プロスぺラ・マーキュリー

登録日:2023/03/23 Thu 10:51:00
更新日:2024/04/09 Tue 13:44:33
所要時間:約 10 分で読めます


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CEO ※日曜夕方17時です。 やべーやつ やべー母親 エアリアル エルノラ・サマヤ ガンダム・エアリアル ガンダム仮面キャラ クワイエット・ゼロ コメント欄ログ化項目 シン・セー開発公社 プロスペラ・マーキュリー ヘッドギア マッチポンプ ママ ラスボス候補 レスバ強者 主人公の母親 仮面 仮面の人 仮面枠 冷酷 哀しき悪役 復讐鬼 愛という名の狂気 教えて能登先生!! 機動戦士ガンダム 水星の魔女 母親 毒親 毒親←歪んだ愛情(愛憎)の裏返し 水星 水星の魔女 水星の魔女(真) 煽り屋 狂人 狡猾 目隠しボクシング 結構暗い過去持ち 義手 能登こわいよ能登 能登先生 能登麻美子 能登麻美子の本気 謎多き女 逃げたらひとつ、進めばふたつ 逃げたらひとつ、進めばふたつ←それしか言えんのか、この魔女ゥ! 闇堕ち 鬼姑 魔女


お母さん、スレッタを魔女に育てた覚えはないんだけどな~
もちろん昔の事件もガンダムのことも知ってる。
でも、スレッタとエアリアルは違うわ。私の可愛い娘だもの。お母さんが保証する。



プロスぺラ・マーキュリーとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の主人公であるスレッタ・マーキュリーの母である。
また『ガンダム』シリーズでは恒例の仮面枠だが、女性がこの枠を務める作品は珍しい。え?1stのキシリアもそうじゃないかって?
そして変な仮面被ってる母親……


主な搭乗機体:ガンダム・エアリアル



☿概要


水星に本社を置く、シン・セー開発公社のCEO。
ガンダム・エアリアルの開発責任者で、スレッタの母親。
身体補助のため、ヘッドギアを常に被っている。
~『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 公式サイト CHARACTERより引用~

プロフィールは上記の通りで、娘のスレッタをエアリアルと共にアスティカシア高等専門学園に入学させた。
『ゆりかごの星』を見るに以前は水星に住んでいたようだが、本編時点ではラグランジュ1に赴任しており、スレッタらとも対面する場面は序盤から多い。*1
本編でシャディクの口から明かされた一般的な情報は「水星開拓団出身で、現地で結婚。スレッタを出産後、事故で半身を損傷した」のみ。
またスレッタから父親、つまり彼女の夫はスレッタが幼少の頃に事故で亡くなっていると言われている。

シン・セー社は開発困難な水星*2という辺境に本社があるので、ベネリットグループ内で注目されていない末端企業。
だが、逆に言えば末端とはいえグループ内で実績を残せる程には功績を出しており、それはCEOであるプロスペラの手腕も大きいと思われる。
エアリアルに関してもプロスペラが作ったと思われるが、作中でベルメリアや宇宙議会連合のエージェントが指摘している通り、あれ程に高度な技術を持つMSを弱小企業のシン・セー社が作ったり大規模な改修をしたりできるとは到底考えられない。

ヘッドギアの他にも右腕はGUND技術の義手だが、高い技術で構成されているのかプロスぺラの扱いが良いのか、特に不自由なく行使している。
それどころかこの義手でもテロリストの頭や心臓を拳銃で的確に打ち抜く*3など戦闘力も並の兵士やテロリストより遥かに高い。
16話時点ではMSに搭乗したことはないが、スレッタにMS操縦を仕込んだのは経歴上彼女しか考えられず、そちらの技量も相当高い事が伺える。

総じて研究員としてCEOとして兵士としても優秀で、しかも普段から柔和な笑みを浮かべて娘に接し的確かつ分かりやすいアドバイスも欠かさない、スレッタからすればいわゆる「完璧超人」なスーパーお母さん。
だが、謎だらけの人物象から底が全く見えない女性でもある。
ちなみにヘッドギアは眼鏡のように身体補助のために被っているものなので体に固定されておらず、本編でもスレッタや側近のゴドイらには何度か素顔を顕しており、その顔に傷跡など「半身を損傷した事故の痕跡」らしきものは無い。
かといって腕1本程度で「半身」というのは少なすぎるが、他にも機械仕掛けの部位があるのか「半身を損傷」という経歴が嘘なのかは不明。
顔に関しては酷い傷を負っているからヘッドギアを付けているという趣旨の発言を審問会で行っているので、これについてのみ欺瞞であると分かる。

