チゲ(韓国料理)

登録日:2012/03/12(月) 21:49:20
更新日:2018/12/25 Tue 14:32:09
所要時間:約 4 分で読めます




意味が重複している言葉は、世の中にたくさんある。 チゲ鍋、サルサソース


チゲとは、韓国における庶民の鍋料理の総称である。(なお宮廷で出されていた高級な鍋というのもありそちらはチョンゴルと呼ばれる。)

日本に置ける鍋料理と同じく、大きな鍋を多人数で囲んで食べると言うスタイルも存在はする*1が、
一人前分の小さな鍋に作られたチゲが、一人に一つずつ供されるものの方が一般的である。

近年はビビンパと同じく石鍋で最後まで熱々のままのチゲが広まっている。


■食べ方

食堂でチゲを注文したら、熱々の石鍋と供にご飯が一膳付くのがデフォ。
匙(スッカラク)から直接スープを吸うのも良いが、やはり、ザブザブとご飯に適量かけながら食べるのが一番美味しい。

日本では「汁かけご飯」は行儀が悪いとされるが、韓国では公式の場の会食でもこうして食べる。
むしろ、汁料理自体の味付けがご飯にかける事前提になっているので、日本人は多少戸惑うかもしれないがご飯にかけながら食べよう。

匙で掬ったスープをご飯にザバザバ、そのままご飯を掬ってパクり…(韓国圏ではご飯やスープは箸でなく匙で食べる)。
これが一番美味しい食べ方である。

また、冬場より実は暑い夏場がおすすめ。辛いチゲを食べると、気持ち良い汗が流れてスーッと涼しくなるぞ。


■種類

基本的にどれも辛いが、お店の人に「メプケハジマセヨ(辛くしないでね)」頼めば辛味を押さえてくれる。
逆に思いっきり辛いものを食べたいチャレンジャーは「ノムメプケヂュセヨ(辛くしてね)」と頼もう。

◆キムチチゲ

日本人が「チゲ」と言われて思い付くのはこれの筈。真っ赤な汁の鍋。
キムチで味付けしてあるので、辛い、熱い、そして、発酵してるので「酸っぱい」。
キムチ好きならたまらないだろう。やはり辛味緩和のためにもご飯にかけたいところ。
具材は野菜の他、豚肉、海鮮ならば貝類が入る。

◆テンジャンチゲ

味噌味のチゲ。キムチチゲに比べればそれほど辛くないイメージがあるかもしれないが、ところがどっこい。思いっきり辛いぞ。
テンジャンとは韓国で普通に使われる味噌。たまにコチュジャンで作っていると誤解されるが、そんな鍋は韓国人でも辛くて食えません。
大豆の絞りカスを使うと言う発想の無い韓国の味噌は全てが丸大豆製で旨味がたっぷりで、ダシの旨さも相まり、辛いながらも美味である。
具材は豚肉のものもあるが、テンジャンチゲは海鮮の方が人気があるようだ。

◆スンドゥブチゲ

キムチチゲにおぼろ豆腐(スンドゥブ、純豆腐)と生玉子を落としたチゲ。
スンドゥブの軟らかさは勿論、半熟の玉子が実に美味。是非ご飯にかけかけして食べよう。

◆ブデチゲ

部隊チゲ。韓国陸軍発祥の、インスタントラーメンの麺入りのチゲ。
あと、何故かソーセージ、またはSPAMがよく入る。これは朝鮮戦争の頃にアメリカ軍と一緒にSPAMが入ってきた影響とか。
戦地ではヘルメットを鍋代わりにブテチゲを作るなんてこともあったらしい。
普通に食堂のメニューにある他、普段のチゲの〆にインスタントラーメンを入れたりもする。
なお日本でキムチ鍋と呼ばれるものはこのブデチゲに近い。

◆カレーチゲ

日本経由で入ってきたカレーをチゲ仕立てにしたもの。ソウルなどの都会でたまに見かける。

◆トンテチゲ

家庭料理としてよく作られるトンテ(スケソウダラ)のチゲ。
キムチ由来でなく、生の唐辛子(たーっぷり)、乾燥唐辛子の粉(たーっぷり)、おろしニンニク(たーっぷり)などで味付けし、野菜もたっぷり入る。


チュギ、スジョンウン チゲロモクヨッカゴプタカムニダ(追記、修正は、チゲ鍋に浸かりながらお願いします)

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