージャマトフォームの個体やグレア2とともに、仮面ライダージーンを撃破した。

◇必殺技
  • マグナムストライク

MAGNUM STRIKE

マグナムバックルのリボルバーを回転後、トリガーを引いて発動。
劇中未使用。

  • マグナムタクティカルブラスト

MAGNUM

MAGNUM TACTICAL BLAST

マグナムシューター40Xにマグナムバックルを装填して放つ必殺技。
27話にて、ハンドガンモードで使用。仮面ライダージーンに向けて巨大な弾丸を高速連射した。

スペック表

形態 身長(cm) 体重(kg) パンチ力(t) キック力(t) ジャンプ力(m/ひと跳び) 走力(秒/100m)
ジャマトフォーム 211.4 66.7 2.8 7.0 13.5 7.5
ブーストジャマトフォーム 73.2 22.4 56.0 108.0 2.6
モンスタージャマトフォーム 77.5 9.8 21.0 14.0 7.2
マグナムジャマトフォーム 70.9 3.4 8.3 16.1 7.0


【余談】

  • 従来のシリーズでも怪人が変身する仮面ライダー、及び疑似ライダーは存在したが、ジャマトライダーのように戦闘員ポジションが変身するものは非常に珍しい。

  • ジャマトフォームのリボルブオン形態は、TV本編を始めとする各種映像媒体のいずれも未登場である。ジャマトライダーのリボルブチェンジフィギュアも未発売であるため、リボルブオン形態になる事が不可なのか、ただ登場していないだけなのかは不明。*1




追記・修正は生身でジャマトバックルを使ってからお願いします。

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最終更新:2024年12月28日 18:29

*1 同様にフィーバージャマトフォームが存在するかも不明。