☿人物


一言で言えば「掴みどころがない」と言うのが第一印象。
物腰自体は普段は穏やかで敬語を使うのもあって悪印象は抱かないのだが、仮面を被っていることもあり特に本心が読めない。
このような人物なので、初対面の相手には当然警戒され、「仮面で素顔を隠している相手のことなど信用出来ない」と(至極もっともな)指摘をされている。
ただ普段は常識的な方でミオリネに対しても厳しい指摘をしながら、彼女がスレッタを助けた時は全面的に認め、友好的な関係を改めて築いた。

翻って本心は良く分からないのだが、本音と思われる部分は度々垣間見られる。
特に声音が変わる部分が何気に多く、その部分は彼女の心からの本音だと思われる。
特筆すると7話でのミオリネが父と反発していることを聞いての応答、11話にてベルメリアに対して言った「自慢の娘」*4という言葉が印象的。
プロスぺラと知己であるベルメリアは彼女の闇を見抜いていると思われる描写もある。

娘であるスレッタに関しては常に連絡を取り合って相談したりと愛情を抱いて接しており、前述の通りスレッタからの評価は極めて高い。
本人をしてお母さんのいう事に間違いはないというレベルであり、毒親しかいない水星の中では良心的な母親像を形成してはいる。
だが、スレッタにエアリアルがガンダムであることを伏せたり*5
7話にてまだエアリアルがガンダムであることを知らないスレッタがペイル社の陰謀で矢面に曝された時は娘の悲痛な悲鳴を無視して平然とラウダと会話している等、一概に良い親とは言えない。*6
というか他の毒親と見られた父親たちが子供に関しては不器用で一方的ながらも真っ当な愛情を注いでいることが水星一期後半で悉く描写され、その一方でプロスぺラは「スレッタから見れば」いい母親であるものの、プロスペラはそれを巧みに利用してスレッタを自由に操れる状態になっているとミオリネが看破している。*7
親に一切の疑問を持たせず妄信的に従わせるよう教育するというのは現実世界の価値観で言えばブッチギリの毒親第一候補だったりする…。

またエアリアルに関してはスレッタと同じかそれ以上の愛情を注いでいる描写が見られる。
エアリアルを家族と呼ぶスレッタと同じくプロスぺラもエアリアルを「娘」と呼び、第三者のミオリネにすら「娘たちをお願いします」と言う程である。
総じてエアリアルに語り掛ける時のプロスぺラの声音は愛情と共に狂喜を含んでいるものが多い。

そして作中随一の情報収集能力と会話をによる誘導により「集めた情報を元に会話で優位を得る」事を得意とする。
というか彼女の計画自体客観的に見るとかなり綱渡り状態であり、その話術で相手の感情を揺さぶり、上手くこちらのペースに引き込むことで事を運んでいる。
会話だけでヴィム・ジェタークやベルメリア相手に一本取った彼女の姿は正に魔女のそれに他ならないだろう……

本作は無秩序な宇宙進出と繰り返される戦火によって人心はかなり荒廃しており、現実の価値観(それに比較的近いミオリネの視点が分かりやすい)で忌避される非人道的行為や差別、暗殺に誘拐など大体の大人が脛に傷を持っている。
そんな中プロスペラは現時点ではこれと言った悪事は行っておらず、作中の人物が目を覆うような事も止むに止まれぬ事情で行ったものである。
現時点で開示されている事実だけを見れば何も悪い事をしていないのに作中でトップクラスに怪しいというギャップも彼女の魅力……なのかもしれない。

☿正体・謎

まず正体だが、PROLOGUEにて登場したエルノラ・サマヤと同一人物であることが本人の口から語られている。
エルノラのヴァナディース機関時代の後輩であるベルメリアがエリクト・サマヤの名を出しているので、少なくともベルメリアはプロスペラ=エルノラと認識している事は分かっている。

PROLOGUEではデリング・レンブランの指示によって夫や仲間、恩師を亡くしておりそれに対して強い復讐心を抱いている事は当初から示唆されていたが、
夫妻が推進する戦争を無くすためのクワイエット・ゼロという計画に賛同し、仇と知りながらそれに全面的に協力しているようだ。
(明言されていないが、少なくとも計画に必須なエアリアルの改修についてはデリングからの援助があったのではないかと疑われている)
デリングはあくまで戦争を無くすための手段としているクワイエット・ゼロについて、プロスペラはエリィ(エリクト)のため、更に上のステージに到達させようとしているらしい。

