ローラン(ウルトラ怪獣)

登録日:2023/03/15 Wed 17:49:20
更新日:2025/02/21 Fri 21:18:39
所要時間:約 4 分で読めます





このまま帰るのは、忍びないんです…



ローランとは、特撮作品『ウルトラマンレオ』第30話「日本名作民話シリーズ 怪獣の恩返し」に登場する怪獣である。


【データ】

別名:宇宙鶴
身長:1.6m~52m
体重:80kg~22000t
出身:宇宙
演(人間態):桜井浩子
飛行速度:マッハ8


【概要】

宇宙で一番美しいと言われる宇宙怪獣。
ピンク色のからだには白い羽を生やした姿は正に美しいが顔立ちは自体はオーソドックスな怪獣顔なので美しいか?とツッコミたくなりそうだが怪獣基準では美しいのだろう。多分

大人しく心優しい性格で、人間に変身できるほど知能も高い。*1レオではよくあること

その羽からは風車を制作でき、それを自転車に取り付けると速度が増すという効果がある。
この風車は武器としても使えるが、設定ではローランの羽には毒が仕込まれているかららしい。そんなもん子供達に配って大丈夫なのだろうか

また劇中未使用だが足の爪を活かしたキックも得意技らしい。


【関連キャラクター】

ご存知レオの始まりの敵で、彼の故郷の仇。
第2話で逃走して以来行方知れずだったが、約半年ぶりに登場。ただし、その時の個体と同一かは不明。

美しいローランに想いを寄せており、結婚しようと彼女を突け狙う宇宙人と怪獣が結婚出来るのかとか、星を滅ぼそうとした奴にしては悪事のスケールが小さくなったとか突っ込んではいけない
今回はマスクがフルフェイスになっている他、新たに腕からトゲミサイルを放つ技が追加された。

  • 大熊シンジ
演:黒部進
自転車屋を営む男性。ケンジという息子がいる。
「弱きを助け強きを挫く」がモットーの優しい性格。一度息子を見捨てて逃げようとしたけど
ちなみにケンジはおおとりゲンが務めるスポーツセンターにも通っている。


【活躍】

マグマ星人に求婚を迫られるローランだったが、マグマ星人の悪行を知ってか彼女はマグマ星人が大嫌いだった。そりゃそうだ
ローランは地球まで逃げてきたものの、しつこく追ってくるマグマ星人

丁度マッキー3号に乗りパトロール中のゲンが彼女を発見。マグマ星人を追い払う。
だがマグマ星人の攻撃を足に受けたローランは山中に身を隠す。

そこに自転車でハイキングに来ていた大熊親子と遭遇。2人は最初逃げようとしていたが、ローランの何かを頼む仕草を見て足を負傷していることに気付く。
途中駆け付けたゲンと共に足に刺さったトゲを抜くと元気になり飛び去って行くが、シンジが怪我をして店を閉めざるを得なくなってしまう。

その後、ローランは星村という女性に変身して大熊家を訪れ、押しかけ気味に従業員として働く。
ゲンには当然正体を見破られたが、あの親子に恩返しがしたいと言って他言無用をお願いする。

その後は夜な夜な自分の羽で風車を作り、それを子供達に配っていった。
だがその風車をローランのものだと見抜いたマグマ星人に子供達が襲われ、ローランは宇宙へ帰ることになる。
最後に大熊親子に別れを告げ、ゲンに風車を渡して去って行こうとする。



さようなら…お元気で。



だがそこに再度マグマ星人が襲来。自分の思い通りにならないローランを殺そうとする
だがそこへウルトラマンレオが登場。数々の特訓を経て強くなっていたレオと双子怪獣頼りだったマグマ星人とは力の差は歴然。
レオの猛攻を受け、最後はレオの投げた風車が胸に突き刺さって消滅するのだった。

そして、ローランは改めて大熊親子に見送られて宇宙へ帰っていくのだった。

その後彼女が残した風車は子供達の手に渡り、ゲンも故郷の仇が討てて笑顔になるのだった。


【他作品での活躍】

連載第54話にて登場。求婚されていた原作とは対照的に合コン好きなキャラとなっており、ゼットンを落とそうとしていた。
その後ちょくちょく登場している。

KADOKAWA版にて、まめっち氏のデザインで擬人化。原点で美しいとされるだけあり金髪の美少女となっている。
頭には鶴をイメージした帽子を被り、両腕にも羽毛が生え、足にはハイヒールを履いている。
更に服装はまた羽毛の生えたハイレグ状のものであり露出度が高い。手には風車を持っている。そりゃマグマ星人も結婚したくなるわ

漫画『ギャラクシー☆デイズ』ではマグマ星人イメージ内での登場だったが、最終回にて本人が登場。
マグマ星人とは一応友達だが、マグマ星人からは100件もメールを送られて文句を言っていた。

アニメ版と地続きの世界観を舞台にした小説版『始まりの物語』では星江カナという14歳の少女が怪獣娘に覚醒した存在として登場。
元々大人しい性格だったが故に怪獣娘に覚醒して以降は戸惑ってしまっていたが、GIRLSの尽力により自信をつけ、モデルを経てアイドルデビューを果たすまでに精神的に成長した。


【余談】

  • デザインは木目憲悟が担当。
    決定稿では「宇宙で一番美しい」という作中設定に違わず美麗さを意識したデザインで描かれているが、実際の着ぐるみでは顔がワニみたいな造形にされていたりと大分印象が異なる物となってしまっている。

  • ローランの人間態を演じた桜井女史は言わずもがな『ウルトラマン』にてフジ・アキコ隊員としてレギュラー出演していた*2
    彼女と交流を持つ自転車屋のシンジを演じる黒部氏は同作で主役であるハヤタ・シンを演じており、ファンとしては初代の主人公とヒロインの再共演という嬉しいサプライズとなった。
    この少々マニアックな設定を踏まえたのか、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では別世界のハヤタ夫妻は自転車屋を営んでいる。

  • ちなみに桜井氏は自身のTwitterで「出演オファーを頂いた時、[怪獣と言っても鶴だから、スラーッとした素敵な怪獣だよ]と言われた。が、放送を見て驚いた。 ん?何処が?」(2021年12月24日)と述べている。

  • ウルトラQ」の1/8人間、「ウルトラマン」での巨大フジ隊員、そしてローランと桜井氏はウルトラシリーズ通して3種類の人ならざる姿を演じることとなった。

  • 新ウルトラマン列伝』48話「ウルトラフロンティア!ダークネスラッシュ!?」では、大怪獣ラッシュ特集においてマグナが紹介された際マグマ星人の話としてこのエピソードがピックアップされたのだが、ウルトラマン嫌いのダークネスファイブからもグロッケン「モテない男」「サイッテー」、ヴィラニアス「どこまで見下げ果てたヤツなんだ」とマグマ星人が酷評されて、ローランとウルトラマンレオが応援された。


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最終更新:2025年02月21日 21:18

*1 影は怪獣のままなので、障子越しだと正体が露見してしまう

*2 前作『ウルトラQ』でも江戸川由利子役でレギュラー出演している