登録日:2023/04/30 Sun 22:55:10
更新日:2025/05/04 Sun 14:30:30NEW!
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WARNING!!
デザイアグランプリには欠かせない存在がいる。フフッ……
……それはジャマトよ。
本来ジャマトは、デザイアグランプリの敵役として作られた存在です。
あくまでもゲームの『駒』としてデザインされてきました。
開発担当者の溢れる愛情を受け育ったジャマトは、やがて奇跡の進化を遂げました。
人間を栄養分として利用し、言葉や教養、自由と尊厳を手に入れ、人類との生存競争に立ち向かえるようになったのです。
もうジャマトは、デザイアグランプリでやられるだけの敵役ではありません。
これからは、ジャマトの世界が始まるのです。
その名も……
運営ナレーション:渡部紗弓
【概要】
24話ラストにて
ジャマト陣営のスポンサー・
ベロバが一方的に開催を宣言した、
デザイアグランプリ(以下「デザグラ」)に代わる新たなゲーム。
25話~32話の慟哭編で展開された。
大会の目的は、世界を作り変える力を持つ『創世の女神』を手中に収めるため、女神へアクセスする鍵たるヴィジョンドライバーを奪う事。
デザイアグランプリとはライダーとジャマトの立場が逆転しており、ジャマトが
ゲームプレイヤー、
仮面ライダーギーツ達
仮面ライダーは
敵キャラ、
そしてヴィジョンドライバーを持つデザグラのゲームプロデューサー・
ニラムは
ラスボスの扱い。
肉体がジャマト化しつつある
吾妻道長/仮面ライダーバッファはジャマト側のプレイヤーとして参加している。
ゲームマスターを務めるのはベロバで、ゲームの管理運営には
チラミから奪取したもう一つのヴィジョンドライバーが用いられている。
後述のルールやミッションを見れば分かるように、その内容は
彼女の趣向が反映された悪趣味極まりない代物。
本家本元のデザグラと同じく複数のミッションで構成される勝ち抜け戦で、最終戦までにスコアが最も高かったジャマトは
「ジャマ神」の称号を与えられ、女神の力で不幸な世界を叶えられる。
スコアの獲得条件は
人間の大切なものを壊す事。具体的には健康が200pt、
夢が300pt、家が500pt、
人生が1000pt、そして討伐対象となる仮面ライダーが10000pt。
罪の無い人々が大切なものを失い、その不幸が得点へダイレクトに反映される……これだけでもジャマトグランプリというゲームの悪辣さがうかがい知れるだろう。
しかもデザグラと異なり、ゲーム終了後に
被害を受けた器物や人命が元に戻る様子もない。
シークレットミッションが設定できたり、
オーディエンスが視聴したりといった要素はデザグラと同じだが、サポーターがゲームに直接関与する事は禁じられており、破るとペナルティとして武力行使がされる。
また、あくまで一番の目的はヴィジョンドライバー奪取であるためか、仮に
ミッションが未達成でも生き残ったジャマトは脱落せず次のミッションに挑める他、内容もジャマト陣営とライダー陣営が勝敗を競ったり、ニラムを表に誘き寄せようとするものが多い。
ところで、ドライバーが目的ならわざわざゲーム形式にする必要はない。にもかかわらずベロバがジャマトグランプリを始めたのは、彼女自身の趣味に加えてデザグラへの宣戦布告の意味合いもある。
当然、浮世英寿達やデザグラ運営が黙っているわけもなく、ベロバからヴィジョンドライバーを奪還し、世界を守ると同時に大会を存続させるべく受けて立つことになる。
だが、ジャマトグランプリを通じて運営が隠していた秘密が次々と明かされていった上、一般社会にジャマトやデザグラの存在を隠蔽するのも困難になっていく。
そのため、ニラムはヴィジョンドライバーを奪還次第、この時代でのデザグラの強制終了『グランドエンド』を検討していた。
もし本当に終了すれば、この時代で生きる全ての人々(
鞍馬光聖達現代のスポンサーも含む)はデザグラに関する記憶を一切忘れる事になる。