ある程度内実が判明してきたSEASON 2 中盤時点でも彼女に関しては未だ謎が多い。
まずPROLOGUEから21年も経過しているにも関わらず余りにも若々し過ぎるのである。*8
PROLOGUEからデリングがかなり老けていること、何より彼女を先輩と呼ぶベルメリアすらプロスぺラより大分年上の容姿なのである。
他の人物と違い彼女が何故ここまで若い容姿を保っているのかは明かされていない。
あと、エルノラは赤毛なのだが彼女は黒髪である。これについては正体を隠すべく色を変えたとも思えるが、そこまでやるならまず顔を別人のように変えるべきではないのか?(作中では実際に「顔を別人そっくりに変える」技術がある)

また、仇敵たるデリングの計画を優先して協力している理由もハッキリはしていない。
娘のために復讐心を抑えていると考えられるが、目的を果たした後どうするのかは明らかになっていない。
少なくともスレッタを復讐に巻き込むなと叫ぶミオリネに「クワイエット・ゼロ」への協力を脅迫に近い形で要請している辺り、「クワイエット・ゼロ」が破談になったらすぐにでも復讐を決行する(とミオリネに想起させる)ぐらいには恐ろしく強い復讐心を抱いている様子。

最も疑問なのがスレッタの存在である。
21年前に夫が死亡している以上、その後に生まれたはずの夫の意匠を強く受け継いでいるスレッタは何者なのか。

また「プロスペラ・マーキュリー」というのが完全に彼女が作り出した偽名なのか、『THE ORIGIN』のシャアのように「本物のプロスペラ」の死亡後にそれを引き継いだのかも不明。

謎だらけだが、なんにせよ分かっていることは「デリングに対する強い憎しみを抱きながら、とある事情からエリクトの為に彼の計画を利用しようと暗躍している」という事である。


☿他の人物との関係


スレッタ・マーキュリー

水星の魔女の主人公にして最愛(?)の娘。
常にスレッタから相談されており、プロスぺラも楽しそうに受け答えするなど、(表面上の)親子関係は作中で一番マトモだった。
ただ中盤から肝心の時にスレッタを放置したり、最終話に至ってのやり取りはどう見ても擁護不能の説得(せんのう)であった……。

クワイエット・ゼロを進める為にはエアリアルのパーメットスコアを上げる必要があり、それにはMS戦の経験が必要になった事が示唆されているが、
基本的に生き死にが発生しない決闘というシステムが存在するアスティカシア学園であれば絶対に安全だという理由でスレッタを送り込んでいる。
この件を含め、スレッタの目線からしても(実は客観的に見ても)プロスペラの言動は何一つとして間違っておらず
16話までは全ての状況においてスレッタにとっての最適解を導きだしているのが彼女である。
そのためスレッタは「お母さんのいう事に間違いはない」「お母さんのいう事は全て正しい」という盲目的な状態に陥っているとミオリネに看破されてしまうが、
当のプロスペラは「素直でいい子でしょ?」と意に介さない。

21年前に夫を亡くしているプロスペラがどのような経緯で彼女を生んだのかは謎に包まれている。

ミオリネ・レンブラン

水星の魔女のヒロインにしてスレッタの花嫁(?)になるかもしれない人。
初対面は審問会でミオリネが乱入して来た時だが、ここではお互いに挨拶をする暇もなかった。
その後、企業パーティで本格的に会話することになるのだが、ほぼ初対面なのに姑ムーヴもとい痛いところをズケズケと踏み込み指摘してくるプロスぺラに当然ミオリネは良い感情を抱かなかったが、認めた後は友好的な関係を築いていた。
ただガンダムだと知らされても母親を盲目的に慕うスレッタの様子にミオリネも踏み込まなかったが、複雑な様子を見せていた。

その後プラント・クエタの襲撃にてスレッタの異常性を垣間見た彼女は、その根源に母親たるプロスペラが噛んでいると見抜き険悪な仲になっている。
さながら「夫が姑のせいでとんでもないマザコンで困っている嫁」のよう。
一方でプロスペラからすれば彼女は「デリングの娘」である。序盤に食ってかかっていたのもその影響は多分にあるのだろう。

○ベルメリア・ウィンストン

今作でも唯一の真っ当な良心と常識を持つ大人として視聴者からも絶大な信頼と高評価を頂いてい御方。
ただ良い人過ぎる、それに反して仕方ないとはいえペイル社に仕えている、プロスぺラに近い魔女(本人否定)となんか嫌なフラグが凄まじく積み重なっている人でもある……。
最初は再会したプロスぺラを警戒していたが、プラントクエタで再び出会った時は親し気に話しており、今のところプロスぺラも「ベル」という愛称で呼び気さくに話している。
ただ上記にも記したが、ベルメリアの方はプロスぺラの闇を察しており警戒もしている様子
一期最終話は「エアリアルの警護はスタッフに任せて、スレッタの保護を最優先するべき」と至極人道的かつ真っ当な提案をプロスぺラに対して行ったものの、袖にされるという最後まで常識人兼苦労人枠としての言動だった。

Season2では14話にして視聴者が知りたがっていた「エアリアルの正体」をプロスペラから聞き出し、そのあまりにもあまりな内容から思わず吐きそうになってしまう。
だが16話では今度は逆にプロスペラからベルメリアの闇を暴かれてしまう事に……

○デリング・レンブラン

今作の毒親筆頭だった。娘からの愛称()はダブスタクソ親父。
でもなんだかんだで娘を気にしていたのが10話辺りから露見し始め、最終話ではやっぱり愛していたとハッキリ分かった。(デレが分かり辛いのも親子である)
一方で企業関連に関しては苛烈そのものなので、内外ともに敵が多く、それがプラントクエタ襲撃に繋がっている。

プロスペラ(エルノラ)の仇であり復讐対象だが、一方でクワイエット・ゼロを共に推し進める共犯者のような立場。*9
正確に言えば計画はレンブラン夫妻の発案で、それを具現化するためにプロスペラが乗ったという具合。
デリング自体はプロスペラが「魔女」の生き残りであるエルノラだという事は認識していたようだが、復讐対象として認識されている事を知っていたのかは不明。
プロスペラは「ラジャンって男*10口が堅いのねぇ」と発言していることから、
彼女の認識としてはデリング側は自分が仇と付け狙う女と知って手を組んでいるとみていたようではある。

デリングが意識不明の重体になった事でプロスペラの計画も暗礁に乗り上げてしまい、その打開策としてミオリネを利用することを考えるのであった。

○ゴドイ

側近。
銃を向けられても平然とプロスぺラの前に出て庇う等、寡黙ながら豪胆な御仁。
銃の腕前もプロスぺラに勝るとも劣らない程で、並のテロリストが太刀打ち出来るレベルではない。
スレッタとも当然面識があり、上司の娘だからかスレッタに挨拶されたら無言ながら丁寧に頭を下げていた。
プロスぺラが様々な反応をしたり、スレッタに(洗脳染みた)助言をしている時も無表情で見ているが、心中どう思っているかは定かではない。

○エルノラ・サマヤ エリクト・サマヤ

PROLOGUEに登場した親子。
この一件で悲壮なことに陥った親子だが、この親子とよく似た容姿であるプロスぺラとスレッタの確定した情報や関係性は未だ明かされていない。
上記にも記したが、この二組の親子とエアリアルこそが水星の魔女という作品の根幹であり、最大の謎とも思われるので、
全てが明かされた時こそが、物語が大きく動く節目になるかもしれない

………そして遂にエアリアルとエリクトの関係性が明かされた。
この時のベルメリアの言葉からエリクトもプロスぺラの娘という認識なので、エルノラ=プロスぺラであることもほぼ間違いない。
またベルメリアの言葉通りならスレッタはエリクトの妹ということになる。
宇宙(水星?)の過酷な環境にエリクトの身体は耐えられず、少なくとも本編開始時点では彼女のヒトとしての肉体は現実世界には存在していない。
そんな彼女にクワイエット・ゼロを利用して自由を与えることがプロスペラの悲願であり、それを嬉々として語るプロスペラは狂気的ですらある。


☿本編での活躍

・Season1

上記の通りスレッタを学園に入学させるも最初の決闘でエアリアルがGUNDフォーマットを使ったことで、審問会に呼ばれる。
そこで自らとスレッタ、エアリアルの潔白を証明するために証言するも疑いは晴れず。
結果としてミオリネの介入もあり、その場での事なきを得た上で、スレッタがグエルと再戦し勝ったことで、スレッタの学園在籍とエアリアルの存続を(一旦は)認めさせることが出来た。
ちなみにこの当時、ジェダーク社CEOのヴィムがデリング暗殺を企てており、それを事前に察知して阻止し取引もしている。

その後ペイル社が動きだしファラクトを使用したタイミングで、自身の後輩であるベルメリア・ウィンストンと再会。
彼女と近況を語り合うが、実際はお互いの言いたいことと確かめたいことをひたすら言い合っているだけに過ぎず、あまり会話になってはいなかった。
最終的にベルメリアの良心とそれに反した今の彼女がやっていることの矛盾を指摘してその場を去っていった。
ただプロスぺラの認識では後輩のベルメリアも魔女という認識の模様。*11