【JGPルール】
- ジャマトグランプリは、ジャマトが理想の世界を叶えるため、人類と戦うゲームである。(24話)
- 最後まで勝ち残り スコアが一番高いジャマトはジャマ神となり 不幸な世界を叶えられる。(25話)
- ジャマトグランプリにペナルティは存在しない。協力・妨害・裏切りなど、あらゆる行為が認められている。(26話)
- サポーターがゲームに直接関与してはならない。(27話)
- ヴィジョンドライバーを二つ揃えれば、世界を作り変える女神の力が行使可能となる。(28話)
- 人間を不幸にさせるためなら あらゆる手段が認められている。(29話)
- ヴィジョンドライバーには、運営に関わる あらゆる記憶が保存されている。(30話)
- 犠牲者の幸せは 理想の世界を作り変える力に運用される。(31話)
- 最後まで生き残ったジャマトはジャマ神となり 理想の世界を叶えられる。(32話)
【ミッション】
●25話・26話
○かみなりジャマト祭り
祭りを開いて5つの巨大な櫓を完成させ、
雷を落として町を滅ぼすミッション。
櫓は太鼓の音色によって生長し、第1ターンでは寺で準備されていた町のお祭りが破壊され、第2ターンから本格的に櫓が出現し始めた。
町の滅亡を阻止するには、全ての櫓が完成する前に破壊しなければならない。
「祭り」と聞いて少し前に終わったかつての30分後が恋しくなった視聴者が多発したとも
櫓を仮面ライダーギーツに全て壊され、町の破壊は防がれる。
ミッション途中、ジーンが仮面ライダージーンとして乱入。
ナイトジャマトがギーツ ブーストフォームマークⅡに敗れて退場。
●27話・28話
○戦国ゲーム
登場ライダー:仮面ライダーギーツ、仮面ライダータイクーン、仮面ライダーナーゴ、仮面ライダージーン
ライダー軍とジャマト軍が互いの陣地に攻め込み、大将を討ち取って家宝のヴィジョンドライバーを手に入れるミッション。
舞台はヴィジョンドライバーが作り出した戦国時代風のステージで、英寿達やポーンジャマトの衣装も和風なものに変化する。
ちなみに英寿は浪士、桜井景和は
忍者、鞍馬祢音は女剣士、大将のニラムは鎧武者。
ニラム役の北村諒氏が刀剣男士経験者ということもあってか、クッソ強い。
最初はジャマト側がライダー側へ、次はライダー側がジャマト側へ攻め込み、ヴィジョンドライバーの奪取を目指す。
ジャマト軍、ライダー軍、共にヴィジョンドライバー入手ならず。
ゲームに乱入した仮面ライダージーンが、ベロバが変身した仮面ライダーグレア2、
ジャマトライダー2体からペナルティを受ける。
ジャマトライダー2体、グレア2に
洗脳。その後仮面ライダーギーツ レーザーブーストフォームに敗れて退場。
●29話・30話
○闘牛ゲーム
ジャマトと仮面ライダーが1対1で決闘を行うミッション。最後まで立っていた方が勝者となり、負け越した方のチームは全員脱落する。
ライダーはマタドールジャマトに導かれ、屋内に設けられたリングまで案内される。ライダー1人が入場すると他のライダーは試合終了まで入れない。
また、試合はカメラを通じてではあるが、現実の闘牛よろしく多数のオーディエンスが観戦しており、オーディエンスはいつでも入場可能。
会場にはかなりの歓声が響き渡っているあたり、ジャマトグランプリを楽しんでいる観客も相当な数が存在している模様。
試合は全部で3つ。第1ラウンドは
ルークジャマトvsタイクーン、第2ラウンドは
ビショップジャマトvsナーゴ、第3ラウンドはバッファvsギーツの戦いが予定されていた。
考案者はベロバではなく道長だが、一般人や市街地に被害が出ないような設定にしているあたりに律儀さが垣間見える。
第1ラウンド:勝者…ルークジャマト 敗者…仮面ライダータイクーン(檻に閉じ込められる)
第2ラウンド:勝者…仮面ライダーギーツ(ナーゴの代理として出場) 敗者…ビショップジャマト(退場)