エアリアルとファラクトの戦いが終わった後に開かれた企業パーティにて久方ぶりに娘のスレッタと直接再会。
娘の婚約者であるミオリネとも本格的に話すが、上記の通り彼女の境遇と甘えを見抜いた上で、痛い指摘をした。
ただミオリネの機転でスレッタとエアリアルの認可がされた時は、態度を改めてデリングの娘ではなく、ミオリネ・レンブラン個人にスレッタとエアリアルを託す発言をした。
そして今までの経緯で流石に不信を抱いたスレッタが「エアリアルはガンダムじゃないよね⁉」と投げかけるのだが、それに対してそれはもうあっさりと「ごめんなさぁい。今まで黙ってたけど、エアリアルはガンダムなのぉ。」と白状する。

その後はガンダムの存在理由とGUNDフォーマットの危険性をスレッタとミオリネに説明していた。*12
ミオリネが株式会社ガンダムを本格的に立ち上げ、凄まじいクソPVもとい宣伝を告知した時は、彼女にしては非常に珍しく屈託のない楽しそうな笑いを見せていた。*13
そしてシャディクとの決闘に於いてエアリアルがパーメットスコア6を開放し、アンチドートを無力化した時は意味深な笑みと共に涙まで流していた。

それから数週間後。プラントクエタの一角にてデリングとプロスぺラが会合。
ここで初めてこの二人が手を組んでいること、エアリアルのパーメットスコア情報を元に進める謎の計画クワイエット・ゼロの名が明かされる。
更にはそこでデリング暗殺を企てたシャディクがフォルドの夜明けを用いてプラントクエタを襲撃。
ベルメリアの「スレッタを無事を確認するために探すべき」という至極もっともな提案を横に「あの子は来るわ。エアリアルが…ここにいるもの」という言葉と共にエアリアルの調整を最優先する。

エアリアルの調整が終わった後にプロスぺラも動き出し、あわや後一歩でテロリストに殺されそうになったスレッタを救出。
そこで側近のゴドイと共に凄まじい銃の腕前を披露し、数で勝るテロリストを奇襲で瞬く間に全滅させた。
ここで初めて人が死ぬところを見たスレッタを安心させるかのように「大丈夫。死んでいるわあ」と声を掛ける。*14
そして人が死ぬことや初めての実戦に怯えるスレッタにプロスぺラは自身が娘に言い聞かせて来たことである「逃げれば1つ。進めば2つ。」を改めて語り、スレッタが戦えばミオリネも母である自分も守れると述べる。
その言葉に感銘を受けたかのようにスレッタは進む。彼女が踏み越えた場所にはテロリストの血で汚れた床があった。


スレッタに進むべき道を説いたところで一期に於けるプロスぺラの活躍は終わる。
果たして彼女の「復讐」はどこに向かい、誰に行われ、そしてスレッタをどのようにするのであろうか
多くの謎を残し、物語は二期へと続く


・Season2

プラントクエタの襲撃から2週間経っており、彼女もベネリット本社に戻っている。テロに居合わせた人物なので取り調べを受けており自由に行動できなくなっているようだ。
当然スレッタを送り出した後の顛末も知っており、この一件でミオリネに責められる*15が、「やり過ぎだったのは認めるが、スレッタも必死だった」、「スレッタに会ったら再び仲直りして欲しい」と親としてのフォローと何気にミオリネの叱責から逃れる論点のずらしを同時にやっている。
そしてミオリネが落ち着いた後、遂に自身とデリングの悲願だったクワイエット・ゼロの計画をミオリネに明かし、意識不明となった総裁に変わり計画を引き継いで欲しいと話し、
自身がデリングに協力している訳とノートレット・レンブランが計画の創案者であること、このクワイエット・ゼロは世界平和のためになんとしてでも成功させなけらばならないことを語った。

その後ランブルリングでソフィとノレアがテロを起こしている同時刻にてベネリット本社の私室にベルメリアが訪ねて来る。
彼女は今まで疑問に思っていたGUNDの現代技術を遥かに超えた存在であるスレッタとエアリアルの謎を問い詰めるのだが………

+ 衝撃の真実なので、ネタバレ注意
スレッタにはデータストームの負担が無い

まるで『他の誰か』がガンビットを操っているよう

ハッキリ口に出したらどう?