第3ラウンド:仮面ライダーバッファが出場辞退し、古代魚ジャマトが出場。仮面ライダーナーゴが仮面ライダーキューンと共闘する。ナーゴと古代魚ジャマトがほぼ同時に倒れたため、引き分けとなる。
両陣営、1勝1敗1分けで引き分け。
試合終了後、タイクーン解放。ナーゴ戦線離脱。
●31話・32話
○天国と地獄ゲーム
登場ライダー:仮面ライダーギーツ、仮面ライダータイクーン、仮面ライダージーン、仮面ライダーゲイザー
空中に浮かび上がった街を舞台に、巨大な邪神(CV:渡辺美佐)の審判から最後まで生き延びるジャマトグランプリの最終戦。
今までのミッションとは異なり、参加者は仮面ライダーとジャマーエリア内の人間全員。
その結果、劇中で初めて一般人がゲーム参加者にされる事態となってしまった。
人々は色付きの円陣の上に立つ事でジャマトの攻撃を防げるが、邪神が定めた色の円陣は
落とし穴へ変わり、落ちた者は泡となって
消滅してしまう。
そしてその泡は邪神の手に浮かぶ3つの光球に蓄積され、生存者は次の試練に挑戦出来る。
ベロバ曰く
「最後まで生き残った人だけに『幸せになる権利』が与えられる」とのことだが……
穴に変わる円陣は邪神の審判が告げられる瞬間まで分からず、落ちてしまうと自力での生還はほぼ不可能。要するに攻略法もへったくれもない純度100%の運ゲー。
審判が終わるとジャマトは撤収するが、エリアはジャマーウォールで囲われているため脱出はできず、次の審判が近づくとまたジャマトがやって来る。
円の周りでは多数の天使ジャマトが見張っている以上、彼らへの対抗手段を持たない一般人は正しい色の円を選ぶ以外に生存手段はない。
ただし、落ちる寸前に他人が乗っている円陣に移れば回避する事は可能。たとえその上にいた別の誰かを穴に突き落としたとしても。
ルークジャマト、仮面ライダータイクーンに落とされ消滅。
仮面ライダータイクーン、仮面ライダーギーツ、仮面ライダーゲイザーの3名、仮面ライダーバッファに落とされ消滅。
また、他にも数え切れない量の人々が穴に落ち、消滅している。
このミッションが開幕した31話にて、英寿と景和は
五十鈴大智から創世の女神の残酷な真実を知った。
まず、女神の正体はデザグラの元ナビゲーターにして最初の『浮世英寿』の母・
ミツメが変化させられたものだという事。
そして、創世の女神が世界を作り変える力の根源は
人々の幸せそのものである事。
ケケラによれば、
『ギーツ』の世界において全体の幸せの総量は決まっており、誰かが幸せになれば誰かが不幸になるのだという。
デザグラはその仕組みを利用し、ゲームの過程で犠牲になった
大勢の一般人や参加者の失われた幸せを根こそぎ集め、それをただ一人の勝者=
デザ神の願いに還元する事で理想の世界を叶えていたのだ。
それを踏まえると、このミッションで多数の一般人が強制参加させられたのは、彼らの命を奪ってジャマ神の理想を叶えるためのエネルギー=幸せを集める事が目的だった事がうかがえる。
それを裏付けるかのように、最後の試練では
「黒色の円以外は全てハズレ」という明らかに
参加者を皆殺しにするための審判が下り、劇中で確認可能な生存者は
桜井沙羅と幼い少年の
2人のみというあまりに悲惨な結末を迎えた。
もう一つ、この最終戦は最初からギーツとゲイザーの同士討ちを狙って始められたものだった。
圧倒的な戦闘力と頭脳を持ちながら、新たな力を次々と得ているギーツに真っ向勝負を挑んだところでまず勝ち目は薄く、ジャマト側の最大戦力たるバッファですら未だに完全勝利はしていない。
だが、ミツメの正体が女神だという事を英寿が知れば、運営の中枢たるニラムと相反するのは十分起こりうる話。大智が英寿に女神の真実を告げたのも計画の一部だったのだ。
その思惑通り、英寿は道長から一時的にヴィジョンドライバーを奪還した後、ミツメの真意を確かめるべく創世の女神に会う。
物言わぬ石像でありながら激しく慟哭する様を見て、ミツメは運営に利用されている事を確信し、この時代からの撤収を目論むニラムと対立するという展開となった。
さすがに道長がヴィジョンドライバーを奪われる事は想定していなかっただろうが、事はベロバ達の思い通りに進んだ。
後は交戦している2人の隙を狙い、まとめて地獄へ落とすだけ。遂に2つのヴィジョンドライバーを手に入れた道長はジャマ神となった。
そして叶えられた理想は『全ての仮面ライダーをぶっ潰す力』。
泡になった人々の塊は弾けて消え、世界を再構築する力へ変わる。
再生した世界では、ジャマトグランプリで退場したジャマト達が蘇っていた。
だがニラムも、景和も、英寿も、幸せを奪われた人々も帰って来る事はなかった。
【出場者】
古代魚ジャマトを除く5体のジャマトは、いずれもジャマーガーデンの崩壊から生き残った個体である。
また、これら以外にも多数のポーンジャマトが出現しているが、参加者の資格があるかは不明。あるいは運営スタッフに相当するものと思われる。
ジャマ神:吾妻道長
最終戦退場:ルークジャマト
3回戦退場:ビショップジャマト
2回戦退場:ポーンジャマト/ジャマトライダー(2体)
1回戦退場:ナイトジャマト
なお、退場したジャマトは最終戦後に全員復活している。
敵キャラクター
【関係者】
ジャマグラのゲームマスターにして、人の不幸に愉悦を感じる
ロリババア卑劣な女。
ジャマト達が大会を通じて人々を恐怖に陥れる様子にご満悦のようで、回を追うごとに推しの道長に対する感情が膨らんでいっている。
非道さにも磨きがかかっており、29話で祢音を傷つけた際には
普段感情を表に出さない英寿でさえ激怒した。
愛情と創意工夫に満ちたジャマトを育成する男。
ベロバがジャマーガーデンを破壊したために多くのジャマト達を失ったが、めげずに栽培を続けつつ生き残ったジャマトの活躍を見守っている。
スポンサーのベロバには頭が上がらないが、ジャマーガーデン壊滅の一件を始めとする横暴や、ライダーの道長に入れ込む彼女に不満を募らせていき、最終的には……
仮面ライダー……ひいてはデザグラの全てに恨みを抱く男。
ジャマトバックルの影響で人間であるにもかかわらずジャマトになりかけているため、ベロバからジャマトグランプリの参加権を与えられた。
今まで以上に打倒ギーツの執念に燃え盛っており、ジャマトグランプリが始まって以降はほぼ毎回ギーツに勝負を挑んでいる。
デザグラ乖離編の参加者で、後にベロバが参謀としてスカウトした青年。
ナッジスパロウのIDコアがあるため変身はできるものの、道長と違い完全に人間のため参加権はない。
というか他の3人に比べて慟哭編では目立った活躍が少なく、結局一度も変身せずに高みの見物でゲームの様子を窺っており、一部の視聴者からネタにされていた。
変身描写がなかった理由についてメタ的な話になるが、
「ナッジスパロウのスーツアクターを務める蔦宗正人氏が同時期放送開始の『王様戦隊キングオージャー』にてカメジム・ウンカのスーツアクターを担当しているためではないか」と一部で推察されている。
【余談】
- 物語の折り返しも過ぎたタイミングでライバルキャラが一人勝ちし、メインライダーのうち2人が表から消えるという衝撃的な展開を迎えた『ギーツ』だが、果たしてこの先どのような展開が待ち受けているのか……
無駄よ。ジャマトが天下統一を果たし、このWikiの全てを追記・修正するんだから。
ジャマトグランプリ ルール
最後まで生き残ったジャマトは
ジャマ神となり
理想の世界を叶えられる。
これは全ての
仮面ライダーを倒すゲームである
始めよう……
世界の運命を賭けた、ゲームを……
- JGP最終戦で生き残った一般人2名に願いを叶える権利が与えられないあたり、参加者という名の生贄で出来レース。競争だけはガチだったDGPよりも悪辣。 -- 名無しさん (2023-05-01 20:54:31)
- ↑しかもバッファは最後2つのゲームにろくに参加してないしね -- 名無しさん (2023-05-02 13:04:35)
- ↑2 なんかもう流石ベロバって感じだわ. -- 名無しさん (2023-05-02 20:25:47)
最終更新:2025年05月04日 14:30