プロスぺラが促すと、ベルメリアは怯えながらも決定的な疑問を叩きつける。



あなたにはもう1人娘さんがいましたよね…

エリクト・サマヤは今どこにいるんですか⁉


…いるわよ

え…?

スレッタのすぐそばに



多くの視聴者が予想し、そして恐れた真実が確定した瞬間であった


その恐るべき事実に口元を抑え怯えるベルメリアにプロスぺラはデリングが推し進めているクワイエット・ゼロの詳細を渡し、それに協力していることを告げる。
ただプロスぺラの真の目的はそこに留まらないことを直ぐに察したベルメリアはそれを問い、これに対してプロスぺラも静かにそしてどこか狂喜を滲ませた声で答えたのであった。


世界を書き換えたいの

なんのために?

エリーが幸せになるために

16話では、最終的に必要なエアリアルのパーメットスコアは8*16であり、ベルメリアにも協力を要請する。
ベルメリアは「ヴァナディースの理念とは違う」と協力を拒絶するが、プロスペラは返す刀で「強化人士は作ったのに?」と言い放った。
強化人士はヴァナディース時代にベルメリアが発案し、カルド博士に却下されていたプランだったのだ。
それを突きつけられたベルメリアは崩れ落ちてしまい、プロスぺラは「逃れられないのよ……」と告げその場を後にする。

その後取り調べが終わり、久しぶりにスレッタ達に会いたい(という名目?)で地球寮を訪れる。
地球寮の面々には「スレッタのお母さんです♥」と直前にベルを問い詰めていた彼女とは思えないぐらいの愛嬌を振りまいていた。
そして温室にてスレッタの異常性とその原因を確信したミオリネに問い詰められるが、そこで遂に

「関係あるわよ。あなたのお父様は、私達親子の『仇』だもの」

と告げ、更に

貴方にも聞いてほしいわ

殺された同胞達の悲鳴と叫びを

『復讐を果たせ』『デリングを殺せ』と

今も私の耳元で囁いている……


冗談抜きで恐ろしいトーンでミオリネに囁きかける。
それでもスレッタを復讐に巻き込むなと気丈に叫ぶミオリネに対し、総裁となってクワイエット・ゼロを引き継ぐよう脅迫に近い要請を強要する。

その後は協力を取り付けたベルメリアやミオリネと一緒にある細工をエアリアルに行い、
そしてミオリネとの契約通り『スレッタの最後の決闘*17が行われる。
この決闘でエアリアルは青のパーメットスコア6から更にスコアを上げた白に変化し、これによりプロスぺラはエリクトと会話出来る程に。*18
同時にエアリアルに仕掛けた細工により決闘の終盤でエアリアルは完全に機能停止、スレッタはグエルに敗北し、ミオリネとエアリアルを失うことになった。

その後に全てを失ったスレッタは地球寮の励ましもありベネリット本社に行くのだが、そこで偶然エアリアルを見つけいつも通り会話をする………筈だった。
しかしスレッタはいつもの機体越しの会話ではなく、エアリアルの深層内部に誘われた。
そして遂にエアリアルの真の姿、正体と対面する。
ここでスレッタは彼女の口から自身の出生の謎一方的な訣別の言葉と共に言い渡され、エアリアルのシェルユニットが赤く発光。*19
突然のデータストームの流入に苦しめられたスレッタは過呼吸を起こし、もがき苦しみながらエアリアルのコックピットから脱出するものの、同時に通りかかったプロスぺラがスレッタと対面。
エアリアルの言葉が到底信じられない彼女は縋るような思いで、母に真実を訪ねるのだが、プロスぺラはいつもの笑みも優し気な雰囲気もないままスレッタに告げる。


「エリクトの言葉は真実だ」と


そして呆然としたままのスレッタに「学園に戻りなさい。あそこなら貴方の穴を埋めてくれる」と告げ、スレッタに救難ビーコンを渡して自身はエアリアルと共にベネリットに戻る。
ここでプロスぺラとエアリアルは自分たちの本懐である『復讐』を果たす前にやるべきをことを行った。
それは自分たちの復讐とは一切関係ないスレッタ*20を自分たちの道から切り離すことだったのである。*21*22


一人の家族と訣別した親子は進む

今度こそ枷も躊躇いも無く

『復讐を果たすために』『自分たちの居場所を勝ち取るために』


その後ミオリネやグエルと合流し、ミオリネが総裁になるための策を考えるのだが、この時に密かにヴィムと裏取引を行いガンダム・シュバルゼッテの開発に絡んでいたことが発覚。
このガンダムをミオリネとジェタークの共同開発として大々的に公表するように提案するのだが、ミオリネは株式会社ガンダムの理念に反すると却下。
その次にプロスぺラは「きっかけになるかどうか分からないが」と言いながら、スペーシアンとアーシアンの地球の激しい弾圧や鎮圧、テロ行為をミオリネに見せるのだが、ここからこのテロや暴動を止めれば支持率も上がるとミオリネは語り地球に行くことを決心。
もっとも殺気立っているアーシアン達の元に丸腰で行けば結果は自明であり、ミオリネは非武装・決闘仕様のエアリアルをボディガードにすることを提案。
ガンダムでありながら敵も味方も(対外的には)殺さないこの機体であれば説得力があるというこの提案をプロスペラも受け入れ、学園には無許可でミオリネ達と共に地球に降り立つ。

しかしこれこそがプロスぺラの真の目論見だった。
ミオリネがアーシアンの代表と会議を行い、とある理由でグエルとケナンジが地球を離れた矢先に彼女は動き出す。
なんと予め地球に持ち込んでいたガンビットを用いてオーバーライドを展開、アーシアンが駐留させていた戦車を操り、自身に撃たせるようにマッチポンプを仕込んだのである。
これによりプロスぺラは(表向きは)非武装である*23という言い訳を口実にして、その場を離れてある場所に向かう。
そこは大量のガンダム・ルブリスが眠る地下格納庫であり、遂にここに至ってプロスぺラの目的の一つと復讐の対象が明かされる。
その相手とは21年前のヴァナディース事変にて壊滅した筈のオックスアースで、彼らは完全に壊滅しておらずに残党がおり、
しかも密かにデリングの手により否定されたガンダムの製造を続けていたのである。
しかもオックスアースの裏にいるのは議会連合のトップで、連合が密かにオックスアースの残党を支援していた。

つまりプロスぺラの復讐対象はデリングだけではなく、GUNDの技術を手に入れながら、それを平然と戦争のために悪用し続けるオックスアースと宇宙議会連合にもあったのだ。
GUNDの理念を捻じ曲げ、更にはエリクトの障害にも成り得る彼らに対して、彼らが製造して来たガンダムを殲滅する(この時のチャージビームが青色だったため、ミオリネに無断でレギュレーションを実戦仕様に変更していたと思われる)という粛清を以ってプロスぺラは宣戦布告をしたのである。
そしてこの事件でエアリアルはアーシアンのデモ隊を武力で鎮圧*24し、ミオリネの掲げる「人の命を救うガンダム」を完全に否定してみせた。
この結果、元々「手段を問わずアーシアンを鎮圧できればグループ内での地位は一気に上がる」とされていたので彼女の総裁選での地位は跳ね上がることになった。
プロスペラは自身の行動でミオリネを次期総裁になれるようにしつつ(別の観方をすれば、血塗られた人殺しの円環にミオリネを無理やり組み込み)「デリングの娘」の想いを木っ端微塵に粉砕したのである。
デリングがミオリネを人殺しの円環に組み込まれないよう方々に手を尽くしていたことを考えると、これもまたプロスペラの「復讐」と言えるだろう。


地球での事件の後、プロスペラとエアリアルは行方不明になっていた。
クワイエット・ゼロの情報(ただし「大型兵器」という程度)はペイル社から議会連合に漏れており、議会連合はベネリットグループへの武力介入を決定する。
その正体が超大型移動要塞であったクワイエット・ゼロを確保せんと殺到する議会連合に対し、クワイエット・ゼロの中に居たプロスペラはエアリアル……否、エリクトに「お願い」する。
するとクワイエット・ゼロから無数のMS型ガンビット「ガンドノート」が出撃、議会連合のMSを手玉に取った挙句、パーメットスコア6のオーバーライド機能にてMSや艦艇の制御を全て奪い取り、まともに抵抗できない彼らを文字通り虐殺していく。
全てが終わったあとプロスペラはいつもの調子でエリクトに「ありがとう」と告げ、「これから始まるわ、貴方の世界が……」とつぶやくのであった。


彼女の復讐対象はデリング、そして自分達の犠牲の元で成り上がってきたベネリットグループだけでなく、
かつての同業者であるアーシアン系企業のオックス社とそれを操る宇宙議会連合(立場的には中立に近いものと思われる)である事がほぼ明言されている。
本作の世界構造を考えるとこれは実質世界を全て敵に回すことに等しい
プロスペラは「エリクトが自由に生きるための邪魔をする存在」を全て許しがたい存在と見ているのだが、そのエリクトが全ての制約を解かれ自由に生きられるパーメットスコア8の領域を地球圏全域に拡張させることを目標としている。
そうなればパーメットを介した機器類は全てプロスペラとエリクトの制御下に置かれ、スペーシアンは文字通り生殺与奪の全てを彼女達に握られることになる。
アーシアンについても、アーシアン系のオックス社を敵に回し、それを操る宇宙議会連合をも武力でねじ伏せる心積もりだ。

(視聴者からは、プロスペラの悲願が達成されればエリクトが「神」になりエリクト神の前ではアーシアンもスペーシアンも等しく「平等」となる世界が実現される、究極の親バカの野望と称された。)

「世界を書き換えたい」と語ったプロスペラだが、文字通り世界を敵に回す覚悟で動いておりその動機が1人の愛娘であるというのは中々に狂気的である。



逃げれば追記が。進めば追記と修正の二つが手に入るわよ、スレッタ


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最終更新:2024年04月09日 13:44

*1 小説版を見るにアスカティシアはラグランジュ4にある。

*2 かつてパーメットが水星で採掘されていたが、月での採掘が可能となって本編ではそちらが主流。しかも水星は遠い上に環境も良くないという欠点もある。

*3 プロスぺラが本編で撃ったのは3、4発だが、その全てを頭や心臓に直撃させている

*4 この時のプロスぺラは顔が暗く、声も全く感情がない。つまり言葉通りの思いを欠片も抱いていない

*5 禁忌の技術であるガンダムに自身の娘を乗せようとは「普通の」親なら絶対に思わない

*6 プロスぺラはラウダの足止めで会場にはいなかったが、後にミオリネにハッキリと「助けて貰って感謝」しますと言っているので、スレッタが危機だったのは間違いなく彼女は知っていた

*7 ミオリネは父親の意向で作中世界の現実をあまり知らされないよう育てられていたので、各種の価値観が現実世界、つまり視聴者にかなり近くなっている。まして親に反発していた彼女故にこの歪さを見抜けたのであろう。

*8 精々30代半ばに見えるぐらい。エルノラは21年前に4歳の子供がいるので、少なくとも40代中盤でないと計算が合わない。

*9 ベネリット側は建前上ガンダムや魔女の存在を禁忌としており、この計画自体は極一部の面子しか知らない

*10 デリングの側近であり、プロスペラとデリングが裏で協力していた事、クワイエット・ゼロの内容についても知っている人物。デリングとプロスペラの邂逅時はプロスペラに対し警戒心を露わにしていた。

*11 逆にベルメリアは魔女という呼び名を嫌っているので、認めていない

*12 何気にガンダムの情報を全て開示せよというミオリネの要求に対してエアリアル使用に於ける「安全な数値情報」を渡すことで、それ以上の追及を避けたりしている

*13 本編で常に笑っている彼女だが、このように笑うのは極めて稀。後に明かされたエアリアルの正体を鑑みるとその理由も窺い知れるものにはなっている。

*14 余りにもいつも通りの言い方だが、当然真っ当な母親がこの場面で娘に語り掛けるような声音ではない。

*15 ミオリネもスレッタがあのような行動を取る子ではないと熟知していたため、事件後はプロスぺラが唆した結果だとすぐに行き着いた模様

*16 14話にてベルメリアは「デリングの計画にはこんなに高いスコアは必要ない」と告げておりそれがスコア8であると思われる。兵器を制御下におくだけであればスコア6で十分達成できているからである

*17 ミオリネは自身が総裁になる変わりに、この決闘を最後にスレッタにはガンダムには乗せないという確約をプロスぺラにした

*18 仮面を介して会話をしていたのか、やり取りの際は仮面が光っていた

*19 恐らくスコア3だと思われる。

*20 スレッタに関しては出自は特殊だが本当に何一つ彼女たちの復讐とは無関係である。彼女の人生で他者から奪われたものは何一つ無い

*21 プロスぺラは当初スレッタも連れていくつもりだったのだがエリクトの要望でスレッタを離したと思われる。これはゆりかごの星のエアリアルの独白からも予想が付く

*22 上でも述べたプロスぺラが地球寮に訪れたのも特に学園や地球寮に害意があった訳ではなく、スレッタがここで安全に過ごせるのかを最後に確認に来たと思われる

*23 もっとも予めビットやライフルを地球に仕込んでいたので、全く非武装ではないのだが…

*24 少なくとも対外的にはそのように報道されている。実際にはオーバーライド機能を活用して他の兵器のコントロールを奪い制圧していったと思われることが報道を見たロウジの分析で示唆されている